【FGO】ケイの元ネタと史実解説

ケイの元ネタ

ケイのプロフィール

出典の詳細

明確な原典は不明

ケイの出典であるアーサー王伝説は、明確に原典と呼ばれる作品が存在しない。理由として、アーサー王伝説とされる民間伝承や作品がいくつも存在しているため、正確な原典が不明になっている。

アーサー王伝説が広まったのは、12世紀に「ブリタニア列王史」を書いたジェフリー・オブ・モンマスが、アーサーの生涯を1つの物語として完成させたのがきっかけ。

また、15世紀に書かれたトマス・マロリーの「アーサー王の死」は、それまで描かれたアーサー王伝説を1つにまとめた作品と言われている。

ケイの史実・伝承

ケイの出自

トマス・マロリーの「アーサー王の死」では、アーサーの義兄弟として育ち、後の忠臣として描かれる。ある日、ケイは馬上槍試合で剣を折ってしまい、代わりの剣をアーサーに取りに行かせる。

しかしアーサーは剣を見つけられなかったため、代わりに大聖堂の前の石に刺さっていたカリバーンを抜いて持ってくる。これによりアーサーは正当な王の跡継ぎであることが証明され、新王に即位した。その後、ケイは司厨長に任命された。

ケイの活躍や逸話

ケイはアーサー王やベディヴィエールと共にモン・サン・ミッシェルの巨人を討伐した逸話を持つ。また、巨人ウルナッハに対して単身で挑んでおり、剣を研いでやると嘘をついてウルナッハの剣を奪った後に倒している。

また、九日間水中にいても息が続く、九日間寝ずに働ける、人に絶対に治らない傷を負わせるなど、超人的な特技を持つ。他にも、機嫌がいいと背が伸びる、手から出る熱で洗濯物をすぐ乾かすなど変わった特技もある。

後世の文献では、ケイは道化的で愉快な性格である逸話が見られるようになる。ある逸話では、ケイのあまりの口の悪さにギネヴィアが叱責したこともある。

ケイの最期

ケイの最期は諸説あり、一説ではローマ軍との戦いで戦死したという話がある。通説では、アーサー王の最後の戦いであるカムランの戦いに参加しており、この戦いでケイは果てたとされている。

宝具の元ネタ

キャメロット・イマージュ

宝具説明

霧によって作られたキャメロットがケイを取り巻く。キャメロットの城壁には防御の力は宿らず、対城宝具を押し留める程度。だが、城壁を破壊した攻撃を取り込んで反転射出する性質を持つ。本人曰く、ギャラハッドの真似事とも。

宝具名の由来

伝説では「キャメロット」とはアーサー王の王国であり、そこに築いたキャメロット城のことを指している。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

Fateシリーズでのケイ

Fateシリーズにおいて、ケイは目立った登場をしていない。「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」での変則召喚で一時的に登場したり、ドラマCDなどで回想として登場する程度で、ケイに関する詳しい情報はあまりない。

人物像としては口が悪いが饒舌で、屁理屈が得意。また、概念礼装「ナイツ・オブ・マリーンズ」のテキストでは、ガウェインやランスロットらが円卓一の水泳の達人だと口を揃えて評価している。

アッドとの関係

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」では、登場人物のグレイが所持する魔術礼装であるアッドに、ケイの疑似人格が搭載されている。そのため、アッドが毒舌で皮肉屋な部分はケイに由来している。

疑似人格にケイが選ばれた理由は、武功や神秘に興味がなく、「アーサー王の復活を決して願わないから」とのこと。アッドは「最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)」の封印の役割も担うため、ケイの人格が適切だったとされる。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ケイとの関係
アルトリア	円卓の騎士をまとめる王であり、義理の妹。毒舌ながらも修行時代から最期までアルトリアを支え続けた。
マーリン	アルトリアの修行時代からの同行者。アルトリアが事件の発端を作り、マーリンが話を大きくし、ケイが尻拭いをしていたらしい。
グレイ	グレイの魔術礼装・アッドに搭載された人格がケイをモデルにされている。

参考文献
・wikipedia