【陰陽師】鈴雪の思いイベントの進め方と報酬まとめ
- 最終更新日
記事の更新を停止しています |
---|
現在、こちらのページは更新を停止しております。情報が古い可能性がございますので、ご注意ください。 |
『陰陽師』の鈴雪の思いイベントの進め方と報酬をまとめて紹介。心刃贈呈や心刃、鈴心の入手方法や交換報酬一覧なども記載しているので、参考にどうぞ。
©1997-2022 NetEase, Inc.All Rights Reserved
鈴雪の思いの概要
イベント期間 | 3/9(水)メンテ後~3/22(火)23:59 |
鈴雪の思いイベントは、「心刃贈呈」をしたり「鈴心」を使って荒スキン「白金神宮」や庭院スキン「燼夜華閣」、「青軒温泉」、限定アイコン枠など豪華報酬を獲得できるイベント。
イベントアイテム
アイテム | 説明/入手方法 |
---|---|
鈴心 |
【説明】 交換用通貨、鈴雪の思いイベントの「雪中閣」でレアアイテムと交換できる【入手方法】 鈴雪の思いの鈴報酬&24個点灯報酬 |
心刃 |
【説明】 祈念アイテム、鈴雪の思いイベントにて使用【入手方法】 花合戦経験値100 逢魔が時ボス パック商店 |
鈴雪の思いの進め方
右上紙人形イベントアイコンタップ
庭院にいる右上紙人形のイベントアイコンをタップすることで、鈴雪の思いイベントページに入れる。また、庭院左にいる地蔵のイベントバナーからも入ることができる。
鈴をタップして報酬設定
鈴をタップすると、金鈴の報酬が設定されていない6~9個の報酬と青鈴のその他報酬18個がある。表示される報酬の中から、好きな金鈴報酬6~9個を選択しよう。
設定した計24個の報酬は、心刃贈呈した際にランダムで獲得できる。
全ての鈴 点灯した回数 |
金鈴設定数 |
---|---|
1~2回 | 6 |
3~6回 | 7 |
7~9回 | 8 |
10回~ | 9 |
24時間で報酬更新可能
右下の更新ボタンから24時間に1回報酬を更新できる。途中で更新してしまうと、鈴24個獲得報酬を獲得できないので、まずは鈴24個報酬すべて獲得してから2週目に更新するのがおすすめ。
心刃贈呈でランダムに報酬獲得
心刃贈呈は、心刃を投げることで両サイドにある鈴報酬の中からランダムで1つ獲得できる。
心刃の入手方法 |
---|
毎日花合戦経験値が100に到達 |
逢魔が時の首領退治に参加 |
商店にて心刃パックを購入 |
パックは魂玉6で購入可能
心刃をパックで購入する場合は、魂玉6個で購入できる。1パック心刃×1と銭貨×10,000で500個まで購入可能。
鈴心で豪華報酬と交換
鈴心を使うことで、豪華報酬と交換することができる。鈴心は、心刃贈呈のランダム報酬もしくは全鈴開放でしか入手できないので、交換する報酬は慎重に選ぼう。
※報酬は「雪中閣」から交換可能
魂玉の入手方法と使い道 |
鈴雪の思いの報酬一覧
心刃贈呈の鈴報酬
金鈴報酬(選択6~9種)
報酬 | 数 |
---|---|
神秘の霊符 | 6 |
神秘の霊符 | 5 |
神秘の霊符 | 4 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 3 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 2 |
神秘の霊符 | 1 |
勾玉 | 488 |
勾玉 | 428 |
勾玉 | 368 |
勾玉 | 328 |
勾玉 | 288 |
勾玉 | 200 |
勾玉 | 150 |
勾玉 | 100 |
銭貨 | 999,999 |
銭貨 | 888,888 |
銭貨 | 688,888 |
銭貨 | 588,888 |
銭貨 | 488,888 |
銭貨 | 400,000 |
銭貨 | 300,000 |
銭貨 | 200,000 |
御行ダルマ(欠片) | 9 |
御行ダルマ(欠片) | 8 |
御行ダルマ(欠片) | 7 |
御行ダルマ(欠片) | 6 |
