【FGO】イアソンの元ネタと史実解説

イアソンの元ネタ

イアソンのプロフィール

出典の詳細

出典はギリシャ神話

イアソンが登場するギリシャ神話は、およそ紀元前15世紀頃に始まったと考えられている。

ホメーロスの二大叙事詩「イーリアス」と「オデュッセイア」の題材でもあり、ギリシャ神話を元に様々な作品が作られた。

イアソンの史実・伝承

イアソンの出自

イオルコスの王アイソンの息子として生を受ける。父アイソンが死亡すると、イアソンは王位を継承した叔父ペリアスによって故郷を追放され、以降はケンタウロスの賢者ケイローンに預けられる。

アルゴノーツの冒険

成長したイアソンは故郷イオルコスに戻り、ペリアスに王位の譲渡を要求する。王の座を手放したくないペリアスは、「遠く離れたコルキスの秘宝である『金羊の皮』を持ち帰れば、イアソンに王位を譲る」と約束した。

イアソンはこの難題に挑むため、ヘラクレスを始めとする50人の勇士を集めてアルゴノーツを結成する。金羊の皮を探す冒険の果てに、一行は目的地のコルキスに到着する。

メディアとの出会い

イアソンはコルキスの王アイエテスに金羊の皮を譲るよう求めるが、アイエテスはその申し出を断る。この時アイエテスにはメディアという娘がいたため、イアソンはメディアの利用を画策する。

女神の支援の下、イアソンはメディアに自身への恋心を与えることに成功する。故国を裏切ったメディアの助力により、イアソンは金羊の皮を手中に収めた。

メディアの策略①

目的を達成したイアソンはすぐさまアルゴー号を出発させるが、秘宝と娘を奪われたアイエテスはすぐに追手を差し向ける。

イアソンのピンチを救うため、メディアは一緒に連れてきていた幼い弟アプシュルトスを殺害し、亡骸をバラバラに刻んで海にばらまく。追手がアプシュルトスの亡骸を拾い集めているうちに、アルゴー号は脱出に成功した。

メディアの策略②

金羊の皮を持ち帰ったイアソンであったが、ペリアスは約束を反故にして王位の譲渡を拒んだ。約束を破られたイアソンのため、メディアはペリアスとその娘たちを惨殺する。

イアソンは晴れて王位に就くことになるが、メディアを恐れたイオルコスの民によって国を追放されてしまう。

イアソンの最期

追放されたイアソンは、身を寄せていた国の王女グライアとの婚姻を持ちかけられる。メディアの残虐性に恐怖していたこともあり、イアソンはグライアとの婚姻を承諾してしまう。

裏切りに激怒したメディアは王宮ごとグライアを焼殺し、コリントスは滅亡した。イアソンはメディアからの逃亡に成功するも、地位と名誉の全てを失ってしまう。

長い放浪の果てに、イアソンはアルゴー号の残骸にたどり着く。輝かしい冒険をともにした船の下で休もうとした矢先、降ってきた残骸に押し潰されて死亡した。

宝具の元ネタ

アストラプスィテ・アルゴー

宝具説明

アルゴー号の救援。船に乗った英雄たちが一斉攻撃を仕掛けてくれる。戦いにおけるイアソンの立ち位置が正しければ正しいほどに乗組員の賛同も多くなり、攻撃回数も増えていく。

逆に明らかに立ち位置が悪役だったりすると、『びっくりするくらい、誰も乗ってきませんでした（サボタージュ）』となり、威力も著しく低下する。

宝具名の由来

アストラプスィテはギリシャ語で「煌めき」、アルゴーは文字通りアルゴー船のことを示す。

Fateシリーズでの設定

FGOでの小ネタ

存在は以前から仄めかされていた

関係のあるギリシャサーヴァントがシリーズに多数登場していたため、存在自体は「stay night」「hollow ataraxia」の頃から仄めかされていた。

新規サーヴァントが多数登場するFGOでの参戦が噂される中、満を持して第1部3章「オケアノス」にて登場する。しかしキャラクターとしては実装されず、あくまでもシナリオパート内での登場に留まっていた。

初登場から数年が経った「4周年キャンペーン」にて、ついに待望(？)のプレイアブル化を果たした。

「成功しかけたワカメ」

その性格や立ち位置から、Fateシリーズの登場人物である間桐慎二との類似点が指摘されている。小物っぷりはもちろん、キャラクターの憎めなさもまた共通点と言えるだろう。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	イアソンとの関係
ヘラクレス	アルゴー号のメンバー。全幅の信頼を置いており、ヘラクレスからも友と思われている。
メディア	別れた妻。呆れられているものの、終局特異点では一定の評価をもらっていた。
メディア (リリィ)	別れた妻の若い頃。生前から引き続き恐怖を感じている。
アタランテ	アルゴー号の仲間であり、お互いに嫌悪する仲。
アスクレピオス	アルゴー号の仲間。医療の腕を信頼されている。
ケイローン	生前の師匠。イアソンを再教育するため、ランドセルを背負わせようとしている。
ヘクトール	1部3章で共闘したサーヴァント。終章特異点でも援軍として駆けつけた。
パリス	同時期に実装されたサーヴァント。ヘクトール曰く、(成長した)パリスはイアソンそっくりとのこと。
カイニス	アルゴー号の仲間。

参考文献
・wikipedia

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