【陰陽師】花合戦・葉月「魅妖編」イベントの進め方と任務&報酬まとめ【毎日任務イベント】
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『陰陽師』の花合戦・葉月「魅妖編」イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。金魚花札報酬の開放方法や鈴の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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花合戦イベント一覧 | |||
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睦月 / 1月 (未実装) |
如月 / 2月 |
弥生 / 3月 |
卯月 / 4月 |
皐月 / 5月 |
水無月 / 6月 |
文月 / 7月 |
葉月 / 8月 |
長月 / 9月 |
神無月 / 10月 |
霜月 / 11月 (未実装) |
師走 / 12月 (未実装) |
花合戦・葉月「魅妖編」の概要
イベント期間 | 8/5(水)メンテ後~9/2(水)メンテ前 |
花合戦イベントは、任務をクリアして鈴を集めることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
庭院からメニューからイベントページへ
花合戦イベントは、庭院メニューアイコン「花合戦(毎日任務)」からイベントページに行ける。
花合戦・葉月「魅妖編」の進め方
指定任務をクリアして鈴を獲得
指定された任務をクリアすることで「鈴」を貰うことができ、報酬レベルを上げることができる。鈴を100溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える鈴は異なる
必要鈴 | |
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Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 107~108 / 28日 |
1日辺りの目安 (煮干の海購入者) |
71 ~ 72 / 28日 |
※Lv30以降に獲得した経験値は、イベント終了後に銭貨に変換される
魂玉で金魚花札報酬開放
魂玉30個で煮干の川すると、金魚花札報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。魂玉68個で煮干の海購入すればプラスでアイコン枠、鈴、勾玉を即獲得可能。課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
最初に魂玉30個で煮干の川し、途中で煮干の海購入したくなった場合は魂玉38個で購入可能。途中で煮干の海購入した場合は、上段で開放されてる経験値分の報酬は一気に開放される。
開放報酬
魂玉 | 開放報酬 | ||
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魂玉30個 (煮干の川) |
御行ダルマ×2 |
苦戦挿絵 |
葛藤挿絵 |
魂玉68個 (煮干の海購入) |
御行ダルマ×2 |
苦戦挿絵 |
葛藤挿絵 |
離反の風月・入境アイコン枠 (即獲得) |
鈴×1,000 (即獲得) |
勾玉×200 (即獲得) |
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
前回入手した20%割引券を使用可能
前回の花合戦イベントLv30報酬で入手した「花合戦20%割引券・文月」を使うことができる。
20%割引後 | |
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煮干の川 | 魂玉24個 |
煮干の海購入 | 魂玉54個 |
※今回獲得できる割引券は次回の花合戦・長月イベントで使用可能
関連ページ |
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魂玉の入手方法と使い道 |
いいねを送って鈴獲得
毎日順位で友達にいいねを送れる。いいねをすることで鈴獲得できる。
いいね人数 | 鈴獲得 |
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1~4人目 | 2 ※確率で18獲得 |
花合戦・葉月「魅妖編」の任務と獲得鈴一覧
今日(デイリー任務)
任務 | 鈴 | |||
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封印懸賞完成【2回まで】 |
×5 |
|||
百鬼夜行参加【1回まで】 |
×5 |
|||
逢魔首領挑戦【1回まで】 |
×10 |
|||
闘技戦闘勝利【18回まで】 |
×5 |
|||
御魂強化【1回まで】 |
×5 |
|||
結界経験値の受け取り【1回まで】 |
×5 |
|||
ハートを贈る【5回まで】 |
×2 |
|||
