【陰陽師】離音の演舞イベントの進め方と報酬まとめ
- 最終更新日
記事の更新を停止しています |
---|
現在、こちらのページは更新を停止しております。情報が古い可能性がございますので、ご注意ください。 |
『陰陽師』の離音の演舞イベントの進め方と報酬をまとめて紹介。流音蝶贈呈や流音蝶、瑠羽扇の入手方法や交換報酬一覧なども記載しているので、参考にどうぞ。
©1997-2021 NetEase, Inc.All Rights Reserved
離音の演舞の概要
イベント期間 | 6/16(水)メンテ後~6/29(火)23:59 |
離音の演舞イベントは、「流音蝶贈呈」をしたり「瑠羽扇」を使って閻魔や丑の刻参りスキン、庭院スキン「燼夜華閣」、限定アイコン枠など豪華報酬を獲得できるイベント。
イベントアイテム
アイテム | 説明/入手方法 |
---|---|
瑠羽扇 |
【説明】 交換用通貨、離音の演舞イベントの「零花閣」でレアアイテムと交換できる【入手方法】 離音の演舞の提灯報酬&24個点灯報酬 |
流音蝶 |
【説明】 祈念アイテム、離音の演舞イベントにて使用【入手方法】 花合戦 逢魔が時 パック商店 |
離音の演舞の進め方
右上紙人形イベントアイコンタップ
庭院にいる右上紙人形のイベントアイコンをタップすることで、離音の演舞イベントページに行ける。また、庭院左にいる地蔵のイベントバナーからも行くことができる。
提灯をタップして報酬設定
提灯をタップすると、金提灯の報酬が設定されていない6~9個の報酬と青提灯のその他報酬18個がある。表示される報酬の中から、好きな金提灯報酬6~9個を選択しよう。
設定した計24個の報酬は、流音蝶贈呈した際にランダムで獲得できる。
全ての提灯 点灯した回数 |
金提灯設定数 |
---|---|
1~2回 | 6 |
3~6回 | 7 |
7~9回 | 8 |
10回~ | 9 |
24時間で報酬更新可能
右下の更新ボタンから24時間に1回報酬を更新できる。途中で更新してしまうと、提灯24個獲得報酬を獲得できないので、まずは提灯24個報酬すべて獲得してから2週目に更新するのがおすすめ。
流音蝶贈呈でランダムに報酬獲得
流音蝶贈呈は、流音蝶を投げることで両サイドにある提灯報酬の中からランダムで1つ獲得できる。
流音蝶の入手方法 |
---|
毎日花合戦経験値が100に到達 |
逢魔が時の首領退治に参加 |
商店にて流音蝶パックを購入 |
パックは魂玉6で購入可能
流音蝶をパックで購入する場合は、魂玉6個で購入できる。1パック流音蝶×1と銭貨×10,000で500個まで購入可能。
瑠羽扇で豪華報酬と交換
瑠羽扇を使うことで、豪華報酬と交換することができる。瑠羽扇は、流音蝶贈呈のランダム報酬もしくは全提灯開放でしか入手できないので、交換する報酬は慎重に選ぼう。
※報酬は「零花閣」から交換可能
魂玉の入手方法と使い道 |
離音の演舞の報酬一覧
流音蝶贈呈の提灯報酬
金提灯報酬(選択6~9種)
報酬 | 数 |
---|---|
神秘の霊符 | 6 |
神秘の霊符 | 5 |
神秘の霊符 | 4 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 1 |
勾玉 | 488 |
勾玉 | 428 |
勾玉 | 368 |
勾玉 | 328 |
勾玉 | 288 |
勾玉 | 200 |
勾玉 | 150 |
勾玉 | 100 |
銭貨 | 999,999 |
銭貨 | 888,888 |
銭貨 | 688,888 |
銭貨 | 588,888 |
銭貨 | 488,888 |
銭貨 | 400,000 |
銭貨 | 300,000 |
