【DbDモバイル】トリックスターの立ち回りと対策方法
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DbDモバイル(デッドバイデイライト)のキラー「トリックスター/ハク・ジウン」の立ち回りと対策方法について掲載中!能力や評価、おすすめパーク、操作方法、強化内容、背景、元ネタについても記載しているので、トリックスターを詳しく知りたい方はぜひ参考にどうぞ!
トリックスターの評価
総合評価 |
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C |
要素別評価 |
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チェイス | 遅延 | 巡回 | キャンプ |
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B | C | C | A |
ステータス | |||
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移動速度 | 4.4m/s | 脅威範囲 | 24m |
背の高さ | 平均 | 難易度 | 簡単 |
ユーザー評価
トリックスターの固有パーク
パーク | 詳細 |
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スターに憧れて |
【効果】 生存者を担いでいる時、脅威範囲内にいるその他の生存者が無防備のステータスに苦しむ。 効果は脅威範囲外に出てからも(26・28・30)秒間続くほか、担いだ生存者をフックに吊るすか、解放した時に範囲内にいる生存者も同じ時間効果が続く。 スターに憧れては生存者が担がれていない状態になってから60秒間のクールダウンが発生する。 |
【取得優先度】 ★★★☆☆ |
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クラウドコントロール |
【効果】 生存者が窓の高速乗り越えを行うと、その窓がエンティティによって(14・17・20)秒間ブロックされる。 |
【取得優先度】 ★★★☆☆ |
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袋小路 |
【効果】 生存者を初めてフックに吊るすたびに、袋小路の1トークンを獲得する。 最後の発電機の修理が完了すると、生存者が最初にゲートスイッチに触れた時、12秒に加え、所持するトークン1つにつき(6・9・12)秒間、脱出ゲートの両方のスイッチがエンティティによってブロックされる。 |
【取得優先度】 ★★★☆☆ |
トリックスターの固有アドオン
アドオン | 効果 |
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断末魔の編集音源 Ultra Rare |
・メインイベントの終了時、トリックスターのナイフが補充される |
玉虫色のフォトカード Ultra Rare |
・生存者の裂傷メーターがあと2回以下のナイフ命中で最大に達する時、その生存者は無防備状態になる |
エッジの効いた復活アルバム Very Rare |
・ナイフは生存者以外に命中すると砕け散り、付近の生存者に50%の裂傷を与える |
シングル『カット・スルー・ユー』 Very Rare |
・ナイフが生存者を貫通する ・同じナイフが次に命中した生存者に50%の裂傷を与える |
ダイヤのカフスボタン Very Rare |
・生存者の裂傷があと1回のナイフ命中で最大に到達する時、その生存者のオーラが6秒間視えるようになる |
トリック用の刃物 Very Rare |
・ナイフがどこか生存者以外にたると2回跳ね返る ・跳ね返ったナイフが命中するとブラッドポイントを追加取得する |
『ウェイティング・フォー・ユー』の時計 Rare |
・メインイベント発動中、ナイフが1本命中するごとにメインイベントの持続時間が0.3秒増加する |
フィズスピンソーダ Rare |
・ナイフを投げる速度が最大に達するまでに必要な本数が2本減少する |
美しい旋律の殺人 Rare |
【実際の効果】 ・ロッカーでのナイフ補充時間が20%減少する【ゲーム内の記載】 ・ロッカーでのナイフ補充時間が20%増加する |
