【陰陽師】雪映春灯イベントの進め方と報酬まとめ
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『陰陽師』の雪映春灯イベントの進め方と報酬をまとめて紹介。氷簪贈呈や氷簪、春灯焔の入手方法や交換報酬一覧なども記載しているので、参考にどうぞ。
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雪映春灯の概要
イベント期間 | 3/17(水)メンテ後~3/30(火)23:59 |
雪映春灯イベントは、「氷簪贈呈」をしたり「春灯焔」を使って閻魔や丑の刻参りスキン、庭院スキン「遠海の船」、限定アイコン枠など豪華報酬を獲得できるイベント。
イベントアイテム
アイテム | 説明/入手方法 |
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春灯焔 |
【説明】 交換用通貨、雪映春灯イベントの「雪灯閣」でレアアイテムと交換できる【入手方法】 雪映春灯の提灯報酬&24個点灯報酬 |
氷簪 |
【説明】 祈念アイテム、雪映春灯イベントにて使用【入手方法】 花合戦 逢魔が時 パック商店 |
雪映春灯の進め方
右上紙人形イベントアイコンタップ
庭院にいる右上紙人形のイベントアイコンをタップすることで、雪映春灯イベントページに行ける。また、庭院左にいる地蔵のイベントバナーからも行くことができる。
提灯をタップして報酬設定
提灯をタップすると、金提灯の報酬が設定されていない6~9個の報酬と青提灯のその他報酬18個がある。表示される報酬の中から、好きな金提灯報酬6~9個を選択しよう。
設定した計24個の報酬は、氷簪贈呈した際にランダムで獲得できる。
全ての提灯 点灯した回数 |
金提灯設定数 |
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1~2回 | 6 |
3~6回 | 7 |
7~9回 | 8 |
10回~ | 9 |
24時間で報酬更新可能
右下の更新ボタンから24時間に1回報酬を更新できる。途中で更新してしまうと、提灯24個獲得報酬を獲得できないので、まずは提灯24個報酬すべて獲得してから2週目に更新するのがおすすめ。
氷簪贈呈でランダムに報酬獲得
氷簪贈呈は、氷簪を投げることで両サイドにある提灯報酬の中からランダムで1つ獲得できる。
氷簪の入手方法 |
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毎日花合戦経験値が100に到達 |
逢魔が時の首領退治に参加 |
商店にて氷簪パックを購入 |
パックは魂玉6で購入可能
氷簪をパックで購入する場合は、魂玉6個で購入できる。1パック氷簪×1と銭貨×10,000で500個まで購入可能。
春灯焔で豪華報酬と交換
春灯焔を使うことで、豪華報酬と交換することができる。春灯焔は、氷簪贈呈のランダム報酬もしくは全提灯開放でしか入手できないので、交換する報酬は慎重に選ぼう。
※報酬は「雪灯閣」から交換可能
魂玉の入手方法と使い道 |
雪映春灯の報酬一覧
氷簪贈呈の提灯報酬
金提灯報酬(選択6~9種)
報酬 | 数 |
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神秘の霊符 | 6 |
神秘の霊符 | 5 |
神秘の霊符 | 4 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 1 |
勾玉 | 488 |
勾玉 | 428 |
勾玉 | 368 |
勾玉 | 328 |
勾玉 | 288 |
勾玉 | 200 |
勾玉 | 150 |
勾玉 | 100 |
銭貨 | 999,999 |
銭貨 | 888,888 |
