【陰陽師】神代の終わりストーリーまとめ【ネタバレ注意】
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『陰陽師』の神代の終わりイベントのストーリー(シナリオ/エピソード)「終焉の章」と「終焉断片」をまとめて紹介。章ごとにストーリーをそれぞれ分けて記載しているので参考にどうぞ。
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終焉の章ストーリー
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暗き世界の光ストーリー |
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【天照】 「あ…」【イザナミ】 「ふふ、考えが甘かったようね。破滅の女神に、破壊の力をぶつけて勝てると思っているの?ふふ、まさか数千万年ぶりに、もう一度、最愛の者を味わえるなんて……ああ、なんて……痛々しいの!ねえ、オロチ。自由を、授けるわ。さあ、私との約束を果たしてちょうだい。」【神堕オロチ】 「この世で最も完全なる女神よ。あなた様に、供物を用意しました。そして間もなく、演目の幕上げです。丹精込めて準備したこの演目を、あなた様と――この世界への贈り物としましょう。」【須佐之男】 「太陽を、そのまま沈ませたりはしない。」【神堕オロチ】 「ふふふ、ならば、見てみようか、お前の知らない、太陽の「陰の一面」を。」【晴明】 「さっき、イザナミが呑み込んだのは一体……天照様と瓜二つだったが、これはどういうことですか……」【神啓荒】 「あれが、七体目の悪神……」【須佐之男】 「天照様の自我の罪、彼女の心の中の、最も深い闇だ。」【神啓荒】 「七体目の悪神は天照様が融合して初めて顕現する。よって、悪神の中で最も神秘的な存在だ。天照様が己の罪に立ち向かった時のみ、奴を本当の意味で滅ぼすことができる。」【神楽】 「うぅ……天照様、大丈夫かな?」【須佐之男】 「神格が傷つけられたが、処刑の威力を俺と神啓荒で一部肩代わりした。大丈夫だ。俺と神啓荒の神力、さらに神楽の霊力もあれば、一命は取り留めたはずだ。天照様が時間を稼いでくれた間に、どうにかしてイザナミの力を弱めることが、今なすべきことだ。人の世に危害を加えさせないよう、俺がイザナミとオロチを止める。」【晴明】 「イザナミの力を弱める?」【八百比丘尼】 「あれは破滅の女神。ある意味、不死身なのでは?」【神堕オロチ】 「そうだ。「破滅」は「破滅する」ことはない。死そのものが殺されることがないようにね。死と破滅の女神、神々の始祖にして、力の源でもある。神々は皆、彼女と源を同じくしている。だから神が使う破滅の力では、当然彼女を傷つけることはできまい。私のような邪神でさえ、その例に漏れないよ。しかし……突破口が全くない、というわけでもない……」【晴明】 「突破口……」【晴明】 「源を同じくする神々の力が無効だというのなら、もしや……」【晴明】 「イザナミと同源ではない力を使えば、彼女を倒せる、と?」【須佐之男】 「その通りだ。かつて天照様が悪を切り離したのは、イザナミの破滅の力を全て取り除くためだった。その後、天照様は「愛」を創り、その輝きのもとで万物が生き返り、世界に繁栄が戻った。万物を照らすこの光の源は、イザナミではなくなっている。」【神啓荒】 「天照様の光とその造物ならば、イザナミに対抗できる。」【神堕オロチ】 「ふふ、しかし残念ながら、悪神を呑み込んだ破滅の女神は、もはや一方的に影響を受ける側ではなく、天照に影響を及ぼすこともできるようになった。」【神堕オロチ】 「さあ、お前たちはいかに対処する?」【源博雅】 「くそ!」【八百比丘尼】 「神啓荒様がおしゃっていた天照様の造物って、もしかして……」【神啓荒】 「天照様は、イザナミの神格に大打撃を与えた。本体は未だ健在だが、神格の傷によって、もはや無敵も破られたも同然。天照様は、創世の時から、すでに今日の事を予測していた。」【八百比丘尼】 「その破滅の女神を倒せる力とは?」【須佐之男】 「この世で最も脆く、同時に最も強い力――君たちだ。」【神啓荒】 「太陽の光のもとで、万物が息吹を吹き返し、命が誕生した。人と妖の世界こそ、天照様の造物だ。一人の力では足りないかもしれんが、命たちをつなげ、束ねる方法はある。」【晴明】 「そういうことか、神啓荒様。つまりは、陰陽術の「契約」ですね。」【神啓荒】 「そうだ。命の絆、即ち「契約」だ。晴明、お前には鬼王、妖、君の友人らと契約を結び、その力を天羽々斬の結界に注ぎ込んでもらう。それが、破滅の女神を打ち破る力となる。」【晴明】 「承知しました。では、直ちに発ちましょう。各地の天羽々斬へ向かい、各勢力に協力を求めましょう。」【神啓荒】 「とはいえ、それでもイザナミを消滅に追い込むことは叶わないだろう。オロチの言う通り、死そのものは、殺せない。だからこそ、この計画の狙いは――隙を、作るのだ。」【晴明】 「隙……ですか?」【須佐之男】 「ああ。イザナミの力が弱まる瞬間を作り出す。その隙に、彼女を高天原の儀式で封印する。だが、オロチの存在が気がかりだ。俺が幾千もの時空で多くの世界を見てきた。その中で、オロチがこの時に倒された結末もあったが……」【晴明】 「スサノオ様とともに時空を旅していた時、私も世界の終焉をこの目で見た。オロチは死してなお、汚染の力を垂れ流し、虚無の海をこの世に呼び出す。やがて、虚無の津波が世界を襲い、全てを呑み込む。あらゆるものが枯れ果て、滅びへと至る。」【須佐之男】 「蛇神の肉体は、言わば虚無の海へのかけ橋のようなものだ。オロチとの戦いは、奴を倒すことだけが目的ではない。虚無の海の侵食を防がなくてはならない。そのために天羽々斬の結界がある。あれは世界が虚無に飲み込まれないように守る障壁だ。オロチとイザナミを倒した時、君たちの世界を守るためにあるものだ。」【晴明】 「それは即ち、決戦の際にも世界が侵食されないように、あなた方は結界を維持し続けなければならないと?」【須佐之男】 「そうだ。そして、破滅の女神が最も弱まっている隙に、俺たちが彼女とオロチもろとも封印する。」【晴明】 「うまくいけば良いのですが……」【神啓荒】 「準備はできているか、晴明?六つの結界には、私も同行する。」【晴明】 「ええ、さっそく出発しましょう。この戦いが終わったら、再び逢いましょう。」【神啓荒】 「……」【イザナギ】 「……とうとう、この日が来たか……「創造の力」「破滅の力」「回帰の力」……世界のために命を落とせば、その責は己にあり。世界のために悪を殺めれば、その罪は己にあり。世界のために身を捧げれば、いずれ、世界に忘れ去られるだろう……」 |
