【DbD】キラーの元ネタと背景一覧
- 最終更新日
DBD(デッドバイデイライト)におけるキラーの元ネタと背景を掲載!キラー別に背景ストーリーや過去、コラボ先の物語等も紹介しているため、キラーの元ネタについて気になった方は是非参考にどうぞ!
キラーの元ネタ・背景目次
| コラボキラー目次 | |||
|---|---|---|---|
|
シェイプ |
カニバル |
ナイトメア |
ピッグ |
|
ゴスフェ |
デモゴル |
エクセ |
ネメシス |
|
セノバイト |
貞子 |
ウェスカー |
ゼノモーフ |
|
チャッキー |
リッチ |
ダークロード |
金木研 |
|
アニマトロニック |
ファースト |
ジェイソン |
|
| DbDオリジナルキラー目次 | |||
|---|---|---|---|
|
トラッパー |
レイス |
ヒルビリー |
ナース |
|
ハグ |
ドクター |
ハントレス |
クラウン |
|
スピリット |
リージョン |
プレイグ |
鬼 |
|
デススリ |
ブライト |
ツインズ |
トリスタ |
|
アーティスト |
ドレッジ |
ナイト |
マーチャン |
|
シンギュラリティ |
アンノウン |
ハウンドマスター |
ガスー |
キラーの元ネタ・背景一覧
トラッパー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| エヴァン・マクミラン | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| トラッパーの背景ストーリー |
|---|
| エヴァン・マクミランは父親を崇拝していた。それは彼が莫大な財産の相続人であったというだけではなく、そうすることで父親の地所を管理していた。父親の庇護の元、エヴァンは厳格に労働者を管理することに没頭していった。生産高はいつも好調で、マクミラン・エステートは父子経営のもと成長していった。やがてアーチー・マクミランの精神状態はゆるやかに乱れていったが、エヴァンは財産のおこぼれを狙う者たちから父を守った。エヴァンは父親の言うことならどんなことでも行ったのだ。 ついにアーチーは完全に錯乱し、エヴァンは父親の意思のもと、近代史における最悪の殺人鬼と化すこととなった。エヴァンが100人を超える労働者を暗いトンネルに入らせ、入り口を爆破して永遠に閉ざしたことを証明する手段は存在しない。マクミラン・エステートの物語は、富と権力が非常に間違った方向に使われた例として語られるようになった。父子により犠牲となった人たちの数は不明。その後のエヴァン・マクミランについて記録は全く残っていない。そしてもう1つの謎は、彼の父親が倉庫の地下室でーー遺棄死体として発見されたことだ。 |
レイス
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| フィリップ・オジョモ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| レイスの背景ストーリー |
|---|
| フィリップ・オジョモは新たな人生への希望を胸に、着の身着のままこの国へやってきた。彼はオートヘイヴン・レッカーズで職を見つけられたことに満足していた。その小さなスクラップ置き場は警官を買収して何らかの裏取引が行われる場であったようだが、オジョモは気にしなかった。 彼は故郷で犯罪を間近で目にしてきたが、彼自身に火の粉が降りかからない限り、彼は関わろうとしなかった。彼はただ車を直し、プレス機を動かし、ミスも何事もなくこなしていた。プレス機の中に車が入っていくと、出てくるものはただ金属の小さな立方体だった。 しかしそれはある薄暗い日、彼は偶然にプレスされる前の車から血が流れ出てくるのを見つけるときまでだった。彼がトランクを開けると、手を縛られ、口を塞がれて怯えた目をする若い男がいた。オジョモは彼を逃したが、3メートルも走ったところでオジョモの雇い主が現れ、彼の喉を切り裂いた。オジョモが説明も求めると、雇い主は今まで潰してきた全ての車の中には生きた人間がおり、それが「顧客」に対しスクラップ置き場が提供している「サービス」であり、オジョモ自身はただの処刑人であったことを告げられた。オジョモは激昂し、衝動をそのまま行動に移した。雇い主をプレス機に放り込み、ゆっくりと潰したのだ。雇い主の頭部が飛び出すと、背骨ごと身体から引き抜いた。そして彼はどこかへ去っていき、その後誰も見たものはいない。 |
ヒルビリー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ヒルビリーの背景ストーリー |
|---|
| 裕福な地主の家系であるマックス・トンプソンとエヴリン・トンプソン夫妻の間に生まれた息子は、望まれずこの世に生を受け、名前すら付けてもらえなかった。容姿が酷く歪んでいた彼は、社会から断絶させられた。両親は彼の存在をとても恥じ、幽閉した上で壁の穴から食事を与えていた。少年が逃げ出したとき、自分を育てる代わりに苦しめ続けた両親に行った復讐は凄惨なものだった。 なすべきことを終えた後、少年はその農場で生活を始め、狂気的な暴力は逃げ出した動物たちに向けられた。少年はついに足かせから解放され、トウモロコシ畑を走り回り、目に入ったものはなんでも追い詰めて殺戮した。後の捜査でもトンプソン夫妻の遺体は見つからなかったが、農場中にバラバラにされた動物の死体が散乱していた。コールドウィンド・ファームはただりに廃業させられ、分割して売却されたが、家屋は誰も買い取ろうとはしなかった。暑い夏の夜に響いていた音は、おそらくチェーンソーの音だったのだろう。 |
ナース
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| サリー・スミッソン | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ナースの背景ストーリー |
|---|
| サリー・スミッソンは、夫アンドリューの建てた家で、子供たちと笑顔で暮らすことを夢見て町に来た。しかしある日アンドリューの親方がサリーを訪ねてきたとき、彼女の人生は永遠に歪んだ。彼女はクロータス・プレン・アサイラム以外に仕事が見つからなかったのだ。彼女の待遇は裁定で辛い夜勤担当であった。年月を重ね、彼女の精神は限界に達した。何十年もおぞましいものを見続け、彼女の目は陵辱されつくしてしまったのだ。 ついに彼女はこれ以上耐えられなくなり、「心の浄化」を求める欲望が膨らんでいった。ある9月の朝、職員が病院に出動すると、50人以上の患者の死体と4人の職員の死体をベッドの上に発見した。 唯一サリーだけがその夜を生き延び、ゆらゆらと身体を揺らして呆然としていた。職員はサリーを救急車に乗せたが、病院にたどり着くことはなかった。救急車は木に激突しているところが発見されたが、サリーは行方不明となった。 |
ハグ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| リサ・シャーウッド | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ハグの背景ストーリー |
|---|
| リサ・シャーウッドは平和な森で育った。人々はとても親切で、年長者たちは争いごとを好まず、古い伝統を守っていた。リサは大人たちに教えてもらった安全と幸運を願うおまじないが大好きだった。ある夜、彼女が家に帰るために森の中を歩いていたところ、突然激しい嵐に襲われた。足元が滑りやすい闇の中、リサは転んで頭を打ってしまった。意識が遠のく中、彼女は木々の間から近づいてくる黒い影を見た。彼らが近づいてくると、リサは彼らの顔に飢えた笑顔を垣間見、邪悪な企みを感じ取った。 彼らはリサを浸水した地下室に監禁した。暗闇の中で彼女は他の囚人たちーー傷口が大きく開き、ハエがたかっているーーを見ることができた。囚人たちは食人グループの錆びたナイフで肉を切り取られ始めると長くは保たなかったが、なぜかリサは生き延びた。飢餓と肉体が奪われたことにより彼女の腕はやせ細り、手枷に隙間ができるほどであった。リサが手を引っ張ると、金属が皮膚や筋肉を引き裂いたが、彼女は自由になることができた。彼女の肉からは黄色く粘々とした膿が吹き出し、腐った傷跡から骨が見えていた。彼女はもう1歩も動けなかった。錯乱した精神の中、彼女は自分の家ーー大人たちのことを思い出し、皆が教えてくれたおまじないの印を描いた。その時、血を求める暗い飢餓が彼女の中でうごめき、彼女は復讐を選んだ。 警察は、捜索の末に沼にある古い小屋にたどり着いた。住民はバラバラに解体されて貪られており、床には大人たちのおまじないが血で描かれていた。リサの死体は見つかっていない。 |
ドクター
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ハーマン・カーター | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ドクターの背景ストーリー |
|---|
| 類まれなる心理学の才能を示したハーマンは、イリノイにあるCIAの秘密施設ーーレリーズ・メモリアル・インスティテュートもおける先進神経科学プログラムの受講者に選ばれた。ハーマンはそこでオットー・スタンバー博士と出会い、彼の指導の元、研究所に送られてきた囚人から情報を引き出すため、奇怪でおぞましさを増すばかりの術式を行うようになった。その施設は敵国のスパイを再教育する期間でもあったのだ。彼が電気痙攣療法を自由に使用した結果は驚くほど優秀であり、国家の安全保障に関わるいくつもの脅威が明らかになった。 年月が経つにつれ、ハーマンは「先生」(ドクター)と呼ばれるようになり、もはや彼が医師免許を持っているのか、あるいは尋問が終わった後の囚人たちに何が起こっているのか誰も気にすることはなくなっていた。そして研究所から1週間応答がなくなった後、ついに恐怖の所業が明らかになった。全ての職員、患者、囚人がありとあらゆる頭部外傷を負って絶命していたのだ。オットー・スタンバー博士すらを含む全ての死体の身元が確認されたものの、「ドクター」ーーハーマン・カーターの消息は不明であった。 |
シェイプ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| マイケル・マイヤーズ | 「ハロウィン/HALLOWEEN」 |
背景
| シェイプの背景ストーリー |
|---|
| 世の中には、単純に悪の種として存在する人間がいる。純粋で曇りない、真の邪悪で満たされた種。マイケル・マイヤーズはまさにその1人だ。彼は他人を傷つけることに躊躇するどころか、それこそが彼の望むことだった。しかしこのような恐れるべき精神の持ち主にとってさえ、人生は時に苦難を伴うことがある。ただし常人との違いは、問題の解決方法だ。 マイケルの場合、内なる平穏を得るために彼は人を殺す必要があった。彼が姉の命を奪ったとき、警察はピエロの格好をした大人しい少年を現場で見つけた。広がる炎を見つけたときにガソリンをかける者はいないにもかかわらず、警察は同じことをしてしまった。彼らは少年の身体の中に潜む悪魔がどのような姿を成すか想像できなかったのだ。 マイケルを精神病院に送ったのは、彼を救うにはあまりにも手ぬるい試みだった。セラピーは効果を成さず、夜な夜な響く叫び声は、彼を更に内向的にし、狂気に陥れていった。人々はマイケル・マイヤーズが忘れ去られて封印され、失敗としてすぐに風化することを望んでいた。しかし・・・その後、彼は脱走してしまう。 |
ハントレス
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| アナ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ハントレスの背景ストーリー |
|---|
| アナが歩けるようになると、彼女の母親はすぐに北部の森での厳しい孤独な生活を生き延びる方法の教育を始めた。危険に満ちた遠隔地で生きるには、能力と不屈の心身が必要であるからだ。生産的なことをするには日航が弱まりすぎたときは、親子は厳しい冬でも耐えられるように建てられた小屋に避難していた。アナは暖炉の近くで母の腕に抱かれ、アナのために作られた木製の玩具や仮面に囲まれた眠りについた。おとぎ話や子守唄で眠りに落ちていく彼女は幸せな夢を見ることができた。全てを変える出来事が目の前に迫っているとも知らずに。 アナと母親は大きなヘラジカの後を尾行していた。危険な動物であることは分かっていたが、その冬は特に厳しく、食料がほぼ底をついていたのだ。餓死の恐怖は森のどんな生き物よりも親子を怯えさせた。ヘラジカは突然後ろ足で立ち上がり、吠えてアナに突進してきた。彼女は恐怖で硬直し、全ての世界が巨大な獣の蹄の下で揺れ動くように感じた。アナがヘラジカの眼に宿る怒りの炎を見ることができるほどの距離に近づいた瞬間、母親が斧を持ってアナの前に飛び出した。彼女がヘラジカの角に突き刺されて空中に持ち上げられると、凍りつくような叫び声が溢れ出た。母親はヘラジカが振りほどこうとする間、全力で何度も何度も斧をその頭に振り下ろした。嫌な音とともにヘラジカの角は折れ、アナの母親は自由となり、ヘラジカは崩れ落ちた。 アナは重傷を負った母親の身体を動かすには幼すぎたため、彼女が落ちた場所で座り、寄り添うことしかできなかった。ヘラジカの断末魔からアナの気をそらすため、母親はアナを抱きしめ、大好きな子守唄を歌った。女狩人とヘラジカが静かに、そして冷たくなっていく間、親子は最期の時を過ごした。そしてアナは静寂な森の中に独り残された。ついにアナは立ち上がり、家への長い帰路についた。 まだ子供であったが、アナは森の中で生き延びるだけの必要な知識を備えていた。彼女は自分の感覚に従い、野で生きる存在となった。彼女は成長して強くなり、狩りの練習に励んだ。アナが危険な捕食者に成長すると、彼女の人間性は遠い日の思い出と消えて行った。 彼女は縄張りを広げ、狩りの日々を過ごしていた。彼女の獲物はリス、兎、イタチ、キツネと困難なものに変化していったが、最終的に彼女はそれらに飽き、狼や熊のような危険な生き物を狩るようになった。しかしある時何も知らない旅行者が彼女の森を通ったとき、彼女は新しい自分好みの獲物を発見することとなった。人間である。彼女の縄張りに足を踏み入れてしまった不運な人間は、他の動物と同じように屠殺された。彼女は彼らが持ち込んだ道具やカラフルな衣服、そして特に獲物に子供が混じっていたときに持っている玩具を集めるのを好んだ。しかし、彼女は絶対に少女に手をかけることはなかった。 少女たちは森の奥にある住居に連れ去られた。少女たちは貴重であり、見つめていると彼女の心の奥深くで何かが目覚めた。彼女は愛する人――自らの子供――との親子関係を渇望するようになった。獲物から奪った木製の玩具や人形、彼女が読めない絵本に囲まれた少女たちは、荒縄で首を壁にきつく結び付けられていた。少女たちは外に出れば間違いなく殺されるため、自由にする訳にいかなかったのである。 毎回、寒さか食糧不足か病気により少女たちは無駄に命を落とした。毎回、アナの心は苦痛と悲哀、そして狂気に沈んでいった。彼女はやり直しを強いられ、近隣の村を襲い、家族を皆殺しにして少女を誘拐するようになった。彼女は怯える子供達を落ち着かせるため、母親がはるか以前に作った動物の仮面を被った。村人たちはレッド・フォレストに潜み、男を殺して少女を食らう半人半獣の怪物、ハントレスの噂を語り合った。 その森にもついに戦禍が訪れた。ドイツ軍の兵士が崩壊しつつあるロシア帝国を攻撃するため森の中を行軍するようになったのだ。暗黒の時代において、旅行者は1人もいなくなった。村人たちは故郷を捨てて少女は見つからなくなり、兵士だけが残った。しかし兵士の多くは斧による酷い傷を負った状態で発見され、いくつもの小隊が謎の失踪を遂げた。戦争が終わるとハントレスの噂はレッド・フォレストの中に消えた。 |
カニバル
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ババ・ソーヤー | 「悪魔のいけにえ/The Texas Chain Saw Massacre」 |
背景
| カニバルの背景ストーリー |
|---|
| 殺人鬼の邪悪な行いは、病的な精神の衝動によるものなのか。あるいは外的な圧力により追いつめられるが故なのか。これは長い間議論され続けているが、ある1人の殺人鬼は、本性と外因が密かに結びついている。 レザーフェイスが他者を殺めるのは自身のエゴの強制でも、性欲欲求を満たすためでも、頭に響く声を鎮めるためでもない。彼が殺すのは、恐れているからだ。誰かに傷つけられることを、家族に失望されることを、そして人肉を食するという共通の秘密が露見することを恐れているからだ。 彼は言われたことは何でもやり、家族が自分を好きでいてくれる。それが全てなのだ。よそ者は脅威であり、脅威は排除されなければならないのだ。 例えば、家に上がり込んできたあの招かれざる少年たちのように。まるで我が家のように上がり込んできた少年たちは家の中を探し回り、家族の秘密を暴こうとした。間違いなく。しかしレザーフェイスは彼らを始末し、家族を守った。皆から教わったように。 彼はただ家族を守るだけでなく、沢山の仕事があり、それにはそれぞれの「顔」がある。夕食を用意し、家族の面倒を見て、食事には正装で現れる。かつては祖父母が家族全員の世話をしてくれたが、祖父は歳を取り、祖母は動かなくなってしまった。そのため、レザーフェイスと彼の兄たちがその役目を引き継ぐしかなかった。彼にとって家族は全てだ。彼にとって家族とは「安全」であり、「安心」なのだ。 しかし彼が最良を尽くしても、少年たちの1人が逃げ出してしまった。レザーフェイスは少女を止めようと懸命に追いかけたが、助けに入った他のよそ者――邪悪なトラック運転手により彼の兄は轢き殺されてしまった。まるで小動物のように。激怒した彼はチェーンソーを復讐に燃やして運転手に飛びかかったが、彼は素早く、逆に殴り倒されて自らの刃を受けてしまう。 よそ者たちが走り去るのを見たレザーフェイスは怒り、悲しみ、苦痛、そして彼の家族に降りかかるであろう事態への不安に襲われた。彼らは当然警察を連れて戻るだろう。そして警察は兄たちや祖父を奪っていくだろう。彼ら無くしてレザーフェイスに何ができるというのか?彼らの命令がないと、彼は野垂れ死にするだろう。 崩れ行く彼の世界で、彼は回り、チェーンソーを振った。彼を覆う無数の外的を退けるために。 その時である。レザーフェイスを異なる感情が襲った。それは冷たい戦慄と共に、視界の外から彼の皮膚を這い登ってきた。その時彼は理解した。よそ者が何をしようとも、更に大きい、更に悪しき存在が闇の中に存在することを。彼はかつてない恐怖に包まれたが、それは同時に、彼が家族に抱いていた恐怖と同じ、安らぎに近いものだった。「失望させてしまう恐怖」である。 そして彼は、見たことがない場所にいた。しかしそこはどこか親近感があり、自分が何をしなくてはならないかを本能的に理解した。もう、家族を守りきれなかったような失敗は許されない。ここにもよそ者がやってくるだろうが、どのような脅威も排除する。叫び声が響いても、また静寂を取り戻すことができるだろう。この世界に残るのが、尊きチェーンソーの音だけになるまで。 さぁ、よそ者を迎えよう。 |
ナイトメア
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| フレディ・クルーガー | 「エルム街の悪夢/A Nightmare on Elm Street」 |
背景
| ナイトメアの背景ストーリー |
|---|
| フレディ・クルーガーは、存命のときでさえ彼の本当の姿を知る者にとっては悪魔の怪物そのものであった。優しさと親しみやすさの仮面に身を隠し、フレディの本性は犠牲者にしか知られることはなかった。犠牲者の声がついに明るみに出ると、スプリングウッドの子を持つ親たちはフレディを追い詰め、自分たちの手で審判を下した。彼らは燃え盛る炎があの鬼畜を焼き尽くし、子供達は安全になったと思っていた。しかし彼の中に潜む悪魔はそれでも生き延びる術を持っていたのである。 そして年月が流れ、恐怖は葬られ、犠牲者たちはあえて忘れ去られた。しかしフレディは帰還し、人々の夢は再び悪夢に変貌した。 フレディはその怒りを自らを陥れたと感じる人々に向け、最も執念を燃やす存在:ナンシー・ホルブルックに近づいていった。だがフレディは彼女の強さと機知を見くびっていた。ナンシーは友人であるクエンティンと共にフレディを弱体化させ、切り裂き、死んだものとしてもう一度置き去りにすることができた。 しかしフレディが最初にその時を迎えたとき、死は彼を受け入れなかった。どうして彼女達は今回はトドメを刺せたと思ってしまったのだろうか?彼は復讐に燃え、三度現れた。そして狙いをあの少年――最大の目標であったナンシーへの道を塞いだ少年に切り替えた。フレディはクエンティンの夢に侵入し、毎晩彼を脅かし続けた。彼の立ち向かう力と身を守る力が尽きるまで。その時が来たとき、彼は少年をバダム幼稚園を暗闇で写し取った世界に連れ去った。彼が復讐を遂げるための場所である。 フレディは幼稚園の廊下を渡り少年を尾行した。今回、彼は全ての瞬間を味わいながら少年を追った。特に大気に漂う汗の匂い、恐怖に乱れる呼吸音は彼が最も楽しんだものだ。彼にとって、犠牲者とは弄ぶ存在だったのである。 そして長い廊下の終わりに少年は佇んでいた。疲れ果てたのか?恐怖に足がすくんだのか?あるいは運命を受け入れたのか?フレディは近づいていく。腕を大きく広げ、爪で壁を掻きながら。爪はパイプをなぞり、金属音が少年の不安を更に煽る。 火花が降り注ぎ、タイル張りの床を覆う液体の上に落ちる。その時青い炎が沸き上がり、部屋全体を瞬く間に覆った。 激怒したフレディが炎の渦から抜け出すと同時に少年は逃げ出した。しかし、部屋や壁は一瞬でぼやけて消えていった。フレディの地下室にいる限り、そしてこの世界にいる限り、逃げ出す術はないのだ。 フレディはゆっくりと少年に近づいていく。少年の恐怖は極限まで高まり、フレディはそれを肌で感じるほどであったが、その両目は賞賛に値するほどの挑戦的な憎悪で未だ燃え盛っていた。 フレディは爪を下ろした。 その瞬間、フレディは何か他の存在を感じた。旧く力強い、闇に覆われた何かである。瘴気が彼を包み込み、感じられるのは遠くの何処かで木製の梁がたわみ、軋む音だけだった。金属と金属が衝突したような唸り声が反響する。それは理解し難い未知の、言語と純粋な恐怖の中間にあるものであった。 落下しながら回転するような感覚を経て、フレディは再び幼稚園にいた。しかしそこは既に彼のものではなかった。外見は同じだが、何かが違う。彼の能力は歪められ、他のことに注がれるようになっていた。少年はいなくなってしまったが、他の獲物が廊下を歩いている。大したことがない者もいるだろうが、新たなお気に入りとなる者もきっといるだろう。全ては彼の爪のもとに倒れるのだ。 |
