【FGO】アタランテの元ネタと史実解説

アタランテの元ネタ

アタランテのプロフィール

出典の詳細

出典はギリシャ神話

アタランテはギリシャ神話に登場する女狩人として知られる。ギリシャ神話の始まりは、およそ紀元前15世紀頃に遡ると考えられている。

アタランテの史実・伝承

アタランテの出自

アタランテはアルカディア王のイーアソスと女神クリュメネの間に生まれる。ただし、父親に関しては文献ごとに違い、諸説ある。

イーアソスは男子を欲しがっていたため、女子だったアタランテは山に捨てられてしまう。捨てられたアタランテは山で雌熊に育てられ、後に狩人の一団に引き取られて養育された。

ちなみに、アタランテを救った雌熊は狩猟の女神・アルテミスが送ったとされており、このことからアタランテはアルテミスを信仰するようになる。

アタランテの逸話

アルテミスにならって弓の鍛錬をしていたアタランテは、後にイアソンが率いるアルゴー号の乗組員・アルゴナウタイに参加。

ヘラクレスやペレウス(アキレウスの父)といった50人の勇士の1人として、数々の冒険を経てコルキスを目指した。

また、アタランテはアルゴナウタイの冒険から帰還した後、ペレウスにレスリングで勝利した逸話も残っている。

カリュドーンの猪狩りでの逸話

アタランテはカリュドーンの猪狩りに参加して名声を博している。この時、共に狩りに参加していたメレアグロスから恋心を抱かれていた。

メレアグロスは一番の手柄をアタランテに譲るが、他の参加者との手柄の取り合いに発展し、殺し合いになってしまう。

これが原因でメレアグロスも死亡。メレアグロスに恋していたアタランテはショックを受け、結婚をしないと誓った原因の1つになったとされている。

アタランテの結婚

アタランテはその名声と美貌で多くの求婚者が押し寄せた。しかしアタランテは徒競走で勝つことを結婚の条件にしており、負けた男は殺されることにしていた。

アタランテは生きている人間の中で最も足が速かったため、多くの男が犠牲になった。そこで、求婚者の1人であるヒッポメネスは、女神アフロディテに助けを求めた。

アフロディテは3つの金の林檎を渡し、これで競走中にアタランテの気を逸らす作戦を教える。この作戦が成功し、ヒッポメネスは徒競走に勝利。アタランテと結婚することになった。

結婚後のアタランテについては詳しく語られていない。「変身物語」では2人がキュベレーの神域で性行為を行なったため、怒ったキュベレーによってライオンに姿を変えられたともされている。

宝具の元ネタ

ポイボス・カタストロフェ

宝具説明

アルテミスから授かった天穹の弓(タウロポロス)を使って天に2本の矢を撃ち放ち、太陽神アポロンと月女神アルテミスへの加護を訴える。

訴えを聞き届けた神々は、敵方への災厄という形でアタランテに加護を与えて、豪雨のような光の矢を敵に降らせて攻撃する。

宝具名の由来

「ポイボス」とは、ギリシャ神話の太陽神アポロンの別名、もしくは称号。「カタストロフェ」は、ギリシャ語で転倒や破滅を意味する言葉。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

耳と尻尾について

Fateシリーズで登場するアタランテは、獣のような耳や尻尾が生えているが、実際の神話にそのような記述があるか不明。

設定では獣耳はライオンのものだそうで、キュベレーとの逸話の名残かと思われる。

FGOでの小ネタ

聖杯への願望

アタランテの聖杯への願望は、全ての子供を救うこと。この願いは、自身が幼少期に山へ捨てられた生い立ちからきている。

Fate/Apocryphaの劇中でも、聖杯への願いを「この世全ての子供たちが愛される世界」としている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	アタランテとの関係
オリオン	自身が信仰する女神。
アキレウス	Apocryphaで同じ陣営だった。 神話では彼の父親に勝利している。
ケイローン	Apocryphaでは敵陣営だった。 同作から弓の実力勝負で因縁を持つ。
ジャック	Apocryphaでは救うべき対象として見ており、FGOでも引きずっている。
ジャンヌ	Apocryphaでジャックを切り捨てた仇敵。FGOでも嫌っている。
イアソン	アタランテがかつて参加したアルゴナウタイのリーダー。 三章では彼を嫌う様子が伺える。

参考文献
・FGOマテリアルⅠ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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