【FGO】ゲオルギウスの元ネタと史実解説

ゲオルギウスの元ネタ

ゲオルギウスのプロフィール

出典の詳細

出典は「黄金伝説」

ゲオルギウスの出典は、キリスト教の聖人伝説をまとめた「黄金伝説」。聖ゲオルギオス伝承として、まとめられている。

キリスト教の教派の内、正教会では聖大致命者凱旋者ゲオルギイ、日本のカトリック教会では聖ジェルジオ殉教者とも表記される。

ゲオルギウスの史実・伝承

ゲオルギウスの出自

ゲオルギウスの出自ははっきりしていない。一説では3世紀後半のパレスチナでキリスト系貴族の家庭に生まれた。父親はローマ軍人だったため、ゲオルギウスも小アジア(トルコ)の軍人になったという。

ゲオルギウスの伝説

ゲオルギウスが竜を退治したという伝説は、11〜12世紀のジョージア国で成立したとされている。

伝説によると、カッパドキアに毒気を振りまく巨大な悪竜がおり、人々は毎日2匹の羊を生贄にして災厄から逃れていた。しかし羊を全て捧げてしまった人々は人間の生贄をくじで決めることになった。

だが、くじの結果で王の娘が選ばれてしまい、王は城中の宝石を差し出して8日間の猶予を得た。そこに通りがかったゲオルギウスが話を聞き、自ら竜退治に名乗り出た。

ゲオルギウスは竜の口を槍で突き刺すと、竜の首を帯で縛り村に連れて帰った。そして「キリスト教徒になると約束したら、この竜を殺してあげましょう」と言い放ち、異教の村はキリスト教を受け入れたという。

ゲオルギウスの最期

302年、ローマ皇帝であるディオクレティアヌスがローマ軍のキリスト教徒をすべて逮捕し、ローマの神々に捧げるよう政令を発した。

政令によりゲオルギウスも逮捕され、皇帝は数々の拷問をして棄教を迫った。しかしゲオルギウスは神の加護によって無事で済み、棄教を拒んだ。

やがて王妃がゲオルギウスの信念に打たれ、キリスト教に改宗しようとする。これに皇帝は怒り、見せしめにゲオルギウスの前で王妃を惨殺し、その後にゲオルギウスも斬首した。

宝具の元ネタ

アスカロン

宝具説明

害意と悪意から担い手を遠ざける聖剣。如何なる敵からも守護する、という意味合いならばまさしく無敵を誇る剣。また、別の宝具により竜属性を付与させる。

宝具名の由来

ゲオルギウスが持つとされる剣アスカロンそのもの。

アヴィスス・ドラコーニス

宝具説明

赤い十字(聖ジョージ十字)が描かれたサーコート、またはパルダメントゥム(鎧の上につけるマントや外套)。対象の善悪を定め、対象を一時的に竜種へと変える。

FGOでは使用されないが、上記の通り「力屠る祝福の剣」にその能力が付与されている。

宝具名の由来

宝具名の元ネタは不明。

インテルフェクトゥム・ドラーコーネース

宝具説明

アスカロンのもうひとつの姿。と言うよりも、アスカロンと言う剣の力とゲオルギウスの竜殺しの聖人としての力を複合して発動させる宝具である。竜種に対して大ダメージを与える。

近距離には剣の姿で斬りかかることになるが、遠距離には剣の弾いた光が投げ槍の姿を取って敵を討ち貫くこととなる。FGOでは使用されないが、上記の通り「力屠る祝福の剣」にその能力が付与されている。

宝具名の由来

宝具名の元ネタは不明。

ベイヤード

宝具説明

「キリスト教圏の七勇士」に登場する、ゲオルギウス(聖ジョージ)を誘拐した魔女が、彼に恋をして贈ったという魔法の白馬。

またがった者を無敵にするといわれており、一度だけ致命の一撃を受けてもそれを無かったことにすることができる。

宝具名の由来

「キリスト教圏の七勇士」に伝わるゲオルギウスの馬ベイヤードそのもの。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

Fate/Apocryphaの没サーヴァント

ゲオルギウスは元々Fate/Apocryphaの企画段階で誕生したサーヴァント。Fate/Apocryphaは当初ゲームとして開発されていたが中止し、小説版が執筆された。

だが、小説でもゲオルギウスは没案に。理由として、ジャンヌと天草以外に聖人のサーヴァントがいると2人の対立の邪魔になるほか、対象を竜に変える宝具があるとラストの展開と都合が悪くなるためとされている。

ちなみに、FGOでのApocryphaコラボイベントでは高難易度クエストで「無彩色のライダー」として登場している。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ゲオルギウスとの関係
マルタ	仲のいい聖人組。絶大な信頼を寄せている。
ジャンヌ	分野は違うが、仲のいい聖人組。
ジークフリート	1部1章で共演。同じ竜殺しの逸話を持つ英雄。

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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