【陰陽師】「京都決戦」ストーリーまとめ【ネタバレ注意】
- 最終更新日
記事の更新を停止しています |
---|
現在、こちらのページは更新を停止しております。情報が古い可能性がございますので、ご注意ください。 |
『陰陽師』の「京都決戦」のストーリー(シナリオ)をまとめて紹介。
©1997-2019 NetEase, Inc.All Rights Reserved
京都決戦「京都」ストーリー
壱
壱ストーリー |
---|
(都の外)【大嶽丸】 「久次良、我が軍の前衛の位置を報告しろ。」【久次良】 「若…前衛から、返答がありません。」【大嶽丸】 「皆犠牲となったのか…俺が思うに、都の警戒は既に厳しくなっている。高地に立つと見える、バラバラになった小部隊が都の外へ移動している。久次良、敵軍の思惑は何だと思う?」【久次良】 「大戦が始める時は都を死守すべき、なのに兵力を分散した。恐らく平安京で何かしらの罠が我々を待っている。奴らは民に被害をもたらすのを恐れ、こっそりと民を都の外へ避難させた。」【大嶽丸】 「俺の見解も同じだ。俺の軍令を伝えろ、海国各部隊は前進する。奴らが罠を起動する前に、我が軍は先に都へ侵入し陣眼を見つけ、奴らを殺して対処できなくする。この戦は鈴鹿山の存亡にかかわる。陸へ前進せよ、我が民と故郷のために最後まで戦う!」 |
弐
弐ストーリー |
---|
(都の中)【小白】 「セイメイ様!小白の話、聞こえてます?セイメイ様…」【晴明】 「ああ、すまない。」【小白】 「セイメイ様が気を散らすなんて珍しいですね。海国との最後の決戦が心配なのですか?」【晴明】 「ああ、全て計画通りだが、何か遺漏がないか心配なんだ。もし海国に隙を突かれたら、我々の仲間だけでなく、平安京にいる罪なき全ての人間と妖怪を失うことになる。私は……慎重に対応しなければならない。」【藤原道綱】 「「私たち」でしょう?」【小白】 「藤原家の陰陽師!」【藤原道綱】 「やあ、小狐。海国に動きがあります。私たち最初の「餌」が魚を釣るのに成功しました。気付かないのではないかと心配していましたが、大嶽丸の用心深さには本当に助けられました。」【晴明】 「陰陽師が平民に偽装して都から逃げれば、海国は必ず潜入のチャンスだと思い、目的を達成するために行動する。大江山の一戦で分かった。彼らにとって、時間はないのだろう。私の判断によれば、海妖は必ず罠にかかる。」【藤原道綱】 「小狐よ、お前の主と敵にならずにすんで、私は本当に幸せだ……」【源博雅】 「おい、晴明、もう出発できるか?」【神楽】 「皆、準備できた。」【八百比丘尼】 「源頼光様も到着したみたいです。」【源博雅】 「ちっ、源頼光も加入するのか?」【源頼光】 「源氏はずっと都の人々のために奔走している。お前も源氏の一員なのに、何故私たちに加入しないのだ?」【晴明】 「大江山での源頼光の活躍は、海国に対する前代未聞の脅威だ。今回の京都決戦は、源家の力は必要だ。」【源頼光】 「他人の都合を聞く必要はない、源氏は自らあの海寇たちに刃を向ける。もちろん、今日の協力で我々の損害も抑えることができる。ここ数日、我々が配置した守護結界は順調に発動し、敵軍の斥候も消滅した。例え主力部隊が攻めてきても、都への脅威にはならないだろう。大陰陽師、今のうちにお前の「計画」を実行しよう。」 |
参
参ストーリー |
---|
【晴明】 「ああ……私たちが知っている通り、海妖が五つの地点を攻めたのは法陣を描くため、そして陣眼で巨大な術を起動するためだ。もし五芒星陣が順調に起動したら、平安京の霊力は恐らく大嶽丸の手にある八尺瓊勾玉に完全吸収され、人間と妖怪はこの地で生存できなくなる。」【藤原道綱】 「これらの情報は、しっかり調査してきた物、間違いないと思う。」【晴明】 「海国は五つの地点の法陣を隠し、我々はずっと騙されていた。今、雲外鏡の力を借りて、法陣が再び出現したはずだ。皆が賀茂家の提供した解除の法を持って、兵を五つに分け法陣を解けば、都での大嶽丸との決戦を心配する必要はない。」【神楽】 「荒川、黒夜山、逢魔ヶ原陣、七角山、大江山……妖怪がたくさん住んでる。」【源博雅】 「そうだ!俺たちは知り合いの妖怪に頼んで、共に都へ戻り大嶽丸に対抗できる!都の戦力は多いに越したことは無い。どんな小さな力でも、集めれば海潮の激流に対抗できる。」【八百比丘尼】 「私たち五人は都の陰陽師を引き連れて五つの場所に行きます。では晴明さんは?」【晴明】 「もし都が完全な空城となったら、海国が怪しんで、大群を派遣してお前たちを阻止するかもしれない。私は此処に残り、大嶽丸に対抗する。」【源博雅】 「お前一人だけ残るのか?」【小白】 「小白もいますよ!」【晴明】 「式神と私は共に戦う。私は紙人形も使って幻影を作り出し、海妖の視界を阻む。」【藤原道綱】 「陰陽師三家も一部の兵力を残し、海妖の足止めをします。」【神楽】 「晴明一人では、危険すぎる。」【晴明】 「もし私一人で平安京の平和を取り戻せるのなら、悪くない。我々の計画が海国に見破られ、全てが無駄になるのが怖い。だからお前たちは最速で任務を達成し、都で決戦を行ってくれ。」【源博雅】 「分かった、俺たちは皆同じ重みを背負っている。しかしお前も、俺たちが戻るまでは命を落とさないと、約束してくれ。」【八百比丘尼】 「晴明さんの生死は、あなたが思っている以上に重要なのです。」【晴明】 「私は大丈夫だ、皆どうか気を付けてくれ。」【源頼光】 「出発しよう、敵軍はお前達のように話し好きではない。」【源博雅】 「わかってる、行くぞ!」【神楽】 「うん!晴明、私たちはすぐに戻る!」 |
肆
肆ストーリー |
---|
【小白】 「敵の進軍の足踏みが平安京の大地をも軽く揺るがしています。私たちはようやく海国と決戦するのですね。小白は初めてこれだけの敵を目の前にして、ちょっと緊張します。」【白蔵主】 「戦況に応じて、戦い方も変えないとね。」【白狼】 「晴明様!敵軍の先行部隊は南で集結し、すぐに朱雀門へ到着します。軍を率いているのは、また海国の久次良です、あの様子からして、正面から攻め込んでくるようです。」【晴明】 「海妖が南の陸から攻撃を仕掛けるなんて、彼らが得意な陽動作戦だろう。白狼、お前は源氏の部隊を五部隊引き連れて、高地から奴らを抑えてくれ。お前の弓なら、久次良の鯨骨も接近しにくいだろう。」【白狼】 「はい。」【蛍草】 「白狼様、私も……」【白狼】 「蛍草、晴明様はあなたを必要としています。あなたが勇気を持てば、私がいなくても多くの敵を撃退できるでしょう。私はあなたの力を信じています。」【蛍草】 「私……はい!今回の戦闘は私たちの故郷に関わる、私も我儘ではいられない!白狼様、どうか気をつけてください!」【白狼】 「ありがとう、蛍草。では、私は先に行きます。」 |
伍
伍ストーリー |
---|
【姑獲鳥】 「犬神、奴らは鴨川に沿って泳ぎに来た。あんたの太刀を準備してくれ。」【犬神】 「とっくに準備完了だ、一緒に戦うことになるとはな。悪しき海妖ともよ、我が剣で成敗してくれる。」【七人岬・扇】 「兄弟たちよ上陸するぞ、鴨川の隣が平安京の陽明門だ!」【犬神】 「何処に逃げるか!心剣!」【姑獲鳥】 「あたしも力を尽くそう、さっ!」【七人岬・扇】 「ふぅ——!!おい!ど、どういうことだ?鴨川の岸に待ち伏せだと!?」【七人岬・雲】 「皆の衆、かかれ!最後の戦いだ、全力をぶつけろう!」【犬神】 「この数では、少々厳しいのだ。」【童男】 「犬神様、姑獲鳥様、背後は私と童女にまかせて。」【童女】 「晴明様のご命令です。今度晴明様にお礼をしてくださいね。」【犬神】 「心強いね。姑獲鳥殿、今日は思い切りやりましょう。」【姑獲鳥】 「喜んでお供するよ!」 |
陸
陸ストーリー |
---|
【白蔵主】 「大嶽丸は何故まだ現れないんでしょう、海妖の進攻は小白が思ってるほど速くないみたいですね。」【晴明】 「彼らは既に姑獲鳥と犬神の罠に落ちた。これで、皆のためにもっと多くの時間を稼げる。しかし海国もずっと止まったままではない、すぐに軍を立て直すだろう。」【白蔵主】 「はい!小白は神経を尖らせます!」【晴明】 「妖刀姫、蛍草、お前たちの任務は小白と共に私の傍で陣眼を守ることだ。大嶽丸は自ら現れる、この巨大な法陣は奴の八尺瓊勾玉剣でしか起動できない。私たちは大嶽丸を阻止する最後の壁、平安京を守る最後の要だ。」【妖刀姫】 「陣眼を守りきらないと、神器「雲外鏡」の作戦は成功しない…今回、私は誰かのために殺戮を行うわけじゃない、私が信じる未来を守るだけ。皆が五か所の法陣を攻め落とすまで耐える、私は期待を裏切らない!」【蛍草】 「私も、期待を裏切りません……!」【白蔵主】 「しかしセイメイ様、我々だけでは少し厳しいです。もう援軍がないのか?」【晴明】 「私は既に他の式神を平安京の色んな場所に配置し、ここには多重の結界を張っている。海妖も簡単には察知出来ないだろう。」【白蔵主】 「結界?小白には結界なんて見えませんよ?セイメイ様はいつ結界を張り巡らせたのですか!?」【晴明】 「小白、鬼族が知り付くしている陰陽師晴明、彼の庭院に何故悪霊がめったに侵入しないと思う?隠れた陰陽道、それは人も鬼も見破ることが難しい「罠」。それに私の術式は魑魅魍魎に敏感で、我々は英気を養いながら海妖を牽制することができる。」【白蔵主】 「まさか、庭院にあるあの複雑な結界を運んできたのですか!?わぁ、本気になったセイメイ様はなんだか恐ろしいです……」【晴明】 「皆、元気を出してくれ。侵攻がどんなに猛烈でも、仲間が戻るまで、私たちは必ず守り切るのだ。」 |
京都決戦「大江山」ストーリー
壱
壱ストーリー |
---|
【山童】 「あああ!く、来るな——!」【化狸】 「た、助けてくれ!!」【天邪鬼緑】 「この裏切り者め!!失せろ!!」【七人岬・雲】 「おいお前ら、奴らが仲間割れしてる間に、さっさと全員殺しちまおうじゃねえか!」【源氏の陰陽師】 「これは?!大江山が海妖に侵略されただけでなく、妖怪たちがまだ幻影と戦っているとは。」【天剣刃心鬼切】 「……まさか、また海鳴の幻境による仕業か?」【源頼光】 「大江山に戻るのは、隠された血祭の陣を見つけ出すためだというものの、海鳴の奴がここに残した幻影結界はまだ完全に消えていないようだ。海国の瘴気の影響を受け、残留した結界が再び作動したのだな。」【天剣刃心鬼切】 「くそ……!ならば前と同じように、この瘴気の源を見つけ出せば取り除くことができるだろう。」【源頼光】 「今のそれはただの幻境ではない。幻境が長く残留するにつれ、内に秘められていた妄念や幻像は完全に具現化されてしまう。大江山の妖怪たちは今、それらの具現化された幻影と戦っている。放っておけば、ますます多くの「恐ろしき」存在が具現化されるだろうな。」【天剣刃心鬼切】 「片っ端から撃破していくしかないのか?」【源頼光】 「鬼兵部。」【鬼兵部】 「はっ。」【源頼光】 「谷の中心部に行って畳みかけ捜索を行いなさい。妖気が最も強い幻影を発見次第、私に合図を送るように。」【天剣刃心鬼切】 「源頼光……これは何を?」【源頼光】 「これらの幻影は厄介だが、血祭の陣の位置を示している。ここで最も強力な妄念や幻像は、確実にその近くにある。それを撃破すれば、他の幻影も抑止することができるだろう。」【天剣刃心鬼切】 「つまり、今回の目標は最も強力な幻影なのだな?……大江山の辺境に戦乱が続いているというのに、酒呑童子と茨木童子の姿がまだ見えない。これらの出来事に対して全く無関心とは、実に彼ららしくないな。」【源頼光】 「もしかすると、彼らも力が尽きたのかもしれない。」【天剣刃心鬼切】 「……」【源頼光】 「行こう。早く彼らを見つけ出さねば。」 |
