【陰陽師】大陰陽師と伊吹・針女イベントの進め方と任務&報酬まとめ【デイリー任務イベント】
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『陰陽師』の大陰陽師と伊吹・針女イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。特殊報酬の開放方法や伊吹好感度の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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大陰陽師と伊吹・針女の概要
イベント期間 | 11月6日(水)メンテ後~12月1日(日)23:59 |
大陰陽師と伊吹・針女イベントは、伊吹(猫)に与えられた任務をクリアして好感度を上げることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。
御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
進度30までに必要な鈴数 | |
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合計必要数 | 300個 |
1日当たりの数 | 12個 |
上限数 | |
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修行 | なし |
任務 | 週に40個 |
庭院からイベントページに行ける
大陰陽師と伊吹・針女イベントは、庭院にいる伊吹(猫)のアイコンからイベントページに行ける。
大陰陽師と伊吹・針女の進め方
指定任務をクリアして好感度を上げる
伊吹に指定された任務をクリアすることで「鈴」を貰うことができ、伊吹の好感度を上げることができる。
鈴を10個溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える鈴の数は異なる
魂玉30個で特殊報酬開放
魂玉30個を使用すると、特殊報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。
課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。
購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
関連ページ |
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魂玉の入手方法と使い道 |
余った鈴は友達に贈呈可能
30まで達した場合、余った鈴は友達に贈呈でき、協力することが可能。
大陰陽師と伊吹・針女の任務と獲得鈴一覧
任務
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)
また、任務は1週間で入れ替わる(月曜0時)。
簡単任務(獲得鈴:4個)
任務名 | 内容 |
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勤勉の塊・一 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
石距を撃破・一 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
花を惜しむ | 闘技で男性式神を【20回】撃破 |
大蛇の怒り・一 | 真大蛇3レベルとそれ以上の挑戦報酬を【2回】獲得 |
指揮若定・一 | 彼岸花で【20回】闘技で勝利 |
妖気封印・一 | 妖気封印【20回】クリア |
百鬼夜行・一 | 百鬼夜行でSRの欠片を【2個】獲得 |
協力・一 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
逢魔が時・一 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
