【陰陽師】「京の万事屋」ストーリーまとめ【ネタバレ注意】
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『陰陽師』の「京の万事屋」のストーリー(シナリオ)をまとめて紹介。
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京の万事屋ストーリー
1日目
1日目ストーリー |
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【晴明】 「時が経つのは早いものだ。海国の侵攻からあっという間に数か月が過ぎた。陰陽師御三家の協力のおかげで、都の修繕がようやく一段落した。すべてが活気を取り戻しているように見えるが、都とその周辺地域で異常現象がしきりに起きている。」【八百比丘尼】 「晴明さんも最近起きている異常現象について聞きました?」【晴明】 「八百比丘尼、戻ったか。鈴鹿山の海妖たちは既に都の港から遠く離れた海域に行ったか?」【八百比丘尼】 「晴明さんの指示通り、海妖が二度と都の港に近づけないよう、陰陽術で結界を張りました。でも、長くはもたないでしょう。」【晴明】 「今回はお前のおかげで助かった。鈴鹿山の異変の原因を突き止めない限り、この問題はいつまで経っても解決できない。だがここ最近頻発する異常現象で、都周辺の地域も影響を受け、なかなか身動きが取れない。」【八百比丘尼】 「海から都に戻る途中にも、不思議なことがありました。都の港近くの河川が逆流して、海水が大きな橋を何本も壊したばかりか、港が数週間にわたって豪雨に見舞われ、漁師たちが海に出ようにも出られません。つい先日黒い雨が降り、月食と墜ちる星を見たという漁師も少なからずいました。」【小白】 「都の港のほうは大変みたいですね。でも今、都の中も物騒ですよ…」【晴明】 「その通りだ。僅か数日の間に、行方不明の調査依頼が六、七件も来た。」【八百比丘尼】 「行方不明?」【晴明】 「百姓もいれば、役人や貴族もいる。みな都の中で失踪したらしい。ある夜、牛に引かれていないにも関わらず、朱雀大路を進む貴族の牛車を見かけた人がいた。目撃者が近づいて確認しようとしたら、その牛車はいきなり燃えてしまった。翌日、刑部省の役人が現場に駆け付けると、車内には八つ裂きにされ、苦しみに歪んだ死体があった。まるで何かの化物に生きたまま喰われたようだった。」【小白】 「ううう、セイメイ様、もう言わないでください!やっとの思いで海国侵攻の危機を解決したのに、また新しい災いが降りかかったというのですか!」【八百比丘尼】 「そういえば、晴明さんは海国の一件、もう解決したとお思いですか?」【小白】 「八百比丘尼様、もしかして…」【晴明】 「ここ最近の事件や異常現象は…海国と何らかの関わりがある気がする。」【八百比丘尼】 「私も占いで少し妙なものを見ました。晴明さん、長旅の支度をしておいたほうがいいと思います。」【小白】 「え?セイメイ様はどこかへ行かれるのですか?でしたら小白も連れて行ってください!」【晴明】 「慌てるな、小白。都の異常をこのまま放ってはおけない。」【小白】 「セイメイ様はどう対処するおつもりですか?」【晴明】 「万事屋を開き、みんなの力を集めたいと思う。ただ今回は、私の式神たち以外にも、都で活躍する強い陰陽師を集め、兵力を増強したいと考えている。都の先祖供養祭りがまもなく始まる。それをきっかけに仲間を集め、包囲網を張ろう。一連の怪奇事件の裏の真相を、必ず突き止める。」【小白】 「はい、セイメイ様!では早速万事屋を開く準備をしましょう!それにしても、仲間の募集まで運任せなのですか?」【八百比丘尼】 「うふふ、晴明さんの容姿なら、心配するに及びません。」【小白】 「八百比丘尼様の言う通りですね!」【晴明】 「……」 |
2日目
2日目ストーリー |
