【陰陽師】大陰陽師と伊吹・幽谷響イベントの進め方と任務&報酬まとめ【デイリー任務イベント】
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『陰陽師』の大陰陽師と伊吹・幽谷響イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。特殊報酬の開放方法や伊吹好感度の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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大陰陽師と伊吹・幽谷響の概要
イベント期間 | 6月26日(水) ~7月21日(日)23:59 |
大陰陽師と伊吹・幽谷響イベントは、伊吹(猫)に与えられた任務をクリアして好感度を上げることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。
御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
進度30までに必要な鈴数 | |
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合計必要数 | 300個 |
1日当たりの数 | 12個 |
上限数 | |
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修行 | なし |
任務 | 週に40個 |
庭院からイベントページに行ける
大陰陽師と伊吹・幽谷響イベントは、庭院にいる伊吹(猫)のアイコンからイベントページに行ける。
大陰陽師と伊吹・幽谷響の進め方
指定任務をクリアして好感度を上げる
伊吹に指定された任務をクリアすることで「鈴」を貰うことができ、伊吹の好感度を上げることができる。
鈴を10個溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える鈴の数は異なる
魂玉30個で特殊報酬開放
魂玉30個を使用すると、特殊報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。
課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。
購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
関連ページ |
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魂玉の入手方法と使い道 |
大陰陽師と伊吹・幽谷響の任務と獲得鈴一覧
任務
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)
また、任務は1週間で入れ替わる(月曜0時)。
簡単任務(獲得鈴:4個)
任務名 | 内容 |
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勤勉の塊・一 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
石距を撃破・一 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
花を惜しむ | 闘技で男性式神を【20回】撃破 |
大蛇の怒り・一 | 真大蛇3レベルとそれ以上の挑戦報酬を【2回】獲得 |
指揮若定・一 | 彼岸花で【20回】闘技で勝利 |
妖気封印・一 | 妖気封印【20回】クリア |
百鬼夜行・一 | 百鬼夜行でSRの欠片を【2個】獲得 |
協力・一 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
逢魔が時・一 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
地域鬼王・一 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
異聞挑戦・一 | 今週のタイムアタック/異聞挑戦百戦の【4階】をクリア |
共同戦線・一 | 共同闘技で【2回】勝利 |
温かい絆 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