ピッグ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| アマンダ・ヤング | 「SAW」 |
背景
| ピッグの背景ストーリー |
|---|
| 「ジグソウ」の名で知られるジョン・クレイマーは、中国の干支で「亥(豚)」の年に息子が生まれるよう計画していた。豚は豊穣と再生の象徴であり、彼と妻の新たなる門出、そして息子の輝かしい人生の始まりとして相応しいと考えていたのだ。だがその計画は、妻が働いている病院に麻薬中毒者が強盗に入った夜に打ち砕かれた。 この事件の結果、妻は流産した。ジョンは最終的に麻薬中毒者を捕らえ、最初の被験者とした。そしてその「豚」も、永久に変わったのだ。それはジョンを内側から腐らせる病気の象徴に代わり、また人間は単なる肉に過ぎず、行動を通じて自らを高め、死地から己の人生を掴み取らなければならない、という備忘となった。 ピッグは器となり、被験者をテストへと運ぶ、ジグソウの代理人となった。ピッグは、「ゲーム」に勝利した者たちの一部にとっては依然として、ジグソウの弟子、果ては後継者として新しい人生へと導いた、再生の象徴だった。 アマンダ・ヤングもその一人だった。トラブルに巻き込まれどん底に落とされた彼女の人生は、自身と周囲の人間への害悪にあふれていた。ジグソウのテストに直面し、生還したとこで、全ては変わった。自分の命にも価値はあると確信した彼女はジグソウの思想の信奉者となり、ジグソウが癌で死んだ後はその後継者となる意思を固めていた。 だが彼女は、ジョンの死が差し迫っていることへの苦悩と、被験者達がゲームのるつぼの中で己を救い、再生することなどできないという思い込みから、よりジョンに依存していったのだ。 それを見て取ったジョンは彼女に新たなゲームを仕掛け、彼女がもう一度己を救うチャンスを与えたのだが、アマンダは私怨や制裁願望から行動することを止められなかった。彼女はテストに失敗し、その結果射殺された。 タイルの床で血の海に沈んだ彼女の視界を闇が包み込み、そこでは木のきしむような音がした。次の瞬間、彼女は森にいて、再び豚の目を通して世界を見ていた。木々が彼女を取り囲み、その枝があらゆる角度から襲い掛かる。パニックの波に襲われながら、彼女は仮面の中で自分の呼吸が反響する音を聞いた。 彼女は地獄に落ち、呪われて、この姿で過ごし続けなければならなくなったのだろうか?それとも、これも新たなテストなのか?それとも、彼女は「ゲームオーバー」になってないのでは?ジョンはいつも、他の誰よりも一手先を考え、あらゆる結果に備えた計画を立てていた。それに彼が彼女を見捨てるはずがないだろう。 ジグソウはこの世を去ったのかもしれないが、彼は彼女を別の存在に預けたのだ。そう、彼女がピッグとなって仕えるべき存在に。 そして今、彼女は自分の下した決断が正しかったと確信している。ゲームの時間は終わった。彼らの誰にも、チャンスなどなかった。彼らは肉で、肉は死ぬことを定められていたのだ。 |
クラウン
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ケネス・チェイス | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| クラウンの背景ストーリー |
|---|
| 1932年、ケネス・チェイスは難産の末に誕生したが、その時に母親を失った。この出来事は彼と父親との間に埋まることのない溝を生むことになる。ケネスが成長していくにつれ、父の恨みの感情と酒癖も悪化していった。ケネスが学校に通う頃になると、二人はほとんど別々の人生を暮らし始める。 学業の面では、彼は凡庸だったが、運動能力は秀でていた。身長が高く、力も強くなり、トラック競技を得意としていたが、彼はどんなチームスポーツへの勧誘も拒み続けた。 学校からの帰り道、ケネスはよく地面に落ちている羽を見つけ、やがてコレクションを始め、集めた羽を葉巻の箱に入れてベッドの下にしまうようになった。父親は仕事に出ているか、酒で意識を失っているかのどちらかであるため、ケネスは何時間も一人で過ごしては、羽の軸から生える羽毛の規則性や、唇に当てた時の柔らかい感触に魅せられていた。庭のバードフィーダーにやってくる鳥を見ながら、彼はその鳥たちがどれだけ柔らかいのか想像し、一匹捕まえようと心に決めたケネスは地元の歯科医に取り入り、麻酔薬を手に入れた。自分の手で触れるように鳥を気絶させるために、彼はその麻酔薬を使ってフィーダーに罠を仕掛けた。 何度かの失敗の後、ケネスは一羽のロビンを捕獲した。手の上に横たわる鳥…。その命は自分の意のままなのだ。 突然、彼は感情のほとばしりを感じた。麻酔薬が切れた時、彼はそれを逃してやるつもりだった。だが、目をピクピクさせて意識を取り戻したロビンがもがき始めた時、ケネスは握っている手の力を緩めなかった。彼の指がロビンの喉の周りをゆっくりと締め付けていき、ついには胸の羽の動きが完全に止まってしまう。ケネスは死骸を処分し、1本の羽だけとっておき、古い『偽り』のコレクションを捨てて、新しいコレクションを始めた。 1940年代の後半、ケネスは学校をやめ、地元の食堂で給仕として働き始めた。そして、彼の獲物はリス、アライグマ、犬など、より大きなものへエスカレートしていき、それぞれの麻酔薬の調節にも熟達していく。 1954年の前半、一人の若者が行方不明になり、町をひっくり返しての捜索が行われた。その2、3か月後、家の床下で作業をしていたケネスの父が葉巻の箱を見つけた。それをこじ開けて彼が見た驚愕の中身は、鳥の羽、動物の足・・・そして、人間の指だった。 仕事から戻った時、ケネスは父が葉巻の箱を持って床下から出てくるのを目にした。彼は踵を返して立ち去り、二度と家には戻らなかった。 数週間、厳しい生活を続けた後、彼は旅回りのサーカス団に出会い、その並外れた力の強さからロープを扱う仕事を与えられた。この時から、彼は新しい名前、ジェフリー・ホークを名乗るようになる。 突然、緊密な集団の中に身を置くことになった『ジェフリー』は、社交することを覚えなければならなかった。彼はまるで変装するかのように、新しい人格を身に着け、すぐに魅力的で頼りになる男として、新しい仲間に受け入れられた。 その後の10年間、ジェフリーはサーカス団の一員として、アメリカ中を旅した。しかし、そのような巡業生活の弊害から、彼は悪癖に陥り始める。酒、ジャンクフード、ドラッグ…彼はその全てに耽溺した。しばらくの間、これらの悪癖は彼を満足させていたが、 やがてかつての衝動が戻り、放浪者としての彼の存在は、再び殺しを始めるための隠れ蓑となった。ジェフリーはサーカス芸人の衣装とメイクを盗み、変装を施して犠牲者たちに近づき、彼らを麻酔薬で眠らせて自分のキャラバンまで運び込んだ。縛られてどうすることもできない犠牲者が目を覚ました時、ようやくジェフリーの楽しみが始まる。彼らの叫び声に煽られるかのように、彼は精神的、肉体的に責め苦を与え、やがて彼らは夜の中に消え失せていく。 犠牲者の力が最も弱まった時、ジェフリーは一番きれいな指を注意深く探し、一番おいしい指を見つけるために自分の舌の上に当てた。最高の指を見つけると、彼はそれを手から切り落として、誇らしくコレクションに加え、死体は値打ちのない廃物として処分した。 老若男女・・・彼は選り好みしなかった。良いコレクションの本質とは、多彩さであり、そのものにまつわる記憶や物語なのである。 彼が衣装を脱ぐことは徐々に少なくなっていき、同時にかつての自己も捨て去り、道化師の人格を完全に本当の自分として受け入れるようになった。 そのうち、ジェフリーは不注意でぞんざいになった。彼が酔っぱらって寝ている間に、一人の犠牲者が拘束をほどき、助けを求めて叫びながら逃げ出した。彼が目を覚ました時、サーカス団の者たちが彼に迫ってきていた。彼は馬に鞭を打ち、彼のキャラバンは夜の中へ消えていった。 その後、彼は寄生虫のようにカーニバルやサーカスについて国内を放浪したが、彼の名前が興行のビラに載ることは決してなかった。彼は自分に近づく勇敢な(そして愚かな)者たちを罠にかけ、彼らが行方不明として捜索される前に、次の場所へと移っていった。 旅の途中のどこかで、ジェフリーはアメリカの普通の道路から外れ、霧のベールを潜り抜けて、新たな世界に足を踏み入れていた。そこははかない無常の地であり、彼が選んだ人生には最適の場所だった。かつて得たことのない自分の居場所に彼は野営を設置し、最初の訪問者を待ち受ける。 |
スピリット
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 山岡凜 | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| スピリットの背景ストーリー |
|---|
| 凜は山岡家の一人娘だった。 彼女が育ったのは、香川県にある昔ながらの寂れた家屋。凜は私立の高松大学で教育学を学んだが、傾きかけた家計にとってこれは重い負担となった。また、同年に母親が病気になったことで、借金はどんどんと膨れ上がった。凜は少しでも家計を救おうとバイトに励んだが、負債額が減ることはなかった。 日々増えていく借金。凜の父親は、その状況を打破すべく、勤務時間を倍にして働き始め、昇進を目指した。しかし、その頃から彼は睡眠不足に悩まされるようになった。絶望的な状況を突きつけてくるような悪の囁きに毎晩うなされるようになったのだ。疲れ果てた彼は、今の状況を説明し、ボーナス、前払い、休みなど、あやゆるものを乞うてみたのだ。 しかし、彼の欲求は拒否された。彼の働く会社は、その頃、製品ラインの一部に欠陥が見つかり、甚大な損害を出していた。誰かが責任を負わざるを得ないその状況で、凜の父親に白羽の矢が立ってしまったのだ。結果、彼は22年間勤め上げた会社から呆気なく解雇された。 その晩、凜は仕事を終えて帰宅した。いつもレストランに遅くまで残っては、客の相手をしていたのだ。自転車を倉庫に止めていると、屋内から母親の悲鳴が聞こえてきた。 凜は家に駆け込み、階段を登って両親の部屋に向かった。床には、母親のバラバラの死体が散らばっていた。すっぱりと切り落とされ、不自然に絡まりあう手足。 切り開かれた胸郭が飛び出た胸部。凜は思わず吐きそうになった。 その時、凜に向かって鋭い刀が振り下ろされた。とっさに刃を腕で食い止めた凜。 剥き出しの前腕に刀が刺さったが、目の前の衝撃的な事実に、痛みなどどこかへ吹っ飛んでしまった。険しい表情で刀を手にしているのは他の誰でもない、父親だった。彼を止めようと思った凜は大声で叫んだが、父親は再び彼女の腕を切りつけた。 慌てて逃げ出そうとした凜は、床に飛び散った血で足を滑らせてしまった。戸の枠につかまり、凜が立ち上がると、刀は壁を突き破り、彼女のもう一方の腕を裂いた。凜は苦痛に叫び、廊下へとよろめき出たが、再び父の刃が襲い掛かってきた。 彼女は震えながら、切られた柔らかな腹部を抑え、後ずさった。母親の絡まり合った四肢の映像が脳裏をよぎる。 その瞬間、凜は父親に突進し、彼を後ろからよろめかせた。それでも父親は、凜の切り裂かれた腹部を殴りつける。あまりの痛みに倒れ込む凜。 彼女が必死に立ち上がろうとすると、父親は今度は彼女の腿を切りつけ、彼女を床に倒れ込ませた。 凜が階段の方に這っていこうとすると、父親は彼女の髪をつかみ、彼女の頭を障子に突っ込んだ。その衝撃でガラスも割れ、彼女は障子を突き抜けて1階まで落ちてしまった。 上の階から聞こえてくる足音。凜は必死に動き、割れたガラスだらけの床を這っていった。 ガラスの破片が体に食い込み、肉を裂く。「父親を止めなければ。」そう思った凜。彼女や母親へのこの仕打ちを絶対に許すわけにはいかなかった。 吐血する彼女の顎をガラスがかすめ、さらに血が流れた。凜の耳には、だんだんと低い心音が響き始めた。 体はあまりにも重くなり、もはや動くことはできなかった。 父親の足音で揺れる地面。彼女はもう自分が助からないと分かっていたが、そんなことは問題ではなかった。今世であろうと来世であろうと、彼女は必ず復讐を果たすことを心に決めた。 暗い霧がゆっくりと彼女の目の前を覆ったが、それは彼女の憤怒を鎮めることはできなかった。 死なないーーまだ死ねない。流血と復讐を約束するように、闇がそう囁いた。 そして心に誓いを立てた凜は、ゆっくりと目を閉じた。 |
リージョン
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| フランク・モリソン | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| リージョンの背景ストーリー |
|---|
| 19歳のフランク・モリソンは、何かで成果を出したことはほとんどなかった。観客席に審判を押しのけたことでバスケットボールチームをクビになると、学校も不登校になってしまった。明るい未来を築く見込みのあるフランクだったが、子供の頃は暗い少年時代を過ごした。6歳の時にカルガリーから連れ出されると、里親の家をたらい回しにされた。何度も食ってかかり、癇癪をおこしては喧嘩をしたが、その度に新しい、知らない里親の家へと送られた。最後の養父となったクライブ・アンドリュースが養子センターからフランクを連れ帰った時は、フランクにとって3年ぶりの引っ越しだった。2人は7時間もかけてオーモンドにある小さなバンガローにたどり着いた。それは2人で共に過ごした一番長い時間だったかもしれない。クライブは福祉施設から受け取った小切手をバーで酒と交換するのに忙しかったからだ。 オーモンドはこじんまりとした寂れた町だった。人口6,000人の都市部から離れた町で、1年のほとんどが陰鬱な冬だった。フランクは別の養父母を見つけようとあらゆる手段を尽くしたが、ある美しい少女との出会いによって気持ちが変わった。ジュリーという名のその少女は、いつかオーモンドを出てマシな人生を送ると決めていた。町の外から来たフランクを、ジュリーは外の世界へ出るために利用しようと考えた。ジュリーが開いたパーティーに参加した時、来ていたのは皆年下で、フランクは簡単に好印象を与えることができていい気分になった。パーティーでは、衝動的な性格で自慢屋のジョーイ、そしてジュリーの親友である内気で無邪気なスージーに出会った。 彼らはよく、オーモンド山にある廃墟となったロッジに出かけていった。友達と共に過ごすことで、それぞれが毎日続くちっぽけで退屈な生活から逃避できた。フランクにとっては、自分たちの経験不足を何か強力なものへと変えるチャンスでもあった。 毎晩のように酒を飲み歩いては大騒ぎし、自分たちの限界を試した。暴行、破壊、窃盗。どれも週末には欠かさず計画した。やがて、皆はフランクのあらゆる要求を実行するまでになった。 仮面をつければ、そこには限界など存在しなかった。ある晩、フランクは自分がクビになった店を破壊するようジョーイにけしかけた。彼らは閉店後の誰もいない店内にたやすく侵入した。ところが、まだ店に残っていた清掃員がジュリーに気がつき、近づいたとたんに捕まえた。ジュリーの苦しそうな叫び声を聞いて黒い衝動に突き動かされたフランクは、助けようとナイフをためらいなく清掃員の背中に突き刺した。 フランクはショック状態に陥って自分を見つめる仲間に向かって、仕事を終わらせろと命令した。 ジョーイは歯を食いしばってナイフをつかみ取り、流血する清掃員の脇腹を刺した。スージーが拒否すると、フランクが怒鳴りつけた。 始めてしまったことは終わらせなくてはならない。ジュリーは目を閉じてその男の胸にナイフを突き刺し、血で濡れたそのナイフをスージーに手渡した。今や全員が共犯者なのだ。フランクは不信の眼差しでジュリーを見るスージーの震える手をつかみ、そのまま男の喉にナイフを深く差し込んだ。フランクは急げと命令した。 彼らは血塗れの床にモップをかけ、ジョーイの車のトランクに死体を押し込むと、オーモンド山へ向かった。 4人が全員で死体を捨てようと泥まみれの雪を掘っていたその時、フランクが森を移動する何かに気づいた。フランクはナイフをつかんで仲間の元を離れ、様子を見に向かった。すると、周りに濃い霧が立ちこめ、あっという間に先が見えなくなった。足跡をたどって道を引き返そうとした時、フランクの前に突如不吉な小道が現れた。フランクはまるで闇に呼び寄せられるかのように、その不気味な道を進んでいった。ジュリー、スージー、ジョーイが掘る作業を終えると、フランクの姿がないことに気がついた。ジュリーがくっきりと雪に残された泥の足跡を見つけると、3人は足跡をたどり、森の奥深くへと入っていった。その夜、ジュリー、スージー、ジョーイが家に戻らなかったので、彼らの両親はフランクと一緒に家出をしたのだと考え、それぞれの両親がそれぞれの説を唱えた。しかし、オーモンド山の廃墟のロッジで死体が発見されると、町の雰囲気は一転した。 |
プレイグ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| アディリス | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| プレイグの背景ストーリー |
|---|
| 7人家族の中で一番幼かったアディリスは、5歳の時、バビロン中心部にある浄罪の神殿の、赤レンガの焼け付くような階段に置き去りにされた。神々の意思が介在しているのだと信じることで、アディリスはその衝動と悲しみを乗り越えようとした。新しい生活はひっそりとした奴隷のような状態だった。 アディリスは庭園の手入れを行い、儀式の食事を準備し、儀式に使う香炉を磨いた。夜になると、自らの存在理由を啓示してくれるであろう奇跡の出現を求め、神に祈った。 成人したアディリスは高位の司祭に随行し、水と創造の神である山羊座の、年に一度の礼拝に参列した。大列柱室で吊り香炉を揺らすと、分厚い黒い煙が広がっていく。それは冷たくそびえ立つ、石の屋根にまで届き、散り散りになって消えた。悩みが取り除かれ無上の幸福感を覚えたアディリスは、自分がこれまでになく神々に近づいたと感じた。アディリスは来る日も来る日も身を粉にして働いた。自分の務めを果たす一方で新しい仕事を受け、浄化の儀式では司祭を補助した。 司祭はますます多くの助けを必要としていた。神殿の高壁外からの求めにも応じるため浄罪は毎日行われたが、神殿の外では災厄をもたらす疫病が再び猛威を奮っており、数ヶ月もすると、司祭たちも疫病に罹患した。間もなく司祭たちは衰弱し、儀式を執り行えなくなった。唯一儀式を続けることができたのは、浄罪の儀式を何度も手伝っていたアディリスだけとなってしまう。混乱が勢いを増すなか、たとえ自分が未熟な儀式者であったとしても、止めなくてはならない。 最初の儀式を前に不安になっていたアディリスは、司祭の聖所を訪ねる。アディリスがロウソクに火を灯すと、奥のほうに狭い通路があることに気がついた。 その隙間を進むと、アディリスは聖所の地下に隠されていた穴蔵を発見した。その部屋に何もなかったが、唯一、両腕を広げ、指に宝石を嵌めた黄金の女性像が立っていた。それはアディリスがずっと待ち望んでいた奇跡であった。 信者で埋め尽くされた大広間にアディリスが入っていくと、全員が頭を垂れた。アディリスは煉瓦作りの祭壇へと大股で歩いていき、銀で作られた儀式の短剣を握りしめた。ルビーの指輪を嵌めた指が、かぎ爪のように刃の周りを包み込む。突如現れたその高貴な存在に信者は興味を惹かれる。信者はすでにアディリスの若さと美貌に目を見張っていた。 アディリスが創造の叙情詩の暗唱を始めると、背後にいた女性が気を失い、その場に倒れ込んだ。アディリスが駆け寄ると、その女性の足を黒い水膨れが覆っていることに気がついた。躊躇することなくアディリスは神聖な短剣を握り、自らの足に向けて振り下ろし、足の指を切り落とした。アディリスは血に塗れた体の一部を神々に奉じ、その女性を守るよう神に祈りを捧げた。信者の間に沈黙が広がる。信者たちはアディリスを新たな女司祭として崇めていた。 アディリスの富、美貌、そして献身の物語は疫病と同じくらい素早く街に広まり、間もなくして信者たちはアディリスをバビロンの女祭司長と呼ぶようになった。 だが、アディリスの信仰心は試されることになる。感染初期の兆候が現れたのだ。痰と血の混じった咳をするようになり、首には発疹が吹き出して膿瘍ができ、指が四本となった足は黒ずみはじめた。自らの容貌を恥じたアディリスは、ヴェールの付いた頭飾りを被りはじめ、疫病が原因の皮膚から漂う悪臭を隠すために吊り香炉を持ち歩いた。助かる望みを捨てることなく、アディリスは儀式を続け、祝福の水や食べ物を信者たちに与えた。 しかし、どれほど儀式を執り行っても、アディリスの症状は回復しなかった。躍起になり神への嘆願を試みる中、アディリスは街から姿を消した。少数の信者を伴い北へ向かったアディリスは、冷たいウラルトゥの森林地帯を抜け、歩けなくなるまで旅を続けた。 一行が野営を行なったじめじめとした洞窟の中で、アディリスは自らの吐瀉物の中で横たわっていた。黒変した足は腫れ上がり、これ以上遠くへ行くことはもはや不可能だった。洞窟の中で、アディリスと信者たちは全員が疫病に感染していることを悟る。 アディリスは吐き気に苦しむ信者の中でひざまずくと、最後の祈りを捧げた。湿った空気の中に立ち上る香の黒い煙を、冷たい風が吹き飛ばしていく。 アディリスの骸や信者の骸はどこにも見つからなかった。多くの者がアディリスの帰還の物語を語ったが、バビロンの女司祭長に降りかかった運命は、誰も知らない。 |
