【陰陽師】寒鈴の音イベントまとめ
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『陰陽師』の「寒鈴の音」イベント情報をまとめて紹介。寒魄の入手方法や提出方法、全サーバーの進度報酬も記載しているので参考にどうぞ。
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イベント概要
期間 | 2/9(水)メンテ後~2/15(火)23:59 |
条件 | 陰陽師レベル15以上 |
寒魄を収集して報酬を獲得
イベント期間中、毎日逢魔が時や花合戦で「寒魄」を収集し、「寒祭手稿」を覆う霜雪結界を解除しよう。アイテムを提出するとダルマ欠片や、銭貨などの報酬を獲得できる。
全サーバー進度が30%、60%、100%に達すると段階報酬がアンロックされる。進度100%では限定挿絵の「霜居雪道」がアンロック。
庭院紙人形からイベントページへ
寒鈴の音は、庭院右上紙人形または庭院左側地蔵のバナーからイベントページへ入ることができる。
寒魄の入手と提出方法
毎日逢魔が時の探索
逢魔が時の「現世逢魔」を4回タップすると、赤ダルマから「寒魄」を4つ獲得できる。毎日10秒程度で終わるので、忘れずに獲得しよう。
花合戦の経験値報酬
毎日花合戦経験値を一定数獲得すると、合計で「寒魄」を6つ獲得できる。
花合戦経験値 | 個数 |
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20 | 1 |
60 | 2 |
100 | 3 |
イベント画面の右下から提出
「寒魄」入手後は、イベント画面の右下にある「提出」をタップしよう。
ダルマ欠片や銭貨などのランダム報酬を獲得できる。
全サーバー進度報酬
全サーバー進度によって段階報酬獲得
全サーバーの提出進度(全ユーザーが提出した寒魄数に応じて増える)が30%、60%、100%に達すると、段階報酬がアンロックされ、同時に「寒祭手稿」を覆う霜雪結界も次第に駆除されていく。全サーバー進度が100%に達すると、「寒祭手稿」の挿絵「霜居雪道」がアンロックされる。
全体進度 | 報酬 |
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30% | ★3闘魚 |
60% | 御行ダルマ(欠片)×3 |
100% | 霜居雪道(挿絵) |
霜居雪道(挿絵)
まもなくSSR式神「鈴彦姫」が実装
寒鈴の音イベントに伴い、まもなく新SSR式神「鈴彦姫」が実装される。PvEとPvPどちらも優秀な汎用性抜群式神。
2/23(水)の5周年イベントに合わせて実装されると予想。
イベントストーリー
ストーリー1(進度0%)
ストーリー1 |
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曙の光が庭院の外から差し込み、初雪が風に乗って訪れ、冬の到来を告げた。雪片を手に乗せた神楽が軽やかな足取りで晴明の書斎に駆け込んだ後、源博雅も間をおかずに大股で中に入っていった。【神楽】 「晴明!見た?今年の初雪!」【源博雅】 「神楽はずっと雪を楽しみにしてたんだ。こんな雪の日には、熱い鍋に限る!そして友と酒を酌み交わすんだ。もちろん、子供と犬はだめだ。」【白蔵主】 「また一年過ぎましたけど、博雅様は相変わらず人を見る目がないようですね?」【源博雅】 「は?!お前、どういう意味……」【晴明】 「小白、よしなさい。でも……すまない、博雅。今日は少し急ぎの用件がある。手伝ってくれないか?」【源博雅】 「ん?また何か起きたのか?」晴明は軽く頷くと、机の近くに来いと源博雅に目配せした。【源博雅】 「机の上に置かれているものには、なんとなく見覚えがある。しかも……名家の家紋が押されているな!」源博雅は目を凝らし、晴明の机の上に散らばっている書類や手紙を見た。悪目立ちする金文字の押された数通の手紙には、見覚えがあった。各一族の家紋が押された数通の手紙を、晴明は源博雅に手渡した。【源博雅】 「源家、藤原家……そして賀茂家のものもあるのか。なんで皆そろって急に手紙なんか送ってきたんだ?何かまずいことが起きたのか?老いぼれどもがこんなに真剣になるのは、鬼王の宴以来か?そう考えると、少し怖いくらいだな!」