【FGO】陳宮の元ネタと史実解説

陳宮の元ネタ

陳宮のプロフィール

出典の詳細

出典は「三国志演義」

「三国志」は三国時代について書かれた歴史書。中国・西晋の時代の陳寿という人物が著者。後漢(25〜220年)から西晋(265〜316年)の三国統一までを扱う。

また、「三国志演義」は中国の明(1368〜1644年)の時代に書かれた、三国時代を舞台とする時代小説である。FGOの出典とされているのはこちらの方。

陳宮の史実・伝承

陳宮の出自

陳宮の出生は不明であり、かつて中国にあった兗州東郡東武陽県という地域が出身だとされている。

名前は陳宮、字は公台。若い頃から英雄や学者たちと交友があったようで、勇敢で信念を曲げない人柄だったという。

曹操への反乱

史実での陳宮は、最初に曹操の軍師として仕えていた。しかし曹操が遠征に出て陳宮に自陣の守備を任せると、陳宮は反逆を目論む。

陳宮は各地を放浪していた呂布を新たな主君として見出した。そして、呂布を曹操の領地に向かい入れ、反乱の同志を集めた。

こうして陳宮は曹操への反乱に成功し、曹操の領地を奪った。ちなみに、陳宮が曹操に反乱を起こした理由については明らかにされていない。

呂布軍 対 曹操軍の戦い

遠征から戻った曹操は、陳宮たちから領土を奪還するために呂布軍と戦いを繰り広げる。呂布軍は敗北を重ね、劉備を頼って敗走する。

その後、呂布たちは留守を狙って劉備の領地を占領するも、曹操軍が侵攻してくる。

曹操の軍に攻められる中、陳宮は打開策を呂布に献策する。しかし呂布は陳宮の策に従うことはなかった。

そして、呂布軍の中で反乱が起こり、陳宮は反乱軍に捕縛されてしまう。呂布は戦意喪失し、曹操に降伏した。

陳宮の最期

陳宮は曹操によって処刑されるが、処刑前の会話が逸話として残っている。曹操の面前に立った陳宮は「なぜこのような場所にいるのか」と曹操に問われる。

「呂布が自分の策を取り入れなかったからだ」と陳宮が答えると、曹操は「母と娘はどうするのか」とさらに尋ねた。

陳宮は「天下を治める者は人の親や妻子を殺さない。家族の生死は貴公の手中にあり、私にはない」と答え、問答を止めるために「早く殺せ」と自身の処刑を促した。

曹操は陳宮をもう一度仲間に引き入れようとしたが叶わず、涙ながらに陳宮を処刑場に見送った。陳宮の家族は、曹操が面倒を見たという。

宝具の元ネタ

掎角一陣

宝具説明

軍神五兵を製作する際に出来た余剰部品……誰にも気づかれる事のない、超小型の魔術回路超加速器……で味方を一時的に超強化し、超攻撃力とともに超臨界させる陳宮の外道宝具。

自軍ひとりを生贄にして敵陣にダメージを与える。ようは「他人の命でやるステラ」。最悪である。

そのあまりの非道威(ひどい)印象を和らげるため、古代夏王朝の魔術竹簡の幻の技を使用。「なにやら陳宮がすごい矢を放ったら敵陣が爆発した」という風景に見えるようカモフラージュしている。

宝具名の由来

陳宮が呂布に提案した「掎角の計(掎角の勢)」が由来。「掎角」という言葉は掎が足、角は頭を意味し、敵を前後から挟み撃ちにして攻めることを指す。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

夏王朝の末裔

史実では出生不明だが、FGOでは中華最古の文明・夏王朝の末裔という設定になっている。

夏王朝とは、紀元前1900〜1600年に存在したとされる伝説の王朝。

FGOの陳宮は、夏王朝の技術と文献を受け継いだ技師であり、魔術回路を持った人間のみが扱える兵器を作成していた。呂布の「軍神五兵」も陳宮が作成した。

FGOでの小ネタ

ラニ＝Ⅷとの関係

陳宮の容姿は、Fate/EXTRAで呂布のマスターとして登場したラニ＝Ⅷに似ている。「褐色の肌」「眼鏡」「薄紫の長髪」という特徴が共通点。

ラニは呂布の妻である貂蝉に面影があるとされており、ラニ・貂蝉・陳宮で何か関連性があるのか疑われている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	陳宮との関係
呂布奉先	生前に仕えた主。
赤兎馬	生前の主君の愛馬。 呂布だと思い込んでいることにツッコむ。
諸葛孔明	同じ三国志に登場する軍師。 「戦場に恵まれただけの軍師」など辛辣な評価をしている。
司馬懿	同じ三国志に登場する軍師。 実力を素直に評価しているが、美少女の姿に困惑している。

参考文献
・wikipedia

関連記事
陳宮	▶︎評価とスキル優先度▶︎運用方法とおすすめ編成▶︎霊基再臨・マテリアル▶︎セリフ・ボイス一覧▶︎元ネタ・史実解説