【陰陽師】宴酣の歌イベントの進め方と報酬まとめ
- 最終更新日
記事の更新を停止しています |
---|
現在、こちらのページは更新を停止しております。情報が古い可能性がございますので、ご注意ください。 |
『陰陽師』の宴酣の歌イベントの進め方と報酬をまとめて紹介。神酒贈呈や神酒、茨竹の入手方法や交換報酬一覧なども記載しているので、参考にどうぞ。
©1997-2021 NetEase, Inc.All Rights Reserved
宴酣の歌の概要
イベント期間 | 11/24(水)メンテ後~12/7(火)23:59 |
宴酣の歌イベントは、「神酒贈呈」をしたり「茨竹」を使って玉藻前スキン「浄魂狐炎」や、煉獄茨木童子スキン「燃火鋼躰」、酒呑童子スキン「獅子狂歌」、限定アイコン枠など豪華報酬を獲得できるイベント。
イベントアイテム
アイテム | 説明/入手方法 |
---|---|
茨竹 |
【説明】 交換用通貨、宴酣の歌イベントの「星熊宝庫」でレアアイテムと交換できる【入手方法】 宴酣の歌の瓢箪報酬&24個点灯報酬 |
神酒 |
【説明】 祈念アイテム、宴酣の歌イベントにて使用【入手方法】 花合戦 逢魔が時 パック商店 |
宴酣の歌の進め方
右上紙人形イベントアイコンタップ
庭院にいる右上紙人形のイベントアイコンをタップすることで、宴酣の歌イベントページに行ける。また、庭院左にいる地蔵のイベントバナーからも行くことができる。
瓢箪をタップして報酬設定
瓢箪をタップすると、金瓢箪の報酬が設定されていない6~9個の報酬と青瓢箪のその他報酬18個がある。表示される報酬の中から、好きな金瓢箪報酬6~9個を選択しよう。
設定した計24個の報酬は、神酒贈呈した際にランダムで獲得できる。
全ての瓢箪 点灯した回数 |
金瓢箪設定数 |
---|---|
1~2回 | 6 |
3~6回 | 7 |
7~9回 | 8 |
10回~ | 9 |
24時間で報酬更新可能
右下の更新ボタンから24時間に1回報酬を更新できる。途中で更新してしまうと、瓢箪24個獲得報酬を獲得できないので、まずは瓢箪24個報酬すべて獲得してから2週目に更新するのがおすすめ。
神酒贈呈でランダムに報酬獲得
神酒贈呈は、神酒を投げることで両サイドにある瓢箪報酬の中からランダムで1つ獲得できる。
神酒の入手方法 |
---|
毎日花合戦経験値が100に到達 |
逢魔が時の首領退治に参加 |
商店にて神酒パックを購入 |
パックは魂玉6で購入可能
神酒をパックで購入する場合は、魂玉6個で購入できる。1パック神酒×1と銭貨×10,000で500個まで購入可能。
茨竹で豪華報酬と交換
茨竹を使うことで、豪華報酬と交換することができる。茨竹は、神酒贈呈のランダム報酬もしくは全瓢箪開放でしか入手できないので、交換する報酬は慎重に選ぼう。
※報酬は「星熊宝庫」から交換可能
魂玉の入手方法と使い道 |
宴酣の歌の報酬一覧
神酒贈呈の瓢箪報酬
金瓢箪報酬(選択6~9種)
報酬 | 数 |
---|---|
神秘の霊符 | 6 |
神秘の霊符 | 5 |
神秘の霊符 | 4 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 1 |
勾玉 | 488 |
勾玉 | 428 |
勾玉 | 368 |
勾玉 | 328 |
勾玉 | 288 |
勾玉 | 200 |
勾玉 | 150 |
勾玉 | 100 |
銭貨 | 999,999 |
銭貨 | 888,888 |
銭貨 | 688,888 |
銭貨 | 588,888 |
銭貨 | 488,888 |
銭貨 | 400,000 |
銭貨 | 300,000 |
銭貨 | 200,000 |
御行ダルマ(欠片) | 9 |
御行ダルマ(欠片) | 8 |
御行ダルマ(欠片) | 7 |
御行ダルマ(欠片) | 6 |
御行ダルマ(欠片) | 5 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 2 |
★5奉為ダルマ | 1 |
