【陰陽師】「蛇骨縛心」ストーリーまとめ【ネタバレ注意】
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『陰陽師』の「蛇骨縛心」のストーリー(シナリオ)をまとめて紹介。
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蛇骨縛心のストーリー
序章-庭院
序章-庭院ストーリー |
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【晴明】 「ここが日高川、そして向こうの寺が道成寺だ。」【白蔵主】 「道成寺に着いてもそのまま西へ向かわなければなりません。まだ明るいうちに道を急ぎましょう。」【晴明】 「しかし寺院に瘴気が立ち込めている…どう考えてもただ事ではない。」【白蔵主】 「僧侶達はきっと自力で瘴気を祓えるでしょう。セイメイ様が心配することはありません。」【晴明】 「待て、川上から人が流されてきたようだ。」【白蔵主】 「どこですか?」【青坊主】 「」【白蔵主】 「うわあああ…本当だ!か、彼はまだ生きていますか!」【晴明】 「小白、早く彼を助けなさい!」【白蔵主】 「はい!」【白蔵主】 「やっと目覚めましたか!あなたは深手を負っていて、セイメイ様があなたを助けたんですよ。」【青坊主】 「拙僧を助けていただき、本当にありがとうございます…」【晴明】 「礼には及ばない。しかし君は激しい戦いをしたように見えるが。」【青坊主】 「全ては拙僧の自業自得です。恥ずべきことで、とてもお二人に話せることではありません。」【晴明】 「その傷は瘴気に侵されている。私は一旦瘴気を封じ込んだが、傷がどこまで治るかは回復力次第だ。」【青坊主】 「あなたは瘴気を封じ込めることができると言うのですか?」【白蔵主】 「ん?何ですかその言い方は?セイメイ様は都で一番強い陰陽師ですよ!」【青坊主】 「お二人はやり手であるとお見受けしました。一つだけ頼みがあります、お力を貸していただけませんか。」 |
序章-蛇骨縛心
序章-蛇骨縛心ストーリー |
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【白蔵主】 「やっと目覚めましたか!あなたは深手を負っていて、セイメイ様があなたを助けたんですよ。」【青坊主】 「拙僧を助けていただき、本当にありがとうございます…」【晴明】 「礼には及ばない。しかし君は激しい戦いをしたように見えるが。」【青坊主】 「全ては拙僧の自業自得です。恥ずべきことで、とてもお二人に話せることではありません。」【晴明】 「その傷は瘴気に侵されている。私は一旦瘴気を封じ込んだが、傷がどこまで治るかは回復力次第だ。」【青坊主】 「あなたは瘴気を封じ込めることができると言うのですか?」【白蔵主】 「ん?何ですかその言い方は?セイメイ様は都で一番強い陰陽師ですよ!」【青坊主】 「お二人はやり手であるとお見受けしました。一つだけ頼みがあります、お力を貸していただけませんか。」【白蔵主】 「ここが道成寺ですか…全然寺に見えませんよ!こんな薄暗くて気味が悪い場所が、寺院のはずがありません。」【晴明】 「(気味が悪いか…私にはとても悲しい場所だとしか思えない。)道成寺で一体何があった?」【青坊主】 「ある妖怪が仏塔の中に潜んでいることに、気づきましたか?あの妖怪は魔物と融合し、自分の意志だけではその魔物に侵食されることを止められません。拙僧は彼女に傷を負わされました。彼女を浄化したくても、力が足りません。しかしこのまま放っておいたら、彼女はもっと恐ろしい魔物になってしまうでしょう。」【晴明】 「だが彼女は自縄自縛に陥った、我々は彼女に近付くことすらできない。」【青坊主】 「欲念は妄執なり。拙僧は陰陽師様が霊体として彼女の心の中に入る手助けができます。どうか彼女の狂欲を浄化し、彼女を助けてください。」【晴明】 「善は急げだ、頼む。」【白蔵主】 「待ってください!あんなものを浄化するのに…セイメイ様一人でやるんですか?!」【青坊主】 「南無阿弥陀仏…拙僧には分かります、陰陽師様は数多くの因果や縁を背負っていることを。断言できませんが、あそこには共に戦うことを待つ人がいるかもしれません。」 |
修行の間
修行の間ストーリー |
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【青坊主】 「彼女の狂欲を浄化するためには、陰陽師様ご自身の耐性と悟性を高める必要があります。仏法と陰陽術は異なるものですが、似たところがあります。拙僧もできるだけ力になりたいと思います。この法器をお貸ししましょう。」 |