御行ダルマ(欠片) | 5 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 3 |
御行ダルマ(欠片) | 2 |
★5奉為ダルマ | 1 |
★4奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 2 |
★3奉為ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 3 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 2 |
奉為ダルマ | 1 |
スタミナ | 777 |
スタミナ | 666 |
スタミナ | 588 |
スタミナ | 488 |
スタミナ | 388 |
スタミナ | 300 |
スタミナ | 200 |
スタミナ | 100 |
スキン券 | 88 |
スキン券 | 66 |
スキン券 | 50 |
スキン券 | 30 |
スキン券 | 25 |
スキン券 | 20 |
SPスキン券 | 20 |
SPスキン券 | 10 |
オロチの逆鳞 | 150 |
オロチの逆鳞 | 120 |
オロチの逆鳞 | 99 |
オロチの逆鳞 | 88 |
オロチの逆鳞 | 66 |
オロチの逆鳞 | 50 |
オロチの逆鳞 | 40 |
オロチの逆鳞 | 30 |
★6太鼓 | 1 |
★6斗鱼 | 1 |
★6傘室内 | 1 |
★6鬼火焚き | 1 |
★5太鼓 | 1 |
★5闘魚 | 1 |
★5傘室内 | 1 |
★5鬼火焚き | 1 |
★4太鼓 | 1 |
★4闘魚 | 1 |
★4傘室内 | 1 |
★4鬼火焚き | 1 |
★3太鼓 | 1 |
★3闘魚 | 1 |
★3傘室内 | 1 |
★3鬼火焚き | 1 |
★6太陰霊符 | 1 |
★5太陰霊符 | 1 |
★4太陰霊符 | 2 |
★3太陰霊符 | 3 |
御魂ドロップUP(30分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(1時間) | 1 |
SSR式神欠片 | 1 |
吉運ダルマ | 3 |
扇子 | 8 |
花笺 | 8 |
大天狗(欠片) | 1 |
酒吞童子(欠片) | 1 |
荒川の主(欠片) | 1 |
閻魔(欠片) | 1 |
シシオ(欠片) | 1 |
茨木童子(欠片) | 1 |
青行燈(欠片) | 1 |
妖刀姬(欠片) | 1 |
一目連(欠片) | 1 |
花鳥風月(欠片) | 1 |
かぐや姫(欠片) | 1 |
荒(欠片) | 1 |
彼岸花(欠片) | 1 |
雪童子(欠片) | 1 |
玉藻前(欠片) | 1 |
御饌津(欠片) | 1 |
山風(欠片) | 1 |
面霊気(欠片) | 1 |
鬼切(欠片) | 1 |
白蔵主(欠片) | 1 |
オロチ(欠片) | 1 |
不知火(欠片) | 1 |
大嶽丸(欠片) | 1 |
滝夜叉姫(欠片) | 1 |
雲外鏡(欠片) | 1 |
鬼童丸(欠片) | 1 |
縁結神(欠片) | 1 |
鈴鹿御前(欠片) | 1 |
緊那羅(欠片) | 1 |
★6式神転換券 | 1 |
★5式神転換券 | 1 |
青鈴報酬(ランダム18種)
報酬 | 数 |
---|---|
鈴心 | 30 |
鈴心 | 20 |
鈴心 | 15 |
鈴心 | 10 |
銭貨 | 150,000 |
銭貨 | 120,000 |
銭貨 | 100,000 |
銭貨 | 80,000 |
秘魂屋更新券(20次) | 1 |
スタミナ | 60 |
スタミナ | 50 |
桜餅 | 12 |
桜餅 | 10 |
百鬼夜行券 | 5 |
御霊境の鍵 | 5 |
オロチの鱗 | 80 |
オロチの鱗 | 70 |
オロチの鱗 | 60 |
オロチの鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 50 |
オロチの逆鱗 | 40 |