地域鬼王・一 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
異聞挑戦・一 | 今週のタイムアタック/異聞挑戦百戦の【4階】をクリア |
共同戦線・一 | 共同闘技で【2回】勝利 |
温かい絆 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
収穫・一 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
努力・一 | 陰陽寮任務を【50回】クリア |
対戦精通・一 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
式神派遣・一 | 式神派遣の基礎報酬を【6回】 |
式神獲得・一 | 指定R式神【九命猫】を獲得 |
普通任務(獲得鈴:6個)
任務名 | 内容 |
---|---|
勤勉の塊・二 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
大蛇の怒り・二 | 真大蛇5レベルとそれ以上の挑戦報酬を【2回】獲得 |
福至心霊・二 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
共同戦線・二 | 共同闘技で5回勝利 |
妖気封印・二 | 妖気封印【30回】クリア |
御魂強化・二 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
百鬼夜行・二 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
異聞挑戦・二 | 今週のタイムアタック/異聞挑戦百戦の【7階】をクリア |
協力・二 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
無情な破壊・二 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
収穫・二 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
地域鬼王・二 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
貪嗔癡・二 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
式神進化・二 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
世話焼き・二 | 協戦式神を【30回】使用される |
努力・二 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
異聞挑戦・二 | 今週のタイムアタック/異聞挑戦百戦の【7階】をクリア |
式神派遣・二 | 式神派遣の達成報酬を【6回】 |
冷静沈着・二 | 鴆を使って闘技に【3回】勝利 |
冷静沈着・二 | 般若を使って闘技に【3回】勝利 |
冷静沈着・二 | 犬神を使って闘技に【3回】勝利 |
式神獲得・二 | 指定SR式神【黒無常】を獲得 |
困難任務(獲得鈴:10個)
任務名 | 内容 |
---|---|
勤勉の塊・三 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
共同戦線・三 | 共同闘技で【8回】勝利 |
収穫・三 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
協力・三 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
逢魔が時・三 | 逢魔が時のボス戦の【トップ15】に入る |
御魂強化・三 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
百鬼夜行・三 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
世話焼き・三 | 協戦式神を【50回】使用される |