ストーリー
ストーリー |
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【晴明】 「これは?!まさか、この大樹の内部が昔の道成寺の姿をしているとは。だからなんとしてもここを守り抜きたいのか…この大樹と寺院は切れない絆で繋がっているのだな。もう少し頑張ってくれ、私が必ず全力を尽くして助ける!」 |
蛇骨縛心「狂欲」ストーリー
5階層
5階層ストーリー |
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【晴明】 「どんどん多くなっていく…このまま続けたら流石に私でもこれ以上持ちこたえられなくなる。」【神楽】 「晴明、諦めないで。」【晴明】 「神楽?!なぜ神楽がここに?」【神楽】 「私はいつでもあなたと一緒にいる。」【晴明】 「(これが青坊主が言ってた因果縁か?私が霊体として清姫の心の中に入ったから、私の心の中にいる神楽もここに現れることができるのか。)」【神楽】 「最後まで持ちこたえて。」【晴明】 「ああ…神楽、ありがとう、必ず最後まで持ちこたえてみせる。」 |
31階層
31階層ストーリー |
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【晴明】 「霊体の状態でもこの怪物達に傷つけられる可能性があるのか…もっと気をつけなければ。」【神楽】 「晴明、休みが必要?後は任せて。」【源博雅】 「おい!お前らは無理するな!俺に頼れ!」【晴明】 「ああ…お前が現れることは予感していた。」【源博雅】 「当たり前だ、お前らだけを戦わせるわけないだろう?俺も力を貸す。いいか、晴明、しっかりしろ。早く奴らを片付けるんだ!」 |
51階層
51階層ストーリー |
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【源博雅】 「ちっ…本当にしつこいな。女の心の中にはこんなにも多くの欲望が潜んでいるのか…」【八百比丘尼】 「話は全部お聞きしました。」【源博雅】 「あ?!お前はいつ現れたんだ!」【八百比丘尼】 「喜怒哀楽も、愛憎も嫉妬も恋慕も、それは全ての人間が持っている感情です。男にも女にも違いはありません。」【神楽】 「お兄ちゃんは女の人は面倒だと思ってるの?」【源博雅】 「俺はそんなこと言ってねぇ!頼むから絶対に誤解するなよ!」【晴明】 「博雅は音律に通じているから、心の中はきっともっと繊細で、女性のことを理解できるはずだ。」【源博雅】 「そんなこと言われてもなぁ…音律と女は全然違うだろう…」【八百比丘尼】 「目の前の問題を片付けた後、一度博雅さんとゆっくり女性と音律についてお話ししたいですね。」【源博雅】 「そんな風に笑うな…怖い。」 |
蛇骨縛心「明惑」ストーリー
明惑1
明惑1ストーリー |
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【青坊主】 「拙僧は、安珍が魔物になったことには必ず何か裏があると考えております。」【晴明】 「あの瘴気は懐かしい、雲外鏡の欠片についているものと似ていた。」【白蔵主】 「え?!つまり小白達は雲外鏡の欠片を浄化する方法を見つけられるかもしれないってことですか!」【晴明】 「まだ断言できない、先にこの二つの瘴気の由来が同じだと証明する必要がある。」【青坊主】 「道成寺の近くを調べてみれば、何か手掛かりが見つかるかもしれません。」 |
手掛かり1「幽霊」
手掛かり1「幽霊」ストーリー |
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変なことですか……ちょっと考えさせて。 数日前道成寺に火事があったことは知っていますか?火事が起こる前に、近くの人たちは皆、喧嘩する声を聞きました…そして寺院の上に妖怪のような影も見たのです。神様が守ってくださったおかげかもしれない…幸い民には被害が出ていないようです。 しかし道成寺に火事が起こる前の日、ある幽霊が神社を通ったのを見ました。この神社は結界に守られているから、普通の幽霊が入ることは絶対にありえません。あの時は怖かった、今まであれほど強い幽霊なんて見たことありませんでした。幸い彼はここには興味ないようで、すぐどこかに消えました。 一体どこから来た幽霊なのかしら…彼はどこに向かうつもりですか。 |