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【小白】 「セイメイ様、昨日万事屋を開いてから、たくさんの陰陽師様たちから申込みがありましたよ。中には…意外な名前もありました。ここはあの方々を受け入れることができるでしょうか。すごい人がいると安心するはずなのに、小白はなぜか不安になりました…え?待ってください、この名前…セイメイ様も自分で自分の万事屋に申し込んだんですか?」【晴明】 「私が先に申し込めば、みんなもやる気がわくだろう。」【小白】 「そういうものですか!」【晴明】 「今日は都の陰陽寮に顔を出そう。」【浮世青行燈】 「都は相変わらず賑やかだ。晴明、久しいな。」【小白】 「青行燈?くんくん…昔の匂いと全然違いますね。というか、どうしてあなたは都の陰陽寮に自由に出入りできるんですか!」【晴明】 「彼女だけじゃない。ほかにも「知り合い」がいるようだ。」【浮世青行燈】 「その通りさ。この世の新たな章節が既に始まっているからね。あたいが書いている新しい物語を、少し聞いてくれるかしら。」【晴明】 「……」【浮世青行燈】 「多くの困難を乗り越えた今、本当に異常なのは災いではなく……都自体だと、思ったことはないか?」【小白】 「なっ、なんですって!青行燈が言っているのはどういうことですか?」【晴明】 「先祖供養祭の伝説によると、遠い昔、人々は凶暴な神を封印した地に大きな呪いの空間を作った。それは陰陽五行の術で張られた結界であり……平安京だ。呪いをかけた者たちは、陰陽師御三家の先祖になった。」【小白】 「つまり…平安京は本当は陰陽術で作られた結界ということですか?」【浮世青行燈】 「都は北に七角山、西に大江山、南に黒夜山と隣接し、東には逢魔ヶ原がある。そして荒川は東南側の河口だ。都がこの五か所の中心に位置し、ちょうど五芒星の陣となっているのは、偶然ではない。御三家がこの地に張り巡らせた結界が、後世の平安京となった。」【晴明】 「結界が地脈の霊力を吸収し、都を守ると同時に、何かを抑えてもいる。」【浮世青行燈】 「その通り。実際、都以外の世界は、あんたたちが想像するほど平和じゃない。それはまるで霧が立てこもった森のよう。暗闇に潜む魔物たちが、都の結界を破り、ここの霊力を貪る日を待っている。都に住む人間は、結界と言う名の温室に育ったか弱い花なのさ。」【晴明】 「毎年の先祖供養祭りの時期は、都の結界が最も脆い時だ。最近の異変も、都の結界を破ろうとする何かの仕業だろう。やつらは人々を守っている壁を壊そうとしているんだ。」 |
3日目
3日目ストーリー |
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【晴明】 「夜中にこの山頂で竜笛を吹くのはお前くらいだ……博雅。せっかくの音色なのに、どうしてこんな人気のない場所で吹くんだ?」【源博雅】 「なんてことねえ。長い間弓を握っていたせいか、笛の腕が少しなまった。ちょうど時間があるから、感覚を取り戻そうと練習してるんだ。みんなの前で吹くには下手すぎる。」【小白】 「(小さな声で)博雅様は何か悩んでいるみたいですね。」【晴明】 「お前が山に入った本当の理由を教えてくれないか。」【源博雅】 「ふう…今年は百鬼夜行があまりにも頻繁に起きている。都の結界が少し心配になってきた。外に潜んでいる悪鬼は、都の「知り合い」たちのように優しくねぇからな。」【晴明】 「確かにそうだな。奴らを率いるものはいないとはいえ、結界を破って一斉に平安京を襲ってこないという保障はどこにもない。」【源博雅】 「晴明よ。俺は今までお前に頼りすぎていたかもしれない。お前の「頼もしさ」は悪くないが、俺も一人前にならねぇと。だから、しばらくここを離れ、都の「外」の問題を解決したいんだ。」【小白】 「離れる!?博雅様、小白は博雅様のことが時々嫌いですけど、大切な仲間だと思っています!どうか、どうか思いつめないでください!」【源博雅】 「この犬っころは何を考えてるんだ?離れると言っただけで、死ぬとは言ってねぇ。時が来たら、みんなにもちゃんと話すつもりだ。だがお前にだけは、俺の覚悟を分かってほしい。」【晴明】 「ああ……分かっている。