★4奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 2 |
★3奉為ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 3 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 1 |
スタミナ | 777 |
スタミナ | 666 |
スタミナ | 588 |
スタミナ | 488 |
スタミナ | 388 |
スタミナ | 300 |
スタミナ | 200 |
スタミナ | 100 |
スキン券 | 88 |
スキン券 | 66 |
スキン券 | 50 |
スキン券 | 30 |
スキン券 | 25 |
スキン券 | 20 |
SPスキン券 | 20 |
SPスキン券 | 10 |
オロチの逆鳞 | 150 |
オロチの逆鳞 | 120 |
オロチの逆鳞 | 99 |
オロチの逆鳞 | 88 |
オロチの逆鳞 | 66 |
オロチの逆鳞 | 50 |
オロチの逆鳞 | 40 |
オロチの逆鳞 | 30 |
★6太鼓 | 1 |
★6斗鱼 | 1 |
★6傘室内 | 1 |
★6鬼火焚き | 1 |
★5太鼓 | 1 |
★5闘魚 | 1 |
★5傘室内 | 1 |
★5鬼火焚き | 1 |
★4太鼓 | 1 |
★4闘魚 | 1 |
★4傘室内 | 1 |
★4鬼火焚き | 1 |
★3太鼓 | 1 |
★3闘魚 | 1 |
★3傘室内 | 1 |
★3鬼火焚き | 1 |
★6太陰霊符 | 1 |
★5太陰霊符 | 1 |
★4太陰霊符 | 2 |
★3太陰霊符 | 3 |
御魂ドロップUP(30分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(1時間) | 1 |
SSR式神欠片 | 1 |
吉運ダルマ | 3 |
扇子 | 8 |
花笺 | 8 |
大天狗(欠片) | 1 |
酒吞童子(欠片) | 1 |
荒川の主(欠片) | 1 |
閻魔(欠片) | 1 |
シシオ(欠片) | 1 |
茨木童子(欠片) | 1 |
青行燈(欠片) | 1 |
妖刀姬(欠片) | 1 |
一目連(欠片) | 1 |
花鳥風月(欠片) | 1 |
かぐや姫(欠片) | 1 |
荒(欠片) | 1 |
彼岸花(欠片) | 1 |
雪童子(欠片) | 1 |
玉藻前(欠片) | 1 |
御饌津(欠片) | 1 |
山風(欠片) | 1 |
面霊気(欠片) | 1 |
鬼切(欠片) | 1 |
白蔵主(欠片) | 1 |
オロチ(欠片) | 1 |
不知火(欠片) | 1 |
大嶽丸(欠片) | 1 |
滝夜叉姫(欠片) | 1 |
雲外鏡(欠片) | 1 |
鬼童丸(欠片) | 1 |
縁結神(欠片) | 1 |
鈴鹿御前(欠片) | 1 |
緊那羅(欠片) | 1 |
★6式神転換券 | 1 |
★5式神転換券 | 1 |
青瓢箪報酬(ランダム18種)
報酬 | 数 |
---|---|
茨竹 | 30 |
茨竹 | 20 |
茨竹 | 15 |
茨竹 | 10 |
銭貨 | 150,000 |
銭貨 | 120,000 |
銭貨 | 100,000 |
銭貨 | 80,000 |
秘魂屋更新券(20次) | 1 |
スタミナ | 60 |
スタミナ | 50 |
桜餅 | 12 |
桜餅 | 10 |
百鬼夜行券 | 5 |
御霊境の鍵 | 5 |
オロチの鱗 | 80 |
オロチの鱗 | 70 |
オロチの鱗 | 60 |
オロチの鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 40 |
オロチの逆鱗 | 35 |
オロチの逆鱗 | 30 |
オロチの逆鱗 | 20 |
逢魔の魂 | 25 |
逢魔の魂 | 20 |
逢魔の魂 | 15 |
逢魔の魂 | 10 |
★4青吉鬼 | 3 |
★4星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