弐(2マス占領で解放)
弐ストーリー |
---|
【妖怪幻影】 「ふう、ふう……源氏……死ね……!くそ……人間め……許せない……」【天剣刃心鬼切】 「天剣・断悪斬!」【妖怪幻影】 「ぎああああ!!!」【天剣刃心鬼切】 「ふう……これで近くの妖怪の幻影をすべて解決したはずだ。」【源氏の陰陽師】 「ここまで来る道中、大量の海国軍団と妖怪の幻影を解決しましたし、人間の百姓もたくさん救いましたね。しかし、まだ何も手かがりはありません。」【天剣刃心鬼切】 「そこにいるのは誰だ?」【星熊童子】 「ひぃ……!い、命だけは!」【天剣刃心鬼切】 「無剣!」【星熊童子】 「話を聞いてくれ!」【天剣刃心鬼切】 「無剣!」【源頼光】 「おい……もういい。そいつは幻影なんかじゃないぞ。」【星熊童子】 「だから、あんた達と都の陰陽師様の案内をしにきたんですって!酒呑童子と茨木童子の二人が、こんな肝心な時にまたやり合い始めたんです!奴らは今、鬼王座の最も高いところで殴り合ってるんですよ。おいらは酒呑童子の命令で近くの妖怪を避難させたけど、誰かが二人を止めてくれないと大変なことに…」【天剣刃心鬼切】 「奴らはどこだ?案内してくれ。」 |
参(4マス占領で解放)
参ストーリー |
---|
【煉獄茨木童子】 「くそっ!酒呑童子……!早く行け!」【鬼王酒呑童子】 「ちっ、まだだめなのか?もっと飲め!!」【煉獄茨木童子】 「くっ!う……」【星熊童子】 「なんとか間に合った!」【源氏の陰陽師】 「あれは?酒呑童子が拳で茨木童子の鬼手を受け止めただと?」【鬼王酒呑童子】 「……いけたか?」【煉獄茨木童子】 「うわあああああ——!!」【星熊童子】 「まずい!茨木童子がますます凶暴に見えてきたぞ……もう片方の地獄の鬼手が後ろから現れて酒呑童子を襲撃しようとしてる!」【源氏の陰陽師】 「つまり、今はどういう状況なんだ?大江山の鬼王と茨木童子まで幻境に影響されたのか?幻影の妖怪と海妖ですら前に出たがらない。彼らが発している妖気に傷つけられるのを恐れているんだな。」【源頼光】 「奴らの動きをよく見ろ。茨木童子が攻撃しているというよりも、彼があの鬼手に操られて酒呑童子を攻撃しているというべきかもしれない。」【天剣刃心鬼切】 「なに……?」【星熊童子】 「認めたくはないけど、確かに頼光様の予想通りです。見ての通り、まさに鬼手が茨木童子を操ろうとしているんですよ。海国が大江山を攻めるあの一戦で鬼切が重傷を負い、地獄の鬼手が茨木童子のもとに帰りました。最初のうちはなんの異常もなかったんだけど、その後すぐ、鬼手が制御を失い始めて…まるで自意識が生まれたかのように、茨木童子に近づこうとしている奴らを無差別に攻撃するんです。そのことで酒呑童子もおいらも十分悩んでいるというのに、まさか海国の再襲撃に遭うなんて…立て続けに起こりすぎですよ、まったく。」【天剣刃心鬼切】 「源頼光、あの鬼手は一体?」 |
肆(6マス占領で解放)
肆ストーリー |
---|
【星熊童子】 「かつて、茨木童子の鬼手は鬼切に附いていたけど、その時は無事でしたよ。その原因については、頼光様ならきっとご存知かと。」【源頼光】 「あの鬼手は鬼切と融合する前まで、異常な力を持っていた。鬼切に附いていた間に制御を失わなかったのは、鬼切の体内の血の契りが、その力を抑制したからだ。だが、血の契りを持つ鬼切から離れた途端、鬼手の中の力が再び目覚めはじめた。」【天剣刃心鬼切】 「源氏の屋敷で傀儡を刺し、力尽きたあの夜のことを今でも覚えている……鬼手はまるで生き物のように、源頼光の血に伝って俺に向かってきたんだ。」【星熊童子】 「そういえば昔、茨木童子は酒呑童子に挑むためによく大江山に訪れて、日々戦いを繰り返していたな。今思えば、それも酒呑童子が茨木童子の腕の力の抑制を手伝うためだったのだろう。」【鬼王酒呑童子】 「まずい――!」【煉獄茨木童子】 「ああああああ!!!」【星熊童子】 「このままじゃダメだ。酒呑童子は茨木童子と他の妖怪に気を配ってるせいで、なかなか優勢を保てない。」【天剣刃心鬼切】 「おいら、酒呑童子を手伝いに行く。」【源頼光】 「ああ、鬼切様が一瞬のうちに前へ行ってしまった……!」【源氏の陰陽師】 「はっ、頼光様。」 |
伍(8マス占領で解放)
伍ストーリー |
---|
【鬼王酒呑童子】 「茨木童子……てめえ……!いつも自分を倒せとオレ様に言ってくるくせに、こういう時はなかなか根性あるじゃねえか……!」【煉獄茨木童子】 「ふう……酒呑童子。もちろん、以前の私なら、わが友と戦うことを喜んでいただろう……だが今はそんな時では……ああああ!私に気を遣う必要などない。この鬼手を徹底的に引き裂いてくれ!!うあああ!!」【鬼王酒呑童子】 「ちっ……!」【天剣刃心鬼切】 「酒呑童子、お前は全力で茨木童子を制圧しろ。俺があの制御を失った鬼手を解決してみせる。」【鬼王酒呑童子】 「お前は……鬼切か?!源氏の奴、やけに速かったじゃねえか。」【天剣刃心鬼切】 「気をつけろ、手強いぞ。」【星熊童子】 「鬼手が制御を失った後の茨木童子は異常に強く……使う技も奇妙な物に変化している。どれも致命的なものだ。あれは……まずい!下の方から一瞬のうちに複数の鬼手が現れて、直接酒呑童子と鬼切にかかっていこうとしてる!」【鬼王酒呑童子】 「くそっ!」【天剣刃心鬼切】 「う……」【星熊童子】 「酒呑童子の反応が速くて幸いだった…高く飛んでうまく回避したか。待て!あれは……鬼切だ!彼が鬼手に捉えられてる!複数の凶暴な鬼手が鬼切に向かってる…地獄の鬼の炎が空に爆発して……鬼切……!」【鬼王酒呑童子】 「違う、奴は……」【星熊童子】 「な……鬼切を囲んだ鬼手が引き裂かれた!!こ……これは……!」【鬼切】 「……ふん。」 |
陸(10マス占領で解放)
陸ストーリー |
---|
【鬼王酒呑童子】 「よし、今だ!オレ様の紅蓮の炎で、この地獄の鬼炎を鎮圧してやる!」【煉獄茨木童子】 「くっ……う……」【鬼切】 「……俺の姿が……元に戻った?」【源頼光】 「これで元に戻ったのか?やはり、危機に陥るたびに潜在能力を引き出せるのか。」【鬼切】 「お前……くっ、勝手に鬼角に触るな!」【源頼光】 「……この乱れた気配、ひどく不安定だ。」【鬼切】 「源頼光、まずは周囲の鬼の手と幻影からだ。」【源頼光】 「雑魚はいつでも倒せるが、この観察のチャンスは滅多に無い。危機に瀕すると、潜在力が上がるのようだね。」【鬼切】 「こんな時に…何を考えてるんだ。」【七人岬・須】 「あいつらがまたやり合い始めたぞ!なんでいつも仲間割れしてんだよ……!」【七人岬・雲】 「今だ。奴らに不意打ちを仕掛けろ!」【七人岬・須】 「おう!!」【鬼切】 「くそ!源頼光の奴のせいで囲まれた……!まずはお前だ!」【源頼光】 「ダメだ。気配が乱れているということは、この状態も長く維持できそうにない。力は肝心なことに使うべきだ。」【鬼切】 「お前…いつまで研究しているだよ。」【源頼光】 「私が氷の術で奴らを凍結させる。そのあとはお前に任せた。」【鬼切】 「ふん、できないなら無理しなくても良いんだぞ。さっさとやれ!」【星熊童子】 「こんなに大変な状況だというのに、あんたたちまで仲間割れするなんて!幸い、酒呑童子の方は茨木童子を鎮圧できたようだけど…鬼の手の瘴気も酒呑童子に鎮圧された。頼光様も、迅速に海妖を解決できるよう、おいらたちと合流してください。」 |
漆(12マス占領で解放)
漆ストーリー |
---|
【鬼王酒呑童子】 「お前は一体?……これは再造の術のせいなのか?過去の恨みによって苦しんでいた気配がかなり消えているようだ。お前に一体何があったのか、オレ様は知らないが…どうやら、覚悟を決めたようだな。心の赴くままに斬ろうというのか…」【鬼切】 「酒呑童子。自分の選択が正しいかどうか、俺自身も確信を持てないが……唯一わかるのは、このまま放っておくわけにもいかないし、奴を見過ごすわけにもいかないということだ!記憶の封印が破られた後、俺はずいぶん長い間苦しんでいた。俺は鋭利な刃なのか、それとも妖怪なのか……本来、俺は妖怪として、道義に束縛されることはなかった。しかし鋭利な刃としての俺は、奴に道義と責任を教わっている。俺は奴の理想に対する執念に魅了され、自分が奴の最も忠誠的で、最も鋭利な刀であると信じていた。だが、その憧れてきた輝きこそが、俺が利用されてきた本当の原因だと知った時は……苦痛や悔恨、信じがたさが脳内を巡った……俺は自分の同族を虐殺してきた罪に悔恨し、俺を欺いてきた奴を恨み、源氏の刀としての自分を恨んだ。俺の物ではないはずが、俺を成り立たせたあらゆる存在を恨んだのだ。もしあいつに対する憎しみがなかったら、日々血肉に紛れた苦痛を咀嚼する日々の中で、俺はとっくに発狂していたかもしれない。俺は結局何だったのだ?何のために生きている?だが、心魔幻境の中に呑まれたあの瞬間……源氏の刃としての俺でも、妖怪としての俺でも、同じ選択をしたのだ。刃と妖怪は、まるで刀の両面のようだった。同じ心を持ち、異なる立場に立つ俺だ。」【鬼王酒呑童子】 「笑わせてくれるな。お前はまだ何も選んじゃいない。相変わらず矛盾だらけだ。二つを一緒に受け入れただけじゃねえか?もしうまく融合できなければ、お前は苦痛に呑まれる復讐の鬼か、源頼光に依存する兵器のどちらかに戻るだけだ。最も困難な道を選択するというのなら、オレ様が貴様に言えるのはこれだけだ…せいぜい後悔するなよ。」【鬼切】 「俺にこの選択を選ばせたのは、あいつに対する憎しみと執念かもしれない。でも、心は一つ」【鬼王酒呑童子】 「あれは……?!」【茨木童子(幻影)】 「…地獄鬼手」【鬼切】 「茨木童子、なぜだ?」【鬼王酒呑童子】 「こいつ、まさか…」 |
捌(14マス占領で解放)
捌ストーリー |
---|
【茨木童子(幻影)】 「うあ――!無駄だ、鬼手の餌となれ!」【鬼王酒呑童子】 「やはり、こいつは…茨木童子はそんな弱い者ではない。」【鬼切】 「幻いごときで、勝てると思うな」【源氏の陰陽師】 「なんだ、茨木童子が二人?」【鬼王酒呑童子】 「あれは、偽物だ。」【星熊童子】 「なに!あれは…」【鬼切(幻影)】 「……」【源頼光(幻影)】 「……」【酒呑童子(幻影)】 「……」【茨木童子(幻影)】 「……」【源頼光】 「鬼兵部の信号があった、彼らがここの最強の幻影らしい。血祭の陣のこの近くのはずだ。」【鬼切】 「あいつらを倒せば、陣は見つかる。」【煉獄茨木童子】 「やってやろう!」【星熊童子】 「この茨木童子は本物か?」【煉獄茨木童子】 「我が友がいれば、すぐ回復できる。」【鬼王酒呑童子】 「俺様の出番だ。」 |