銭貨 | 688,888 |
銭貨 | 588,888 |
銭貨 | 488,888 |
銭貨 | 400,000 |
銭貨 | 300,000 |
銭貨 | 200,000 |
御行ダルマ(欠片) | 9 |
御行ダルマ(欠片) | 8 |
御行ダルマ(欠片) | 7 |
御行ダルマ(欠片) | 6 |
御行ダルマ(欠片) | 5 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 2 |
★5奉為ダルマ | 1 |
★4奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 2 |
★3奉為ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 3 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 1 |
スタミナ | 777 |
スタミナ | 666 |
スタミナ | 588 |
スタミナ | 488 |
スタミナ | 388 |
スタミナ | 300 |
スタミナ | 200 |
スタミナ | 100 |
スキン券 | 88 |
スキン券 | 66 |
スキン券 | 50 |
スキン券 | 30 |
スキン券 | 25 |
スキン券 | 20 |
SPスキン券 | 20 |
SPスキン券 | 10 |
オロチの逆鳞 | 150 |
オロチの逆鳞 | 120 |
オロチの逆鳞 | 99 |
オロチの逆鳞 | 88 |
オロチの逆鳞 | 66 |
オロチの逆鳞 | 50 |
オロチの逆鳞 | 40 |
オロチの逆鳞 | 30 |
★6太鼓 | 1 |
★6斗鱼 | 1 |
★6傘室内 | 1 |
★6鬼火焚き | 1 |
★5太鼓 | 1 |
★5闘魚 | 1 |
★5傘室内 | 1 |
★5鬼火焚き | 1 |
★4太鼓 | 1 |
★4闘魚 | 1 |
★4傘室内 | 1 |
★4鬼火焚き | 1 |
★3太鼓 | 1 |
★3闘魚 | 1 |
★3傘室内 | 1 |
★3鬼火焚き | 1 |
★6太陰霊符 | 1 |
★5太陰霊符 | 1 |
★4太陰霊符 | 2 |
★3太陰霊符 | 3 |
御魂ドロップUP(30分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(1時間) | 1 |
SSR式神欠片 | 1 |
吉運ダルマ | 3 |
扇子 | 8 |
花笺 | 8 |
大天狗(欠片) | 1 |
酒吞童子(欠片) | 1 |
荒川の主(欠片) | 1 |
閻魔(欠片) | 1 |
シシオ(欠片) | 1 |
茨木童子(欠片) | 1 |
青行燈(欠片) | 1 |
妖刀姬(欠片) | 1 |
一目連(欠片) | 1 |
花鳥風月(欠片) | 1 |
かぐや姫(欠片) | 1 |
荒(欠片) | 1 |
彼岸花(欠片) | 1 |
雪童子(欠片) | 1 |
玉藻前(欠片) | 1 |
御饌津(欠片) | 1 |
山風(欠片) | 1 |
面霊気(欠片) | 1 |
鬼切(欠片) | 1 |
白蔵主(欠片) | 1 |
オロチ(欠片) | 1 |
不知火(欠片) | 1 |
大嶽丸(欠片) | 1 |
滝夜叉姫(欠片) | 1 |
雲外鏡(欠片) | 1 |
鬼童丸(欠片) | 1 |
縁結神(欠片) | 1 |
鈴鹿御前(欠片) | 1 |
緊那羅(欠片) | 1 |
★6式神転換券 | 1 |
★5式神転換券 | 1 |
青提灯報酬(ランダム18種)
報酬 | 数 |
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春灯焔 | 30 |
春灯焔 | 20 |
春灯焔 | 15 |
春灯焔 | 10 |