銭貨 | 200,000 |
御行ダルマ(欠片) | 9 |
御行ダルマ(欠片) | 8 |
御行ダルマ(欠片) | 7 |
御行ダルマ(欠片) | 6 |
御行ダルマ(欠片) | 5 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 2 |
★5奉為ダルマ | 1 |
★4奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 2 |
★3奉為ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 3 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 1 |
スタミナ | 777 |
スタミナ | 666 |
スタミナ | 588 |
スタミナ | 488 |
スタミナ | 388 |
スタミナ | 300 |
スタミナ | 200 |
スタミナ | 100 |
スキン券 | 88 |
スキン券 | 66 |
スキン券 | 50 |
スキン券 | 30 |
スキン券 | 25 |
スキン券 | 20 |
SPスキン券 | 20 |
SPスキン券 | 10 |
オロチの逆鳞 | 150 |
オロチの逆鳞 | 120 |
オロチの逆鳞 | 99 |
オロチの逆鳞 | 88 |
オロチの逆鳞 | 66 |
オロチの逆鳞 | 50 |
オロチの逆鳞 | 40 |
オロチの逆鳞 | 30 |
★6太鼓 | 1 |
★6斗鱼 | 1 |
★6傘室内 | 1 |
★6鬼火焚き | 1 |
★5太鼓 | 1 |
★5闘魚 | 1 |
★5傘室内 | 1 |
★5鬼火焚き | 1 |
★4太鼓 | 1 |
★4闘魚 | 1 |
★4傘室内 | 1 |
★4鬼火焚き | 1 |
★3太鼓 | 1 |
★3闘魚 | 1 |
★3傘室内 | 1 |
★3鬼火焚き | 1 |
★6太陰霊符 | 1 |
★5太陰霊符 | 1 |
★4太陰霊符 | 2 |
★3太陰霊符 | 3 |
御魂ドロップUP(30分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(1時間) | 1 |
SSR式神欠片 | 1 |
吉運ダルマ | 3 |
扇子 | 8 |
花笺 | 8 |
大天狗(欠片) | 1 |
酒吞童子(欠片) | 1 |
荒川の主(欠片) | 1 |
閻魔(欠片) | 1 |
シシオ(欠片) | 1 |
茨木童子(欠片) | 1 |
青行燈(欠片) | 1 |
妖刀姬(欠片) | 1 |
一目連(欠片) | 1 |
花鳥風月(欠片) | 1 |
かぐや姫(欠片) | 1 |
荒(欠片) | 1 |
彼岸花(欠片) | 1 |
雪童子(欠片) | 1 |
玉藻前(欠片) | 1 |
御饌津(欠片) | 1 |
山風(欠片) | 1 |
面霊気(欠片) | 1 |
鬼切(欠片) | 1 |
白蔵主(欠片) | 1 |
オロチ(欠片) | 1 |
不知火(欠片) | 1 |
大嶽丸(欠片) | 1 |
滝夜叉姫(欠片) | 1 |
雲外鏡(欠片) | 1 |
鬼童丸(欠片) | 1 |
縁結神(欠片) | 1 |
鈴鹿御前(欠片) | 1 |
緊那羅(欠片) | 1 |
★6式神転換券 | 1 |
★5式神転換券 | 1 |
青提灯報酬(ランダム18種)
報酬 | 数 |
---|---|
瑠羽扇 | 30 |
瑠羽扇 | 20 |
瑠羽扇 | 15 |
瑠羽扇 | 10 |
銭貨 | 150,000 |
銭貨 | 120,000 |
銭貨 | 100,000 |
銭貨 | 80,000 |