招福ダルマ | 3 |
招福ダルマ | 2 |
大吉ダルマ | 1 |
大吉ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 1 |
御魂ドロップUP(15分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(15分) | 1 |
100%銭貨UP(6分) | 1 |
100%経験値UP(6分) | 1 |
扇子 | 5 |
花笺 | 5 |
吉運ダルマ | 1 |
※報酬は24時間で更新可能
茨竹の交換報酬(星熊宝庫)
報酬 | 茨竹数 | 交換可能回数 | |
---|---|---|---|
宴酣の歌・摯友 アイコン枠 |
300 | 1 | |
燃火鋼躰 (煉獄茨木童子スキン) |
300 | 1 | |
獅子狂歌 (酒呑童子スキン) |
300 | 1 | |
浄魂狐炎 (玉藻前スキン) |
300 | 1 | |
臨雪夜 アイコン枠 |
180 | 1 | |
オロチの逆鱗×10 |
20 | 99 | |
逢魔の魂×10 |
25 | 99 | |
銭貨×2,000 |
1 | 99,999 |
※既に酒呑童子スキン「獅子狂歌」、煉獄茨木童子スキン「燃火鋼躰」を所持している場合は、星熊宝庫にてスキンを交換し、式神録にてスキンを友達に贈呈することができる。
贈呈機能 | |
---|---|
レベル条件 | レベル15以上 |
友達親密度条件 | 友情の印以上 |
煉獄茨木童子スキン「燃火鋼躰」
酒呑童子スキン「獅子狂歌」
玉藻前スキン「浄魂狐炎」
瓢箪24個獲得報酬
報酬 | |
---|---|
宴酣の歌アイコン枠 |
茨竹×100 |
※1~10回目までは、それぞれ100/120/125/130/135/140/140/145/145/150個の「茨竹」を、10回目以降は150個の「茨竹」を獲得できる。
宴酣の歌のストーリー
追憶からストーリーを確認できる
中央上部の「追憶」からストーリーを確認できる。
歓宴の時・壱
歓宴の時・壱 |
---|
逢魔が時、大江山の麓にある賑やかな居酒屋にて。【帝釈天】 「たかが礼を言う為に、鬼王がこれ程のもてなしを用意するとは…反って恐縮してしまうな。」【鬼王酒呑童子】 「妖怪たちが俺らの為に準備した歓迎の宴だ。天人の王が光臨していただくなど、それこそ有難いことだ。」【煉獄茨木童子】 「ここをお前の天域だと思って寛いでくれ。大江山の妖怪たちは皆、自由奔放な快楽主義だからな。」【帝釈天】 「ふふ、ならばお言葉に甘えよう。郷に入れば郷に従えと言うが、馴染むのに少々時間が掛かるかも知れない。何卒、悪しからず。」【晴明】 「今日はやけに賑やかだな。」【鬼王酒呑童子】 「晴明?ここへ来るとは、どういう風の吹き回しだ。」【晴明】 「先日、お前の手下である口達者な星熊童子が私を訪ね、宴に誘ってくれたのだ。そうだろう、博雅?」【源博雅】 「いきなり俺の居所に来て月見酒に誘ったと思えば、こんな思惑があったとはな。しかし小白の奴、ずっと俺らの後を付けていた筈なのに、何故姿が見えない?」【晴明】 「道中で珍しい物やらに気を取られて、我々より遅れたんじゃないでしょうか?」【星熊童子】 「大江山は鬼域に隣接しているため、多くの危険が潜んでいます。何かあってもおかしくありません。それに今は逢魔が時。命に別条はなくとも、面倒事に巻き込まれてたりして……おいら、見知らぬ輩がこの辺りに来たと聞いているんです。」【晴明】 「……ほう?」【源博雅】 「そういう事なら、俺が探しに来た道戻る。あの犬っころは、あれでも夢山の主だったんだ。過度な心配は不要だぜ。」源博雅は立ち上がり、小白を探しに森の奥へと消えていった。【白蔵主】 「セイメイ様、ここにいたのですね!」【鬼王酒呑童子】 「ん?博雅はどこだ?彼がお前を探しに向かうが否や、行き違う様にお前が来るとは。不運な奴だな、ははは。」【白蔵主】 「……鬼王様、セイメイ様、実は他のお客さんも一緒に来ているんです。」