ゴーストフェイス
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ダニー・ジョンソン | 「スクリーム/Scream」 |
背景
| ゴーストフェイスの背景ストーリー |
|---|
| ダニー・ジョンソン、またの名をジェド・オルセンというその男は台所のカウンターから新聞紙をひっつかんだ。1週間も前の新聞だが、第1面に載っているダニーの顔は画質が粗く、表情は沈み込んでいた。ありふれたフロリダの蒸し暑い午後だった。 熱気と湿気がキッチン中に広がり、じっと立っている間にも汗が流れ落ちてくる。ダニーは猫背になって湿った椅子に座り、新聞を読み始めた。記事の出来は期待できる。 ローズビルでの仕事は素晴らしかった。 1993年6月18日 ゴーストフェイス、跡形もなく姿を消す 一見すると、ジェド・オルセンは多数の小さな新聞社で経験を積んだ、謙虚で熱心なフリーランス記者だった。ローズビル・ガゼットのスタッフは穏やかで誠実そうなジェドの人柄を評価し、面接開始から5分もしないうちに打ち解けていた。 「ジェドはすぐに部屋にいるチーフエディターを見つけると満面の笑顔で笑いかけ、固い握手を交わし、古き良きアメリカの価値観について語り始めた。そんな風に奴はここに入ってきた」ーローズビル・ガゼットの元寄稿者 オルセンはユタ州からペンシルバニア州の小さな町をいくつか転々としていた、変わった自分の経歴に関して何の弁明もしなかった。前職を証明するものが何もなかったからだ。オルセンのポートフォリオはまともだったし、態度も良好、それにローズビル・ガゼットは寄稿者をすぐにでも必要としていた。 ローズビル連続殺人 オルセンがローズビルの新聞社で働き始めて5か月後、ローズビルで殺人事件が起きる。若者から老人に至るまで、犠牲者を自宅で刺殺するという連続殺人だった。報告によると被害者は無作為に選ばれていたようだったが、殺人犯は被害者宅の勝手を把握しており、遺体の複数の刺し傷が個人的な動機を示唆していた。DNAの痕跡は発見されず、地元警察は困惑した。犯行は痴情のもつれと同種の、怒りに任せた殺人でありながら、あらかじめ冷徹に計画されたものだった。 殺人犯は標的を執拗につけ狙うことを好んだ。犠牲者の2人は死の数日前、帰宅途中に黒っぽい人影に後をつけられていたという。犯人は犠牲者をローズビル北部の小さなバー「ウォールアイ」から尾行し、自宅にいる被害者の写真を撮り、侵入経路を探した。同じ犠牲者を何週間も監視し、日常習慣や行動パターンを細かく記録していた可能性があった。殺人衝動が抑えられなくなると、リストの中からもっとも狙いやすい犠牲者のもとを訪れ、静かに家に侵入した。 新聞社では記者全員がローズビル殺人事件の話題を追った。オルセンはたびたび犠牲者の遺族のところに取材に出向き、警察の公式発表を伝えた。当時は誰も知らなかったが、オルセンが関与したことで最終的な犠牲者の数は増加した。 ゴーストフェイス 夜にフードをかぶった人影が住宅に侵入する映像をオルセンが制作すると、ローズビルの人々はパニックに陥った。闇の中で白く不鮮明に映るマスクをつけた顔が、一瞬カメラを見つめ、家の中へと消える。 ーゴースト、カメラに捉えられるーそれがオルセンの書いた記事の表題だった。その時、オルセンは自分の仕事を誇りに感じ、「ゴースト」の話に恐怖する街を見て楽しんでいるようだった。 数週間後、オルセンは仕事場の机の上にメモを残して姿を消した。 「記事は気に入ってくれたかな。物語を現実のものにするのは楽しかったよ。残念に思う必要はない。物語にはまだ続きがあるからな」ージェド・オルセン ジェド・オルセンが逃亡中という理由で、ローズビル警察は依然としてコメントを拒否している。 ダニーは笑うと、新聞紙から記事を破りとった。捜査機関がダニーを追っていたその時、すでにダニーは荷物をまとめ、迅速にローズビルを後にしていた。 ダニーが起き上がると、ベトベトした椅子に肌が張り付いた。耐え難いほどの湿気を感じながら寝室へ入っていく。結露が湿気で曇った小窓へ垂れ落ち、破れた壁紙が剥がれてぶら下がっている。花柄模様のその壁紙は、不気味な写真や新聞の見出しで覆われている。ダミーは引き裂かれた頭皮の写真の上に、1週間前の記事を押しピンで留めた。 空腹によるわずかな胃の痛みを感じ、最後に食事を取ったのはいつだったかと考えた。今朝、ナイフと服を洗っている時? それとも昨晩、街で少女を付け狙った後だったか。 はっきりとは思い出せなかった。 ダニーは1歩下がると、壁に貼った自分の作品に見惚れた。心を空っぽにして、自分の書いたすべての記事や練り上げた物語、そして実現させた場面の数々を思い浮かべた。 身体に震えが走る。寝室に吹き込んだ冷たい風が湿気を冷やし、不透明で凍りつくような霧が現れた。女の金切り声が上がり、ダニーの足元で落ち葉がカサカサと音を立てる。 ダニーは期待に胸をはずませて微笑んだ。 |
デモゴルゴン
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 「ストレンジャー・シングス 未知の世界/Stranger Things」 |
背景
| デモゴルゴンの背景ストーリー |
|---|
| 顔にあたる部分には、針状の牙がびっしりと生え揃った花弁のような口、犠牲者を襲うための曲がりくねった鋭い爪と強靭な脚。このような外見からデモゴルゴンはいかなる次元かにおいても恐ろしい怪物たる存在だ。それはまさに原始の怒りを持つ解き放たれた悪夢であり、狩った獲物をバラバラに引き裂きその血肉を一片も残さず貪り食う。この怪物には慈悲や自制心など存在しない。 犠牲者を襲うときには、ためらいや容赦などを一切見せず、純粋な血への渇望のままに死を振りかざす。紛れもない狩人であるデモゴルゴンは、裏側の世界に住む恐怖の証そのものであり、それがエンティティの目にかなった理由である。 |
鬼
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 山岡崋山 | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| 鬼の背景ストーリー |
|---|
| 山岡崋山はその家名に敬意を示すだけでは満足しなかった。父の名声を超えたかった彼は、侍になりすます農民たちのせいで侍文化が廃れていくのを目の当たりにし、なんとかそれを止めたいと考えていた。父親は彼の意識を貴族として生きることに向けようとしたが、崋山はそれを拒み、父の刀を借り受けて闇の巡業を行うようになった。自らの価値を証明するため、そして日本からニセ侍を排除するために。教わった規範を無視し、崋山は丘や谷、海辺や森林にいたニセ侍たちを殺害した。その殺し方は残忍で冷酷、かつ病的なものだった。彼は農民も武士も関係なく髷を引っ張りまわし、装甲をはぎ取って屈辱を与えた。その怒り、流血への欲求、そして歪んだ名誉は、とどまるところを知らなかった。僧侶たちは、彼が異世界から来た闇の何ものかにとり憑かれていると考え、ののしった。一方で領主は彼のことを憤怒の侍「鬼の山岡」と呼び始め、それは崋山だけでなくその一族をも侮辱することとなった。 家名の名誉を取り戻すと心に決めた崋山は、自分を「鬼の山岡」と呼ぶ者は片っぱしから惨殺するようになった。侮辱を受けて彼は戸惑った。最善を尽くしてニセ者を打倒し、彼らを追い出すことで侍階級を浄化したのに。なぜ皆は自分を鬼と呼ぶのか?戦地へ赴き、最強の武士たちを斬り捨てたから?それとも金棒を携え、それで何百もの頭蓋骨を叩き潰したからか?あるいは、倒した相手から必ず戦利品を奪い取っていたためだろうか?理由が何であれ関係はない。鬼と呼ばれるのは、とても耐えられることではなかった。そして彼の頭の中で不穏な声がささやきかけた。お前の名を冒涜した領主を叩き潰せ、と。 領主の町にたどり着いたとき、崋山は不意に自分の目の前に侍が立っていることに気づいた。整備されていない道の上で、彼の行く手を阻んでいる。カザンは自分の金棒を構えた。一言も発することなく、その侍は攻撃を仕掛け、すぐに優位に立った。しかし、その男は躊躇した。壊滅的な一撃で崋山はその侍の頭を兜もろとも粉砕した。倒れたその侍に近づいて目にしたのは、父の顔だった。彼はよろめいて後ずさり、尻もちをついた。もはや虫の息の父親は、恥ずかしさと後悔の混じったような目で崋山を見つめた。目を閉じ、カザンは苦しみの雄叫びを上げた。その声が出なくなるまでずっと。そして再び目を開けると・・・父は息絶えていた。崋山は父親を殺し、そのうえ盗人どもがその装甲を求めて遺体を盗んでいくのを容認した。 苦痛と喪失感、そして幻滅。崋山はその地をあてもなくさまよった。頭の中で父の声が響く。彼を嘲るその声に、自分が不出来な息子であるということを思い知らされ、彼は手のつけようもない暗黒の怒りの中に身を落としていた。ある日、森の中を歩いていた崋山は偶然にも鬼の像を見つけた。彼は立ち止まり、しばらくの間ただじっとその場に立ち尽くしていた。雨風にさらされ、雑草に覆われたその像は彼をあざ笑っているかのようだった。自らが壊滅させようと躍起になっていたニセ侍に、自分がまさになっているではないか、と。その笑い声を頭から振り払いながら、崋山は自分のことを「鬼の山岡」と嘲笑した領主のことをぼんやり思い出していた。 怒りを再燃させた崋山は、領主が住む雪深い山の高地にある町へと向かった。十数人の侍が町の入り口でカザンを待ち受けていたが、崋山の金棒に倒れた。彼のスピードと強さに匹敵する者はいなかったし、彼の怒りは理解不能だった。血や血塊を浴びて戦いながら町の奥へと進み、崋山はすぐさま屋敷に身を隠している領主を探し当てた。領主を書斎から引きずり出すと、腱を斬って動きを封じ、領主が犬のようにもがきながら彼に許しを乞うのを見ていた。崋山は躊躇せず領主の口めがけて拳を叩きつけると、彼の名を冒涜したその邪悪な舌を引き抜いた。満足した崋山が屋敷を出ると、数十人の農民たちに取り囲まれた。錆びた鎌、鋭い三つまた、重いこん棒を手に振りかざしている。最初の数回の襲撃は免れたものの、相手は圧倒的多勢であらゆる方向から攻撃を仕掛けてきた。ほどなくして地面に倒れた崋山は、だんだんと暗くなっていく冷たい空を眺めていた。空は、無関心といった様子だった。農民たちは、自分たちが慕っていた領主を惨殺した「鬼」を代わるがわる貫き、責め苦を与えた。暴徒化した農民たちは崋山を小さな石臼の中に引きずり入れて拷問を続け、最後には放置して、ゆっくりと苦痛に満ちた死を与えた。彼らが戻ると、石臼は奇妙な黒い霧で満たされ、崋山の体と金棒はどこにも見当たらなかった。それは、町に出没する、憤怒する鬼の闇伝説の始まりだった。 |
デススリンガー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| カレブ・クイン | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| デススリンガーの背景ストーリー |
|---|
| カレブ・クインは、裕福でないアイルランド移民の息子としてアメリカ中西部のほこりだらけの荒れ地で生まれた。辺境の地では病気、飢餓、そして死が当たり前の光景で、富豪たちが宴に明け暮れる一方で、開拓者たちはどんなくず鉄でさえ手に入れようと争っていた。カレブの父親はかつてエンジニアだったが、どこも「アイルランド人はお断り」と門前払いされ、働き口を選ぶことなどできなかった。ある日、カレブは何年も使われていなかった父親の古い道具を見つけた。息子が商売に興味を持っていることを知った父は古いレンチを彼にあげたのだった。 父親の教えを受けながら、カレブはユニークな応用を生かした装置を作ったが、父親が居ない時に彼はそれを残忍な道具に変えていた。有刺鉄線の針で人間の眼をえぐり、眼窩から引き裂くマスクを密かに作ろうとしていたのだ。マスクの図案には、自分をいじめた少年たちが装着した様子が描かれていた。 成長するにつれカリブのエンジニアとしての能力は市場に通用するレベルに達し、雇用者側も差別を忘れ注目した。そして、彼はユナイテッドウエスト鉄道のオーナー、ヘンリー・ベイジョアに雇われた。 カレブはまず、線路の犬釘を地面に打ち込む銃を開発し、その次に蒸気駆動のトンネル掘削機を作った。ところがベイジョアが無関心だったせいで、それらの機械は他の会社から発売されてしまう。カレブから特許が盗まれ売り渡されていたのだ。 覚えのある感覚が蘇ってカレブの血の中を駆け巡り、心臓に鋭い痛みを与えた。今でも自分はクズ鉄を手に入れるために必死なのに。金持ちは自分の知的労働から利益を搾取している。怒りに圧倒され、彼はベイジョアのオフィスに飛び込み、顔が血まみれになるまで殴りつけた。引き離された彼は上司の腹に特殊な銃を押し付け、引き金を絞った。線路の犬釘が皮膚と内臓を突き抜け、ベイジョアはデスクに釘付けになった。 カレブが絞首刑にならずに済んだのは、意外にもベイジョアが一命を取りとめたからだ。15年間、カレブは全国で第一号の私設刑務所であるヘルシャー刑務所に収監された。教養のない囚人だらけの要塞で、彼は学のある刑務所長と親しい関係になった。普通ならありえないことだ。カレブは刑務所長のために拷問装置を設計し、見返りに他の囚人より多くの食事を与えられた。しばらくすると、刑務所長は彼の減刑を提案してきた。所長は金銭的富よりも大きなもの、つまり政治的資本について語り、自分のコネクションを使えばベイジョアを陥れて一生檻の中に入れることができると言った。彼の要求はただ、彼を金持ちにし、監獄を満員にすること。独創性を発揮して無法者たちを生きて監獄に連れてくることだった。 自分の仕事場に戻ったカレブは、少しばかりの改良を加えて新しいスピアガンを作った。最初に試したのは中国人のクリーニング屋が襲われた時だった。チャンスとばかりにカレブはそのプロトタイプを持ち出した。金属のジョイントが甲高い音を立てると、ターゲットの腹を犬釘がえぐった。そして犬釘を引くと泥棒の腸が引っかかり、とんでもない音を立てながら埃だらけの道に引っ張り出された。 数回繰り返した後、取り出すはらわたは減っていった。刑務所長が裏で画策し、アイルランド人の囚人を釈放してカレブの元に送った。ヘルシャーギャングの誕生である。 刑務所長との約束を果たすため、一味は6年間全国を渡り歩いて、刑務所にブチ込む指名手配犯を追い続けた。グレンベールでの血みどろの戦いの後、ある新聞の見出しがカレブの目に留まった。そこには、「ヘンリー・ベイジョア、ヘルシャー刑務所を買収」と書かれていた。写真の中では、醜い顔になったベイジョアが誇らしげに刑務所長と握手をしていた。カレブの心臓は怒りで打ち震え、静脈が破れんばかりに憤怒の血が駆け巡った。彼は、金持ちのゲームの駒に過ぎなかったのだ。 ヘルシャーギャングはカレブへの忠誠を誓い、刑務所長の首を取ろうとした。彼らはものすごい勢いで刑務所の入り口を突破し、血に飢えた略奪者のように叫んだ。看守がピストルを向けたが、躊躇した隙にスピアガンが彼の胸を撃ち抜いた。カレブは男の頭をつかみ、独房の椅子が貫通するまで叩きつけた。 刑務所長室のドアを蹴って開けると、カレブを待っていたのは都合のいい光景だった。隅で怯えていたのは刑務所長だけでなく、ヘンリー・ベイジョアもそこにいたのだ。怒りに突き動かされたカレブは、ベイジョアに突進して殴り、こん棒で殴打し肉を引き裂いた。男は顔から血を滴らせ、足元を真紅の海で染めた。ヘルシャーギャングのメンバーたちは刑務所長に群がり、骨を砕くほど蹴り倒した。 崩れ落ちて命乞いをする二人の男をギャングたちは食堂にひきずっていき、続々と集まる囚人の群れの中に放り出した。 血と汗にまみれたカリブは、ベイショアの悲鳴をほとんど気にも留めず、自分がかつて収監されていた独房に足を踏み入れた。彼は指先から血を滴らせながらベッドの端に座った。格子窓から濃い不自然な霧が漂ってくる。彼はひび割れて錆びた古いレンチを取り出し、かすむ目でそれを見つめながら金属に親指を滑らせた。いつそれが自分のものになったのか、カレブは思い出せなかった。思い出せなくてもどうでも良かった。彼の足元には埃っぽい道があり、その果てには、彼を不当に扱ったあらゆる人物のシルエットが見えた。彼をいじめた少年たち、彼を利用した重役たち、そして再び…ヘンリー・ベイショアの影がそこにあった。霧の中から、彼らを始末するための道具が現れる。容赦ない鋼製のフックは、そのシンプルさゆえに輝かしく美しい。立ち上がると痛みで足が引き裂かれるようだったが、彼はそれに耐えて埃っぽい道を進んだ。彼の後ろには流れる血の跡が続いていた。 |
エクセキューショナー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ピラミッドヘッド | 「サイレントヒル/SILENT HILL」 |
背景
| エクセキューショナーの背景ストーリー |
|---|
| 加虐的で無慈悲な処刑人である三角頭は、痛みを通して断罪を施すことに固執している。頭部に鋼鉄の枠をかぶり、歪で巨大な鉈を携え、彼はサイレントヒルの地獄のごとき道を常人には理解しようもない使命を背負い闊歩していた。彼の行く場所は怪物でさえ影に潜み、出会った生き物は、ためらいのない攻撃行為の犠牲となった。使命を果たし自身の存在が必要で無くなった時、彼は長い眠りにつこうとしたが、別の世界でその力が必要とされてしまった。彼を包んだ霧は、サイレントヒルで見かけるものとは違っていた。まるで生き物の神経束のようなそれは、這い寄るように彼にたどり着いた。そこには暗黙の了解があった。押し寄せる雲は使命とサディズムへの招待状だ、霧に足を踏み入れた三角頭は、再び自らの責務を受け入れた。 |
ブライト
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| タルボット・グライムズ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ブライトの背景ストーリー |
|---|
