【FGO】アヴィケブロンの元ネタと史実解説

アヴィケブロンの元ネタ

アヴィケブロンのプロフィール

アヴィケブロンの史実・伝承

アヴィケブロンの詳細

アヴィケブロンはスペインのユダヤ教徒の詩人。また、新プラトン主義の哲学者でもある。

別名としてソロモン・ベン・ユダ・イブン・ガビーロール、ベン・ガビーロールとも呼ばれる。

アヴィケブロンの逸話

アヴィケブロンは虚弱体質で、女性型のゴーレムを召使として作成していたという逸話がある。この話を聞いた王はアヴィケブロンを罰しようとするも、彼はゴーレムを王の目の前で分解し、後で再び組み立てたという。

また、中世ヨーロッパの思想界に大きな影響を与えた「生命の源」や、「ケテルマルクト」という聖歌を著作している。

哲学者としての思想

アヴィケブロンは哲学者としても有名で、新プラトン主義の「流出説」を唱えた。流出説とは無限の存在である「一者」から流出したものが段階的に流れて世界を形成したという神秘思想を指す。

アヴィケブロンは「最高の原理である神の意志から、知性、世界精神、自然の順に流出する」として、神以外のあらゆる存在は質料と形相によって合成されていると考えた。

この命題を初めて唱えた人として、アヴィケブロンは西方で有名になった。

アヴィケブロンの最期

アヴィケブロンは詩人としての才能を妬まれ、ある男によって殺されたとされている。男はアヴィケブロンの遺体を無花果の木の下に埋めた。

しかし無花果の木があまりに甘美な実をつけるので、不思議に思った人が木の根元を掘り返した。すると、アヴィケブロンの遺体が見つかり、男の罪が露見したという。

宝具の元ネタ

ゴーレム・ケテルマルクト

宝具説明

キャスターが生前に作ること叶わなかった未完成の宝具。『原初の人間(アダム)』を模倣した、存在する限り世界を塗り替え続ける自律式固有結界。

ただし、ゴーレムと同じく現実に存在する材料が必要である。作り手であるキャスターが滅んでも、構わず動き続け、大地からの祝福によって足が大地についている限りは決して滅ぶことがない。

武器は黒曜石の剣。なお、炉心として心臓部分に魔術師を一体必要とする。その炉心の強さ、相性によってこの巨人の強さも変化する。

なお、初期材料では15メートルが精々であるものの、大地からの魔力供給によって30メートル、60メートルと徐々に巨大化していく。やがてこの巨人は楽園そのものとなり、世界全てを穏やかで平和なものへと変貌させるのだろう。

宝具名の由来

「ケテル・マルクト」はアヴィケブロンが書いた詩集のタイトル。もしくは「生命の樹(セフィロト)」を形成する10個のセフィラの内、「ケテル(王冠)」と「マルクト(王国)」を指す。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

初出は「Fate/Apocrypha」

アヴィケブロンは「Fate/Apocrypha」で初登場したサーヴァント。聖杯大戦における黒の陣営にて、ロシェ・フレイン・ユグドミレニアによって召喚される。

聖杯の願いは自身の宝具でもある『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』の完成。その願いを叶えるべく、手段を選ばない方法でゴーレムの完成を目論む。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	アヴィケブロンとの関係
天草四郎	赤の陣営のマスター。後に黒の陣営を見限り、天草をマスターとして仕える。
ケイローン	同じ黒の陣営のサーヴァント。アヴィケブロンの裏切りを許さず、致命傷を負わせる。
ジーク	黒の陣営で生成されたホムンクルス。当初はゴーレムの炉心として使おうとしていた。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅦ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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