秘魂屋更新券(20次) | 1 |
スタミナ | 60 |
スタミナ | 50 |
桜餅 | 12 |
桜餅 | 10 |
百鬼夜行券 | 5 |
御霊境の鍵 | 5 |
オロチの鱗 | 80 |
オロチの鱗 | 70 |
オロチの鱗 | 60 |
オロチの鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 40 |
オロチの逆鱗 | 35 |
オロチの逆鱗 | 30 |
オロチの逆鱗 | 20 |
逢魔の魂 | 25 |
逢魔の魂 | 20 |
逢魔の魂 | 15 |
逢魔の魂 | 10 |
★4青吉鬼 | 3 |
★4星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
招福ダルマ | 3 |
招福ダルマ | 2 |
大吉ダルマ | 1 |
大吉ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 1 |
御魂ドロップUP(15分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(15分) | 1 |
100%銭貨UP(6分) | 1 |
100%経験値UP(6分) | 1 |
扇子 | 5 |
花笺 | 5 |
吉運ダルマ | 1 |
※報酬は24時間で更新可能
瑠羽扇の交換報酬(零花閣)
報酬 | 瑠羽扇数 | 交換可能回数 |
---|---|---|
離音の演舞・蠢く影 アイコン枠 |
300 | 1 |
燼夜華閣 (庭院スキン) |
800 |
1 |
奉納神楽 (稲荷御饌津スキン) |
300 | 1 |
百鬼図 アイコン枠 |
180 | 1 |
月の兎 アイコン枠 |
180 | 1 |
オロチの逆鱗×10 |
20 | 99 |
逢魔の魂×10 |
25 | 99 |
銭貨×2,000 |
1 | 99,999 |
燼夜華閣(庭院スキン)
提灯24個獲得報酬
報酬 | |
---|---|
臨雪夜アイコン枠 |
瑠羽扇×100 |
※2回目以降はアイコン枠がなくなり、瑠羽扇の数が2回目は20個、3回目以降は5個ずつ増加
離音の演舞のストーリー
追憶からストーリーを確認できる
不知火の頭上「追憶」からストーリーを確認できる。
海上言壱
海上言壱 |
---|
「不知火」の伝説?ああ、海面に出現した、あの火の事ですか。 初めてあの炎を見たのは、私が十三歳の頃でした。 父と魚を獲りに海に出る事自体初めてでしたが、途中で天候が急変し、嵐に遭遇してしまいました。空と海が降り注ぐ暴雨によって連なり、船に乗っていながら、深海にいるようでした。私と父は酷く怯えながら、必死に船縁にしがみつき、決して手を放しませんでした。小舟が波に揺られる中、私は知らぬ間に眠っていました。 私を眠りから覚ませたのは、明るい火の光でした。暗い海を長い間彷徨うと、星の光さえ眩しく感じます。ましてや連なる火はとても眩しく、目を開けていられないほどでした。 ええ、仰る通り、私は躍動する火と、火の中で踊る女性を見ました。 彼女の服は潮の浮き沈みと共鳴し、暁の光が赤い炎と共に海面から昇りました。いつの間にか、光の眩しさにやられて、目からは涙が出ていました。その時、私はようやく一晩続いた大雨と嵐が止んだ事に気づきました。夜が明けたのです。 岸から遠い海域にいた筈だった私達の小舟は、何故か岸辺付近に流れ着いたようで、暫くして他の漁師に見つかりました。 あの晩の出来事は夢のようでした。しかし、彼女の踊る姿は今も私の心に焼きついています。以来、私は舞踊を学び始めました。舞踊を嗜む漁師の娘なんて、聞いて呆れるでしょう。