引き裂き魔のサポーター Rare |
・裂傷の上限減少が開始するまでの時間が3秒増加する |
血まみれのボア Rare |
・所持できるナイフの上限数が8本増加する ・儀式開始時に所持するナイフ数が8本増える |
シングル曲『狙いうち』 Uncommon |
・裂傷の上限減少が開始するまでの時間が2秒増加する |
ジウンのサイン Uncommon |
・ナイフを投げる速度が最大に達するまでに必要な本数が1本減少する |
テキーラ・ムーンロック Uncommon |
・メインイベントの持続時間が50%増加する |
幸運のナイフ Uncommon |
・メインイベント発動中、ナイフが1本命中するごとにメインイベントの持続時間が0.2秒増加する |
檻の心のシューズ Uncommon |
・ナイフを投げる間、移動速度が2.5%増加する |
トリック用ポーチ Common |
・所持できるナイフの上限数が4本増加する ・儀式開始時に所持するナイフ数が4本追加される |
思い出のナイフ Common |
・裂傷が最大に達するのに必要なナイフの本数が1本増加する ・名演の得点が発生するとブラッドポイントを100%追加取得する |
死の声部のレコード Common |
・ナイフを投げている間の移動速度が1%上昇する |
烈火のケーブル Common |
・メインイベントの持続時間が25%増加する |
トリックスターの能力解説
メイン効果 | |
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名演 |
ナイフを60本持った状態で儀式を開始する。能力ボタンを長押しすると腕を構え、ナイフを投げるモードに入る。 投げモードの間、攻撃ボタンをタップするとナイフを1本投げ、攻撃ボタンを長押しすると連射する。連射するとコントロールと投げる速度は上がるが、移動速度は低下する。 ロッカーにナイフを補充する。 裂傷メーター:ナイフが命中するたびに生存者は裂傷メーターが上昇する。メーターが満タンになると生存者はダメージを受け、負傷するか、ダウンする。 短時間ナイフが命中しなかった場合、生存者の裂傷メーターは徐々に低下する。通常攻撃を受けた生存者は裂傷メーターが即座に低下する。 |
特殊アビリティ |
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【メインイベント】 ナイフが命中する度にイベントメーターが上昇する。満タンになった状態でアビリティ発動のボタンを押すとメインイベントが発動する。このモードに入ると、トリックスターは一時的に自分の潜在能力を完全に解き放ち、ナイフを無制限に投げ、投げる速度が大幅に上昇し、投げモードの間も移動速度が低下しなくなる。 |
名演
名演の能力解説まとめ |
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ナイフを投げている間は移動速度が低下する ┗構えている間も速度が低下する |
構えるまでに少し時間がかかり即投げる事はできない |
ナイフは障害物を貫通しない |
裂傷ゲージは10秒経過で減少し始める ┗走っているときは減少スピードが33%遅くなる |
メインイベント
効果 |
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・ナイフ30本当てるとメインイベントゲージが溜まり能力が発動できる。 ・満タン時30秒以内に能力を発動しないとゲージが0になる。 ・ナイフが無制限に投擲可能になる。 ・ナイフの所持数が減少しない。 ・ナイフの投擲中は移動速度が低下しない。 ・ナイフの投擲スピードが早くなる。 |
メインイベントの能力解説まとめ |
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メインイベントは発動時に0.5秒の予備動作がある |
メインイベントは約10秒間継続する |
ナイフは障害物を貫通しない ┗障害物の隙間は通せる |
トリックスターの立ち回りとコツ
立ち回りの重要POINT |
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ナイフ投げで裂傷メーターを貯めてダメージを与える ┣6本当てるとダメージが入る ┣裂傷ゲージは10秒経過で減少し始める ┗ナイフ構え/投擲中は移動速度が3.86~3.68m/秒になる |