式神派遣・三 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
豪華散財・三 | 累計消費銭貨【500万】 |
修行(獲得鈴:1個)
任務名 | 内容 |
---|---|
勤勉努力 | 毎日ログイン |
勇気凛々 | 当日勇気値が60に |
勇気の塊 | 当日勇気値が100に |
探索 | 探索ダンジョン【4回】クリア |
元素覚醒 | 覚醒ダンジョン【15回】クリア |
御魂挑戦 | 御魂ダンジョン【15回】クリア |
封印懸賞 | 封印懸賞【4回】クリア |
結界を撃破 | 結界突破【4回】クリア |
闘技をクリア | 闘技【5回】参加 |
神秘召喚 | 神秘召喚【10回】 |
大陰陽師と伊吹・針女の報酬一覧
※1進度辺り、鈴10個必要
進度30までに必要な鈴数 | |
---|---|
合計必要数 | 300個 |
1日当たりの数 | 12個(11.5個) |
上限数 | |
---|---|
修行 | なし |
任務 | 週に40個 |
普通報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
銭貨×50,000 |
|
4 |
大吉ダルマ×1 |
|
6 |
★5青吉鬼×2 |
|
8 |
神秘の霊符×1 |
|
10 |
日向花畑挿絵 |
魚がにゃい (スタンプ) |
12 |
スタミナ×100 |
|
14 |
奉為ダルマ×1 |
|
16 |
オロチの鱗×50 |
|
18 |
ランダムSSR欠片×1 |
|
20 |
★5闘魚×1 |
うまい (スタンプ) |
22 |
勾玉×100 |
|
24 |
★4奉為ダルマ×1 |
|
26 |
オロチの鱗×50 |
|
28 |
神秘の霊符×1 |
|
30 |
御行ダルマ×1 |
じゃね (スタンプ) |
特殊報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 |
---|---|
1 |
伊吹の友アイコン枠 |
2 |
勾玉×50 |
3 |
銭貨×80,000 |
4 |
★3奉為ダルマ×1 |
5 |
神秘の霊符×1 |
6 |
スタミナ×100 |
7 |
オロチの鱗×50 |
8 |
スキン券×20 |
9 |
勲章×100 |
10 |
★5闘魚×1 |
11 |
銭貨×100,000 |
12 |
★4奉為ダルマ×1 |
13 |
★5青吉鬼×2 |
14 |
勾玉×150 |
15 |
君が為の紙舞挿絵 |
16 |
オロチの逆鱗×50 |
17 |
奉為ダルマ×2 |
18 |
神秘の霊符×1 |
19 |
スキン券×30 |
20 |
神秘の霊符×3 |
21 |
スタミナ×200 |
22 |
SPスキン券×5 |
23 |
大吉ダルマ×2 |
24 |
勲章×200 |
25 |
御行ダルマ×1 |
26 |
逢魔の魂×50 |
27 |
銭貨×200,000 |
28 |
神秘の霊符×3 |
29 |
勾玉×300 |
30 |
揺針燭影アイコン枠 |
週間任務累計報酬
回数 | 報酬 |
---|---|
4 |
神秘の霊符×1 |
1週間に1度、4つの週間任務を達成することで、神秘の霊符が貰える。
週任務一番左の「週懸賞」から受け取り可能。
伊吹パック
伊吹パック購入後、10個の鈴を獲得(伊吹の好感度1アップ)
1パック購入ごとに魂玉必要数が+5される(最大50個)。
大陰陽師と伊吹・針女の通知
封印
伊吹 |
にゃん、にゃあ──陰陽師、この煩わしい手毬を取ってくれにゃ。 |
これはお前の新しいおまちゃか? |
安倍晴明 |
伊吹 |
そんなこと一言も言ってにゃい…ニャンはこんなものに興味などにゃいぞ!でも、体が言うことを聞いてくれにゃいのだ…きっと惑わされているんだにゃ!と、とにかく早く取ってくれにゃ… |
分かったよ、伊吹。この手毬、精巧に作られているな。並の代物じゃない。うむ…微かだが、妖気が滲み出ている。だからお前が惹きつかれたのか? |
安倍晴明 |
伊吹 |
だからニャンはここに来たんだにゃ。ニャンに干し魚を百個くれるなら、教えてあげてもいいにゃ! |