銭貨 | 150000 |
銭貨 | 120000 |
銭貨 | 100000 |
銭貨 | 80000 |
秘魂屋更新券(20次) | 1 |
スタミナ | 60 |
スタミナ | 50 |
桜餅 | 12 |
桜餅 | 10 |
百鬼夜行券 | 5 |
御霊境の鍵 | 5 |
オロチの鱗 | 80 |
オロチの鱗 | 70 |
オロチの鱗 | 60 |
オロチの鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 40 |
オロチの逆鱗 | 35 |
オロチの逆鱗 | 30 |
オロチの逆鱗 | 20 |
逢魔の魂 | 25 |
逢魔の魂 | 20 |
逢魔の魂 | 15 |
逢魔の魂 | 10 |
★4青吉鬼 | 3 |
★4星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
招福ダルマ | 3 |
招福ダルマ | 2 |
大吉ダルマ | 1 |
大吉ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 1 |
御魂ドロップUP(15分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(15分) | 1 |
100%銭貨UP(6分) | 1 |
100%経験値UP(6分) | 1 |
扇子 | 5 |
花笺 | 5 |
吉運ダルマ | 1 |
※報酬は24時間で更新可能
春灯焔の交換報酬(雪灯閣)
報酬 | 春灯焔数 | 交換可能回数 |
---|---|---|
臨雪夜・春月 アイコン枠 |
300 | 1 |
冥界の主 (閻魔スキン) |
300 | 1 |
椿の開花 (丑の刻参りスキン) |
300 | 1 |
遠海の船 (庭院スキン) |
800 | 1 |
晴帆渡 アイコン枠 |
200 | 1 |
オロチの逆鱗×10 |
20 | 99 |
逢魔の魂×10 |
25 | 99 |
銭貨×2,000 |
1 | 99,999 |
提灯24個獲得報酬
報酬 | |
---|---|
臨雪夜アイコン枠 |
春灯焔×100 |
※2回目以降はアイコン枠がなくなり、春灯焔の数が20個ずつ増加
雪映春灯のストーリー
追憶からストーリーを確認できる
浮世青行燈の頭上「追憶」からストーリーを確認できる。
過去の書・壱
過去の書・壱 |
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【かぐや姫】 「煙々羅さん、お久しぶりです。」【かぐや姫】 「綺麗な煙が現れたので、すぐに煙々羅さんが来たんだと気付きました。」【煙々羅】 「ふふ、この竹林は静かで、まるで小さな桃源郷ね。」【煙々羅】 「お久しぶり、かぐや姫は相変わらず可愛いわね。」【かぐや姫】 「金魚姫が出航してから、この竹林はとても静かになりました。」【かぐや姫】 「でもこの兎ちゃん達と月の光がそばに居てくれたから、私は寂しくないです。」【煙々羅】 「旅から帰る途中に、彼女に会ったわ。」【煙々羅】 「遠くの海の領域は、荒川とは全然違う。あの子も変わったわ。」【煙々羅】 「私が都に帰ると知って、彼女はわざわざ、あなたのところに行ってくれと頼んだの。」【かぐや姫】 「彼女が元気であることが分かれば、私も安心できます。」【かぐや姫】 「どうか彼女の旅が、順調でありますように。」【かぐや姫】 「ちょうどお月見の頃ですね。海の上にいる金魚姫に見える月と、私に見える月は同じでしょうか。」【煙々羅】 「金魚姫と一緒にお月見することはできないけど。」【煙々羅】 「今夜都では、「月見会」を開催されるわよ。」【煙々羅】 「今出発すれば、日が暮れる前に到着できるはず。」【煙々羅】 「かぐや姫、見に行きたい?」【かぐや姫】 「本当にいいですか?」【かぐや姫】 「煙々羅さん、お願いします!」 |