どこにいても、私が必要になったら折り鶴で連絡してくれ。必ず駆けつける。」【源博雅】 「相変わらず周到だな。感謝する!そろそろ下山しよう。いつまでもここで俺の下手な曲を聴いていても仕方がない。」【晴明】 「お前は音楽より、弓道のほうに長けていると言ったことがあるな。だがお前の笛の音を聞くと、それは謙遜としか思えない。都の名門に仕える楽師たちの中で、お前の曲だけが心の一番柔らかいところに入る。」【源博雅】 「な、なんだ、いきなり……はは、でも確かに、随分と長い間、誰にも俺の笛をじっくり聞かせてなかったな。神楽が行方不明になってから、笛より弓矢とともに過ごす時間のほうが遥かに長い。そうだな、都に戻ったら、本気で新しい曲を書こう。最初の聴衆はお前らだ。源博雅様の曲はどんなもんか聞いてくれ!」【小白】 「小白は全然問題ありません!!」【晴明】 「喜んで。」 |
4日目
4日目ストーリー |
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【蒼風一目連】 「あの謎の力がますます強くなっている。これは一体…このままだと、七角山だけでなく、都の周辺まで巻き添えを喰ってしまう…」【蟲師】 「一目連様!どうか私たちも一緒に…」【蒼風一目連】 「蟲師、君と古籠火は七角山に残れ。近頃都に起きている不思議な現象は、ただの始まりにすぎぬかもしれない。都の風…」【晴明】 「一目連、お前も都の異常現象を調べに来たのか?」【蒼風一目連】 「「も」?どうやらこの異常の裏にある不吉な兆しに気づいた者が他にもいるようだな。」【晴明】 「ああ。異常が起きてからというもの、都の陰陽師たちは方々を奔走し、原因を突き止めようとしている。」【蒼風一目連】 「なるほど。我が都に来たのも、ここの異常を確かめるためだ。だが、お前たちがいる以上、ひとまず安心できるだろう。」【晴明】 「いや、情報は多いに越したことは無い。どんな些細なことでも、肝心な手がかりになる可能性がある。」【蒼風一目連】 「ではかつての「風神」として、我なりの考えを述べさせてもらおう。海国との戦いの後、都周辺の霊力の流れが急に加速し、まるで底なしの穴が霊力を吸い込んでいるようだ。足りない霊力を補うためか、周りの山々の霊力がどんどん都に吸い込まれている。七角山の麓だけでも、木々が大量に枯れ、その地に暮らしている人々が得体のしれない病を罹った。このまま放っておけば、収拾のつかない事態になるだろう。」【晴明】 「周囲の霊力がいずれも都に流れてきている。ということは、異常の根源がこの都にあるに違いない。」【蒼風一目連】 「だが今の異常を引き起こしたことは、その「根源」の最終目的ではない気がする。」【晴明】 「他の目的を達成するために、やむを得ず異常を引き起こしているというのか。それも可能性としてはあるな。都にはまだ私の知らない秘密がある。それは異常の真相を突き止める鍵かもしれない。表像の裏に真実が隠されている。(都の結界を弱めることは、相手が目的を達成する第一歩に過ぎないかもしれない。その本当の目的は、もしかすると…)」【蒼風一目連】 「不測の事態に備え、我はしばらく都にいる。」【晴明】 「七角山のほうは…」【蒼風一目連】 「古籠火、シシオたちが七角山を見てくれているから大丈夫だ。山風は一時冥府に降りて薫を探していたが、その後一人で遠いところへ旅出たきり、未だに何の消息もない。」【晴明】 「なるほど。」【蒼風一目連】 「暴風雨の匂いがする。これから不測の事態が起きなければいいのだが。」 |
5日目
5日目ストーリー |