当然だ。もうすっかり漁夫の常連だからな。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
惑わされて頭がフラフラにゃん~干し魚がないと… |
礼を言うよ、伊吹。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
にゃ、着いた。手毬はこの鬼屋敷の隣で拾ったんだにゃ。でももう誰もここに住んでにゃいにゃ。 |
霊視が開かなくとも、屋敷から陰気が漏れているのがわかる。門には古い封印がかけられているな…ここは一体… |
安倍晴明 |
八郎 |
これ、勝手に触れるな。少しでも隙を見せれば、鬼屋敷の女主人が封印を破ってしまう。その身なりは、陰陽師だな? |
私は陰陽師、晴明。そちらは? |
安倍晴明 |
八郎 |
八郎、かつても陰陽道を修行した身だ。お前は大陰陽師らしいな… |
お前も陰陽師にゃ? |
伊吹 |
八郎 |
今となっては…虚弱で無力な、ただのくたばり損ないだ。毎年この時期になると封印が弱まってしまうのでな、再び霊符で補わなければならん。 |
なるほど。 |
安倍晴明 |
八郎 |
急急如律令──封。ゴホッ、ゴホ… |
八郎殿が手にしているその布の花も、封印する物なのか? |
安倍晴明 |
伊吹 |
その花、手毬と一緒にゃ。また体が言うこと聞かなくなるにゃ! |
いや。これは、ただの妖怪の形見だ。ここに閉じ込められた妖怪は、家内の双子の姉妹だった。 |
八郎 |
針女
八郎 |
ゴホッ!ゴホッゴホゴホ… |
八郎殿、少し座って休んだ方がいい。 |
安倍晴明 |
八郎 |
もはや使い物にならないこの体が、あと何年持つだろうか。私が他界すれば、妖怪は衰弱した封印を破り、再び災いをもたらしてくるに違いない。 |
先ほど言っていた、毎年この日に封印が弱くなるというのは、何か原因があるのか? |
安倍晴明 |
八郎 |
今日は…家内の命日なのだ。妖怪は家内のために、どうしても現世に戻ってきたいと抗っているのかもしれない。話せば長くなる。昔のことをすべて話そう。願わくば、晴明殿の力を借りたい。 |
最善を尽くすまでだ。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
なんか長くなりそうだにゃ。ニャンは昼寝してくるから、ごゆっくりにゃ── |
妖怪の名は「針女」。妖怪になる前は「優子」といい、家内である「香織」の双子の妹だった。姉妹が生まれた頃、何故か体が繋がっていた。産婆は二人を引き離すために、やむを得ず香織の顔の皮を切り裂いたのだ。姉の香織は顔に傷跡が残ったせいで滅多に屋敷から出なかったが、刺繍の腕は有名だった。妹の優子は並ならぬ美貌を持ち、のちに大名府に嫁いだ。 |
八郎 |
安倍晴明 |
この布の花も夫人が刺繍した物だろう。長い年月が経っているはずだが、いまだ香りが漂っている。 |
ああ、そうだ。家内は世間に歓迎されていなかったが、私から見ればこの世で最も美しい女性だった。だがこの妖怪…優子は偽りの皮しかない。人間は一度嫉妬の心に火をつけると、どんなに華麗な外見を持ってでも、その醜さを隠すことはできないからな。 |
八郎 |
思い出
安倍晴明 |
優子が妖怪となった今、なぜ夫人の布の花を持って封印に来ているのだ? |
家内が他界する前、彼女はよく二人の仲が睦まじかった幼い頃の話をしてくれた。凍える街で二人は互いに寄り添い合っていた。心優しい通行人が与えた半分の饅頭を分け合い、長々と半日かけて食べていたそうだ。引き取られてから、二人は一緒に刺繍を学ぶようになった。この布の花は家内が優子に贈った物だから、妖気が一層染み込んでいるのだろう。 |
八郎 |
安倍晴明 |
物はこうして残ったのに、人は既に変わってしまったのだな。だが、優子はなぜ妖怪に? |
それは…私にも責任があった。元はと言えば、私は香織の手芸に魅了され、彼女のことを知りたいと思っていた。だが、彼女は自分の醜い姿が私を困らせることを恐れ、代わりに優子に会わせていたのだ。誤解が解かれると、私は香織の手を取った。妹の優子は美貌を自負していた為、この事に不満を抱え始めた。そしてその不満は嫉妬へ、悲しみへ、苦痛へと化し…耐えきれなくなった優子は、徐々に自分を見失っていった。魔の境へ踏み入った性情を制御できず、とうとう妖怪になってしまったのだ。 |