【晴明】 「手紙はあまり長くはない。しかも全て回りくどく、同じことを仄めかしている。だが、世界は広いとはいえ、陰陽師三家の畏れることはそう多くないはずだ。」【源博雅】 「つまり、これは普通の災害なんかじゃない、もっとすごい脅威なんだな。」【晴明】 「おそらく、我々が危惧していたことが起きてしまったのだろう。「封印」もすでに弱まっている、我々も覚悟が必要だ。」【源博雅】 「…………それはただ事じゃないな。それに……それに……」源博雅が黙り込む。炬燵の中で小白とじゃれ合う神楽を一瞥すると、彼は一瞬複雑な表情を見せた。突然手を伸ばし晴明の腕を掴むと、強張った表情の源博雅はそのまま強引に書斎から晴明を連れ出し、庭院に出た。【源博雅】 「晴明、もしそれが本当だったら……神楽はその……また何か影響を受けるのか?」【晴明】 「…………正直、神楽が影響を受けるかどうか、全く分からない。果たして神の力にどれだけの影響力があるのか、我々には知る由もない。それでも我々は、必ず全力で彼女を守る。そうだろう?」部屋の中にいる少女を遠目に見つめると、源博雅は心の中を何か熱いものが通り過ぎたように感じた。彼は今一度、封印された記憶を思い起こした。幼い神楽の笑い声、泣き声、幻の中で茫然と自分を見つめる彼女の眼差し、未完成の花の冠……記憶をたどっていくと、彼は重い思い出に押し潰されそうになった。晴明は扇子を振り、彼の肩を軽く二回ほど叩いたあと、穏やかな表情でまっすぐに彼の目を見つめた。【晴明】 「博雅、手の中にある弓を見てみろ。君はもう神楽を取り戻した。傍には友もいる。破魔の弓を握る君に、打ち砕けない物は何もない。君は一体何を恐れている?」晴明の言葉を聞いた源博雅は、思わず手の中の破魔の弓を握りしめた。滑らかな弓はとても重いが、腕を伝って力が彼の中に入り込んでくる。【源博雅】 「(俺は……もう何もできない無力な俺じゃない。俺は、優れた弓術で魔を払う、強い陰陽師になった。俺は、神楽が頼れるようなやつになった。だから、今後何が起きようと、俺は必ず……)」源博雅の眼差しの奥で、一瞬火の光が輝き、すぐに消えてなくなった。【源博雅】 「晴明、俺は絶対に神楽を守り抜く。」【晴明】 「(笑って扇子を広げる)もう落ち着いたようだな。では教えてくれ、ここに何を持ってきた?」【源博雅】 「は?」【晴明】 「君は率直だが、過去の失敗に囚われ、みっともない姿を晒す人間ではない。だから、何かが君を惑わせたか、あるいは、君の感情を歪ませたのではないかと思っている。相当珍しい物であるはずだ。だからここに持ってきたのだろう。」【源博雅】 「なんだそれ……あ!思い出した、確かにここに来たのは、他の用件のためだった。今朝早く、家の外でこの巻物と氷の箱を拾ったんだ。箱の中には、その、氷に包まれた炎のような物が入っていた。」【晴明】 「氷に包まれた炎?面白い言い方だな、おかげで最近耳にしたことを思い出した。」【源博雅】 「散々探した後、巻物の中で古びた紙切れを見つけた。蛙の手形がついている。この巻物と「寒魄」は、玉藻前がお前に贈ったものだそうだ。おい、贈り物を届ける蛙式神だが、さすがにいい加減すぎねえか?犬っころもしょっちゅう町の中でお前宛の手紙を拾ってるぞ。俺たちの庭には、いつも何かしら投げ入れられている。しかも全部俺宛てじゃない!」【晴明】 「ああ……玉藻前とこういう子供の教育の話をするのは、さすがの私でも苦手だ。別に何か紛失したわけではないし、このままでいいだろう。」【源博雅】 「……分かった、とにかくこれはやる。それで、この二つは、俺の感情に影響を与えられるのか?」【晴明】 「私はそう睨んでいる。巻物を覆っている氷は、普通の氷ではなく、溶かすことができない……何か複雑な結界があり、特殊な何かで開ける仕様のようだ。玉藻前からの贈り物が無意味なものだとは考えられない。ということは、寒魄こそが結界の「鍵」なのだろう。!!!博雅、私は、この炎を感じることができるようだ。とても斬新な体験だ……まるで心の中に火がつき、色んな感情が増幅されてしまったようだ。結界に隠された巻物の中身に、より一層興味が湧いてきた。」晴明が寒魄を霊力で掴み取り、巻物の霊力の流れに沿って線を描くと、寒魄の氷はすぐに溶けた。彼の指先で踊る炎が巻物を覆う氷にまで広がると、霜雪結界の一部は直ちに解け、炎も同時に消えてしまった。」【晴明】 「どうやら「鍵」は一つだけでは足りないようだ。