収穫・一 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
努力・一 | 陰陽寮任務を【50回】クリア |
対戦精通・一 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
式神派遣・一 | 式神派遣の基礎報酬を【6回】 |
式神獲得・一 | 指定R式神【九命猫】を獲得 |
普通任務(獲得鈴:6個)
任務名 | 内容 |
---|---|
勤勉の塊・二 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
大蛇の怒り・二 | 真大蛇5レベルとそれ以上の挑戦報酬を【2回】獲得 |
福至心霊・二 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
共同戦線・二 | 共同闘技で5回勝利 |
妖気封印・二 | 妖気封印【30回】クリア |
御魂強化・二 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
百鬼夜行・二 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
異聞挑戦・二 | 今週のタイムアタック/異聞挑戦百戦の【7階】をクリア |
協力・二 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
無情な破壊・二 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
収穫・二 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
地域鬼王・二 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
貪嗔癡・二 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
式神進化・二 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
世話焼き・二 | 協戦式神を【30回】使用される |
努力・二 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
異聞挑戦・二 | 今週のタイムアタック/異聞挑戦百戦の【7階】をクリア |
式神派遣・二 | 式神派遣の達成報酬を【6回】 |
冷静沈着・二 | 鴆を使って闘技に【3回】勝利 |
冷静沈着・二 | 般若を使って闘技に【3回】勝利 |
冷静沈着・二 | 犬神を使って闘技に【3回】勝利 |
式神獲得・二 | 指定SR式神【黒無常】を獲得 |
困難任務(獲得鈴:10個)
任務名 | 内容 |
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勤勉の塊・三 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
共同戦線・三 | 共同闘技で【8回】勝利 |
収穫・三 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
協力・三 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
逢魔が時・三 | 逢魔が時のボス戦の【トップ15】に入る |
御魂強化・三 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
百鬼夜行・三 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
世話焼き・三 | 協戦式神を【50回】使用される |
式神派遣・三 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
豪華散財・三 | 累計消費銭貨【500万】 |
修行(獲得鈴:1個)
任務名 | 内容 |
---|---|
勤勉努力 | 毎日ログイン |
勇気凛々 | 当日勇気値が60に |
勇気の塊 | 当日勇気値が100に |
探索 | 探索ダンジョン【4回】クリア |
元素覚醒 | 覚醒ダンジョン【15回】クリア |
御魂挑戦 | 御魂ダンジョン【15回】クリア |
封印懸賞 | 封印懸賞【4回】クリア |
結界を撃破 | 結界突破【4回】クリア |