玖(16マス占領で解放)
玖ストーリー |
---|
【源氏の陰陽師】 「幻影が消失した場所に、血祭の法陣が再び現れた…」【源頼光】 「臨·兵·闘·者·皆·陣·列·在·前――!これで、終わりだ。」【源氏の陰陽師】 「大江山の鬼王酒呑童子と茨木童子。どうか、私たちと共に都へ向かってください。大嶽丸の脅威を完全に消さなければ、都のみならず、五つの血祭の陣に影響されている周辺の土地も危険に晒されてしまいます。これは都が陥落するかどうかではなく、世界にとっても危急存亡の秋なのです。」【鬼王酒呑童子】 「行くか、茨木童子。ちょうど大嶽丸の奴に用があるしよ。」【煉獄茨木童子】 「それ以外はお前ら人間に一切協力しない。いいな。」【星熊童子】 「そうと決まれば、早く出発しましょう。あんたらは主力を大江山に派遣しているんだから、空っぽになった都が危ういでしょう。」【源頼光】 「これが例の大陰陽師の計画か。」【星熊童子】 「あれ?鬼域の方から向かってきてるのは?鬼兵部?」【鬼兵部】 「土蜘蛛……血……鬼手……」【源氏の陰陽師】 「こ、この妖気は?鬼兵部が鬼域あたりで偵察しているとき、土蜘蛛の残党に遭ったということか?残党の話によると、茨木童子の鬼手に流れている血は、鬼域の悪鬼のものだそうです……」【鬼王酒呑童子】 「鬼手を二度と暴走させないためには、鬼手に流れている血液の持ち主を探し出す必要があるな。」【源氏の陰陽師】 「それで、その血液の持ち主とは?」【鬼兵部】 「……」【源氏の陰陽師】 「土蜘蛛の残党はその持ち主の名前を言わなかったのか?」【源頼光】 「どこか妙だな。土蜘蛛が話せないのは、その持ち主とやらと関係がありそうだ。お前らは身を隠して、土蜘蛛を尾行しろ。」【鬼兵部】 「はっ。 |
」【天剣刃心鬼切】 「土蜘蛛の残党……」【星熊童子】 「あれ?鬼切はいつの間に元に戻ったんだ?」【源頼光】 「どうやら危機の時に力を覚醒させただけのようだな。彼の力はまだまだ不安定だ。よかろう。この力が爆発と暴走を繰り返していけば、鬼切が回復する見込みもあるようだ。」【源氏の陰陽師】 「現在、海国の侵攻の危機が迫ってきています。何はともあれ、まずは都に戻りましょう。」 |
京都決戦「七角山」ストーリー
壱
壱ストーリー |
---|
【シシオ】 「やっと会えたね、都の陰陽師!七角山の状況は切羽詰まっている、瘴気が散漫し、人間と妖怪に死傷者が続出している。ぼ……僕たちは……」【神楽】 「安心して、都の援軍はもう来た。海妖の法陣を取り除けば、瘴気は無くなる。神楽があなたたちを助ける。」【シシオ】 「ありがとう!でも、僕たちは瘴気の源を見つけられない。海妖がどこかに隠したみたいだ。」【神楽】 「出発する前にお兄ちゃんが言ってた。七角山の地形は複雑で、草木が生い茂っている。海妖は何かしらの方法で、私たちの視野を阻んだのかもしれないって。」【シシオ】 「……なるほど。森に行く前に、僕たちは先に「彼」を探し出そう!あの風を操る妖怪を。」【神楽】 「風を操る……妖怪?私が知っているのは、七角山に住んでいる風の神だけど。」【シシオ】 「妖であれ神であれ、彼は必ず僕たちの力になる。」【神楽】 「彼は、森の中にいないの?」【シシオ】 「あなたが来る前、妖怪たちは皆海妖と戦いに行ったんだ。でもいつからか、森の中の瘴気が濃くなり、多くの妖怪が意識を失い狂暴化した。相談の結果、僕たちは分かれて行動することにしたんだ。森の王は森の奥で瘴気の源を探す。風を操る妖怪は山下の村に行き、罪なき村人たちを助けた。」【神楽】 「村の近くで、彼を見つけれるかも。早く行こう。」 |
弐(2マス占領で解放)
弐ストーリー |
---|
【シシオ】 「見つけた!風邪を操る妖怪!」【神楽】 「やっぱり一目連、でも外見がなんだか違う。」【蒼風一目連】 「都の陰陽師、お前の名は神楽だったと記憶している。お前に妖怪の姿を見られて、恥ずかしい。しかし、海妖に対抗するならこの妖力が役に立つ。」【神楽】 「神楽が知ってるのは、やっぱり風の神。」【蒼風一目連】 「いや、七角山の「神様」は山風だ。そして我は巨龍を連れ歩く妖怪にすぎん。この恐ろしい角のおかげで、言葉を発さずとも、村の人々はひと目見ただけで逃げ去り、七角山から安全な場所へ向かった。」【神楽】 「一目連……今日七角山に来たのは、海妖を駆逐し、彼らが設置した法陣を解除するため。法陣が解除されれば、妖怪が影響されている瘴気もなくなって、ここから離れた人たちも家に戻れる。そのために、私たちは一目連の力が必要なの。」【蒼風一目連】 「分かった。七角山付近の村人は全て避難済みだ、我も共に行こう。しかし山風が心配だ。もとの計画では、彼は我々のために瘴気の源を探しに行くと……」【神楽】 「じゃあ私たちは、森の中で彼を探そう。」【シシオ】 「七角山付近には数十の村がある……全部合わせれば数千人の人間がいると思う。短時間で全員避難させるなんて、一目連は本当に強力な妖怪だ。うん!僕も負けるわけにはいかない!」 |
参(4マス占領で解放)
参ストーリー |
---|
【蒼風一目連】 「ここの木々と土には多くの血痕が付着している。この匂い……付近の瘴気は特に強烈だ。」【シシオ】 「二人とも!こっちだ!血痕に沿って歩くと、前方に何かある!」【神楽】 「嫌な予感がする。」【山風(負傷)】 「ス——ん?」【シシオ】 「あれは森の王だ!彼の体の血、どうしてこんなに?隣にいるのは「薫」と言う女の子と、小松丸だ!」【蒼風一目連】 「山風、一体どういうことだ?あの海妖たちが、お前たちを傷つけたのか?」【神楽】 「違う……血は山風の刀から流れてる、海妖が与えた傷じゃないと思う。」【シシオ】 「まさか、山風は瘴気の影響で、自分の意思を失ったのか?」【山風(負傷)】 「ウ——!!」【蒼風一目連】 「まずい、山風は我々と対話するつもりはないようだ。神楽、これ以上事態を悪化させてはならない。先に山風を抑えてから詳細を聞き出そう。」【神楽】 「うん……」【蒼風一目連】 「「蒼龍墜」!」【山風(負傷)】 「え……」【神楽】 「山風!どこに行くの!」【シシオ】 「あ!薫も連れて行かれた。」【蒼風一目連】 「小松丸は気絶しているだけで、命の危険はない。風符が小松丸を守る。我々は先に山風を追うぞ。」 |
肆(6マス占領で解放)
肆ストーリー |
---|
【古籠火】 「ハッハ——殺す!」【蒼風一目連】 「古籠火、お前まで……悪い、眠ってくれ。」【古籠火】 「あ!おいらは……」【シシオ】 「瘴気に汚染された妖怪には、どう対応すれば?」【蒼風一目連】 「彼らを眠らせた後、陰陽術で一時的に瘴気と遮断させ、さらに守護するために風符を残せばいい。」【神楽】 「一目連は、山風は瘴気の影響を受けたんだと思う?」【蒼風一目連】 「彼は……最初海妖が襲撃して来た時、瘴気は妖怪たちをお互いに殺し合わせた。我々の間にも亀裂が生まれた。彼は、狂暴化した妖怪に容赦する必要はなく、邪魔するものを即座に解決し、一刻も早く海妖たちを殺して局面を抑える必要があると考えたんだ。だが我は、海妖を駆逐しても、他の命を無駄に犠牲にしてはいけないと思った。」【神楽】 「なるほど、そうだったのね。」【蒼風一目連】 「その後、人の村が海妖の襲撃を受けているのを見て、山風が提案した。我が人間を守り、山風が瘴気の源を解決すると。もしあの時、彼と共に行っていれば、この事件を素早く終わらせ、多くの死傷者を出さずに済んだかもしれない。彼もあんなことに……」【神楽】 「ううん。違う角度に立てば、違う結論にたどり着くと思う……同じ雲でも違う方向から見れば、全然違う形になる。私の一族にも多くの紛争があった。信念の違いのせいで道が分かれて、最後にはお互いを敵とみなした。争いの渦中で、全てを見ていたけど、どうすることもできなかった。一目連と山風は皆己の信念の為に戦った、ただお互いの目の前の景色を見ていないだけ。あなた達は再び共に戦い、敵を倒す機会がある。」【蒼風一目連】 「信念の為に戦う、か……しかし立場が異なるのに、どうしたら協力し合える?山風は既に瘴気に侵され、森を血で濡らしている。我は彼を全力で止めることしかできぬ。」【神楽】 「多分、山風はまだ瘴気の影響を受けてない。まだ己の意志を持ってる。彼が戦闘を続けずんい、薫を連れて逃げ回ってるのが、最も有力な証拠。」【シシオ】 「そう言えば、山風が逃げた方向の瘴気が段々濃くなってる。まさか、僕たちを源まで連れて行くつもりか!?」【蒼風一目連】 「気づかなかった...すぐに追うぞ。」【神楽】 「うん!」【七人岬・生】 「見ろ!見つかったじゃないか!我々の瘴気では森の王を制御できない。あいつがどんな方法を使ったかわからないが、若が設置した法陣を出現させた。いずれ私たちの拠点も見つけるだろう。この妖怪たちを分散させ、海国が七角山に居なければ勝算はない——くそ、元の計画は順調に進んでいたはずなのに。おい、俺の話が聞こえるか!?」【七人岬・桑】 「ああ……あの都の陰陽師、本当に厄介だ。法陣を守る方法を考えなくては。」 |
伍(8マス占領で解放)
伍ストーリー |
---|
【神楽】 「追いついた、山風!足元で薄く光っているのは、たぶん海国の法陣。山風、私達にこの海国の脅威を取り除かせて。」【蒼風一目連】 「待て、行ってはだめだ。ここは何かおかしい。」【シシオ】 「周囲にこんなに沢山の妖怪が倒れて、彼らの体には血が付着してる…山風、一体何をしたんだ!?」【山風(負傷)】 「ス——」【蒼風一目連】 「奴の刀が、鳴いている。神楽、奴はあの様子だが、我々は彼を信じていいのか?」【神楽】 「私は……彼と話し合いたい。」【蒼風一目連】 「まさかこの娘に、これだけの勇気があるとは。この妖力を手に入れても、我に森の王を征服できる自信はない。しかし、お前のいう通り、我々にはまだ共に戦い、共に分かち合えるチャンスがある。最も最悪な結末になるまで、森の妖怪はまだお互いを窮地に追いやってはいない。」【神楽】 「ありがとう、一目連。」【蒼風一目連】 「森の王よ、何か隠しているのなら、この蒼風がその重荷を下ろしてやろう!」【山風(負傷)】 「う——!!!」【小松丸】 「待って!早く手を止めて、山風を傷つけないで!」【蒼風一目連】 「お前はさっきの妖怪か、よかった、どうやら既に意識を取り戻したようだな。安心しろ、彼を傷つけるつもりはない。ただこれ以上森の妖怪を傷つけさせる訳にはいかないのだ。」【小松丸】 「何言ってるの、山風はあたしたちを傷つけてないよ!山風はあたしたちを救ってくれた恩人だよ!」【神楽】 「一目連、山風を抑えてくれる?私が彼の瘴気を吸い取る。」【蒼風一目連】 「瘴気を吸い取る?お前の体質はまさか……大丈夫なのか?」【神楽】 「うん、私に任せて。陰陽術ではもうどうしようもない。彼を目覚めさせることができるのは、私だけ。山風、森の妖怪はあなたの導きのもと、今回の困難を乗り越える必要がある。どうか、正常な森の王に戻って。」【山風(負傷)】 「う……ふ……」 |