ですが私はあの姿に魅了され、火の光に近づこうと、努力を重ねました。 そうして私は、ようやく舞台に立つことが出来ました。 初めて「不知火」を見た時から、十年以上の月日が経った頃の出来事でした。 いいえ、そんな事はありません。あの時、私はとても緊張し、ぼうっとしたまま一曲踊り終えたのです。客席が静まり返っていないかひやひやしながら、私は恐る恐る頭を上げました。 私の目に映ったのは、揺れる街明かりでした。火の光が私の舞と共にゆっくり落ちて、暗い海を照らしました。 私は夢で見た夜空の下に立っていたのです。 |
海上言弐
海上言弐 |
---|
「不知火」の伝説?祖父から聞いたことがある。 俺か?俺はここの住民じゃなくて、世界を放浪している旅人さ。故郷か……ここからは遠すぎて、具体的な位置などとうに忘れた。遠い昔に身内が逝去した後、財産を売り払い、放浪の旅を始めたものだからな。 先程の伝説だが、俺の祖父の口から聞いたことがある。俺の故郷は山奥にあり、湖や渓流さえ滅多にない、海など以ての外だ。 あの頃の俺は、祖父から「不知火」の伝説を聞かされたが、どんな景色か全くもって想像がつかなかった。火がどうやって海の上を漂う? その後の経緯か?その後、俺は山から出て、放浪を始めた。 祖父に聞かせてもらった物語は、俺に故郷を出て旅するきっかけをくれた。そしてここが、今回の旅の終点だ。 祖父の物語に違わず、海は本当に広かった。 これからどこへ行くつもりかって?もう海を見れたから、帰る準備をしている。 「不知火」のことは、人に聞いたこともあるが、数十年に一度の絶景だそうだ。答えを得たから、探す手間も待つ手間も省けた。安心して帰れる。 故郷を出て、あちこちで旅したのも、一時の気まぐれだ。 海はもう見れたし、旅もなかなか楽しかったからな。「不知火」に会えるかどうかはそんなに重要じゃない。 思い返せば、俺が追い求めていたのは、幼少期に頭の中で思い描いていた海上の花火に過ぎなかった。 |
海上言参
海上言参 |
---|
ほっほっほ、若いの、「不知火」の伝説なら、あたしに聞けばいいよ!五十年もここで網を編んでいるんだ、あたし以上にこの海に詳しい者はいないよ。 あたしが自分の孫娘くらいの年頃だった時、一度「不知火」を見たことがある。海上の火ではなく、正真正銘の妖怪、「不知火」をね。ほお?どうして不知火だと分かったか、だって?若いのにせっかちだねえ、まあゆっくり聞きな。 あたしが小さかった頃、港は今のように賑わってはいなかった。ある日、人気のない浜辺で遊んでいると、美しいお姉ちゃんを見かけたのさ。彼女は一人浜辺に立って、空と海の境界線を眺めていた。 あたしが目を凝らすと、彼女はもういなくなっていた。 それから数年経ったある晩、天にも届きそうなほどたくさんの橙黄色の火が、海上に突然現れた。それをはっきりと見るために、あたしは網を捨て、人混みに揉まれながら海岸へ走って行った……そう、勘が良いねえ。火が湧き出た場所は、正にあの時の海岸だった。 人々が火に注目している中で、あたしは何故かあの日出会ったお姉ちゃんの事を考えていた。きっと彼女こそが、海上に火を放った妖怪、「不知火」だってね。 あたしは人混みをかき分け、海に近づき、彼女の姿を探してみたけど、当然見つからなかったよ。彼女は妖怪、あたしみたいな凡人がそう易々と見れるはずがない。 その後も、ここで何度か海上の火を見たことがある。その度に、あたしは火の中に彼女の姿を探した。 人々は皆、彼女がもたらした火の方ばかり見て、尽きない火の青赤い光を遠くから眺め、彼女自身のことは見えなくなっていた。 火の光に包まれた彼女は何を思うだろう?あたしだったら、ちと寂しく感じるね。 だから、あたしは何年もここで彼女を探した。いつか海上から岸を眺める彼女の視線と、人混みの中のあたしの視線が合う瞬間を待っているんだよ。 そしたら、火を眺める人々の中には、それを目的としない人間もいるんだと、彼女に知ってもらえるだろう。 なんだい、その顔は。人ってのは誰しも老いぼれると、つまらない理由を糧に生きてくもんなのさ。 無駄話もこの辺にして、あたしは帰るとするよ。 潮音を聞いていると、今夜は月明かりが明るくて星が見えない夜になりそうだ。こんな日には海で「不知火」と出会えるかも知れないね。 |