【煉獄茨木童子】 「……源頼光!」【星熊童子】 「おや、鬼切様ではありませんか。ご無沙汰しております。」【白蔵主】 「小白は途中で怪しげな黒い影に襲われたんです。鬼切様が小白を救い、ここまで同行してくれました。」【鬼切】 「……大したことではない、礼は不用だ。」【晴明】 「これも何かの縁だ、折角だから……?」【鬼王酒呑童子】 「源頼光、折角だから一杯飲んで行け。皆が集まることは滅多にない、これを機に昔話でもしようではないか。」【源頼光】 「鬼王の誘いとあらば、「断ると失礼にあたる」だろう。」【煉獄茨木童子】 「……」【星熊童子】 「……」【白蔵主】 「……」 |
歓宴の時・弐
歓宴の時・弐 |
---|
夜は更け、満月が昇り、源博雅もようやく戻ってきた。【星熊童子】 「博雅様、随分お疲れの様ですが、何があったんですか?」【源博雅】 「どっかの犬っころを探すのに骨が折れたんだよ。この辺りは賑わっていて、入り混じる人と鬼の区別がつき難い。それで少し手こずったんだ。」【晴明】 「ふっ。」【白蔵主】 「セイメイ様、なんで笑うんですか?」【晴明】 「博雅、まだまだ修行を積まねばならないな。」【源博雅】 「ふん、当然だ。」【星熊童子】 「博雅様を疑っている訳ではありませんが、一つだけみんなに伝えねばならない事があります。」【煉獄茨木童子】 「もったいぶるな、星熊童子。客人が居ようが構わない、気にせず話すんだ。」【星熊童子】 「近日、鬼域に招かれざる客が来たんです。血に飢えた凶暴な輩ではありませんが。いたずら好きで、偽装して人をからかう様な奴らなんです。旅人に化けて金を騙し取ったり、夜中に奇怪な格好をして人々を驚かせたり。夜が更けた今正に彼らが最も活発的になる時間帯です。もしかすると、既に我々の中に紛れ込んでいるのかも知れません。」【煉獄茨木童子】 「本日は招かれざる客が沢山来ましたよね。おいらに言わせてみれば、何か仕込まれているに違いません!」【星熊童子】 「茨木童子、落ち着いてくれ。おいらは良かれと思って注意しただけだ、興覚めさせるつもりはない。万が一隙を突かれた場合、おいらみたいな小妖に損はないですが、顔が利く大物のみんなは……」【白蔵主】 「そんなの簡単ですよ!先に皆様の身分を証明すれば良いんです!」【源博雅】 「言うのは簡単だが、実際どうやるんだ?」【白蔵主】 「人間はよく「本音を言う」遊びをやっています。指定された人は、もう一人に対してどう思っているのか、本音で答えるんですよ。人間は素直じゃないので、これは難易度の高い遊びとされているんです。我々の中に誰かが混ざっていても、こんな短い時間で全員の情報を把握するのは難しいでしょう。」【帝釈天】 「そうは言っても、この世にいる正直者はたったの一握りだ。誰もが包み隠さず本心を打ち明けることができれば、この世から紛争や戦乱は無くなるのかも知れない。秘密の一つや二つくらいは、ある種の風情とも言えるだろうが。」【煉獄茨木童子】 「帝釈天、それは賛同しかねるな。私とわが友の間には、隠し事など一切存在しない。」【帝釈天】 「ふふ、確かに。源氏の家主よ、先ほどから一言も発さないが、参加すると見なして良いのだな?」【源頼光】 「私は通りすがりに酒を「ねだり」に来たのだから、異論などあるはずがない。鬼切、お前はどうだ?」【鬼切】 「中々興味深いです。」【晴明】 「偽装が得意な妖怪がいるというのなら、この目で正体を見てみたいものだ。」【源頼光】 「大陰陽師がこれ程の興味を示すとは、とっくに偽物を見抜いていることだろう。」【晴明】 「源氏の家主は私を買い被り過ぎている。これは一時的な気まぐれに過ぎないさ。」【白蔵主】 「では、最初に身分を調べる相手を選びましょう!」【源博雅】 「おい、何故揃いも揃って俺を見る?」【白蔵主】 「決めました、博雅様から始めましょう!」 |
歓宴の時・参
歓宴の時・参 |
---|