陸(10マス占領で解放)
陸ストーリー |
---|
【山風】 「う……あ……薫……薫……!」【薫】 「山風、私はここにいるよ。一目連と陰陽師が、私たちを救ってくれたんだよ。」【山風】 「お前たち………なるほど、俺も瘴気に影響されたのか、情けない。」【神楽】 「山風、どうして全身血だらけだったの?周囲に倒れていた妖怪を調べたけど、誰も傷ついてない。」【山風】 「俺の血だ、俺は彼らの瘴気を取り除いている。」【薫】 「山風は森の秘伝の妖術を沢山知ってる。そのうちの一つは外来の力を抑える術、でもその代償は森の王の血なの。私たちは瘴気の源を探す道中で、瘴気にあてられてお互いを攻撃し合う妖怪たちに出くわした。山風と私は彼らを置き去りにできなくて、一人ずつ制圧する時間もないから、仕方なくこうしたの。」【山風】 「瘴気の濃度は俺の想像を超えていた。薫は耐えきれずに気絶し、俺も徐々に浸食されて頭がくらくらした。その後の事は、俺も覚えていない。」【蒼風一目連】 「お前は薫を連れて逃げ回り、そして自分の血で影響を受けた妖怪を救った。信じられないが、お前は本能で動いているようだ...…悪かった、山風。お前を誤解し、疑った。」【山風】 「ちっ。お前が何を誤解したかは気にしていない、だが俺はやはりお前のやり方には同意できない。全ての妖怪と人間を救おうとすれば、最後には俺のように自分を見失うことになる。この災害は、一刻も早く解決しなくてはならない。」【蒼風一目連】 「……」【薫】 「あ……あは……あはははは……なんか雰囲気が悪いなと思って……私たちが今一番しなくちゃいけないことは瘴気の源を探し、海妖を追い出すこと!そうでしょ!手伝ってくれる?陰陽師。」【神楽】 「私は法陣を取り除こうとした、でも本当の法陣は多分…ここにはないみたい。」【薫】 「え??じゃあどうして周りにこれだけ濃厚な瘴気が流れているの!?」【神楽】 「多分、私たちの目の前にあるのは目くらまし。海妖たちはわざと、私たちを瘴気でここまで誘き寄せた。奴らは私たちを一網打尽にするつもり。」【蒼風一目連】 「風向きが変わった、多くの海妖が接近している。」【山風】 「戦闘準備だ、敵は正面から攻めてくる。」 |
漆(12マス占領で解放)
漆ストーリー |
---|
【山風】 「海妖の数が多すぎる、一体どこから来た?」【蒼風一目連】 「山風、お前の刀は何故迷っているんだ?我の守護がある、薫の安全は心配しなくていい。」【山風】 「これは持久戦だ、俺の消耗が早すぎると、今後の戦闘が困難になる。戦力を保留する、それが最善の策だ。」【蒼風一目連】 「ならば我が、力を貸そう。」【山風】 「こ……これは……」【蒼風一目連】 「蒼風がお前の周囲を守る、好きなだけ戦え、森の王。疾風の中で刀を振り回せ。お前が崩れることは無い。」【薫】 「山風、東の海妖!」【山風】 「体がこんなに軽くなるとは。ありがとう。」【薫】 「あ!西の海妖も来た!」【蒼風一目連】 「我に任せろ。残忍な海妖ども、ここから先に進めると思うな。」【七人岬・桑】 「奴らを閉じ込めろ!若が都を抑えるまで、俺たちは決して奴らを行かせてはならない!」【山風】 「陰陽師、戦闘は俺たちに任せろ。七角山に来た使命を忘れるな。法陣を探し出し、ここの瘴気を払うんだ。」【神楽】 「わかった。さっき取り除いたのは偽の法陣だけど、これだけの海妖が絶えず攻めてきている。彼らの本陣は多分そう遠くない——晴明なら、そう推測すると思う。小松丸、ここの地形には、詳しい?」【小松丸】 「あたしはよくこの近くで……果物を食べてるよ!」【神楽】 「じゃあお願い、地下道を掘って海妖の包囲から抜け出すのを手伝って。」【小松丸】 「分かった、任せて!地下道はどこまで掘ればいい?」【神楽】 「ここから一番近い湖まで、お願い。」 |
捌(14マス占領で解放)
玖ストーリー |
---|
【小松丸】 「了解!ハイヤー!」【神楽】 「やっと見つけた、海妖の本陣。」【小松丸】 「湖の周りには何もないよ?瘴気のにおいもしない。」【神楽】 「落ち着いて……もし晴明が、この状況に遭遇したら………………分かった!」【小松丸】 「うわ!何が分かったの!?」【神楽】 「私は、海妖は法陣を森のある場所に隠した、だから「見えない」んだと思ってた。「見えない」のなら、私たちは自然に瘴気を頼りに探し出すでもそうしたら、瘴気を頼り過ぎて行き止まりになる。海妖の法陣、外見や匂いも、実は完全に遮断されている「水」こそ、海妖の最も得意な武器。」【小松丸】 「つまり、海妖は法陣を水の中に隠したってこと!?小松丸は泳げないよ。」【七人岬・生】 「やはり、見つかったか。この戦いは、最初からこの結末が訪れることが決まっていた。あるいは七人岬の運命は、生まれた時から既に決まっていたのかもしれない。既に決まっていることなら、俺は何のためにここにいる?俺はどこに逃げられる?」【小松丸】 「こいつ、何だか変な感じ。水の中で頭でもぶつけたの?」【七人岬・生】 「こい、俺は全力で若の法陣を守り切る。お前も本気になれ、陰陽師。」【神楽】 「私は海国の陰謀を阻止し、その後都に戻って皆と共に戦う。神楽は負けない。」【薫】 「ふう…ふう…う……頑張って、もう少し耐えて……」【シシオ】 「瘴気が段々散っていくみたいだ。神楽が成功したんだ!」【七人岬・桑】 「あいつ、一体何をしている!撤退するぞ!」【山風】 「おい、これで逃げるのか?海妖、笑わせてくれる。」【蒼風一目連】 「法陣を失って、奴らにここに残る理由はもうない。我々はひとまず七角山を守った。皆、よくやってくれた。……山風、お前の戦闘には驚いた。流石は森の王だ。」【山風】 「森には森の法則がある、森で生存したければ、弱肉強食の現実を受け入れなければいけない。俺の刀は、この残酷な環境で強くなった。」【蒼風一目連】 「なるほど、これが森の妖怪の生存の道か。」【山風】 「例え今俺が倒れ、海妖の傀儡になったとしても、それは俺が弱いからだ。しかし森の中では、自身が弱くても手を組むことに長けている種族も沢山いる。先ほどの戦闘で分かった、俺たちの強さは個々が勝手に振る舞うのではなく、共に戦う事にある。お前の蒼風、俺も深く尊敬する、一目連。」【薫】 「こんなに真っ直ぐ他人をほめる山風、初めて見た!」【蒼風一目連】 「森の王の称賛は、光栄だ。」【山風】 「……こいつ、前からの口癖だ、「これでいい」とか…「妖に落ちて」とか…言いたいのは、神であれ、妖であれ、重要じゃないのだ。俺たちは皆心の中の信念の為に戦っている、それだけだ。」【蒼風一目連】 「我々は……信念の為に戦う……ふふ、お前は彼女と、同じことを言った。」 |
玖(16マス占領で解放)
捌ストーリー |
---|
【白無常】 「……」【神楽】 「あれ?あれは…?」【シシオ】 「神楽、都に戻るの?」【神楽】 「うん、晴明が私たちを待ってるから。最後の決戦の場所は、都。」【蒼風一目連】 「七角山の危機は取り除かれた、これも全て走り回ってくれた陰陽師のおかげだ。共に戻らせてくれ。奴ら対抗するには大軍が必要だ、我は全力を尽くそう。」【神楽】 「本当?」【シシオ】 「森の妖怪を世話する必要がある、僕はここに残るよ。」【小松丸】 「あたしも残る!」【シシオ】 「山風はどうするつもり?」【山風】 「……どこに行った…」【シシオ】 「山風?何かあった?」【山風】 「薫が…いなくなった。お前たちは彼女を見たか?」【神楽】 「離れただけじゃない?」【山風】 「ありえない、俺が薫を視界から外したことは無い。さっき振り向いたら、彼女はいなくなっていた。俺は森で彼女を探す。」【蒼風一目連】 「待て、山風。」【山風】 「何だ?」【蒼風一目連】 「風符を三枚持って行け。何か起きた時に、助けになるかもしれぬ。」【山風】 「受け取っておこう。じゃあな。」【蒼風一目連】 「我々も都に戻ろう、神楽。」【神楽】 「うん!晴明、もう少し耐えて。」 |
京都決戦「荒川」ストーリー
壱
壱ストーリー |
---|
【椒図】 「ここは……荒川?」【鯉の精】 「どうして地獄のような姿になってしまったの…この前まで、みんなはここで楽しく笑っていたのに…私は…私はこんな光景を受け入れたくない。」【河童】 「鯉の精さん、怖がらないで!僕はまだ弱いけど、必ず君を守るから!」【鯉の精】 「河童さん...私のことは心配しないで、早く自分で気持ちを整理するよ。」【八百比丘尼】 「荒川の皆さん、大戦が終わったら、晴明さんが必ず以前のような美しい荒川を皆さんにお返します。晴明さんを信じてください、そしてどうか各地で奮闘している陰陽師を信じてください。」【金魚姫】 「今はまだ悲しむときじゃないわ、急いで結界のありかを探し出すの。決して敵に己の涙を見せてはいけないわ、今はどうか我慢して。」【恵比寿】 「(金魚姫…一番悲しいのはお主のはずなのに…)」【八百比丘尼】 「おかしいですね、どうして私の占いで結界の場所を特定できないのでしょう。海国が何か特殊な陣形を作ったのかもしれませんね。」【河童】 「一体どうすれば?」【海坊主】 「百戦島に大量の海軍が集まっている。わしは先ほど波の中に侵入し、こっそり調査を行った。」【恵比寿】 「何故よりによってあそこなのじゃ…」【椒図】 「百戦島は荒川にあります、どうして私たちは行った事がないのでしょう?」【恵比寿】 「それはお主ら若い妖怪が聞いたことのない禁区にあるのじゃ。そこは死体が散らばり妖気が凝縮しておる。以前荒川は紛争地帯で、無数の妖怪がここで殺し合った人々は怯え、無数の悪が生まれ、川の水も赤く染まったのじゃ。水族の伝説の出現により、ようやく終止符を打つ事が出来たのじゃ。それが荒川の主様である。彼は歴練から戻り、百戦島で妖怪たちと戦い、最後には屍の山を踏みつけ、荒川に真の安寧をもたらした。」【八百比丘尼】 「本当に尊敬に値する首領ですね。結界が百戦島にあるのか特定できませんし、万を超える海妖もこの場に陣を並べています。私たちはこのリスクを背負う必要があるのでしょううか?」【金魚姫】 「例え百分の一の可能性だとしても、私は決して諦めない。」【恵比寿】 「金魚姫…」【金魚姫】 「どうか安心して、私は決して皆をこれ以上傷つけさせない、言った事は必ずやってみせる。」【椒図】 「私たちはただあなたが心配なんです。」【金魚姫】 「皆は本当に優しいね、でも心配しないで。荒川に安寧が戻るまで、私は決して倒れない。」【八百比丘尼】 「私も全力で皆さんの安全を守ります。あの首領に敬意を示しためにも。」 |
弐(4マス占領で解放)
ストーリー |
---|
【八百比丘尼】 「海妖の数が多すぎます。皆さんご無事ですか?」【海坊主】 「波よ、この海寇どもをわしらの庭から追い出すのじゃ!ゴホゴホ…」【八百比丘尼】 「怪我をされています、これ以上無理に戦わないでください。」【海坊主】 「海妖はまだ数百体残っている、わしが倒れるわけにはいかない!この優しい波の流れはどこから来ているのじゃ?」【鯉の精】 「あれ?」【金魚姫】 「八百比丘尼さん、ここは私に任せて、荒川の人々を安全な場所で回復させてあげて。」【八百比丘尼】 「金魚姫さん、あまり無理しないでくださいね。」【金魚姫】 「安心して、私は倒れないから。」金魚姫は全身ボロボロだが、凛として立ち上がる。 |