しかし、さっきの結界は……」【源博雅】 「祭壇のように見える。そして結界が明らかになった瞬間、心なしか周りが急に寒くなった気がする。」【晴明】 「…………」【源博雅】 「おい、晴明?なんで突然黙り込むんだ?」【晴明】 「この前、陰陽寮から知らせを受けたことを思い出した。鬼域に隣接する北の果ての地に、異変が起きたそうだ。あそこは常に氷に覆われ、一年中吹雪が止まない土地だから、皆ずっと、あそこは人跡未踏の地だと思い込んでいる。だが、伝説によると、数千年前、北の空に何かあったせいで、その地の人々は皆吹雪に呑み込まれたらしい。」【源博雅】 「伝説を裏付ける証拠はあるのか?巷のわけのわからない噂話に聞こえるが。」【晴明】 「証拠はないが、たまたまそこに迷い込んだ人間や妖怪は、古びた祭壇を見つけた。彼らが教えてくれた模様は、さっきの結界のものによく似ている。それに、出発の前に玉藻前は言っていた。北の果ての雪国に行って、縁結神を探すらしい。これと必ず何らかの関係があるはずだ。ひょっとすると、本当に空と関係があるのかもしれない。」【源博雅】 「空か……数千年前の一大事だったら、本当に関係あるかもな!」【晴明】 「博雅、今回の異変はただ事じゃない。高空の神に繋がる手掛かりは、どれも見逃せないほど貴重なものだ。」【源博雅】 「分かった。玉藻前からの巻物の謎はまだ解けていないが、どうせお前に来てほしいんだろう。しかしお前には他の用事がある、ならば俺が引き受けよう。安心しろ、必ず何もかも突き止めてやる!」 |
ストーリー2(進度30%)
ストーリー2 |
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……雪に覆われた林の中。 雪に覆い尽された林の中、源博雅は疲れ切った様子でゆっくりと歩き続けている。その先には、終わりが見えない道が広がる。へとへとになった彼が勢いよく隣の木に体を預けると、木の上に積もった雪が一斉に落ちてきた。【白蔵主】 「ああ!!!!!博雅様!!!(雪を振り払いながら)いきなり動くから、雪が全部小白に降りかかったじゃないですか!」【源博雅】 「ふん、そりゃ悪かったな。お前がとろくて俺の後ろにいるからそうなったんだがな。ともあれ、お前の尊敬する博雅様はもう先頭を歩くのに疲れたぜ。お前はどうだ?」【白蔵主】 「……しょうがないですね。四足歩行になった小白はすごく早いですから、見失わないでくださいね!」【源博雅】 「一体この森はどこまで続いているんだ?丸二日歩いたのに、全く終わりが見えない。」【白蔵主】 「もしかして博雅様、道を間違えたんですか?」【源博雅】 「…………まさか!真っすぐ北に向かって歩いてきただろ。だんだん寒くなってきているし、伝説の雪国以外に、これほど寒い場所はないだろう?それに、陰陽寮の地図によれば、平安京を出てから鬼域に続く道を北へ進み、石像を見つけた後、雪の林を抜ければ、雪国の入り口に到達すると晴明が前言ってただろ?」【白蔵主】 「あれ、セイメイ様は、石像を見つけたら雪の林を迂回する、って言ってませんでした?」【源博雅】 「…………そうだったか?」【白蔵主】 「…………そう…ですよね?」【源博雅】 「(顔を見合わせる)……」【白蔵主】 「(顔を見合わせる)……」【源博雅】 「お前の覚え違いだろ?あの時お前はりんご飴を食べるのに忙しそうだったからな。甘いものを食べ過ぎると、頭が悪くなるぞ。」【白蔵主】 「どれだけ甘いものを食べても、小白は博雅様よりもずっと賢いです!」【源博雅】 「それじゃお前は絶対に間違えていないんだな?」【白蔵主】 「うーん……まぁ、実際、よくわからないですけど……」【源博雅】 「じゃあどうすればいいんだ。このまま進むか、それとも引き返すか?」【白蔵主】 「知りませんよ、博雅様が決めてくださいよ。小白は何も知らないただの小狐ですから。」【源博雅】 「だったら、なんでこういう不確実性と後悔を増やすだけの言葉を、わざわざ口に出す必要があるんだ!仕方ない。ここまで来たんだから、最後まで進んでみよう。」【白蔵主】 「その通りですね。ともかく、博雅様の言っていたように、真っすぐ北に進めばきっと辿り着けるはずです!」【源博雅】 「よし。そうとなれば先を急ぐぞ。」【白蔵主】 「はいはい、分かりましたよ!」その後間もなくして、二人は森の奥深くで壊れた祭壇を見つけた。