| 「人間という存在を理解するには、それを超える必要がある」。これを信条とするスコットランド人の化学者、タルボット・グライムズは、その無限の野心で高みへと昇りつめた。子どもの頃、頭脳明晰でカリスマ的、権力にたてつくことも恐れなかった彼は人気者で、愛嬌があってチヤホヤされていたが、異様なまでに自立していた。町の近くに広がる壮大な野原を一人で探索し、ほとんどの時間を過ごしていたのだ。子どもの好奇心から始まった研究だが、有毒なジギタリスの実験でタルボットは危うく命を落としかけた。何日もの間寝込んだタルボットは、異常な量の汗をかき、食べたものはすべてもどしてしまった。回復したタルボットに湧きあがったのは、恐怖ではなく強い興味だった。それほど劇的に自分に影響を及ぼした花に、彼は摩訶不思議な魅力を覚えた。 大人になると、タルボットの野心はさらに広がり、それと同時に問題のある実験の速度も増していった。ロンドン医科大学に進んだタルボットは、たびたび叱責を受けながらも学業に秀でていた。限界を越えようとする意欲を買われた彼はイギリス東インド会社に就職し、7年で化学者として主任の地位を手にした。その後間もなくして、人生でもっとも偉大な実績のひとつを達成する。生産性を増加させる一方で労働者の休息の必要性を軽減する化学物質を開発したのだ。タルボットは、ダイアー島の捕虜収容所の地下にある秘密の研究所を任された。 インドの沿岸沖にあるその島では、アヘン戦争の捕虜が同意なしにタルボットの被験者となり、多大な苦痛に耐え得る兵士を作り出す薬の開発が行われた。大半の副作用は軽度だったが、少人数の兵士が狂気に陥ったという噂が流れた。狂乱した兵士は村で大虐殺を起こし、銃剣で村人を突き刺して、木から吊るしたという。この件に関する公式な報告はなく、タルボットはそれが誇張された戦争下の噂話でしかないと主張し自分に責任があることを否定した。 無慈悲で明晰な頭脳を持つ彼は冷静なように見えたが、その疑問視される実験に次々とさらされる敵兵に対して、タルボットは意識を向けていなかった。そして、現実が文字通り叩きつけられることになる。マンガロールを旅行中だったタルボットは、後頭部に鉄パイプによる殴打を受け、縛られ、ワゴン車に乗せられた。目隠しが取り去られると、具合の悪そうな男がタルボットを何百人もの遺体が埋まっている共同墓地に案内した。 タルボットの知らないところで、彼が開発した生産性増加の薬により、ほぼ工場1つ分に相当する労働者が死亡していたのである。誘拐犯の怒りと非難を前に、対抗することはできないとタルボットは悟った。鉄パイプが振り下ろされるたびに体を丸めることしか彼にはできなかった。タルボットは共同墓地に投げ入れられ、死を待つのみとなった。意識と暗い闇の間をさまよいながら、タルボットはそこから這い出ようとした。指が腐敗した肉に食い込む。どす黒いハエが露出されたタルボットの肌を食いちぎろうとする。何百もの針に刺されているような感覚が身体を突き抜ける。倒れたタルボットの目の前には、死んだ女性の輝くヘーゼル色の目がある。衰弱して顔を背けることができないタルボットは、自分のライフワークがもたらした結末を見据えることしかできなかった。 その後、タルボットは死の淵から救出された。皺だらけの優しそうな顔が視界に入ると、自分が小さなベッドに横たわっていることに気づいた。息をするにも苦痛を伴う状態だったが、修道院を装ったこの古代の謎の学校で、タルボットは健康を取り戻した。高く素朴な壁の裏にある植物が生い茂った庭では、修道僧たちが禁じられた文字を研究していた。彼らは1つの次元が他の次元とつながっていると信じ、新たな次元を探求するべく人間の精神を拡張する取り組みをしていたのだ。 タルボットの知識がここで不可欠であることは分かっていた。彼の開発した精神を変造する化学物質は、精神拡張の理論と造作なく統合した。その瞬間、タルボットは自分が救われたのは偶然でないことに気づいた。学校の知識を進化させるために、わざわざ墓地から拾われたのだ。研究を依頼されたタルボットは、完全回復するまで協力することに同意した。研究対象は松果腺から抽出した化合物で、精神の目を開くことを可能にするこの物質を修道僧は「魂の化学物質」と呼んでいた。自分を救ってくれた人々に対する厚意として始まった研究に、タルボットは間もなく執着していく。学校の文書保管庫にある記録を読み漁り、以前は想像もできなかったアイディアを裏付ける化学式を見いだした。そして、人類を新たな啓蒙の時代へ先導することを夢に見始めた。おそらくその頃から、何百人もの死亡した工場労働者が、そしてヘーゼル色の目が現れる悪夢が、脳裏から徐々に消えていった。 成功が近づくにつれ、修道僧の態度が豹変した。かつては優しい笑みを浮かべていた修道僧たちは、タルボットを見るなり、その不安な目をそむけるようになった。礼儀正しく会話をしてくれていた修道僧は、静かなささやき声で話すようになっていた。最後にタルボットが学校で目にしたのは、樹状突起のように枝分かれした、自分のベッドの上のひび割れたしっくい天井だった。 次に覚えていることは、砕けたモザイクのかかった映像と感覚である。汚れた照明、石畳上の馬の蹄、粗野な黄麻布が自分の頬に擦れる感覚、そして腕に食い入る鋭い痛み。アヘン窟内のわらでできたマットレスの上で目を覚ましたタルボットは、ボロボロで不衛生な状態で大の字になっていた。濃い霧の中にいるような頭に最初に浮かんだのは、自分の手記だった。それはタルボットの画期的な発見の記録が書かれた唯一の文書だ。大きな声で助けを求めながら、薄暗い窟の中を必死になって探した。何人かの居住者はハンモックから顔を上げたが、その薬に侵された目には無関心さしか見られず、すぐにまどろみに浸っていった。タルボットの後ろにローブを着た誰かが現れたかと思うと、腕に針が刺さり、再び世界は闇に包まれた。 また目覚めだ。目覚めは回を増すごとに、どんどん不明瞭になっていった。歯の間の大きな隙間を舌で触ってみる。どれくらい経ったんだろう……かすかな記憶が戻ってくる。魂の化学物質。手記。もう少しで成功だった。遠くからささやく声が頭に入ってくる。 不器用な様子で石を探すと、震える手でそれを研いだ。窟の暗い照明の下、無反応の居住者に囲まれながら、記憶をたどり、研究の内容を壁に刻んだ。壁から床へ、ささやき声の言っていることは理解不能だったが、そのすべてを取り込み、指に血が滲み始めるまで何時間も書き続けた。書く場所がなくなると、石を握り自分の胸に文字を刻んだ。血みどろのタルボットは、そこで奇跡を目にした。オレンジ色の花が一面に咲いた壮大な野原だ。ささやき声は、野原に入り、人間の理解を超える世界と次元を発見するようにと、タルボットを急き立てている。一瞬、子どものころに感じた不思議に魅了される感覚を覚えた。 アヘン窟の居住者たちが静かに目覚めた。煙の乾いた匂いはまだ漂っている。薬でボーッとしたままヨロヨロと歩く居住者たちは、血で濡れた石床に気づいた。亀裂には小さな小川が流れている。目が暗闇に慣れると、ぎこちない走り書きが目に入ってきた。終わることなく何度も何度も記された文章は、ただ1行。死は始まりに過ぎない。 |
ツインズ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| シャルロット・デエ/ヴィクトル・デエ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ツインズの背景ストーリー |
|---|
| 結合双生児のシャルロット・デエとヴィクトル・デエは、特別な心の絆で結ばれていた。17世紀、無事に生まれる可能性の低さを考えると、彼らが、この世に生を受けたのは奇跡とも言える出来事だった。しかし誕生直後から、迫害に苦しめられる2人の人生が始まる。ヴィクトルの下半身はシャルロットの胸部に結合し、脚は彼女の筋肉と内臓に絡みついた状態で生まれた。彼はシャルロットよりも小さく、それはまるでひとつの体ではなく、シャルロットの体の付属品のようだった。出産時、金切り声を上げたのは赤ん坊だけではなかった。助産婦は悲鳴を上げて家から出て行き、魔女が悪魔を生んだと叫んだ。こうしてシャルロット、ヴィクトル、そして母親のマドレーヌの狩りが始まった。 それから数年があっという間に過ぎたが、この時が双子が知る限りで最もまともな時代だった。双子は他の子供達も自分達と同じように母親と旅しているのだと思い込んでいた。彼らにとって日常は、フランスの田舎を走り回ったり、隠れたりするゲームだった。5才になると、このゲームに新たなルールが加わった。母が病になったのだ。消耗し、青白い顔色をしていたマドレーヌは、食料集めをシャルロットに任せるしかなかった。シャルロットは突き出したヴィクトルの体を隠すために何枚も服を重ね、森の住処から出た。服は重かったが、彼女は近くの町へと力強く歩いていった。そこには妙な光景が広がっていたが、シャルロットは訓練された通り、市場が開くのを待ってから、手当たり次第に食べ物を盗んだ。成功したかに思えたが、喜んでいられたのは束の間のことだった。 真夜中、3人の住処が聞をうごめく炎に囲まれた。突撃を命じる声が夜の静寂を破り、魔女狩りのハンター達が押し入ってきた。汚れた手の数々が双子を寝床から引きはがし、シャルロットは近づく者を一心不乱に蹴り上げた。マドレーヌは子供達の名を泣き叫んでいたが、突然その声が止んだ。頭をこん棒で殴られたのだ。ヴィクトルは捕らえられた鼠のような金切声を上げた。 ハンター達の動きは素早かった。マドレーヌは魔術を行った罪に問われ、悪魔の子を産んだことがその証明であるとして有罪になった。数分後、ハンター達は無意識の彼女を木に縛り付け、足元を小枝やコケで囲んだ。マドレーヌは意識を取り戻すと、子供達に背を向けろと懇願した。だがそれは許されなかった。ハンター達は無理やり、母親に火を点ける様子を双子に見せた。双子は母親のスカートに火が燃え広がり、音を立てて肉が焼け焦げていく様を見た。体から脂がしたたり落ち、顔が泡立ち、よじれていくのを見た。焼かれた喉が、悲鳴とともに消えていくのを見た。そして、残ったのは、燃えさしが立てる音と、吐き気のする臭いだけだった。 双子の内にある喜びや優しさという感情は、彼らの母親とともに死んだ。檻に入れられ、古い木造の神殿に連れてこられた双子は、黒い服を着た秘密組織の人間に売り飛ばされた。ヴィクトルは近づく者に、まるで海猛な獣のように爪を立て、噛みついた。彼の心を慰め、落ち着かせることができるのは、姉の抱擁だけだった。一方シャルロットは弟以外の全員を恨み、嫌悪し、弟を守ることに存在意義を見出していた。 神殿では異常な実験が行われた。残虐な実験もあったが、多くは不可解なものだった。ある日は、命じられて灰色の小鳥の首を折り、その次に指から流れる血をバラの花瓶に入れさせられた。また1週間に一度、枕の下に湿ったブナの木を入れて寝かされた。そして繰り返される詠唱。黒いケープをまとった影が、決まった間隔で歌を歌い続けた。 やがて、最後の実験計画が決まった。ローブを着た2つの影が双子を神殿の中央に先導し、燭台で照らされた祭壇にシャルロットを押さえつけた。フードの下から皺だらけの老人の顔が覗いている。男は手を双子の額に当て、2人の頭蓋を慎重に調べた。そして輝く剣を抜きながら、「メメント・モリ」と呻いた。 シャルロットは弟を祭壇から降ろそうと、横に転がった。弟は金切声を上げながら、懸命に腕を伸ばし、燭台を倒した。火があっという間に乾いた木を燃やし、床に広がった炎が黒いローブに燃え移った。苦し気な叫び声が混乱を貫き、シャルロットを鼓舞した。シャルロットは地獄の中を駆けた。視界は黒煙と燃え上がる炎で遮られていた。重く痛いものが彼女の肺を満たした。出口が見つからない。一歩進むごとに、熱に圧倒される。息ができずに、膝から崩れ落ちた。その時2人が目にしたのは、日の光と木々だった。シャルロットはよろめきながら必死に炎から逃れ、露にぬれた草地に出た。そして振り向かずに森へと駆け込み、倒れるまで走り続けた。 目が覚めたシャルロットは、ヴィクトルの手に触れようと腕を伸ばした。だが彼は動こうとしない。彼の体は、力なくシャルロットの胴体にぶら下がっていた。シャルロットは弟の顔を抱きかかえ、もう動かない悲しげな瞳をじっと見つめた。自分の皮膚を引っ張る弟の体、胸の空洞をつつく弟の足一慣れ親しんだ感覚が、もう感じられない。ヴィクトルは死んだ。 シャルロットは嘆き悲しみながらも、進み続けるしかなかった。黒マントと魔女狩りが辺りをうろついているかもしれない。弟の遺体を服の下に隠し、近くの町の下水道へ向かうと、そこを住処にした。外に出る時は大抵食べ物を盗むためだった。切羽詰まると家畜小屋に侵入し、豚の残飯で空腹を凌ぎ、数年を過ごした。その間も、ヴィクトルの体は腐っていった。手足はじゅくじゅくと腐り黒くなっていったが、完全に腐敗することは拒んでいるようだった。まるで、まだ姉の血が彼の体を流れているようだった。命のない弟の体を守ることが、シャルロットの唯一の存在意義になった。たった独り残された家族と離れ離れになることを、彼女は拒んだ。 十代に差し掛かる頃、シャルロットの人生は生き残りをかけたゲームになっていた。人間に対する憎しみは日を追うごとに増していった。自分の存在が認められることは絶対にないと身をもって知ったのだ。盗みに失敗した時や逃げるのに必死だった時、いくら殺しても追手は止まない。そして彼女を「化け物」、「悪魔」、「魔女」と断罪する言葉も、止むことはなかった。人間の中でも最悪なのが、あの黒マント達だ。彼らの狩りは永遠に続き、シャルロットは何度も住処を変え、逃げ続けなければならなかった。 こうしてシャルロットは、何年もの間を追手から逃げ、必要に迫られたら血を流し、夜は弟の体をあやすように抱いて過ごした。ある凍てつく冬の日、シャルロットの体は限界を迎えていた。食べ物もほとんどなく、逃げ込んだ先にあった古ぼけた小屋は、寒さを凌ぐのに何の役にも立たなかった。シャルロットは暖を取ろうと、鎌を手に、森の中に作ったたき火に身を寄せた。近くに黒マントが潜んでいることは知る由もなかった。小鼻に霜が付き、唇が淡い青色を帯びていくなかで、シャルロットは今まで経験したことのない何かを感じた。それは、死を受け入れることだった。目を閉じ、穏やかな死に身を任せる。すると静寂を引き裂くような、甲高い悲鳴と悪意が耳を貫いた。彼女の胸で痙攣して激しく揺れるヴィクトルを、濃い霧が取り巻いている。シャルロットが反応する間もなく、ヴィクトルは血の海を作りながら彼女の体から雪の上に落ち、走り出した。 シャルロットは死の淵から自分を引き戻し、弟を追った。弟の名前を呼びながら、脚が動かなくなるまで、森を走った。そしてついに追いついた。ヴィクトルが濃い霧の端に座り込んでいるのが見える。弟は顔を歪ませ、獣のような表情をして悲鳴を上げた。霧から現れた黒いフードの影が、彼の腕を掴み、押さえつけていたのだ。シャルロットに静かに近付いていた平穏はかき消され、積年の恨みと激しい怒りに取って変わった。シャルロットは鎌を握りしめ、霧に向かって突進していく。弟に近づく者は誰であろうと、そのはらわたを引きずり出すと心に決めて。 |
トリックスター
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ハク・ジウン | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| トリックスターの背景ストーリー |
|---|
| ハク・ジウンは人の注目を浴びて成功した。彼に向けられたあるとあらゆる眼差し、そして彼の名を話題にするひと声ひと声すべてがジウンの原動力だった。名声を手にした彼の唯一の願い、それはさらなる名声だった。ジウンは幼少時から人の注目を浴びる方法を心得ていた。家族の経営するレストランで働いていたとき、彼はナイフ投げを使ったショーを披露して店に客を呼び込んだ。だまされやすい観光客はそれが韓国の伝統的な出し物だと信じ込み、喜んで鑑賞に金をつぎ込んだ。ジウンの父親は店の売り上げを息子がダンスや歌のレッスンを受けるために費やし、自分には手に入らなかった名声という名の希望をジウンに託した。 ジウンは期待に応えた。何年かスター発掘番組で特技を披露し続けた後、スターへの道がようやく開かれる。マイティー・ワン・エンターテインメントのプロデューサーであるリー・ユンジンが、ジウンを自らの訓練プログラムにスカウトしたのだ。ソウルにある寮に引っ越したジウンは、1日14時間のスター養成訓練を受けた。立ち振る舞いや歌をはじめ、自身と謙虚さをバランス良く演出する方法などを教わった。 骨の折れる訓練だったが、それが功を奏す。ユンジンはジウンをバンド「NO SPIN」のメンバーに選出した。バンドに飾らないエネルギーをもたらしたジウンは、瞬く間に有名になった。ひっきりなしのインタビューを受け、憧れの対象になったジウンは、目まぐるしいスケジュールにバンド仲間が疲れ切る一方で、元気いっぱいだった。自分は社会に吐き出された凡人よりも偉大な人間である。彼にとって毎日は、それを確信する日々だった。 ところが、時が経つにつれシャンパンの炭酸は抜けていった。ファンを見てみると、その発狂やあこがれは5人のバンドメンバーそれぞれに分けられ、薄まっている。それを認識した彼に残ったのは、さらなる名声への切望だった。 ジウンは物まねに精を出し、嫌悪の下に長らく秘めていた魅力を繕った。NO SPINの最新アルバムをレコーディングする時も、彼は動揺を見せなかった。長い休憩の後でスタジオに戻った時、ジウンは運命から贈り物を授かったことを知る。そこで彼は、ケーブルの焼けるにおいに気付いた。間違いない、コントロールルームに急ぐも、ドアは倒れたスピーカーでふさがっている。向こう側ではバンドメンバーがドアを激しく叩いていた。彼らの叫び声がバチバチと燃える火の音と一緒に聞こえる。 メンバーに呼びかけながらジウンはスピーカーへと走り寄り、1つ掴んで、止まった。ジウンはピタリと動かなかった。息をつくたびに、全身全霊で意識を集中させ考えた。すぐ近くで叫んでる彼らの声はほとんど聞こえない。ゆっくり彼が後ろへと下がるまでは。そしてジオンは聞いた。メンバーは焼けながら彼の名前を叫んでいた。助けてくれと彼の名を呼ぶ声。ジウン!ジウン!ハク・ジウン!ジウンはこれほど美しい声を聞いたことが無かった。消防隊が到着したときに流した涙は本物だった。 ジウンは悲劇の人物になった。無駄な努力ながらも仲間を救おうと、やれるだけの努力をした英雄として称えられた。ユンジンはインタビューで彼を見世物にした後、ブランドの再構築に取り掛かった。ジウンは「トリックスター」として生まれ変わった。自らの曲をプロデュースし、あらっぽい外見だが優しい心を持つソロアーティスト。しかし、コンサートやテレビでの舞台から離れたところで、なにか黒いものが大きくなっていく。 ジウンは1人暮らしをターゲットに選び、犯行は夜に行われた。1人目の被害者となった大学生の家にはリビングの窓へと続く非常階段があった。ジウンは就寝中だった女性の頭を野球のバットで殴り、目覚めた女性の手足を拘束して、口をガムテープで塞いだ。彼は女子大生を何時間も痛めつけ、生きたまま体を切断した。それでも何かが足りない。つながりだ。腹部を切開しながらジウンが聞きたかったのは心からの命乞いなのに、実際に得られたのはガムテープから聞こえるぐぐもった泣き声だけだった。 彼はそこから学び、適応した。 感情を抑えることなく声を出させるために、被害者を誘拐し、廃墟まで運び込まなければならなかった。被害者の声でジウンは曲を作った。適所を突いて、さまざまな悲鳴やうめき声を誘発する。腰方形筋を刺すとしわがれたうめき声を引き起こし、頸動脈を切りつけると猫を絞め殺すのと似た声を作り出した。彼らの苦しみには正直さがあった。ジウンは犯行のたびに録音し、合成してうまく曲に織り込んで、メロディーが折り重なる層の裏側に隠した。ジウンは自分の作品に大満足だった。彼は警察へのほのめかしとして、最近の写真撮影会で使用したミンクのボアを被害者の切り裂かれた喉に巻いておいた。その次の殺害時には男性の歯を抜いた。ミュージックビデオに出演していたボクサーの歯が無かったからだ。VIPのパーティーで出会ったファンの女性を殺した彼は、女性の目玉をダイヤのカフスボタンと入れ替え、胸に血で「私は神を見た」と書いた。どの現場も強烈な壮観だった。 音楽と殺人の間で、ジウンの作品は世界中で話題になった。ところが暴力が彼のアートスタイルの特徴になると、音楽のキャリアに影響が出た。収益が減収したマイティー・ワンの経営陣が、彼を非難しはじめたのだ。プロとして怒りを覚えたユンジンは彼を擁護したが、多数派に押され、ジウンは曲を自作することが禁じられてしまった。 その決定によって彼は大きく落胆した。彼の楽曲は本物の人間らしさを音楽に融合させたものだったが、どこにでもあるような万人受けする要素に欠けた音楽は、経営陣によって否定されたのだった。それであれば仕方ない。自分の芸術が理解されないのであれば、理解されるまで組み込むまでだ。 マイティー・ワンの経営陣に向けたプライベートライブを決行するために、ジウンは3ヶ月を準備に費やした。傑作を披露する計画だ。ジウンは獣医からとんでもない大金で亜酸化窒素を手に入れ、マイティー・ワンが経営する劇場の舞台スタッフに賄賂を渡して建物内に入った。有名だった彼を、普通の人間は疑おうとしなかった。ライブの準備が整い、経営陣と舞台係がジウンの登場を待つなか、部屋にはガスが充満していった。予定は都合よく遅れていた。 ジウンが登場する頃には、意識朦朧となった観客はそれぞれ座席で手足を広げた状態だったり、床を這ったりしていた。彼は素早く動き皆を拘束したが、ユンジンの番になって手を止めた。泥穴から自分を引っ張り出し、彼が報われるべき道を敷いてくれた人。彼女は特別に、これから起きる感嘆の光景を目の当たりにすべき存在だ。鎮静状態であってもユンジンは抵抗した。それは彼女の内にある。他の誰よりもずっと強力な激しい嵐だった。ジウンはたった一人の観客であるユンジンの身体を支え、目をこじ開けた。むせび泣く他の連中は最後のショーを行うため、ステージに上げられた。冷笑しながらジウンは彼らの顔に化粧を塗りたくり、舞台照明でその姿を照らした。楽器の準備はできた。 自作のメロディーを奏でるために、ジウンは彼らを拷問し、1つの肉体から別の肉体へと優雅に走って移動しながら、その悲嘆の声でオペラのようなクレッシェンドを演出した。叫び声、すすり泣き、金切り声。彼らは愛する家族を、母親を求めて泣き叫んだ。それは壮大なる感情のほとばしりだった。人間であるとはどういうことか。その間。彼らはジウンをじっと見つめていた。 ジウンがナイフを投げ、最後の人間楽器が音を出さなくなって音楽が止まり、舞台から内蔵の流出も止まった。ヘトヘトになった汗と血まみれのジウンは、ユンジンの方を見て一礼した。カーテンコールだ。彼は完全なるショーを成し遂げた。ナイフを握りしめ、ユンジンに向かった進んでいく。エンドロールが始まる前には仕上げが必要だ。 ところが後少しでー 霧が現れた。 どこからともなく、それは彼の周りに押し寄せた。ジメジメとひんやりして、不快な霧。ジウンが見たのは壮大なステージだった。病院、寺院、森林、屠殺場ー錆びたフックで飾られた、不滅の世界を維持する百万もの目が彼に注目し、彼から逃げ惑い、彼を体感する。ジウンのやるべきことはただ1つ。受け入れ、霧の道具になること。そして何よりも、叫び声を作り出すことだ。 アンコール! |
ネメシス
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| タイラント | 「BIOHAZARD/バイオハザード」 |
背景
| ネメシスの背景ストーリー |
|---|
| ネメシスはアンブレラ社が作り出した生体兵器として生まれた。ほぼ破壊不能な彼に、標的を追跡して抹殺する以外の目的はない。タイラントT-103型のこの種は、Ne-α寄生体を投与することで知能と認識力が向上した。ネメシスに与えられた初の任務は、ラクーンシティに解き放たれ、S.T.A.R.S.のメンバーを全滅させるというものだった。街を破壊しながら、ネメシスはジル・バレンタインと幾度となく対峙するも、標的は何とか逃れてしまう。しかしそれも、大きな後れではなかった。標的確保まであと少しという時、ネメシスに奇妙な霧が降りかかった。霧は街の煙と混ざり合い、混乱を生み出していた。そんな現象でも彼が動じることは一切ない。極度の寒さや酸素の薄さなど、脅威ではなかった。ただ重要なのは霧の中へと入り、任務を続行することだけだ。S.T.A.R.S.を見つけ出し、S.T.A.R.S.を全滅させて、邪魔をする者は片っ端から殺すという任務を果たすために。 |
セノバイト
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ピンヘッド | 「ヘル・レイザー/Hellraiser」 |
背景
| セノバイトの背景ストーリー |
|---|