【海妖】 「彼女はもう力が残っていないだろう、諸君、共にとどめを刺しに行こう!」【金魚姫】 「まだ…終わらない…最後の十数匹…私はまだ倒れるわけには…」【海妖】 「お前はもう限界だ。こんな小さな体にこれほど強大な力が隠されていたなんてな。だが、ここまでだ。」【金魚姫】 「荒川の妖怪を見くびりすぎよ。」【海妖】 「また立ち上がった?!」【金魚姫】 「荒川の意志は盤石のように固いのよ、私がそう簡単に倒れるはずないわ。私が尊敬する大妖怪は、昔ここで…傷だらけでも倒れることはなかった…屍一つ一つの記憶が、私の脳内に伝わってくる。この数百年で彼がしたことと比べたら、私が受けた傷なんてどうってことないわ…ここであんたたちを倒して、一族の人々を一人残らず家に帰らせる!」【海妖】 「妖力が強くなったぞ、逃げろ!もう間に合わない…目の前にあるのは…天をも覆う荒波…」【金魚姫】 「どうして?結界がない…」【八百比丘尼】 「金魚姫、私たちは一刻も早く都へ向かい、晴明さんと合流しなくてはなりません。」【金魚姫】 「でも、私たちはまだ本当の結界を解除してないわ?」【八百比丘尼】 「間に合いません、先に都に向かって、それから対策を考えましょう。」【金魚姫】 「私、最後まで重要な任務を果たせなかった...また彼を失望させた…」【八百比丘尼】 「あまり落胆しないでください、その時がくればきっとなんとかなりますから。」 |
参(9マス占領で解放)
参ストーリー |
---|
【金魚姫】 「夕日だ…以前、私はここで夕日を見るのが好きだった、なのに今の荒川はこんなにも荒れ果てた姿になってしまった。」【椒図】 「あなたはよく頑張りましたわ。」【金魚姫】 「ありがとう。船がついたわ、みんな、順番に乗り込んで。」【鯉の精】 「大きな風、これは一体?」【恵比寿】 「あ…荒波じゃ!違う、何者かが荒波を起こしたのじゃ!」【海坊主】 「海国が寄こした蜃気楼か?奴はわしらの船を呑み込み、一網打尽にするつもりじゃ!」【椒図】 「金魚姫!金魚姫は独りで浪の中に飛び込んで戦っています。彼女の傷はまだ癒えていません、どうしたらいいのでしょう?」【八百比丘尼】 「私が彼女を助けましょう…あれは?どうやらその必要はないようですね。」【海坊主】 「渦の中の光が、蜃気楼を両断したじゃ。」【椒図】 「海国作の光です…」【恵比寿】 「わしは知っていた、あなたは永遠にここを守ると…あなたが離れるはずがない…」【椒図】 「金魚姫はまだ波の中にいます。渦の中央に向かいました!」【八百比丘尼】 「大丈夫です、私たちは先に都に向かっています。金魚姫さんは話を終わらせてから来てください。晴明さんが知ったらきっと喜びます。大戦が終わったら、彼の険しい表情もほころぶといいですね。」 |
肆(14マス占領で解放)
肆ストーリー |
---|
渦の中央に到達すると、浪が止まり、荒川の主の記憶に水の泡に映し出されている。金魚姫は頭を上げ、この景色の現実だなんて。【荒川の主】 「大分背が伸びたじゃないか。どうした?泣いて話もできないのか?」【金魚姫】 「また、あなたに会えるとは思わなかった……」【荒川の主】 「私はずっといる、これからもずっとだ。私の肉体は既に無いが、海国は私の魂を守った。今まで私は刀陣の中で最後の一戦の準備を整えていて、荒川の妖怪たちに伝えることができなかったんだ。心配させたな。」【金魚姫】 「もう大丈夫、みんな私と同じで、あなたがいることを知れただけで十分。」【荒川の主】 「今荒川に戻ったのは、結界を探すためか?」【金魚姫】 「でも私たちは海国が荒川に残した結界のありかを見つけられていないの。都にいる晴明さんを困らせるんじゃないかと思って…」【荒川の主】 「慌てるな、本当の結界は、この刀陣の中にある。」【金魚姫】 「……?」【荒川の主】 「荒川の戦い時、私は既に海国の本当の動機を察した。奴らは古代から伝わる伝説の血陣を完成させるつもりだ。奴らに私の本当の目的を察しされないために、私は海国が作った刀陣の渦を使って、海国の軍を閉じ込めた。奴らは私の目的はこれだと思っていたが、私が本当に閉じ込めたかったのはこの場にある結界だ。」【金魚姫】 「海国が血陣を作る目的は何なの…奴らは何故一族の者を犠牲にしてまで戦争をして、血陣を描き出すの?」【荒川の主】 「大嶽丸、私の親友、奴を理解できるのは私だけ、そして止められるのも私だけだ。奴はこの大地に足を踏み入れた時、既に死を覚悟していた。以前奴は私に領地を守る意味を教えてくれた。今奴が背負うのは、命より重い物、奴を全ての原則に背かせることができる物だ。私は奴に余生を使い果たしても補えないような罪を背負わせるわけにはいかない。」【金魚姫】 「あなたをここから連れ出す方法はあるの?」【荒川の主】 「私はまだ離れられない、この次が最も重要な一歩だ。」【金魚姫】 「分かったわ、私は一刻も早く都へ行く。私が戻った時、必ず勝利の吉報を届けるわ。あなたの魂を受け入れられる体を見つけるまで、私は全力で荒川の妖怪たちを守る。あなたの意志を引き継いで、戦い続け、守り続ける!」【荒川の主】 「私はお前に私と同じ道を歩んでほしくない。荒川の意志の本当の意味は、全ての不可能に挑戦することだ。最初お前に会った時、まだ人間の姿になることも泳ぐこともできない小さな金魚だった。そのくせ世界を征服するとぼやいていた。お前には大きな理想があり、実現する勇気もある。お前は自分の意義を探しに行くべきだ。現実的でない幻想を達成する事、それこそが荒川の意志だ。」(手の平を軽く、金魚姫の頭に置いた) |
【荒川の主】
「お前の力が強大かどうか、名が知れ渡る大妖怪かどうかに関わらず、お前はいつも私の誇りだ。」(涙を拭き、頭を上げた)
【金魚姫】
「まだ話したいことは沢山あるけど、今最も重要なのは都へ向かって晴明さんを助けることね。私はもう世界征服なんかしたくない、今の夢は全部終わってから話す。必ず堂々とあなたの前に立って話すわ。」【荒川の主】
「期待しているぞ。」|
京都決戦「逢魔の原」ストーリー
壱
壱ストーリー |
---|
【藤原道綱】 「前方が逢魔ヶ原です。元は妖怪しか生存していない平原ですが、近頃は人間の目撃情報も少なくない。何が会ったのか気になるが、今日はこのような情報にかまっている場合ではない。探さなければ……ヘックション——ヘックション——!!な、何故こんなにも寒いんだ!ここの気温は平安京と変わらないはずなのに……海妖と関係がある気がする、原因を調べなくては……ヘックション……ヘックション……ヘックション……」 |
弐(2マス占領で解放)
弐ストーリー |
---|
【藤原道綱】 「ヘックション!これは……凍らされた妖怪?藤原百鬼図を調べてみよう。こいつは「百目鬼」、こいつは「蛙」、この車は「朧車」……全て玉藻前と関係がある妖怪だ!」【雪童子】 「君は誰?」【藤原道綱】 「現れた!玉藻前の刀が化けた妖怪——雪童子!つまり、玉藻前はずっと逢魔ヶ原に出没しているようだな。」【雪童子】 「君は誰?どうしてそんなに軽々しく話すの。」【藤原道綱】 「これは、失礼。私の名は「藤原道綱」、都の陰陽師だ。本日逢魔ヶ原に来たのは、海妖が設置した法陣を解き、周囲に散漫している瘴気を取り除くため。私は妖怪たちの私怨に興味はない、ただここを通りたいだけだ。」【雪童子】 「君は陰陽師で、瘴気を取り除きに行くのか。それなら、僕が道案内するよ。百目鬼たちを、目覚めさせることはできる?みんな瘴毒に侵されて、僕に凍らされたんだ。」【藤原道綱】 「対象を傷つけることなく凍らせるとは、雪童子、尋常ではない妖力だ。でも、私が君を助ける理由は?」【雪童子】 「逢魔ヶ原には、多くの人間が避難している。君は彼らと同族だ。」【蛍ちゃん】 「……あ。」【藤原道綱】 「なに!?何故女の子がここにいる?」 |
参(4マス占領で解放)
参ストーリー |
---|
【百目鬼】 「まさか聞いたこともない陰陽師に救われるとは、ふん。」【茨木蛙】 「寒い寒い、みんな無事ゲロ?」【朧車】 「おいおい、雪童子、瘴気に制御された我々が弱かったのだとしても、少しは手加減しろ!」【藤原道綱】 「藤原家の宝は海妖の瘴気を取り除くことができる、私からあまり離れないように。では、説明してくれるか?何故妖怪たちの周りに、人間の女の子がいるんだ?」【朧車】 「話せば長くなる、我が説明しよう。全ては玉藻前様が恐ろしい試練を乗り越え、逢魔ヶ原に戻ってきたことからはじまる……」【藤原道綱】 「その部分は既に知っている、玉藻前は半分の雲外鏡を取り戻し、百目鬼に託して晴明様に渡した。その後また行方不明になり、海妖は素早く逢魔ヶ原を攻め落とした。」【朧車】 「おい!お前、なぜそんなに知っている?」【雪童子】 「彼女の名は「蛍」、逢魔ヶ原に住む人間だ。彼女は家族とはぐれたから、とりあえず僕と一緒にいるんだ。瘴気の影響を受けている妖怪がたくさんいて、今の逢魔ヶ原はとても危険だ。」【百目鬼】 「もともと逢魔ヶ原には妖怪しかいなくて、人間は近づくことができませんでした。海妖たちが陸地に上がってあちこちで悪さをするので、人間たちは陰陽師を雇って退治していました。強盗たちも便乗して悪さをし、百姓たちは反抗もできず、引っ越すしかなくて、中には逢魔ヶ原に引っ越した者もいます。彼らからしたら、邪悪な人間よりも、まだ妖怪のほうがマシでしょう。」【藤原道綱】 「事の経緯はよくわかった。でもなぜ雪童子が逢魔ヶ原に現れたんだ?数年前に都を火の海にした玉藻前は、お前の仇のはず。仇の縄張りに現れたのは、偶然ではなさそうだ。」【雪童子】 「僕は……」【酒呑蛙】 「俺様は陰陽師なんかに守ってもらわなくていい、海妖どもは俺様がやっつける!」【シシオ蛙】 「玉藻前様を見つける、彼ならきっと俺たちを守る方法を知ってる。」【茨木蛙】 「外の瘴気が強すぎる!酒吞蛙、シシオ蛙、外に出ちゃだめだ!!」【百目鬼】 「全員とまりなさい!蛙のやつらは本当に面倒くさいです。玉藻前様が作った妖怪なのに、彼のいいところをちっとも引き継いでいないのはどうしてでしょう?都の陰陽師、あなたが逢魔ヶ原に来たのは法陣を取り除くためでしょう?ならばさっさと瘴気を取り除いてください。もう蛙が馬鹿蛙になるのは御免です。」 |
肆(6マス占領で解放)
肆ストーリー |
---|
