【陰陽師】万象猿屋・超鬼王試練「川猿」ストーリーまとめ【ネタバレ注意】
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『陰陽師』の万象猿屋・超鬼王試練「川猿」イベントのストーリー(シナリオ/エピソード)をまとめて紹介。
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猿の物語ストーリー
猿戯・壱
猿戯・ストーリー |
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大江山の宴のあと、正午の時、晴明一行が大江山から都へ帰還する途中【???】 「ウキー、ウキー……た、助けて……」【白蔵主】 「セイメイ様、あそこの森を見てください。あの花傘、どうして動いているんでしょう?」【源博雅】 「どこに動く花傘があるんだ?さてはお前、昨夜度肝を抜かれたから、今日は必要以上に緊張しているな?」【白蔵主】 「そ……そんなことありません!セイメイ様、本当にさっきあそこに花傘があったんですよ。」【晴明】 「博雅、一先ず様子を見に行こう。」【白蔵主】 「変な鳴き声も聞こえました!」三人が声を辿ってしばらく探すと、倒れている小さな花傘を見つけた。傘の下では、小柄で可愛らしい妖怪が長い尻尾を隠し、酷く怯えた様子で縮こまっていた。【???】 「ウキー、ウキー……た、助けて……」【源博雅】 「辺りに取っ散らかっている紙切れは何だ?」【白蔵主】 「彼女は足を怪我しています、何者かに襲われたんでしょうか?博雅様、突っ立ってないで、早くこっちに来て手伝ってくださいよ!」【晴明】 「大丈夫だ、これくらいの傷なら、私が陰陽道で浄化し治癒しよう。」【???】 「ウキー、ウキー、ありがとうございます!」【源博雅】 「お前、大江山では見かけない顔だが。名は何という?」【川猿】 「うえっ?わ、私の名前は……小小、川猿家の一員です!」【源博雅】 「川猿?」【晴明】 「噂によると、川猿一族は神出鬼没でよく化けて出るらしいが。」【川猿】 「ウキッ、正に陰陽師様の仰る通りです!」【晴明】 「しかし君は今日、本体である川猿の姿で現れた。何か厄介事に巻き込まれたようだな。」【川猿】 「ウキッ、このお方はなんと冴えているのでしょう。正にその通りです。私はこの前都へ遊びに行ったのですが、その帰り道、全ての花紙を失くしてしまいました。大切な花紙を失くしてしまっては、川猿の女将に示しがつきません……ウキッ……」【白蔵主】 「花紙?地面に散らばっている紙切れのことですか?」【川猿】 「は、はい!この花紙は全て、川猿の女将が心を込めて作ったものです。花紙がないと、変身できず、「万象猿屋」にも戻れず、川猿一族の秘密まで世に知られることになりかねません。ウキッ……」【白蔵主】 「でも、たった今、川猿の秘密を小白たちに教えましたよね?」【晴明】 「小白……」【川猿】 「皆さん、優しそうですし、きっといい人です。お願いです……どうか道中で失くした花紙を探し集め、私を「万象猿屋」に送り返してくれませんか?」【源博雅】 「まあいいが……」【川猿】 「ご心配なく!川猿の女将は普段からとても良くしてくださいます。皆さんが送り届けてくれたと分かれば、きっと感謝の印にお礼の品を用意してくれます!」黄昏時、都、万象猿屋前。」【川猿】 「御覧ください、あれが川猿の女将が心を込めて設計した「万象猿屋」です!ウキッ?女将はいつも店頭でお客様を迎えていますが、どうして今日は姿が見当たらないのでしょう?私が案内しますので、皆さん先に店内に入ってお待ちください。」【源博雅】 「急に嫌な予感がしてきた……」【川猿】 「弓矢を持ったお方は、何を根拠にそう仰るのですか。川猿は悪巧みなんかしませんよ!」【源博雅】 「おい、俺はそんなこと……!」【晴明】 「折角来たのだから、ここは小小に案内してもらおう。」