祈念【6回まで】 |
×10 |
|||
結界突破勝利【12回まで】 |
×5 |
|||
探索ダンジョン【7回まで】 |
×12 |
|||
覚醒ダンジョン【13回まで】 |
×6 |
|||
御魂ダンジョン【17回まで】 |
×6 |
|||
式神派遣【1回まで】 |
×5 |
今週(ウィークリー任務)
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)。週任務は月曜日の0時に更新。
簡単任務1(鈴20)
任務名 | |
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1 | 毎週最初のログイン |
簡単任務2(鈴25)
任務名 | |
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1 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
2 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
3 | 累計銭貨を【100万】消費 |
4 | 真オロチ3階以上の報酬を【2回】獲得 |
5 | 妖気封印【10回】クリア |
6 | 百鬼夜行でSRの欠片を【5枚】獲得 |
7 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
8 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
9 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
10 | 今週の前進異聞挑戦【第4階】をクリア |
11 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
12 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
13 | ランク6の御魂【3個】をランク15に |
14 | 陰陽寮任務を【40回】クリア |
15 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
16 | 式神派遣の基礎報酬以上を【6回】獲得 |
17 | 協戦式神を【10回】使用される |
18 | 共同闘技で【1回】勝利 |
19 | 封印懸賞を【3個】達成 |
20 | 闘技で男性式神を【15回】撃破する |
21 | 闘技で女性式神を【15回】撃破する |
中等任務(鈴50)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
2 | 真オロチ5階以上の報酬を【2回】獲得 |
3 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
4 | 共同闘技で【2回】勝利 |
5 | 妖気封印【30回】クリア |
6 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
8 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
9 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
10 | ランク6の御魂を【15個】増やす |
11 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
12 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
13 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
14 | 協戦式神を【30回】使用される |
15 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
16 | 今週の前進異聞挑戦【第7階】をクリア |
17 | 式神派遣の達成報酬以上を【3回】獲得 |
18 | 【4体】の地域鬼王に挑戦する |
19 | 封印懸賞を【6個】達成 |
20 | 石距を【10回】倒す/怒りの石距 |
21 | 闘技で男性式神を【30回】撃破する |
22 | 闘技で女性式神を【30回】撃破する |
困難任務(鈴100)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
2 | 共同闘技で【8回】勝利 |
3 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
4 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
5 | 逢魔が時首領戦で【15位以内】に入る |
6 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
8 | 協戦式神を【30回】使用される |
