【FGO】ケイローンの元ネタと史実解説

ケイローンの元ネタ

ケイローンのプロフィール

出典の詳細

出典はギリシャ神話

ケイローンはギリシャ神話に登場するケンタウロス族の賢者。ギリシャ神話の始まりは、およそ紀元前15世紀頃に遡ると考えられている。

ギリシャ神話は口承でのみ伝わっていたが、紀元前8世紀の詩人・ヘーシオドスによって文字で記録され、神々や英雄たちの関係を体系的にまとめられた。

ケイローンの史実・伝承

ケイローンの出自

ケイローンは大地(農耕)の神・クロノスと女神ピリュラーの間に生まれる。ケイローンは神の血を引いていたことから不死の肉体を持つ。

クロノスの妻は女神レアーであり、ピリュラーは愛人だった。クロノスはレアーの目を盗むために馬に変身し、ピリュラーと交わった。

そのため、ケイローンは半人半馬のケンタウロスとして生まれた。ピリュラーは生まれたケイローンの姿を見て悲しみ、ゼウスに願って菩提樹の姿に変えてもらった。

賢者としての逸話

ケンタウロスは一般的に野蛮とされていたが、ケイローンは例外で知性的だった。理由として、ケイローンはアポロンから音楽、医学、予言を、アルテミスから狩猟を学んだと言われている。

ケイローンはテッサリアにあるペーリオン山の洞穴に住み、薬草を栽培しながら病人を助けて暮らしていた。また、ヘラクレスやカストールといった英雄たちに頼まれ、武術や馬術を教えていた。

さらにイアソンやアキレウスの養育や、アスクレピオスに医術を授けたことから、多くの英雄の師として有名になった。

ケイローンの最期

ケイローンは弟子であるヘラクレスとケンタウロスたちの戦いに巻き込まれたことが死因になる。

ヘラクレスは12の試練の1つであるエリュマントスの猪を捕らえに行くが、ケンタウロスの一族と争いになってしまう。ケンタウロスはヘラクレスに追い立てられ、ケイローンの元に逃げ込む。

この時、ヘラクレスがヒュドラの毒を塗った弓矢を放ち、その1つがケンタウロスの1人・エラトスの腕を貫通。そのまま矢がケイローンに当たってしまった。

ヒュドラの毒は解毒不可能で、不死身のケイローンは毒で苦しみ続けた。そしてケイローンはゼウスに頼んで不死身の能力をプロメテウスに譲り、死を選ぶことになる。

ケイローンと射手座の由来

ゼウスはケイローンの死を惜しみ、ケイローンの姿を星に象って射手座にしたと言われている。

射手座はオリオンを刺し殺したさそり(蠍座)が暴れないように弓で心臓を狙って牽制している姿を表している説もあるが、この話はギリシャ神話には登場していない。

宝具の元ネタ

アンタレス・スナイプ

宝具説明

射手座となったケイローンが常に天の蠍を狙っているエピソードの具現化。星を穿つという、弓兵が到達できる究極の一撃。

真名を解放した時点で発射することが可能で、弓からではなく、星から放たれる流星の一撃。駿足で名高きアキレウスですら、この宝具を回避することはできなかった。

一夜に一度しか使用できないというデメリットが存在するが、タイミングさえ間違えなければ標的を逃すことはないだろう。

宝具名の由来

宝具名の「アンタレス」は蠍座であり、文字通り星座のエピソードが由来になっている。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

聖杯への願望

Fateシリーズでのケイローンは、ヒュドラの毒矢から逃れるために不死を返上したことを悔いている。また、改めて不死を得ることを願望にしている。

その理由は神に昇華されるためでも不死を切望しているためでもなく、両親から授かった特異性を取り戻すため。その出自から両親に愛されていないと知りつつも、両親との繋がりを求めている。

また、Fate/Apocryphaの劇中でも聖杯への願いとして不死の返還を願っており、聖杯大戦に参加している。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ケイローンとの関係
アキレウス	ケイローンが養育した英雄の1人。
ヘラクレス	武術を教えた弟子であり、自身の死因でもある。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅦ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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