オロチの逆鱗 | 35 |
オロチの逆鱗 | 30 |
オロチの逆鱗 | 20 |
逢魔の魂 | 25 |
逢魔の魂 | 20 |
逢魔の魂 | 15 |
逢魔の魂 | 10 |
★4青吉鬼 | 3 |
★4星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 2 |
★5星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
★6星青吉鬼 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
ランダム蛙 | 1 |
招福ダルマ | 3 |
招福ダルマ | 2 |
大吉ダルマ | 1 |
大吉ダルマ | 1 |
奉為ダルマ | 1 |
★3奉為ダルマ | 1 |
御魂ドロップUP(15分) | 1 |
覚醒素材ドロップUP(15分) | 1 |
100%銭貨UP(6分) | 1 |
100%経験値UP(6分) | 1 |
扇子 | 5 |
花笺 | 5 |
吉運ダルマ | 1 |
※報酬は24時間で更新可能
鈴心の交換報酬(雪中閣)
報酬 | 鈴心数 | 交換可能回数 | |
---|---|---|---|
鈴雪の思い・燃心 アイコン枠 |
300 | 1 | |
白金神宮 (荒スキン) |
300 | 1 | |
燼夜華閣 (庭院スキン) |
1,200 | 1 | |
青軒温泉 (庭院スキン) |
800 | 1 | |
離音の演舞 アイコン枠 |
180 | 1 | |
オロチの逆鱗×10 |
20 | 99 | |
逢魔の魂×10 |
25 | 99 | |
銭貨×2,000 |
1 | 99,999 |
贈呈機能 | |
---|---|
レベル条件 | レベル15以上 |
友達親密度条件 | 友情の印以上 |
荒スキン「白金神宮」
鈴24個獲得報酬
報酬 | |
---|---|
鈴雪の思いアイコン枠 |
鈴心×100 |
※1~10回目までは、それぞれ100/120/125/130/135/140/140/145/145/150個の「鈴心」を、10回目以降は150個の「鈴心」を獲得できる。
鈴雪の思いのストーリー
追憶からストーリーを確認できる
中央上部の「追憶」からストーリーを確認できる。
鈴雪思・壱
鈴雪思・壱 |
---|
天現峰を出たあと、雪国のとある見晴らしのいい原野……【縁結神】 「寒い時に、大妖怪の狐火で体を温めるのは最高じゃ!」【燼天玉藻前】 「これが結縁神様の選んだ休憩所か、相変わらずだな。」【縁結神】 「今夜はよく晴れておる!この美しい星空を見るのじゃ、海原のように広いと思わぬか?」【燼天玉藻前】 「ここで神使様にお会いできるとは、実に驚いた。今夜は賑やかな夜になりそうだな。」【荒】 「久しぶりだな、玉藻前。」【晴明】 「荒様はなぜここに?」【荒】 「ちょうど用事があってな。」【晴明】 「なるほど、ここにはたくさんの秘密が隠されているようだ。」【源博雅】 「はあ?この果てしない雪原は空っぽじゃねえか、秘密はまさか雪の下に隠れてるのか?」【白蔵主】 「空っぽじゃないですよ?昼間に雪原の狼に追い回されたこと、博雅様はもう忘れたんですか?!」【源博雅】 「「追い回された」わけじゃない、あれは撤退という戦術だ!」【晴明】 「雪原の狼を射止める博雅の姿は、勇ましかったな。だが、雪原を旅する時は、もう少し静かにしたほうがいいかもしれないな……」【縁結神】 「その通りじゃ……あははは……」【燼天玉藻前】 「結縁神様のその表情、何か嫌なことでも思い出したか?」【縁結神】 「な……何でもない!」【荒】 「かつて神力で道を探そうとして、雪崩を引き起こしたことを思い出したのでは。」【縁結神】 「な……なぜ知っておるのじゃ?」【荒】 「運命は…… |