9 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
10 | 累計銭貨を【500万】消費 |
11 | 封印懸賞を【9個】達成 |
12 | 百鬼戦で【6回】勝利報酬を獲得 |
13 | 真オロチ8階以上の報酬を【2回】獲得 |
14 | 今週の前進異聞挑戦【第9階】をクリア |
今月(マンスリー任務)
個人任務(鈴150)
任務名 | |
---|---|
1 | 闘技が八段に達する【1回】 |
2 | 累計【魂玉300】を購入 |
3 | スタミナ【3,000Pt】を消耗 |
4 | 式神スキン【3個】獲得 |
5 | ランク6式神【1体】追加(転換券含まず) |
6 | 神秘召喚【100回】 |
世界任務(鈴30)
任務名 | |
---|---|
1 | 金魚花札購入人数【10,000人】 |
花合戦・葉月「魅妖編」の報酬一覧
銀魚花札報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
銀魚花札パック(小) |
|
4 | ||
6 | ||
8 | ||
10 |
離反の風月アイコン枠 |
|
12 |
銀魚花札パック(中) |
|
14 | ||
16 | ||
18 | ||
20 |
奉為ダルマ |
|
22 |
銀魚花札パック(大) |
|
24 | ||
26 | ||
28 | ||
30 |
花合戦20%割引券・長月 |
※花合戦割引券を使って花合戦イベント期間中に黒染花札を購入すると、20%引きになる(次回の花合戦・長月イベントから使用可能)。
銀魚花札パック
銀魚花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
銀魚花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×20,000 ③スタミナ×15 |
銀魚花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×20、★4青吉鬼×1 ②銭貨×40,000、勾玉×5 ③スタミナ×40、桜餅×5 |
銀魚花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×80、桜餅×10 |
銀魚花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
金魚花札報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
1 |
伊吹の友 (アイコン枠) |
伊吹のお菓子袋 |
2 |
金魚花札パック(小) |
伊吹のお菓子袋 |
3 | ||
4 | ||
5 |
金魚花札パック(小) |
伊吹の玩具袋 |
6 |
金魚花札パック(小) |
伊吹のお菓子袋 |
7 | ||
8 | ||
9 | ||
10 |
神秘の霊符×1 |
苦戦挿絵 |
11 |
金魚花札パック(中) |
伊吹のお菓子袋 |
12 | ||
13 | ||
14 | ||
15 |
金魚花札パック(中) |
伊吹の玩具袋 |
16 |
金魚花札パック(中) |
伊吹のお菓子袋 |
17 | ||
18 | ||
19 | ||
20 |
神秘の霊符×2 |
葛藤挿絵 |
21 |
金魚花札パック(大) |
伊吹のお菓子袋 |
22 | ||
23 | ||
24 | ||
25 |
金魚花札パック(大) |
伊吹の玩具袋 |
26 |
金魚花札パック(大) |
伊吹のお菓子袋 |
27 | ||
28 | ||
29 | ||
30 |
吉運ダルマ×9 |
御行ダルマ×2 |
※伊吹の友アイコン枠重複獲得で銭貨×5,000に変換
金魚花札パック
金魚花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
金魚花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×60,000 ③スタミナ×50 |
金魚花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×10、逢魔の魂×5、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×100、桜餅×10 |
金魚花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、逢魔の魂×10、★6青吉鬼×1 ②銭貨×200,000、勾玉×20、スキン券×10 ③スタミナ×200、桜餅×20、御行ダルマ(欠片)×1 |
金魚花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
伊吹の袋
伊吹の袋 | 報酬 |
---|---|
伊吹のお菓子袋 |
①★6御魂×1 ②御魂ドロップUP(15分)×1 |
伊吹の玩具袋 |
①★4奉為ダルマ×1 ②★3奉為ダルマ×1 ③獲得経験値100%UP(1時間)×1 |
苦戦挿絵(レベル10で獲得)
葛藤挿絵(レベル20で獲得)