古の神の哀歌
古の神の哀歌ストーリー |
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【晴明】 「荒様、目的地までまだ距離があります。その間に、イザナミにまつわる伝説を教えていただけませんか。破滅の女神である彼女が、神々の中でいったいどういう存在なのかを。」【神啓荒】 「かの女神のことは神々の中でも禁忌とされている。なので、私も詳しくは知らないが――かつてのイザナミは破滅を司る神ではなく、創世神の一柱だった。黄泉の国を鎮守するイザナギ様がおっしゃっていた話を覚えているか。ある大戦で虚無の侵入を許してしまったと……」【晴明】 「ある大戦は一体……?」【神啓荒】 「それこそが、イザナミとイザナギ様の戦いだった。世界のはじまりの時、イザナミもイザナギ様も創世の神だった。二人はご自分の血肉で、多くの世界を創った。そして、最も強大な二人が求める世界とは、完全無欠な世界だった。世界は赤子のように、母神に大事に育てられてきたが——いくら完璧な世界でも、虚無の侵食からは逃れられなかった。どんな方法を使っても、やがて朽ち果てていく。生命の盛衰、世界の新生と凋落——イザナミは、愛する世界が破滅する様を、何度も何度も見せつけられた……それは世界にまつわる不変の摂理。神でさえも変えることができないとイザナギ様はおっしゃっていたが――イザナミは異を唱えた。だから、虚無の根源を探す旅に出た。すべてを見届け、旅から戻った彼女は人が変わった。創造に、意義はない、と。それ以降、世界がもう一度破滅を迎えた後、彼女は虚無に壊された世界を己の体内に取り入れ、虚無の力を得た。彼女は完璧な世界を創ることを諦め、虚無の力を吸収して完璧な神を、すなわち完璧な自身を創ることにしたのだ。自身が永久不滅になれば、なにかが変わるかもしれないと考えたのだろう……イザナミは虚無の力を手に入れるために、多くの世界を破壊した。世界そのものを果実のように捉え、機が熟すればそれを食い神啓荒らす。大地は割れ、命は死に絶える。すべてはひと柱の女神のために……ついにはイザナギ様と袂を分かち、二人は対峙することとなった。最後は、イザナミが破滅の女神に堕ち、永遠の呪いを受けることになった。イザナギ様に至っては黄泉の国を築き、その身をもって鎮守した。一方で、封印されたイザナミは半身が爛れて虚無の海と化し、さまざまな悪を産み出した。それだけでなく、彼女はかねてより封印の突破を企んでいた。黄泉の国を突破するために、世界の力を求めたのだ。そのため、イザナミは三つの権能を産み出した。それぞれ、「創造」「破壊」「回帰」と名づけ、それらを世界に送り込む算段だ。世を創り、壊し、混沌に戻すことによって、世界の力を手中に収めようとしていた。創造の力については、すでに知っての通りだ。」【晴明】 「(天照様……ならば、破壊と回帰とは、まさか……)しかし、まだ理解に苦しむことが……かの女神は一体なにを求めているのですか?」【神啓荒】 「破壊の女神でありながら、おそらくは「永遠」を夢見ているのだろう。」【晴明】 「創世の神でさえ、永遠は手に入らないと?」【神啓荒】 「神々は悠久な時を持つが、それでも永遠までは届かない。ましてや神の造物である、世界とその命……多くの世界の破滅を目の当たりにすれば、たとえ神だろうと、己の無力さを嘆くだろう。しかし、永遠の答えは、案外身近にあるかもしれないぞ。」【晴明】 「それは一体……?」【神啓荒】 「晴明、都を守護する陰陽師であるお前なら、答えを知っているはずだ。」【晴明】 「荒様、着いたようです。余談はここまでにして、先に各地の盟友に話を通しましょうか。」 |
破滅の華
破滅の華ストーリー |
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【イザナミ】 「甘美なる果実たち、ようやく覚悟が固まったようね。太古のときより、私は世界を産み出し、血肉をもって形作った。けれど、虚無は絶え間なく侵食し続けている。世界だけでなく、やがて私自身も滅びるでしょう。創世さえも徒労だというのなら、その果実である世界のどこに、大切にする意義がありましょう。ならば、あらゆる世界の力をもって、私自身が完全になればいい。その暁には、この完全なる体で、終わりなき虚無を払って見せましょう。なんと輝かしい。なんと美しい。その日の到来を、褒め讃えるがよいわ。私は真に永久不滅となる!」【神堕オロチ】 「世の命に始まりがある限り、終わりは必ずついてくる。真なる神だけが、その生死を超克できます。」【イザナミ】 「残念ね、天照。あなたとあなたが創った世界が、その瞬間を見ることができないのは。」【天照】 「イザナミ様。この世界はあなたの養分にはなりません。あなたの消滅こそ、生命の礎となるでしょう。」【イザナミ】 「私の最高傑作とはいえ、造物の分際で生意気ね。私は悲しいわ。」【晴明】 「破滅の女神よ、至高の神である御身でさえも、永遠には至れないのか。」【イザナミ】 「あら?