八郎 |
安倍晴明 |
だが、この妖気は… |
ニャンが言うニャ!この妖気は爺さんの体に憑依しているにゃ。 |
伊吹 |
安倍晴明 |
うむ…「針女」について、もっと詳しく聞かせてもらえないだろうか? |
いいだろう、歩きながら話そう。 |
八郎 |
伊吹 |
にゃ?にゃお──もう行くのか?どこに行くんだにゃ? |
山へ、家内の墓参りに。 |
八郎 |
墓参り
八郎 |
家内は生前、この双生花をとても好いていた。かなり珍しいが、毎年一束用意して、彼女の墓に持って行くことにしている。 |
山は歩きにくいにゃ。陰陽師、今日の干し魚は2倍にゃ! |
伊吹 |
安倍晴明 |
優子が変化した「針女」は、一体どんな妖怪だ? |
私は昔、とある文字書きからその名を聞いたことがある。再び優子の姿を目にした時、間違いなく「針女」になったのだと私は確信した。無数の針がゆっくりと皮膚の中から突き出し、髪の先端には細かい鈎が付いていた。そっと触れただけで、ひっかかれて長い血痕ができる。 |
八郎 |
安倍晴明 |
聞いたところ、相当危険な妖怪だな。 |
鋭い針はすべて嫉妬から生まれた憎しみ。妖魔の名を持った、険悪な人間の心だ。…そろそろ着く。家内は向かいの丘に眠っている。 |
八郎 |
伊吹 |
にゃ、下していいよ、陰陽師 |
香織、会いに来たぞ。見ろ、今年の双生花は綺麗に咲いている。お前も喜んでいるだろう? |
八郎 |
死因
安倍晴明 |
八郎殿。失礼だが、夫人はなぜ他界したのだ?妖怪の仕業だろうか? |
…家内は…家内は、私に殺されたのだ… |
八郎 |
伊吹 |
にゃあ!? |
どういうことです? |
安倍晴明 |
八郎 |
香織と婚約した後、私達は彼女の故郷を発った。その頃はまだ、彼女の妹が妖怪になったことなど知らなかった。それから数年後、屋敷に鬼が出るという噂が流れ、大名も不可解な死を遂げ、私は調査の依頼を受けた。すべきことであると言うのに、香織は地面に膝をつけ、泣きながら行かないでほしいと懇願した。だが…私は陰陽師だ。 |
だからあなたは夫人の反対を押し切って、「針女」を屋敷に封印した。 |
安倍晴明 |
八郎 |
そうだ。「針女」と対面する瞬間まで、私はそれが優子…妻の妹であると気が付かなかった!当時の私はまるで魂が引き抜かれたようで、どう妻に説明すればいいかさえ考えられず…家に帰った頃には、彼女は既に首をくくっていたのだ! |
爺さん、最低な選択をしたにゃ。 |
伊吹 |
安倍晴明 |
だから八郎殿は、陰陽道を諦めたのだな。 |
陰陽師として、私は人々のためになることだけを思い、妖怪を退治することに迷いも後悔も感じたことはなかった。ただ最後に…「針女」を封印したことで、私は最愛の人を失った。何が正しくて何が過ちなのだ?陰陽師は何のために存在している? |
八郎 |
再会
伊吹 |
陰陽師、変な匂いがしにゃいか?お腹が減って幻覚でも起こしてるのかにゃ? |
私も気になっていた。なぜ毎年、夫人の命日に封印が弱まり、分離した妖気は八郎殿の体に憑依し、ここまでついてくるのか。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
まるで一年に一度の再会みたいだにゃ。 |
そうだな。愛おしさと悔しさが感じ取れる。たとえ封印の中と外にいても、再び会う日を来る日も来る日も心待ちにしているのだろう。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
陰陽師、任せたにゃ。 |
家内の安寧を邪魔はさせぬぞ! |
八郎 |
安倍晴明 |
後ろめたさで、八郎殿の霊視が阻まれているのだろう。さっきから、ここに地縛霊の微弱な気配を感じる。 |
なに!…まさか、彼女が… |
八郎 |
安倍晴明 |
急急如律令… |
…… |
優子 |
八郎 |
この数十年間、お前はずっとここで私を待っていたのか!私は年を取った…だがお前は記憶の中とまったく変わっていない。香織… |