18魂玉でレベルアップ可能
18魂玉を使うことで1レベルアップできる。どうしても期間内に終わらない場合のみ使っても良いだろう。
必要鈴 | |
---|---|
Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 107~108 / 28日 |
1日辺りの目安 (煮干の海購入者) |
71 ~ 72 / 28日 |
花合戦・葉月「魅妖編」の追憶ストーリー
登場人物
登場人物 | |||
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安倍晴明 |
伊吹 |
||
質次郎 |
質次郎(老人) |
魅妖(鏡中) |
魅妖 |
目に見える物
目に見える物 |
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【晴明】 「日高川一行は、私と伊吹が遭遇した一件を思い出させる。同じく愛と欲望にまつわる話だった。あれは数か月前……」【伊吹】 「ふっふっふ、悪くないにゃん……」【晴明】 「伊吹、久しぶりだな。伊吹?伊吹?こんなところに袋いっぱいの干し魚が……」【伊吹】 「……ニャンのものだ!!にゃ?干し魚は?!ちっ、君か。陰陽師、来るのが遅いにゃん!」【晴明】 「夢中で鏡を眺めていて、私の事など眼中にない様子だったな。この鏡が例の「妙な事」か?」【伊吹】 「説明すると長くなるにゃん、自分で確かめるにゃん。あ、終わったらニャンに返すにゃん!」【晴明】 「一見、何の変哲もない鏡だ。妖怪の気配も感じない。ん?これは……」【伊吹】 「陰陽師、鏡の中に何を見たにゃん?」【晴明】 「伊吹、お前は何を見たのだ?」【伊吹】 「にゃにゃ、質問から逃げるのか?ニャンは自分が干し魚の海で泳いでいる姿が見えたにゃん。どうせ君みたいなつまらない陰陽師は、人と鬼が共存する世界でも見たに違いないにゃん。この鏡は心の奥底に秘めた欲望を映し出すのにゃん。欲しいものだったり、心の奥の願いだったりするにゃん。」【晴明】 「此度は私にこの鏡を調査しろと?」【伊吹】 「鏡はタダでは貸さないにゃん、どうすれば良いか分かっているだろう、陰陽師。」【晴明】 「干し魚は鏡の「賃貸料」としては役不足か?」【伊吹】 「覚悟は出来ているようだにゃん!「大陰陽師」。」【晴明】 「一先ず「霊視」で鏡をじっくり調べるとしよう。」【伊吹】 「なゃー、やはりどう見ても、ニャンが一番……にゃ!!」【???(質次郎)】 「誰かいるのか?」【伊吹】 「これは何だにゃん!」【???(質次郎)】 「た、助けてくれ!外の人、聞こえるか?」【晴明】 「鏡の中から人影が現れたぞ。君は……」【質次郎】 「ああ!ついに……ついに待ちわびた時が来た!外のお方よ、どうか私を此処から出してください!質次郎と申します、私はしがない人間です、妖怪ではありません!貴方の恰好……もしや陰陽師様でしょうか?」【晴明】 「私は陰陽師の晴明、そして君を見つけたのは……」【伊吹】 「ふん、怪しい奴にゃん、自己紹介も出来ないのか?」【晴明】 「質次郎、この鏡は何なんだ?君は何故鏡の中へ入った?」【質次郎】 「私は……私は恋人のために、自ら鏡の中へ入りました。知っている事は全てお話しします、どうか私を……私の恋人を助けてください!」【晴明】 「一体どういう事だ?」【質次郎】 「私は元々、杏原で店内の掃除を担当する雑用係を勤めていました。杏原……其処には古びた神社があり、奇妙な鏡がお供えされていました。言い伝えによると、鏡をのぞいた者の最も美しい姿が映し出されるとの事でした。鏡に映る自分を一目見ようと、金を奉納し、参拝しに来る歌姫は後を絶ちませんでした。」【伊吹】 「随分簡単に金が稼げるようだにゃん。」【質次郎】 「ある晩、私があの小さな神社を通り過ぎた時、中から声が聞こえて来たのです……勇気を振り絞って神社へ入ると、噂の不思議な鏡が視界に入りました。月明りを頼りに鏡をのぞいてみると、それはどう見てもただの鏡に過ぎなかったのです。」【晴明】 「神社に供えられた鏡というのは、これの事か?」【質次郎】 「はい。人は皆鏡の中に様々な物が見えると言いますが、私には自分の姿しか見えませんでした。くだらないと思って、立ち去ろうとした矢先、鏡がおぼろげな姿を映し出しました。」【伊吹】 「ほう、少し興味が湧いてきたにゃん。」 |
意中の相手
意中の相手 |
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【晴明】 「姿……恐らく彼女は、君のように封印された人間ではないのだろう。」【質次郎】 「仰る通りです。思い返せば、月光の下で一目見て、私は彼女に恋をしてしまったのでしょう。」【伊吹】 「彼女?にゃあ、君がいう恋人とはつまり……」【晴明】 「我々に救ってほしい人物は、鏡の中の妖怪だというのか?」【質次郎】 「はぁ。あの晩から、私は隙あらば神社に潜り込み、鏡を眺めておりました。杏原のような繁栄した場所に長らく居ると、欲に呑まれるか……置き去りにされるかです。私は……そう、後者でした。目の前の生活に色彩は無く、欲望と雑事が織り成す日々。若者には、何とも耐え難い……鏡の中の人は、私の唯一の「友達」になりました。」