礼灯焔壱
礼灯焔壱 |
---|
少し前、都の港。【垢嘗】 「緊那羅様、もう一度考え直してくれませんか?」【緊那羅】 「いいえ、私は行くわ。」【垢嘗】 「しかし……あまりにも危険過ぎます!オッサンは何て言ってるんですか?」【緊那羅】 「道綱にはもちろん話してあるわ。道綱に「彼女」のことを調べてもらったの。今回のことも、彼は賛成しているわ。最近はずっと平和だったし、杏原……杏原よね?そこは都の港から近いから、大丈夫よ。」【垢嘗】 「しかし……」【緊那羅】 「ふふ、大丈夫よ、私は強いから!それに、私一人じゃないから……」【小白】 「その通りです。小白と神楽様がついています!」【神楽】 「街で垢嘗と鉢合わせたの。緊那羅が「不知火」のことを調査していると聞いて、ついてきちゃった。」【小白】 「小白もです!」【垢嘗】 「この垢嘗も、緊那羅様をお守りします!でもなぜ急に「不知火」のことを?」【緊那羅】 「この前、街であなたとはぐれたでしょう?あの時、ある人に出会ったの……ううん、あれは人じゃなかったかしら?と、とにかく、「彼女」に出会ったの。彼女は海の上に現れて、道に迷って泣きそうになっていた私を炎の光で慰めてくれた。」【垢嘗】 「夢の中みたいなお話ですね。」【緊那羅】 「その後、道綱があの海を調べてくれたの。それと……彼女と一緒に現れた無数の炎のことも。「不知火」、あの人が伝説の歌姫不知火なのかもしれない。」【神楽】 「夢での出会い?」【垢嘗】 「緊那羅様は彼女に会いたいのですか?」【緊那羅】 「炎が消えた時、まだお礼を言ってなかったの。それに、なんだろう?彼女が一人で踊っている姿を見ていると……」【垢嘗】 「見ていると?」【小白】 「見ていると?」【緊那羅】 「彼女に近づきたい、彼女のことをもっと知りたいと思うの……似たような話を本で読んだことがあるわ。私は多分、彼女に「一目惚れ」したの!」【垢嘗】 「なるほど!流石は緊那羅様!」【小白】 「一目惚れなら仕方ありませんね……って違う!それは一目惚れではないでしょう!!」【緊那羅】 「はあ、この気持ちは一体なんなのかしら。もう一度会えたら分かるかもしれない。」【垢嘗】 「わかりました、僕達もご一緒します!あ、あちらに船が……」都の港の反対側。【藤原陰陽師】 「船が用意できました。しかしなぜ突然、杏原に行かれるのですか?」【藤原道綱】 「…………賀茂家が「不知火」を手懐けようとしていたが、叶わなかったらしい。晴明も以前あそこに行って、不知火のことを調べていた。あの頃の一族は衰退した賀茂家を見くだしていて、あまり気にしていなかった。彼らが注意をそらしてくれているうちに、あそこに行って調査をしよう。」【藤原陰陽師】 「そういうことですか。私はてっきり……」【藤原道綱】 「てっきり?ただそれだけだ、他に理由はない。」【藤原陰陽師】 「…………はい。」青い鳥が火の光の中に飛び込んだ。【不知火】 「これは……岸辺から飛んできた鳥?炎を飛び抜けてまで……行きたい場所があるの?あそこなら……うん、行きたい?困ってるの?大丈夫、私にとって、あそこはもう昔とは違う。帰ってみよう。」 |
礼灯焔弐
礼灯焔弐 |
---|