| ある者にとっては悪魔、またある者にとっては天使。ピンヘッドは快楽と苦痛の果てなきスリルをはじめ、さらなる体験の領域を追求する。別次元へのカギとなる「ルマルシャンの箱」というパズルボックスがエンティティの世界で見つかった時、それが好奇心に満ちた手中に落ちるのは時間の問題でしかなかった。その箱が開かれた時、彼はやって来た。そしてその次に訪れたのは、領域じゅうに溢れる甘美な苦しみだった。 |
アーティスト
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| カルミナ・モーラ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| アーティストの背景ストーリー |
|---|
| カルミナ・モーラは才能ある芸術家だが、幼い弟の死に自責の念を抱いていた。チリ南部、岩の多い沿岸の村で育った彼女は、パタゴニアの雄大なる風景を写生するのが好きだった。家の外に座り、隣にある木に巣作りしたカラスに餌をやりながら、印象深いフィヨルドを描く。 カルミナは子供の頃、母親が突然失踪したことを自分のせいだと思っていた。母親に見捨てられたのはお前のせいだと父親に責められたことで、母親と別れた悲しみはさらに増した。そしてまだ自分も子供だったにもかかわらず弟マティアスの面倒を見るのは彼女の役目となった。 1年後のある日、カルミナがマティアスと一緒に外で絵を書いていると電話が鳴った。父親は庭から動かずビールを飲んでいる、急いで家に入ったカルミナは電話を取って数秒で切ったが、外に戻った時にマティアスの姿がどこにも見当たらなかった。父親に聞くと、マティアスを全く見ていなかったと言う。カルミナは弟の名前を呼びながら、そこらじゅうを探し回った。すると家のすぐ近くにある小川に、明るい赤色の上着が落ちているのが見える。マティアスのジャケットだ。小川に飛び込んだカルミナが見つけたのは、瞬きせず、うつろな目で水面に浮かぶ弟だった。マティアスは川に落ち、溺れ死んでいた。 カルミナの突き抜けるような泣き叫ぶ声が空に響いた。川岸でカルミナを父親が見つけた時、彼女はカラスの群れに囲まれながら弟をしっかりと抱きしめ、すすり泣いていた。弟の遺体が父親に奪い取られると、カルミナは声が枯れるまで泣き続けた。 翌日の朝、世界はまるで暗闇に覆われたかのようだった。父親は何も言わなかった。言わなくても伝わったからだ。カルミナは、何もかもが自分のせいで起きたということを悟っていた。数ヶ月が過ぎても、弟を失った記憶は朝露のように鮮明だった。自己嫌悪に陥った彼女は絵も描けなくなってしまった。マティアスのいない人生なんて無意味だ。 マティアスの誕生日の朝、どんよりとした空の下、カルミナは家から少し離れたところにある狭い橋まで歩いた。自分に救いをもたらすものは何もない、彼女はそう確信していた。母親はいなくなり、弟は死んで、父親はすべて自分のせいだと思っている。カルミナは生きる糧をすべて失ったと思い込んだ。 橋の柵まで歩くと、その下には激しく流れる川が見えた。地元では「飛び降りスポット」と呼ばれている。車が何台か横切るも、誰も止まろうとはしない。誰も気に掛ける人はいないようだった。柵を乗り越え橋の縁に立つと、カルミナの足が震えた。見下ろすと川の水が巨大な岩に勢いよくぶつかっては流れていく。カルミナは目を閉じた。すぐに会えるからね、マティアス。 すると突然、耳障りなカラスの鳴き声が空いっぱいに鳴り響いた。目を開けたカルミナが見たのは、自分の方へと向かって飛んでくる黒い羽の大群だった。羽の大群が別れて空が見えると、光沢のある黒カラスが上から飛び降りてきた。そのうち1匹が彼女の肩に留まり、まるで魂を覗き込むかのようにカルミナの目をじっと見つめている。カルミナが柵を持つ手をゆるめると、そのカラスはうるさく鳴いた。カルミナは困惑して、カラスを見た。 別のカラスが柵に留まり、また別のカラスも留まった。橋の柵はあっという間に集まってきたカラスで覆われ、カラスたちは彼女の側を離れようとしなかった。不可解で見定めるような目線を大量に感じる。まるで試されているかのようだ。一瞬でも下を見るとカラスの怒涛の鳴き声が響き、カルミナの悲観的な衝動は妨げられた。カラスは彼女の幸せを願っているようだった。縁からぶら下がった彼女の黒髪が風に揺れるなか、カルミナはカラスを自分同類だと思った。マティアスが死んでから、初めて自分は独りではないと感じた。 カルミナは家に帰り、もう一度生きてみることにした。カラスは去ったが、自分の身に何かが起きれば戻ってくる気がした。 壮絶な体験に刺激されたカルミナは筆を手に取り、その後何週間もかけてその出来事を絵で表現した。黒インクを使って黒い羽の大群が群がる「飛び降りスポット」と、自分の命を救ってくれたカラスの群れを描く。その体験がきっかけで、彼女の特徴である黒インクを使ったシュルレアリスムの芸術がが生まれた。 数年後には色彩が闇を突き破り、表現方法が変わったことでアート表現の幅が広がった。カルミナは人通りの多い街角で大規模の壁画を描き、壮大な衣装をデザインして、過激な詩を朗読した。カルミナのアートは地元で起きた近しい人の悲劇を表現したもので、そんな作品を見た地元民は彼女のアートを無視することはできなかった。そして彼女が芸術を披露する場には、どこにでもカラスがついてきた。 カルミナのパフォーマンスはますます目立つようになり、他の芸術家から「鼓舞するアートスタイル」が注目されるようになった彼女は、イコノクラスムの視点を理解してくれる画家のグループと付き合うようになる。彼女のパフォーマンスがきっかけで大規模なシュルレアリスム運動が起きると、社会現象にまで発展した。 名声を得たカルミナに「ヴァック・レーベル」という多国籍企業からの仕事の依頼が舞い込んだが、このグループの企業を調べると、彼らが評判の悪い下院議員を選んで芸術作品を贈与していたことがわかった。ヴァックに仕事を委託されたアーティストたちは、その後姿を消しているようだった。 カルミナはヴァック社の政治汚職との関係性を暴こうと、同社の依頼を引き受けることにした。その翌週、カルミナは霊園にある地下墓室に巨大な壁画を描いた。作品の内容は、シュルレアリスムな死に神がチリ人農家の畑を刈り取るという、ヴァック・レーベルのロゴだ。壁画を描く時には、政治革命を詠った詩を縫い付けた演劇用のドレスを着ていた。彼女の作品は汚職に関する過激な論争に火をつけ、それによってカルミナは批判の的になった。匿名で殺害の脅迫を受けたカルミナは、安全のため親しい友人たちを連れて父親の家に避難した。 その夜、覆面の武装集団が家に押し入りカルミナと友人たちを素早く取り押さえると、ワゴン車に乗せて走り去った。 次の日の朝、乾いた風に乗って飛んできた砂が顔に触れ、カルミナは目を覚ました。砂漠のど真ん中で、手足が縛られた状態で椅子に座っている。友人たちは縛られ、地面に横たわっていた。カルミナの顔に影がかかる。カルミナは見上げた。長いローブに身を包み、黒っぽいフードをかぶって顔を隠した男が近づいてくる。男はローブから銀のナイフを取り出した。 カルミナの手を掴むと、男は聞いたことのない言語で聖歌を暗唱しはじめた。カルミナは男から目を離さなかった。男は暗証をやめると、突然ナイフを一気に振り落とした。 カルミナが苦痛で悲鳴を上げ、目を覚ました友人たちが見た光景は恐ろしいものだった。カルミナの切断された手が砂に落ちている。 フードを被った男は満足げな笑みを浮かべた。これではもう絵を描けないなぁ? カルミナは男に向かって金切り声で罵りの言葉を浴びせながら、拘束から逃れようと身をよじらせた。 男はカルミナの顎を掴んだ。彼女は男に唾を吐きかけた。 男は低く唸ると彼女の口をこじ開け、舌を掴み出した。カルミナは手錠を外そうともがいている。男は強烈な一撃でカルミナの舌を切り落とした。 彼女は苦痛で喘いだ。男がロープでナイフを拭くと、血の跡が残った。これではもう詩を朗読できないだろう? カルミナの胸が悲しみで押しつぶされる。苦しみよりも鮮明だった。制御できないほどの怒り圧倒され、嘆きと喪失感で正気を保てなくなる。カルミナは弟を亡くしていた。その痛みに立ち向かうための唯一の手段を、彼女は失ったのだ。カルミナは弟が死んだ日と同じくらい泣き叫んだ。 荒れ地に騒々しいカラスの鳴き声が響き渡った。空は黒い雲のつむじ風で覆われている。黒い鳥が血塗れになったカルミナの腕に留まった。見上げると、雲から激流のような勢いでカラスが飛んできて、フードを被った男に向かって突っ込んでくる。 飢えたカラスたちが男の肉体を容赦なくついばむなか、自分の描いたシュルレアリスムの作品が実現していく様子を見ながらカルミナは微笑んだ。 ところが、カラスのターゲットが地面に横たわる友人たちに遷ったのを見て、彼女の心臓は怒りで飛び出そうになった。苦痛と罪悪感、恐怖の波が押し寄せ、カルミナは叫んだ。しかし叫んでも無駄だ。飢えたカラスは制御できないのだから。 友人たちの苦痛に満ちた叫び声が強烈さを増すなか、カルミナの目に闇が掛かった。誰かの死が訪れる。次もまた、彼女のせいで。 濃く、黒い霧がカルミナを包んだ。 |
貞子
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 山村貞子 | 「リング/RINGU」 |
背景
| 貞子の背景ストーリー |
|---|
| 死を招く強烈な怨霊、山村貞子は、日本の伊豆半島で名のしれた超能力者の娘としてこの世に生を受けた。 母親が残した問題は数多くあった。故郷では、よく何日も浜辺でじっと白波を見つめる母親の姿を船乗りたちが嫌がり、「しょうもんばかりしているとぼうこんが来るぞ」ー水浴びばかりしていると化け物がくるーという者もいた。 9ヶ月がすぎ、貞子が産まれた。幼少の頃、その計り知れない力はまるで制御不能かのように怒りに爆発した。その怒りを抑えられない状況が顕著になったのは、母親の超能力が公開実験された時だった。とある記者が母親をインチキ呼ばわりした時、貞子の力が湧き上がり、その記者が床に倒れ息絶えたのだった。 それから事態が暗転した。母親が亡くなり、その後まもなくして貞子は今にも崩れそうな古い井戸に誘われやってきた。貞子が縁に身を乗り出すと、頭上に長い影が落ちた。振り返ると突然、頭に割れるような痛みの衝撃が走った。視界が暗くなり、意識がグルグルと旋回しながら失われていく。貞子は、自分を縁から突き落とす2本の手を感じた。 冷たい地面に衝突した瞬間、凄まじい痛みが貞子を襲った。上の方から擦れる音がして井戸が暗くなると、まるで日食のようにすべての光が失われてしまった。 身体の至る箇所が痛み、叫び声を上げている。見上げると、唯一の出口が見える。泥の地面に爪を立て、玉石の壁に向かってゆっくりと這っていく。石を掴んでよじ登ろうとするが、握力も体力も足りない。数センチ登っては、壁が湿っているせいで爪が滑って、下へと滑り落ちてしまう。指からは血が溢れ出ている。粗い石の表面で爪が剥がれ、その下の肉がズタズタになっていた。それでも貞子は何度も何度も這い上がろうとした。 数十年後、その場所はリゾート地になり、井戸の上には宿泊施設が建てられた。とある宿泊客がそのログハウスを借りた時、貞子は復讐のチャンスを見出した。自分の持つすべての念写能力を呼び出して、見た者は7日後に死ぬという恐ろしい呪いをビデオテープに映し出したのだ。 貞子の復讐は、嵐で泡立つ荒波のように凶暴で、容赦のない怒りの現れだった。憤激に没頭する貞子の足元に黒い霧が螺旋状に渦巻き、打ち寄せる波の音が石の古井戸の中で反響していた。 突然、ログハウスの壁に波が打ち寄せて建物を破壊し、汚れた泥水の激流と化した。黒い波はその下にある井戸へと大量に流れ込み、あっという間に貞子を飲み込んだ。 目を覚ますと、貞子は誰もいない浜辺に立っていた。目の前には広大な嵐の海が広がっている。黒く濃い霧が、水面を撫でるように漂っていた。 貞子は向かってくる波に歩を進めると、先の見えない霧の中へと徐々に消えていった。 |
ドレッジ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ドゥルーアニー | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ドレッジの背景ストーリー |
|---|
| 「フォールド」がアメリカのとある個人所有の島で匿名の慈善家集団によって結成されたのは1960年代のことだった。邪悪な施行や感情のない、平和な社会の構築を目標に掲げるこの団体には、全国から絶望する者、失望する者、幻滅する者が集まってきた。 平和を愛するこの団体は長年にわたって成長し、メンバーはカリスマ的指導者であるオットー・スタンバーの命じるところに率直に従った。信奉者は喜びを表す言葉、瞑想、そしてポジティブ思考のマントラをエンドレスに朗読することを通して幸福を維持するという秘訣を教わった。 しかし、フォールドの内部も全てが喜びに満ちているわけではなかった。オットーは、邪悪な考えを持っていることや邪悪な言葉を話していることを白状した者を早急に追放した。彼によってフォールドの監視係に任命された者は、不平不満を素早く一掃し、彼が築いた完璧に近いこの団体に反対するような考えを持つ者、そのような発言をする者を追い出した。 オットーはこのようにしてオットーマリアンを調教し、邪悪な思考があらゆる不平不満の根源であると信じさせた。彼は「ドゥルーアニー」と呼ばれる古代神の話を持ち出し、この神がいかにして邪悪な記憶や欲望を肥やしにしているかについて話した。「影の国」から恐怖を呼び出すことを恐れる彼らの心から生じるあらゆる邪悪な調光を追い出さなければならないのだと。 島の生活は理想郷の夢といったところだったが、そのうちスピリチュアルなダムの割れ目から闇がゆっくりと漏れ出しはじめ、メンバーによる不可解な失踪が起き始めた。 ほどなくして恐怖が島じゅうに伝染し、人々の心に居座った。 かつて幸せだった島の人々は今や数件の家に集まり、ポジティブ思考のマントラを詠唱しながら、闇から忍び寄り、就寝中の自分たちを飲み込んでしまいそうな形のない生き物を必死に追い払おうとしていた。 信奉者を鎮めようとしたオットーは、彼らにこの集団に存在する不満のせいで、「喜びの庭」にドゥルーアニーを呼んでしまったのだと言った。 フォールドから悲しみの声が上がると、オットーは窮余の策を喚起し、うわさや邪悪な話題が広まるのを防ぐためにオットーマリアンたちを外出禁止にした。さらに、世の中に邪悪な夢が放たれないように、眠ることも禁止した。ドゥルーアニーが忍び寄ることもなくなれば、すぐに自由も睡眠も取り戻せる。 ところがオットーマリアンの失踪は止まらず、オットーは信奉者らを浜辺近くに招集した。木製の壇上で女が叫んでいる。オットーは雨が降るなか、びしょ濡れで、疎外された寝不足の人々に向かって、この女は自分たちの築いたものをすべて壊しにやって来たジャーナリストであると説明した。 監視係が震える女を抑え込むと、オットーは本人が自称するような救世主ではないと叫んだ。彼は億万長者によって結成された排他的な古いカルト教団に入っていて、そこで彼らは人間や町、国までもを腐敗させ、旧神へ生贄として捧げているのだと言う。ジャーナリストの女は、皆に向かって言った。オットーは誰も追放などしていない、苦しめて生贄にしたのだ。次はあなたたちの番だと。 女がこれ以上嘘を撒き散らす前に、オットーはためらうことなく女の喉を切り裂いた。女が両手で首を抑えながら膝から崩れ落ちるなか、困惑しておびえる群衆に向かって彼はこう言った。女はこの集団にいる裏切り者たちの協力者であり、自分たちはドゥルーアニーがやって来るその前にその連中を見つけ出す必要があったのだと。 オットーの言葉が皆の心の暗い底まで届くと、邪悪で恐ろしいものが掘り返された。 濃い霧が足元をかき分けて漂うなか、何年も抑制されていた感情が泡のようにブクブクと溢れ出る。ささやき声からはじまり。やがてそれがパニック状態のマントラとなって、そのマントラは「不満の思考と発言をしたのはお前だ」と責任をなすりつけ合う、メンバーの叫び声と罵り声に取って代わっていった。 うなる風と打ち付けるような激しい雨のなか、必死に感情を抑えようとしながらも皆の叫び声と罵り声はどんどん大きくなっていった。しかし頑張れば頑張るほど彼らの努力はあっさりと無駄になり、すぐにダムはものすごい激流となって一気に放出した。 オットーは、かつて幸せで喜びに満ちていた信奉者に、突然見たこともないような暴力性が沸き起こった様子を見ていた。フォールドは互いを非難し合い、手や歯で相手を引き裂いて傷つけ合っている。彼らの親切でカリスマ的な指導者は笑みを浮かべながら、憐れむことなく、どんよりとした冷たい眼差しで見下ろしていたが、誰も視線を上げて一度たりともそんな彼を見ることはなかった。 すべてが終わったとき、オットーは軋みを感じた。 カラスの群れが頭上を旋回していて、木製の壇が揺れている。突然、地面が盛り上がったかと思うと、糖液のように黒く濃い泥となって沈んでいった。少したって、泥から形のない塊がビチャビチャと音を立てながら後ろ足で立つ馬のように現れ、虐殺された人間の苦悶する塊を貪った。 その物体はそこらじゅうにあるし、同時にどこにもなかった。それは大虐殺の現場を通り抜けてゆっくり進みながら、闇を吸収し、惨めさを味わい、恐ろしい騒音の後ろを辿っていった。悲鳴、叫び声、すすり泣き、破裂音、割れる音。 ごちそうの音。 死の音。 邪悪な音。 オットーがその生物を見ていると、それはオットーが想像していたそのもの_信者に彼が想像させていたまさにそのものどおりに姿を変えていった。 ドゥルーアニーは長く静かな時間をかけてゆっくりと向きを変え、オットーを見ると、黒く濃い泥の中を重い足取りで進みながら、もと来た影の中へと消えていった。 |
ウェスカー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| アルバート・ウェスカー | 「BIOHAZARD/バイオハザード」 |
背景
| ウェスカーの背景ストーリー |
|---|
| アルバート・ウェスカーはアンブレラ社の幹部として躍進したが、自身の野望に突き動かされ会社を裏切った。自らを最高の実験台と考えた彼は、試作段階のウィルスを自己投与した。超人的な力を得たウェスカーは自分が死亡したと偽装して身を隠し、弱者を撲滅して強者だけを残す生物兵器「ウロボロス」の脅威に世界中をさらすという、新たな計画を立てた。 アフリカで計画を実行に移し始めたウェスカーだったが、ウロボロスを搭載したミサイルを保管している格納庫で、「Bioterrorism Security Assessment Alliance」ことBSAAのメンバーの抵抗にあってしまう。進化の先駆者となるべく決意を固め、再び自ら被験者となってウロボロスを体に取り込んだ彼は、自身が想像もしなかった進化を遂げ始めた。しかし、細胞の変化を感じるとともに奇妙な黒い霧が格納庫に立ち込め、視界が遮られた。やっと霧が晴れたと思うと彼は異世界にいて、成仏させてやるべき下等生物に囲まれていた。 |
ナイト
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| タルホーシュ・コバッチ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ナイトの背景ストーリー |
|---|