万象猿屋の中には誰もいなかった。小小は慌てて目の前の吊り下げ椅子に駆け寄り、中から花紙を一枚取った。【川猿】 「どうしてこの花紙はこんなに大きいんだろう……ウキッ、この模様も普段のものと全然違います。」【白蔵主】 「「万象猿屋を……」「救ってください……」?」白蔵主が花紙を覗き込むと、なんとそこには人間の文字が書かれていた。」【白蔵主】 「花紙に書かれた内容からすると、川猿の女将は何者かに拉致されたようです!」【源博雅】 「そんなことはいい。晴明、俺らが通った入口を見ろ……」【白蔵主】 「あれ?いつの間にか花紙が小白の手の中に?小小……小小もいなくなっています!」 |
猿戯・弐
猿戯・弐ストーリー |
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三人が驚いていると、突如鉄の檻が上から降ってきて、彼らを中に閉じ込めた。【源博雅】 「くそっ、川猿の罠にはまってしまったか!」【晴明】 「博雅、落ち着け。先程、花紙に書かれている内容を再読した。この「万象猿屋」ではつい最近まで何度も幼い川猿が攫われる妙な事件が起きている。犯人を捕まえる為に、川猿の女将は「万象猿屋」を罠に仕立て上げたんだ。彼女は自ら危険を冒し、襲撃に遭ったが、計画通り犯人をこの「万象猿屋」に閉じ込めることに成功したんだ。この手紙と手掛かりを残したのは、後に来た者に助けを求める為だろう。」【源博雅】 「助けを求めていたのか……だが俺たちは檻に閉じ込められている。自分たちの身の安全も確保できないのに、どうやって彼女を助けるんだ?」【白蔵主】 「セイメイ様、見てください。な、なぜか人が来ますよ?待ってくださいセイメイ様、み……耳が……何故か狐の耳になっていますよ!」【晴明】 「ほう?」【白蔵主】 「それに尻尾も!」【晴明】 「どうやら皆、何らかの「術」にかかっているようだな。」【源博雅】 「おい、晴明、お前何を呑気に……」【白蔵主】 「わあ!博雅様まで……猫の尻尾が生えています!」【源博雅】 「威風堂々とした豹の尻尾だ!この犬っころ、何てことを言いやがる!」【晴明】 「これが「万象猿屋」の最初の試練のようだな。」【白蔵主】 「小白も試練の内容を見てみたいです!えっと……「動物の姿で観客を喜ばせることが出来れば、鉄の檻は自ずと開くだろう。」」【源博雅】 「はぁ?変わった趣味だな。」小白は元の姿に戻り、高い所へ飛び上がると、変な顔をしながら尻尾を振った。【源博雅】 「反応が無いな。」【白蔵主】 「博雅様、小白みたいに尻尾を動かしてみてくださいよ!」【源博雅】 「だ……誰がやるか!晴明、お前はどうしてそんなに余裕なんだ。」【晴明】 「川猿の術は、本物と見紛う程の出来だ。我々の目にはこれ程滑稽に見えるのに、どうして観客たちは笑わない?」【源博雅】 「恐らく俺たちが不器用すぎて、失笑するしかないんだろう。」【晴明】 「いいや、違う。」【源博雅】 「ふん、隣で俺の醜態を眺めながら、自分は尻尾を揺らしているだけか?なら、どうやってこの「術」を破るのか教えてくれ。」【晴明】 「ここにいる観客たちは、幼い川猿が化けたものだ。人と異なる種族が喜びそうなことを、我々の考えに基づいて推測するべきではないのかもしれない。」【源博雅】 「……それってまさか……」源博雅が言うのを待たずに、晴明は腰を低くして、一番近い観客を笑わせようと試みた。【晴明】 「ウキー」【源博雅】 「?」【白蔵主】 「セイメイ様?」【晴明】 「ウキー」【白蔵主】 「ウ……ウキ?」晴明は手から二つの紙人形を出した。紙人形は空中に浮き、「ウキー、ウキー」と彼の真似をし始めた。しばらくすると、前列の観客何人かが「しゅう」と笑い、背中にある長い尻尾が露になった。その音と共に、固い檻が消えた。」【白蔵主】 「ふう、解決しましたね!でも、どうしてセイメイ様の尻尾は消えていないんでしょう?」【源博雅】 「俺の尻尾も消えてないぞ。それより、足元で何かが振動しているような……」源博雅が言い終わる前に、三人が立っていた地面が突然消えた。【白蔵主】 「わああああ!セイメイ様、早く小白の尻尾を掴んでください!」 |