【白蔵主】 「!!!博雅様!あれは!」【源博雅】 「晴明の言っていた祭壇だ!俺の言った通りだっただろ。お前の記憶違いのせいで、ここまで辿り着けるか不安にさせられたじゃねぇか。」【白蔵主】 「それは小白だってずっと不安でしたよ……まあ、今回は本当に小白の勘違いだったってことで。(でも、小白はセイメイ様が言ってことをちゃんと……まあいいです……小白が間違っていたことにしておきましょう。)それで、これからどうすれば良いのか、博雅様はご存じですか?」【源博雅】 「当たり前だ。俺は優秀な結界師だからな!任せとけ!」源博雅が弓矢を筆のように使い、霊力を祭壇の上に引き寄せると、冷涼な宮殿の中に、静かな鐘の音が鳴り響いた。【???】 「……おや、何者かが神峰に立ち入ろうとしているようだ。」その人物は少し顔をあげ、少しの間耳を傾けていたが、何事もなかったかのように瞑想の姿勢に戻り、その目を閉じた。【???】 「神峰に……行きたければ行けば良い。ただ……あまり良い場所ではないが。生きて帰って来ることを願おう。」 |
ストーリー3(進度60%)
ストーリー3 |
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雪林の中、源博雅と白蔵主は見つけた祭壇の前で長い間待ち惚けていた。【白蔵主】 「ふあ……博雅様、もういいですか……」【源博雅】 「(眉をひそめ)待て、もう一つ試したいことがある。」【白蔵主】 「でも、さっきから全く同じ法陣を描いているだけじゃないですか。小白は、博雅様の向こう見ずな行動を何度も見てきましたが、陣法に関して博雅様が天才であることは疑う余地もありません。ですから、もし問題があるとすれば、それは博雅様の描く法陣のせいではないでしょう。」【源博雅】 「だったら一体、何が問題なんだ……結界の法陣を描く過程で重要なのは、霊力を途切れさせることなく注ぎ込むことだ。でもさっきから、謎の力に邪魔されている感じがして、あと一歩のところで失敗する。まるで、錆びついた鍵で壊れた錠を開けているような感覚だ。」【白蔵主】 「博雅様、その鍵と錠が一致しない原因に……思い当たる事はありませんか?」【源博雅】 「俺が描き間違えるはずはないって、お前さっき言っただろ?」【白蔵主】 「そうじゃありません!小白が言いたいのは、法陣は一つではないかもしれないということです!」【源博雅】 「!!!分かったぞ!祭壇はつまり……溝なんだ。その上には霊力が流れていて、儀式の過程のように、正しい窪みに沿って力を流す必要がある。晴明が最初に言ったことだけが、答えじゃないってことだな。よし、もう一回だ!」源博雅は手に持った矢で祭壇の上に法陣を描きだした。以前と異なる霊力の流れにより、祭壇の周囲に異変が生じ始めた。祭壇の周りの木々が、風もないのにひとりでに動き出し、どこからか寒気が襲ってきて、地面も木々も凍りついてしまった。その冷気はとどまることなく広がり、源博雅と白蔵主の身体も薄い氷に覆われてしまった。【白蔵主】 「さ……さ……寒すぎ……ます……どうして……こんな事……に……」【源博雅】 「わ……わから……ない……なんで……(なんで……なんでこんな急に寒く……外から冷気が来たわけじゃなさそうだ。これはまるで……まるで、俺の心の中から……外へ向かって広がったようだ。どうして……そんなことになるんだ。ま……まるでこれは……俺の全ての温もりと……感情が……この祭壇に……吸い取られたようだ!)」【白蔵主】 「(小……小白は……とても寒いです……セイメイ様……セイメイ様……あぁ……セイメイ様のお名前を思い出すと温もりを感じられる……でも、小白はもうこの温もりを感じることが出来なくなりそうです。)」【源博雅】 「(晴…明……神…楽……だめだ、このままじゃだめだ!)」源博雅は矢を握った手を無理やり動かし、残った力を振り絞って法陣を完成させた。目に見えない冷気の侵食が一時的に止まり、祭壇の中心に突然明るい光が差し込んだ。凍りつくような寒さの中、源博雅と白蔵主は、彼らの心から奪われた温かい何かが再び心の中に戻ってきて、明るさと温もりを取り戻したのを感じた。【源博雅】 「こ……これは?」【白蔵主】 「わぁ。小白は突然、なんだか温かい物を感じました。まるで生まれたての太陽を目にしたような、心の中が希望で満たされたような気持ちです。」