あなた、本当に痩せましたね… |
優子 |
優子 |
私はあなたの妻ですが、「香織」ではありません。私は妹の「優子」です。 |
な…なんだって!? |
八郎 |
伊吹 |
にゃあ!?八郎、自分の嫁まで間違えてるのかにゃ? |
真実
優子 |
「針女」の真相と、今まで隠していたことをすべて告白します。それと…八郎さん、私には未練があります。どうか、願いを聞いてください。 |
わかった。言う通りにしよう。 |
八郎 |
優子 |
私は「優子」で、「香織」の妹。妖怪になったのは、私の姉の「香織」でした。ですが、この世で醜悪な「妖怪」を上回る悪者など、どれほどいるのでしょうか? |
だ…騙したのか…? |
八郎 |
優子 |
あの年、あなたと姉の「香織」は文で縁を結んでいたけれど、実際に会っていたのは妹である「優子」だった──姉はずっと、顔の傷痕を気にしていたから。 |
…そうだ。「優子」はずっと私達のために助言をしてくれていた。彼女の激励があったからこそ、お前は悩みから解放されたんだ。 |
八郎 |
優子 |
それは私本人がしたことです。 |
…… |
八郎 |
優子 |
あの頃は若かったから、最後にあなたと一緒に姉を驚かせてやろうと思っていました。でも──隠していたことを裏切りだと誤解され、姉はついに耐えきれなくなった。元はと言えば、お互い唯一の存在であるのは、私とあなたでしたから。 |
「優子」…あれから私と十年を共に過ごしたのはお前だったのか!?私はなぜ気が付かなかったのだ? |
八郎 |
優子 |
そう…一時的な激怒と偽りの言葉で、私は別の人間になった。十年間、ずっと。やっぱりまだ持っていたのですね…その包みの御守りは、姉が心を込めて作った物です。中秋の夜、あなたに持って行くよう頼まれました。ですが、その翌日、大名の求婚届がが府に送られたのです…引き取られた身である私たちに、断る権利はありませんでした。姉はその夜「針女」となり、私の顔を奪い、私の代わりに大名に嫁ぎました。私の顔と人生を渇望していたのか、それとも何より大事にしていた私のために犠牲になってくれたのか、私は今となってもわかりません。 |
…なぜ私に話してくれなかったのだ? |
八郎 |
優子 |
私も恨んでいたのですよ…最愛の人に裏切られ、憎しみは蔓延する毒蛇のように私の心を包みました。ですが、あなたのことを思い出して、私は気付きました。彼女は私の顔を奪ったけれど、私は彼女の顔を奪った。優しくて器用で、すべてを尽くしても私を愛してくれた姉が、私になったのです。 |
緩し
安倍晴明 |
大名の屋敷に封印された「針女」は、お前の実の姉である「香織」なのだな? |
ええ。だから私の命日になると、彼女は八郎さんを惹き付けるために封印を破ろうとし、妖気の形で私に会いに来てくれるんです。 |
優子 |
伊吹 |
人間の言葉が理解できなくなったかと思ったにゃ。じゃあ、さっき言ってた願いってなんだにゃ? |
八郎さん、どうか屋敷の封印を解き、姉の遺骨を私と一緒に葬ってください。これからは、「針女」も二度と姿を現さないでしょう。 |
優子 |
八郎 |
お前たち…ならお前は… |
恨む?私だって同じです。彼女の名を使い、彼女の性情を装った。拙い手芸を隠そうと、故意に腕を負傷させたのですよ。あなたが持っている布の花は、私の唯一の作品でした。…あなたには、申し訳ないことをしてしまいました。 |
優子 |
八郎 |
こ | |
…こんなことが真相だったなんで… |
すべては私の責任です。私が姉の愛する人を奪い、愛してくれた人を欺いた…だから──私は許してほしいとは思っていません。ですが、姉を恨まないでください。針女に生を奪われた人間は、自業自得ですから。 |
優子 |
優子・青年 |
陰陽師。私の顔はどうですか? |
綺麗なままだ。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
ちょっと痩せてるにゃ。 |
どうやら、人間より鬼の方がいいみたいですね。妖怪なら尚更じゃないでしょうか?彼女に聞いてみることにします…見送りは結構ですよ。 |
優子・青年 |
別れ
優子・青年 |