あなたがオロチが言っていた人間?」【晴明】 「晴明と申す。しがない陰陽師だが、世の果てに鎮座するもうひと柱の創世の神に会ったことがある。至高の神からすれば、人間と世界は、数日しか生きられない虫のようなものであろう。しかし、私が思うに、御身が求める永遠とは、人間の存在意義とさほど変わらない。」【イザナミ】 「太陽の女神の造物も、随分と生意気ね。無知で脆い命、神に飼いならされた果実風情が、永遠を追い求めようとするの?」【燼天玉藻前】 「ふっ、それはどうですかね。 晴明とその仲間たちは、どうも永遠などなんとも思っていないようだけれど?あの博雅に至っては、妹の「永遠」を打ち破りたいようですが。」【神楽】 「博雅……」【八百比丘尼】 「ふふ、さすが博雅さん。私の「永遠」が既に破られたのは残念ですわ。」【燼天玉藻前】 「もちろん、彼らといつまでもいたいと願うとも。ただそれ以前に、晴明を傷つけることは、この玉藻前が許しません。」【鬼王酒吞童子】 「己の選択を後悔したことはない。」【黒晴明】 「晴明は鬱陶しい奴ではあるが……この点に関しては一応、奴に賛成しておくとしよう。」【大天狗】 「その大義、疑いを差し挟む余地はない。」【源頼光】 「私は憎しみに支配されているわけではない。鬼神との戦は勝か負けるか、そのどちらかしかありえない。しかし命を捨てる覚悟がなければ、偉業を成し遂げることはできない!」【縁結神】 「縁は、赤い糸で結ばれた人々だけのものではないのじゃ。世の条理に囚われず、生と死を超越した縁もあるのじゃ。」【御饌津】 「神として現世を守ってみせる、私の心は永遠に変わらない。」【鈴彦姫】 「いつもより真面目な二人だ、私も本気を出さないとね。」【渺念蛍草】 「はぁ、それってどういう……?」【白狼】 「心配しないで。私の後ろにいなさい。」【天照】 「見えましたか、イザナミ様。これがこの世界に生きる者たちです。」【須佐之男】 「俺はもう俺の「永遠」を見つけた。だから、君たちのいる世界を、俺は最後まで守り抜く。」【神啓荒】 「天命を司る者として、お前の好き勝手を許すつもりは毛頭ない。」【イザナミ】 「ふん、要らぬことを吹き込んでとんだ迷惑だわ、イザナギ。創造、破壊、回帰。あなたたちはこの世界を支配下に置くはずだった。虚無の海に封印されていたから、世界という名の果実を刈り取れるようにあなたたちを産み出したというのに。世界を繫栄に導く、創造の力。世界を破滅に導く、破壊の力。世界を原初に導く、回帰の力。創造、破壊、回帰。そうして常に虚無の海にいる私に力を汲み取ってくれるはずだった。けれどイザナギが全てを台無しにしたわ!三つの力が虚無の海を突破した瞬間に、無形の力を実体の命に生まれ変わらせ、要らぬことを吹き込んでくれた。そのせいで、私とともに世界を刈り取るはずだった力が、世界の守護神へと成り代わった。」【須佐之男】 「神であっても、俺は刹那の雷光で、彼らの永遠を照らしたい。」【神啓荒】 「終わりが決まっていたとしても、新たな可能性がないわけではない。」【天照】 「イザナミ様、あなたが望む答えは、この戦いの後にわかることになるでしょう。」【晴明】 「みんな、行くぞ!」 |
刹那の永遠
刹那の永遠ストーリー |
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【イザナミ】 「うふふ、虚無の前では、どんなに眩しい光でも儚いものにすぎない。私に呑み込まれる定めよ。さあ、甘美なる果実よ、その命を捧げなさい。無に還り、共に死の喜びを味わいましょう。息絶えることこそ、あなたたちの宿命よ!」【晴明】 「破滅の女神、私はそうは思わない!神にとって、私たちは塵同然の存在かもしれない。しかし、私はいくつもの永遠を見てきた。」【イザナミ】 「ほう……申してみよ。」【晴明】 「では、私が見てきた永遠の物語を語ろう。永遠とは何か。それは、受け継がれていく命の奔流だ。物語は、一羽の小鳥が死んだことから始まった。」【犬神】 「スズメ……いってしまうのか?ワシはお主からもらった信頼にまだ応えられてはおらん」【スズメ】 「そんな顔しないでください。おわかれが哀しくなるじゃないですか」【犬神】 「スズメよ……!!ワシは……!!」【晴明】 「…………。ひとつだけ方法がある我が力でその者を守護霊として定着させよう」【スズメ】 「わわっ。身体が軽い。ボク、犬神さんの守護霊になっちゃいましたよ!これでずっといっしょですね。犬神さん」【晴明】 「鳥の命は、形を変えて友人の傍に居続けることができた。その後、ある街が大災害に見舞われた。」【都の陰陽師】 「いいか!この儀式は必ず成功させるのだおう。我らが人間の意地。あの怪物に見せてやろうぞ」【ヤマタノオロチ】 「……まさかこれは止めろっ!!その儀式をさせてはならぬコ、コレハマサカ……!!バカナ……人間ドモニ、コンナチカラガ…イヤチガウ、コノ儀式ハ高天原ノ……!!」【都の陰陽師】 「安倍晴明。時間を稼いでくれて感謝する。これであの方より教わった儀式は無事に完成した。都の陰陽師一同の命を賭した儀式だ。アレの封印をわずかながらに引き伸ばせる。ああ。みなとうに覚悟はできておる。都を護るのが陰陽師の役目だからな。だが、所詮人の命。神を相手にはそう長くはもたぬだろう。ならばこそ頼む。晴明よ。おぬしに……。都を……アレの退治を……」【晴明】 「任せておけ。この晴明。陰陽師の名をもって、必ず都は護ってみせる」【源博雅】 「陰陽師たちが自らの命をかけてまで時間を稼いでくれたんだ」【晴明】 「大勢の陰陽師が、街を守るべく、自らの肉体を石像に変え、その命を捧げた。さらに、この人と妖が存在する世界でもうひとつの物語があった。」【玉藻前】 「あの日、神社の前で、私は運命の人に出会った。彼女が吹く笛の音は、心に滲みるものだった。彼女は私のために双子を産んだ。しかし、親になる喜びは、長くは続かなかった。」