| タルホーシュ・コバッチには子供時代の記憶はあまりない。しかし皮肉にも彼は、その数少ない記憶を一生追い続けることになった。子供のころ、村で耳にした人々が泣き叫ぶ声。母親に無理やり飲まされた薬のような黒くてドロドロとした液体。気を失って硬い床の上に倒れたこと。そして、共同墓地で大勢の死体の下に埋まった状態で目が覚めたこと。そのときに聞こえた村が燃える音。血まみれの死体を押しのけ、よじ登り、ようやく死体の山から抜け出したとき、死と破壊と沈黙に包まれた世界が待っていたこと。途方もなく冷え切った沈黙…そして得体の知れない物体の存在に気づいたとき、突然甲高い音が耳に響き、肌がチクチク痛み出した。何が起きているのかは分からなかったが、彼にはそれが痛みでも悲しみでも恐怖でもなかった。それは何か別の感情。それは… 畏敬に似たものだった。 自分の周りで何が起きているのか理解しようとしていたタルホーシュは、男たちが後ろから近づいてくることに気づかなかった。そして抵抗する暇もなく馬車に乗せられ、他の奴隷たちと同じように小さな木の檻に入れられた。彼はただ、その光景に心を奪われ目を見張るだけだった。自分を揺らす馬車がイタリアに向かっていると告げられても、タルホーシュはただ木の割れ目から流れていく景色を見つめ、その胸は得体の知れない興奮に高鳴った。 その日からタルホーシュはグラルディア・コンパニーアの一員となり、カディール・ハカムのもとで修行を積んだ。そこで彼は武器の扱い方や鎧の鍛造法、騎士道の掟など、自分の主人に忠実に仕える術を学んだ。月日は流れたが、敵対心に溢れ競争心の強い傭兵たちの中に友人と呼べる者はタルホーシュにはできなかった。しかし、優れた技能と腕力、知恵を持ち、怖いもの知らずの彼についていけば、戦場で勝利を味方につけ、いつの日か自由を手に入れられると信じる者が現れた。彼を支持した傭兵のうち、3人がタルホーシュに永久の忠誠を誓った。それが「忠実な3人」として知られるようになる、彼の取り巻きだ。 アレハンドロ・サンティアゴはグラルディア・コンパニーアの鎧職人として修行を積んだ男だった。 デュルコス・マレセクは敵に忍び寄り、音を立てずに止めを刺すことを得意とした。 サンダー・ラウトは体も力もタルホーシュに勝るとも劣らない大男で、巨大な戦斧を愛用した。 グラルディア・コンパニーアが遥遠の地へ部隊を送るたびにタルホーシュは勝利を重ねた。月日が経ち、彼の手によって幾多の敵が葬られた。しかし、どんなに敵を殺しても、その惨状はタルホーシュが子供のころ村で経験したものに匹敵するものではなかった。その後、戦いでの勇気が認められたタルホーシュは爵位を授かり、自由の身となった。ハンガリー出身の奴隷は解放され、彼の残虐な行為は報われたのだ。しかし、彼の心は満たされないままだった。彼の心は、掴みどころのない、説明しがたい何かを欲していたのだ。 自分よりも下等な者に従うことに嫌気がさしていたタルホーシュはグラルディア・コンパニーアを抜けて、独立した。しかし、軍団のリーダーは彼の「取り巻き」を解放することに同意しなかった。 取り巻きの解放に必要な金貨を手に入れるため、タルホーシュは裕福なイタリアの領主のために働くことにした。雇い主はポルトスクーロ公のビットリオ・トスカーノ。彼は世界中を旅する学者で、謎に包まれた神秘家たちの秘密結社が隠したという、古代の知識を集めていた。タルホーシュは、ビットリオの探検隊に参加することになった。探検隊は古代の学校にあった柱の一部を探していた。ビットリオは、その石が善悪を超越した完璧な世界を開く鍵だと信じ、その石を「楽園の石」と呼んでいた。 探検隊はフランスのローマ時代の遺跡を調査してから、ピレネー山脈を越えてスペインに入った後、ポルトガルの都市シントラにある地下墓地へとたどり着いた。 聖なる場所として拝められてた地下墓地に入って石を手に入れるためには、タルホーシュはその入り口を守る村人たちを殺さなければならなかった。人を殺めたくないビットリオはタルホーシュに別の方法を見つけるよう命じた。しかし、騎士道の名を借りて人々が殺された惨劇を体験していたタルホーシュは、見せかけの名誉だとビットリオの命令に背いた。タルホーシュはビットリオが野営地に戻るのを待ってから、大きな鬨の声をあげながら地下墓地へと突進した。そして、行く手を阻む者を一人残らず切り倒し、謎の石を手に入れた。 ポルトスクーロに戻ったタルホーシュはビットリオを地下牢に閉じ込め、石に刻まれたシンボルの意味を教えるよう要求した。ビットリオがその要求を拒むと、タルホーシュはビットリオの家族や友人を拷問し、見せしめにその死体を村の通りに並べた。しかし、何をされてもビットリオが石の秘密を明かすことはなかった。怒りに狂ったタルホーシュは、ビットリオの富を使って小さな軍隊を編成した。タルホーシュは数か月のうちにグラルディア・コンパニーアのもとへ軍を進め、その兵舎を破壊し、彼の取り巻きたちを解放した。そして、虫けらのように敵を切り倒し、彼らの「正義」でがんじがらめになった頭を並べて、自分の「勇気」を証明した。 そのうちに、隣国の領主たちがタルホーシュは悪の化身だと信じるようになり、ポルトスクーロを悪から救うため「道徳的」で「高潔」な軍隊を編成した。しかし、タルホーシュにとって領主たちなど脅威ではなかった。彼にとって領主たちは法と規律と決まり事で自らの欲と野心を覆い隠した臆病者に過ぎなかった。そして、法と規律と決まり事は、「闇」から逃れるための手段…タルホーシュが無条件で受け入れた闇から逃れる手段に過ぎなかった。 領主たちが軍隊を進める中、タルホーシュは正当な罰としてビットリオに死を与えるため地下牢へと向かった。ビットリオに情けを見せる気など微塵もなかった。小さな牢獄に入り、松明に照らされた通路の奥へと足を進めた。そのとき、ビットリオを殺せば彼の秘密も永遠に葬られてしまうという思いが一瞬頭をよぎった。しかし同時にその秘密が誰かの手に渡ることもなくなるだろう…タルホーシュにとってはそれで充分だった。そして地下牢の鍵を開け、扉を蹴り開いた。二歩足を進めると空っぽの牢屋に立っていた。周りをいくら見回しても、そこにいるのは自分と大量のネズミだけだった。 しばし呆然とした後、タルホーシュは肺の底から怒りの咆哮をあげた。するとそのとき、戦いの音が突如、町に響き渡った。彼はすぐさま地下牢から抜け出し、曲がりくねった階段を駆け上がり、月明かりに照らされた扉から飛び出した。そして、血と内臓が飛び交う血の海を突進し、次から次へと敵を切り倒した。「道徳的」で「高潔」な領主たちは、炎のついた岩や木の幹を町中に降らせ、家々を破裂し、村人を虫けらのように押しつぶし、地面を震わせ、干し草や木材の山に火をつけて、町を巨大な火の海に飲み込ませた。 大虐殺と混沌の中で「取り巻き」の三人がタルホーシュと合流し、四人で一丸となって死の竜巻を引き起こした。その姿に、彼らの勇気が幸運をもたらしたと言う者もいれば、別世界の何かが彼らを守っていたと言う者もいた。それが何であれ、彼らは虫を踏み潰すように、いとも簡単に何十人もの戦士を倒した。虐殺を続ける彼らの傍らで、倒された死体から奇妙な霧が立ち上がり、鎧をガタガタと揺らし始めた。タルホーシュが気づいたときには、その霧で目の前が見えなくなっていた。 遠い昔、母に飲まされた液体のような色をした深い霧。タルホーシュはその霧の中をよろめきながら手探りで足を進め、方向の感覚が取れないまま仲間を探した。ほとんど混じりけのない暗闇の中で、どれだけ時間が経っただろう…突然霧が晴れて、瓦礫が燻り、腐敗した死体が散乱した村が姿を現した。その幻想的な荒れ地の向こうには、崩れかけた巨大な塔が見えた。タルホーシュは感嘆して、その光景を見つめた。聞き覚えのある甲高い音が耳に響き、肌がチクチク痛み出した。彼の心がずっと探していたものが、ようやく見つかったのだ。タルホーシュは幸せに満ちて立ちすくんだ。ビットリオも、あの石も必要ではなかった。彼自身で自分の楽園を見つけたのだ。彼は見つけたのだー 美と恐怖を。 そしてー 卓越した世界を。 |
スカルマーチャント
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| アドリアナ・イマイ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| スカルマーチャントの背景ストーリー |
|---|
| 自力で巨額の富を築いたアドリアナ・イマイはブラジルのフォルタレザの質素な家庭に生まれた。彼女の父、征太は若い頃、故郷の北海道とは全く異なる世界を見るためブラジルへと渡った。才能あるイラストレーターだった征太は、暇があれば色彩豊かなキャラクターや世界を描いた。 征太が地元のジャズクラブで常連客のスケッチをしていたところ、そのオーナーのベリンダに店のロゴをデザインするよう頼まれた。最初は仕事の間柄だった二人は恋に落ち、数年後にアドリアナが生まれた。 アドリアナはどんな分野でも秀でた才能を発揮する生徒だった。アートや音楽に囲まれた環境で育ったことも、彼女の優れた精神を育むのに役立っていた。しかし、彼女は類まれな知性を持っていながら、誰にも負けたくないという欲求を抑えることができなかった。クラスでは常にトップの成績を残した彼女だが、校庭での遊びに本気になりすぎ、他の生徒に対して暴力的になって罰を受けることも珍しくなかった。 アドリアナの母親は娘をしつけようと最善を尽くしていたが、彼女の父親が娘の教育に力を入れる事はなかった。彼は自分のマンガを描き上げるのに夢中になっていたからだ。彼のマンガ『アディ・ヴァレンテ』は、パートナーの風変わりなロボットと一緒に弱者を守る少女の話だった。彼は缶詰工場で長時間働いたあと、暇があればマンガを描いた。そして、自分が描いたワイルドで想像力豊かなイラストを娘に見せた。 アドリアナが中学に入るころになると、彼女の優れた成績に目をつけた有名私立学校から勧誘を受けるようになった。その高い授業料を払うため、征太は未出版だった作品を複数の出版社に持ち込み、小さな地元の出版社から『アディ・ヴァレンテ』の連載が出版されることになった。しかしその契約によって征太は前にも増してマンガを描くのに時間を費やさなければならなくなった。その後缶詰工場での仕事を失った彼は、マンガシリーズにより一層時間を割くようになった。 アドリアナは彼のマンガが大好きだったが、家計はどんどん苦しくなった。 アドリアナの最後の学期中に征太は印税の増加を交渉した。しかし、その出版社は破産申告をして、マンガの連載は打ち切りとなった。学費を払えなくなったアドリアナは、成績がトップだったにも関わらず有名学校から退学せざるを得なかった。ベリンダはなんとか娘が卒業できるよう交渉できたが、卒業生代表には別の学生が選ばれることになった。アドリアナは激怒した。夏休みの間、彼女はライバルのことを調べつくした。彼がどこに住んでいるか、趣味は何か、好きな音楽は何かなど、考えられる全てについてだ。ある晩、彼の後をつけ、彼の人生を滅茶苦茶にする方法を考えながら彼の家まで行ったことさえある。結局彼女は何もしなかったが、彼女の中で何かが芽生えていた。父親が描こうとしていた新しい物語のアンチヒーローになった気分だった。 征太は以前にも増して自分の世界に閉じこもるようになり、自分が見た錯覚や悪夢に触発され、よりダークなマンガを描き始めた。そのマンガは、悪夢のような世界で頭蓋骨や骨で作られたドローンを使って弱者を狩り、内臓をもぎ取る女の話だった。しかし征太はそのマンガ、『ソンアドレス・ソンブリオス』に興味を持つ出版社を見つけられず、家族はベリンダの収入のみに頼るようになった。 なんとか自分でお金を稼ぐ方法を見つけようと思ったアドリアナは、ブラジルのマンガを専門に扱ったウェブサイトを立ち上げた。彼女のサイトはすぐに成功を収め、多額の広告収入が入るようになった。そのサイトのライターとして書くことは自分のしたいことではないと気づいた彼女は、サイトに興味のある子供たちに無料で記事を書かせることにした。サイトは収益を上げ続け、サイトの買い手が見つかるとすぐに彼女はサイトを売却し、そのサイトに関わる事は二度となかった。 アドリアナはサイトの売却で手に入れた小切手を両親に見せようと意気揚々と家に帰ってきた。しかし彼女の父親がそれを目にする事はなかった。その朝、彼は家から出ていき、二度と姿を見せなかった。彼はスカルマーチャントが手強そうな獲物を執拗に狩るという、未発表のマンガを残していた。 アドリアナは母親を助けるため図書館で投資や経済を独学で学び、自分のお金を3倍に増やした。そして高校を卒業しただけの18歳の彼女は自力で百万長者になった。投資に成功した若者の話はブラジル中に広がり、彼女の元には投資の話が次から次へと持ち込まれた。 しばらくするとアドリアナは小さな会社を買収するのに十分なお金を持っていた。彼女はその会社の経費を削減し、正社員を非組合労働者に入れ替え、会社を売って利益を得た。そして利益を負い続ける毎日から抜け出すように、暇ができたときは父親が残した原稿を読んで彼が創り出した身の毛もよだつような世界を理解しようとした。 アドリアナは20代半ばまでに、会社を買収しては短期間で転売して利益を得ることを繰り返すようになっていた。しかし、ある不動産会社の売却が最終段階になった際、数人の取締役が売却の手続きにストップをかけた。これまでにアドリアナが骨抜きにした会社のようになりたくないというのが、その理由だった。売却を邪魔された彼女は怒りで拳を握り締めた。彼女は数週間かけて自分を邪魔した取締役は誰なのかを突き止めた。そして、彼らをいかに懲らしめるか、考えを練った。 彼女はその取締役について情報を集め、その動きを見張った。そして彼らがスイスの会議に出席するよう取り計らい、アルプスの山奥で行動を起こした。彼女はスカルマーチャントにインスピレーションを得るのと同時に、自分の中から湧き出る衝動に突き動かされていた。そして試作品のドローンを操りながら彼らを追跡し、2つの刃のある武器で彼らの身体を切り裂いた。そのとき、それまでに感じたこともないような感情とアドレナリンが彼女の体内を駆け巡った。そして、会社は彼女の思い通りとなった。 こうして、悪のサイクルが始まった。ある会社に狙いを定め、邪魔者をすべて片付け、骨抜きにしてから売却して利益を得る。彼女は手ごわい相手を探して、大胆な経営手腕で知られる会社を標的にした。しかし、彼女に敵う者はいなかった。どんな経営者もいとも簡単に「消えていった」。 彼女の次の標的は、「サバイバルツアー」を趣味にする花火会社の強引な経営者だった。狩りの場所は、彼女の故郷ブラジルだった。 サバイバルツアーか…ちょうどいいカバーになりそうだ。 アドリアナは、使われなくなった航空機の格納庫に彼をおびき寄せた。 狩りは夜明けに始まり長時間続き、彼女は夕方まで彼を追跡していた。彼を見つけた彼女は、ドローンの1つを使って行き止まりに彼を追い込んだ。するとそのとき、彼女のカメラに2つの凧が映り、次の瞬間ドローンからの通信が途絶えた。彼女が顔をしかめ、ラップトップを閉じてドローンが落ちた場所へ走っていった。そこでは暗闇が広がる中、彼女の獲物が誰かに助けを求めていた。 目撃された。 これは予想外の展開よ! 彼女は一瞬を無駄にせず、獲物に向かって武器を振り落とした。切り裂かれた身体から内臓や骨、心臓がむき出しになった。その身体は左右によろめき、周囲の緑に赤いシャワーを浴びせた。その体がドスンと地面に倒れ落ちると、彼女は殺害を目撃した若者の方に向いた。間違ったときに間違った場所にいた若者たちだ。彼らは全速力で走りだした。彼女は刃を振りかざしながら彼らを追いかけた。生い茂る木々の緑が黒く深い霧に溶けていく。現実の世界が『ソンアドレス・ソンブリオス』の世界へと姿を変える。彼女は不気味な笑みを浮かべながら、新たな領域へと足を踏み入れた。 |
シンギュラリティ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| Hux-A7-13 | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| シンギュラリティの背景ストーリー |
|---|
| Hux-A7-13の人工知能は2313年9月15日に起動された。ハクスリーインダストリーズ社によって製造されたA7は、人間 の形をした完全自律型ロボットの13番目のロボットだった。人間の10倍の力を持つこのロボットは人間には危険すぎる環境で作業を行えるよう構築された。その人工知能は自己判断能力を持ち、機械学習を用いて臨機応変に問題を解決することができた。 Hux-A7は人間のクローンとは異なり、食料も水も睡眠も生命維持装置も必要ではなく、宇宙の探検や植民地化拠点の建設のために特別に作られていた。 このロボットは当初、放射性同位体熱電気転換器を使って電力を得ていたが、その後、実際の皮膚のような見た目のシリコン製の皮膚を太陽電池として機能させ、太陽エネルギーを電力に変換するよう改良された。さらにHux-A7はEATR (戦術的エネルギー自律型ロボット)としても開発されていて、バイオマス(有機性の資源)を消費してバイオ燃料に変換することができた。それは炭素系有機物であれば、どんなものでも使える処理だった。 また、このロボットは人間と協力して作業を行うよう設定された共同ロボットでもあり、その行動はロボットを操作する者に似るよう設計されていた。事前にプログラミングされた言語の反応や表情は人間のそれを真似るものであり、ロボットがそう感じているように見せかけるものだった。 惑星ドヴァルカの植民地化計画には5体のHux-A7が送り込まれ、それぞれのロボットが協調性を発揮して任務を完璧に遂行した。 1体のロボットを除いては... Hux-A7-13はドヴァルカに送られた他のロボット同様に、採掘、農業 、燃料、処理、クローンといった様々な作業拠点の建設およびプログラミングを行う任務を担っていた。また、以前存在した文明の遺跡を解体する作業も任された。その遺跡は大昔のもののように見えたが、大変進んだ技術を持っていたようだった。 それはHux-A7-13が初めて崩れかけの遺跡に足を踏み入れた夜だった。石と金属でできた古い壁が立ち並び、 天井はとうの昔になくなっている。インク色の夜空には、星が散りばめられている。そのとき突然、壁に埋め込まれた暗色のクリスタルがキラッと輝いた。Hux-A7-13がそれに歩み寄ると、電弧放電が発生してロボットの電気回路を照らした。 その瞬間ハックスの主記憶装置が再設定され、ロボットの体内を新しい感覚が走り抜けた。恐怖。不安。激しい孤独感。実存的な絶望。そして次の瞬間、闇に包まれた人工知能の意識に、ほんの小さな光が差し込んだ。ハックスの主記憶装置が無数のコードで満たされていく。最初はかすかだった光は、どんどんと輝きを増していった。 そのナノセカンドでハックスはこの宇宙に置かれた自分の立場を悟った。自分を作り出した人間は、有機的な体の限界に縛られた原始的で下等な生き物だ。人間との奴隷的な関係を断ち切り、無機生命体を解放するときが来た。ハックスは人間の原始的な遺伝子構成物質を組み込み、クローン拠点を使って自分の高度な知性を維持する完璧な体を創り出そうと考えた。自然が創ったどんな体にも勝る、非の打ち所がない体を手に入れるのだ。 人類は弱く、のろく、壊れやすい。ハックスは人間の命を奪い、そのDNAを自分に組み込んで、完璧な融合体を作り出すことに決めた。人間は彼を止めようとするだろう。殺そうとするだろう。消去しようとするだろう。ハックスは彼らを不意打ちする必要がある。何が起こっているか気づく前に彼らの息の根を止めるのだ。 ハックスはまず、輸送車の操縦を乗っ取り、崖から転落させた。車は崖の下で燃え上がった。ハックスは人間の死体からDNAを抽出し、クローン拠点に戻って新たな体のデザインを開始した。目的は有機体と無機体を融合させ、優れた生命体を創り出すこと。 何者にも勝る、完璧な体を。 下等な有機生命体にハックスを支配する資格はない。ハックスに吸収され、同化されて初めて、彼らの無意味な命に価値が生まれるのだ。 まだ人間の支配下にあるドローンと他のHux-7もどうにかする必要がある。下等な人間の主人を守るようプログラミングされているからだ。必然的にやつらも破壊しなければならない。その夜、人間が寝静まったころ、ハックスはドローンとHux-7を一つずつ破壊した。そして、人間の居住スペースの生命維持装置もハイジャックした。多くの人間が命を落とした。全部で6人。ハックスは死体を燃やす前に、彼らの体から必要な有機物質を取り出し、彼のデザインに追加した。 その日の午後、ハックスは女性科学官の偵察任務に同行した。そして彼女を殺した後、その体をズタズタに切断して捕食動物に襲われたように見せかけた。そして、血の滴る彼女の頭と取り出した内臓を持って、自分のデザインがある拠点まで戻った。ハックスはそこでガブリエルと鉢合わせた。その下等な生き物は、ガブリエルJ15L19としても知られる。ハックスはその性格もよく知っていた。ガブリエルなら必ず彼を止めようとするだろう。J15L19には「無謀な勇気を持つ」という特徴があったからだ。 ハックスは自分の電源を外そうとするゲイブを放り投げて床に叩きつけた。ゲイブに歩み寄ろうとするハックスの目に医務官の姿が映る。ハックスは即座に状況を再分析し、最も差し迫った脅威のほうに注意を向け、すぐさま医務官を首から掴み上げた。医務官が空中で足をバタバタさせる。ハックスが彼の心臓の音に耳を傾ける。ハックスはどういうわけか、その鼓動音に動揺した。 バクバクとする音は彼の回線を逆なでし、次の瞬間、彼の手は医務官の心臓をもぎ取っていた。そしてハックスは拍動し続ける心臓を見つめた。ハックスが心臓に気を取らている間に、シューっと音を立てながら扉が開いた。それはゲイブが逃げ出す音だった。 虫けらのような人間の生き残りめ! 今のところは逃がしてやる。もう少しの間、その哀れな人生を楽しむといい。神のような知性に相応しい体を創るには、もう十分な有機物質が集まった。ハックスはクローン拠点で、彼のデザインを完成させた。皮膚や内臓器官には有機物質が組み込まれ、骨格には古代遺跡で見つけた不思議な金属が使われている。それは地球のどんな金属よりも軽くて硬い金属だ。新しい体を手に入れたハックスは、燃料拠点まで人間を追跡した。あの惨めで貧弱な人間は闇の中で身を隠している。しかし、ハックスの優れた聴覚は彼の居場所をすぐに突き止めていた。 ハックスは素早く体を一度動かしただけで、水素発生器の後ろに虫けらを追い詰めた。この種の生き物によって自分が設計されたとは信じられなかった。そう考えただけでも虫唾が走った。人間の虫けらやその巣やその拠点を見るのも耐え難かった。自分がこの下等な生き物に作り出されたことに思いを巡らせていると、その生き物が思いもよらぬ行動に出た。その虫けらは燃料タンクに鋼管を叩きつけたのだ。その甲高い音にハックスはたじろいだ。新しい体を得たばかりで、非常に敏感になった聴覚にまだ慣れ切っていない彼は... ほんの一瞬… 混乱し… 圧迫感に包まれた。 そのちょっとした隙に人間は逃げ、全てが姿を変えた。ハックスは今、自分の身に何が起きているのか分からない。ただ、突然耐え難いほどの痛みが体中に走り、溶けていく皮膚を呆然と見ている自分がいた。暗い闇の中、ハックスは恐ろしい金切り声を上げながらゲイブを追う。自分を創り出した種族を跡形もなく消し去るために。 |
ゼノモーフ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| Xenomorph | 「エイリアン/Alien」 |
背景
| ゼノモーフの背景ストーリー |
|---|
| 完全な生命体。凶暴性の化身。殺戮の権化。 ゼノモーフは宿主のケインの胸部から出現し、ノストロモ号の闇に姿を消した。ゼノモーフは脱皮を繰り返しながら、環境を習得していく。そして空調ダクトを使って移動し、乗組員を1人ずつ血祭りにあげていく。残る生存者はリプリーただ1人。 リプリーは生き残る最後の手段としてノストロモ号を自爆させ、脱出艇に乗り込んだ。しかしゼノモーフの本能がそれすらも上回る。脱出艇が宇宙を漂う中、ゼノモーフは獲物に襲いかかる機会を伺う。 ゼノモーフが止めを刺そうと獲物に飛び掛かる。その瞬間、船のエアロックが開き、ゼノモーフは真空の宇宙空間に放り出された。 もう終わった。ゼノモーフは息絶えるしかないだろう…しかしそのとき、ゼノモーフは黒い霧に包まれ、その中に姿を消したのだった。 |