猿戯・参
猿戯・参ストーリー |
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【白蔵主】 「あああああ!」【晴明】 「小白、博雅!」二枚の霊符が晴明の手中から飛び出し、二つの雲と化し、落ちる寸前の二人を受け止めた。【白蔵主】 「無事に着地できました……うわあああ!何かが、何かがこっちに迫って来ています!」「バン」と大きな声がした後、緑色の巨大な影が三人をめがけて高速で走って来た。」【???】 「は~や~く~避~け~て~」【白蔵主】 「待ってください、この声は?」【???】 「わあああ!」【晴明】 「危ない!」眩しい光がおさまり、三人は間一髪で巨大な影を躱した。すると、もう一つの小さな人影が上から降ってきた。博雅は一歩踏み出し、それを受け止める。【白蔵主】 「どうしてあなたが?」【山兔】 「た……助かった……うぅ、晴明様……」【晴明】 「山兎、何があった?」【源博雅】 「安心しろ、お前を傷つけるものはここには居ない。」【山兔】 「か、蛙さんが……ぐすっぐすっ……」【晴明】 「蛙さんがどうした?」【山兔】 「さっきの怖い影は、蛙さんなの……」【源博雅】 「なんだと?泣くな、山兎。何があったのか早く教えてくれ。」【山兔】 「ぐすっ……あのね、今日私は蛙さんと都の街を散歩してたの。この御屋敷が……ぐすっ、新しい見世物小屋だと思って……それで私、蛙さんを連れて中へ入ったの。そしたら、ぐすっ、何者かに襲われて……目が……目が覚めた時、蛙さんはもう暴走してたの……どうやっても……どうやっても止まらないの……ううう……」【晴明】 「君たちを店の中に案内した者はいたか?」【山兔】 「い……いない……でも蛙さんの後頭部に、変な花紙が貼ってあった!さっき、花紙を取ろうと頑張ってみたの、けど……けど……」【白蔵主】 「それなら、花紙を取れば、蛙さんは正気に戻るんじゃないでしょうか?」【晴明】 「ああ、おそらく。」【白蔵主】 「しかし……」白蔵主の言葉が終わらないうちに、蛙さんが一周し、彼らに向かって全速力で走って来た。【源博雅】 「は……早く離れろ!」【白蔵主】 「夢山狐影!」蛙さんがそのまま衝突してくると皆が思っていると、彼は瀬戸際で方向を変えた。それと同時に、小さな人影が再び前へ駆け出した。【山兔】 「蛙さん!」巨大な衝突音が鳴り響く。蛙さんは壁に頭をぶつけ、衝撃により埃が舞い上がった。山兎は廃墟の中から埃まみれで抜け出した。彼女の手には花紙が一枚握られていた。」【山兔】 「蛙さん……」【蛙さん】 「ウサギ……お前……」話をする余力もなく、山兎は蛙さんの目の前で気を失った。【蛙さん】 「山兎!山兎!」【晴明】 「落ち着け、私が陰陽道で治療しよう。」呪文を唱える囁き声と共に、山兎はゆっくり目を開けた。【蛙さん】 「ありがとうございます、陰陽師様!」【山兔】 「蛙……さん?さっき……」【晴明】 「まだ喋るな。あれ程の衝撃を受けた直後だ、もうしばらく安静にしていろ。」【山兔】 「もう……大丈夫なの?」【蛙さん】 「花紙は取れた、これでもう安全だ。」【山兔】 「よかったね、蛙さん。」【蛙さん】 「このウサギめ、ぶつかった衝撃で馬鹿になったのか?」【山兔】 「違うもん!ただ……今までは蛙さんが私を守ってくれてばっかりだったから。今日はやっと……私が蛙さんを守ってあげることが出来た!」 |
猿戯・肆
猿戯・肆ストーリー |