闘技をクリア | 闘技【5回】参加 |
神秘召喚 | 神秘召喚【10回】 |
大陰陽師と伊吹・幽谷響の報酬一覧
※1進度辺り、鈴10個必要
進度30までに必要な鈴数 | |
---|---|
合計必要数 | 300個 |
1日当たりの数 | 12個(11.5個) |
上限数 | |
---|---|
修行 | なし |
任務 | 週に40個 |
普通報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
銭貨×50,000 |
|
4 |
大吉ダルマ×1 |
|
6 |
★5青吉鬼×2 |
|
8 |
神秘の霊符×1 |
|
10 |
勾玉×200 |
おさぼり (スタンプ) |
12 |
スタミナ×100 |
|
14 |
奉為ダルマ×1 |
|
16 |
オロチの鱗×50 |
|
18 |
ランダムSSR欠片×1 |
|
20 |
★5闘魚×1 |
迫る (スタンプ) |
22 |
勾玉×100 |
|
24 |
★4奉為ダルマ×1 |
|
26 |
オロチの鱗×50 |
|
28 |
神秘の霊符×1 |
|
30 |
御行ダルマ×1 |
子猫ちゃん (スタンプ) |
特殊報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 |
---|---|
1 |
幽谷清音アイコン枠 |
2 |
勾玉×50 |
3 |
銭貨×80,000 |
4 |
★3奉為ダルマ×1 |
5 |
神秘の霊符×1 |
6 |
スタミナ×100 |
7 |
オロチの鱗×50 |
8 |
スキン券×20 |
9 |
勲章×100 |
10 |
★5闘魚×1 |
11 |
銭貨×100,000 |
12 |
★4奉為ダルマ×1 |
13 |
★5青吉鬼×2 |
14 |
勾玉×150 |
15 |
神勅蒼穹挿絵 |
16 |
オロチの逆鱗×50 |
17 |
奉為ダルマ×2 |
18 |
神秘の霊符×1 |
19 |
スキン券×30 |
20 |
神秘の霊符×3 |
21 |
スタミナ×200 |
22 |
SPスキン券×5 |
23 |
大吉ダルマ×2 |
24 |
勲章×200 |
25 |
御行ダルマ×1 |
26 |
逢魔の魂×50 |
27 |
銭貨×200,000 |
28 |
神秘の霊符×3 |
29 |
勾玉×300 |
30 |
伊吹の友アイコン枠 |
週間任務累計報酬
回数 | 報酬 |
---|---|
4 |
神秘の霊符×1 |
1週間に1度、4つの週間任務を達成することで、神秘の霊符が貰える。
週任務一番左の「週懸賞」から受け取り可能。
伊吹パック
伊吹パック購入後、10個の鈴を獲得(伊吹の好感度1アップ)
1パック購入ごとに魂玉必要数が+5される(最大50個)。
大陰陽師と伊吹・幽谷響の通知
ページ内リンク | ||
---|---|---|
1.依頼 | 2.疫病 | 3.風の鈴 |
4.華居 | 5.過去 | 6.等待 |
7.幽谷 | 8.桜の花 | 9.別れ |
依頼
にゃんんん、陰陽師、その恰好はお出かけか? |
伊吹、私に依頼書が届いた。 「川辺で会おう。頼みがある。必ずお礼をする」と書かれている。 |
||
差し出し人は……「鈴をつける者」。 | ||
字がゆがんでいて、少し爪の痕もある……これが誰からのものか知っているのだろう? |
ニャン、ニャンは知らないにゃん…… |
そうか……干し魚を謝礼に準備したのになぁ。 | ||
それでは、さようなら、伊吹。 |
……にゃん、待て、陰陽師! | ||
この手紙はニャンが書いたのにゃん。 |
何か手伝えることはがあるか、伊吹? |
ニャンが言った通り、平安京でなにか妙なことがあったら、ニャンが教えてあげるにゃん。 | ||
最近、ニャンはまたおかしなことを発見したのにゃん。 |
一体どういうことだ? |
ニャンに干し魚を百個くれるなら、教えてもいいにゃん! |
すまない、これはあなたが書いた「依頼書」なのに…… |
ニャンが言う「ご褒美」は、当然君がニャンにくれるご褒美だにゃん、ばか陰陽師。 | ||
ニャンが平安京のあちこちで起こったことを教えてあげるにゃん。これは干し魚百個、いや、千個に値する! |
よかろう、心遣い感謝する、伊吹。 |
にゃんにゃんにゃん……付いてきて、陰陽師! |
疫病
いったい何があった、伊吹? |
弥助は変な病気になって、ずっと家で寝込んでいるのにゃん。 |
変な病? |
「鈴の音を出す」悪鬼に会ったらしいにゃん! |