さようなら、八郎さん… |
…… |
八郎 |
伊吹 |
鬼の魂が消えたみたいだにゃ。 |
八郎殿にこの話をしたかったから、今まで耐えてきたのだろう…気にしていない素振りの裏側には、隠された思いがあったようだな。八郎殿、その布の花は取っておくつもりか? |
安倍晴明 |
八郎 |
…必要ない。何十年と生きてきて、自分が何をしてきたのかも分からない。振り返ってみれば、まるで笑い話のようだ。 |
八郎殿… |
安倍晴明 |
八郎 |
慰めはいらない。もう行ってくれ。「針女」の封印と妖気なら、もう気に掛ける必要もないだろう。 |
八郎殿、またの機会に。 |
安倍晴明 |
八郎 |
うん。またの……… |
伊吹、帰るぞ。 |
安倍晴明 |
伊吹 |
変な爺さんだにゃ。この世の人間は皆陰陽師だにゃ。そして、退治すべき妖怪は、それぞれの性情なんだにゃ。愚かな人間にゃ。陰陽道さえ理解すれば…妖怪が祓えるわけじゃにゃいのに。 |
確かにそうだな。だが、自らの性情と欲望を手懐けられる人間など、どれほどいるんだろうな? |
安倍晴明 |
伊吹 |
で、でも、この手毬は面白いにゃ。陰陽師が気付かないうちに隠しておくにゃ。にゃ |
解説
1 | 双子姉妹の体が繋がっていたため、産婆は刀で両者を分離。姉「香織」の顔には傷痕があり、妹「優子」にはない |
2 | 二人は人の海に埋もれ、互いに支え合いながら生き延び、心優しい家族に引き取られる |
3 | 姉「香織」は世間にその容貌を嘲笑われるため屋敷に引きこもるようになったが、刺繍の腕は希少な物だった。妹「優子」は無邪気で可愛く、素直でわがままな性格だった |
4 | 姉「香織」が妹「優子」の代わりに出場し、刺繍大会で優勝 |
5 | 刺繍も美しければ容姿も美しい姉妹は、敗北した者に妖怪だと中傷され、陰陽師「八郎」が調査に赴いた。妹「優子」が表に出て説明したが、姉の「香織」は陰陽師に惚れてしまう |
6 | 妹の「優子」は真相を告げ、間で二人を結び付けようとした。だが、「香織」は「優子」が自分の名を利用し、愛する人を奪ったのだと考える(「香織」は陰陽師が自分の存在を知らないと思っている) |
7 | 妹「優子」は、「八郎」は容姿を気にせず「香織」を嫁にしたいと思っていることを隠し、最後に姉「香織」を驚かせてやろうと思った。そしてこっそり嫁に行く際に使う布の花も縫っていた |
8 | 中秋の夜、姉「香織」は心を込めて縫った御守りの包を「八郎」に渡し、次は自分が自ら会いに行く日の約束を交わしてほしいと「優子」に頼んだ |
9 | 翌日、刺繍の作品と美貌が遠方の大名の求婚届けを惹き付けた。姉「香織」は嫉妬に身を焦がし、「針女」となって妹の顔を奪い、彼女の代わりに嫁いだ。同時に「優子」と「八郎」の縁談も無かったことにできると思っていた |
10 | 妹「優子」は裏切られたことを恨んだが、陰陽師「八郎」の前では姉が妖怪になってしまったことを隠さなければならないため、傷痕にある顔で姉「香織」を装うしかなかった |
11 | 「八郎」は願い通り、外見は醜いが優しくて器用な未来の妻に出会う |
12 | 姉「香織」は「針女」の妖力で大名の屋敷を制御し、人間の脆さを嘆きつつも、姉を思い始める |
13 | 十年が過ぎ、妹「優子」もこの平穏な暮らしを受け入れられるようになった時、旦那「八郎」が大名屋敷の妖怪を退治しに行くことを耳にする |
14 | 妹「優子」は願いを聞いてもらえず、自分の姉が退治されることに心を痛み、真相を知ることになる「八郎」に合わせる顔も無かったため、自ら命を絶った |
15 | 針女「香織」は「八郎」の何も知らない様子に驚き、陰陽師が随時身に持っている御守りの包みを目にすると──今まで妹に申し訳ないことをしたと気付く |
16 | 針女「香織」は抵抗を諦め、大名の屋敷に封印された。「穏やかな生活、顔、布の花」すべてを優子に還した |
17 | 針女「香織」の悔しみの妖気が布の花に憑依し、もう一度妹の「優子」に会おうとしたが、彼女の死を目にしてしまう |
18 | 「八郎」は妻の妹を退治したせいで悲劇を招いたと思い、「陰陽師」の名を捨てる |
19 | 妹「優子」は死後も姉「香織」と再会したかったため、その執念は「地縛霊」になった |
