【FGO】刑部姫の元ネタと史実解説

刑部姫の元ネタ

刑部姫のプロフィール

刑部姫の史実・伝承

刑部姫の出自

刑部姫は、姫路城天守閣に棲んでいるとされる狐の妖怪。姫路城が建つ姫山には「刑部大神」と呼ばれる神社が存在しており、この神社が刑部姫の由来であるとされている。

古典での刑部姫は、蝙蝠を従え、十二単を着た気高い女性であったとされている。

刑部姫の祟り

姫路城を建てる際、刑部姫の祟りとされる怪異が幾度も起きた。1580年、姫山に姫路城を築城する際、羽柴秀吉は刑部大神を街外れに移した。

その後姫路城が築城されると、城主・池田輝政のもとに怪異が起き始める。「播磨のあるじ」と名乗る天狗が輝政の元に現れ、「城内に寺院を建てよ」と要請する書状が届く。しかし輝政はこれを信じず、黙殺される。

2年後、輝政は原因不明の病に倒れてしまう。池田家は明覚を招き、祈祷を行わせると、「祈祷をやめよ」との声と共に30歳ほどの女性が現れ、再び「城内に寺院を建てよ」と要請する書状が届く。

輝政の病を始めとした怪異は、姫山の地主神刑部姫が、移された事による祟りではないかと噂されるようになる。池田家は、この祟りを収めるため、場内北東部に「八天堂」と呼ばれる仏堂を建てる。

天守閣の長壁神社

天守閣に祀られている長壁(おさかべ)神社は明治時代に建てられた。

明治時代に入ると、城内を陸軍が使用するため、八天堂を元塩町の総社境内地に移転する。その際、あらためて城内に祀るため、大天守最上層に長壁神社を建てたとされている。

宮本武蔵の妖怪退治

宮本武蔵は刑部姫を退治したという逸話が残されている。姫路城当主に仕え、武者修行の身であった武蔵は、姫路城の天守閣にて怪異が相次いでいるとの噂を聞きつける。

武蔵は城主に怪異の調伏を頼まれると、天守閣の最上層に上り、明け方まで過ごす。すると「小刑部大明神」と名乗る女性が現れ「武蔵に恐れをなして怪異は逃げた」として褒美を授ける。

「小刑部大明神」と名乗る女性は狐が化けた者であり、武蔵に罪を着せようと、姫路城の家宝を盗み、与えたのでであった。しかし、作戦は失敗に終わる

続いて狐は、「中山金吾」という少年に化けて武蔵に弟子入りし、寝首をかこうとする。しかし武蔵に見破られると、退治されてしまった。

宝具の元ネタ

白鷺城の百鬼八天堂様

宝具説明

自身の周囲に姫路城のミニチュアを顕現させ、味方に精神的支柱を付与する、固有結界と似て非なる大魔術。

本来ならば攻撃的な宝具であるが、生粋の引きこもりである刑部姫が顕現させているため、防御型の宝具に留まっている。

宝具名の由来

「白鷺城」は刑部姫が隠れ住んでいた姫路城の別称。「八天堂様」は姫路城内、天守閣に建てられた長壁神社・八天童が由来。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

元々は狐の妖怪

刑部姫は妖狐が化けた存在として伝わっているが、Fateに登場する刑部姫は、蝙蝠をモチーフとした格好である。

キャラ被りを恐れた玉藻の前が刑部姫と「相談」した末、蝙蝠妖怪としての姿で召喚された。

Fateシリーズでの小ネタ

妖狐としての姿

上述の経緯で蝙蝠の妖怪として召喚された刑部姫であるが、妖狐として召喚された姿が礼装として登場している。

「サーヴァント・サマー・フェスティバル！」にて登場した礼装「レディ・フォクシー」では刑部姫の頭部に狐耳が生え、本来の妖狐としての姿を見せている。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	刑部姫との関係
宮本武蔵	刑部姫を退治したとされている者 部屋には武蔵のクッションがある
玉藻の前	メル友の1人 彼女の影響により蝙蝠モチーフで召喚されることになる
清姫	メル友の1人 サバフェスでは古参サークル「Princess×2」として活動
ジャンヌ・ダルク（オルタ・水着）	サバフェスにて隣の部屋で同人誌を書いていた者 熱意に共感して協力関係になる
エリザベート	はじめてのリア友
メカエリチャン	怪しいネット通販グッズで改造したチャイテ城の守護神像 謀反を起こして刑部姫を城から追い出す
メカエリ2号機	メカエリの失敗を汲んだ改良型 またも設定ミスで謀反を起こされる

参考文献
・FGOマテリアルⅥ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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