」【縁結神】 「わかったわかった……予知に関しては、確かにわれはお主に勝てぬ。次はあんなひどい目に遭う前に、教えてくれぬか。」【燼天玉藻前】 「この辺りは複雑な地形をしている。多くの場所は大雪に覆われているため、私でも判断が難しい。」【縁結神】 「もしわれが大狐のように狐火で道沿いの氷を融かすことができたら、雪崩を引き起こすこともなかったはずじゃ。」【白蔵主】 「縁結神様はそんなこともできるんですか?小白は驚きましたよ。」【縁結神】 「はいはい、せっかく皆が集まったのじゃ、時間を無駄にするわけにはいかぬ!われは神力で篝火を起こし、千年ものの果実酒を用意した。少し休んでいかぬか?」【白蔵主】 「待ってください……果実酒って、本当に千年も貯蔵できるんですか?小白と同い年のお酒って考えただけでも、なんとなくやばいと思いますけど……」【縁結神】 「こほん、ただの売り文句じゃ!でもわれが友人に振る舞う酒は、最高の酒に決まっておる。小狐よ、安心するのじゃ!」 |
鈴雪思・弐
鈴雪思・弐 |
---|
【縁結神】 「皆もう席についた、荒はなぜ落ち着かない様子なのじゃ?」【燼天玉藻前】 「神使様は賑やかな場所を好まれないが、わざわざ今日ここに集まった人々を避ける必要はないだろう。」【白蔵主】 「北風が冷たくて、小白は寒さに震えっぱなしでした。」【縁結神】 「安心するのじゃ、小狐。ここは雪原じゃが、風の届かない原野でもある。篝火を起こせば、すぐに暖かくなる。」縁結神が荒に一杯目の酒を手渡した。【縁結神】 「荒は長年人間界を巡っておる、われらの中で一番の博識家のはずじゃ。ということで、場を盛り上げる役はお主に任せる!」【白蔵主】 「小白も楽しみです。」【源博雅】 「お前ら、人の嫌がることを無理強いするな。」【白蔵主】 「博雅様ったら、また大声で叫んで!もしまた昼間の狼達がやってきたらどうするんですか?」【源博雅】 「ふん、それならお前を、白狐をくれてやる!もう絶対に助けてやらねえ!」【白蔵主】 「セイメイ様、博雅様がまた小白をいじめます!」【燼天玉藻前】 「博雅は率直な人間だが、今度はちゃんと狼と狐の区別がついているな。」【源博雅】 「……!」【白蔵主】 「……!」【縁結神】 「こほん……えっと……皆もう席についたし、これより「雪原焚火会」の開始じゃ。」【白蔵主】 「結局荒様も参加してくださるんですか?」【荒】 「……」【白蔵主】 「荒様の座右の銘は「沈黙は金」みたいですね。でもちょっと冷たい印象を受けるので、少し近づきにくいです。」【荒】 「白蔵主、興味があるなら、今夜の音頭は任せていいか。」【源博雅】 「小白は場を盛り上げるのに向いているように見えるが、いざっていう時には、黙り込んでしまうかもな。」【白蔵主】 「なんで急に小白を中傷するんですか!小白はただ思ったことを言っただけです。」【源博雅】 「はあ?犬っころは……本当に思ったことをすぐ言うよな。」【白蔵主】 「博雅様だって同じじゃないですか!」【縁結神】 「そこまでじゃ、そろそろ話を元に戻すぞ!」【燼天玉藻前】 「小狐は他人への意見を隠さないが、他人の自分への意見は気になるんだな。」【白蔵主】 「他人の意見を全然気にしなかったら、小白は皆に仲間外れにされますよね?一人ぼっちは嫌です……」【燼天玉藻前】 「ふふふ……」【白蔵主】 「玉藻前様、その表情は何ですか?」【燼天玉藻前】 「その考え方、孤独を恐れているだけかもしれないな。」【白蔵主】 「え?小白は違うと思いますけど……小白はたくさんの人と絆を結びました。それにセイメイ様とも大切な契約を結びました……孤独を怖がったりなんかしませんよ。」【燼天玉藻前】 「ほとんどの人は生まれながらにして他人と絆を結ぶことを望んでいる。長い孤独に耐えられるのは、ほんの一握りだ。あるいはこう言うべきかもしれない。ほとんどの人は絆を通じて互いの存在を確認し、認められ、協力を得る。そして認めるとは、いわゆる他人からの「意見」だ。」【荒】 「ただ同類の慰めを求めているに過ぎん。」【白蔵主】 「なんだか小白にはよくわからない話題が突然始まりましたね……」【燼天玉藻前】 「神使様には、己の見解があるようだ。」【荒】 「私はただ、世の理を言ったまでだ。」【燼天玉藻前】 「ふふ、面白そうな言い方だ。」