過去の書・弐
過去の書・弐 |
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【かぐや姫】 「え?誰がそこに?」【煙々羅】 「あんた…早く出てきなさい!」【煙々羅】 「竹林からずっとこっそりと私達の後をつけてきて…」【煙々羅】 「一体何がしたいの?」【髪喰い】 「姉さん、可愛い弟に対してひどいよ。」【髪喰い】 「姉さんに長い間会ってなかったから。」【髪喰い】 「こうして煙の跡を辿って会いに来たんだよ。」【かぐや姫】 「なんだか可哀想…」【煙々羅】 「そんな出鱈目は信じないわ。」【煙々羅】 「正直に言いなさい、またどこかの陰陽師に説教されたんじゃないの?」【髪喰い】 「まさか?」【髪喰い】 「陰陽師達は既に数ヶ月前に別れて、それぞれの目的地へ向かったよ。」【髪喰い】 「まだ覚えてるよ。「鬼王の宴」で、」【髪喰い】 「都に鬼王が集まった、百鬼夜行の光景を、」【髪喰い】 「そして絶世の美貌を持つ客人も見た…」【髪喰い】 「それが玉藻前様だ。」【煙々羅】 「晴明が神器「雲外鏡」を打ち砕いたと聞いたわ。」【煙々羅】 「玉藻前様が黒晴明達を連れて都を出たのも、きっと神器に関わっているはず。」【髪喰い】 「それがどうしたの?」【髪喰い】 「僕の心は全部玉藻前様に持っていかれた。」【髪喰い】 「僕を除けば、晴明様こそが一番美しい存在と考えたこともあったけど…」【髪喰い】 「玉藻前様が現れてくれたおかげで全ては変わった!」【煙々羅】 「あんたね…」【煙々羅】 「かぐや姫、ここで時間を費やすのはやめましょう。」【煙々羅】 「行くわよ。」【かぐや姫】 「え?あのお兄さんは一緒に行かないのですか?」【かぐや姫】 「彼を置き去りにするのは…ちょっと可愛そうなのでは…」【髪喰い】 「姉さん、本気で可愛い弟を置き去りにするの?」【煙々羅】 「…」【煙々羅】 「もう、仕方ないわね。」 |
過去の書・参
【かぐや姫】 「煙々羅さんは「構うな」って言ったけど…」【かぐや姫】 「彼が付いてくるのを黙認しましたね。」【蛍草】 「そこの…そこのお姉さん達!」【髪喰い】 「ん?あれは…」【蛍草】 「ちょっと失礼します!」【かぐや姫】 「あなたは…蛍草?」【煙々羅】 「慌ただしそうにしてるけど、何かあったの?」【髪喰い】 「ふん、弱々しい見た目に騙されるちゃだめだよ。」【蛍草】 「私は…私は白狼様と、都の「月見会」に参加する約束をしていたのですが。」【蛍草】 「いつまでたっても彼女は現れなかったんです…」【かぐや姫】 「約束していなかったのですか?」【かぐや姫】 「待ち合わせ場所とか、時間とか…。」【蛍草】 「この辺りで会う約束をしました。でも日がもうすぐ暮れるのに、まだ現れないんです。」【蛍草】 「あなた達が通りかかったのを見て、てっきり…」【かぐや姫】 「白狼が約束を破ることはないと思います。」【かぐや姫】 「何かあったのかもしれません。」【蛍草】 「どっちにしろ…私はずっとここで待ちます、彼女が現れるまで。」【かぐや姫】 「あなたが握っているのは、何かの霊符ですか?」【かぐや姫】 「風が吹き荒れる時、私の竹林にも似たようなものが舞い落ちるのですが…」【蛍草】 「これは一目連様の風符です。」【蛍草】 「一目連様が、七角山を離れる前に、私のような弱い妖怪たちに、力のこもった風符をくれました…」【蛍草】 「それからずっと大切に、これを保管しています。」【煙々羅】 「森の王が八雷山のほうに向かったのを見たわ。」【煙々羅】 「風神も七角山を離れたの?」【蛍草】 「はい、おっしゃる通りです。」【蛍草】 「遠出して帰ってきた妖怪たちから聞きました、旅の途中で一目連様に会ったって。」【蛍草】 「あの弱い妖怪たちは数ヶ月間旅を続けたせいで、一目連様に会った時には既に疲労困憊の状態だったそうです。」