20 | 針女「香織」は毎年、「優子」の命日に封印を破ろうとし、妖気を「八郎」の布の花に憑依させ、妹と再会している |
21 | 数年後、「伊吹」は「香織」が縫った手毬を手に入れた |
22 | 「大陰陽師晴明」と「伊吹」が調査に赴く |
23 | 「地縛霊」は「八郎」と言葉を交わし、長年の恨みを晴らそうと当時の真相を話した |
24 | この世の人間は皆陰陽師だが、退治すべき妖怪はそれぞれの性情である。人間はそれを運命に託してしまうから悲しいのだ |
大陰陽師と伊吹・針女の日記
日記一
私の人生で「恩恵」と言えた物はたった二つ、器用な両手と、優しい双子の妹だ。 妹を見ていると、まるで鏡の中の自分を見ているようだった。ただ、鏡面が何かに掠られたような跡があるだけだ。 フフ、ここで繋がった部分を「妥当」に処理していれば、彼女はもう一人の「私」だった。 どこもかしこも、完璧で無傷な私。 たとえ平等な評価でも、彼女が悲しむことはなかっただろうに。 |
日記二
敗北した婦人が、私の刺繍には妖力が宿っていると噂を流し、放浪していた陰陽師を引き寄せた。 「これは確かに世にも珍しい絶品だ!ぜひ手芸者に会ってみたい。」 大胆な称賛を聞いた私は胸が高鳴った。彼も常人にように、女の容姿を気にするだろうか? 私の代わりに何度か会ってくれた妹は、彼の品性を熟知するようになった。 でも、私は彼女の隠しきれない笑みを見なかったことにはできなかった。 |
日記三
美貌の噂は刺繍と共に広がり、ついに遠方から勅令が届いた。 大名が私を彼の八人目の妻として招くとのことだ。無垢な顔に、恨みが滲んだ。 「あなたを危険に晒すわけにはいかない。私が代わりに行く。」 「でも、私にはあなたの顔が必要なの、皆を騙せるような顔が。針で縫えば大丈夫…私の容貌じゃ、話にならないから。」 揺れる蝋燭の光の中、妹の涙と恐怖が顔に凝固した。 「あなたが言ったのよ、彼は容姿など気にしないと…」 |
日記四
やっと自分だけの美しい顔を手に入れた。まるで微かな光に覆われた満月のような。 私は興奮のあまり一晩中眠ることができず、いつの間にか夢に入ったのかも気付かなかった。 夢の中で、私は生まれたばかりの頃に戻っていた。産婆が私達を引き離すために、刀を下したのが見えた。 カッ!繋がっていた赤ん坊は離れ、二人とも綺麗な顔をしていた。 それはまるで玉石のようだった。 |
日記五
私は独立した屋敷を持っており、中で色んな面具を収めている。 面具の主は皆枯れ井戸の中。どうやら私の試練は相当難しかったみたいだ。 面具と一緒に並んでいるのは当時の嫁入り道具だ。妹が数年前に織ってくれた布の花もある。 彼女は指先を傷だらけにしながらも、私が嫁に行く時に必ず持たせると言っていた。 記憶の中の不器用が、笑う私の涙をそそった。 |
日記六
人の容貌には名前のように、運命がぎっしりと描かれている。 他人の姿になれば、他人の人生を歩めるのだ。 暇を持て余している時は、あの陰陽師はどっちの人間だろうと考えていた。 昔、妹と彼の状況を探ろうとしたことがあったけど、二人は既に村を離れていた。 好奇心はまるで手の中の糸のように心を交差する。 ふと気が抜けた瞬間、針が卑屈な面具を突き破った。 |
日記七
ここは夢の中ではないことを、私は長い時間をかけてようやく理解した。 かつて私を愛すと誓った男が、私を退治すると言うのか?! 「深夜の屋敷から苦しそうな鬼の呻き声が聞こえるとのことだ…」 守衛を何人か残しておくべきだった。 「大名の親族が私を…」彼の顔色が変わった。 「悪鬼め!大名の姿に成りすますとは!」 彼は何も知らないのか |
日記八
無数の針が髪に沿って蔓延し、空を舞い、交差する間に彼の腰に掛けられた御守りの包みを取った。 あれはかつて、妹に渡してもらうよう頼んだ形見だ。 これはなんて…なんて深い夢なのだろうか… 私はゆっくりと大名の顔を剥がし、繋がった血肉を引き裂き、驚いた彼を見つめた。 私は無垢なもう一つの顔を知っている。時はその顔になんの痕跡も残していないことも。 それは彼の夢の中を漂う、まるで廃村にいた頃の静かな少年時代だった。 「これを、彼女に還す。」 |