深夜、月明りが沈み、万物は静寂に返る。【源博雅】 「えっへん……では、どう始めるんだ?」【白蔵主】 「小白が最初にお手本を見せます。博雅様は普段、よく小白を他の妖怪として扱いますが、全体的にとても良い人です。特に妹を溺愛していますね。」【晴明】 「的を得ているな。小白の身分はこれで証明されただろう。」【白蔵主】 「次は晴明様の番ですよ。」【晴明】 「うむ、私から見れば、博雅は情に厚く、善良な奴だ。若くして、守るべき存在を守り抜く意志がある。」【源博雅】 「え?なんだか照れくさいな……」【白蔵主】 「お酒を飲んでいないのに、なんで博雅様の顔が赤くなっているんですか?」【源博雅】 「出鱈目言うな!」【星熊童子】 「博雅様はこれでもう大丈夫でしょう。次は我々の中から一人選びましょうか。」【白蔵主】 「では、茨木童子から……」【源博雅】 「待て、そう言えば、星熊童子はどうやって自分が偽物じゃないと証明できる?」【星熊童子】 「博雅様、その言葉はとても心外ですよ。今宵の宴は全ておいらが直々に準備したというのに。それに大江山の日常的な事務も概ねおいらが対処しているんです。鬼王様が不在の期間中も、問題を起こさずしっかりと管理してきました。机に置いてある神酒だって、おいらが今日持って来たものなんですよ。ね、茨木童子?」【煉獄茨木童子】 「……あぁ。」【鬼王酒呑童子】 「ははは、俺様は星熊童子が本物だと信じるぜ。」酒呑童子が合図を送ると、星熊童子は仰向いて一気に酒を飲み干した。【白蔵主】 「わぁ、星熊童子はお酒に強いですね。それより……皆様、何か聞こえませんか?」【帝釈天】 「誰かが楽器を奏でているようだ。」【源博雅】 「品があって、ゆったりとした曲調だな。熟練の技術を持つ楽師に違いない。」そう言うと、源博雅は袖の中から笛を取り出し、音に合わせて吹き始めた。皆は一斉に沈黙した。遠方からの音と此処の笛声が交わり、天籟のような音楽が響き渡った。やがて音楽は止まり、辺りは静まり返った。【晴明】 「演奏が終わっても、余韻はいつまでも続き、皆は風と月明かりを浴びているような心地良さに包まれた。博雅、これ程楽しそうなお前は久々に見る。」【源博雅】 「……かもな。」【鬼王酒呑童子】 「博雅は音楽に精通していると予てより聞いているが、いざ耳にすると、確かに圧倒されるな。」【源博雅】 「多少の嗜みがあるだけだ。雅楽は盛世にこそ相応しい。怠惰に流れ、娯楽に耽ると、必ず道を踏み外すことになる。」【白蔵主】 「博雅様、急に大人になりましたね……なんだか小白、嬉しいです。」【源博雅】 「長生きしてるからって人生の先輩面をするなよ、この犬っころめ!」【白蔵主】 「えーん、セイメイ様ー、博雅様がまた小白をいじめるー!さてさて……博雅様と星熊童子は問題ないと分かったことですし、源頼光様もご自分の身分を証明なさっては?(うっ……なんでだろう、小白の声が突然出なくなった……セイメイ様……セイメイ様……)セイメイ様……小白は……ふぅ……さっき、小白は喉を封じられたかのように、一切声が出なくなりました。」【晴明】 「源氏のみが使える「言葉を奪う術」のようだな。」【源頼光】 「ちょっとした技で身分を証明したまでのことだ。大陰陽師の最愛なる式神を傷つけるつもりはない。」【白蔵主】 「突拍子もなく小白の言葉を奪うなんて……まったく強引ですね!」【鬼切】 「単にお前がうるさかったのかも知れない。確かに宴酣の妙は、盃を交わして本音を言うところにあるとしても……」【源頼光】 「(ほくそ笑む)」【白蔵主】 「鬼切様まで、隣の奴みたいに嫌なことを言いますね。もしかして……」 |
歓宴の時・肆
歓宴の時・肆 |
---|
夜明け前、居酒屋の裏山から妙な音がして、皆の注意を集めた。【白蔵主】 「なんの音でしょう?小白が窓の外を見た時、一瞬黒い影が通り過ぎたような……」【星熊童子】 「ここは人界と鬼界の狭間にある大江山の傍だぞ。夜中になると、妖怪と言わず、霊と魂の類が現れたっておかしくはない。おいらもついこの間、頭のない霊やら、手足がバラバラになった低級の鬼やらに出くわしたばかりだ。怖い風貌と裏腹に、あいつらは何の危害も与えない。強いて言えば、此処にいるみんなの方が、よっぽど怖い危険人物じゃないか。」【白蔵主】 「小白、考えるだけでも身の毛がよだちます……」【源博雅】 「ぐっ……ぐはっ……!」【白蔵主】 「うわあああ!