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【白蔵主】 「山兎と山蛙は仲良しですね。二人が落ち着いてから、逆にこの道が怪しく見えてきました……セイメイ様もきっと……」白蔵主は長い廊下で反響する声を聞いて、ふと妙な静寂に気付いた。【白蔵主】 「セイメイ様?博雅様?おーい、誰かいませんかー!」白蔵主は繰り返し博雅と晴明の名を叫んだが、返事は返ってこなかった。」【白蔵主】 「セイメイ様ー!」白蔵主が一直線に進むと、煌びやかな舞台に辿り着いた。舞台上には七つの似たような人影が並んでいた。【晴明】 「小白、来たな。ふふ、小白がここまで辿り着けるとは。小白、幻像に惑わされるな。多くを語る必要はない。目だけを頼りに区別してはいけない。何を戸惑っている、小白?緊張するな、小白が私を間違える筈無いだろう?」【白蔵主】 「あなたたちは全員……セイメイ……様?」【源博雅】 「小白!ここにいたのか!」【白蔵主】 「博雅様!どこに行ってたんですか!」【源博雅】 「先程俺たち三人は何故かはぐれてしまった。それから俺はここに導かれたんだ。待て……ここにいるやつらは……晴明の幻影か?」【晴明】 「小白、長い間躊躇するのはよくないぞ。」【白蔵主】 「あなたたち、揃いも揃ってセイメイ様だと自称するのなら、小白の質問に答えてください。」【晴明】 「言ってみろ。」【白蔵主】 「小白とセイメイ様が契約を結んだ時、セイメイ様は印として、小白に何を贈ってくれたでしょうか?」【晴明】 「(一斉に)勿論、鈴だ。」【白蔵主】 「では……セイメイ様との契約を結んだ場所はどこでしょう?」【晴明】 「(一斉に)桜の木の下。」【白蔵主】 「セイメイ様は何をきっかけに小白と知り合ったでしょうか?」【晴明】 「(一斉に)「名」に決まっている。」【源博雅】 「……川猿は変身する前に、色々と仕込んで来たみたいだな。」【白蔵主】 「ぐうっ……」【源博雅】 「小白、落ち着け!」白蔵主は元の姿に戻り、目の前にいる七人の晴明を見下ろした。【白蔵主】 「あなたたちは……全員偽物です!セイメイ様はそんな風に小白をからかったりしません!」「チリン……チリン……」綺麗な鈴の音が背後から伝わってきた。【白蔵主】 「誰ですか?」【晴明】 「自分の「名」を思い出したか?」【白蔵主】 「セイメイ様ー!」【源博雅】 「おい待て……どう見てもこの若い晴明の方が怪しいだろ。」【白蔵主】 「絆は心で結ぶもの、外見なんて関係ありません。「万象猿屋」には奇妙な事が沢山あります。真実と偽りが飛び交う中、外見で判断するには根拠が足りません。小白はこの方が本物のセイメイ様だと信じます。」【晴明】 「幻術の中、小白の目の前には七人の私がいた。同時に、他の場所に囚われていた私の目の前にも、七人の小白がいた。川猿は己の能力を使い、見た目に惑わされてはいけないと人々に忠告し続けている。なかなか興味深い妖怪だ。「万象猿屋」の謎も、いよいよ核心に迫っているようだ。」 |
猿戯・伍
猿戯・伍ストーリー |
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【白蔵主】 「幻術は解けたのに、どうしてセイメイ様は少年の姿のままなのでしょうか?」【晴明】 「ああ……少し花紙の力を「借りた」からな。さほど高度な妖術ではないが、少し特別な点がある。ほら、これを小白の体に貼ると……」【白蔵主】 「わあ!小白、金色の狐になっちゃいました!」【源博雅】 「これは犬だろ……」【白蔵主】 「博雅様は頑固ですね、狐が犬になるなんてことがありますか?」【源博雅】 「……」【白蔵主】 「そういえば、どうして小さな川猿がこんなにも増えたんでしょうか?それに、二列に並んで、誰かを歓迎しているのでしょうか?」【???】 「素晴らしいですね。」【源博雅】 「あれは……小小?」【晴明】 「いや。あれが「万象猿屋」の、川猿の女将だろう。」【白蔵主】 「セイメイ様、元の姿に戻りましたね……」【川猿】 「都の大陰陽師晴明とは、あなたのことですね。やはり人間の言う通り、風流があって、格好いいですね、ウキッ。」