【蛍草】 「一目連様は彼らから七角山の気配を感じました。」【蛍草】 「すると一目連様は、疲れ切った彼らを見かねて手助けをすることにしました。彼らを風に乗せたのです。」【蛍草】 「おかげで旅に必要な時間や体力が、随分少なくなりました。」【蛍草】 「いいな、蛍草も風に乗って旅したいな…」【蛍草】 「(もし白狼様と一緒だったら…もっと嬉しいな。)」【かぐや姫】 「真面目な風神様には、そんな一面もあるのですね。」【かぐや姫】 「でも…どうして急に顔が赤くなったのですか?」【蛍草】 「…べ、別に赤くなっていません!」【白狼】 「蛍草。」【白狼】 「すまない、待たせてしまった。」【蛍草】 「白狼様!」【かぐや姫】 「友人が現れたのを見て、すぐに行ってしまいました。」【かぐや姫】 「彼女たちは本当に仲がいいですね。」【煙々羅】 「私達も引き続き、都に向かいましょう。」 |
雪明かり・壱
雪明かり・壱 |
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【浮世青行燈】 「さすがは平安京の新年、街中に灯がいっぱい。夜が照らされてるみたいだね。灯は多ければいいってものじゃないさ。明るいほど、灯の間で道を見失いやすくなることもある。灯が作った影の間で、迷子になったのは誰だい?ここで待とうか。こういう時こそ良い物語に出会えて、期待できる結末を書くことができるのさ。物語を聞きたいなら、あたいと何か交換するんだ。そうすれば、この灯の中の物語は、あんたのものになる……」……【緊那羅】 「平安京は賑やかね、市場だって厳島のよりずっと大きい。道綱、垢嘗、あっちに花灯が!一緒に見に行き……あれ?道綱?うわ……人がこんなに!私はみんなとはぐれてしまったの?垢嘗…!道綱…!うっ!狭い……道綱が言ってた、はぐれたらその場から動くなって。でもここは……うっ!やっと人混みを抜け出すことができた、はあ、賑やかすぎるのも考えものね……ん……ここはどこ?道綱……垢嘗……なんだかおかしいわ?周りの街はあんなに賑やかなのに、どうしてここはこんなに静かなの?うう……誰かいないの?」【浮世青行燈】 「おや……迷子が来たようだね。」【緊那羅】 「わあ!!あ、やっと人がいた!迷子って……私のこと?子供扱いされるのは久しぶりだわ。私のほうが年上だと思うけど……教えて、私はどうすれば帰れるの?」【浮世青行燈】 「どこに帰りたいんだい?ここに迷い込んでくるのは、心に迷いがある、行き場を見失った者だけだよ。」【緊那羅】 「ここは……どこ?私はさっきまで、都の市場にいたはず。」【浮世青行燈】 「ここは灯と影の隙間だけど、白昼夢によって創られた幻境だと思えばいい。」【緊那羅】 「でも今は夜だし、「白昼」夢じゃないでしょう?」【浮世青行燈】 「……つまり、今の自分の生活に、不安を感じているのだろう。」【緊那羅】 「え!どうして知ってるの?!私、ちょっと怖い……明るい昼があれば、暗い夜もある。昔、私はそう信じてた。ううん、それを……頑張って信じてた。昼の後には夜が来る、それと同じだって。今の私は厳島を離れ、みんなとも離れ離れ。今まで……今まで見たことのないことを体験してる。本当にこれで……良いの?平安京での毎日は、とても楽しい。道綱と垢嘗が好き、神楽と博雅が好き、ここにいるみんなが好き。楽しければ楽しいほど、こ……怖くなるの。」【浮世青行燈】 「じゃあ、逃げたいのかい?」【緊那羅】 「嫌。私は以前ずっと眠っていたから、これ以上何も逃したくない。」【浮世青行燈】 「ふふ、どうやら導きの灯がなくても、あんたはすぐに進むべき道を見つけそうだね。あんたが光を喚ぶまで、この灯を貸してあげる。あんたの夢の物語は、いただいておくよ。結末は、このまま見させてもらう。」【緊那羅】 「何?私はどこに行けばいいの?待って……」【垢嘗】 「緊那羅様!おーい……緊那羅様!」【緊那羅】 「?!垢嘗、それに道綱!」