【晴明】 「この世に生まれた以上、人は誰しも何かを「背負って」いる。しかし荒様が言った「慰め」は、多くの人にとって不可欠なものだ。」【荒】 「……その通りだ。万物は栄枯盛衰、流転していく。天地の理も然り、人の意志によって変わることはない。時間の流れの中、人間が求める「絆」は矮小なものだが、一度たりとも消えたことはなかった。そして同時に、絆を失うことを恐れる気持ちが生まれ、絆を持つ人間は他人の意見を気にするようになった。しかしそれは全て魂を慰めることしかできない。百年の命しか持たない人間が……運命に影響を与えることはない。」【縁結神】 「どうせ影響がないら、なぜわれは頑張ってお金を稼がなければならないのじゃ、やめてもいいじゃろう!われは自分のために生きている、他人の意見なんてどうでもいいのじゃ。」【燼天玉藻前】 「なぜ結縁神様は突然出てきて反対する?自分が運に恵まれていないと思っているからか?」【縁結神】 「うーん、それはたぶん……たぶん、われが努力をして、ほしいものを手に入れられたことがないからじゃ。もちろん、縁結びは例外じゃ!これは運命だけでどうこうできるものではない!」【荒】 「……」【白蔵主】 「荒様がまた黙り込んでしまいました。」【荒】 「何でもない。さっきの話に……」【縁結神】 「待って、一つ聞きたいことがある。」【荒】 「何だ?」【縁結神】 「荒は「絆」を求めることは「慰め」を求めることだと断言したが……お主はどうじゃ?「運命」に縛られているが、人の世に来たお主は、ずっと孤独に甘んじているのか?荒、どうして黙る?」【荒】 「「絆」は刻一刻と生まれる。例外はない。しかし孤独は、心の選択だ。私は何度も星占いで未来を探した……個人の運命だけでなく、もっと雄大なものまで。「運命」には逆らえないが……」【燼天玉藻前】 「どうした?続きは?」【荒】 「……これ以上、言うべきことは何もない。」【晴明】 「古来より、運命を変えようとする者は大勢いるが、成功者はごくわずかだ。」【荒】 「然り。それには大きな犠牲が伴う。そして結果は往々にして予測できないものだ。運命を知らず、流れのままに、これこそが人間界の正しい姿なのかもしれない。」【白蔵主】 「急に重い話になりましたね……」【晴明】 「荒様の話によれば……我々の選択が、「運命」の流れを形作るのか。だとすると……」【縁結神】 「荒、われの運命も占ってくれぬか?努力を続ければ、われの商売が繁盛するのかどうか、占ってほしいのじゃ。できることなら、大儲けしたい!」【白蔵主】 「小白は……話題を変えたほうがいいと思います。」 |
鈴雪思・参
鈴雪思・参 |
---|
【燼天玉藻前】 「結縁神様、なぜ黙っている?」(かすかに揺らめき、勢いを増した篝火が、突然火の粉を散らした。)【白蔵主】 「うわ……うわああ……小白のしっぽが、しっぽが燃えています!縁結神様、火がついた後は、もう力を注がなくていいですよ!」【縁結神】 「え?この篝火に使った薪は……山を登る前に買った、普通の薪じゃ。神力はとても大切なものじゃ。火がついた後も力を注いだりなどせぬ!うーん……そういえば変じゃな。安物の薪がこんなに長時間燃え続けるものじゃろうか……」【荒】 「ふっ。」【縁結神】 「荒、何か言いたいことがあるのか?」【荒】 「何でもない。」荒は酒がなみなみと注がれた杯を縁結神に渡した。【荒】 「お前の番だ。」【縁結神】 「うーん……われは縁結の神じゃから、縁結びの話をしよう。ご存知のように、われは旅の途中で、よく人間に変装して、町や村の入って色んな神社を巡るのじゃ……ある大晦日、知り合いのとある見習いの巫女が事故で怪我して、初詣の儀式を準備できなくなった。そして……じきに見習いから晴れて正式の巫女になろうとしていた彼女は、最後に与えられた自由の中で、幼馴染の恋人に会いたがっていたのじゃ。彼女の代わりにわれが儀式を準備したが、神社の神主に見抜かれてしまったのじゃ。」【白蔵主】 「神主ですか?それで……彼はお二人を罰したのですか?」【縁結神】 「いや。彼はわれに、一言だけ告げた。」