【白蔵主】 「でも、川猿の女将は襲撃されたんじゃ?無事なら、何故小白たちを導いて「助け」を求めたんですか?」【晴明】 「小白、先ずは川猿の女将の話を聞こう。」【源博雅】 「確かに、「利用」されたのは癪に障るが、一応説明はしてもらおうか。」【川猿】 「陰陽師様たちはお察しでしょうが、「万象猿屋」は最近都に引っ越してきたばかりなのです。川猿一族は生まれつき自由を好み、一つの土地には縛られません、ウキッ。それに、都には多くの陰陽師様がいらっしゃいます、ウキッ。「万象猿屋」は開業以来、色んな陰陽師様の調査を受けました。お顔を見ると、すごく、すごく若い方ばかりでした。」【晴明】 「恐らく、名門の見習い陰陽師たちでしょう。」【川猿】 「幸い、私たちを傷付ける気はなかったようです、ウキッ。しかし、幼い川猿はとても単純なので、いとも簡単に手懐けられるかもしれません、ウキッ。ですから、「万象猿屋」をこのように設計しました。これらの幻術、大陰陽師にとっては取るに足りませんが、好奇心旺盛な見習い陰陽師たちを足止めするのには充分です。」【晴明】 「私の知る限り、この前の美食祭でも幼い川猿がこっそりと遊びに来ていたようだ。店主たちに少々迷惑をかけていたらしいな。」【川猿】 「ウキッ……」【晴明】 「それと、大江山の付近でも川猿家の者が出没していたはずだ。」【白蔵主】 「セイメイ様、妖怪は元から人間と違うのです。近頃は都も平和ですし、これくらいの過ちなら許してあげましょう。」【源博雅】 「小白、何故急に川猿家の肩を持ち始めんだ?」【白蔵主】 「川猿家は勢力が弱いですし、都に来たばっかりなので、困らせたくないだけです!博雅様、もしかして、武器も持てないか弱い妖怪をいじめるつもりじゃないでしょうね?」【源博雅】 「そこまでこいつらを庇うなんて、お前が怪しく見えて来たぞ。」【晴明】 「大丈夫だ、小白、そんなに心配するな。私はいくつか質問をするだけだ。」【白蔵主】 「小白はセイメイ様を信じます。ふん、突拍子もなく小白を偽物呼ばわりした博雅様のほうが、よっぽど怪しいです。」【晴明】 「はは。」【白蔵主】 「セイメイ様、どうして笑うんですか?」【晴明】 「何でもない。川猿の女将、他にも隠し事があるのだろう?」 |
猿戯・陸
猿戯・陸ストーリー |
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【川猿】 「晴明様はいつから気づいていたのですか、ウキッ。」【白蔵主】 「気づいていた?急に小白には分からない話に……」【晴明】 「川猿が花紙で変化しても、所詮は一種の「術」に過ぎない。しかし、この「万象猿屋」へ来たからには、存分に楽しませてもらわねばな。」【白蔵主】 「セイメイ様、一体何を言っているんですか?」晴明は袖の中から扇子を取り出し、軽く博雅の額をつついた。【晴明】 「そろそろ変身を解いたらどうだ、小小。」【川猿】 「ウキッウキッ、今日はとても楽しかったです!陰陽師様、ご協力ありがとうございました!お陰様で、小小は「試練」に合格することができました!」【白蔵主】 「「試練」?もしかして……今までの出来事は、全て……」【川猿】 「ウキッ、全ての川猿が「万象猿屋」で働けるとは限らないのです。「試練」に合格できなければ、更に変化の技術を磨かなくてはならないのです、ウキッ。外見を変えるのは容易ですが、本当の意味で他人に「化ける」には、入念な準備が必要です、ウキッウキッ!」【源博雅】 「芝居に付き合ってやったが、以前お前らが都と大江山で起こした面倒事は有耶無耶には出来ないからな。」【晴明】 「まだ人間と鬼族の流儀を知らなかった幼き川猿が、誤って犯した過ちだろう。川猿の女将、ずっと黙っているが、どうした?」【川猿】 「晴明様の仰る通りです、ウキッ。「万象猿屋」はしっかりと幼い川猿を教育し、都の皆さんに迷惑がかかることは今後一切しないと誓います。」