【藤原道綱】 「街で歩きながら寝たのか?」【緊那羅】 「私はまだ街にいるの?あれ、確か私は……うん?どこにいたんだっけ?誰かに会って、何か話したような……」【垢嘗】 「それより、緊那羅様、ほら、あっちに花灯が!見に行きましょう!」【緊那羅】 「きれいな灯!道綱、見に行きましょう!」【藤原道綱】 「待て、手に持ってるのはなんだ?」【緊那羅】 「小さい花灯?どこか懐かしい気がするけど、思い出せない……暖かい感じがする、残しておくわ。垢嘗、あそこで飴が売ってるわ、行ってみない?」【藤原道綱】 「おい、ちょっと待て!!まあ、彼女は元気だし、大丈夫だろう……待て、飴を買い過ぎだ!」 |
雪明かり・弐
雪明かり・弐 |
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【蟹姫】 「……」【浮世青行燈】 「おちびさん、なんであたいを見つめてるんだい?」【蟹姫】 「あなたは誰!?さっきまで寝てたのに、どうして起きたらここにいるの?!蟹姫が寝てる間に襲おうとした悪者があなたね?言っとくけど、見た目はあなたのほうが強いけど、蟹姫だって見かけによらず強いんだよ!!」【浮世青行燈】 「そうなのか?あたいはカニと喧嘩するほど暇じゃないんだよ。」【蟹姫】 「じゃあなんでここに連れてきたの?」【浮世青行燈】 「あたいが連れてきたんじゃないよ、あんたが勝手に現れたんだ。ここは灯と影の隙間、心に迷いのある人は夢の中で迷子になって、ここに迷い込む。」【蟹姫】 「迷子……?」【浮世青行燈】 「あたいも驚いたよ、あんたみたいなカニがここに現れるなんて。どうしたんだい、なにか悩みでもあるのかい?あたいが聞いてあげるよ。」【蟹姫】 「蟹姫をからかってるの?!困惑なんかしてないし、不安もない!ふん、あなたはここに一人でいればいい、蟹姫は帰って寝るから。」【浮世青行燈】 「行こう。」【蟹姫】 「ふん!……………………………どうして何回やってもここに戻って来るの?!あなたの仕業ね!」【浮世青行燈】 「夢で迷子になったんだから、抜け出せなくて当然だよ。あんたの夢の物語と交換してくれれば、出る方法を教えてあげてもいいよ。」【蟹姫】 「つまり、どんな夢を見たのかあなたに教えたら、ここから出してくれるの?ここには……私達二人しかいないよね、無責任なこと言わないでよ!これは蟹姫の秘密なんだから!」【浮世青行燈】 「カニの話に興味を持つ人なんて、あたい以外いないと思うよ。」【蟹姫】 「ちょっと!!はあ、もういいよ。「迷子」のことだったら……この前のあれかな。夢を見たの……若様と尻尾のやつが、蟹姫を見捨てる夢。」【浮世青行燈】 「ん?」【蟹姫】 「みんな蟹姫のことを子供扱いするけど、私だって色んなこと知ってるもん。みんなが決めたことは、いつも蟹姫に教えてくれない。鈴鹿山が汚染された時、みんなで一緒に都に行った時、そして鈴鹿山に戻った時……みんな、蟹姫には良いことだけ教えて、悪いことがあったら黙って抱え込んでた。蟹姫はわかるもん、みんなの笑顔にいつもより元気がないことくらい……みんなが何か隠してるのには薄々気づいてたけど、聞く勇気がなくて。ただ、ただ何もないふりをしてたの。そしたら、若様と尻尾のやつが蟹姫が子供だから嫌いになって、蟹姫を見捨てる夢を見たの。夢の中の蟹姫は、大きくなるからって叫びながら、必死に追いかけてた。でもみんな、船に乗って去っていった。若様は世界一優しいから、蟹姫をほっとくわけないけど……蟹姫は、早く大人にならなきゃいけないのかな。」【浮世青行燈】 「ふふ……この小さな頭で、そんなことを考えてるんだね。」【蟹姫】 「ふん!笑いたかったら笑いなさいよ!」【浮世青行燈】 「そんなことないよ、面白い物語じゃないか?」【蟹姫】 「やっぱり蟹姫のことをバカにしてる!」【浮世青行燈】 「物語の登場人物にとっては、脚本がどうであれ、全て彼らが体験している貴重な物語なんだよ。