【千代】 「愛花、羽衣……ここでいい子にしてて、お父さんに言っちゃだめよ……」【愛花】 「お母さん……うぅぅ……」【羽衣】 「お母さん、行っちゃうの……」【千代】 「大丈夫よ、お母さんは、すぐ戻るからね……巫女としての役目を捨てでも、あの人と一緒にいたかった。天罰が下る運命だというのなら……神様よ、私が代わりに、それを受けましょう。」【玉藻前】 「千代よ……お前がいないでは、長く生き続けられても意味がない。」【千代】 「どうか悲しまないで。あなたとの日々は、人生の中で最高の時間だった。私はあなたの代わりに天命に抗う、だからあなたも、私の代わりに生きて……」【晴明】 「異なる種族も、互いの命を生かすことができる。ならば、命は一体、何のためにあるのか。」【不知火】 「あなたは好きなところへ飛べるのね。花は人に愛されるために存在するものなの?」【義心】 「華やかさは一時のもの 花や舞と、呼ばれるもの」【士兵】 「あの妖め、退治してくれ。」【義心】 「彼女の名は、離だ!」【城主】 「わしが妖だと言ったら、妖じゃ!」【不知火】 「行かせて。今まで、ありがとう。私は、自由になりたいの。」【晴明】 「命は、自由のためにある。」【滝夜叉姫】 「父上。ようやく、あの時の言葉の意味を分かりました。今日、私はこの永遠の苦しみを断ち切ります。」【父親】 「命は海に浮かぶ船のようなものだ。いずれ海の果てに消えてゆく。全ての命がそのゆきつくべき場所に帰る。終着点があるからこそ、命は唯一無二の輝きを放つのだ。」【卑弥呼】 「なぜ、このようなことを!?」【滝夜叉姫】 「大切な人を守るためには、時として辛い選択もしなければならない、と。ああああ‐―」【晴明】 「終わりがあるからこそ、大切にする価値がある。」【大嶽丸】 「俺は負けられねえんだ。鈴鹿山の民や子供たちの未来につながる戦なんだ。ここに来たあいつらはもう命を気にしねえはずだ。例え死ぬことになっても、俺は決して引かねえ。もう帰る場所がないんだからな。」【晴明】 「全て終わった。海の国の罪は償ってもらうぞ。」【大嶽丸】 「鈴鹿山の若主として、皆が犯した罪は、全て俺が償う。間違った戦を始めたこの手で、すべてを終わらせる。俺からの最後の命令だ。お前らはしっかりと生きていけ。」【荒川】 「いつか、どっかの海で会うかな。」【晴明】 「それだけではない。命は、故郷の存続と一族の未来のためのものでもある。」【長老】 「この子は、生まれた時から、生贄となる運命だ。蛇神様に我が子を捧げるのだ!光栄に思え!」【神楽の母】 「神楽、ごめんね……あなたを、生贄になんて……」【神楽の父】 「神楽、迎えに来たぞ!その神楽鈴は、お前には似合わない。決して……決して生贄などにさせるものか!」【少年荒】 「須佐之男様、これがあなた様の未来です。審判の場で、あなた様はオロチの封印を果たすでしょう。でも、その代わり、あなたは命を失います。にもかかわらず、その千年後――封印を破ったオロチによって、世界は滅びることになります。」【須佐之男】 「案ずるな。俺はこれより、千年後の未来にオロチの討伐に向かう。そして高天原に戻って審判を遂げ……その後、命果てよう。」【晴明】 「結末を知ってなお、それでも運命に抗おうとする――命は、生まれた時から死に向かって駆けていく。一生をかけて、死のために生きているとも言える。たとえば風に吹き散らされた、あのタンポポ。それは脆かった命であろう。しかし、空を舞うタンポポの種には、生の希望が宿っている。あるいは永遠とは、命の奔流そのものを意味しているのかもしれない。己の血肉を賭して次の命に居場所を与え、個人の力を他者の幸せのために使う。生きる理由はいくらでもあるが、生涯をかけて求める答えは一つだけだ。生きることは、自分の命を燃やし、より多くの命をつなげていくことだ。死と向き合い、ようやく最後に、一つ、また一つと命が受け継がれていく。残酷な死を前にして、命は最も綺麗な華を咲き誇らせる。生々流転の希望は、脈々と受け継がれていくのだ。こうして、一瞬に輝く無数の命は、永遠になる!永遠とは、受け継がれていく命であり、絆であり、未来であり、それこそが即ち――「契約」だ。己を燃やし、未来へ進む道を照らす命たちよ!今一度、私と「契約」を交わしたまえ!急急如律令!」【須佐之男】 「この世の命は、決して運命に屈しない。」【神楽】 「うん!」【源博雅】 「邪神だろうと創世神だろうと、かかってこい!」【神啓荒】 「邪神だろうと創世神だろうと、星々の輝きを遮ることはできない。」【八百比丘尼】 「一緒に、未来へ行きましょう――」【天照】 「光は必ず、闇を打ち砕きましょう!」【晴明】 「この晴明が、この世界の正義と安寧を守ると誓おう。」 |
高天原の墜落
高天原の墜落ストーリー |
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【イザナミ】 「ああああああ!受け継がれていく命だと……?破滅の女神となって幾星霜、このようなことを想像だにしなかった……神が死に、代わりに万物は生きる。私は数々の世界を創り、滅ぼしてきた。私が求めてきたのは、永遠ではなく、この身の破滅だったかもしれない。この世で最も壮絶な破滅は、最も輝かしい新生をもたらす……それもまた「永遠」なのね……ならば、褒め讃えよ!この輝かしい破滅を、この美しい神の死を!」【晴明】 「あの破滅の女神を……ついに倒したのか……?」【イザナミ】 「オロチ、あなたっ……」【神堕オロチ】 「実に面白みのない女よ。だがまあ、その華々しい最後に免じて、お前の亡き骸は、私が役立たせてみせよう!ふふ、「神が死に、万物は生きる」とはよく言ったものだ。これで、神の時代の幕引きだ!」【須佐之男】 「オロチ、そうはさせない!」【神啓荒】 「今だ――! 天照様、須佐之男様!」【須佐之男】 「高天原、真なる封印の儀の……」【天照】 「幕を開けよ!」