【藤原道綱】 「では我々は共に法陣に向かう、その道中に女の子の家族に会えるかどうか留意しておこう。もし彼女の家族に会えなかったら、この戦いが終わったら藤原家が彼女を何とかしよう。」【蛍ちゃん】 「……」【雪童子】 「蛍ちゃん、怖がらないでね。同じ人間として、陰陽師が君を助けるよ。僕は妖怪だから、ずっとそばにいるわけにはいかないんだ。」【蛍ちゃん】 「いやだ!蛍は雪童子と一緒にいたい。蛍はおじさんは好きじゃない。」【藤原道綱】 「お、おじさん?そ、そんなに老けてないだろう、知らないうちに、若い人からはそういうふうに見られてるのか!?まあ、いい。彼女がそこまで言うなら、この旅路はお前がちゃんと守ってあげるんだ。」【妖刀姫蛙】 「人間、発見!」【かぐや姫蛙】 「この子の家族ですか?」【???】 「陰陽師様!人形を手に持った小さな女の子を見かけませんでしたか?彼女は私の娘なんです。こんなところではぐれてしまったので、妖怪に食われないかすごく心配で。」【朧車】 「妖怪はどんな人間でも食べるわけじゃない。」【???】 「えっ!!な、なんで陰陽師様が妖怪と一緒にいるんですか!?あっ、わかった。きっと陰陽師様の「式神」ですね。」【藤原道綱】 「それが、そうではない。偶然出会ってしまった人間と妖怪だ。」【雪童子】 「あなたの娘……」【藤原道綱】 「あなたの娘を見た気がする。葉っぱの形をした髪飾りをつけている子か?たぶん……背はこれくらいかな。」【???】 「そうそう!その子です!」【藤原道綱】 「何がそうそうだ。こいつは強盗だ、娘さんをさらってお金と交換したいだけ。」【雪童子】 「なに!?」【強盗】 「陰陽師め、俺の嘘を見破るとは。」【藤原道綱】 「雪童子、わかっているな?」【雪童子】 「うん。霜の中で、己の罪を懺悔しろ。」【強盗】 「うわあ!!!」 |
伍(8マス占領で解放)
伍ストーリー |
---|
【百目鬼】 「海国の法陣は、ここです。」【藤原道綱】 「なぜわかった?」【百目鬼】 「さっき海妖を倒している時に、彼らの表情でわかりました。」【藤原道綱】 「うっ!私の茶葉占いよりも使える、少し羨ましいぞ!」【百目鬼】 「強大な玉藻前様を除いて、私に見えない真相はありません。ところで陰陽師、さっきの人間が女の子の家族じゃないと、よく肉眼でわかりましたね。」【雪童子】 「僕は、全然気が付かなかったし、騙されるところだった。君がいてよかった。」【藤原道綱】 「怖そうな妖怪たちと嫌なおじさんに囲まれてるから、女の子もきっと早く家族に会いたいだろうな。でもあいつが現れた時、蛍ちゃんは雪童子の後ろに隠れて一言も発さなかったから、どう見ても知ってる人じゃない。知り合いじゃないのに彼女を探してると嘘をつくのは、誘拐犯くらいだろう——こういうことは人間の世界では、よくあることだ。」【百目鬼】 「人間はいつも、妖怪はとても邪悪で怖いと言うけれど、私は食べた人間の目から、自分の利益のために他の人間を陥れようとする、妖怪よりも数千倍怖い人間をたくさん見てきました。あなたたちは全く反省しないのですか?」【藤原道綱】 「うぅ……君が人を食べたことはおいといて。私からすれば、人間も妖怪も、世の中のすべての個体はみんな孤独に生きている。だからお互いに出会うことではじめて大きな繋がりになる。すべての「妖怪」が「邪悪」ではないと同じように、「利己的」とか「反省しない」とかの形容詞をすべての人間にあてはめようとすると、やがては自分の足がすくわれることになる。現世の善と悪、陰と陽は、絶えることのない輪廻の中で変化している。人間の心が見える君なら、私よりもこの理屈を知っているはず。」【百目鬼】 「独り言ばかり言う人ですね……ふん、もう一つ教えてあげます。さっきの強盗の目の中から、彼らの拠点が見えました。法陣に向かう道中にあります。」【藤原道綱】 「それならちょうどいい、手間が省けた。百目鬼は道案内を頼む、行くぞ!」【雪童子】 「蛍ちゃん、しっかり捕まっててね。」【蛍ちゃん】 「はい!」 |
陸(10マス占領で解放)
陸ストーリー |
---|
【朧車】 「誰か助けて!布が車輪に絡まった!何なんだ、人間のものが散らかってる!」【雪童子】 「火はまだ燃えてるけど、人影は見えない。」【藤原道綱】 「床にある血の跡が広がっていく、服がボロボロに破れ、武器も落ちていた。ここはかつて強盗の拠点だったが、今や妖怪の「空き地」。陸地の妖怪か、それとも海妖が食べたのか……」【蛍ちゃん】 「……」【百目鬼】 「あなたたち、蛙よりも表情が硬くなってますよ。」【茨木蛙】 「蛙?」【百目鬼】 「妖怪が人間を食べて何がおかしいのですか。それより、強盗が逢魔ヶ原で横行しているのに、我々に食べられなかったことが不思議です。」【雪童子】 「蛍ちゃんの両親も、まさか……」【藤原道綱】 「それはまだ何とも言えない、強盗と一緒に食べられたのか、混乱に乗じて逃げたのか。今ここで調べている暇はない。」【蛍ちゃん】 「父さん、母さん……父さん、母さん……!!」【百目鬼】 「あそこの丘を見て、逃げてる人たちがいます。丘の下でうろうろしているのは、海妖でしょうか?」【蛍ちゃん】 「雪童子、あたしの父さんと母さんを助けて……」【雪童子】 「安心して、彼らは大丈夫だよ。蛍ちゃんはここで待ってて。」【藤原道綱】 「まっ……こいつ、足が速いな。あの……蛍ちゃんさ、私は変なおじさんとかじゃないから。ちゃんとついてきてね、一緒に雪童子のところに行って、君の家族を救おう!」【蛍ちゃん】 「う……うん。」【百目鬼】 「どうして雪童子はいつも人間のことになるとそんなに神経質になるのですか?なりふり構わず守ろうとするその背中、かつて「彼女」の目の中で見たことがあります。……とても理解できません、玉藻前様のような「愛」は、家族や親友との絆の中から生まれるのではないのですか?他人の家族と彼との間に一体何の関係があるのでしょう?雪童子は一体……彼は一体何のために動いているのでしょう?」 |
漆(12マス占領で解放)
漆ストーリー |
---|
【蛍ちゃんパパ】 「あ、ありがとう……でもどうして、妖怪と妖怪がやりあっている?それからこちらは、陰陽師様?」【蛍ちゃん】 「お父さん!雪童子は私の友達、彼が私を守ってくれた!」【藤原道綱】 「詳しいことは、私から説明しよう。かくかく、しかじか……」【蛍ちゃんパパ】 「なるほど、娘を守ってくださり、感謝いたします。でもこれ以上進むのは、危険かもしれない。私たちを捕まえた強盗は、逢魔ヶ原のあちこちで罠を仕掛けている。人間も妖怪も、触ったら命を落としかねない。」【朧車】 「人間の罠がなんだ、この朧車はそんなものを恐れはしない。」【蛍ちゃんパパ】 「よくわかりませんけど、罠には陰陽道を使ってるとか、妖怪も捕まえることができるみたいなことを言っていました。」【藤原道綱】 「藤原家はたしかにそのような罠を持ってた、強盗はどこからそんなものを盗んだんだ?あれは小さくてよくできているし、陰陽道や妖術では見抜けない。草の下に隠すと、肉眼では判別しにくい。厄介だな……」【蛍ちゃんパパ】 「私は強盗が罠を仕掛けるところを見ましたけど、あまりにも数が多いので、具体的な位置はあまり覚えていないんです。」【藤原道綱】 「見たのか!それなら大丈夫だ!さあ、手を私の茶碗にそえて、罠の様子を頑張って思い出して。」【蛍ちゃんパパ】 「は、はい!」【百目鬼】 「茶碗の中の光、まさか霊物が中に!?」【藤原道綱】 「この茶碗は、一時的に記憶を読んで占うことができる。占いの導きがあれば、罠に遭遇することもない!」【閻魔蛙】 「大変だ、大変だ、さっきの光が海妖をたくさん誘き寄せた。速く逃げるゲロ!」【藤原道綱】 「こんなに民を連れていてはうまく逃げられない……」【雪童子】 「僕が海妖を引き留める、君たちは速く逃げて。僕がいるかぎり、やつらは通れない。」【百目鬼】 「雪童子、どうしてあなたはまた……?玉藻前様も当時、同じように愛する花の前に立ちはだかったのです……」【蛍ちゃん】 「私は行かない、雪童子が危ないなら。」【雪童子】 「大丈夫だよ、蛍ちゃん、生きてさえいれば、必ずまた会える。でも、君がここに残ると、君の家族が危険だ。」【蛍ちゃん】 「うぅ……雪童子……」【藤原道綱】 「すまん、頼んだぞ!みんな、速く朧車に乗って逃げろ!」【朧車】 「おい!勝手に乗ってくるな!くそっ……都の陰陽師、あとで玉藻前様に言いつけてやる!覚えておけ!!」 |
捌(14マス占領で解放)
捌ストーリー |
---|
【雪童子】 「朧月雪連斬!これで、海妖の進路を絶った。」【百目鬼】 「何を考えているのですか、雪童子、海妖はあなたみたいに単純ではないですよ。」【七人岬・扇】 「水の流れを氷の壁より遅くして!上から越えて行こう!さあ!陰陽師と逢魔ヶ原の妖怪を皆殺しだ!!」【雪童子】 「なに!?」【百目鬼】 「あなたには仲間が必要です。人間を守ることにしろ、玉藻前様に復讐することにしろ、あなた一人ではそれを叶えることはできません。流れ込む妖怪を一人で止めようとしても、結局は押しつぶされるだけです。都の惨劇をここで繰り返したいのですか?」【雪童子】 「あの惨劇は、絶対繰り返させない……でも百目鬼、君は、どうして僕を助けてくれるの?」【百目鬼】 「……正直、ちょっとだけ、気になるんです。あなたから、私がよく知っている面影が見えるんです。同じ感覚ではないけれど。私にとって、こんな場面を見るのは、初めてのような気がするんです。その感覚が何なのか、はっきり見たいのです。今度は他人の目を借りることなく、自分の目でちゃんと確かめたいと思っています。すべてを見通すまで、死なれたら、惜しいのです。」【雪童子】 「君……」【七人岬・扇】 「氷の壁が崩れる、お前ら、行くぞ!!」【百目鬼】 「目が悪いみたいですね、ここは通行禁止ですよ。」【七人岬・扇】 「ああ!!なんで、なんで何も見えないんだ!?敵はどこだ?どこだ?」【百目鬼】 「行って、雪走の出番です。」【雪童子】 「うん。」 |
玖(16マス占領で解放)
玖ストーリー |
---|
【藤原道綱】 「さすがだ、海妖のやつらもついてこれない。占いの茶碗がすべての罠を避けてくれたおかげで、こんなに簡単に法陣のところまでたどり着けた。」【雪童子】 「蛍ちゃんたちは?」【藤原道綱】 「安心しろ、さっき私の式神から連絡があった。朧車が彼らを、海妖がいない安全な場所まで運んでくれた。あとは、この法陣の解除に専念すれば……」【百目鬼】 「陰陽師、急いでください。この騒がしい逢魔ヶ原にはもううんざりです、静けさを取り戻してください。あなたは分からないでしょう、最近さんざんでしたよ。」【藤原道綱】 「……一番うるさいのはあんただ、百目鬼。」【百目鬼】 「なに!?」【藤原道綱】 「あと少し……あと少しだ……よし!!法陣は完全取り除かれた!藤原道綱、任務完了!」【雪童子】 「これで、瘴気が消えて、妖怪たちも通常に戻るね。」【藤原道綱】 「そうだな、本当にありがとう。すぐに都に戻らないと、晴明が援護を待っている。戻る前に、一つ贈り物がある、雪童子。」【雪童子】 「贈り物?」【藤原道綱】 「手を茶碗にそえて、雪走の力を想像してみてくれ。」【百目鬼】 「茶碗の中の真っ白な光、まるで冬の霜のようです。」【藤原道綱】 「もう少し。」【百目鬼】 「光が、青色に変わった……?陰陽師、これはどういうことですか?」【藤原道綱】 「やっぱり、思った通りだ。雪童子、君は体内にある力が秘めているが、君はそれを知らない。雪走は天下に知られる名刀、大妖怪の玉藻前もこよなく愛する刃、でも今の君では、その本当の妖力を発揮できない。君の本当の力が覚醒するには、きっかけが必要だ。」【百目鬼】 「この青色は、玉藻前様の狐火と似ています。まさか……?」【雪童子】 「秘められし力……雪走の輝き……玉藻前…」【藤原道綱】 「あとは君自身が経験する必要がある。一つだけ言っておきたい、復讐に己の輝きを遮られるな。じゃあ、またな。雪童子、私と君の信念は同じだ——都の惨劇を二度と繰り返させない。今回、藤原家の陰陽師として、きちんと使命を成し遂げたいと思う。」 |
