【FGO】アーラシュの元ネタと史実解説

アーラシュの元ネタ

アーラシュのプロフィール

出典の詳細

出典は「ペルシャ神話」

アーラシュの出典は、ペルシャ(イラン)および周辺地域に伝わる「ペルシャ神話」。「イラン神話」とも言う。

ペルシャ神話は成立した時代によって分けられ、主に「古代アーリア人による神話」「ゾロアスター教の神話」「イスラーム成立時代の文学」の3つに分けられる。

アーラシュの伝承は、ゾロアスター教の聖典「アヴェスター」などでも言及されている。

アーラシュの史実・伝承

アーラシュの名称

アーラシュの名前は、ペルシア語ではアーラシェ・カマーンギールと呼ぶ。また、「アヴェスター」ではウルフシャとも呼ばれている。

アーラシュの伝承

神話の中でアーラシュは、イラン人とトゥーラーン人の争いを収める役目を担う。

イラン人とトゥーラーン人の間の「聖なる栄光」を巡る戦争を収めるため、イランの王マヌーチェフルとトゥーラーンの将軍アフラースィヤーブは講和を結ぶことになる。

両者は講和の条件として、弓で放った矢が届く限りの土地をイラン側の土地とし、残りの土地をトゥーラーン側の土地にすることで合意した。

すると天使(または女神スプンタ・アールマティ)はマヌーチェフルに特別な弓矢を作らせ、その弓矢の射手としてアーラシュを選んだ。

アーラシュは夜明けとともに放った矢は遥か遠くまで飛び、イラン人と他の民族を隔てる国境となった。アーラシュは矢を放ったことで肉体が滅んで消えたと言う。

伝承の詳細

アーラシュが放った矢の飛距離に関しては1000里、もしくは40日間歩いた距離など諸説ある。矢の滞空時間については、夜明けから正午にかけて飛んだとも、夜明けから日没まで飛び続けたともされている。

また、アーラシュが弓を放った場所について、「アヴェスター」ではアリヨー・フシュサと言う山とされているが、山の詳細な場所は不明。イスラームの時代になると、カスピ海の南あたりとされることが多い。

宝具の元ネタ

ステラ

宝具説明

伝説通りの渾身の一矢。究極射撃。あらゆる争いを終結させる、文字通りに「大地を割る」極大射程遠隔攻撃。純粋なエネルギー総量は対城宝具にも及ぶ。

伝説において、アーラシュは究極の一矢によってペルシャとトゥランの両国に「国境」を作った。大地を割ったのである。その射程距離、実に2500km。人ならざる絶技と引き換えに、彼は、五体四散して命を失ったという。

一点集中ではなく広域に効果を発揮するため対軍に分類される。正確には対国宝具にさえ相当するだろう。だが、一度きりしか使えない。宝具と同時に使用者をも壊す、ある意味では二重の壊れた幻想(ブロークンファンタズム)である。

宝具名の由来

「ステラ(stella)」はラテン語で星や惑星を意味する。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

初出は蒼銀のフラグメンツ

アーラシュは「Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ」で初登場したサーヴァント。1991年の聖杯戦争にて、エルザ・西条によって召喚される。

エルザは魔術師だが過去に子供を亡くしており、ある紛争国での大虐殺を目の当たりにしてから「全ての母と子に救いがある世界」という願いのために聖杯戦争へ参加。

しかし聖杯戦争で戦う沙条愛歌を自分の息子と重ねてしまい、戦意喪失したことで精神干渉を許してしまう。その後、対ライダー戦でアーラシュの宝具を令呪で強制的に使用させるよう仕向けられ、聖杯戦争から脱落した。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	アーラシュとの関係
オジマンディアス	蒼銀のフラグメンツで敵対した相手。同じ時代を生きた大英雄として敬意を抱かれている。
アーサー	蒼銀のフラグメンツで戦った相手。後にオジマンディアスを打倒するため共闘する。
ブリュンヒルデ	蒼銀のフラグメンツにて、オジマンディアスを打倒するため共闘する。
静謐のハサン	蒼銀のフラグメンツで戦った相手。彼女の毒が効かない数少ない人物。

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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