【FGO】ジル・ド・レェの元ネタと史実解説

ジル・ド・レェの元ネタ

ジル・ド・レェのプロフィール

ジル・ド・レェの史実・伝承

ジルの出自

ジル・ド・レェは1403年頃にシャントセの城で生まれる。レェ(レ)は所領の名であり、通称で呼ばれる名前。本名はジル・ド・モンモランシ＝ラヴァル。

父親の家系はブルターニュ地方の貴族で、ラヴァル家の領主だった。父は遠縁のレ家の養子に入ったことで、姓をラヴァルからレに変え、所領を拡大した。

当時のジルは芸術や武術の才能がある美男子だったそう。父親はジルに家庭教師をつけ、帝王学を学ばせるなど順調に息子を育てた。

しかし1415年に母が亡くなり、同年に父も狩猟中に事故死する。ジルは弟と共に祖父のジャン・ド・クランに引き取られる。

初出は「Fate/Zero」

ジル・ド・レェはFate/Zeroで初登場したサーヴァント。連続殺人犯である雨生龍之介が、偶然行った殺人儀式によって召喚される。

殺人に対して異常な美学を持ち、マスターである龍之介に気に入られる。以降は聖杯戦争を全く知らない龍之介とともに、無差別に児童の誘拐と殺人を繰り返す。

ジルの聖杯への願いは「ジャンヌの復活」だったが、セイバーとして召喚されたアルトリアをジャンヌと勘違いする。そのため、「願いは果たされた」として聖杯を求めずにセイバーを狙う。

終盤では巨大な海魔を召喚して自身と融合し、街を破壊。しかしマスターの龍之介は衛宮切嗣に暗殺され、巨大海魔はアルトリアの宝具でジルごと消滅させられた。

「Fate/Grand Order」のジル・ド・レェ

1部1章では、聖杯の力でジャンヌオルタを作り出した黒幕として登場。ジャンヌを見捨てたフランスに復讐をすべく、バーサーク・サーヴァントとともに故国を蹂躙する。

なお、同章ではFateシリーズで初めてセイバーとしてのジル・ド・レェも登場している。

宝具の元ネタ

プレラーティーズ・スペルブック

宝具説明

それ自体が魔力炉を内蔵した魔導書。異界の怪物を無尽蔵に召喚する。ジル・ド・レェ自身は正規の魔術師ではなく魔術の素養も無いのだが、代わりにこの魔導書が魔術を行使している。

言うなれば、彼専属の魔術師である宝具。所有者の技量に関係なく魔導書そのものが大魔術・儀礼呪法を代行し、具え持つ属性に従って深海系の水魔の召喚を行う。

宝具名の由来

「プレラーティーズ」は、ジルが黒魔術に関わった原因である人物フランソワ・プレラーティーが由来。

「螺湮城教本」はクトゥルフ神話に登場する架空の書籍「ルルイエ異本」の中国語表記。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

童話「青髭」との関係

Fate/Zeroで真名判明前は、自らを「青髭」と龍之介に名乗っている。実際にジルはグリム童話「青髭」に登場する主人公のモデルだったとされている。

クトゥルフ神話との関係

ジルの宝具名に登場する「螺湮城」は、中国語でルルイエを指し、クトゥルフ神話に登場する架空の書籍「ルルイエ異本」の別名でもある。

ルルイエとは架空の都市であり、現在は海底に沈んでいるそう。やがて地上に浮上した時、ルルイエに封印されたクトゥルフは復活し、地上を支配するとされている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ジル・ド・レェとの関係
ジャンヌオルタ	第一特異点にて、自身が聖杯で作り出したもう一人のジャンヌ。
アルトリア	Fate/Zeroで対面した際に、ジャンヌと勘違いする。
ジャンヌ	生前支えていた聖女。崇拝に近い感情を持つ。
ジル・ド・レェ	生前の歪む前の自分自身。
アビゲイル	クトゥルフ神話繋がりで、親切にしている。FGO materialⅠの頃から「深淵の匂いがする」という言及があった。
フランソワ プレラーティ	生前の友人であり、ジルが堕落した元凶。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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