ゲージを貯めて「メインイベント」を発動する ┣サバイバーへ30本当てるとメーターがMAXとなる ┗メーターMAXになった瞬間から30秒間のみ発動可能になる |
ナイフを投げてダメージを与えよう
トリックスターの能力「名演」はナイフを一定回数当てるとサバイバーへダメージを与える能力だ。ナイフが当たるとサバイバーのアイコンに裂傷メーターが表示され、MAXになればダメージを与えられる。
ナイフ連射中は狙いが上へブレる
ナイフを連射していると狙いがどんどん上へズレてしまう。そのため、連続で投擲している間は常に狙いを調節しながら投げる必要がある。狙いがズレる事を予め想定し、サバイバーの腰辺りへ向かって投げれば狙いを調整しやすい。
構え中や投擲中は移動速度が低下する
ナイフの構え中は移動速度が減少してしまう。また、移動速度が4.4mのキラーであるため、投擲中にサバイバーが走ると距離を詰められない。そのため、投擲前にしっかりと近づくか逃げられない壁際に追い詰めてダメージを狙おう。
裂傷ゲージは10秒経過で減少し始める
裂傷ゲージは最後にナイフが当たった時から10秒経過で減少し始める。そのため、チェイスが長引く程ダメージを与えるまでに必要な本数が増えてしまう。少ない本数でダメージを与えるために、開けた場所や背の低いオブジェクト周辺でチェイスするのがおすすめだ。
ナイフは場に留まる瞬間を狙って投げる
ナイフはサバイバーが場に留まる瞬間を狙って投げると当てやすい。板を倒す時や窓枠を乗り越える瞬間は隙ができるため、おすすめのタイミングだ。また、サバイバーが救助を行う際は大きな隙が発生するため、ナイフを投げて負傷を狙おう。
距離が遠い場合は1発ずつナイフを投げる
トリックスターはナイフを連射すると足が遅くなっていくため、サバイバーとの距離を離される。しかし、1発ずつ投げるとナイフを構えた状態から速度が低下しない上に、サバイバーを狙いやすくなりナイフの節約にもなる。
そのため、サバイバーとの距離が遠い場合は1発ずつナイフを投げて裂傷
メインイベントでサバイバーを追い詰める
ナイフを連続して当てると、アイコンの周りにあるゲージが貯まり、特殊アビリティの「メインイベント」が発動可能になる。効果中はナイフ投擲の速度や本数が向上するため、サバイバーの背中に張り付けたときや救助狩りのタイミングで活用しよう。
メインイベントの詳細 |
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・ナイフの投擲スピードが上昇する ・発動中の移動速度は3.86m/秒 ・ナイフの本数が無制限になる ・10秒間効果が継続する |
メインイベントメーターを調整する
メインイベントメーターがMAXになると「メインイベント」が発動可能だ。しかし、発動待機状態になってから30秒以内にボタンを押さなければゲージが無くなり1から貯め直しになる。ダウンを取れるタイミングで発動できるように、メインイベントゲージの量は常に確認し、調整しよう。
ナイフに固執せず攻撃するのもアリ
ナイフでダメージを与えるには、最短で6本連続して当て続けなければならない。ダメージを与えるのに時間がかかる場合が多いため、長引くようであればナイフに固執せず通常攻撃でサバイバーを追い詰めよう。
攻撃すると裂傷ゲージは4発分減少する
裂傷ゲージは通常攻撃でダメージを与えると3つ分減少する。そのため残り1、2本で裂傷ゲージが貯まるのであればナイフ投擲、入り組んだ地形に入り狙いにくい場合は通常攻撃といったように、予め行動を決めておくと速やかに立ち回りの判断ができる。
トリックスターの対策
射線を切りながらチェイスする
トリックスターとチェイスする際は、ナイフで負傷しないように射線を切って逃げよう。連続でナイフを当てられると、すぐに負傷してしまうため、障害物を駆使して射線を切りながら立ち回るのがおすすめだ。
オブジェクトが高い場所でチェイスする
トリックスターのナイフは背の低いオブジェクト越しだと防ぎにくい。そのため、チェイスで板グルする際は背の高いオブジェクトのあるポジションへ移動、もしくはナイフを構えたタイミングでしゃがみながら射線が通らないように高さ調整をしよう。
障害物の無い場所ではジグザグに走る
トリックスターは左右の手で交互に1本ずつナイフの投擲を行う。そのため、細かくジグザグに操作しながら走るとナイフ1本1本の合間を縫って躱せる可能性がある。