【源博雅】 「祭壇の真ん中の、あれが「寒魄」だ!」寒魄は彼が置いた巻物の上にあったが、一瞬のうちに跡形もなく消えてしまった。そして巻物の上の結界も消えかけていた。【源博雅】 「(何か考え込みながら)つまり、こうやって祭壇を開かないと、この結界は開けなかったんだな。さっきの極寒の寒さから急に温もりを感じたのは、この祭壇の特殊な反応なんだろう……この感覚は好きになれないが、巻物を解かなければ玉藻前を見つけることはできないだろう。」【白蔵主】 「小白も寒いのは苦手ですけど、セイメイ様の任務は非常に重要ですからね。博雅様もそうお考えでしょう?」【源博雅】 「そうだ、それに……これは神楽にも関係がある。よし、犬っころ。次の祭壇を探しに行くぞ。」 |
ストーリー4(進度100%)
ストーリー4 |
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【神楽】 「お兄ちゃんと小白が出発してから数日経つけど、今どこにいるのかな。この前、お兄ちゃんは、神楽はもう大人だけど、二度と見捨てたりしないって言ってたのに。本当にもう……噓つき。」晴明は呼んでいた書物を置き、少し疲れの滲む温かい表情で神楽の方を見た。【晴明】 「「雪国」とは伝説の中に存在する場所だ。そしてその多くの伝説において、都と高天原と密接に関連している。都でやるべき事が残ってさえいなければ、二人だけで行かせることはなかったのだが。しかし、玉藻前は逢魔の原の大妖怪だ。きっと彼らの面倒を見てくれるだろう。玉藻前と会うまで、何も起きなければいいのだが。(神楽の前だから落ち着いているかのように振る舞っているが、本当は少し不安だ。博雅と小白は、相手の目の前だと冷静さを失うことがあるからな。今回は面倒事が起きなければいいが。)」……雪林の奥深く。 源博雅と小白は、足をズボズボと雪の中に突っ込みながら歩いていた。吹雪のせいで、前方の道は全く見えなかった。【白蔵主】 「寒い……寒いです……!!!博雅……様……!」【源博雅】 「(もう思い残すことはない)俺だって……寒い……ここは……どうしてこんなに……寒いんだ……お前はその毛皮があるのに、一体どうしてそんなに寒さに弱いんだ!」【白蔵主】 「もうダメです。小白はもう耐えられません、博雅様。」【源博雅】 「よし、だったら俺のそばに来い。一人だと寒いが、二人で暖め合えばマシになるだろう。」【白蔵主】 「わかりました、小白は博雅様に身を委ねます!」白蔵主は自らの身体を小さくし、急いで源博雅の背に飛び乗り、首元に巻きついた。【源博雅】 「おい……爪は引っ込めろ!足が自分のものではないような感覚だ……こんなに寒い場所に、人なんか住んでいるのか?」【白蔵主】 「博雅様がんばってください、後もう少しです。勝利の光はもう目の前です、諦めないで。」【源博雅】 「……自分の足でこの冷たい雪の上を歩いていないからって、寒さを忘れたんじゃないだろうな?」【白蔵主】 「小白は博雅様の身体で暖を取ってるわけじゃないですよ?」【源博雅】 「お前、尻尾を振るのをやめろ!最後の祭壇がどこにあるか見つけたいのに、これじゃ見つけられないだろう!」【白蔵主】 「見つけましたよ!あっちです、博雅様!真っすぐ進んでください!」二人はようやく最後の祭壇に辿り着いた。無風の祭壇の傍らで一息ついた後、博雅は慣れた様子で矢を取り出し、最後の法陣を描き始めた。【源博雅】 「ついに……」【白蔵主】 「ようやく終わりですね!それじゃあ玉藻前様を探しに行きましょう!」【源博雅】 「そうだな、でも先にここから抜け出さなければ。玉藻前がどこで待っているのかも分からないからな。(さっきこの祭壇を解放した時に何となく、自分の心が凍るような感じがしたが……大したことはないようで一安心だ……)」【白蔵主】 「あれ、どうして風が止まったんでしょう?博……博雅様、あれは一体なんですか?!」【源博雅】 「ん?!こ、これは、なんて高い雪山だ。いや、違う!山の方から吹雪が来ている!急いで逃げろ!!!」【白蔵主】 「わああぁ、すごい吹雪です、こんなに速いと、逃げきれずに、巻き込まれてしまいま……」【源博雅】 「小白!!!」凄まじい吹雪に巻き込まれ、二人は跡形もなく消え去った。ただそこに散らばった巻物だけが、微かな妖力を纏って輝いていた。遠くにいる玉藻前が、突然その方向に目を向けた。」【燼天玉藻前】 「ん?晴明?」 |