【白蔵主】 「何を?」【縁結神】 「ふっ。」縁結神は腕を組んで偉そうに皆を見下ろし、その時の神主の様子を再現した。【荒】 「……」【縁結神】 「あの見習いの巫女は戦乱の中、家族を養うために神社に修行に来ていたのじゃ。てっきり罰せられると思っていたが、最後は神主が彼女に家に帰れるだけのお金を与え、彼女を見逃し自由を与えた。」【白蔵主】 「え?本当に優しい人ですね……」【縁結神】 「あの神主様は、子供のように純真な心を持っていたのじゃろう。だから普通の人のように、俗世に染まらなかったのじゃろう……あるいは、彼もわれのように、理由があって人間の中に紛れ込んでいただけかもしれぬ。」縁結神は美しい星空を見上げ、何かを偲んでいるようだった。【白蔵主】 「縁結神様の様子がちょっとおかしいですね。もしかして、酔いましたか?」【縁結神】 「われは世にも稀な酒豪じゃ!適当なことを言うでない。」【源博雅】 「縁結神は、この世の縁についてどう思ってるんだ?向こう見ずに人間の縁を結ぶだけじゃ、必ずしも良い結末になるとは限らないだろう。」【縁結神】 「「縁」……この世の皆にとって、出会うことも、別れることも縁なのじゃ。でも機会を見計らい、適切に絆を結んだ時にだけ……縁は結ばれる。縁と運命は混ざり合い、人の生涯と世界を繋げる要だともいえるじゃろう。考えてみるのじゃ。もし完全に世から隔離されていて、誰とも絆を結ばず、一度も外と接触しない人がいたとしたら…その人は、それでも「存在」していると言えるじゃろうか?」【白蔵主】 「たぶん……言えないですね?」【縁結神】 「正解じゃ!ははは。」【白蔵主】 「なぜだか全然褒められた感じがしないですね……」【縁結神】 「なぜなら、この世で生きている以上、誰であれ必ず他人と「縁」を結んでしまうものだからじゃ。「縁」にとっては出身も善悪も神魔も関係ない……むしろ互いを認めたり、頼ったりすることで生まれた因果に近い。この世のほとんどの「縁」は良い縁じゃから、われは「良縁」と呼んでおる。たまにある、悲劇をもたらす「縁」を、われは「悪縁」と呼んでおる。そして様々な理由ですれ違ってしまった縁を……「失縁」を呼んでおるのじゃ。あ、違う違う……もう一つ変わった縁があるのじゃ。われは「朝露の如く短い初見の縁」と呼んでおる。」【源博雅】 「すごい名前だな。」【燼天玉藻前】 「結縁神様、「初見の縁」について説明してくれるか?」【縁結神】 「大まかに説明すると、生涯で一度、心を動かされた後、すれ違い、二度と会えない二人の縁のことじゃ。」【白蔵主】 「え?それじゃ、ただの悲劇じゃないですか……」【縁結神】 「違うのじゃ。花弁で揺れる朝露はすぐ消えるが、美しさは格別なのじゃ。一番美しい姿で相手の心に残れば、例えもう会えなくても、もう相手の一番大切な思い出となっておるのじゃ。つまり、これは「良縁」の類じゃ。」【源博雅】 「世の「良縁」が愛し合うことならば……「失縁」とはなんだ?」【縁結神】 「愛し合っていながらも寄り添えない。寄り添ったが愛する人ではなかった。たった一度のすれ違いで、生涯後悔する。」【白蔵主】 「悲しすぎます!」【縁結神】 「だからわれは偉大な目標を立てたんじゃ、「失縁」を根絶すると!」小さな物音が聞こえたあと、縁結神の目の前にあった杯が倒れ、酒が全て篝火に注がれた。立ち昇る炎は危うく近くの源博雅を焦がすところだった。【白蔵主】 「あわわわ!縁結神様、気をつけてください!うわあああ!小白のしっぽが!博雅様の髪が!荒様の衣の裾が!」【源博雅】 「犬っころ、もう真夜中だ、そんなに喚くな。」【荒】 「どう見ても、俗世の火ではないな。」【晴明】 「確かに。この火……まるで意志を持っているようだ。」 |
鈴雪思・肆
鈴雪思・肆 |
---|
