【FGO】マルタの元ネタと史実解説

マルタの元ネタ

マルタのプロフィール

出典の詳細

新約聖書の登場人物

マルタはキリスト教の新約聖書に登場する聖人。エルサレム近郊のベタニアと呼べれる地域に兄弟と暮らしていた。

ベタニアのマルタ、マルファとも呼ばれる。タラスクを鎮めるエピソードはキリスト教の聖人伝説集「黄金伝説」で紹介されている。

マルタの史実・伝承

マルタの伝承

マルタは妹のマリアと弟のラザロと共にベタニアで暮らしていた。イエス・キリストはエルサレムへ向かう前にマルタの家に訪ねており、マルタ一家と親しくなる。

マルタの終生については新約聖書に書かれていないが、プロヴァンス地方(フランスの南東部)で宣教していた伝承がある。

また、1187年にはマルタの聖遺物がフランスのタラスコンで発見された。

タラスクを鎮めた伝説

タラスクとの逸話は、ヤコブス・デ・ウォラギネが書いた「黄金伝説」に記載されている。西暦48年にマルタはキリスト教布教のためにネルルク村を訪れ、怪物タラスクの噂を耳にする。

タラスクを鎮めるために森へ向かったマルタは、怪物タラスクに臆することなく祈りを唱え、聖水を振りかけ抑え込んだ。

タラスクはマルタによって鎖で繋がれ、飼い犬のようにひれ伏した。そしてタラスクは長年苦しめられた村人の怒りによって、石礫で殺された。

タラスクの詳細

タラスクは、海の怪物レヴィアタンと怪物ボナコンの間に生まれた伝説上の怪物。レヴィアタンとロバの子とも言われている。

毒息を吐き、灼熱の糞をまき散らす邪悪な竜の眷属とされている。姿は硬い甲羅に鋭い背びれ、6本の脚とドラゴンの体を持つ。

フランスのタラスコンは、タラスクとマルタの伝説が地名の由来。タラスコンでは毎年6月に「タラスク祭り」が開催されている。

弟ラザロの逸話

新約聖書ではマルタの弟ラザロが、イエスによって死から蘇った逸話がある。

イエスはラザロが病気になったと聞いて、ラザロの元へ訪れるが既に死後4日経った後だった。

イエスはラザロの死を悲しむが、墓の前でラザロを呼ぶと死んだはずのラザロが布に巻かれて出てきたという。

伝承ではその後ラザロはキプロス共和国の初代主教になったという。また、マルタやマリアと共にマルセイユで布教に励んだとも伝えられている。

宝具の元ネタ

タラスク

宝具説明

怪獣タラスクの召喚と行使。巨大な頭、鋭いトゲを生やした甲羅、六本の脚、サソリのような毒のトゲを生やした長い尾、といった特徴を持つ怪物こそがタラスクである。

タラスクは旧約聖書に記されるリヴァイアサンの息子とも伝えられる。マルタの宝具として召喚されたタラスクは、大鉄甲竜・灼熱大回転によって敵陣を完膚なきまでに焼き尽くし叩き潰す。

宝具名の由来

伝承でマルタが沈めたとされる怪物タラスクそのもの。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

タラスクとの関係

伝承ではタラスクを鎮めるためにマルタは聖水を使ったとされているが、FGOでは説法(物理)で沈めたそう。

また、奈須きのこ氏のブログによると、母親に捨てられたタラスクをマルタが最後まで面倒みると啖呵を切って改心させたという裏設定も存在している。

FGOでの小ネタ

ステゴロ聖女に至るまで

鉄拳制裁を行うステゴロ聖女で有名になったマルタだが、設定の経緯は「意外な二面性がほしい」と武内氏が設定担当の桜井氏に依頼したそう。

普段は外面も内面も完璧な聖女として振る舞うが、親しくなった相手には時折「聖女ではないマルタ」として表情と言葉が鋭い町娘当時の姿を覗かせる。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	マルタとの関係
佐々木小次郎	何かと挑発して一騎討ちを挑んでくる。
ケツァルサンタ	ルチャに誘ってくる相手。 クリスマスイベント2018でも共演している。
ブラダマンテ	クリスマスイベント2018にてマルタ自らコーチ役を買って出た。

関連リンク

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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