手掛かり2「抵抗」
手掛かり2「抵抗」ストーリー |
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若者、わしに聞きたいことがあるのだろう?何でも聞きたまえ…遠慮するな。 幽霊?わはは…見抜かれたか、わしも若い時は陰陽師だった。とはいえ…あなたのような見るからに強そうな陰陽師ではない。 そう、その幽霊を見たことがある。確か若い和尚の姿をしている幽霊だったな。あの時、彼はいつ魔物になってもおかしくない状態だった。その体から瘴気が絶え間なく湧き続けるおかげで、彼を纏う瘴気は益々濃くなる一方だ。彼は瘴気に抵抗してみたが、結局… 道成寺で起きた災難はあの幽霊と何か関係がある気がする。 そうか…やはりか。無念…わしは年をとったから、何もできない。 |
手掛かり3「お化け」
手掛かり3「お化け」ストーリー |
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陰陽師様は何か調べているようだが、この前俺が変なことに遭った話を聞いてくれないか? 実は…この前の夜、畑の案山子が急に動き出したんだ。絶対に見間違いじゃない!本当に動き出したんだ!腕を大きく振ったんだ!あの夜は風なんか全然吹いてなかった…はあ!あの時はびっくりすぎてうっかり漏らすところだったよ。 しかし翌朝、俺が勇気を出して確認してみても、何の異常も見つけられなかった。あれ以降案山子が二度と動き出すことはない。 陰陽師様…これってお化けの仕業かい? |
手掛かり4「兆し」
手掛かり4「兆し」ストーリー |
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あなたも向こうに渡りたいですか。はあ…悪い事は言わないから、戻って明日の朝に来てください。 最近は、妖怪が出没するから、日が暮れるとどの船乗りも仕事を引き受けなくなります。急ぎの要件があるなら、この先に壊れた橋があります。先月の水害で壊れて、少し危険だが、まだぎりぎり使えるでしょう、ただし気をつけてください。 妖怪がいつから出没しているかって?多分半月前からとだ思います。 ええ、ここ数日現れたわけじゃありません。確かです。以前から出没しています。 |
手掛かり5「狼の妖怪」
手掛かり5「狼の妖怪」ストーリー |
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お前がうちの近くでうろついているから…怪しいと思ったのさ! その装い…お前は陰陽師か?え!都から来たのか。本当にすまない、あんなことがあったから怖かったんだ! 案山子?案山子がどうした…いやいや、案山子は全然関係ない!狼だ!狼の妖怪だ! とてもでかいやつで、うちの馬車と同じくらいの大きさだった!毛の色はくすんだ紫色で、目が赤く光っていた!あの日それが現れた時、俺はちょうど稲むらをまとめていた。遠目にそれを見た途端、俺は素早く稲むらの中に隠れた。おかげで命拾いした! 狼があんな妖怪になる理由なんか知るわけない!それはお前ら陰陽師が身につけるべき知識だろう! |
手掛かり6「壊れた橋」
手掛かり6「壊れた橋」ストーリー |
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助けてくれてありがとう、あなたも向こうに渡りたいの?それなら昼間に港に行って船に乗るほうがいいよ。 渡りたいわけじゃないって?そっか、早とちりだったね。最近は物騒だから、皆に注意したいもの。 少しお喋りしたいけど、もう家に帰らなければ。本当は、夜にここでお散歩やお喋りするのが好きだけど。誰とお喋りするって?それは秘密。妖怪が現れたから、全部できなくなった。それにこの橋はいつ直るのかも分からない。 本当に早く直してほしいな、そうすれば彼がしょっちゅう会いに来れるようになる。 |
手掛かり7「汚染された水」
手掛かり7「汚染された水」ストーリー |
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あら…本当に心優しい人ね!水を運んでくれてありがとう。 なんで一度に四つも水缶を持ってきたかって?先月から夜になると、水質が急に悪くなるんだ。 この前うちのやんちゃな息子がその汚い水で水遊びしたら、手に緑色の膿ができた!私は仕方なく神社の巫女様から清水をもらって、その水で何日も手を洗った後にようやく治ったの。巫女様の話によれば、この水は妖気に汚染されたから、日が高い時間帯に水を汲めば、その妖気は少なくなるって。 一度で四つも水缶を持ち帰らなければならない羽目になった故、腰が痛くてたまらないけど。それでもこうするしかないよ… |