【神堕オロチ】 「ふふふ、神の時代は終わりを告げた。しかし、破滅と悪は消えることなく、永遠にこの世に在り続ける。イザナミを殺めた者が次の破滅の女神になり——そして、虚無の海もすべての命を呑み込むだろう。時既に遅し。天照は侵食され、世界は悪が蔓延ることになる。神々だろうと、虚無の津波を止めるすべを持たない。破滅の女神は地に墜ち、高天原も終焉を迎える!私の、勝利だ。万物が繁栄を極め、そして衰え、やがて破滅を迎える。そして!私の手で再び息吹を吹き返すのだ。神々の黄昏と世界の新生は、なんとも美しい!終わりにして、始まり。破滅にして、新生!これより、世界は神々の枷から解き放たれ、闇に覆われることになるだろう。そして、人々は原初の悪に染まっていく!」【晴明】 「これ以上は……」【神楽】 「晴明!」【源博雅】 「くそっ、あいつ!」【須佐之男】 「危ないっ!隙を作ってくれて、ありがとう。この時を待っていた!」【神楽】 「……須佐之男様!」【須佐之男】 「君たちのためなら、この身が堕ちようとも構わない。」【天照】 「これより、私はイザナミに代わり、新たな破滅の女神になります。高天原の神々よ、今一度、私の前に姿を見せよ。」【晴明】 「天照様……虚無の波はすでに結界を破りました。このままでは、世界が……!」【須佐之男】 「虚無の海を封印するのは、結界ではなく、この俺の体だ。俺が、すべての穢れを吸い取ろう。」【神啓荒】 「時よ、止まれ――!」【天照】 「高天原の神々よ、かつてそなたたちに授けた名を今ここで、解放します。そなたたちはもう神ではありません。これからは、世界とともに生きるのです。」【鈴彦姫】 「うっ……!」【縁結神】 「天照様……」【御饌津】 「ありがとうございます……」【天照】 「新たな世界の礎となるため、高天原よ、ここで墜ちなさい!」【須佐之男】 「オロチ、最後の戦いだ、貴様に引導を渡そう!」【神堕オロチ】 「いいとも!しかしどうあがこうと、結果はもう変わるまい。イザナミの降臨を手助けしたのも、天照と争わせるため。高天原は地に墜ち、破滅の女神となった天照は、すべての神々に影響を及ぼす。やがて、虚無に汚染されたお前も正気を失い、自らの手で世界を滅ぼすだろう。その時が、実に待ち遠しい。共にこの世の破滅を盛り上げようではないか!」【須佐之男】 「――そうはさせない。」【神堕オロチ】 「なんだと?」【須佐之男】 「すべてを終わらせ、俺は千年前の斬神場に戻り、貴様を封印する。あそこが俺の終着点になるだろう。だが、オロチ。貴様の終着点は、今この瞬間と知れ!」【神堕オロチ】 「おもしろい。これは思いつかなかった。」【須佐之男】 「貴様の言う通り。神が死に、代わりに万物は生きる。確かに神々の時代は終わった。しかし、世界は神々のものでなくなったが、貴様のものにもならない。人と妖は神々を越え、神々でさえ手の届かない存在に成長する。彼らに必要なのは、この闇を照らす灯火だけだ。神々の中には、力ある者は少なくない。しかし、人々が求めるのは力ではなく、手を差し伸べてくれる心だ。だから俺は、人々とともに歩むと——この世界を、平安京の英雄たちに託すと決めた!陰陽師たちよ、この旅は、世話になった。最後にもう一度だけ、君たちを守らせてくれ。」【神堕オロチ】 「ならば、終焉の後に来たる新世界のため――お前たちの全身全霊を見せてみよ。」【須佐之男】 「オロチ、すべての時空にて死に絶えよ!安らかに眠れ。果てしない時空が、貴様を閉じ込む牢獄になろう!」 |
神代の終わり
神代の終わりストーリー |
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【須佐之男】 「この身を以て、最後の天羽々斬を造ろう!」【神堕オロチ】 「ほう?その身で七本目の天羽々斬(あめのはばきり)を造るとは……ははははは、すでに虚無と同化した私を切るというのか!」【須佐之男】 「オロチ——!」【神堕オロチ】 「須佐之男——!これは……悔しいな……でも、楽しかった……ちっぽけな人間が欲に溺れ、欲のために生きる。結局私も、同じか……この世界に、はじめて足を踏み入れた時に見た景色を……覚えているか?最高に楽しい一瞬のために、己のすべてを燃やしたことはないか。力を絞り尽くすことさえも厭わない、そんな一瞬を。振り返ってみれば、神々の命は、長くて退屈だ……しかし人は違った……夜空に咲く花火のように……三月の春に舞い降りる桜のように……脆くて……光のように眩しい……君たちは……実に……美しい……」【晴明】 「オロチ……ついに、終わったのか……さっきのは、いったい……」【須佐之男】 「あれが高天原最後の封印の儀。」【天照】 「真の封印とは、命が尽きることではなく、この世から忘れ去られることです。これから、すべての時空において彼を封印します。命の絆を守る、創造の力。罪神を裁く、破壊の力。時を止める、回帰の力。」【晴明】 「これはイザナミが以前に言っていた、世界の力を刈り取る儀式……」【天照】 「ええ、私は同じ方法で一矢を報いたにすぎません。……ただ、代償も伴います。私や須佐之男、荒だけでなく、神々は皆、オロチやイザナミと同じ運命を辿り、あらゆる時空から忘れ去られ、伝説となるでしょう。」【晴明】 「しかしそれでは……」【須佐之男】 「気にすることはない。神が死に、万物は生きる……これが、俺たちがたどり着いた「永遠」だ。」【神啓荒】 「戦いが始まる前、私たちは既に覚悟を決めていた。天照様は高天原を地上に落として世界を守りつつ、イザナミの動きを止める。須佐之男は穢れを体内に閉じ込め、虚無の海の侵食を防ぐ。私は結界を張り、運命の一瞬を見逃さずに時を止める。」【須佐之男】 「そして俺は、汚れを体内に閉じ込め、虚無の海の浸食を防ぐ。」【天照】 「須佐之男、荒、私はイザナミに代わり、新たな破滅の女神になります。」