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【小白】 「うわあ!前にいるのは軍隊ですか?都にこんな大人数の軍隊があるとは知りませんでした。都を出ようしているのでしょうか?」【晴明】 「小白、あの家紋をよく見ろ。あれは源氏の妖怪兵器だ。」【小白】 「くんくん…奴らの匂いは大江山の頃とは違うようです。源頼光はまた何かへんてこな改造を加えたのでしょうか?」【源頼光】 「ようやく鋭くなったな。晴明がちゃんとしつけているようだ。」【小白】 「うあああああ!!」【晴明】 「源頼光、妖怪兵器の軍団を率いて都の外で何をするつもりだ。」【源頼光】 「大陰陽師のお前も察しているだろう。都の結界はあと数日も持たない。」【小白】 「それなのになぜ大勢で出て行こうとしてるんですか!」【晴明】 「妖兵には結界術の霊符が備えられているようだ。」【小白】 「妖兵で都の結界を固めるつもりですか?!」【源頼光】 「都の外の悪鬼は人間を珍味だと考え、常日頃から隙をついて進入しようとしているんだ。妖兵をおとりに、裏で糸を引いている本当の黒幕を誘き出すことも考えた。だがここ最近の陰陽の力の流れから見ると、奴は今、都にいるに違いない。」【晴明】 「奴が…」【源頼光】 「大江山との戦いで気づいた異常を覚えているだろう、晴明。」【晴明】 「もしそうであれば、海国の件もおそらくまだ終わっていない…すべては布石の一歩にすぎない。」【源頼光】 「ふふん、彼もそのうち姿を現すだろう。だが都の外には、陽界へ侵入しようとする奴が沢山いる。」【晴明】 「鬼域のことか?」【源頼光】 「鬼兵部はそこから手がかりを持ち帰った。晴明よ、陰陽両界と高天原以外の場所で、人間がまだ知らない世界があると信じるか。」【小白】 「ええ?陰陽両界の狭間の他に、三界の外の世界があるんですか?」【晴明】 「確かに、冥界と高天原以外の異界の存在を聞いたことがある。大江山を境に、陽界の中で、人間の領土と鬼族の鬼域が二つに別れている。高天原は陽界の上層、冥界は陰界の底辺に位置する。だがこの三界の範囲外には、宇宙のように際限のない異界が存在する。異界には、おそらく三界の生き物を超える高等な生き物が存在している。全員がヤマタノオロチのような存在だとしたら、彼らが陽界に来たが最後…」【源頼光】 「その通り、未来をこの脆い結界にかけていては終わりだ。この壁を乗り越えてはじめて、人間が本当の自立を実現するのだ。」【源氏陰陽師】 「源頼光様、鬼切様が鬼兵部を整えました。今すぐにでも強化の術を始められます。」【源頼光】 「行こう。」【源氏陰陽師】 「はい!」【源頼光】 「晴明よ、この時代はまもなく本物の変革を迎えるだろう。お前の選択を楽しみにしている。」【晴明】 「……」 |
6日目
6日目ストーリー |
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【小白】 「セイメイ様、都の港が見えます!」【晴明】 「つい先日まで暴風や豪雨が吹き荒れていたのに、今日はいい天気だ。」【小白】 「詳しく調べるいい機会ですね!あれ?港にぽつんと立っているのは八百比丘尼様ですか?」【晴明】 「八百比丘尼、どうりでこの数日神社でお前の姿を見なかった。ずっと都の港にいたんだな。」【八百比丘尼】 「あら、晴明様ではありませんか。」【晴明】 「最近海上の天気が荒く、漁師がみな出港をやめ、港に止めてあった船も全部上げられた。お前は逆にしきりに海辺に来ている。」【八百比丘尼】 「このような天気になると、思わず故郷のことを思い出します。」【小白】 「故郷、ですか?」【八百比丘尼】 「私が暮らしていた漁村も、いつもこのような嵐に見舞われていました。あれからどれほどの歳月が経ったかもう覚えていませんが、まるで昨日のことのようです。」【晴明】 「この天気は、何かの兆しだろうか?」【八百比丘尼】 「子供のころの記憶では、こういった天気は死と新生の予兆です。私が生まれた漁村には時々恐ろしい嵐が来ていましたが、生計を立てるために、漁師たちは命の危険を冒して海へ出ていました。ですが、おぞましい嵐がやんだ後には、時に透き通った美しい歌声が聞こえてきたそうです。それは月光の元で挽歌を唄う鮫人でした。彼女たちは暴風に巻き上げられ海に落ちた漁師を助けました。海面が凪ぐのを待って、彼らを再び漁村の砂浜に送り返しました。」【晴明】 「それはとても美しい愛の物語だな。」