明惑2
明惑2ストーリー |
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【白蔵主】 「おかしいですね、皆さんが言っている御霊の正体は安珍さんでしょう?しかし彼は魔物になる前に既に侵食されていたようです。」【晴明】 「その通りだ。安珍だけではない、この近くの動物や植物、さらに水源地まで侵食の影響を受けた。この汚染は雲外鏡ほどのものではないが、範囲はより広い。この二つの瘴気は全く同じではないから…おそらく同じ方法では浄化できないだろう。」【白蔵主】 「そんな…浄化する方法を見つけたと思ったのに。」【青坊主】 「お二人、正直に言うと拙僧も偶然道成寺に来たわけではありません。拙僧は瘴気を辿って、東からここにたどり着いたのです。元々は道成寺こそが瘴気の源と考えていたのですが、どうやら違うようです。」【晴明】 「ああ、瘴気の源は別にある。しかしここに起きたことが都の異常と全く無関係とは思えない。」【青坊主】 「都の異常?」【晴明】 「そう、我々はそのために都を出たんだ。この災いの影響は予想していたよりもひどい…このまま放っておくわけにはいかない。小白、これ以上ここで道草を食うことはできない。早く策を見つけなければ。」【白蔵主】 「はい!セイメイ様、道成寺の事件を解決したらすぐ出発しましょう。」 |
蛇骨縛心「鏡花水月」ストーリー
空蝉
空蝉 |
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初めて彼の折鶴をもらった時、それが手紙だということには気付かなかった。家で飼っていた悪戯好きな子猫がその折鶴に手を出さなかったら、あたしはその中に文字が書かれていることに気づかなかっただろう。 その手紙は分かりにくくて、彼はきっと堅苦しい人だとあたしは決め込んだ。でなければそんなつまらない恋文が書けるわけがない。 でも、その後の手紙はあたしが間違っていたことを証明した。彼は時々手紙に詩歌を書いたり、ただの世間話を書いたり、自分が描いた猫や犬を添えたこともある。 あの人は…堅苦しい人とも限らないね。 あたしは彼からの手紙を楽しみにするようになった。いつも、今度はどんな手紙をもらえるかを想像している。 ちょうど間もなく祭りになるから、彼は手紙を出してあたしと一緒に遊びに行きたいと誘ってくれた。あの日、彼に会いたいあたしはめかしこんで一番綺麗な姿になった。 しかし祭りに来た人々が全員帰って、あたしが一人になっても、彼は最後まで姿を見せなかった。 きっと急用ができたんだろう。彼はきっと手紙で説明してくれる、そう考えて自分を慰めた。 しかしそれきり折鶴が再びあたしのところに舞い込んでくることはなくなった。 その後、あたしは宴会である大名の息子と知り合った。その男はとても面白くて、いつもあたしに合わせてくれた。彼は間違いなくあたしに好意を寄せている。 彼こそが手紙を書いたあの人ではないかと…あたしは疑問を全て抑え込み、自分にそう言い聞かせてその男と恋に落ちた。落ちて落ちて最後は抜け出せなくなった。 しかし数日も経たないうちに、その男と他の貴族のお嬢さんとの縁談が決まった。今考えてみれば、全てはあたしの自業自得でしょう。 それからすぐ母は重病を患った。薄情な父は彼女を最後に一目見るのすら嫌がって、最後の時でも母のそばにはあたししかいなかった。 母が亡くなってから、あたしは益々つらい思いに耐えられなくなり、ついに自殺する考えが芽生えた。 |
晦冥
晦冥 |
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あの日、あたしは遺言を書いて枕の下に隠した。 その時二人の僧侶がうちに現れた。あたしは何日も泣き続けたおかげで、目が霞んでしまっていたから、彼らの顔はよく見えなかった。 その一人の僧侶が、彼があの折鶴を贈った人で、名前は安珍だと言った。 確かにあたしのそばにいつもそんな僧侶がいた気がする。あたしは寺院に行く時彼が鳥居の下にいるのを見た。あたしは市場に行く時彼が本屋の前にいるのを見た。あたしは裏山で花見する時彼とすれ違ったこともあった。 目の前にいる安珍の姿とあの僧侶の姿が重なり、あたしは内心狂喜した。彼がようやくあたし会ってくれた! しかしあたしが質問を口に出す前に彼は突然…自分は既に死んだのだと言った。 