【神啓荒】 「天照様、私もその未来を予見しました。それは、世界の運命を分かつ分岐点となりましょう。」【須佐之男】 「この身が破滅を食い止める剣になることを誓います。この世界を守れるのなら、虚無に蝕まれようと構いません。」【神啓荒】 「では私が、儀式を行うための結界を張りましょう。」【須佐之男】 「儀式を執り行えば、君にも犠牲を強いることになる。それでいいのか?」【神啓荒】 「覚悟はとうにできています。」【須佐之男】 「荒、神々のいない、美しき世界のために、ともに使命を果たそう。」【神啓荒】 「ええ、どこまでもお供します!これによって、イザナミとオロチの企みを真の意味で阻止する。」【須佐之男】 「とはいえ、この計画は、君たちがいなければ達成できなかった。晴明、世界を救った英雄よ、世界の運命は、君の手に委ねよう。俺の戦場は遥か過去にある。そして君たちの戦いは、まだこれからだ。新たな時代を切り開け!進む先は、君たち自身で決めるんだ。」【天照】 「神々のいない世界、命が受け継がれていく世界、生まれ変わる新世界。私はその願いをこめて、高天原を創ったのです。そして、この世界の太陽は、そなたたちの心の中の希望でできています。私はただ、その希望を具現化したにすぎません。これより、私は新たな破滅の女神として、虚無の海へ向かいます。ですが、どうか悲しまないでください。愛は、私の心にもあり続けるのですから。私たちは、それぞれの結末を自ら進んで受け入れましょう。そして、そなたたちも新たな道を歩むのです。」【須佐之男】 「今まで、世話になったな。」【天照】 「短い間でしたけれど、そなたたちのことは決して忘れません。」【須佐之男】 「あ、そうだ。これは俺からの餞別だ。一度君に渡したはずだが、また俺の手に戻ってしまったようだ。だから、今度はしっかり持っていなさい。雷は君をずっと見守っている。心に強く想えば、必ず雷光が君に道を示してくれるだろう。このことを、鎮墓獣にも伝えてほしい。さあ。俺たちの絆は変わらない。いつか、また逢える日が来る。だから、俺たちのために悲しむな。」【晴明】 「須佐之男様は千年前の斬神場に戻り、天照様は虚無の海に赴く。切ないことなのに、お二人にとっては明日になったらまた会えるような、ちょっとした別れのようでした。この千年間を見届けた者として、荒様、あなた様はどうなさるおつもりですか?」【神啓荒】 「私は……この瞬間、二人との別れは、星海の、永遠に輝く星のひとつとなった。これより、私は時空の狭間を流浪し、誰もが犠牲にしなくて済む結末を探しにいく。神々、高天原、イザナミ、オロチ、天照様、須佐之男、そして私も含めて、遥か太古の伝説となるだろう。だが晴明、お前の記憶にだけは残る。お前が覚えてくれれば、きっと転機は訪れる。」【晴明】 「私は……」【神啓荒】 「それじゃ、もう行くよ。果てしない時空の中で、私たちがまた会える世界があってもおかしくない。」【晴明】 「ええ、未来に、また逢いましょう。」【神啓荒】 「ああ、しばしの別れがあるからこそ、再会は喜ばしいことになる。」【晴明】 「荒様が離れていった……そのような表情を、もしかしたら初めて見たかもしれない……大切なものをそっと抱いて、手のひらから零ぼさいような……切なくて悲しい表情。」【神啓荒】 「太陽はこれまでと同様に、毎朝昇り続けるだろう。そして、あの眩しい雷光も、このまま消えさせたりはしない。今度は、私が数多の時空にて、運命を変える方法を探しましょう。幾度となく世界を放浪することになっても、必ずあなた様を、お救いします。」【イザナギ】 「このような結末は、数えきれないほど繰り返してきた。さすがこのイザナギの子供たちと言うべきか……世界のために命を落とせば、その責は己にあり。世界のために悪を殺めれば、その罪は己にあり。世界のために身を捧げれば、いずれ、世界に忘れ去られるだろう……私と、同じようにな……――しかし、これこそ命が受け継がれていく「永遠」だ。」【小白】 「晴明様!晴明様、ようやく目を醒ましたのですか。」【晴明】 「……」【白狼】 「晴明様、今夜の宴は、晴明様が事前に用意させていたものですよ。」【渺念蛍草】 「うむ、白狼さんも私も、ずっと待っていました……」【晴明】 「これは……」【神楽】 「晴明……?」【八百比丘尼】 「もう、晴明さん、忘れていましたか。祝いたいとおっしゃったじゃないですか。」【晴明】 「祝う?」【八百比丘尼】 「ええ、人と妖の平和な時代に、です。晴明さんが三大家族と鬼王たちと同盟を結んで以来、人と妖は平和に過ごしてきましたよ。戦争は一度も起きませんでした。だから祝うのです。」【晴明】 「……」【八百比丘尼】 「ふふ、晴明さんったら、頭でも打ったのですか。そろそろ庭へ行きましょう。宴に間に合わなくなりますよ。」【晴明】 「あれは……ああ、ありがとう……この人と妖が共に生きる、素晴らしき世界に。そして、諸君の旅への手向けに。」【孩童】 「晴明様!お話を聞かせて!」【晴明】 「ふふ、なにが聞きたい?」【孩童】 「晴明様のような、英雄のお話がいい!」【晴明】 「そうだな、じゃ……千年前の斬神場で、オロチは高天原を……」 |
終焉断片ストーリー
平安京
平安京ストーリー |