【伊吹】 「その「友達」とやらが、君を鏡に閉じ込めたのかにゃん?」【質次郎】 「そうではありません!私は毎日、店での面白い出来事を彼女に話しました。ある時は愚痴をこぼし、ある時は歌姫が捨てた花束を持って行きました。鏡の中の姿はいつもおぼろげで、私の声が届いているかは分かりませんでした……それ以前に、鏡の中の人自体、私の想像に過ぎなかったのかも知れません。あの頃私は孤独だった。心を通わせられる相手が欲しかった。なので一人馬鹿みたいに鏡に語りかけたのです。」【晴明】 「君……」【質次郎】 「そしてある日、彼女は私に応えてくれました!彼女の姿は時々消えて、代わりに風景などが映し出されるようになったのです。彼女の正体は知りませんでしたが、鏡の中に住む彼女はきっと、私と同じ孤独な存在である事を確信しました。段々と、彼女の姿がはっきりとしてきました。私は……私は彼女を好きになりました。」【伊吹】 「鏡の中の虚像を好きになる?人間ってのは実に面白いにゃん。」【晴明】 「伊吹。人も妖も、孤独を前にすれば、皆同じではないか?」【質次郎】 「馬鹿げた話に聞こえるかも知れません、ですが……今まで、自分の決断を後悔したことは一度もありませんでした。私は彼女に愛の告白をし、鏡から出てきてくれ、顔を見せてくれと懇願しました。その後、初めて彼女の声が聞こえたのです。彼女は自分が「魅妖」である事、人間の欲望を糧にしている事を話しました。自分の姿を見た者は皆魅惑され混乱する、これは彼女が私に姿を見せない理由でもありました。」【晴明】 「「魅妖」か?なるほど。」 |
鏡面の下
鏡面の下 |
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【???(質次郎)】 「信じてくれ!初めてこの鏡をのぞいた時、僕は自分の顔と、君のおぼろげな姿しか見えなかった。君の鏡が人の願望を映すというのなら……僕の唯一の願望は、君なんだ!」【???(魅妖)】 「ならば……」【???(質次郎)】 「ああ、これが……これが君か?…………」【質次郎】 「彼女は私の真摯さに心を打たれ、偽装を解き、ありのままの自分を見せてくれました。」【伊吹】 「つまり、「魅妖」の真の姿を見たんだにゃん?」【質次郎】 「いいえ……顔は見えませんでした。「魅妖」の鏡は心の底の欲望を露呈させますが、欲望は人によって異なるので……彼女は、自分の容姿を持っていませんでした。」【晴明】 「伝説の「魅妖」は、実体を持たぬ鏡中の妖怪だったというのか……」【伊吹】 「にゃあ、それで?君はどうして鏡の中に入ったんだにゃん?」【質次郎】 「彼女の顔は見えませんが、彼女の悲しみは痛いほど感じました。なので、私を鏡の中に入れてくれと頼んだのです!」【???①(質次郎)】 「大丈夫、悲しまないで。僕が中に入って、君のそばにいよう。君が鏡の中の幻像だとすれば、僕は繫華を見尽くすまで……もう君を一人ぼっちにはさせない!」【???(魅妖)】 「良いだろう……」【伊吹】 「それで自ら鏡の中に?人間というものは実に理解し難いにゃん。」【晴明】 「「魅妖」は鏡を介して幻境を構築していたのか?確かに、鏡は異界を繋ぐ入り口になり得る。とすると、質次郎、「魅妖」が己の姿を明かした時、鏡の中に何が見えた?」【質次郎】 「え?何も見えませんでしたが……」 |
幻想の歓楽
幻想の歓楽 |
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【晴明】 「それから鏡の中でずっと暮らし続けたのだな?」【質次郎】 「ええ……見えなくても、彼女がそばにいると感じるんです。彼女は実体を持ちませんが、幻像を変えることで私と交流していました。人々は「魅妖」を堕落に誘う妖怪だと形容しますが、実際にはそんな事はありません!彼女は孤独のあまり、つい……私が鏡中の幻境に入り、隣にいてあげるようになってから、彼女が他人をおびき寄せる事は無くなりました。」【晴明】 「質次郎、君は……」【質次郎】 「鏡の外にいた頃は、毎日違う花を持っていきました。彼女と同じ空間で暮らし始め、やっとこの手で花を渡せるようになったのです。」【伊吹】 「花なんか、干し魚の足元にも及ばないにゃん……」【質次郎】 「あなたに何が分かる!あれは愛がこもった花束、鏡の中で生活する彼女が触れることができなかったものなんだ。それだけじゃない、いつ何時も、私は一瞬たりとも忘れたことはない……」【晴明】 「落ち着け、質次郎。質次郎!」【質次郎】 「あ!私……申し訳ございません、少し興奮してしまいました。」【伊吹】 「まったく過激な人間だにゃん。」【質次郎】 「私はただ……如何なる時も、楽しかった日々を振り返ると心が高揚するんです。」【晴明】 「(こいつ……)ならば何故今は鏡から出たがっているんだ?「魅妖」になにかあったのか?」【質次郎】 「全て……全て私のせいです。」 |
枯れゆく景色
枯れゆく景色 |