ナイフを持っているか目視で確認する
チェイスする際は必ずトリックスターの挙動を確認しながら逃げよう。もしナイフを構えていた場合は障害物を駆使しながら射線を切るのがおすすめだ。
トリックスターのおすすめパーク構成
遅延+チェイス構成
パーク構成 | |||
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破滅 |
イタチが飛び出した |
興奮 |
まやかし |
トリックスターは発電機や治療の遅延パークとチェイスパークで構成を組むのがおすすめだ。遅延パークがないと発電機が早い段階でついてしまうため必須であり、基礎性能が徒歩キラーに近く窓枠が絡んだチェイスに弱いため、「まやかし」は特におすすめだ。
また、トリックスターはメインイベントによるキャンプが強力なため、「興奮」も付けておくと立ち回りやすくなる。
代替おすすめパーク
パーク | おすすめポイント |
---|---|
堕落の介入 |
・自身から離れた発電機3つをロックして序盤の修理を遅延できる |
囁き |
・自身から40メートルの範囲に音楽が流れるため隠密されやすいが、囁きで32メートル以内のサバイバーを索敵できる |
バーベキュー&チリ |
・巡回力が低いトリックスターの索敵を補助できる ・BPが稼ぎやすい |
最後のお楽しみ |
・開けた場所ではナイフの節約になる通常攻撃を使う機会が多いためおすすめ ・オブセッションはナイフで攻撃できるため、トークンを減らさずに攻撃できる |
アイアンメイデン |
・素早くナイフを補充できる ・ロッカーへ隠れたサバイバーへ無防備を付与できる |
クラウドコントロール |
・「まやかし」の代わりとして使える ・トリックスターの固有パークのため入手しやすい ・「まやかし」を入手したら入れ替え推奨 |
トリックスターのおすすめアドオン
ナイフの連射速度上昇
アドオン名 | おすすめポイント |
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フィズスピンソーダ |
【特におすすめ】 ・板や窓枠で通常より多くナイフを当てられる ・汎用性が高い |
ジウンのサイン |
ナイフ投げ時の移動速度が上昇
アドオン名 | おすすめポイント |
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檻の心のシューズ |
【特におすすめ】 ・板グル中にナイフを当てやすい ・ナイフを構えながら歩いても距離を離されない |
死の声部のレコード |
反射
アドオン名 | おすすめポイント |
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トリック用の刃物 |
【特におすすめ】 ・反射することによって命中機会が増える ┗オブジェクトの下を通すトリックショットも可能 |
メインイベント後ナイフ補充
アドオン名 | おすすめポイント |
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断末魔の編集音源 |
・ナイフを継続して当てればロッカー補充の必要がなくなる ・キャンプ性能がさらに上がる |
裂傷メーター2回以下でワンパン
アドオン名 | おすすめポイント |
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玉虫色のフォトカード |
・負傷ブーストさせずにダウンまで持っていける ・キャンプ性能がさらに上がる |
ナイフの所持数が増加
アドオン名 | おすすめポイント |
---|---|
血まみれのボア |
・ロッカーでの補充回数を減らせる ・ナイフを外した時のリカバーが効きやすい |
トリック用ポーチ |
トリックスターのスキン/衣装一覧
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ガチャスキン
ガチャで排出されるスキン | ||
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ロックンロール シルバー |
ロックンロール ゴールド |
ロックンロール プラチナ |
トリックスターのストーリー
本名 |
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ハク・ジウン |
