【FGO】オケアノスのキャスターの元ネタと史実解説

オケアノスのキャスターの元ネタ

オケアノスのキャスターのプロフィール

出典の詳細

真名はキルケー

オケアノスのキャスターの真名はキルケー。ギリシャ神話に登場する魔女。

ホメロスが書いた叙事詩「オデュッセイア」では女神ともされており、月の女神や愛の女神だったと考えられている。

オケアノスのキャスターの史実・伝承

キルケーの出自

キルケーはギリシャ神話の太陽神ヘリオスと女神ペルセイスの間に生まれる。兄にはメディアの父であるアイエテス、妹にはアステリオスの母であるパシパエがいる。

アイアイエー島に住んでいるとされており、人間の男を島で養っては飽きると動物に変えてしまう。名前は古典ギリシア語で、鷹を意味する。

スキュラとの逸話

ある日、美しい女性のスキュラがいた。スキュラは多くの男性から求婚を受けたが、結婚や恋愛には興味がなかった。

海神グラウコスもまたスキュラに恋していたが、拒絶される。諦められないグラウコスは、キルケーの魔術を頼りに相談しに行く。

するとキルケーはグラウコスに恋をする。しかしグラウコスはキルケーに興味がないため、キルケーはスキュラに嫉妬を抱く。そして、キルケーは魔術でスキュラを怪物の姿に変えてしまった。

スキュラは変わり果てた自分の姿を嘆き、凶暴な性格へと変貌。これに怒ったグラウコスは、キルケーとの関係を絶った。

オデュッセウスとの逸話

叙事詩「オデュッセイア」では、主人公オデュッセウスがアイアイエー島に囚われた部下を助けるべく、キルケーと対峙する。

キルケーは薬を調合したキュケオーンをオデュッセウスに差し出し、動物に変えようとした。しかしオデュッセウスは、ヘルメスから魔法を無効化する薬を用意していたため効かなかった。

キルケーは魔法が効かないオデュッセウスに驚き、好意を抱く。キルケーは部下を元の姿に戻すと、オデュッセウスと愛し合って1年間島で共に過ごした。

しかしオデュッセウスは故国に戻ることを決め、部下と共に旅立つ。キルケーは悲しんだが、オデュッセウスに旅の助言をして彼らを見送った。

宝具の元ネタ

メタボ・ピグレッツ

宝具説明

召喚の固有結界。豪勢な酒宴空間に招かれた無粋な輩は、魔女キルケーの愛豚「ピグレット」に蹂躙される。

愉快で騒がしく、はち切れるほど満腹になる恐るべき魔術の宴。法悦の味を覚えた者は、みずから進んで愛豚に堕ちるを望む。

宝具名の由来

「ピグレッツ」は英語で子豚の複数形。「メタボ」は英語で新陳代謝を意味するメタボリズムからと思われる。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

メディアとの関係

Fateシリーズでは、キルケーとメディアが女神ヘカテーの弟子とされているが、神話ではキルケーがヘカテーと師弟関係であったわけではない。

キルケーがメディアのおばであることや、メディアがヘカテーに仕える巫女であったことはギリシャ神話で確認できる。

ちなみにキルケーの母・ペルセイスと、メディアの母・エイデュイアがヘカテーと同一視されている説がある。

神性について

キルケーは太陽神ヘリオスと女神ペルセイスの子供であり、「オデュッセイア」でも女神とされているが、FGOでは神性がついていない。

FGOでのキルケーは、自身を魔女と強調している。ニュンペー(ニンフ)と呼ばれる下級女神、もしくは精霊ともされている。

容姿について

「オデュッセイア」でのキルケーはグラマラスで大人びた姿をした女神として描かれているが、FGOでは少女の姿をしている。

幼い姿で限界したことに、本人はコンプレックスを抱いているそう。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	オケキャスとの関係
メディア	血縁では姪に当たる。 女神ヘカテーの妹弟子でもある。
メディアリリィ	メディアの若い頃の姿。 こちらの姿は苦手としている。
アタランテ	アルゴノーツで島へ来た時に意気投合したそう。
アステリオス	血縁では甥に当たる。 「おばさん」と呼ばれるのを嫌がる。
ティーチ	ロリババァだの合法ロリだのと騒々しかったため、豚に変えて厨房の氷室に吊るした。
オデュッセウス	かつて愛した人物。彼が立ち去る際には、旅の苦難を避ける有益な助言を与えた。
イアソン	「英雄の欠点の博覧会の様な男」と評する。

参考文献
・FGOマテリアルⅥ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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