【垢嘗】 「ここが杏原ですか?厳島と違って賑やかですね。緊那羅様、人混みに気をつけて、はぐれないでくださいね!」【緊那羅】 「うん。」【神楽】 「小白も、はぐれないでね。」【小白】 「小白は皆さんについていきます!」【垢嘗】 「ここは広いし、どこから探せばいいでしょう?まさか考えてないってことはないですよね?」【緊那羅】 「うう、確かに考えてなかった。」【垢嘗】 「……正直に認めましたね、流石緊那羅様です。」【小白】 「つまり、勢いに任せてここまで来たんですか?これからどうしましょう……」【神楽】 「彼女からどんな印象を受けた?どこにいると思う?」【緊那羅】 「「印象」……海の上で一人で踊っていたから、静かな場所が好きなのかもしれない。うーん、例えばあそこの島とか?」【垢嘗】 「人が少なくなってきましたね。しかもほこりまみれ、嫌ですね。杏原湾からそう離れていないのに、さっきの街とは大違いです。」【小白】 「こんなところに人が来ますかね?」【神楽】 「……あれ?緊那羅はどこ?」【垢嘗】 「……緊那羅様?!そんな、さっきまでここにいらっしゃったのに!!」【小白】 「えええ!!!」【緊那羅】 「…………初めて来る場所なのに、この廃墟を見ていると、なぜか悲しい気持ちになる。あれは……舞台?提灯が海風に腐食されてる。ここはもう使えないわね。」【不知火】 「そうよ。普段は誰も来ないわ。」【緊那羅】 「ひゃっ……あ、あなた?!」【不知火】 「ごめんなさい。驚いた?」【緊那羅】 「いいえ!あの、私……えっと、またあなたに会えて、嬉しい!この前はお礼を言いそびれてしまったから、どうしてもあなたのことが気になって、ここまで……あれ?」【不知火】 「大丈夫、ゆっくり話して。私は妖怪、あなたはきっと神様よね。鳥と炎は相容れない。でも時間はいくらでもあるわ。ここにいるのは私たちと、星と海だけ。」【不知火】 「焦らないで、ゆっくり話しましょう。」 |
礼灯焔参
礼灯焔参 |
---|
【緊那羅】 「夜の海風、気持ちいい……」【不知火】 「落ち着いた?」【緊那羅】 「あっ、何だか……あなたに助けられっぱなしね。夜は苦手なの。何もない、音すら飲み込むような暗闇は尚更。この前は、あなたのおかげで……」【不知火】 「気にしないで。」【緊那羅】 「あの、私……あなたのことをもっと知りたい!初めて会った時から、私達、似てると思って!道綱に頼んでもいいけど、やっぱり直接話を聞きたいの!!」【不知火】 「私も。この間のあの曲、幕引きにはまだ早いわ。」海風が話声を運び、星々が彼女達の話に耳を傾ける。【緊那羅】 「そう、だったの……その後は?ずっとに海にいたの?」【不知火】 「そう。もしかしたら、私はあの時もう死んだのかもしれない。あなたの目の前にいる私は、火が海に映し出した幻蜃気楼だったりして?」【緊那羅】 「(頭の翼が垂れ下がる)うう……」【不知火】 「落ち込まないで。ごめんなさい、ちょっとした冗談よ。あれから、どれくらい経ったのだろう……ここを離れて、外の世界を見て回った。でも……時には、遠くぼやけた光のほうが、実際の輪郭よりも美しい。いつの間にか、私は陸を離れ、海上に留まっていた。」【緊那羅】 「不知火……」【不知火】 「昔の私は、人と妖の境目を彷徨っていた。今の私は、現実なのか、それとも幻なのか。杏原の記憶も、妖怪不知火の伝説も、波と時間によってもみ砕かれたのかもしれない。」【緊那羅】 「どれだけ時間が経っても、変わらないものもあるわ!あの街で、この海で、あなたとの再会を待ち望んでいる人が沢山いるかもしれない。私がその一人だった。」【不知火】 「ありがとう。」【緊那羅】 「うーん……わかった!海であなたを見た時、どうして悲しみと焦りを感じたのか!」【不知火】 「え?」