【八百比丘尼】 「ふふ、鮫人と漁師の恋は禁断の誘惑に満ちたものでした。」【晴明】 「だが鮫人にまつわる伝説は、今となってはほとんど聞かないな。伝承が途絶えたのだろうか。」【八百比丘尼】 「彼女たちの伝説は数百年前に終焉を迎えました。ですが、この懐かしい嵐は、彼女たちの帰還の兆しのようです。そして私のこの不死の身体も彼女を呼んでいます。」【晴明】 「お前は人魚の一族と深い因縁があるようだな。」【八百比丘尼】 「この生命を授けてくれたのは、なんといっても「彼女」ですので。晴明さん、私の占いに少し変化が起きています。未来が変わるのを見ました。彼女は私に真の死亡をもたらします。」 |
7日目
7日目ストーリー |
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【鬼王酒呑童子】 「晴明、いるか?」【小白】 「酒呑童子様が自ら訪ねてきました!」【晴明】 「酒呑童子、珍しいな。」【鬼王酒呑童子】 「前置きは省くぞ。最近の百鬼夜行について知ってるだろう?」【小白】 「セイメイ様はその件を解決するために万事屋を開設したんですよ!もしかしてあなたたち鬼王の仕業ですか?!」【鬼王酒呑童子】 「俺様はそんなくだらねえことをする興味も暇もねえ。最近の百鬼夜行は陰陽の力の乱れによるものだ。都だけでなく、大江山や他の鬼王の縄張りも同じ影響を受けている。血月、黒雨、暴風。様々な異変が各地で起きて、あやかしどもが蠢きはじめている。そして異変を引き起こした力の源は、どうやら都の中にあるらしい。」【小白】 「鬼王たちの領域まで影響されたんですか?なにか解決法はありますか?」【鬼王酒呑童子】 「こんな暴風雨が来ようとしているときは、盛大に宴を開き、美味しい酒を何本も飲めば、すべて解決だ。」【小白】 「それ本気ですか!」【鬼王酒呑童子】 「ははははは!冗談はさて置いて、晴明よ、鬼王の宴に来ないか。」【晴明】 「鬼王の宴?」【小白】 「待ってください!こんな時に宴会を開くんですか!」【鬼王酒呑童子】 「今の異常を解決し、鬼たちの未来を決める集まりでもある。晴明、半妖の血を持つお前には、鬼王と飲む資格がある。」【晴明】 「……出席させてもらおう。」【鬼王酒呑童子】 「よろしい。」【小白】 「そういえば、どうして茨木童子様が酒呑童子様の側に見当たらないのですか?」【鬼王酒呑童子】 「あいつなら…都に来てはいる。だがなぜか最近いつも悶々としていて、俺様が酒飲みに誘っても断られた。」【小白】 「えっと、これこそ最大の異常現象ではありませんか…?」【鬼王酒呑童子】 「腕が暴走したせいか、俺様と星熊童子に近づきたがりもしない。」【晴明】 「茨木童子の腕の問題だが、何か手がかりはあるか?」【鬼王酒呑童子】 「あいつの腕を操る力なら、一つ心当たりがある。以前、俺様が鬼域に入り込んだ時、鬼域に異界から来た一族がいると聞いた。」【晴明】 「異界?」【鬼王酒呑童子】 「高天原の神でも、冥界の者でもない……天人。やつらは三界を超える能力を持っていて、精神世界の力を具現化できるらしい。おそらく茨木童子の腕を操っているのはその力だ。」【小白】 「ものすごく厄介に聞こえますね。」【鬼王酒呑童子】 「まだはっきりした手がかりをつかんではいねぇが、俺様がいる以上、大船に乗ったと思え。」 |
8日目
8日目ストーリー |
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【燼天玉藻前】 「珍しい客人だね。今宵の夜風はこんなに冷たく寂しいのに、よく塔の天辺に来る気になったな。」【黒晴明】 「一人で風景を見ていると辛い思いに浸ってしまう。お前のことが心配だから来たんだ。」【燼天玉藻前】 「お前はまことに晴明とは違うようだ。当ててみよう。都の異常について聞きに来たのだろう。」【黒晴明】 「(扇子を閉じ、静かに微笑む。)」【燼天玉藻前】 「古の時、大きな結界は城壁のように都を覆い、ここで暮らす人間を守ってきた。だが今となっては結界が日増しに脆くなり、破壊しようと企む者が現れた。