【FGO】ニトクリスの元ネタと史実解説

ニトクリスの元ネタ

ニトクリスのプロフィール

ニトクリスの史実・伝承

ニトクリスの出自

ニトクリスは、エジプト第6王朝における最後のファラオ。メルエンラー2世の姉妹であり、ペピ2世と妻ネイトの娘であるとされている。

歴史家のマネトによると、最も高貴で美しくどんな男よりも雄々しい、金髪で白い肌と赤い頬の女性だったという。在位は12年で、メンカウラー王のピラミッドを建築したとされている。

ニトクリスの逸話

ニトクリスはエジプトの王位にあった兄弟が暗殺され、その復讐のために策略をなした逸話がある。

ニトクリスは大きな地下室を作らせ、そこで披露宴を開くために兄弟の仇を招待した。そして宴の最中に出口を塞ぎ、頭上に引いたナイル川の水を流し込んで溺死させた。

復讐を成功させたニトクリスだったが、自身も復讐されることを恐れて炎が満ちた部屋に身を投げて自害した。死因は焼死ではなく、練炭自殺のような一酸化炭素中毒だったとされている。

ニトクリスの実在性

ニトクリスの逸話は、歴史家であるヘロドトスの歴史書やマネトの著作に史実として記されている。しかし、考古学上ではニトクリスの実在を証明できていない。

一説では、メルエンラー2世の弟・ネチェルカラーがニトクリスと同一視されている。ネチェルカラーはメルエンラー2世の後に王位を継ぎ、第6王朝最後の王、もしくは第7王朝最初の王とされている。

宝具の元ネタ

アンプゥ・ネブ・タ・ジェセル

宝具説明

現実に在るものを映し出すことはない鏡。光学的な鏡としては機能しない。映り込むのは常に、おぞましくも恐ろしい暗黒の異形のみ。

冥界、あるいは暗黒の異界の姿を映す鏡であるとニトクリスは語るが、詳細は不明。彼女の精神を映し出している、という可能性もある。

宝具名の由来

「アンプゥ」はエジプト神話の神・アヌビスを指す。「ネブ・タ・ジェセル」は「聖なる地の主」という意味を持つ。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

実在性の有無

Fateシリーズのニトクリスは出典を史実としているが、現実では実在したファラオだと証明されていない。同一視されているネチェルカラーは、ニトクリスという名前が変形した説も提唱されている。

ニトクリスの鏡

ニトクリスの鏡は実在したものではなく、クトゥルフ神話などに架空の物品として登場している。悪鬼や食屍鬼の姿が鋳込まれた青銅製の枠にはめ込まれ、暗黒の世界を覗き見ることができるという。

FGOでの小ネタ

ほかのファラオとの関係

ニトクリスは紀元前22世紀頃のファラオであり、オジマンディアスやイスカンダルよりも前の時代の人物になる。ただ、自分のファラオとしての実績がないことをコンプレックスにしており、自分より後の時代のファラオに対して竦んでいる。

オルタになった経緯

2部7章後編開幕直前PUで先行実装

ニトクリスオルタは2023年に開催された、2部7章後編開幕直前ピックアップで実装されたサーヴァントである。2部7章に登場するサーヴァントの先行登場ということで、ストーリー内での露出もないまま突然実装された。

汎人類史では召喚し得ない存在

ニトクリスオルタは本来の人類史、つまり汎人類史では存在し得ない素材である。通常霊基時にも有している『怒れる神罰執行者』としての側面が例外的に強く現れ、冥府神アヌビスが多くの加護と修復を与えた時、オルタ霊基が成立する。

ニトクリスオルタの評価と性能

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ニトクリスとの関係
オジマンディアス	「真なるファラオ」と尊敬している。
クレオパトラ	プトレマイオス朝最後のファラオ。後世のファラオだが、気後れしてしまう。
イスカンダル	後世のファラオ。オジマンと同じ偉大なファラオとして、対面すると竦んでしまう。
ダレイオス三世	同じファラオだが、アッシリアの女王と間違われる。
不夜キャス	2017年の水着イベントでチームを組んで以来、仲良し。

参考文献
・FGOマテリアルⅣ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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