【燼天玉藻前】 「もう夜更けだ。晴明、もし疲れていたら、先に休んでくれてもいい。結縁神は私の旧い友人だ、彼女のことは気にするな。」【晴明】 「雪原は広々としていて、夜の星空はこんなにも美しい。私は全然眠気を感じない。そしてこの不思議な炎に、とても興味がある。」【燼天玉藻前】 「本当に好奇心旺盛だな。」【縁結神】 「大狐、お主はどんな話を聞かせてくれるのじゃ?」【燼天玉藻前】 「最近起きたあることについて、皆と共有したい。先日、雪原に来たばかりの頃、雪崩の後の崖で少年の妖狐を助けた。村まで送り返したが、そこで気づいた。彼は幼い頃に両親を失い、これまで雪山一族に育てられてきたのだと。村に着いたその日の夜、雪原の狼の襲撃に遭った。あの子は私の妖気を察したが、それでも命がけで私と雪山一族の人々を守ろうとした。私はこっそり彼を助け、村の小さな危機を解決した。彼はまだ若く、妖怪らしいところが残っている。だが雪山一族の人々から大事にされていることは、一目見てすぐに分かった。そして若くして、すでに雪山一族の少女と婚約している。」【縁結神】 「素敵な恋の話のようじゃな。」【燼天玉藻前】 「愛より生まれた守護の心は、種族の壁さえも越えることができる。実に素晴らしい。」【白蔵主】 「ここがこんなに寒くなければ、小白も雪原の狐族に会ってみたかったです。」【源博雅】 「まさか……犬っころも縁を求めているのか?」【白蔵主】 「小白は……小白は興味があるだけです!ち……違いますよ!そういう縁じゃないですからね!」【燼天玉藻前】 「逢魔の原にいた頃、傍には一族の者がたくさんいた。荒野で暮らす妖狐は、自由に憧れ、気ままに行動する。愛する者を守るため、よそ者の毒牙にかかって命を落とした狐もいた。人間と妖怪の間の壁を無視し、その短い命を捧げた人間もいた……妖怪と人間とが付き合えば、弱き人間がより大きな代償を払うことになる。もちろん、感情に流され、愛する人に気持ちを打ち明けずにはいられない者たちもいる。異なる種族間の寄添いは、二人が多くの困難を乗り越え、数多の問題を克服した結果だ。妖怪同士の交流では、大抵力を尊ぶ。気持ちを大切にする者たちも、往々にして結局は力を求める道に戻ってしまう。そしてごくわずかな者だけが……己の本当の居場所を見つけることができる。」【縁結神】 「さすがじゃ、大狐、よく見抜いたな。」【白蔵主】 「玉藻前様、小白は必ずしもそうなるとは限らないと思います。妖怪と人間との間には陰陽師との契約、友情、そして愛が……人を「守りたい」と願う妖怪もたくさんいます。」【燼天玉藻前】 「小狐、その通りだ。最初に生まれた「守護」の心は、二つの魂が寄添った結果だ。肉体という縛りから開放され、長きに渡る時間の中で互いに慣れていき、受け入れ合い、信頼し合う。この気持ちは時間によって色褪せはせず、尽きることのない強烈な感情へと変わっていく。」【縁結神】 「そして「守護」の心に芽生えた感情が膨らみ、深い絆となるのじゃ。」【燼天玉藻前】 「また縁結神様の得意分野の話になったな。」【縁結神】 「えへへ、それほどでも。われは縁を司る神じゃが、二つの魂に愛し合うよう無理強いしたりはせぬ。じゃが愛が故に芽生えるものは、どれも素晴らしい。」【荒】 「守護だけではなく、受け入れる心もまた欠けてはならない。もし互いの先入観を捨てることができなければ、例え愛の心があっても、悲劇を避けることはできない。」【白蔵主】 「荒様が会話に入ってくるなんて、珍しいですね。でも小白は思います。守護の心と絆があれば、受け入れるのは当たり前ですよ。」【荒】 「白蔵主、お前は千年生きてはいるが、まだまだ子供だな。」【白蔵主】 「それは……それは小白が人間の姿になって、人の社会に触れるのが遅かったせいです!」【荒】 「いや……誤解だ。この浮世で、夢山の主がいつまでも純真な子供の心でいられることは、実に得難いことだ。人間の俗世に惑わされず、妖怪の力の誘惑に負けずに。実に得難い。」【白蔵主】 「えへへ……そんなに褒められたら、照れちゃいますよ。」【燼天玉藻前】 「ふふ、神使様は人々の運命を飽きるほど見せられたおかげで、すでに全てを悟っているようだな。しかしそれでも……特別な予知能力で人々を導いている。」【源博雅】 「荒様は本当に素直じゃないな、ははは。」【白蔵主】 「小白はむしろ、博雅様みたいな率直な人のほうが困りますよ!」