優劣なんかないのさ。あんたはあんたの物語の主人公だ、あんたの物語を笑ったりしないよ。」【蟹姫】 「ふん、私の物語は話したでしょ、いい加減早く帰らせて。」【浮世青行燈】 「あたいはあんたの言う「尻尾のやつ」と会ったことがある、彼女は仲間を見捨てるような人じゃないよ。」【蟹姫】 「知ってる……あいつがとても良いやつだってことは知ってる、だから……だから不安なの。若様も、尻尾のやつも、あのサソリだって……みんな頑張ってる。蟹姫だけが、みんなに子供扱いされる。」【浮世青行燈】 「子供でいられる場所がある、それはそれでいいことなんじゃないかい?みんなは、あんたがずっと子供でいられるように、頑張ってきたのかもしれないよ。」【蟹姫】 「蟹姫のため……?」【浮世青行燈】 「物語はいただくよ。この灯はあんたにあげる。あんたの空っぽの頭で考えるより、直接聞きに行ったらどうだい。」【蟹姫】 「あなた……あなたも悪い人じゃないね。」【浮世青行燈】 「当然さ、あたいは悪者なんかじゃないよ。」 【蠍女】 「カニ、起きなさい、もう朝よ。」【蟹姫】 「うわ!!サソリめ、また蟹姫を襲って……え?」【蟹姫】 「何見てるの?さっさと起きなさい!おかしな子。今度はやっぱり風狸に起こさせようか……」【蠍女】 「蠍女、あなたは蟹姫が嫌いなの?蟹姫と家族になるのが嫌なの?何を言ってるの???好きとか嫌いとか……鬱陶しい!見つめないで、引っ張るのもやめて!」【蟹姫】 (じー……)【蠍女】 「ちっ……嫌い、あなたみたいなバカカニは嫌いに決まってる!袖を引っ張らないで!ふん!朝から意味がわからない……」【蟹姫】 「この感じだと、サソリも蟹姫のことをそこまで嫌ってないみたい。じゃあ他の人は、きっともっと蟹姫のことが好きだよね。変なの、なんでこんなこと聞いたんだろう?あれ?この灯は……」 |
雪明かり・参
雪明かり・参 |
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【浮世青行燈】 「出ておいで、おちびさん、いつまで隠れているつもりだい?」【薫】 「……えっと、こんばんは。」【浮世青行燈】 「こんばんは。」【薫】 「ここはどこ?私はどうしてここにいるの?青い火の蝶……あなたは、妖怪青行燈?どうして一人でここにいるの?」【浮世青行燈】 「自分のことよりも、あたいのほうが気になるのか?面白い娘だね。ここは灯と影の隙間、心に迷いのある人は、夢の中でここに迷い込む。」【薫】 「よくわからない……とりあえず、私はどうすればここから出られるの?」【浮世青行燈】 「あんたの夢をあたいにおくれ、そうすれば……この灯が導いてくれる。」【薫】 「「夢」?あなたにあげられるような夢は覚えてないんだ。ごめん。」【浮世青行燈】 「謝るようなことじゃないわ。なぜ迷子になったか分かるかい?」【薫】 「「迷子になった」理由?迷子とかはよくわからない、けど、心の迷いなら……多分知ってる。」【浮世青行燈】 「ん?」【薫】 「わけがわからないまま他の場所に飛ばされるの、初めてじゃないよ。私ね、長い間ずっと眠ってたの。外で何があったのか、自分はどこにいるのかもわからなかった。知ってるのは何者かに連れて行かれて、目覚めたら、長い時間が経っていたってこと。傷だらけの山風が、私を見つけて七角山に連れて戻ってた。」【浮世青行燈】 「それがあんたの「迷い」の原因かい?」【薫】 「最近八雷山から戻ってきて、生活が落ち着いたから、私は……たまに変なことを考えてしまう。私、彼に迷惑をかけすぎたかな?山風は八雷山から戻ってからずっと休んでた。傷がまだたくさん残ってるって蟲師さんから聞いた。梟と一緒に頑張って手伝ってたけど、やっぱり不安なんだ。はは……は、私はずっと、彼の足を引っ張ってる。私がいなかったら、彼はあんなに傷を負わなくて済んだ……」【浮世青行燈】 「それで?