【緊那羅】 「あなたの舞はすごく素敵、でもいつの間にかこの世界から消えてしまいそうで……私はあなたを引き止めたかった。」【不知火】 「炎は燃え始めた瞬間から、消える運命なの。」【緊那羅】 「でもあなたの炎は違う。炎は燃え尽きたとしても、ほら……残った光が、海を照らしている。あそこも……あなたの火が、島の灯火に変わっているでしょう?」暗闇の中、廃墟の隅から光が溢れ、扇子と提灯が元通りになった。【不知火】 「…………」【緊那羅】 「演奏するから、ここで……踊ってみない?」【不知火】 「あなたは何のために琵琶を演奏するの?私は何のために踊るの?」【緊那羅】 「そうね……じゃあ星空と、波と、長い時間の中で何度も繰り返される伝説のために。」 |
礼灯焔肆
礼灯焔肆 |
---|
離島の端にある廃墟に光が灯され、華麗な舞台が突如現れた。二人の少女が火の光に照らされて踊ったり奏でたりする様子は、まるで夢幻の如く美しい。【藤原道綱】 「言いなさい……」【垢嘗】 「うっ……」【緊那羅】 「うう…………」【藤原道綱】 「街で彼女達に会った時、神楽と垢嘗はあなたを探していた。神楽達を休ませた後、夜中まで探し回ってようやく見つけた。また……何か面倒事に巻き込まれたのではないだろうな?」【緊那羅】 「大丈夫!歩き回ってないし、危ないこともしてない。心配しすぎよ。」【藤原道綱】 「あなたを心配しているわけではない。ここは藤原の領地ではない、勝手に歩き回ると……」【緊那羅】 「え?でもさっき私のことを心配していたでしょう?」【藤原道綱】 「なっ……まあ、無事ならそれでいい。その様子だと、あなたが探していたあの人に会えたようだな?」【緊那羅】 「やっぱり彼女は「不知火」だった。踊りの曲を奏でてあげたわ!」【藤原道綱】 「……つまり、海岸に出現した楼閣は、あなたが?」【緊那羅】 「(頭の翼がまた垂れ下がった)うう。」【神楽】 「緊那羅は偶然幻境に入った。緊那羅は悪くない、責めないであげて。」【小白】 「そうですよ、緊那羅様だって、心細かったですよね!」【垢嘗】 「調査の手伝いもしていないのに、緊那羅様を責めるなんて!」【藤原道綱】 「責めているわけではない!こら、勝手に落ち込むな!コホン、もういいでしょう……会いたかった人には会えたんだ、帰ろう。都に戻る船は、もう手配してある。」【緊那羅】 「ええ、用事があるから、一緒に来れないって言っていたのに。用事を済ませてから来たの?」【垢嘗】 「オッサン、こっそり緊那羅様の後をつけるなんて、何か企んでいるのか!」【藤原道綱】 「調べなければいけないことがある。もうすぐ夜が明ける、他に用がないなら早く帰るぞ。」【緊那羅】 「道綱はやっぱり私のことが心配で……あっ、行っちゃた。垢嘗、私、気に触るようなこと言ったかな?」【垢嘗】 「放っておきましょう。」都に戻る船の上。【垢嘗】 「結局、僕は緊那羅様が会いたがっていた人には会えませんでした。」【小白】 「小白も会ってみたいです……」【緊那羅】 「大丈夫よ。次は新月の夜に、都の港で会うって約束したから。彼女に会えて、友達にもなれたし、本当によかった。それにね、私達……あっ!道綱、皆、見て!」夜明け前の暗くて静かな海面に火の光が咲き乱れ、広がっていく。船が海面を移動し、火の光から離れていく。夜が明け、星火が朝の日差しに変わる。【小白】 「さっき誰か、火の光の中に立っていませんでしたか?」【垢嘗】 「僕にも見えた!おい、オッサンも見たか?」【藤原道綱】 「見ていない、静かにしろ。夜は眠らずに緊那羅を探していたんだ。今は休ませてくれ。」【垢嘗】 「緊那羅様は見えましたか?」【緊那羅】 「うん、見えた。彼女が私に別れを告げに来たの。今回はちゃんとさよならを言うことができた。きっとまた……すぐに会えるわ!」 |