そして安珍は、彼が仏様になったらあたしを娶ると約束してくれた。その言葉を聞いて、あたしはすぐ彼をおいて部屋の中に引きこもった。 嘘よ…真っ赤な嘘!仏様はこの世の煩悩を全て捨てた人だ。仮に彼が仏様になっても、この世に未練があるはずもない! 彼は嘘を言っている、彼は生きてあそこに座っているのに、死んだなんてありえない!彼はただあたしのことが好きじゃなくなったけど、それを認める勇気がないから、下手な嘘をでっち上げたんだ。 しかしあの時のあたしにはどうしても希望が必要だった。あたしの愚かな自殺願望を打ち消せる希望が、例えばそれが偽りの希望であっても…。 あたしが涙を拭いて部屋から出てきた時、安珍ともうひとりの僧侶は既に帰っていた。あたしは二人を追いかけてみたが、結局追いつけなかった。 だからあたしは待つしかないと諦めた。少なくともあたしはまだ生きている、死ぬよりましでしょう。でもあたしは安珍の姿がほとんど思い出せなくなるまで待った。 やはり彼は戻ってこなかった。 あの日あたしがいつものように水辺に涙に濡れた顔を洗いに行くと、下半身が蛇になってしまったことに気付かされた。 あたしは驚いたが、心の中に潜んでいた強烈な恨みが他の感情を全て押しのけた。 あの虚言癖の男…腰抜けの嘘つきは、罪を償わなければならない! |
宵待ち
宵待ち |
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正直、あたしは人間だった頃、蛇が大嫌いだった。その体はたくさんの鱗に覆われていて、怪しい光を放っている。触らなくても想像できる、冷たくてぬらりとした手触り。もし蛇に絡まれたら… だから毎回脱皮する時はとてもとても辛い。鱗が逆立ち、端っこからだんだん乾いていくのを我慢しなければならない。それはまるで汚い古着にくるまれているような感じだ。あたしが力を振り絞らなければ、その朽ち果てた皮から抜け出すことはできない。 「あの方」に出会うまで、あたしはどうしても今の姿を受け入れられなかったけど、あの方のおかげで全てはあたしの自業自得であることを理解できた…あたしは母のように愛が故に悲しみ、泣くことしかできない女にはなりたくなかったけど、結局最後は自分が一番嫌悪するような女になった。 あの方は言った…「受け入れなさい、それは神の贈物だ。」と。 贈物か…そうかも知れない。この尻尾はあの男を殺す武器になる。あたしが彼の体を強く締め付ければ、彼はきっとあがきながら命乞いするでしょう。同時に彼の体温が少しずつ下がっていき、最後には声も出せなくなる。 何と愛しい光景だろう、想像するだけで興奮する。 日が過ぎていくにつれて、あたしはますますこの尻尾のことが好きになっていった。しかし、まるで呪いのように、その尻尾は突然あたしの体から分離し、あたしの両足が再び現れた。 …その尻尾は、なぜか本物の蛇になった。 その蛇がうねりながらあたしの周りで動き回る様子を見て、あたしは思わず考えた。あたしが好きなものは、全てあたしから離れていく運命なのか。 この蛇も必ずあたしを裏切ると思っていた。あの憎い男のように。 しかし蛇は裏切らなかった。 ただいつも優しくあたしの肩に巻き付き、あたしを支えている。 あたしは薄々気づいた。この蛇は元からあたしの一部であることに。だってこの世であたしのことを大切にするのは、いつまでもあたしだけだもの。 あの男と言ったら… あたしはこの青い蛇を抱き込むと、蛇もまた悪戯げにあたしの頬をすりすりし始めた。 「彼が死んだら、あたし達だけで暮らしましょう。永遠に…永遠に。」 |
蛇骨縛心「執念」ストーリー
執念入口
執念入口 |
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【白蔵主】 「セイメイ様…セイメイ様はあの木が怪しい気を放っていることに気づきましたか?」【晴明】 「この寺の草木は全て瘴気に侵されているが、なぜあの木だけが変だと思うんだ?」【青坊主】 「拙僧には理解できます。あの大樹はこの寺で千年以上も生え続けているので、普通の木とは違い、並々ならぬ霊力を持っています。この大樹はできるだけ瘴気を吸収し、清姫の執念を抑えていましたが、今回の災難は千年の大樹がどうにかできる問題ではありません。おそらく…もう限界に近いでしょう。」【白蔵主】 「こ、この大樹は死ぬのですか!小白よりも長く生きてきたこの大樹様が!」【青坊主】 「道成寺を守るため、この大樹は既に朽ち果てることを覚悟しているのだと思います。」【晴明】 「小白、我々はこの大樹がこのまま枯れ果てるのをただ黙って見過ごすわけにはいかない。」【白蔵主】 「はい!しかしセイメイ様、小白達は一体どうすればいいでしょう?」【晴明】 「青坊主、私をこの大樹の中に送ってくれ。そうすれば、大樹が耐える痛みを分担できると思う。」【青坊主】 「南無阿弥陀仏…命は万物に宿っている、命より尊いものはありません。拙僧にできることなら、全力を尽くします。」 |
