【FGO】清姫の元ネタと史実解説

清姫の元ネタ

清姫のプロフィール

出典の詳細

出典は「安珍・清姫伝説」

清姫は「安珍・清姫伝説」に登場する架空の人物。紀州道成寺にまつわる伝説で、内容に相違があるものの平安時代の「大日本国法華験記」や「今昔物語集」にも記録されている。

清姫の史実・伝承

安珍・清姫伝説のあらすじ

928年の夏、奥州白河から熊野へ参詣に来た僧・安珍は、紀伊国牟婁郡(現在の和歌山県)で宿を借りる。そこで真砂の庄司清次の娘・清姫は、美形の安珍に一目惚れをする。

清姫は安珍に夜這いをするも、安珍は参拝中の身だからと断り、帰りに立ち寄ると嘘をつく。参拝後はさっさと行ってしまった安珍に対して清姫は怒り、安珍を追跡。道成寺の途中で追いつくも、安珍は別人だとさらに嘘をつく。

そして安珍は熊野権現という神に助けを求め、清姫を金縛りにして逃げ出してしまう。清姫の怒りは天を衝き遂に蛇身に化け、火を吹き川を渡って追跡する。

安珍は道成寺に逃げ込み、梵鐘を下ろしてもらいその中に隠れる。しかし清姫は許さず鐘に巻き付き、安珍を鐘の中で焼き殺した。清姫は蛇の姿のまま入水した。

物語の相違点

安珍・清姫伝説は伝承によっては相違する点がある。一説では清姫の母親が白蛇の精であったり、安珍が逃げたことで入水した清姫が怨念で蛇の姿になったりと、様々な言い伝えが残っている。

また、安珍と清姫は亡くなった後に供養され、兜率天と忉利天に転生する逸話や、熊野権現と観世音菩薩の化身だった説もある。

後日談

安珍・清姫伝説には後日談もある。安珍と共に鐘を焼かれた道成寺は、約400年後である1359年の春に鐘を再興した。しかし鐘が完成し、女人禁制の鐘供養をすると一人の白拍子(歌舞を演じる芸人)が現れて鐘供養を妨害する。

白拍子の正体は清姫の怨霊で、瞬く間に蛇の姿になって鐘を引きずり降ろし、その中に消えた。清姫の怨霊を恐れた僧たちは一心に祈念すると、ようやく鐘は鐘楼に上がった。

しかし清姫の怨念のためか、新しい鐘の音は良くない上に、付近に災害や疫病が続いたため、山の中へと捨てられてしまった。

宝具の元ネタ

転身火生三昧

宝具説明

炎を吐く大蛇。即ち竜としての転身。毎ターン、締め付けまたは炎のどちらかで攻撃を行う。締め付けは直接攻撃、かつ単体攻撃。炎は最大10レンジ程度の遠隔全体攻撃である。

なお、彼女は竜種としての血を継承していた訳ではない。あるのはただ、自身に嘘をついた男へのあくなき妄執である。

宝具名の由来

「火生三昧」は不動明王が住むと言われる炎の世界。煩悩や悪魔を焼き尽くすと言われている。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

FGO開始前からの登場作品

清姫の初登場作品はFGOだが、Fate/EXTRAでは名前だけ先行して登場した。玉藻の前のメル友の一人だが、この時は実際に2人が会ったことはなかったらしい。FGOではイベントなどで共演する機会が多い。

また、2015年のエイプリルフール企画「Tmitter2015」では、FGOのサービス開始に先駆けてビジュアルが公開されていた。

溶岩水泳部公式化

2016年のハロウィンイベントでは、「マイルームの寝床に勝手に入り込んでくるトリオ」として源頼光、静謐のハサンと共に清姫が登場。溶岩を平然と泳ぐ様子からユーザーの間で「溶岩水泳部」という名称がついた。

そして2019年1月1日に追加された清姫のマイルームボイスで「溶岩水泳部」と言っており、公式がこの呼び名を採用した。源頼光か静謐のハサンを所持しているとこのボイスが聞ける。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	清姫との関係
玉藻の前	メル友。お互いよく相談するものの、どちらもアドバイスは的外れな模様。
刑部姫	メル友。FGOのイベントにてコンビで同人活動もしている。
源頼光	ハロウィンイベントで共演した溶岩水泳部の1人。
静謐のハサン	ハロウィンイベントで共演した溶岩水泳部の1人。
紅閻魔	ヘルズキッチンの師匠。頭が上がらない相手。
巴御前	ヘルズキッチンの門下生同士で仲が良い。

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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