【白蔵主】 「博雅様?」【源博雅】 「今の今までずっと違和感を感じなかったとは、お馬鹿な犬っころだな。」【白蔵主】 「……小白はただ博雅様を信頼していただけです!」【晴明】 「小白の純真さと義理堅さが証明されたな。」【川猿】 「今回「試練」を突破できたのは、小白様のお陰でもあります!ウキッウキッ!」【白蔵主】 「心からの感謝だと分かっていても、なんだか落ち込みますね……」【川猿】 「お礼に、川猿の花紙を差し上げます。」【白蔵主】 「えっ?小白にですか?」【川猿】 「花紙にはそれぞれ異なる図案が描かれています。小白様のお好きなようにお使いください。例えば、この一枚を耳の後ろに貼ると……」【源博雅】 「玉……玉藻前?」【玉藻前・小白】 「大妖怪に変化できるなんて!」【川猿】 「ウキッウキッ、容易く大妖怪に変化できるなんて、流石小白様です。川猿たちは力が弱く、大妖怪の姿に化けきれず、長い尻尾が残っていることが多々あるんです。変化の術を使いこなせるよう、私も更に精進しなければなりませんね、ウキッ。」【玉藻前・小白】 「すごいです、ウキッウキッ。あれ?何故小白まで……ウキッ、ウキッ。」【川猿】 「ううん……恐らく小白様が短時間で花紙を使い、何度も変化したせいで、川猿家の癖が移ったんでしょう……」【白蔵主】 「ウキー」【川猿】 「この副作用はしばらく経つと消えますので、ご心配なく、ウキッウキッ。」【白蔵主】 「本当ですか、ウキッ。」【源博雅】 「はははは、花紙の効果が消えるまで、大人しく口を閉じていた方が良いんじゃないか。」【白蔵主】 「わああああ、小白はこんなの嫌です、ウキー!」 |
猿戯・漆
猿戯・漆ストーリー |
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都、源家本丸。【白蔵主】 「源氏はまた何か企んでいるんですか?小白も立ち会うことが出来ないなんて!」【源氏の陰陽師】 「これは一大事だ、家主様と鬼切様以外、我々ですら全貌を知らない。しかし、家主様の従来のやり方を考えると、すぐに公にするかもしれない。」【白蔵主】 「あっ、セイメイ様、おかえりなさい!」【晴明】 「小白、待たせたな。」【源氏の陰陽師】 「晴明様がお急ぎではなければ、家主様は今宵の宴会に招待したいとのことですが。」【晴明】 「彼の好意に感謝する。だが生憎急用があるから、今回は遠慮させてもらおう。」【源氏の陰陽師】 「家主様はただ今業務でお忙しいので、代わりに私がお二人を見送ります。」【晴明】 「ありがとう。」都、晴明の庭院。【燼天玉藻前】 「晴明、ようやく戻って来たな。」【晴明】 「玉藻前、久しぶりだな。私も訪ねようと思っていた所だ。」【燼天玉藻前】 「私に何の用だ?先に言ってみろ。」【晴明】 「鬼域に行った後、雲外鏡の欠片は全て浄化したが、この一件はまだ終わっていない。裏で何かを企む者が、未だ息を潜めている。ヤマタノオロチの過去の行動を顧みると、より大きな企みがその裏にある筈だ。源氏と話し合い、「あれ」が始まったら、再び鬼域の奥にある氷封の地へ向かうと決めた。」【燼天玉藻前】 「ほう?備えがあるようだな。昨日、結縁神から伝言があったが、彼女もそこへ向かっているらしい。」【晴明】 「縁結神?何の為に?」【燼天玉藻前】 「恐らく「デカ氷」と呼ばれている友の行方を知って、彼と会って昔話でもする気だろう。彼女は嬉しそうな口調で話していたが、同時に何者かに追跡されていることを仄めかしていた。先に彼女と合流する必要がありそうだ。」都、某所。【伊吹】 「煮干し、にゃ~、煮干し。最近、ニャンと親しい陰陽師たちの姿が見当たらないにゃ……ん?あの力は……みゃあ!狭間に異様な動きが、まさか、またあいつが……どうやら、ニャンも手を打たねばならないみたいだにゃ。」 |
猿遊天下ストーリー
商人
川猿屋の記録帳・一 |