元ネタ・出典元作品 |
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無し(DbDモバイルオリジナル) |
トリックスターの入手方法 |
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【入手方法】 ・オーリックセル/シャードで購入 |
ストーリー |
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ハク・ジウンは人の注目を浴びて成功した。彼に向けられたあるとあらゆる眼差し、そして彼の名を話題にするひと声ひと声すべてがジウンの原動力だった。名声を手にした彼の唯一の願い、それはさらなる名声だった。ジウンは幼少時から人の注目を浴びる方法を心得ていた。家族の経営するレストランで働いていたとき、彼はナイフ投げを使ったショーを披露して店に客を呼び込んだ。だまされやすい観光客はそれが韓国の伝統的な出し物だと信じ込み、喜んで鑑賞に金をつぎ込んだ。ジウンの父親は店の売り上げを息子がダンスや歌のレッスンを受けるために費やし、自分には手に入らなかった名声という名の希望をジウンに託した。 ジウンは期待に応えた。何年かスター発掘番組で特技を披露し続けた後、スターへの道がようやく開かれる。マイティー・ワン・エンターテインメントのプロデューサーであるリー・ユンジンが、ジウンを自らの訓練プログラムにスカウトしたのだ。ソウルにある寮に引っ越したジウンは、1日14時間のスター養成訓練を受けた。立ち振る舞いや歌をはじめ、自身と謙虚さをバランス良く演出する方法などを教わった。 骨の折れる訓練だったが、それが功を奏す。ユンジンはジウンをバンド「NO SPIN」のメンバーに選出した。バンドに飾らないエネルギーをもたらしたジウンは、瞬く間に有名になった。ひっきりなしのインタビューを受け、憧れの対象になったジウンは、目まぐるしいスケジュールにバンド仲間が疲れ切る一方で、元気いっぱいだった。自分は社会に吐き出された凡人よりも偉大な人間である。彼にとって毎日は、それを確信する日々だった。 ところが、時が経つにつれシャンパンの炭酸は抜けていった。ファンを見てみると、その発狂やあこがれは5人のバンドメンバーそれぞれに分けられ、薄まっている。それを認識した彼に残ったのは、さらなる名声への切望だった。 ジウンは物まねに精を出し、嫌悪の下に長らく秘めていた魅力を繕った。NO SPINの最新アルバムをレコーディングする時も、彼は動揺を見せなかった。長い休憩の後でスタジオに戻った時、ジウンは運命から贈り物を授かったことを知る。そこで彼は、ケーブルの焼けるにおいに気付いた。間違いない、コントロールルームに急ぐも、ドアは倒れたスピーカーでふさがっている。向こう側ではバンドメンバーがドアを激しく叩いていた。彼らの叫び声がバチバチと燃える火の音と一緒に聞こえる。 メンバーに呼びかけながらジウンはスピーカーへと走り寄り、1つ掴んで、止まった。ジウンはピタリと動かなかった。息をつくたびに、全身全霊で意識を集中させ考えた。すぐ近くで叫んでる彼らの声はほとんど聞こえない。ゆっくり彼が後ろへと下がるまでは。そしてジオンは聞いた。メンバーは焼けながら彼の名前を叫んでいた。助けてくれと彼の名を呼ぶ声。ジウン!ジウン!ハク・ジウン!ジウンはこれほど美しい声を聞いたことが無かった。消防隊が到着したときに流した涙は本物だった。 ジウンは悲劇の人物になった。無駄な努力ながらも仲間を救おうと、やれるだけの努力をした英雄として称えられた。ユンジンはインタビューで彼を見世物にした後、ブランドの再構築に取り掛かった。ジウンは「トリックスター」として生まれ変わった。自らの曲をプロデュースし、あらっぽい外見だが優しい心を持つソロアーティスト。しかし、コンサートやテレビでの舞台から離れたところで、なにか黒いものが大きくなっていく。 ジウンは1人暮らしをターゲットに選び、犯行は夜に行われた。1人目の被害者となった大学生の家にはリビングの窓へと続く非常階段があった。ジウンは就寝中だった女性の頭を野球のバットで殴り、目覚めた女性の手足を拘束して、口をガムテープで塞いだ。彼は女子大生を何時間も痛めつけ、生きたまま体を切断した。それでも何かが足りない。つながりだ。腹部を切開しながらジウンが聞きたかったのは心からの命乞いなのに、実際に得られたのはガムテープから聞こえるぐぐもった泣き声だけだった。 