…… |
弥助の病気はとても重そうにゃん。陰陽師、早く治してやれ、そうじゃないとニャンに干し魚をくれる人がいなくなる…… |
このような印、やはり妖怪が残したものだ。 | ||
袚いたまえ、清めたまえ── |
うぅ…… |
少しよくなったか、弥助? |
あ、陰陽師様……どうして、どうして私はここに? | ||
頭が痛い……はっきり覚えてる、私は山谷のところで遊んでいて…… |
山谷?何が起きたのか教えてもらえないか、弥助? |
うん……私に新しい友達ができました、陰陽師様! 「千ちゃん」っていいます。最近はずっと一緒に遊んでいました。 |
||
彼女は山谷にある大きくてきれいな屋敷に住んでいてね。屋敷はとても大きくて、一日中隠れんぼして遊べるほどだ。 | ||
そして廊下に風鈴がたくさん掛けられてて……その風鈴の音はとても美しかった。千ちゃんは私にそれを一個くれた。 |
風鈴?それを見せてくれるか、弥助? |
もちろんです、陰陽師様。 |
おい、陰陽師、この風鈴はなにか妙だにゃん。 |
確かに、人間ではない気配がする。 |
陰陽師様、私がよくなったら、また山谷に遊びに行ってもいいですか? |
弥助、私はある事を調べなくてはならない。 それまで山谷には向かわないでほしい。 |
||
行こう、伊吹。 |
風の鈴
にゃん、弥助は嘘をついているにゃん。ニャンは行ったことがあるにゃん、山谷に「綺麗な屋敷」なんてものはない。 | ||
山谷には荒廃した屋敷があるだけにゃん。屋敷はそんなにぼろいんだ、そこに住む人がいるわけないにゃん…… |
弥助が言った「豪華な屋敷」がとても気になる。普通の人間が見たものは、多くの場合真実ではない。 | ||
弥助が言っていたあの女の子も、おそらく人間ではないね。 |
陰陽師、相変わらず鋭いにゃん。 | ||
山谷はすぐ前だ……おい、陰陽師、ニャンが道案内してやったのだ、お礼の干し魚は? |
この音……風鈴の音か? |
冗談はよせ、ばか陰陽師、風鈴の音がこんなに遠くまで伝わることはあり得ないにゃん! | ||
……ニャン、ニャンにも聞こえたようだにゃん。 |
確かに風鈴の音だ、この気配は弥助が持っていたあの風鈴とよく似ている。 |
あの……私たちのために妖怪退治に来た陰陽師様ですか? |
妖怪退治? |
谷の屋敷に恐ろしい妖怪がいて、我らはとても困っている…… | ||
私たちは絶えず供え物を捧げなくてはならない、そうしなければ、妖怪は村に疫病をまき散らすのです。 | ||
それに、それにね、あの恐ろしい妖怪は人を食うのです!昔々、女の子を食べたことがあるそうで…… | ||
以前皆で陰陽師を招いて妖怪退治をしたが、あの屋敷にはまだ妖怪がいるようだ。 | ||
深夜になると、いつもあそこから鈴の音が聞こえてくる……まさか、まさか彼がまた復活したの?とても恐ろしい! | ||
陰陽師様、お助けを! |
わかった、この件を調べさせてもらう。 |
華居
おい、陰陽師、まだこのぼろいところにどれぐらいいなければならないんだ、ニャンは腹が減ったにゃん。 |
やはり、屋敷の隅々から濃密な陰の気が漂ってくる。 | ||
荒廃してはいるが、この屋敷のかつての豪華さが伺える。どこかの貴族の屋敷だろう。 | ||
この廊下は、弥助が言った「風鈴がいっぱい掛けられた廊下」だろう・・・・・・ | ||
だいぶ古くなって壊れているが、かつて無数の風鈴が風に揺らされた頃の光景を想像できる。 | ||
妖怪になっても、やはりここに留まり続けて、每日每日鈴の音を聞いていたのだろう。 |
陰陽師、なにを言っているにゃん?さっさと・・・・・・ |
ここに潜む妖怪よ、姿を現せ。 | ||
霊視、開け! |
・・・・・・ | ||
私を追い出さないで! |
まず彼女を落ち着かせよう。 |
ううう・・・・・・なぜ私たちを追い出すの・・・・・・ | ||
私はただ、ただずっとここで彼が戻ってくるのを待っていた・・・・・・ |
まったく面倒な妖怪だ・・・・・・ | ||
わしはあんたみないな弱い小妖は食べないんだにゃん。 |
鈴の音・・・・・・ | ||
猫ちゃん・・・・・・猫ちゃんの首の鈴の音はとても綺麗ね、私はこんな音が好き・・・・・・ | ||
あなたたちは、悪いものではないようだ・・・・・・誰なの? |
私は陰陽師、晴明だ。悪気はない。 | ||
君が弥助と遊んでいる「千ちゃん」だね。ここの妖気のせいで弥助は病気になった。 |
・・・・・・はい、私が千です。 | ||