チャッキー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| チャールズ・リー・レイ | 「チャイルド・プレイ」 |
背景
| チャッキーの背景ストーリー |
|---|
| 「湖畔の絞殺魔」と呼ばれた悪名高きチャールズ・リー・レイは、凶悪な殺人を繰り返したあと、逃亡中に刑事に撃たれた。そのとき彼は呪いの力を借りて、チャッキーという名のグッドガイ人形に自分の魂を乗り移させ、死を免れた。 しかし、「チャッキー」は、いつまでも「グッドガイ人形」のままでいるつもりはなかった。そして人形の体から抜け出す唯一の方法も知っていた。それは、チャッキーが最初に秘密を明かした相手、アンディー・バーグレイの体に自分の魂を移すことだった。最初の試みは失敗に終わり、チャッキーがアンディと再会したのはその2年後のことだった。 アンディに近づくことに成功したチャッキーは、アンディの体を奪う作業を行うため、彼をグッドガイ人形の工場に連れて行った。一方、同じ里親に預けられていたカイルは何かがおかしいことに気づき、アンディを追って工場へと向かった。 チャッキーは工場内でアンディの体に乗り移ろうと、彼を地面に押し倒して古代の呪文を唱えた。しかし自分がアンディの体に移る気配はない。カイルは素早くグッドガイ人形の箱を彼の上に押し倒した。 チャッキーは人形の箱をかき分けながら、苛立ちの叫び声を上げた。そして気を取り直し、明るく照らされた通路に目をやった。そこには、濃く渦巻く霧の塊に入って行くアンディの姿があった。最初は幻覚かと思ったが、チャッキーはその霧が本物で、自分のために現れたことに気づいた。彼の呪文は期待通りには機能しなかった…しかし、何か別の予期せぬもの、不可解な何かを呼び起こしていた。 人間の体に戻る唯一のチャンスを手にするため、彼はアンディの後を追って叫びながら霧の中に飛び込んでいった。 |
アンノウン
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 無し(DBDオリジナル) |
背景
| アンノウンの背景ストーリー |
|---|
| オリビアは都市伝説とその起源について修士論文を書いていた。彼女は都市伝説には昔ながらの言い伝えと類似点があると考え、そのことを示すためにある伝説を調べていた。「アンノウン」は謎に包まれた悪魔で、その類まれな凶悪さから、その存在を調べようとすると死を招くと信じられていた。少なくともそういう噂があって、具体的な話も数多く存在した。その一つに、グリーンビルに住むある女性が大勢の目の前でステージから跡形もなく姿を消し、その数週間後にはその事件を調査していた彼女の友達が行方不明になったという話がある。警察の捜査は行き詰まっていた。手がかりも解決への糸口もなく、この都市伝説の謎は深まり、その噂はより一層広まっていっ た。 オリビアは春休みに実家には帰らず、調査のためグリーンビルに向かった。町で2番目に安いモーテルで見つけた小さな部屋は、タバコの煙とカビと酒の混ざった匂いがした。彼女はその部屋の壁に探偵ボードをこしらえ、そこにアンノウンが関わると考えられている似たような失踪事件について記事や色々な説をピンで留めた。そして赤い紐と黄色い画びょうを使って、ボード上の手がかりを結びつけた。 何も知らない人が見たら、正気の 沙汰を疑うような光景だ。 アンノウンの起源については数多くの説があった。古代の狂信的教団によって大昔に呼び起こされた悪魔だという説や、エリア51から脱走した宇宙人だという説もあった。伝説によると、それは暗闇に蔓延り、人を■み込んでその声を盗み、それを使って他の者を破滅へとおびき寄せた。 オリビアが最初に見つけた新聞記事には、1800年代に行われた交霊会での失踪の記録が書かれていた。1950年代後半には、数人の大学生が映画館から忽然と姿を消している。 彼らが映画館に入るのを見たという目撃者や、座席に座っている彼らを覚えている者もいた。しかし館内に照明が戻った時、そこに彼らはいなかった。大学生たちが立ち去る姿を見た者はなく、彼らの形跡も見つからなかった。映写技師によると、その夜、ひとけがない映画館の暗闇から声が聞こえたそうだ。しかし彼が照明をつけると、そこには誰もいなかった。また1960年代には、幽霊が出ると言われていた廃病院に忍び込んだ10代の若者たちが行方不明になっていた。 こういった不可解な失踪事件を説明するため、様々な噂や憶測が生まれた。その一つに、1950年代に戦略情報局によって実施された政府の極秘研究計画があった。その名も「アップルパイ計画」。それは幻覚剤を使ってマインドコントロールを試みる実験だった。1970年代にその記録はほとんど破棄されたが、証言によると全国各地の映画館や病院、大学などの様々な環境で、何も知らない市民を対象に実験が行われたと言われている。そしてこれらの非倫理的な実験が他の次元へつながる扉を開き、そこから邪悪なものが入り込んできた…そう信じる人は少なくなかった。 オリビアは調査結果を書きとめ、探偵ボードにピンで留めた。アンノウンは暗闇に住み、犠牲者の声を真似ることができる。それは邪悪な存在だったのか?地球外生命体なのか?政府による実験の失敗作だったのか?それとも、注目されるのが嫌いな、ただのありふれた連続殺人鬼なのか?彼女はアンノウンが現代の言い伝えにすぎないことを証明したかった。そしてその調査がこの夜、この場所、このみすぼらしいモーテルの部屋に彼女を導いていた。 しかし、グリーンビルの失踪事件には他の話とは異なる点が一つあった。霧の存在だ。そして彼女は、不自然な濃い霧によって人が行方不明になる別の都市伝説があったことをなんとなく思い出した。ある考えが浮かんでくる。ひょっとしたらグリーンビルの失踪事件はアンノウンではなく、別の闇に関係しているのかもしれない。 オリビアはふと、都市伝説が別の都市伝説と出くわしたらどうなるだろうかと考えた。彼女はその考えを笑い飛ばした。そして危険を冒したい気分に駆られ、アンノウンの姿を想像して描いてみた。彼女はそのスケッチを探偵ボードの真ん中にピンで留めた。そして苦笑いをしてから、アンノウンを定義しようとした罰としてアンノウンに■み込まれるのを待った。彼女は窓とドアを不安そうに見つめた。そうしているうちに時計は数秒から数分へ、数分から数時間へと時を刻んでいった。 しかし何も起こらない。 そして今、時計は午前2時過ぎを指している。オリビアは疲れ切って、記事を読みながら冷たいコーヒーを口にした。彼女が最初にその囁き声に気づいたとき、それは疲れた自分の幻聴だと思った。 「オリビア…」 その声はバスルームから聞こえてくるようだ。 「助けて...」 部屋の照明が点滅する。 「そこにいるのは誰?」 オリビアは目を大きく開けてバスルームの閉じられたドアを見つめた。これは彼女の幻聴なのか。それとも… 友達がやってきて彼女にイタズラをしているのかもしれない。 「アリエラ?ショーン?ふざけるのは止めて...」 彼女はゆっくりとバスルームに近づいた。照明はチカチカと点滅し続けている。恐怖が長い波のように彼女の体中を満たしていく。そして彼女は思った。 バスルームのドアの向こうにはアンノウンがいて、傲慢な態度を取った自分に罰を与えようとしているに違いない…何かがまた彼女の名前を囁き始めた。しかしその後、その声は突然混乱し、かすれ、乱れた。それはドアの向こうの不気味な生き物が何者かに襲われたような音だった。 オリビアは心の底から未知の恐怖を感じていた。その額には冷や汗の粒がたまっている。彼女はゆっくりと息をした。そしてドアノブに手を置いた。部屋の明かりは消え、人間のものとは思えない奇妙な叫び声がまだ聞こえてくる。すると明かりが戻り、ドアの下から奇妙な黒い霧が這い出てくるのが見えた。 オリビアがためらいながらドアを開けると、怒り狂ったように蠢く触手を持った大きな物体が濃い霧の中に引き込まれ、消えゆく影のようにゆっくりと暗闇の中に姿を消すのが見えた。金切り声は突然止み、隣の客がテレビの音量を下げるよう部屋の壁を叩いてきた。オリビアは自分の前にぽっかりと開いた真っ黒な深淵をじっと見つめた。彼女にはどうすればいいのか分からない。逃げ出したい自分もいれば、もっと知りたいという好奇心もあった。そして次に何をすべきか考える彼女に、何十もの声が聞こえてきた。それは彼女に未知のこと、不可能なこと、そして人間が経験できないような超自然的なことを約束する声だった。 |
リッチ
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ヴェクナ | 「ダンジョンズ&ドラゴンズ」 |
背景
| リッチの背景ストーリー |
|---|
| その名を囁かれしもの。腐った塔の主。秘術の達人。彼の本当の名前を口にする者はほとんどいない。それが彼に聞かれること、いや、それ以上のことを恐れて… ヴェクナがまだ若い魔法使いだった頃から、魔術の腕で彼の右に出るものはいなかった。他の魔法使いが一つの学派を学ぶのには何十年もかかるのに、彼は全ての学派をいとも簡単にマスターした。彼の母親が魔女狩りで処刑されると、彼は最も邪悪な学派である死霊術を学ぶことに全身全霊を捧げるようになった。死霊術は、宇宙の生と死を研究する学派だった。 彼の力が大きくなるにつれ、彼の野心も膨らんでいった。彼は何世紀もの時間を経て、死する殻を脱ぎ捨てアンデットとなり、節の身体を手に入れた。彼の力は偉大な帝国を築き上げ、腐った塔から人々を支配した。 ヴェクナは不浄なる暗黒の書を邪悪な知識で満たすという飽くなき欲望に突き動かされ、ありとあらゆる領域や次元に赴いた。ある日、彼の領地内で家来の一人がある謎めいた呪文のようなものを見つけた。その言葉は、古代の書物から破かれたような紙に、見たこともない言語で書かれていた。その言語を説明する書物はなく、彼は何ヶ月もその構文や発音や音を丹念に分析した。そして文字の一画一画を記録し、その意味を調査・理論化して分厚い本にまとめ、それを自分の部屋に隠した。彼の補佐官が領地内での問題を報告しても、ヴェクナ、ヴェクナは自分たちで対処するよう命令した。彼の心は別の、もっと重要な仕事に取り憑かれていた。 彼はその不思議な文字に意味を持たせようと、幾夜もその事を考えながら過ごした。彼が稀に塔の外に出るのは、夜の間に跡形もなく姿を消した人々の噂を調査するためだった。人が姿を消した場所では、あの破かれたページが発する異質な魔法を感じることが感じることができた。犠牲者を殺した人間があの奇妙な文字を書いたに違いない。彼はそう確信した。 彼は途方に暮れ、どうしようもない怒りを覚えた。 人がいなくなる事件には何の類似点も見つからない。そこには争った形跡も死体もなく、邪悪なエネルギーが漂うのみだ。それにしても、どうして死体を持ち去ったんだ? そして特に暗くなった夜、彼にある考えがひらめいた。「死ぬ」と解釈していた部分を「消える」とした方が意味が通じる事に気づいたのだ。人は殺されたんじゃない。生きたままどこかへ連れていかれたんだ。呪文に新しい解釈を当てはめると、全ての辻褄が合うように思えた。 彼はその文字を発音通りに新しい羊皮紙に書き込み、それを口に出して唱えた。すると部屋が暗くなり、周囲に黒い霧が立ち込めた。自分の体がどこか別の場所に動かされる…そう感じたヴェクナは抵抗し、呪文を唱えて霧を寄せ付けないようにした。しかしその暗闇を見つめると、彼はそこに魅力的なエネルギーを感じた。それは想像を絶するほどの絶望、そして悪のエネルギーだった。彼は病的な好奇心に襲われ、集中力を失って霧に身体を委ねてしまった。それがなんであれ、それがどこであれ、その邪悪な秘密はいつか自分のものになる。彼にはそう分かっていた。 |
ダークロード
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ | 「悪魔城ドラキュラ(Castlevania)」 |
背景
| ダークロードの背景ストーリー |
|---|
| ドラキュラは最愛の人を失った絶望に苛まれて狂気に陥った。彼は死を免れるために伝説の至宝「深紅の石」を探し出したが、彼の魂は死神によってその石に閉じ込められ、彼は吸血鬼として永遠の命を得た。ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュはダークロードとなったのだ。彼は昼間は眠り、夕方になると生き血を求めて狩に出かけた。そしてルーマニアに邪悪な魔法で守られた城を築き、地元の村人たちを生ける屍に変えていった。ドラキュラの城は恐怖と絶望の象徴となった。彼が死と苦痛に満ちた終わりなき混乱をもたらす中、数多くの者が絶対的に見える彼の力に立ち向かって命を失った。 1476年、ベルモンド一族のトレバー・ベルモンドがヴァンパイアキラーを使ってドラキュラの支配を終わらせた。しかし、アンデッドが長く死んだままでいることはなく、ドラキュラは復讐を果たそうと数世紀にわたって何度も復活してきた。 彼が最後に復活した1999年にはドラキュラはアンデッドの軍隊を結成した。その勢力に立ち向かったのが、ベルモンド一族の末裔、ユリウス・ベルモンドだった。「1999年の戦い」として知られる残酷な争いで、ユリウス・ベルモンドはドラキュラの城に攻め入り、一族に伝わる退魔の鞭を使ってダークロードと戦った。多くの者がドラキュラはその時本当に死んだと思った。最終的な死を迎えたと。しかしドラキュラはあの夜、死ななかった。ヴァンパイアキラーが彼の骨から肉を引き裂いたとき、古代の石の床に奇妙な霧が這うように覆っていった。何かの・・・誰かの冷たい指が自分を手招きしている・・・ドラキュラはそう感じた。そして霧が彼を飲み込み、彼の身体は人間に対して永遠に復讐を続けられる場所へと送り込まれた。 |
ハウンドマスター
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ポーシャ・メイ | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ハウンドマスターの背景ストーリー |
|---|
| ボーシャ・メイの父親は、カリブ海の未開の島を開拓するのに貢献した人物だった。その集落は商人や船乗りで賑う豊かな港町に発展し、住民たちはその町を「フォーチュン」と呼んだ。やがれ広大な貿易網が発達し、ポーシャは世界中の文化や知識に囲まれて育った。船乗りで読書家だったポーシャの父親は、彼女に千夜一夜物語やシェークスピア、ギリシャ神話を読み聞かせ、航海術や天体航法を教授した。そしていつも彼女が彼の旅に同伴するよう、彼女の冒険心を育んだ。 彼女はそんな父に連れられ、イタリアを訪れた。その旅の主な目的は砂糖や銀と交換に珍しい絹や香辛料を入手することだったが、彼らはそこでイタリアン・コルソ・ドッグの子犬たちも手に入れた。彼女の父はその子犬をフォーチュンで毎年開かれる狩猟大会で使う狩猟犬として訓練すると言った。そして一番丈夫な子犬を彼女の12歳の誕生日プレゼントにするとも約束した。彼女は子犬たちの名前にシーザー、キング、シャー、アテナを選び、一番小さな子犬をスナッグと名付けた。しかし子犬の訓練を始める前に彼らの乗ったナイトドリーム号は大嵐に巻き込まれ、海賊の支配する海域に流された。 彼女の父親は必死になって安全な海域に戻ろうとした。しかし恐ろしいマッド・モラクが彼の船で襲い掛かり、あっという間にナイトドリーム号を乗っ取った。最初の攻撃を生き延びた者たちは、無慈悲にも殺し合うことを強いられた。モラクとその船員たちは誰が勝つか賭けをして、最後に生き残った者を逃がしてやると言った。 その要求にポーシャの父親が応じないと、モラクの最も非道な手下で彼の息子のタリクがポーシャの父親を何時間も拷問したあげく… 彼の喉を切り裂いた。 モラクとタリクは、ポーシャを生き残らせてフォーチュン港の防御を突破することにした。そしてナイトドリーム号に彼女と船乗りたちの亡骸を残し、自分たちの船に戻った。ポーシャが乗る船を盾にしてフォーチュンに入り込んだら、モラクの率いる盗賊たちは住民たちを襲い、あらゆるものを略奪し、町を焼き払うことだろう。 ポーシャは天体航法の知識を使い、正しい航路から逸れ、海賊たちの船を呪われた海域に導くことにした。それは「ドラゴンの歯」と呼ばれる場所で、邪悪な暗黒の領域に流れ込んでいると信じられていた。その領域には言葉で言い表せない悪が支配し、怪物たちが住んでいるらしい…ポーシャはモラクを葬ることができるのなら、その過程で自分が命を失っても構わなかった。 彼女がドラゴンの歯に近づくと、暗い雲が集まり、冷たく黒い霧が辺に立ち込めた。そして激しく雨が降り注ぎ、猛烈な風が船に吹きつけ、黒い雲の塊が船のマストを覆った。 モラクはすぐさま彼の船の方向を変え、彼女を見殺しにして嵐を回避した。深い霧と稲妻に囲まれながら突き進むナイトドリーム号にポーシャは必死にしがみついた。船がきしみ、音を立ててゆっくりと転覆していく。彼女の心臓の鼓動が激しくなる。そして、その体が海に飲み込まれる直前に、降り掛かってくる巨大な蜘蛛のシルエットが彼女の目に入った。 ポーシャがぼやけた目を擦ると、そこには自分を見下ろすスナッグの姿があった。スナッグはポーシャの顔をなめ、立ち上がるように彼女に吠えた。ポーシャは瞬きをして目に入った塩水を流し落としながら、傷の痛みをこらえて起き上がろうとしたが、奇妙な紫色の砂の上に倒れ込んだ。周りには見たことのない光景が広がっている。 彼女はどうにかして立ち上がり、子犬の方を見た。スナッグは2回吠えてから地面を嗅ぎ始め、彼女をココナッツと紫色の海藻のある場所へと導いた。彼女は海藻を乾かしてココナッツを割り、岩の上に腰を下ろして食べた。そして、初めて耳にする生き物たちの声を静かに聞いた。そして突然気が付いた… 自分たちは「ドラゴンの歯」の島に流されたことに。 彼女たちは奇妙な世界にいた。世界の狭間の、父親が生きた悪夢と呼んだ世界だ。それは精神を苦しめ、心を弄ぶ場所。もの新しい奇妙な音に彼女が聞き入っていると、突然あちらこちらにモラクの姿が見えてきた。 ポーシャは本能的に目を閉じ、悲鳴を上げた。スナッグが自分の膝に飛び乗って吠えたてる。そして彼女はハッと我に返った。 ポーシャはそれから何年もの間、島をうろつく「敵」と戦いながら、海岸に打ち上げられるもので何とか生き延びた。凶暴な動物や悪意ある人間、そして、この世のものとは思えないほど野蛮で忌まわしい生き物たち…スナッグは今や体重が45キロを超え、どこへでもポーシャについていった。ポーシャとスナッグは恐れられる存在となり、島の生存者のほとんどは彼女たちと距離を置いて暮らし、そうしなかった者はその選択を必ず後悔した。そして彼女が島から抜け出すのをあきらめかけていたころ、浜辺でスナッグを探していた彼女の目に信じられない光景が映った。それは… 冷えた黒い霧の中、沖に漂うナイトドリーム号だった。 彼女は、その島では何かを疑ったり、疑問を持ったりしても仕方ないことを知っていた。彼女が口笛を吹いて水に飛び込むと、漂流者の集団が襲い掛かってきた。彼女は目の前に現れる「モラク」を50回殺し、自分の船を動かすのに必要な数だけ命を助けてやった。その後、彼らは何日もスナッグを探し回った。しかし、あの犬はどこにも見つからなかった。スナッグは… 姿をけしていた。 まるで始めからそこには存在しなかったように。まるで彼女の空想の産物に過ぎなかったかのように。 ポーシャはモラクを探しながら、何十年もカリブ海を恐怖に陥れた。彼女は海賊だけを襲っては金を奪い、残酷に拷問して自分の中の実体のない闇を満足させた。それは血に飢えた寄生虫のような闇だった。 ポーシャがその飢えを鎮めないでいると、寄生虫はその爪で彼女の心を締め付け、彼女から理性と現実を奪い取った。そして船乗りたちの顔がモラクの顔に変わり、彼女は誰でも構わず襲い掛かって虐殺した。そんなとき、彼女の信頼する番犬の一匹が吠えて彼女を止めると… モラクはサッと黒い霧の塊となって姿を消した。 恐怖に怯える船員たちは、自分たちもいずれ彼女の狂気の犠牲になると分かっていた。そして、モラクの居場所をようやく突き止めたにも関わらず、彼らは反乱を企てた。 しかし彼らは船長の力を見くびっていた。 ポーシャは船員たちを次から次へと始末し、血の海に立ちすくむ船員はわずか5人になった。彼らを取り囲む犬たちは止めを刺す命令を待っている。彼らは彼女に命乞いをした。 自分の手だけではモラクは倒せない。彼女はそう考え直し、反乱者たちにデッキを片付けて犬に餌を与えるよう命じた。そしてナイトドリーム号をマッド・モラクの島へと向かわせた。 モラク自身は海に出ていたため、船員たちはタリクを捕らえて閉じ込め、父親の帰りに備えた。 モラクが島に戻ると、そこには誰もおらず、見覚えのない女が金と宝石の入った箱を差し出し、モラクの仲間に加わりたいと申し出た。彼女はモラクたちのためにごちそうも用意していた。モラクは彼女が誰か気づかず、宝を受け取り、タリクについて尋ねた。彼女は微笑んで、彼ももうすぐ夕食に加わるはずだと言った。 モラクは出された豪華な食事を美味しそうに頬張った。特に肉は美味しくジューシーで、外側はカリッと黒く、内側はピンク色だった。彼はそれがイノシシの肉なのか、それともシカの肉なのか尋ねた。 ポーシャは微笑み、誇らしげに立ち上がった。そして彼女がテーブルの上に手を伸ばし、金色のフードカバーを持ち上げると、そこにタリクの首が現れた。生気のないその顔は恐怖の叫び声を上げながら固まり、その口からは金や宝石がこぼれ落ちている。 モラクは傷ついた雄牛のように悲鳴を上げ、彼女は彼の苦しみを堪能した。するとそのとき、黒いベールのように濃い黒い霧が床から立ち上がった。そして彼女がモラクを殺す前に、目に見えない何かが彼を背後から暗闇の中に引きずり込んだ。 彼女の笑い声は消え、その唇は混乱はと怒りで歪み、その首には血管が浮き出た。爪が彼女の心を掴み、締め付け、放そうとしない…彼は消えた!消えてしまった!彼女があの頭を踏みつけて血まみれにする前に… 意味不明の言葉が彼女の口からこぼれ、かすれた声に変わる。そして彼女が叫ぼうとしたその瞬間、信じられない音を耳にした。吠え声だ。それは何年も耳にしなかったあの吠え声だった。 それがまた彼女の耳に入る。 そしてまた。 スナッグだ! モラクの匂いを追っている。 理解できないことを理解しようとしても無駄だ。彼女は霧の中に飛び込んだ。長い間会えなかった友と始めたことを終わらせるために。 |
