【FGO】シトナイの元ネタと史実解説

シトナイの元ネタ

シトナイのプロフィール

出典の詳細

組み込まれた三柱の女神

シトナイの基本ベースとして組み込まれた女神は三柱おり、アイヌ民話の「シトナイ」、北欧神話の「フレイヤ」、フィンランド神話の「ロウヒ」が元になっている。

そのため、本項では上記三柱それぞれの元ネタ・史実も合わせて解説する。

シトナイの史実・伝承

シトナイの伝承

シトナイはアイヌ民話に登場する、大蛇を退治した伝説を持つ少女。

小樽・祝津に位置するとある村は、近くの洞窟に棲む大蛇に村を荒らされ、怯えていた。そんな中大蛇は村人たちの夢に出ると「若い少女を捧げるならば村を荒らさない」との言葉を残した。

村人たちはやむを得ず、年に一度村の娘を生贄として大蛇に捧げるようになる。そうして大蛇の襲撃もなく9年が経ったある日、村長の末娘シトナイが自ら生贄となることを志願する。

シトナイは切れ味の良いマキリ(小刀)と猟犬を連れて洞窟へ行くと、大蛇の喉元に猟犬を噛みつかせ、倒れた所にトドメを刺し、見事大蛇を討伐したのであった。

フレイヤの伝承

フレイヤは北欧神話に登場する美、豊穣、愛欲を司る女神。海神ミョルズの娘であり、双子の妹としてフレイが存在する。オーズの妻となり、フノスとゲノシミを産み、2匹の猫を引かせた車にの乗るとされる。

旅に出た夫の惜しんで泣いた涙が黄金となったと言われる程の美貌を持つ女神であり、神々はおろか、人間にも多くの愛人が存在していたとされている。

ロウヒの伝承

ロウヒはフィンランド神話におけるポポヨラ(北極圏周辺)を支配したとされる魔女。

ポポヨラは世界に寒さと病をもたらす不吉な場所と同時に、美しい娘達が暮らす場所とされ、ロウヒは、求婚に訪れた多くの戦士たちに試練を課す役目を担っていた。

宝具の元ネタ

オプタテシケ・オキムンペ

宝具説明

シトナイの戦友「猟犬トケ」がフレイヤとロウヒの神代魔術により幾重にも強化された結果、精霊に近い存在となった常時発動型の宝具。

真名解放すると、白熊にシトナイが登場し、氷の魔力による突進・弓矢・斬撃を雪崩のように叩き込む。

宝具名の由来

「オプタケシテ」とは十勝岳連峰北部に位置する山「オプタテシケ山」が由来であり、「オキムンペ」はアイヌ語で「山津波・地すべり」と訳される。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

擬似サーヴァントして現界

シトナイは「Fate/stay night」に登場するイリヤスフィール・フォン・アインツベルンを器とした疑似サーヴァントとして現界している。

「プリズマ☆イリヤシリーズ」にもイリヤは登場するが、シトナイの発言やヘラクレスとの縁から、「プリズマ☆イリヤシリーズ」のイリヤは器ではないとされている。

組み合わされた三柱の内、シトナイが最もイリヤと近い外見を持っていたため、自らをシトナイと名乗っている。

疑似・デミサーヴァント一覧

Fateシリーズでの小ネタ

白熊？猟犬？

シトナイは使い魔として猟犬を使役しているが、その出で立ちは明らかに白熊である。

これはロウヒの「女神の使い魔であれば猛々しい巨体が相応しい」という主張により、魔力で改造された結果である。

ちなみに本来の猟犬としての姿は、シトナイの最終再臨絵で描かれている。

シトナイの再臨画像とマテリアル情報

関係の深いサーヴァント

キャラ名	シトナイとの関係
ヘラクレス	2部2章でシトナイが従えるサーヴァント 器との経験から今でも信頼関係を築いている
スカディ	汎人類史におけるフレイヤの義母 家族となりえたシトナイを殺すことが出来ず、地下に幽閉する
アイリ	抜群のスタイルを持つ憧れの存在 器の母であることは気付いていない
ギルガメッシュ	かつての器を殺害したサーヴァント シトナイ曰く「心臓を抉りたい」
茨木童子	ONIRANDで出会ったサーヴァント 行動を共にする内に仲良くなり、いつかの再会を誓い合う

参考文献
・FGOマテリアルⅦ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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