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【神啓荒】 「晴明、平安京の結界に契約の力を補充しなければ。」【晴明】 「まずい、あっちを見てくれ。遠くの結界は汚れの力に侵されてひび割れている。侵された一部の魔物が、すでに平安京付近に迫ってきていた。」【源頼光】 「大陰陽師、迷いは敗北しかもたらさない。契約の力の補充に集中しろ、後は私が引き受ける。」鬼兵部を連れて現場に駆けつけた源頼光は、鬼兵部に決死の覚悟で平安京に侵入してくる魔物を食い止めるよう命令を下した。【晴明】 「防げるのか?」【賀茂家の陰陽師】 「私たちもいます。賀茂忠行様の命令に従い、結界を修復するために馳せ参じました。晴明様、ここは私たちに任せてください!」平安京の陰陽師たちは二手に分かれた。藤原家の陰陽師たちは晴明に続いて結界に契約の力を注ぎ、賀茂家と源氏の陰陽師たちは源頼光の後を追い魔物と戦っている。【源頼光】 「弱い!」【渺念蛍草】 「源頼光様、腕に深い傷が!蛍草が癒します!」【源頼光】 「気をつけろ、鬼切。」【鬼切】 「ふう……なんとか間に合った。おい、無事か?」【渺念蛍草】 「わあ、さすが噂に聞く鬼切様。蛍草も負けていられません!」【赤潮鬼】 「ちびめ、喰ってやる!」【渺念蛍草】 「わああ!来ないで!!」【赤潮鬼】 「うう……た……助けて……」【鬼切】 「(こんなに凶暴な者を見るのは久しぶりだ、外見からは想像もできなかったが……機会があれば、一度手合わせしたいものだ)」【白狼】 「蛍草、大丈夫ですか!?」【渺念蛍草】 「白狼さん、怖かったよお。白狼さんが来てくれなかったら、私……」【鬼切】 「……」平安京の外では、魔物との戦いが長い間続いていた。【源頼光】 「鬼切、大丈夫か?刀が刃こぼれしたのなら、下がってもいいぞ。」【鬼切】 「つまらん冗談だ。心配無用、背中は任せろ。」【源頼光】 「ふふ、ならばその刃は全てを断ち切れると、ここで証明してくれ。」突然天を貫く光の柱が現れ、天羽々斬の結界が眩しい雷光を放ち始めた。【源頼光】 「今だ!」【源氏の陰陽師】 「行くぞ!」【源頼光】 「なかなかやるな、晴明。」魔物は人々の協力によって倒され、結界も無事に修復された。 |
荒川
荒川ストーリー |
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【晴明】 「金魚姫、君が決断を下す前に、一つ忠告しておこう。傷が治っていないだけじゃない。君は荒川の結界を修復するために、たくさん妖力を使った。こんな状態で平安京に行っても……」【聆海金魚姫】 「晴明様のおかげで、私は目を覚まし、荒川の皆は助かったのです。だから見て見ぬふりすることはできません。それに、もし平安京が陥落したら、荒川も無事ではいられません。」【神啓荒】 「晴明の言う通りだ、よく考えろ。」夕日に照らされた荒川の川辺を歩きながら、金魚姫は昔のことを思い出していた。幼い頃の彼女はいつも荒川の主の後を追い、川辺には二人の足跡が残った。【聆海金魚姫】 「今まで、ずっとあの人の足跡を追って進んできた。あの人だったら、皆を連れて避難するように私を説得するだろうな。そして、彼はきっと一人で試練に立ち向かう……」最後に、金魚姫は足を止めた。彼女の目には広々とした川と血まみれの死体が映っている。【聆海金魚姫】 「そうだ。今、皆は……私しか頼れない。とにかく、全力で荒川の結界を修復する。その後で、皆に私の気持ちを打ち明ける。」金魚姫が荒川の結界にやってくると、結界はすでに修復されていた。遠くの天羽々斬の結界も、力を取り戻して輝いている。【神啓荒】 「よし。天羽々斬にも契約の力を注ぎ込むことができた。」荒川の妖怪たちが歩み寄ってきた。彼らの手首には傷があった。妖力で結界を修復する時にできた傷だ。【聆海金魚姫】 「皆……」【晴明】 「皆が力を合わせて荒川の結界を修復してくれたおかげで、私も陰陽術の契約で絆の力を天羽々斬に分け与えることができた。そうして天羽々斬の結界も輝きを取り戻したんだ。」【椒図】 「皆分かっています、あなたを止めることはできないと。だからせめて、少しでもあなたの力になりたくて……どこに行っても、私たちの絆、荒川の絆は絶対に変わりません。だから、行ってらっしゃい、金魚姫。」【聆海金魚姫】 「絶対に戻ってくるから。絶対に……絶対に勝利の知らせを持って帰ってくるから。」【椒図】 「はい、荒川の皆は待っていますよ。」 |
七角山
七角山ストーリー |
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【蒼風一目連】 「荒様、晴明様、蛍草は……」【神啓荒】 「心配無用、彼女は無事だ。今は平安京にいる。」【古籠火】 「蛍草がやり遂げた……たった一人で汚れた地を越えて、平安京にたどり着いたのか。本当に成長したな。」【晴明】 「蛍草から、七角山の皆は一致団結していると聞いた。この結界は君たちが作ったのか?大したものだ。」【尋森シシオ】 「当然です、七角山は僕たちの故郷ですから。僕たちは、何があっても七角山を守り抜きます。」【山風】 「晴明様、準備が整いました。天羽々斬の結界に向かい、契約の力を注ぎましょう。」【晴明】 「ありがとう。君たちの絆の力は伝わった。この力で、必ず破滅の女神を打ち破ることができるだろう。」七角山の妖怪たちは天羽々斬を囲み、晴明と共に結界に絆の力を注ぎ込んだ。【神啓荒】 「これで、この地の天羽々斬の結界は開放された。」【蒼風一目連】 「我は晴明様と共に平安京に行く。山風、シシオ、結界を維持し、森を守ってくれ。」【山風】 「任せろ。」【古籠火】 「そうだ、これを。」【蒼風一目連】 「分かった、必ず無事に届けよう。」【神啓荒】 「その袋は……」【古籠火】 「汚れに侵されて、七角山の木々は全て枯れてしまった。でも結界の中にあった、みかんの木に花が咲いたんだ。それでこまめに世話をしていたら、実がなったんだ。皆奇跡だと思ってる。」【薫】 「だから、この奇跡を平安京の皆と分かち合いたくて。晴明様、荒様、受け取ってください。」【晴明】 「ありがとう……その気持ちは、きっと平安京の皆に伝わるだろう。」【薫】 「うん!離れていても、絆は繋がっています。」 |
逢魔が原
逢魔が原ストーリー |