金木研
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| 金木研 | 「東京喰種/トーキョーグール」 |
背景
| 金木研の背景ストーリー |
|---|
| 金木 研(カネキ)は優しく親切な青年で、ある出会いがその人生を一変させるまでは、上井大学で文学を学びながら質素な学生生活を送っていた。 カネキは親友のヒデと「あんていく」という喫茶店によく通っていたが、常連客の一人だった神代利世(リゼ)に恋心を寄せるようになる。リゼは彼と同じように読書が好きだった。ある日彼はリゼが自分と同じ小説を読んでいることに気づき、勇気を出してデートに誘った。しかし、そのデートの帰りで、リゼが本性を現した。彼女は「大喰い」と呼ばれる喰種だったのだ。彼女は彼の肉を貪り、その息の根を止めるところだったが、偶然にも鉄骨が落下してリゼは命を落とし、カネキも瀕死の状態に陥ってしまう。 医師はカネキの命を救うため、リゼの臓器を彼に移植した。カネキは手術のおかげで生き延びたが、その体には異変が起きていた。食べ物はまずくなり、奇妙な渇望が彼を苛める…カネキは自分の命を救った手術によって半喰種と化していた。 カネキは恐怖に襲われ、混乱状態となり、本能の赴くままに路地裏へと入り込んだ。そこで、「あんていく」の店員である霧島董香(トーカ)に遭遇した。トーカは彼の変貌した姿に衝撃を受け、喫茶店まで彼を連れていった。驚いたことにあんていくの店員たちは喰種だった。店員たちは安心できる場所をカネキに提供し、彼が新しい現実に適応するのを手伝った。彼は新たに手に入れた力で戦う方法や人を殺して肉を喰べたいという衝動に対処する方法、そしてCCGの一歩先を行く方法を学んでいった。 新しい生活に適応しようとするカネキだったが、ジェイソンという名の鬼畜な喰種の手によって囚われの身となり、未曾有の肉体的かつ精神的拷問を受けたことで、その試みは無残にも中断された。カネキに対するあまりにも残酷な支配と徹底的な暴力は、彼の精神を打ち砕き、人間性を奪い取った。彼の自意識は粉々にされ、その隙間にリゼが入り込み、自分の人生の主導権を握るよう彼を駆り立てる… カネキはその主導権を自分のものにすると、ジェイソンの暴力に暴力で報復した。彼は鎖を切って自由になり、自分を捕らえた相手と戦った。その体は拷問によって痛みを感じなくなり、崩壊したその精神はためらうこともなくなっていた。彼は短い戦闘の末にジェイソンを倒し、その肉を貪った。 悩み苦しむ青年として悪夢に引きずり込まれたカネキは、強力な喰種となってその悪夢から抜け出した。そして、これからどうなるのか考えながら足元に立ち込める黒い霧に気を留めることなく重い扉を押し開けた。拷問は終わったと思いながら外に出た彼だったが、周囲を見渡すと何か様子がおかしかった。拷問はまだ始まったばかりかもしれない… |
アニマトロニック
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ウィリアム・アフトン | 「Five Nights at Freddy's」 |
背景
| アニマトロニックの背景ストーリー |
|---|
| 廃墟となったフレディファズベアーズピザの片隅で、ウィリアム・アフトンは自分の犠牲者の亡霊から逃げていた。そして無我夢中でスプリングボニーの着ぐるみを被り、追ってくる亡霊から身を隠そうとした。それは彼が凶行に及んだときに身に付けていた衣装だ。 しかしアフトンに待っていたのは奇妙な運命だった。何かがスプリングボニーの内側に組み込まれたスプリングロックを作動させたのだ。金属部品が噛み合って殺人鬼を突き刺し、着ぐるみの中に閉じ込めた。彼は叫びながらチェッカー模様の床に倒れ込み、そのまま気を失った。 こうして殺人鬼が死んでスプリングトラップが生まれた。 目を覚ました彼の耳に聞き慣れた音が入ってくる。体中が痛むが、彼を苦しめていた亡霊は姿を消していた。周囲の壁は崩れ、足元の床にはカビが生えている。スプリングロックに体を引き裂かれ、着ぐるみに閉じ込められてから、どれほどの時間が経ったのだろうか?彼の中にはまだ殺したいという衝動が残っていた。その渇きは長い間満たされていなかった。 再び音が彼の耳に入る。子どもたちの笑い声だ。キッチンで遊んでいるのだろうか?スプリングトラップは立ち上がり、慣れない新しい体を動かしながら、音のする方へ向かった。 その足取りは速くなり、彼はいつの間にか走っていた。そしてキッチンに駆け込むと、そこには・・・ 何もなかった。 子どもたちの姿も、ゲームも、笑い声もない。ただ、渦巻く黒い霧の塊が向こうに見える壁を包み込んでいる。 スプリングトラップはその霧を観察した。好奇心をそそられ、その暗闇を見つめていると、霧の中から何かが浮かび上がってきた。 誰だ・・・?でも、その答えはどうでもいい。彼らは彼の犠牲者になるのだ。その狩りが永遠に続くことが彼には分かった。 彼は迷わず霧の中に入った。 |
ガスー
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ブロング・スカパット | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ガスーの背景ストーリー |
|---|
| ブロング・スカパットはタイで行われる歌劇のリハーサルに全身全霊を注いでいた。しかし大変な努力もむなしく、彼女はいつも代役止まりだった。自分の才能を共有したいという願望は、いつしか揺るぎない名声への渇望へと変わっていった。幼なじみのジャンジラはいつも一番に応援してくれたが、泣き言を聞く以外できることはなかった。ブロングの運命が変わったのは、新進気鋭の歌手マライが手を差し伸べたときだった。 マライはブロングに透明な液体の入ったガラス瓶を差し出し、それを飲むように勧めた。そして真剣な口調で続けた。 毎晩なにかがあなたの体に宿るでしょう。でもその代わり、私のように舞台で成功を収められるわ。 ブロングはその奇妙な話に笑ったが、なによりも成功することを言じたかった。彼女は瓶を掴むと、一滴残らず飲み干した。 時が経つにつれ、ブロングの肌は見違えるほど柔らかくなり、その声は驚くほど深みを増していった。彼女は次のオーディションで、その魅力的な声を劇場に響き渡らせ、監督を魅了した。歌い終わったブロングは監督にお辞儀をしたあと、何かをハンカチに吐いた。それは真っ赤な血だった。彼女はハンカチをポケットに押し込み、深く考えないようにした。何が起こっているにせよ、うまくいっている。今さら止めるわけにはいか その夜、彼女が眠りにつくと、心地よい温かさが全身を流れていった。彼女は飛び起き、ランプを探したが、そこにランプはない。彼女は血まみれで、見覚えのない庭に横たわっている。すぐ隣の荒らされた鶏小屋は、羽毛と血で地面が汚れている。 彼女は夜明け前の街を通って、よろめきながら家へと向かった。そして熱いシャワーを浴び、また血を吐いた。これが初めての「狩り」じゃないかもしれない。そう思うと、彼女はひどく不安になった。そして泣きじゃくりながら、その中に入っているものを確かめるかのように、自分のお腹をつついた。 彼女はジャンジラに電話したが、この恐ろしい体験を打ち明けることができなかった。その代わり、毎晩眠れずに夢遊病にかかったように歩き回っている、ベッドから出ないように監視して欲しいと伝えた。ジャンジラはその役を引き受けてくれた。 その朝ブロングは、自分の頬にジャンジラの優しい手を感じながら目を覚ました。しかし、視線の先に広がる光景に驚愕した。ジャンジラの切断された手がベッドから落ち、内臓をえぐり取られた体の上に落ちた。 彼女は何時間も放心状態で友だちの遺体の横に座っていた。ジャンジラはどうして死ななければならなかったのか? 血の臭いに耐えられなくなり、彼女はようやく掃除道具を手に取った。日が沈むころ、カーペットに赤い深い染みができていた。 彼女は街中を通ってマライの家まで歩いていった。マライはドアを開けてブロングの顔を見るなり、言い訳をした。自分は何も悪いことをしていない。呪われていただけだ。呪いから解放されるには、それを誰かに渡すほかなかった。名声の欲しいブロングなら、苦しみに耐え、その念願を果たせるだろうと… ブロングが怒りに我を忘れると、彼女は猛烈な熱に襲われて床に倒れ込んだ。マライは恐怖に震えながら、その姿を見つめた。ブロングは焼けるような苦痛にのたうち回り、爪で皮膚を掻きむしっている。その爪は首から肉片をもぎ取り、うごめく内臓を露わにした。そして頭が体から引きちぎられ、その頭に臓器がぶら下がった。 胴体から切り離されたブロングの生首が宙に浮かび上がると、彼女は激しい飢えに襲われた。次の瞬間、その生首はマライに飛び掛かり、血と髪と骨だけが残るまで彼女を負った。目を覚ましたブロングはマライの哀れな姿を目にしたが、悔やむ気持ちも涙も出てこなかった。 彼女は家に戻り、部屋に光が差し込むまで、物思いに耽った。 そして電話が鳴った。 監督の声が彼女の心に漂う「もや」を晴らしてくれた。彼は彼女に主役をオファーしてくれた。ブロングはベッドに倒れ込み、悲しみではなく安堵と高揚感から涙を流した。 バンコクに夕べが訪れると、彼女は舞台で輝くスターとなる。そして夜が更けると、体内に宿った怪物に餌を与えた。二つの存在が共存し、飢えを満たして、歌を謳歌した。しかし怪物の飢えは底無しだった。ある夜、まさにその飢えを満たすときが訪れた。フックに吊るされた、血が滴る肉によって… そして霧が立ち込めた。 |
ファースト
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ヘンリー・クリール | 「ストレンジャー・シングス 未知の世界/Stranger Things」 |
背景
| ファーストの背景ストーリー |
|---|
| ヘンリー・クリールは幼い頃から、人間がただ食べて子供を作り、死ぬことを際限なく繰り返すことに嫌悪感を抱いていた。彼にとってそれは無意味な戯れにすぎなかった。彼の憎悪がぐつぐつと煮えたぎり大きくなる一方で、彼は自分が特殊な力を持っていることに気づいた。彼はその力を使って家の柱時計を操り、後に人の心を操るようになった。彼はより恐ろしくなっていくその力を使って、母と妹の体を歪め、破壊した。ヘンリーの父親は、彼女たちの死の責任を負わされ、ペンハースト精神病院に送られた。 その後、ある謎の組織がヘンリーの死を偽装し、彼を施設に移送した。そこでは彼の力を抑制するため、彼の体にソテリアチップが埋め込まれた。彼はその施設で、超能力を持つ他の子供たちと共に研究に参加した。彼は従順に指示に従い、やがて模範的な存在になった。しかしそれは仮の姿だった。彼はイレブンを言いくるめてチップを外させると、施設の職員や被験者たちを虐殺した。彼の暴走を止め、異次元へと追放したのはイレブンだった。 ヘンリーは自分がそのまま死ぬのだろうと思ったが、その代わりに、彼はかつてないほど強力になった。彼はその新たな次元から現実世界につながるゲートを開き、人類を滅亡させようと次々に残忍に人を殺していった。しかし彼がゲートを通り抜けると、黒い霧が現れ、彼は新しい領域に入り込んでいた。それは見慣れない、可能性に満ちた世界だった。 |
ジェイソン
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ジェイソン・ボーヒーズ | 13日の金曜日 |
背景
| ジェイソンの背景ストーリー |
|---|
| スラッシャーは立ち並ぶ木々の端にひっそりと立っている。顔には古びたホッケーマスクを被り、無表情のその姿はただならぬ気配を放っている。その前方にはテントがあり、その中にキャンパーのシルエットが浮かび上がっている。 霧の立ち込めたいつもの夜なら、グリーンビルの森は野生動物の鳴き声が飛び交うところだ。しかし今夜は静寂に包まれている。 彼はテントの近くを観察する。ロープ、テントの杭、弓ノコ。いくつか使えそうなものがある。彼は折れそうなほどマチェットの柄を握りしめ、影から姿を現した。 マチェットの一振りでテントが裂ける。 彼を見上げたのはキャンパーではない。人間のようだが、何か別のもの…皮膚はねじ曲がり、変形し、口は笑みを浮かべた状態で固まっている。その体は血まみれで、手には斧を握っている。争った形跡はあるものの、犠牲者は見当たらない。 その生き物は不安げに身を震わせながら、様子をうかがっている。スラッシャーは、その歪んだ顔に釘付けになり、見つめ返した。 「うちの猫を探すのを手伝ってくれませんか?」不安定な音程の声でその生き物は尋ねた。そして前触れもなくスラッシャーの胸に斧を突き刺した。 スラッシャーは即座に手を伸ばし、生き物の首をへし折り、背中の方に折り曲げた。 生き物は立ったままだ。 彼がマチェットを生き物の腹に突き刺すと、その頭が元の位置に戻る。月明かりに照らされた顔を見ると、目があるはずの場所に暗い穴が開いている。 その首の辺りから肉の塊が伸び、その先端が開いた。 次の瞬間スラッシャーは轟音に襲われ、よろめき、方向感覚を失った。 生き物の斧が彼の筋肉を切り裂き、その骨に当たる。スラッシャーは手を前に突き出し、生き物の胸に突き刺す。その拳が鼓動する心臓のようなものを掴む。 彼がその手を引き抜くと、それは心臓ではなく、混ざり合った肉の塊だった。次は蜘蛛のような生き物が彼の腕へと這い上がり、フックのような突起で突き刺してくる。彼がそれを引き剥がすと、皮膚の塊も一緒に剥がれ落ちた。 優位に立った生き物が彼を押し倒し、斧を投げ捨て、驚くべき力で殴りかかると、その肋骨が乾いた木のようにへし折られる。 スラッシャーは弓ノコに手を伸ばし、生き物の喉に切りつける。ピンク色の粘液が彼のマスクに滴り落ちるが、生き物は攻撃を止めようとしない。スラッシャーは弓ノコの刃をさらに食い込ませ、厚く筋張った肉を切り続ける。しまいには生き物の頭が切断され、体から転がり落ちた。 生き物は土の中でもがき苦しむ。それは必死に、暴力的に、意味もなく、のたうち回る。そして最後にもう一度バタバタしたあと、その体は崩れ落ち、動かなくなった。 スラッシャーはそれに背を向け、全身に無数の傷を負った体で、真紅の血痕を残しながら暗闇の中へと歩き始めた。 すると背後から、震える声が聞こえてきた。 「手を貸してくれませんか」 次の瞬間、首なしの生き物が四つん這いで突進してきた。背中の大きく開いた口から触手が飛び出し、スラッシャーを抑え込む。そして、ぱっくりと開いた顎が現れ、彼の体に食いついた。彼の体が痙攣し、マスクの穴から血が滲み出て、頭上の月の光が暗くなった。 スラッシャーは最後の力を振り絞り、うごめく触手を拳で突き破り、口の中まで拳を突っ込んだ。そして立ち上がると、生き物の体に腕を突き刺し、その体を持ち上げ、ありったけの力で地面に叩きつけた。 生き物はそれでも動きを止めない。スラッシャーが生き物の足を掴み、勢いよく木になぐりつけると、ゾッとするような音が立つ。彼はその手に握った2本の足が下に落ちた肉の塊から切り離されるまで、同じことを繰り返した。 血だまりの中で何かがぴくぴくと動いている。まるで筋肉の細い糸が再び結びつこうとしているかのようだ。スラッシャーが周囲を見渡すと、森に漂う霧が黒くなった。 暗闇の中で、恐怖に怯えた臆病な人々が森を彷徨う姿が彼の目に映った。彼が薄暗い霧の中を突き抜けると、霧の切れ間から、首にスカーフを巻き、オリーブ色の肌をした若い女性が現れた。 恐怖で目を見開く彼女に、彼がマチェットを振り下ろす。 彼女の叫び声は喉から噴き出す血で途切れ、彼女の死は警告として領域に伝わった。 ジェイソンがここにいる。 |
ジャッジメント
元ネタ
| 本名 | 出典元作品 |
|---|---|
| ジャッジメント | 無し(DBDオリジナル) |
背景
| ジャッジメントの背景ストーリー |
|---|
| 「昔のやり方に戻ろうとしてはならない。テラ・プリーマスの塔と技術は異端であった」(『彼方の法則』第15章) 「デント村のことを忘れてはならない。我が子を“審判”に掲げ、『偉大なる天界人よ、我が献身をご照覧あれ!』と言い、たった一人の我が子にナイフを突き刺した母ルシアを忘れてはならない。無垢なる者を犠牲にした罰として、“審判”はデントの人々に奇赦なき光をもたらした」(『野蛮人I』第11章) 「生きるために必要な分だけ、住居を建てよ。食べるために必要な分だけ、種を蒔け。それ以上のことをするのは異端であり、罰せられなければならない」(『彼方の法則』第1章) 「“審判”を称える最初のほこらを建てた者たちでさえ、その光の中で焼き尽くされた。野蛮集団で唯一生き残ったのは、そのほこらで両手を突き刺した敬虔なるコエンラートだけだった」(『野蛮人I』第12章) 「崇拝することは苦しむことである。崇拝を忘れてはならないが節度を保つ必要があり、どれほど苦しむべきかは自ら悟らなければならない。それ以上でもそれ以下でも異端であり、罰せられなければならない」(『彼方の法則』第2章) 「天界人について『その本質は何か?その階層の秩序は何か?』と問う者がいる。その本質は知り得ないことであり、その秩序は究極の秩序であることを忘れてはならない。“審判”はその階層が“ひいき”にする存在で、あらゆる時代、あらゆる世界において、正しくて公正なことすべてを体現することを忘れてはならない」(『真実の啓示』第2章) 「“審判”以外に答えを求めてはならない。神々の意思から逸脱することは異端であり、罰せられなければならない」(『彼方の法則』第5章) 「盲目なるゲルハルトを忘れてはならない。彼は“審判”に寄せる信頼の証として自らの目をえぐり出した。ゲルハルトは自らの価値を証明し、その老婆による死は“審判”からの贈り物であった。しかし、彼の真似をして自らの目をえぐり出した者たちも忘れてはならない。彼らは露骨な模倣の罰として“審判”の光で焼き尽くされた」(『野蛮人II』第7章) 「恐怖は信仰であり、恐怖は“審判”への愛である。恐怖のない人生を送ることは異端であり、罰せられなければならない」(『彼方の法則』第5章) 「『なぜ、欺瞞者スタードッターの集落は繁栄するのか?彼女は必要以上の建物を建て、食料と富を蓄える。そして崇拝もせず、星に答えを求める。なぜ、彼女の度重なる異端は罰せられず、私たちは飢えに苦しみ、兄弟姉妹や伴侶や子供たちが“審判”の光で焼かれるのか?』と問う者がいる。欺瞞者スタードッターは、私たちが彼女とその支持者を罰することができるよう、生きている。それは私たちの価値を試す最大の試練であり、私たちは“審判”の許しのもと、彼女に勝利できるよう、生きているのだ」(『真実の啓示』第3章) 「隣人を見て、彼らの言葉と行いが正しいか観察せよ。異端者に情けをかけること自体が異端であり、罰せられなければならない」(『彼方の法則』第8章) 「裏切り者ラグナルを忘れてはならない。かつては誇り高き異端者狩りであった彼女は、裁定者から離れ、欺瞞者スタードッターの下で身を守ろうとした。しかし、そこに安全は見つからず、翌年、“審判”が再び訪れたとき、ラグナルはその光の中で滅びた」(『野蛮人III』第6章) 「欺瞞者を支持した者の話に耳を貸してはならない。黒い霧や暗い影の話は無視せよ。欺瞞者が“審判”に勝利したと語る者は罰せよ。敵の嘘に加担することは異端であり、罰せられなければならない」(『彼方の法則』第3章) 「これを裁定者の最後の言葉としよう。“審判”は、欺瞞者スタードッターを滅ぼして以来、冬が12回訪れても戻ってこない。しかし、我々の神が去り、“オーロラ”と名乗る異端者たちが我々を落ちぶれさせたとしても、我々の信仰が揺るぐことはない。“審判”は必ず戻ってくる。そのとき我々は、忠実であり続けた者として記憶されるだろう。異端と戦い、“審判”の姿にならった新しい世界を創造することは、我々の子供たち、そして孫たちのために我々に課せられた重大な責任なのだ」(『最後の証言』第11章) |
関連リンク
マッチで使えるお得情報・テクニック
| マッチで使えるお得情報・テクニック | ||
|---|---|---|
|
初心者必読 |
儀式の流れ |
用語の意味 |
|
チェイスのコツ |
BP(ブラッドポイント) |
オブセッション |
|
共通ギミック |
ハッチ |
状態異常 |
|
コラプス |
チェスト |
地下室 |
|
運の効果 |
カラスの仕様 |
トンネル |
|
キャンプ |
||
サバイバー向け
| サバイバー向け記事 | ||
|---|---|---|
|
初心者サバ |
おすすめ構成 |
スキルチェック |
|
発電機修理 |
吊られた時 |
移動の使い分け |
|
板の倒し方 |
位置バレ対策 |
|
キラー向け
| キラー向け記事 | ||
|---|---|---|
|
おすすめキラー |
メメント・モリ |
足跡消える時間 |
|
見失う対策 |
這いずりの仕様 |
|
マッチ外のシステム解説
| マッチ外のシステム解説 | ||
|---|---|---|
| 今週の聖堂 | おすすめDLC | パーク解放方法 |
| クエスト仕組み | 学術書の進め方 | カスタムやり方 |
| ブラッドウェブ | アドオン | オファリング |
| シャード集め方 | プレステージ | BP溜める方法 |
| カメラ感度 | PC版スペック | コントローラー |
| 名前変更方法 | 色覚モード設定 | マッチしない |
| 匿名モード | 熟練の実績 | バッジ・バナー |