ごめんなさい、彼を傷つけるつもりはなかった・・・・・・ただ私はここでずっとずっと一人だったから、寂しくなって。 | ||
一緒に、遊んでくれる友達が欲しかった・・・・・・ |
過去
教えてくれないか、何があったのか? |
……私はずっとここで幽谷響の帰還を待っていました。 |
幽谷響?彼らが話していた、人を食う妖怪にゃん? |
私が変な病にかかったとき、皆は「妖怪を怒らせた祟りじゃ」とばかり言っていた…… | ||
「彼女は私たちにも伝染するのよ」と、親も私を守ってくれなかった。 | ||
幽谷響様が助けてくれたの、私の病を治してくれて……私も妖怪になったけど、ちっとも悲しくないわ。 | ||
私は、人間より妖怪と一緒にいるのが好きだった…… |
…… | ||
あの「幽谷響様」は、一体どんな人物かな? |
幽谷響様は昔大名だったとおっしゃったわ。でも、なぜ妖怪になったのかは、いつも教えてくれないの。 | ||
私は廊下の風鈴の音が一番好きなの。幽谷響はここにたくさんの鈴を掛けたんだ。 |
鈴の音は幽谷に響き渡っている……これが「幽谷響」という名の由来だろう。 | ||
透き通るような鈴の音が静寂の幽谷に響き渡り、実に心地よいものだ。 |
どれほど時間が経ったのかはわからない。ある日、幽谷響様が「あなたの家族は皆いなくなった」と言った。 | ||
私が離れたとき、父も母もあんなに若かったのに…… | ||
しかし、幽谷響が言っていたわ、「人間と妖怪の寿命はもともと違う」と。 |
やはり、妖怪になってから、ここで長年生活いていたのね。 |
それから、幽谷響様は私に家族の墓参りをさせた。そして「憎しみに本当の心を覆い隠させるな」と教えてくれた。 | ||
そして、私は父と母の墓の前で、「ありがとう、お父さんお母さん。もしよければ、来世でまたお会いしましょう。」と言った。 | ||
これが幽谷響様がみんなに報復しなかった理由かもしれない、皆があんなに彼を遠ざけて、噂をしていても…… |
そういえば、この「幽谷響様」は、やはり善良な妖怪だ。 |
等待
あの「幽谷響様」がここから離れたのはもうだいぶ昔のことだろう。 |
幽谷響様がどこに行ったのかはわからない。ずっと戻って来ないの…… | ||
あの日家族の墓参りから戻ったとき、幽谷響様の様子がとてもおかしかった。 | ||
彼が離れる前に私に「任務」を与えたの、それを果たしたら戻ってくると言った。 | ||
幽谷響様は決して人を騙すようなお方ではない、必ず戻ってくる! | ||
だから、私はずっと一生懸命にその「任務」を果たそうとしていた。きっと成功すると思った…… |
任務? |
うん!幽谷で桜の木を植えるんだよ! | ||
桜の木が谷底から伸びれば、幽谷響様はきっと戻ってくるのだ! |
……そうか。 | ||
その桜の木を見せてもらえるか、千ちゃん。 |
うん、もちろん、付いてきてくださいね! |
陰陽師、これはどんなおかしな「任務」にゃん? | ||
これ以上君たちについて走り回ったら、疲れて体を壊すにゃん。 |
真相が明らかになるまで、もうすこし辛抱してくれ、伊吹。 |
ニャンに渡す干し魚はもう百個必要だぞ!ずるい陰陽師め! |
幽谷
ふう……着きました、ここです、晴明様。 | ||
この幽谷は、屋敷の真下にあるよ。ここからでも風鈴の音が聞こえるわ! |
ニャンは疲れた、休んでくるにゃん。さぼるなよ、陰陽師。 | ||
この谷底には日差しがないから、ニャンは昼寝もろくにできんにゃん! |
ここの気配は…… |
どうしたにゃん、陰陽師、また変な事でも? |
なんでもないんだ、伊吹。 |
桜の木……今日は咲いたの! |
これが「幽谷響」の指図で、あなたが植えた桜の木だね? | ||
周りの痕跡から見て、あなたは何度も繰り返し耕していたんだと思う。 |
……うん。私はとても真剣に面倒を見た。毎日水をやりに来て…… | ||
でも、いつも高くならずにすぐに枯れてしまうの。きっと何かまだうまくできていないんだと思う…… | ||
今度、今度はきっとうまくいく!今回植えた桜の木はもう私と同じ高さだ、それに花も咲いたのだ! |
こんな谷底で花を咲かせるなんて、あなたはきっとたくさんの自分の気持ちを込めたんだろう。 |
うん!もっと頑張れば、この木はきっと高くなる、ますます高くなって、谷から出るのだ…… |
甘いにゃん、桜の木がそんなに高くなるはずないにゃん。 |
…… | ||
……なぜだ、なぜそんなことを…… | ||
嘘だ……幽谷響様はなぜ私を騙すのか…… |