京都決戦「黒夜山」ストーリー
壱
壱ストーリー |
---|
【源博雅】 「黒夜山を重い妖気が覆っている、海国からではないようだ。ここは...くそっ、なぜよりによって結界が復興の塔にあるんだ。復興の塔に漂う血の匂いをかぐと、つらい過去を思い出す。でも今は迷ってる暇はない、結界を解いたら、すぐに都に向かわないと。」博雅が復興の塔にある海国結界を解除した。その瞬間強大な蛇霊の妖気が放たれた。その妖気によって、巫女オロチの魂が蘇った。誰かに仕組まれたかのように、巫女オロチが復活した。【源博雅】 「まさか?もしかして、海国と八岐大蛇が水面下で繋がってたのか?いや...この辺りは蛇の瘴気で多くの海国の勇士が亡くなっている。八岐大蛇が、封印を解きに来る人が現れると思って、わざとこんな解けない罠を仕掛けたのか?封印を解くと巫女大蛇が目覚め、戦乱の世に新たな絶望をもたらす。八岐大蛇、恐怖を喰らう邪神。戦乱の源は、あいつなのか?」【巫女オロチ】 「血...都から漂ってくる、罪重き血の匂い...憎い…憎いぞ…都の人間には命をもって償ってもらう!」【源博雅】 「都に行きたいなら、まず俺を倒してからだ!」【巫女オロチ】 「この身の程知らずめ!」【源博雅】 「しまった…瘴気が体の中に入った。」博雅は人の身で巫女オロチに対抗しているが、長くは持たないだろう、その時小さな優しい結果が彼を包んだ。【源博雅】 「お前は…神楽?」【小神楽】 「博雅お兄ちゃん!よかった、やっと会えた!」【源博雅】 「神楽の顔に触れる寸前に指がすり抜けた…お前は…神楽の残魄か?」【小神楽】 「私が復興の塔で祭祀を待っていた最期の時間、博雅お兄ちゃんのことが恋しすぎて、その執念が残魄となってここに留まったの。八岐大蛇が巫女大蛇の霊力を呼び起こしたことで、私のことも呼び起こしてしまった。お兄ちゃんに会えてよかった。大きくなったお兄ちゃんはカッコいい。無事に大人になったことがわかっただけで、神楽はもう思い残すことはない。」小神楽の体が透明になりつつある、結界を維持するため、彼女は残り少ない霊力を消耗した。【源博雅】 「神楽!すまん…すまなかった…俺がちゃんと守ってやらなかったせいで。まだ話したいことがたくさんある、聞いてくれるか?」【小神楽】 「神楽もお兄ちゃんといっぱい話したい、ずっと話したかったことがあるの、先に言ってもいい?話せなかったら、神楽は永遠に後悔する。分家の子供として、私達は幼い頃から本家で支え合ってきた。私とお兄ちゃんは昔から人の気持ちがよくわかる。お兄ちゃんが強いられた苦痛は、私にもわかる。お兄ちゃんはいつも楽しそうにしてるけど、実際は違うの。でもお兄ちゃんは私に心配かけたくないから、いつも眩しいくらいの笑顔を無理やり作ってる。お兄ちゃんは小さい頃から、わざととぼけたふりして、厄介ごとを避けてきたけど、本当は誰よりもずっと賢くて強い。お兄ちゃんに負担をかけたくないから、私もいつも自分を偽ってきた。本当に大変だった。お兄ちゃんが今でも自分を偽ってることはわかってる。本当の自分を楽観的な外見の下に隠して、寂しさと自分を責める気持ちを心の奥底に隠している。神楽は、お兄ちゃんそこから出てきてほしい。本当の源博雅になってほしい!源頼光のような悪人でも、族長のような人を責めることが好きなイヤなやつでもいい、本当の自分を晒らして、好きなように生きてくれたら、私はそれでいい。まだ言いたいことがたくさんあるけど、もう時間がないみたい…」博雅は神楽を抱き締めいようとしても、透明となった空間しか残っていなかった。それでも手を伸ばした。【小神楽】 「お兄ちゃん、私のために悲しまないで。これが分家の運命なの。」【源博雅】 「運命がどうした?失ったものは自分の手で奪い返すんだ!これからの運命は、自分の手で切り開く!神楽と一緒にな!かつて源氏が経験したことは、もう二度と繰り返させない!神楽、お前の話はちゃんと聞いたぜ。そばで見守っていてくれ、俺はお前をがっかりさせたりはしない。」【小神楽】 「もう一度お兄ちゃんの笑顔が見れて本当によかった…」【源博雅】 「じゃあな、神楽、過去とお別れする時が来た。」【小神楽】 「うん、さようなら、お兄ちゃん……」小神楽が消え、最後の一戦をしようとした博雅の前に、大天狗が現れた。共に闘おうと。 |
弐(4マス占領で解放)
弐ストーリー |
---|
【源博雅】 「大天狗…」【大天狗】 「ここに来たのは我の意志、昔お前は我の命を助けた、天狗族は仇は討ち、恩は必ず返すのだ。お前はひどく怪我をしている、むやみに動くな。」【源博雅】 「そういえば、ここに来るまで、黒夜山に妖怪が一匹もいなかった、まさか…?」【大天狗】 「我が彼らをあそこに安置した。」【源博雅】 「陰界の門?お前の発想力はすごいな?!」【大天狗】 「以前裂け目を開いていた、それが今となって役に立った。陰界の門へ行こう。」【源博雅】 「懐かしいな、この感覚。」【大天狗】 「到着だ。」【山兎】 「うぅぅ、孟婆ちゃんどうしよう、食べられちゃう、兎肉の火鍋にされちゃうよ…」【山蛙】 「巫女大蛇だ!やばいやばい、蛇は蛙と兎が大好物だ、あぅ!」【山兎】 「蛙さんが気絶した!」【孟婆】 「も、もう話さないで!閻魔様は最近の都は戦が続いているから、走り回らないようにと言っている。私は心配で…あなたが兎肉の火鍋にされたかどうかを見るために来たの。それがこんなことになっちゃって、あなたと一緒にスープにされちゃうじゃない!」【山兎】 「孟婆ちゃんごめん、うぅぅ、でも同じ鍋でスープにされるなら、うれしい気もする!」【孟婆】 「なにそれ!ふん、まぁ、最期の時間を一緒に過ごせるなら、それも悪くないね!」【九命猫】 「ニャー!大天狗一人で巫女大蛇に勝てるのかにゃ。晴明の時はたくさんの妖怪と陰陽師の霊力を合わせてやっと倒せたのだからニャー!くそ晴明!バカ晴明!あたしたちを守るために、なんでもっとたくさんの人を黒夜山に寄こさないんだニャ?命が九つあっても足りないニャー、最後の最後に、あんたのようなくそネズミと一緒に死ぬなんて思ってもみなかったニャー!」【鉄鼠】 「えっ?なんで急にそんな大声出すんや?」【九命猫】 「大蛇がもうすぐそこまで来てるってのに、まだそんな銭貨を持っているのか、この守銭奴!このかわいそうな子猫を抱けないのかニャ?!」【鉄鼠】 「はあ、来年はネズミ年やのに、この年末に命を落とすんか……」【髪喰い】 「大天狗のやつ、全力で守ってくれるのかな、途中でどっか行ったりしないよね。」【煙々羅】 「彼は、外の瘴気に汚染されないように、黒夜山のすべての妖怪をここに安置したの。それでもまだ意志が固いと言えないかしら?」【髪喰い】 「でも彼はまだ若い妖怪だ。前に黒晴明様に煽られて…都を滅ぼしかねないことをしたからね。」【煙々羅】 「昔、妖族は周りからいじめられていた。黒晴明と大天狗はただ弱い妖怪を守って、人間の圧迫に抵抗できるようにしたかっただけなのよ。世の中の善悪は、すべて相対的なものであって、それを量る物差しはないわ。」【源博雅】 「大天狗、時間が来たら、俺は下でやつの気を引く、お前は上空からやつの頭を重撃してくれ。危険が迫ったら、すぐに都に行って晴明と合流しろ。巫女大蛇は俺が引き止める。うっ、俺に何をした?どうして手足が動かないんだ?」【大天狗】 「お前のケガはもう放っておけない、煙々羅が簡単な治療をする。」【源博雅】 「陰界の門の中からお前が一人で戦うところを見ていろと?共に戦えるこの日をずっと待っていたのに、背後に突っ立っているだけで何もできないなんて勘弁してくれ!」【大天狗】 「我が幼かった頃は、いつもお前と一族の者たちが我の前に立って、守ってくれた。今回は、お前たちが我の背中を見ていてくれ。」【巫女オロチ】 「感動的だ、一人でわしらに挑むとは、考えが甘いのか、愚か者なのか?」 |
参(9マス占領で解放)
参ストーリー |
---|
大天狗が陰界の門の前に立ち、風刃で境界線を作った。【大天狗】 「この中には一歩たりとも踏み入れさせない。」【巫女オロチ】 「なぜあんな弱い妖怪と人間を守る?かつてのお前は黒晴明と組んで陰界の裂け目を開け、陰陽の間の均衡を破壊しようとしたのに、今は命がけで守っている。ばかげていると思わないか?妖怪がお前を理解して、感謝するとでも思っているのか?やつらはお前の決心すら信じてないというのに!」【大天狗】 「我は心の中の大義に従って行動している、他人の理解なんか求めていない。」【巫女オロチ】 「他人の理解を求めていない…だと?お前は傲慢すぎる!お前にはあの孤独を理解できない!人類の運命のために、我々は寂しく死を待っていた。鋭い歯に体を貫通される痛みと、祭壇で血が乾いていく苦しみは今でも鮮明に残っている…数年後、人々がお前の死によってもたらされた快適さを享受しているのに、だれもお前のことを覚えていないし、感謝もしていない…お前はそれはどうでもいいと言っている!!」巫女オロチを目の前にして、大天狗は族長の話を思い出す。【天狗族長】 「翼の傷はまだ痛むか?」【少羽大天狗】 「僕が…弱すぎました。族長にはまた心配をおかけしました。」【天狗族長】 「弱い?お前は生まれつき強大な力を持っている。ただ、それをうまく扱えていないだけだ。強いのはそんなにいいことでもない。強いということは、生まれながらにして弱者を守る使命を持っている。今はわしがお前を守るが、これからはお前が他の弱い妖怪たちを守る番だ。これは偉大な一族の者がわしに話した言葉、彼の大義でもある。大義に従い、それを続けることは、他人の誤解や悪意を招きかねないが、大事なのは自分の心をしっかり保つことだ。どんな道を歩んでも、お前の心に恥じなければ、人が何と言おうと関係ない。」【巫女オロチ】 「なぜ誰も私を理解してくれない、だれも覚えていてくれないのだ…世の人々は自分の傷跡は覚えているが、自分を陰から守った犠牲者のことは覚えていない!」凶暴化した巫女オロチは大天狗を追い詰めた。【巫女オロチ】 「お前一人で、私を止められるとでも思っているのか?」【大天狗】 「ならば命がけで試してみるまで!言ったはずだ…この中には一歩たりとも踏み入れさせないと…一歩でも近づいてみろ…」【巫女オロチ】 「空から墜ちた殉教者、意志は鋼よりも固し、だがお前は本当に…弱すぎる。今度こそ、もう立てないだろう。」【大天狗】 「そうか?」【巫女オロチ】 「なに?!」大天狗はまた立ち上がった。【大天狗】 「百回倒されても、千回倒されても、一万回倒されても、我は立ち上がる。昔お面妖怪との闘いで、我は自分の体に三つの封印があることに気づいたが、我はその一つしか解けない。」【巫女オロチ】 「谷間の風が急に刀のように鋭くなり、軽く触れただけで、体が切り裂かれる気分だ…」【大天狗】 「考えたことがあるか、三つの封印がすべて解かれたら、我はどれほど強くなるだろうか?」【巫女オロチ】 「そんなはずがない!まだ若い妖怪に負けるなど!うわあああああああ!!」【大天狗】 「弱すぎる。」【巫女オロチ】 「悔しい…運命に束縛される…悔しい…。」巫女オロチは倒され、巫女達の魂は救われた。【大天狗】 「極楽浄土で自由自在に歌えばいい、夜桜林はいつまでもお前たちの歌声を覚えている。最初の封印を解いたとき、頭の中にぼんやりとした光景が浮かんだ。満月の前の長髪の姿、一体誰なんだ……」 |