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結界の前で、荒に言われた通りに天羽々斬に契約の力を注ぎ込んでいた玉藻前は、背後から寒気に襲われた。【燼天玉藻前】 「いつまでついてくる気だ、そこにいることは分かっている……雪童子。蛙たちから聞いた、「雪走」を私に返したいそうだな。今でも私を憎んでいるのだろう。私の妖火に「家族」を奪われたから。しかし「雪走」はお前のものだ。私と縁を切りたい気持ちは分かるが、そこまでする必要があるか?」【雪童子】 「その通り、僕は今でも君が憎い……でも、僕には分かる。君の力はより多くの人を助けられる、だから僕はこうするんだ。」【燼天玉藻前】 「刀は己の主を選ぶ。願いは他人に託すものではなく、自分で叶えるものだ。ましてや私に——「家族」を殺した仇に託すなんて。刀を抜け、雪童子!」【雪童子】 「言われなくてもそのつもりだ。」冷たい風が荒れ果てた大地を吹き抜ける中、対峙した二人はそれぞれの刀を抜いた。枯れ葉が舞い落ちるよりも早く、勝負が決まった。【燼天玉藻前】 「悪くない。成長したな、危うく一本取られるところだった。」【雪童子】 「どうしてとどめを刺さない……」【燼天玉藻前】 「その刀から恨みは感じられなかった。おそらく、お前の本当の望みは復讐ではない……」【雪童子】 「……君を倒せなければ、戦場に行くべきなのは僕だという確信を持てないから。冬の雪だるまにも、暖かさに憧れる瞬間があった。」【燼天玉藻前】 「それがお前の願いか。しかしこれだけは譲れない、私の願いは最後まで晴明に付き合うことだからな。だから、男らしく、また私に会いに来るといい。皆の前で私を倒すんだ。待っているぞ、雪童子。」 |
黒夜山
黒夜山ストーリー |
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荒と晴明が黒夜山に来た後、雪女と黒晴明から絆の力を注がれた天羽々斬の結界は、再び光り出した。【蝉氷雪女】 「黒晴明様、これでいいのですか?」【黒晴明】 「ああ、よくやった。私はこの後大天狗と共に平安京に行くが、お前はついてこなくていい。」【蝉氷雪女】 「黒夜山に残れと仰るのですか?」【黒晴明】 「今回の旅は、いつ戻ってこれるか分からない。お前の故郷は白川山だろう、久しぶりに様子を見に行ってみたらどうだ?」【蝉氷雪女】 「黒晴明はそれをお望みなのですか?」【黒晴明】 「……そうだ、これは命令だ。」【蝉氷雪女】 「でも……」【黒晴明】 「白川山で百年過ごしたお前なら、待つことにも慣れているだろう。」【蝉氷雪女】 「わかりました……ですがこれをお持ちになってください。私の心から生まれた永生花は、あらゆる傷を癒やす力を持っています。肌身離さず持っていてください。」雪女と別れた後、黒晴明は平安京に向かった。【黒晴明】 「人々が追い求める稀有な宝物を、お前は私にくれたのか。雪女、お前はずっと追い求めていた意味を手に入れることができたのか?」遠くを眺める黒晴明の手の中から、永生花の鼓動が伝わってくる。【蝉氷雪女】 「黒晴明様……」【黒晴明】 「……なぜついてきたんだ?」【蝉氷雪女】 「黒晴明様が私を呼ぶ声が聞こえたからです。あの時、白川山を出ることを決めたのは、黒晴明様に会いたかったからです。あなたは私に冬から踏み出す勇気を与え、外の美しい世界を見せてくれました。だから……もう戻りません。一人で待つのは嫌です。例えこの身が溶けることになっても、黒晴明様の側にいたいのです。」黒晴明は視線を落とし、雪女の泥まみれの、半透明の足を見た。【黒晴明】 「……おいで。」出会った時と同じように、雪女は黒晴明に歩み寄った。【大天狗】 「ふん。」【黒晴明】 「出発だ。」 |
大江山
大江山ストーリー |
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【鬼王酒呑童子】 「茨木童子、大江山を頼んだ。俺様は平安京に行く。」【煉獄茨木童子】 「いや、やはり大江山は友が守るべきだ。平安京へは私が行こう。」【星熊童子】 「このやり取り、いつ始まったんだっけ?」【山童】 「昨日の夜じゃないか?まさか朝になってもまだ続いてるとはな。」【煉獄茨木童子】 「友よ、君は大江山を守ることだけに集中していればいい、他のことは私に任せろ。」【鬼王酒呑童子】 「俺様は大江山の鬼王だぞ!世界の運命を決める大戦を見逃すわけにはいかねえ。」【煉獄茨木童子】 「友よ、安心しろ。この前蛍草を励ますためにわざと負けたことは皆知っている。鬼王の名は廃ったのだ。子供に甘い「優しい鬼王」だと噂されているぞ。」【星熊童子】 「……手加減してたとわかっていても、皆びっくり仰天してたな。」【鬼王酒呑童子】 「……」【星熊童子】 「……こ、こほん、この前魔物が大江山に侵攻してきた時、二人ともたくさんの魔物を倒しただろ。今回は倒した魔物の数で勝負しないか?負けた方が言うことを聞くんだ。」【鬼王酒呑童子】 「馬鹿を言え、俺様が倒した魔物は灰燼となって消えたんだぞ、どうやって数えるんだ。」【星熊童子】 「……やっぱり勢いを競うしかないか。これはラー油が入っている瓶だけど、先に全部飲み干したほうが勝ちってのはどうだ?」【鬼王酒呑童子】 「ふん、望むところだ、それを渡せ。」【星熊童子】 「はい、どうぞ。」【煉獄茨木童子】 「なんと……さすが我が友、そこまでするのか!しかし、勢いなら私も負けぬぞ!」しばらくして——【山童】 「やっぱり鬼王様はすごいな、あっという間に全部飲み干すとは……それに比べて、鬼将様は辛さに音を上げ、がぶがぶ水を飲んでいる。」星熊童子は小判をかじりながら、得意げな顔をする。【山童】 「おい、その小判、誰からもらったんだ?」【星熊童子】 「これは仕事の報酬だよ。おいら結構働いたしな、そうだろ、酒鬼?」杯の中に浮かび上がってきた酒鬼は、ひひっと笑い声をあげた。 |
神代の終わりの攻略情報 | |
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破滅の戦い |
果てなき時空 |
終焉の戦い |