私が思うに、あなたが繰り返し桜を植えていた時、心の中では事の真相をすでに分かっていたんだろう? | ||
あの「幽谷響様」は、もう戻ってくることはないのだ。 | ||
彼があなたにこの「任務」を与えたのは、優しい嘘に過ぎない。あなたが希望を持って生きていけるように。 | ||
彼の計画では、あなたはいつか無駄な努力をやめて、勇敢に新しい生活を始めるのだ。 | ||
だが、彼はあなたの決意を見誤ったのかもしれない……事実に向き合うのはつらいものだ、人間にとっても、妖怪にとっても。 | ||
だが何があろうと、嘘の中で永遠に生きることはできないのだ。 |
幽谷響様…… |
桜の花
もしかして、あの「幽谷響様」はずっと君を静かに見守っているのかもしれない。 | ||
さっきから、ここに地縛霊の微弱な気配を感じる。 |
……本当ですか!? | ||
晴明様、私を幽谷響様に会わせてください! |
その息はもうとても弱い。成功する保証はないが、試しに彼を召喚してみよう。 | ||
急急如律令・・ |
…… |
幽谷響様……? | ||
幽谷響様……がこんなご様子とは…… | ||
わかってたわ、幽谷響様は私を騙すはずはなかった、やっと戻ってこられた | ||
私は本当にずっと、この桜の木を世話してた。まだこんなに低いけど、本当に本当に真剣に…… | ||
ごめんなさい、幽谷響様、私はどうしても、あれを谷底から出させることはできなかった…… |
大丈夫だ、千ちゃん。 | ||
桜が咲いた、実に美しいものだ。 | ||
こんなに美しい桜を見せてくれて、ありがとう。 |
花びら……散り始めたね。 |
命は有限だから、大切なのだ。 | ||
……やがて、この散りゆく桜と同じようになる。ただ当時の私に、この道理がわかるまでに必要な年月はあまりにも長かった。 |
幽谷響様…… |
この命のない幽谷を離れよう、他の場所の桜を見よう。 | ||
だから……さようなら、千、ありがとう。 |
わかった…… | ||
……さらば、幽谷響様。 |
地縛霊の気配は、完全に消えた。 |
…… | ||
泣きたいなら、泣いてもいいにゃん。 | ||
この感じ、ニャンも経験したことがあるにゃん。 |
……私は泣かないから! | ||
幽谷響様は私の笑顔が一番好きだ。 |
別れ
ありがとうございます、晴明様。私はもう迷わない、幽谷響様の言う通り、ここから離れるわ。 | ||
将来どこに落ち着くかはわからないが、でもまったく怖くないんだ。 |
わかった。私は屋敷の妖気を取り払って、ここの村民を安心させる。 |
さようなら、晴明様!さようなら、猫ちゃん! |
……消えた。 | ||
幽谷の風鈴の音も、共に止まった。村民はこれで安心できるだろう。 | ||
時間はここの村民たちにあの「恐ろしい妖怪」を忘れさせるだろう…… | ||
幽谷響の真相は、覚えていたい人の心に刻むことができれば、それで十分だ。 |
にゃん、人間はやはり全部同じだ。自分と違う「もの」を受け入れることができない。愚かな人間にゃん…… | ||
ニャンは違う、どんな形の干し魚でも、ニャンは全部好きだにゃん。 |
見事な見解だ、伊吹。 |
長い説教をするにゃよ、ばか陰陽師。 | ||
こんなにも長くあんたと一緒に調査したんだ、ニャンはもう腹ぺこだにゃん。 | ||
おい、陰陽師、約束した干し魚は?さっさと干し魚を買ってきな! | ||
百個……いや、干し魚が千個ほしい、わかったかい、陰陽師? |
わかった、伊吹……でもありがとう。 |
大陰陽師と伊吹・幽谷響の伝記
ページ内リンク | |||
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其の一 | 其の二 | 其の三 | 其の四 |
其の五 | 其の六 | 其の七 | 其の八 |
幽谷響日記・其の一
※レベル1でアンロック
父はいつも私に教えてくれた。大名として、常に善意を持たなくてはならない。そうしてはじめて皆から尊敬されるのだと。 父がどんどん年をとり、彼は、私は早く成長し、彼の地位を継がなくてはならないと言った。私は本当に父のように、人々に尊敬される大名になれるのか? 父のお供をして桜を見に出かけたが、父は舞落ちる花びらを見て、長く沈黙を続け、最後に和歌をうたった。 「桜花 咲かも散るとるまでに 誰かもここに 見えて散り行く」 その意味を、私はそのとき深く考えなかった。 |
幽谷響日記・其の二
※レベル7でアンロック