彼はどう思ってるんだい?」【薫】 「聞かなかった……き、聞けなかった。」【浮世青行燈】 「妖怪の一生は、案外つまらないものだよ。」【薫】 「何?」【浮世青行燈】 「あんたみたいなおちびさんにはまだわからないかもしれないけどね、妖怪なんてつまらないものだよ。人間よりも長い命を持っているせいで、とても退屈なんだ。一日、一年、十年、百年と、代わり映えもなく、だらだらして一生を過ごす。そんな妖怪をたくさん見てきた。」【薫】 「だから物語を集めてるの?」【浮世青行燈】 「妖怪の長い一生の中で、執着できることに出会える、それは決して簡単なことじゃないんだよ。興味、目標、願望……あるいは守りたい人。」【薫】 「ううっ。」【浮世青行燈】 「もしかすると、あんたの存在は彼の足を引っ張っていなかっただけでなく、彼を助けていたのかもしれないよ。」【薫】 「……そうなのかな……?あれ?この灯は?」【浮世青行燈】 「行きな、それがあんたを導いてくれる。」【薫】 「だがなんでもない。ありがとう!青行燈は?あの、あなたはどうしてここにいるの?」【浮世青行燈】 「ふふ、優しいね。大丈夫、あたいのことは心配しなくていいんだよ。」【薫】 「でもあなたは……」 【山風】 「薫?薫!大丈夫か?」【薫】 「山風?あれ、私、どうかした?」【山風】 「お前は梟に寄りかかって眠っていて、いくら起こしても起きなかった。」【薫】 「なんだか夢を見たみたい、夢は……覚えてないけど、優しい人に出会った気がする。」【山風】 「大丈夫か?」【薫】 「山風、私は大丈夫、安心して。はあ〜よく寝たよく寝た。本当に大丈夫だから、そんなに心配しないで。」【山風】 「ああ。」【薫】 「これは……花灯?どうしてこれが?これを見てると心が暖かくなるけど、なんだか少し残念な気もする。私は何か忘れてるのかな?一体なんだろう……」 |
雪明かり・肆
雪明かり・肆 |
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【浮世青行燈】 「どうやら、ここも静かになってきたようだね。「祝日」は、人間によって創られたものだけど、その影響は大きい。人間だけではなく、妖怪にとってもそうだ。特別な日を作ることで、時間の流れを記念する。特別な時間が、特別な物語、そして新たな結末を生み出す。当然、飽きることなどない。」【鳳凰火】 「そうは言っても、ずっとここにいると寒いでしょう。」【浮世青行燈】 「鳳凰火?どうして……」【鳳凰火】 「私はここに現れてはいけませんか?灯の火が、ここへ導いてくれたのです。」【浮世青行燈】 「なるほど。ならあんたの心の迷いはなんだい?」【鳳凰火】 「「迷子」のことだったら……この前のあれかな。私はあなたを迎えに来ただけです。いくら物語が好きでも、このくらいにしておきなさい。今は春、あなたの言う「特別な時間」です。いつもと違うことをするのはどうでしょう。」【浮世青行燈】 「例えば?」【鳳凰火】 「例えば、物語の収集をやめて、結末の続きを書くのもやめるのはどうでしょう。ここの灯を消して、私と賑やかな街に行きましょう。そして鳳凰林に戻り、遠くの灯火が消えていくのを眺めるのです。どうでしょう?」【浮世青行燈】 「ふふ……それも悪くなさそうだね。」【鳳凰火】 「この周りの燭台の中では、手紙が燃えているみたい。」【浮世青行燈】 「大したものじゃないよ。」【鳳凰火】 「見せてくれないの?」【浮世青行燈】 「誰かに見せるために、物語を書き留めてるわけじゃないんだよ。灯を灯す人は、灯の芯でもある。あたいは他人の物語を書き留めて、いろんな出来事を見てきた。あたい達の物語も、誰かに見られてるかもしれない。」【鳳凰火】 「あら?面白い。それでは、何をすればいいでしょう?」【浮世青行燈】 「いつも通りでいいんだ、物語の評価は、観客に任せよう。また雪が降りそうだね。行こう、たまには飲まないかい?」 |