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ウキッウキッ、都を目指して出発進行です!人間の服装というのは本当に素晴らしいですね。着心地の悪い服も沢山ありますが、川猿一族の可愛さは隠せません。 今日、私は「商人」に扮しました。都の人々はこういう「商人」が好きだと聞きました。「商人」は自分の物をお金と交換できるらしいので、私は川猿家に最も馴染みのある玩具を持って来ました。 だけど、一日中待っても、誰もお店に来てくれません。ウキッ……「商人」はそれほど人気がないみたいです。 |
出会い
弥助の日記・一 |
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都に可愛い商人さんがやって来た。 初めて会った時、彼は街中で色とりどりの精巧な手作り玩具を売っていた。竹片や縄が彼の手の中で千差万化し、最終的には鳥、魚、虫、さらには妖怪の形になる。 俺は好きな玩具の造形を図に描いた。すると彼は、半日とたたないうちにそれを作り出した。 彼は特別に玩具の作り方を教えてくれた、これも何かの縁だろう。 |
猿の春
川猿屋の記録帳・二 |
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ウキッ、本日はあるお客様が私のお店に来てくれました! 他の人と違って、このお客様は見て回るだけじゃなく、全ての商品を気に入ってくれた様子でした、ウキッ! でも、「商人」たる者、お客様を贔屓し過ぎてはいけません!さもないと、お客様は「しゅう」っと消えてしまいます。 だから、私の名前を聞かれても、決して彼に教えてはいけないのです! |
好奇心
弥助の日記・二 |
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この商人さんとは本当に縁がある。彼の本当の名前を尋ねると、毎回はぐらかされるが、こんなに手先が器用な人はきっと悪いことはしないだろう。 それに、彼は精巧な手作り玩具の作り方を教えてくれた。 しかし、ここ数日、彼の近くに落ちている変な花紙をよく拾う。一体どこから来たものだろう…… |
猿の憂
川猿屋の記録帳・三 |
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ウキッ、最近川猿屋の商売が忙しくなってきました…… あのお客様は川猿のお気に入りですが、既に花紙の存在を知られています。ばれちゃったらどうしよう、ウキッ…… いっその事、本に書かれていたように、「別れを告げずに姿を消す」のはどうでしょう!そうです、そうしましょう、ウキッ。 |
約束破り
弥助の日記・三 |
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今日俺は約束通り、朝早くから商人さんがよくいる桃の木の下に向かったが、彼の姿はなかった。 空は暗くなり、街の商人たちが皆帰るまで待っていたが、彼は来なかった。 熟した桃が木の上から落ち、危うく俺が彼の為に作った玩具に当たるところだった。それと同時に、一つの影が俺の側を素早く通り過ぎた。早すぎて顔は見えなかったが、風になびく花紙と長い尻尾だけがやけに目についた。 |
奇遇
川猿屋の記録帳・四 |
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都の皆は川猿の尻尾にばかり注目するから、時々すっごくやり辛いしゅう…… 本日は可愛い陰陽師の方々と、川猿みたいにもこもこなワンちゃんの式神と知り合えました! 次の花紙には、彼らの姿を描きましょう! |
川猿超鬼王試練「万象猿屋」攻略情報 | |
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