【源博雅】 「少し褒められたからって、荒様の味方になったのか?この犬っころ……」【白蔵主】 「小白は事実を言ったまでです!」【荒】 「しかし無闇に受け入れるだけでは、簡単に自分を見失ってしまう。度の過ぎた感情に突き動かされ、本能を越えた渇望が全てだと思ってしまう。」【縁結神】 「荒の言う通りじゃ!どんな絆が生まれようとも……互いの魂が完全である必要があるのじゃ。」【燼天玉藻前】 「それを聞くと、雪山のあの神様のことを思い出すな……熱い心火から溢れ出る感情は……彼女が迷いなく自分を探す糧となる。」皆の前にある篝火が再び大きく揺らめく。今度は全員が異常に気づいた。【燼天玉藻前】 「はは…」 |
鈴雪思・伍
鈴雪思・伍 |
---|
【晴明】 「縁結神様、この篝火の秘密を教えてくれないか?」【縁結神】 「ごく普通の薪じゃ、秘密などない。」その時、源博雅が欠伸をした。【燼天玉藻前】 「今日はもう遅い、もう休んだらどうだ。」【晴明】 「だが篝火は……」【白蔵主】 「そうですね……小白も少し眠たくなってきました……」【燼天玉藻前】 「晴明、時には詮索しないほうがいいこともある。」【晴明】 「玉藻前……」【源博雅】 「確かに変な薪だが、今まで危険を感じることもなかった。今は戻って休むとしよう。問題はまた明日調べたらいいだろう。」【白蔵主】 「そうですね……こ……小白……も……眠……眠い……です……」【燼天玉藻前】 「神使様はもう出て行ったか?」【荒】 「……縁があればまた会おう。」【縁結神】 「荒がわれらの雑談に付き合ってくれただけでも感謝すべきじゃ。」【燼天玉藻前】 「これから、結縁神様はどうするつもりだ?」【縁結神】 「もちろん寝床に戻って、心地よく眠るつもりじゃ。」【燼天玉藻前】 「ほう。ならば、私はこれで失礼。」【縁結神】 「大狐、また明日。」皆が離れた後、縁結神はこっそりとさっきまで燃えってた篝火の近くに戻った。周りに人の気配がいないことを確認した後、彼女は火の中に赤い糸を投げ入れた。すでに灰となり燃え尽きた篝火から再び炎が立ち昇り、瞬く間に赤い糸をほとんど燃やした。【鈴彦姫】 「……なにこれ?びっくりした。……これ、あんた……ん?なにその顔、まさか……これ、大事なものなの?」【縁結神】 「これはわれの限定版の縁結びの赤い糸じゃ……われとて一本しか持っておらぬものなのじゃ!」【鈴彦姫】 「……そんなものだとは思わなかった。あたしのせいだし、他の何かで弁償するよ。何かほしいものはない?先に言っとくけど、ふっかけるのはだめよ。 |
」【縁結神】 「そう言ってくれて安心した!長時間歩いたせいでお腹が空いておる……お赤飯はないかのう……」【鈴彦姫】 「……お赤飯はない。」【縁結神】 「お赤飯じゃなくてもいいのじゃ!好き嫌いはしないよ!」【鈴彦姫】 「こんな大雪の中、どこで食べ物を調達するのよ。あたしが上質な氷を選んで来て、あんたに氷像を作ってあげるのはどう?」【縁結神】 「氷像?」【鈴彦姫】 「そう、あんたの何倍もの高さの氷像で、遠くからでも目視できる。どう?」【縁結神】 「え?その話だと……それって……われの初めての彫像か?」【鈴彦姫】 「その通りだ。もしあんたの背がもう少し高かったら、もっと立派にできるかも。」【縁結神】 「……それは揶揄じゃな?!そういえば、なんでずっと火の中に隠れていて、皆に会わなかったのじゃ?人の話を聞いているだけで、最後なんかうっかり眠っておった。雪原は真っ白でとても広い、ここに隠れていては誰も見つけてくれぬぞ。」【鈴彦姫】 「誰かに見つけてもらおうなんて思ってない。たまたま通りかかって、何人か知り合いを見かけたから、興味が湧いただけの話だ。あんた達がぐだぐだと長話を続けるから、眠くなったんだ……」【縁結神】 「(われらの話はそんなにくだらなかったか?)」【鈴彦姫】 「でもあんた達の話は、全然面白くないわけじゃなかった。安心して、ただ話を聞いてただけじゃない。贈り物を用意したから、次の吉時に届くはずだ。」【縁結神】 「え…?次の吉時、それはいつじゃ?」【鈴彦姫】 「それは……運命のみぞ知る!」 |