【FGO】紫式部の元ネタと史実解説

紫式部の元ネタ

紫式部のプロフィール

紫式部の史実・伝承

紫式部の出自

紫式部は、地方の国司であった中流貴族・藤原為時の娘として生まれる。生年に関して多数の説が存在するが、定説が存在せず、970年〜978年の間に生まれたとしか判明していない。

才女としての逸話

紫式部は、幼少の頃より文才に恵まれていたと言われている。兄・藤原惟規が漢詩を学んでいる傍らにいた紫式部が、兄よりも先に内容を覚えてしまったという逸話があるほどだ。

藤原宣考との結婚

998年ごろ、紫式部は山城守・藤原宣考と結婚をする。2人の間には一人娘となる賢子が生まれるが、結婚からわずか3年後、宣考は伝染病にかかり病死した。

藤原宣考は紫式部と親と子ほどの年の差があり、その上紫式部以外にも3人の女性を妻にしていたとされている。不安定な結婚生活から夫婦喧嘩を頻繁にしていた。

源氏物語

紫式部は、宣考の死後まもなく、現実を忘れるために「源氏物語」の執筆を開始する。紙が貴重品であった当時は、紙の提供者に対して1編を書き、仲間内で批評し合う程度のものであった。

その後、紫式部が制作していた源氏物語は、徐々に周囲に知られていき、1007年に藤原道長の目に止まった紫式部は、一条天皇の娘の彰子の女官として仕えることになる。

宮中において紫式部は、源氏物語に加え、宮中の様子をしたためた「紫式部日記」並行して書き始める。

最終的に源氏物語は、54帖(和紙1800枚分、100万文字程度)にも及ぶ大長編作品となり、「世界最古の長編小説」と称されている。

紫式部の晩年

紫式部の晩年、没年は解明されておらず、彰子の子である敦成親王が、一条天皇として即位した以降、史上から姿を消してしまう。そのため、前後に亡くなった説。娘に宮中を譲り、出家して余生を送った説などの複数の仮説が立てられている。

宝具の元ネタ

源氏物語・葵・物の怪

宝具説明

真名解放と共に詠まれた和歌が、呪詛として働いて、相手を滅びへ招く。対象にダメージと弱体効果を与える。

恨みと呪殺に紐付いた悲しみの歌を詠み、紫式部は対象の運命を悼む。

宝具名の由来

「葵」は紫式部の書き記した『源氏物語』の第九帖「葵」が由来。「物の怪」は源氏の恋人「六条御息所」が思いの強さ故に生霊となり、不思議な事件を起こした逸話が由来。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

安倍晴明との関係性

Fate作品における紫式部は、史実では無かった安倍晴明との親交があり、陰陽師の術を教わっていたという設定がある。

藤原道長を通して安倍晴明との関わりが生まれ、その際に陰陽師の手ほどきを受ける。生前はさほど上達しなかったが、サーヴァントとして召喚された際に使いこなせるようになった。

Fateシリーズでの小ネタ

CCCコラボにて名前のみ登場

『深海電脳楽土 SE.RA.PH』にてトリスタンがタマモキャットの真名を推測する際に紫式部が候補として上がっていた。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	紫式部との関係
刑部姫	和風文系サーヴァント仲間 大先輩として式部を尊敬している
源頼光	式部と同時期に活躍した武士 水着姿を見て慌てふためく
坂田金時	式部と同時期に活躍した武士 サングラスに疑問を抱いている
マシュ	2019バレンタインイベントにて手紙の書き方について指導する
カエサル	「ガリア戦記」の作者として尊敬している人物
俵藤太	藤原北家の祖先

参考文献
・wikipedia

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