今日来たのは、晴明に協力するためじゃないだろう?」【黒晴明】 「我には我の目的がある。ただ…あいつは我にとってまだ利用価値がある。」【燼天玉藻前】 「都の運命、この劇はますます面白くなってきた。私は悪趣味な計画を企てるよりも、純粋な殺戮を愛でる奴に興味がある。もう一人の客人もついたようだ。」【晴明】 「黒晴明、都にまた来た目的はなんだ?」【黒晴明】 「そう張り詰めるな。妖力が崩れている分身にそこまで警戒する必要はない。」【晴明】 「……都に、お前と気楽に世間話ができる者は、一人もいないだろう。」【雪女】 「うっ!」【黒晴明】 「雪女、最近どうしたんだ?」【雪女】 「黒晴明様、どうか私のことはご心配なさらないでください。」【晴明】 「お前の力がだんだん減っている。」【雪女】 「大したことありません、私は黒晴明様の重荷にはなりません。」【黒晴明】 「お前は我が計画を実行する上で欠かせない仲間だ、重荷などではない。大天狗は先に都に入った。まず彼と合流しよう。」【雪女】 「承知しました、黒晴明様。」【晴明】 「黒晴明、私はずっとお前を見ている。二度と都に危害を加えるようなことはするな。」【黒晴明】 「ではずっと我を見ているがいい、晴明よ。」【燼天玉藻前】 「私の友が来たようだ。」【縁結神】 「大狐、待たせたのう!ん?こらの変わった化粧の陰陽師とその横の犬を連れている陰陽師はよく似ておるな。」【黒晴明】 「……」【雪女】 「黒晴明様になんて失礼な!」【縁結神】 「待て待て!その化粧は大変特徴的で、いかにも金を持っていそうな雰囲気だと褒めておるのじゃ!ほれ、「顔を紫色に塗る人は、開口一番で牛まで殺せる」と言うじゃろう。」【黒晴明】 「……」【縁結神】 「(なんて威圧感じゃ…)すまぬ、もう何も言わん。」【燼天玉藻前】 「晴明、私は先に失礼する。お前も酒呑童子から既に誘われているだろう。」【晴明】 「状況は明白だ。陰陽師たちが調査しているだけでなく、鬼王たちもあの異変の根源が都の中にあると気付いている。そして都ではまもなく盛大な鬼王の宴が開かれる。まるで知らない誰かが、このすべてを導いているようだ。宴会が始まる前に、雲外鏡と一回話さねばならないようだな。みんなの力を合わせて、黒幕の陰謀を阻止するには、彼らの力を借りるしかない。今回は、私がすべての罪を背負うとしよう…」 |
京の万事屋「鬼王密巻」ストーリー
茨木童子
茨木童子ストーリー |
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【煉獄茨木童子】 「鬼王の宴…こんな名ばかりの宴、どうして我々が参加しなければならないのだ?私の知っている酒呑童子は、「鬼王」の名を気に掛ける者ではない。」【鬼王酒呑童子】 「早まるな。「鬼王の宴」は一つのきっかけに過ぎない。この宴を機に、大江山が再び主導権を握るんだ。先が見えない日々はもう終わりだ。今こそ我々が再び目覚める時ぞ。」【煉獄茨木童子】 「…既に計画があるんだな。私は余計な心配をしたようだ、友よ。ならば、私の役目はなんだ?百鬼夜行の小妖どもは、暇つぶしにもならぬぞ。」【鬼王酒呑童子】 「安心しろ。今回は大事な「客人」が訪れると聞いた。鬼王の宴に出席するほどの奴だ。」【煉獄茨木童子】 「……黒晴明たちか?」【鬼王酒呑童子】 「いや、彼らだけじゃない。」【煉獄茨木童子】 「ははははは!よかろう!!お前が玉藻前と会話している間、私がその大事な「客人」とやらを待っていようではないか!」 |
酒呑童子
酒呑童子ストーリー |