彼はそこから学び、適応した。 感情を抑えることなく声を出させるために、被害者を誘拐し、廃墟まで運び込まなければならなかった。被害者の声でジウンは曲を作った。適所を突いて、さまざまな悲鳴やうめき声を誘発する。腰方形筋を刺すとしわがれたうめき声を引き起こし、頸動脈を切りつけると猫を絞め殺すのと似た声を作り出した。彼らの苦しみには正直さがあった。ジウンは犯行のたびに録音し、合成してうまく曲に織り込んで、メロディーが折り重なる層の裏側に隠した。ジウンは自分の作品に大満足だった。彼は警察へのほのめかしとして、最近の写真撮影会で使用したミンクのボアを被害者の切り裂かれた喉に巻いておいた。その次の殺害時には男性の歯を抜いた。ミュージックビデオに出演していたボクサーの歯が無かったからだ。VIPのパーティーで出会ったファンの女性を殺した彼は、女性の目玉をダイヤのカフスボタンと入れ替え、胸に血で「私は神を見た」と書いた。どの現場も強烈な壮観だった。 音楽と殺人の間で、ジウンの作品は世界中で話題になった。ところが暴力が彼のアートスタイルの特徴になると、音楽のキャリアに影響が出た。収益が減収したマイティー・ワンの経営陣が、彼を非難しはじめたのだ。プロとして怒りを覚えたユンジンは彼を擁護したが、多数派に押され、ジウンは曲を自作することが禁じられてしまった。 その決定によって彼は大きく落胆した。彼の楽曲は本物の人間らしさを音楽に融合させたものだったが、どこにでもあるような万人受けする要素に欠けた音楽は、経営陣によって否定されたのだった。それであれば仕方ない。自分の芸術が理解されないのであれば、理解されるまで組み込むまでだ。 マイティー・ワンの経営陣に向けたプライベートライブを決行するために、ジウンは3ヶ月を準備に費やした。傑作を披露する計画だ。ジウンは獣医からとんでもない大金で亜酸化窒素を手に入れ、マイティー・ワンが経営する劇場の舞台スタッフに賄賂を渡して建物内に入った。有名だった彼を、普通の人間は疑おうとしなかった。ライブの準備が整い、経営陣と舞台係がジウンの登場を待つなか、部屋にはガスが充満していった。予定は都合よく遅れていた。 ジウンが登場する頃には、意識朦朧となった観客はそれぞれ座席で手足を広げた状態だったり、床を這ったりしていた。彼は素早く動き皆を拘束したが、ユンジンの番になって手を止めた。泥穴から自分を引っ張り出し、彼が報われるべき道を敷いてくれた人。彼女は特別に、これから起きる感嘆の光景を目の当たりにすべき存在だ。鎮静状態であってもユンジンは抵抗した。それは彼女の内にある。他の誰よりもずっと強力な激しい嵐だった。ジウンはたった一人の観客であるユンジンの身体を支え、目をこじ開けた。むせび泣く他の連中は最後のショーを行うため、ステージに上げられた。冷笑しながらジウンは彼らの顔に化粧を塗りたくり、舞台照明でその姿を照らした。楽器の準備はできた。 自作のメロディーを奏でるために、ジウンは彼らを拷問し、1つの肉体から別の肉体へと優雅に走って移動しながら、その悲嘆の声でオペラのようなクレッシェンドを演出した。叫び声、すすり泣き、金切り声。彼らは愛する家族を、母親を求めて泣き叫んだ。それは壮大なる感情のほとばしりだった。人間であるとはどういうことか。その間。彼らはジウンをじっと見つめていた。 ジウンがナイフを投げ、最後の人間楽器が音を出さなくなって音楽が止まり、舞台から内蔵の流出も止まった。ヘトヘトになった汗と血まみれのジウンは、ユンジンの方を見て一礼した。カーテンコールだ。彼は完全なるショーを成し遂げた。ナイフを握りしめ、ユンジンに向かった進んでいく。エンドロールが始まる前には仕上げが必要だ。 ところが後少しでー 霧が現れた。 どこからともなく、それは彼の周りに押し寄せた。ジメジメとひんやりして、不快な霧。ジウンが見たのは壮大なステージだった。病院、寺院、森林、屠殺場ー錆びたフックで飾られた、不滅の世界を維持する百万もの目が彼に注目し、彼から逃げ惑い、彼を体感する。ジウンのやるべきことはただ1つ。受け入れ、霧の道具になること。そして何よりも、叫び声を作り出すことだ。 アンコール! |
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トラッパー |
レイス |
ヒルビリー |
ナース |
ハグ |
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