助けて、助けてくださいー!」白蔵主は「ぽんっ」と小狐の姿に戻り、震えながら晴明の懐の中で縮こまった。【小白】 「人の弱みに付け込むなんて!小白を驚かせて、博雅様に何の得があるんですか!うえっ?あそこの席、なんで空いたんでしょうか?」小白の視線の先を追うと、いつの間にか源頼光と鬼切の席に人影は無く、二羽の折り鶴のみが残されていた。【煉獄茨木童子】 「まさか……また所謂「傀儡術法」か?」【鬼王酒呑童子】 「ほう、あの二人は酔いが回って一足先に帰ったという訳か。残念そうだな、茨木童子?もしや……お前も酔ったのか?」【煉獄茨木童子】 「友よ、何故そんな戯言を言う?源氏の二人は、最初から宴に参加する気が無いのだろう。あいつらは傀儡術法で皆の目を晦ましに来たのだ。」【鬼王酒呑童子】 「それがどうした?俺様は酒があればそれでいい。」【煉獄茨木童子】 「友よ、酒に強いお前が酔うなど、普通じゃないぞ。」星熊童子は帝釈天と共に裏山へと向かった。此処では、降り立ったばかりの巨体の鵞鳥が羽休めのために屯していた。【星熊童子】 「先程の妙な音の出所はこいつらのようですね。」【帝釈天】 「珍しいな。一般的によく見るのは白鳥だが、こいつらの首領は黒い鵞鳥だ。確かに他の鵞鳥より威勢が良く見える。」【星熊童子】 「帝釈天様、何故遠くから眺めているんですか?この近くには広い湖がありますし、鵞鳥がいたって何もおかしく……わぁ!この黒い鵞鳥、何故急においらを襲うんだ?おーい、帝釈天様、おいらを置いてかないで……!」 |
歓宴の時・伍
歓宴の時・伍 |
---|
朝が近づき、夜空が徐々に明るくなるにつれて、宴も終盤に入った。【晴明】 「星熊童子が言う妖怪の正体は拝めなかったが、とても愉快だったぞ。だいぶ長居したな。私達もそろそろ帰るとしよう。」【星熊童子】 「もし源氏のお二人を見かけたら、くれぐれもおいらの代わりに宜しく伝えてくださいね。」【晴明】 「ああ、勿論。帝釈天様、ではまたお会いしよう。」【帝釈天】 「楽しい時間はいつも短く感じるな。酒を飲まなかったというのに、なんだかほろ酔い気分だ。まあ、もしかすると……じきに諸君と再会できるかも知れないな。」【晴明】 「そうだといいな。だがその前に、今を生きるのも大事なことだ。」四人は、晴明一行の後ろ姿が朝日の下に消えるまで見送った。【星熊童子】 「「紆余曲折」あった夜でしたね。何の問題も起きなくて良かったです。皆様、この余韻に乗じて、「本音を言う」遊びを続けてみませんか?今回は更に刺激的な規則に変えて、他人が知らない過去に関する話を各々告白しましょうよ。」【鬼王酒呑童子】 「俺様は少し酔ってしまったみたいだ、ま、また次の機会にでも……」【煉獄茨木童子】 「私と友の間に隠し事など無い。なのに、何故友は素直になりたがらない?」茨木童子は声を荒立て、そのまま大手を振って立ち去り、大江山の麓に降りて行った。【煉獄茨木童子】 「まるで別人のようだった。友の身に一体何が起きたというのだ……」【鬼王酒呑童子】 「用あって宴を欠席した隙に、俺様を偽る偽物がいたとはな。」【煉獄茨木童子】 「わが友……!」【鬼王酒呑童子】 「親友の真偽さえ見分けがつかぬとは、まだ酔いが醒めていない様だな。」【煉獄茨木童子】 「友よ……私は……」【鬼王酒呑童子】 「まあ良い、欠席した俺様にも非がある。まだ宴が終わっていないというのなら、今から仕切り直そうではないか。」終幕…… 昨日、逢魔が時、大江山にて。【八岐大蛇】 「天域で会って以来、あいつらはすっかりと気が抜けたみたいだ。飽き足りずに祭典まで挙げるとは。」【雲外鏡・陽】 「そう言いつつ、あなたも随分都で満喫していたではないですか。こんなに接近して、本当に大丈夫でしょうね?」【八岐大蛇】 「ふふ、風情を解せぬ人だな。いつまでも裏に隠れているようでは、色んな悦びを逃してしまうではないか?人間はいつも所謂運命に抵抗したがる。広大な天地の間にある彼らの存在は、渺々たる滄海の一粟に過ぎないとはつゆ知らず。万物は日の下に生まれるが、やがて終焉に向かう。だが此度のお前たちは、私にどんな答えを見せてくれる?」 |