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【鬼王酒呑童子】 「あの陰陽師たちは、こんな形で対面するとは夢にも思わないだろう。これは大江山の一等の酒だ。俺と一杯飲もう、玉藻前。」【燼天玉藻前】 「いいだろう。」【鬼王酒呑童子】 「少し聞きたいことがある。過去の鬼王の宴について、どれほど知っている?」【燼天玉藻前】 「お前ほど多くは知らぬ。」【鬼王酒呑童子】 「俺たちが誘った二人の晴明以外に、あと誰が来るんだ?」【燼天玉藻前】 「ふふ、誰が来るだろう?」【鬼王酒呑童子】 「ちっ、質問に質問で返すな。最後の質問だ……お前も気づいているだろう。何か禍々しいことが起きようとしている。」【燼天玉藻前】 「間違いない。長年の間、鬼族間の争い、鬼族と人間の葛藤、貪瞋癡から生まれる「繋がり」が今日まで続いてきた。これらの「繋がり」は因縁だったり、絆だったり、まるで糸のように私たちを結んでいる。堅そうに見える糸だが、刀の一振りで切れる……我々を待っている未来は崩壊と分断だ。」【鬼王酒呑童子】 「崩壊と分断…ふん、お前が何を知っているかは分からんが、大江山の絆はそうたやすく切れるものではない。俺とあいつらの「繋がり」は解けないほど縺れているからな!お前の狐火でも焼き尽くせねえ。」【燼天玉藻前】 「これが大江山の「鬼王」の気迫なのか…?ふふ、嫌いじゃないよ。」 |
玉藻前
玉藻前ストーリー |
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【鬼王酒呑童子】 「鬼王の宴が間もなく始まる。ここで突っ立てないでそろそろ行くぞ。」【燼天玉藻前】 「海国の件がなかったら、あいつもここに来るはずだろう?」【鬼王酒呑童子】 「なんだ?今更あの男の話をして。あいつのせいで俺らの縄張りがめちゃくちゃだ。少なくとも罪のないあやかしたちに謝るのが筋合いだ。そうだろう?」【燼天玉藻前】 「海国の残党がどこに行ったか、知りたくないか?」【鬼王酒呑童子】 「晴明のやつが遠い海域に行かせたらしい。奴らは俺たち同様、ただ帰る場所が欲しいだけのあやかしだ。これ以上騒ぎを起こさなければ、大江山は奴らと敵対するつもりはねえ。」【燼天玉藻前】 「海国のあやかしどもは大嶽丸の指揮で戦争を引き起こした。首領を失った以上、我々にとって脅威にはならない。この点では、私もお前と同意見だ。大嶽丸のいない鈴鹿山は、なぜか「鬼王」を失った大江山を思い出させるところがあるね。」【鬼王酒呑童子】 「あの男は容易く自害せずに、ちゃんと生きて罪を償うべきだ。いずれにせよ、俺は奴の決断を認められねえ。ただ…より強くなって家と仲間を守りたいという気持ちだけは、分かる。」【燼天玉藻前】 「ふふ、「鬼王」も簡単に務まるものじゃないね。」【鬼王酒呑童子】 「……お前の言う通りかもしれない。あの男がいたら、一緒に参加させるべきだ。あの男と一杯飲むのも、いいだろう。」 |
妖狐
妖狐ストーリー |
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【朧車】 「玉藻前様!先日調査を依頼された件ですが、はっきりと分かりました!玉藻前様のおっしゃる通り、陸にはまだ海妖たちの手引きがいます。」【燼天玉藻前】 「名前は分かったか?」【朧車】 「風狸です!こいつは都随一の刺客で、陰陽師たちは奴をよく雇っています。「不死身の風狸」……そう呼ばれているそうです。」【燼天玉藻前】 「陰陽師の刺客なら、なぜ海国を手伝うんだ?それに、風狸という名は、どこかで聞いたことがある気がする。ふふ、そうか…なるほど。」【朧車】 「え!さすが玉藻前様、既にお察しのようですね。私にはまだ見当もつかず、さっぱりわかりませんが。」【燼天玉藻前】 「まだ異常に気づかないか?」【朧車】 「い、異常とおっしゃいますと?」【燼天玉藻前】 「都随一の刺客が、そう簡単に正体を暴くものではない。なのに、お前らが一通り調べただけで、相手の名前を嗅ぎつけた。彼はわざと自分の正体を漏らし、お前たちが私に報告するように仕向けた。そうすれば宴会が始まる前に私と酒呑童子が密談する場所を突き止められる。」【朧車】 「ええ!???私が尾行されたということですか!?」【燼天玉藻前】 「実に面白い奴だ。奴の主に一回会ってみたいものだね。今頃、奴はどこから私たちを見ているんだろう?」 |
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