執念ストーリー1
執念ストーリー1 |
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【縛骨清姫1】 「やめて…やめてったら!あなたが傷つけてもいいのは、あの男と自分だけだよ!」【縛骨清姫2】 「ふふ…あたしだってこんなことしたくない、先に手を出したのは彼らだ!」【縛骨清姫1】 「愚かな女!全てはあたし達の自業自得だ!早く目覚めなさい!」 |
執念ストーリー2
執念ストーリー2 |
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【縛骨清姫1】 「あなたは誰…なぜここに来た?誰の許しを得てあたしの心を覗きに来た?」【縛骨清姫2】 「説教はやめなさい、あなたは何も分かっていない。」【縛骨清姫1】 「あたしのことを知りたいなどと口に出すな。知っているよ、あたしに興味なんかないって。」 |
執念ストーリー3
執念ストーリー3 |
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【縛骨清姫1】 「あら、まだ聞き飽きていないのか?あたしの生涯には、恥とも言える馬鹿げたことしかないんだ。」【縛骨清姫2】 「勘違いするな、あたしは文句しか言わない根暗な女じゃない。愚かだと言われても、後悔はしない。」 |
執念ストーリー4
執念ストーリー4 |
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【縛骨清姫1】 「あなたは…あたしの過去にそんなに興味があるの?でも、たまに誰かに自分の話を聞かせるのも、悪くないね。それに、忘れられないあの過去があったから、あたしが生まれたんだ。」 |
縛骨清姫撃破後ストーリー
縛骨清姫撃破後ストーリー |
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【縛骨清姫】 「……」【晴明】 「やはりお前か。我々が会うのはこれが初めてではないが、まだ私のことを覚えているか?」【縛骨清姫】 「ああ…その顔を覚えているよ。そしてお前があたしにもたらした痛みもだ。」【晴明】 「色々あったみたいだな、以前と比べてお前は変わった。」【縛骨清姫】 「それで…今になっても、お前はまだあたしを殺したいかい?」【晴明】 「いや、今の我々は敵同士の関係ではない。私はただお前が悪夢から目覚めることを望んでいる。」【縛骨清姫】 「あの悪夢からあたしを呼び起こしたのがお前だとは、本当に皮肉だね…陰陽師よ、お前から「彼」の気配を感じる。気をつけるといい、彼はいつもお前を見つめている。」【晴明】 「「彼」か…ご忠告ありがとう、お前はこれからどこへ行くつもりだ?」【縛骨清姫】 「安珍と一緒にいられるなら、別にどこでもいい。今回は、過去の恨みを水に流したお前に助けられた。今後あたしの助けが必要な時は、呼んでくれ。お前の声ならきっとあたしに届くはずだ。」【白蔵主】 「セイメイ様、このまま彼女を逃して本当にいいのですか?道成寺の災いは全て彼女が…」【青坊主】 「後片付けが必要ですから、拙僧はしばらくここに残ります。こうなったのは清姫のせいではない、むしろ拙僧の弟子の責任を追及すべきです。彼の代わりに、拙僧は全ての責任を取ります。」【晴明】 「苦労をかけるな。今回の事件で、私はあることに確信を持った。安珍を魔物に変えたあの妖力はヤマタノオロチのものと似ているが、やはり根本的なところは違う。これにはきっと何か秘密が隠されている…」【白蔵主】 「このまま調査を続けましょう。セイメイ様、気を取り直してください!」【晴明】 「ああ、そろそろ出発するべきだ。 青坊主、これまで本当に世話になった。」【青坊主】 「南無阿弥陀仏…お二人には本当に助けていただきました、拙僧は必ずこのご恩を忘れません。お二人に、そしてこの世の全ての人々に仏様の加護がありますように。これ以上罪なき人に災いが訪れないように。」 |
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