肆(14マス占領で解放)
肆ストーリー |
---|
【大天狗】 「瘴気が散って、夜桜林の花が咲いた。この桜の木にある印は?」大天狗は印を触れる。幼いごろの思い出だ。【小神楽】 「博雅お兄ちゃん、彼が私達の新しい友達?彼の背中には翼があって、妖怪みたい。本家の子供は誰も私たちと遊びたがらないけど、黙って妖怪と遊んだら、叱られると思う。」【小源博雅】 「彼はまず俺たちの友達であって、妖怪であるのは二の次だ。妖怪にも善悪があって、大天狗はとても善良な妖怪なんだ。人間と妖怪は、共存できる。」【大天狗】 「これがお前たちが望んだ、人間と妖怪の共存か?」【九命猫】 「まさか勝てるとはニャー!」【鉄鼠】 「ネズミ年まで生きられる……」【大天狗】 「うっ!兎め、何をしている?」【孟婆】 「失礼でしょ、山兎!命の恩人になんてことするの?頭に来るー!」【山兎】 「ごめん、嬉しすぎて、うっかりあなたの頭に上っちゃった。大天狗は本当にいいやつ。口では厳しく言うけど、戦うときは命がけだった。前はアメを分けてくれたのに、うぅぅ、あなたは話がうまくないけど、とてもやさしいって分かってるからね!」【大天狗】 「話がうまくないのはお前のほうだろ……」【髪喰い】 「キミのこと、甘く見てたよ。前にキミを疑ったことは、美人の心で君子の腹を探るってことにして。」【煙々羅】 「誰が美人なんでしょうね、ふふ。」【髪喰い】 「キミはいつも、十五歳くらいの人間の子供が言いそうな変なことを言うけど、でも…なんか気に食わないな、僕ったらなんで感銘を受けているんだろう!ちょっと!顔に血がついているときは笑わないで、そんなんじゃ男の人に好かれないよ!」【大天狗】 「……」【源博雅】 「立派な大妖怪の誕生をこの目で見れて光栄だ。奇跡を創造すると同時に、奇跡になった。大天狗、お前は妖怪たちに認められる大妖怪になった、おめでとう。お前の心は変わっていない、俺が誤解してた。戦乱が終わったら、幼い頃のように、俺たちと一緒に悪人退治をしないか?」【大天狗】 「我にはまだ追うべき大義がある。さっきの戦いで、我の中の一部の記憶のかけらが覚醒した。我の一族が分裂する前の伝説と関係しているかもしれない。だから我は、望月の地―月宮に行って真相を見つける。」【源博雅】 「俺はお前の意思を尊重する。だがこれだけは覚えていてほしい、お前がどこにいても、お前の背後を守る戦友がいると。危険が迫ったら、俺も一緒に戦わせてくれ。」【大天狗】 「お前は昔のままだ、そういう真摯な源博雅こそ、我が尊重する戦友でありライバルだ。共に都の最後の戦場に向かおう、再び共に戦えることを望んでいるのだろう?」【源博雅】 「喜んで!」 |
京都決戦「失敗後」ストーリー
失敗後・庭院ストーリー |
---|
【提灯お化け】 「助けて!!助けてよ!!洪水だ!!提灯の火が水で消えてしまう!!」【ぬりかべ】 「ここの水は深い、流されないように気を付けろ、皆私の体に上るんだ!」【提灯お化け】 「大丈夫、漂っていればなんとかなる。」【墓荒らしの霊】 「ぬりかべ、ボケっとしてないで、早く逃げるよ。」【都の陰陽師】 「鬱陶しい小鬼だ、天才陰陽師晴明様の庭院に入り込んでくるとは。早く下がらんか!?」【提灯お化け】 「こんな時に陰陽師なんて知ったことか、絶対に洪水から逃れられるこの場所を離れないぞ!外がどうなっているか見てみろ!恐ろしい!あの海妖が恐ろしい表情で歩いてる!」【都の陰陽師】 「なに!?海水が庭院にまで広がり始めている、都の空も様子が変わった…まさか海国の法陣が起動したのか?ありえない!晴明様は前線で必死に戦っている、他の皆も五つの陣地を落とすために努力している……都が…そんなはずは……私たちの平安京が陥落するなんて……ありえない……」【提灯お化け】 「おい、だ、大丈夫か?顔色が悪いぞ。状況もそこまで悪くない、少なくとも庭院の家は完全に水没していない。なら、我々はここで余生を過ごすのも悪くない、そ、そうだろ?」【墓荒らしの霊】 「あのにぎやかな通りが無くなるのか?それは残念だ。まぁいい、命が助かっただけで我々は満足だ。」【都の陰陽師】 「晴明様……いえ!私は決して諦めない!!皆は必ずどこかで頑張っている……私も彼らを助けに行く!!」【提灯お化け】 「こいつおかしくなったのか!?この戦いはもう終わったんだ!!お前たち陰陽師の戦いはもう終わったんだ!」【都の陰陽師】 「違う!!違う!!!!!」【ぬりかべ】 「おい……あの海妖たちが水の流れに沿って泳いできたぞ……陰陽師の口を押えろ、部屋の中に隠すんだ!」【都の陰陽師】 「う————!!!!」【七人岬・扇】 「この庭院は本当に広いな、建造には大金がかかっただろう!あの天才陰陽師が本当に此処に戻ってくるのか?」【七人岬・桑】 「家に帰って暖かい布団の中に入りたくない人はいないだろ。式神は倒れ、戦闘にも負けた。心身共に傷ついた彼は、帰ってくるだろう。」【七人岬・燕】 「我が軍は既に戦況をすべて把握した、そして都の奴らも、本陣に戻って抵抗しているかもしれない。都にまだ戦力が残っているとは思えないが、念のために、我々は奴らの小さな希望すら消す必要がある。軍備を壊し、増援を断つ。最後はゆっくり、平安京が歴史から永遠に消え去るのを見ていよう。」 |
京都決戦「逆転」ストーリー
逆転ストーリー |
---|
【大嶽丸】 「戦いは終わった、この陸地の霊力は鈴鹿山のものだ!」【晴明】 「……」【大嶽丸】 「……ありえない!五つの法陣は既に設置されたのに、何故俺は力を感じない?まさか……!」【晴明】 「もう気付いたか……此処でお前を倒したかったのだが……」【大嶽丸】 「これは全て幻想だ!お前がわざと俺をおびき寄せたのは……時間を稼ぐ為だったのか!晴——明——!鏡?俺ですら見ることができなかった幻想を、一体どうやって完成させた?」【雲外鏡】 「鏡の中の都は、既に彼に破られました。私はもう彼を閉じ込めることはできません。」【晴明】 「これで十分だ、お前は我々に反撃する最大のチャンスを与えてくれた。ありがとう、雲外鏡。」【大嶽丸】 「雲外鏡..俺はそんな宝物は聞いたことがないぞ?」【晴明】 「彼はお前の八尺瓊勾玉と同様、現世の神器の一つだ。雲外鏡は数年前に二つに分かれ、異なる場所に隠された私は玉藻前とある方法を使い持ち帰ったのだ。その後、お前が大江山で行ったことのおかげで、雲外鏡に山岳神の力を吸わせ、発動に成功したのだ。彼が海国が隠した五つの法陣を見つけ、都各地の霊力を起動させ完全無欠の偽りの都を作り上げた。都で数十年生活した人間や妖怪でさえ、偽りの都に気付く事はできない。海から遥々きたお前たちなら尚更だろう?」【大嶽丸】 「フハハハ——そうだとしても、お前たちに海国を阻止できるはずがない。陣眼を再び発動すれば、八尺瓊勾玉の霊力が五芒星法陣を起動し、お前たちが行った全ては無駄に終わる。」【晴明】 「各地に向かった仲間たちは間もなく集結する。海国の思い通りにはならない。う……」【大嶽丸】 「お前の力は、これだけか——?なに!?」【晴明】 「お前たち……」【燼天玉藻前】 「どうやら間に合ったようだな、晴明。」【黒晴明】 「本当に酷いざまだな、たかが海妖にここまで制圧されるとは。」【晴明】 「玉藻前?それに…黒晴明!?何故あなた達がここに?お前達も……都を助けているのか?」【燼天玉藻前】 「誤解だ、私たちは都を助けるつもりはないし、都がどうなっても私には関係のない事だ。なんなら、壊れてくれた方が良かった。私はただお前に死なれたくないだけだ、葛葉の子供はこんなつまらない争いで命を落とす必要はない、そうだろ?」【黒晴明】 「あの日、玉藻前は突然私の前に現れ、重要な事に気付かせてくれた。もしお前が死ねば、私はもう半分の体の霊力を吸収できなくなる。私の大業の為だ、海国に私の分身を殺す資格はない。」【晴明】 「そうか……ふふ、本当にお前達らしい。」【燼天玉藻前】 「海国が正面攻撃を仕掛けた時、大嶽丸が暗殺部隊を都に侵入させたのは、直接お前の命を奪うためだ。しかし、私ともうひとりの晴明は小隊の海妖をみな殺しにした。もう心配する必要はない。」【大嶽丸】 「玉藻前、俺の計画を壊したのは、やはりお前か。噂は聞いている。絶世の大妖怪はやっぱり侮れねえな。陸上で俺の布陣を見破れる陰陽師はいねえと思っていたが、まさか同じ妖怪であるお前に見破られるとは。」【燼天玉藻前】 「手に刀を持つ友人は、各地の妖怪を斬殺し、陸では達することができない境地にある——鈴鹿山の大嶽丸こそ本当に侮れないだろう?本当の事を言うと、私はあなたの本当の目的には興味がないし、これ以上長引かせるつもりもない。お前は相手を間違えた、よりによってこの天才陰陽師が、全てを捨ててお前の目の前に立ちふさがった。」【黒晴明】 「今、五か所に向かった者たちが都に戻ってきた。これで各勢力が集結する。一方で、海国の死傷者は多く、上陸してから戦闘続きで、士気も落ちきっているだろう。こんな状況で、まだ勝機があると思うか?」【晴明】 「私はお前が止まることを選ぶと思わないが、今、お前にはまだ選ぶ権利がある。武器を捨てれば、この戦いは終わる。」【大嶽丸】 「俺が諦めねえと知っているなら、何故降参するよう説得するなど、無駄な真似をする?陰陽師晴明、都の港の一件から、お前はずっと俺の鬼船の進む道を阻んできた。ここまで耐えられる人間は、実に珍しい。俺はお前の気迫を認めよう、晴明。しかし今となっては、俺たち双方とも「認められる」為にここに立ってるわけじゃねえ。「戦争」こそ問題を解決する方法だ。」【晴明】 「私が知りたいのは……何故こんなにも巨大な五芒星法陣を描いた?そして何故都の地脈の霊力を奪おうとした?海で知り合った旧友を、その手で殺してまで。」【大嶽丸】 「俺たちが失った鈴鹿山を取り戻すため、俺たちの故郷を元の姿に戻すためだ。俺が行った全ては、家に帰るために過ぎねえ。そして都は、お前たちの悪行に代価を払わなければならねえ。」【黒晴明】 「彼とこんなに話をしても、時間の無駄では?」【大嶽丸】 「そうだね……本日どちらかが倒れなければ、過去の怨念を断つことはできねえ。お前らから見て、俺は悪鬼に過ぎない。なら俺は悪を貫き通す!!来い、平安京、この愉快な虐殺の中で全てを終わらせるぞ!!」 |
京都決戦イベント攻略情報 | |
---|---|
京都決戦イベントTOP | |
退治挑戦 | ボス攻略 |