強壮で偉大だった父も、死の前には為す術もなかった。窓の外から桜の花びらが舞い込んできて、父の体を覆う白い布の上に落ちた。 桜はまた咲き、また散っていく。だが人の命は灰のように永遠に消えた。 私は陰陽師が秘術で式神を操っているのをみた。 もしかしたら、秘術の中に生死を超えるものがあるかもしれない。 私は寝る間も惜しんで古い陰陽秘術を研究し続けた。 死を、小さな悲しみと喜びのために諦めないのなら、私は別の方法を探す。 |
幽谷響日記・其の三
※レベル11でアンロック
私が陰陽道を学び始めた日から、どのくらいの年月が経つのか? 数十年?数百年?……これは私が求める勝利ではない。 昔豪華だった屋敷も今は埃だらけ、忠実なしもべたちはとっくに骨になった。最後まで彼らの主人から離れなかったか……ばかげたものだ、彼らの主人は、もうとっくにあの意気揚々な青年ではなかった、いや、人でさえなかったというのに。 あるいは……これは本当に天意に反する禁術か? この姿になってから、私は屋敷にあるすべての鏡を壊した。あの顔はとても鬱陶しいのだ。 |
幽谷響日記・其の四
※レベルで15アンロック
村はすでに荒廃していた。私は「妖怪」の力で皆を助けることができたかもしれないが、皆は叫んで逃げて、私が災いをもたらしたと罵る以外なにもしなかった。 「ここの風鈴の音がとても気持ちいいんだ。」 あの千という女の子だけが、私の友となった。幸い初めて会ったとき、私は仮面を被っていた。 彼女は每日ここに来たが、私は気付かなかった。 身にまとう妖気が彼女の健康に蝕み続けたことを。 もう一度彼女に会ったとき、彼女もみんなに捨てられ、命はすぐにも尽きそうだった。 「この世界から消える前に、まだ風鈴の音が聞こえて・・・・・・よかった・・・・・・」 憎い・・・・・・この残酷な運命! たとえ陰陽の理にに背いても、この罪は私が背負う。 |
幽谷響日記・其の五
※レベル19でアンロック
命を救う邪術は、千を・・・・・・妖怪にしてしまった。 私はどのように彼女に伝えるべきかわからなかった。少し時間がたって、目覚めた彼女はすぐに遊びに走っていた。 荒廃した屋敷には、人間に見捨てられた妖怪二人しかいなかったのに。彼女はとても喜んでいて、まったく気にしていなかった。 私は長い廊下いっぱいに風鈴を掛けた。そよ風が通ると、鈴の音が幽谷の静寂さを破った。 「幽谷も嬉しくて笑ってるみたいね!」千は言った。 私は自分の私心が恥ずかしかった。ならば、これから、この「幽谷響」を自分の名前にしよう。 |
幽谷響日記・其の六
※レベル22でアンロック
妖怪である私は、多くのことを疎かにしてきた。 でも千ちゃんはすべてを変えてくれた。 彼女はいつも外のことを話してくれた。青々とした温かい春の山、柔らかい緑色の川、初めて空を羽ばたく幼い鳥、不器用な針鼠、秋の甘い果実、金色の夕日、人々の幸せな笑顔と心を打つ夜雨。 私は自分の手で屋敷の使用人の骨を埋め、長く荒廃していた花畑を整理した。 春桜が舞い落ちて、花びらが墓を覆った。私はふと父上がかつて歌った歌を思い出した。 命が大切なのは、それが桜と同じく儚くて輝かしいものだからではないか残念ながら、私がそれに気づくのはあまりにも遅かった。 |
幽谷響日記・其の七
※レベル25でアンロック
「憎しみに本心を惑わされるな」と千に教えた。彼女は人間にされたひどいことを許した。でも人間の妖怪への憎悪は、ずっと消えなかった。 若い陰陽師は私を冷たく見つめていた。私の手の中の凧は徐々に燃え尽きて、灰が指の隙間から落ちていく。 「加茂家の陰陽師・・・・・・なぜ女を追う?彼女は人に危害を加えたことがない。」 「妖怪退治は私の責務だ。お前の様子を見たまえ・・・・・・」彼は突然呆気にとられたかと思うと、大声で笑いだした。「なるほど・・・お前がここの悪鬼だな。その小妖怪もお前が作り出したんだろう?」 私は答えなかった。 「残念だ!では、先にお前を退治しよう。」 陰陽師は印を結び始めた。 青い炎が指先から舞い上がった・・・・・・ 少年よ、甘く見るな。 昔昔、私もあなたと同じだったのだ。 |
幽谷響日記・其の八
※レベルで28アンロック
千ちゃんが風鈴の屋根の下に座って、私の帰還を待っているのを遠くから見た。 浅い残影を残し、壁に沿って、居間を通りすぎて、百年の屋敷は静かに待っている。 彼女はすべての扉とすべての階段を知っている。 彼女の存在が、過去の長き苦しい時間の痕跡を消してくれた。 私はお面を外し、先祖代々が印を保存する部屋に置いた。 「もし……」 風が吹き始めた。枯れた花びらは舞い上がり、浅い煙と化した。 廊下から風鈴の音が聞こえてきた。 |