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【伊吹】 「また何かやらかしたにゃん?」【質次郎】 「私と愛し合っていなければ、彼女が弱くなってしまうこともなかった……最初は、鏡の中でとても幸せに暮らしていました。私達はあちこちを飛び回り、果てしない世界を探索しました。鏡の中で一緒に異なる生活を体験する事もあります。ですが、鏡の世界が段々小さくなり、衰退し続けている事に気付いたんです。やがて、彼女も消えてしまいました……」【伊吹】 「でも、元から彼女のことは見えていなかったのではにゃいのか?」【質次郎】 「あ、私が言いたいのは、彼女の存在を感じ取れなくなったという事です。」【晴明】 「鏡の世界の衰退は、彼女の妖力の衰えによるものだと?」【質次郎】 「ええ、仰る通りです!さすが陰陽師様!彼女は鏡を封印し、他の者への誘惑を止めました。そのせいで妖力の源を失い、日に日に弱っていったのです。私を鏡の中に生存させる為に、ただでさえ妖力を沢山消耗していたというのに。私の欲望だけを頼りに持ち堪えていましたが、とうとう限界を迎え……」【晴明】 「「魅妖」は今、どこに居る?」【質次郎】 「衰弱のあまり、深い眠りについています。陰陽師様、どうかお助けください、このまま寝たきりだと、彼女は必ず消滅してしまいます!私を幻境から救い出していただければ、きっと……」【晴明】 「(やはり、目的はそれか……)」【伊吹】 「おい、陰陽師、何を考えているんだにゃん?」【質次郎】 「陰陽師様!猫様!お願いします!」【晴明】 「心配はいらない、私が君を鏡の中から出してやろう。」【???(魅妖)】 「……」 |
心からの言葉
心からの言葉 |
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【質次郎】 「本当ですか?本当に助けてくださるのですか?」【晴明】 「急急如律令……」【質次郎(老人)】 「う……ここは……まだ鏡の中か?それとも……あ!出られた!遂に出られた!はははは、やった、やったぞ!」【伊吹】 「ころころ変わる人間だにゃん……」【質次郎(老人)】 「陰陽師様!本当にありがとうございました!この喋る猫は貴方のペットでしょうか?」【伊吹】 「んん?!鏡から出るのが早すぎたようだにゃん……」【晴明】 「干し魚に免じて見逃してやれ……質次郎、今後はどうするつもりだ?」【質次郎(老人)】 「私……陰陽師様、どうかこの鏡を封印なさってください!」【伊吹】 「無知な人間め、手のひら返しが随分早いにゃん。」【晴明】 「君の言った通り、「魅妖」が他人をおびき寄せることはもうないのなら、なぜ彼女を封じたがるんだ?」【質次郎(老人)】 「私が……私がお話ししたのはほんの一部で、他のことはまだ話していません。今私はようやく鏡から出て、あの妖怪の支配から解放されたのです!」【晴明】 「彼女の支配?」【質次郎(老人)】 「中の生活は、鏡の外から見た様子とは程遠かったのです!中の世界は、刻一刻と枯れていきます。私はただの人間です、あのまま枯れゆく世界に留まれば、きっと命を落とします!でも彼女は私を愛し過ぎていた。私を外に帰すなんて論外でした……元はといえば、彼女が妖術を使い、私を鏡の中に騙し入れたのです!何としてでも彼女を封印してください、新たな犠牲者が出る前に!」【晴明】 「事の真相については、彼女と直接話したらどうだ。」【質次郎(老人)】 「なんと?!」【魅妖(鏡中)】 「ふふ……さすがは「大陰陽師晴明」。」 |
欲望の弁
欲望の弁 |
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【質次郎(老人)】 「君は……まさか?」【魅妖】 「正に。わらわがそなたを「妖術で誘惑した」という妖怪だ。」【質次郎(老人)】 「待て……君の姿……」【伊吹】 「鏡から出られたのかにゃん?」【魅妖】 「陰陽師様の法陣の力を借りて、暫く姿を現すことができたのです。やはり此の方が都合が良い。」【晴明】 「質次郎が語った件に関して、何か言いたい事はあるか?」【魅妖】 「彼の言う通り、全ては終わった事です、今更言い争っても無意味でしょう。」【質次郎(老人)】 「晴明様、妖怪の肩を持つのですか!」【晴明】 「君が話を始めた頃から、矛盾に気付いていた。故に、君を救い出すと同時に、鏡に霊力を注入し、昏睡しているであろう鏡を呼び覚ましたのだ。」【質次郎(老人)】 「矛盾だと……」【伊吹】 「ふん、聞き流していたニャンでもおかしいと思ったのに、まだ自覚がないにゃん?」【晴明】 「矛盾は二つある。一つは魅妖の姿を語らなかった事。もう一つは朽ちていく鏡の幻像だ。君の言葉通り、魅妖は人の欲望を鏡に映し出す。だが「魅妖自身が欲望である」君に、何故繁栄した世界が見えて、魅妖は見えなかったんだ?」【伊吹】 「ニャンから見ると、君は富と名声を追い求めた人間と完全に同類だにゃん。」【晴明】 「伊吹の目に狂いはないだろう。後に朽ち果てた鏡の世界も、それを裏付けている。魅妖の妖力が失われた所為ではない、君の欲望が永久なる行楽の中で遂に底をつき、鏡の世界を滅亡へと導いたのだ。」【魅妖】 「さすがは晴明様です。真実を突き付けられると些か心が痛むが、そなたのお陰で、わらわは美食を嗜むことができ、存分に楽しめたとも言えるだろう。」【伊吹】 「君の表情からは一片の苦痛も感じ取れないにゃん。」【魅妖】 「わらわは欲望を食す魅妖。欲望に優劣などあらぬ。わらわを渇望したとしても、富と名声を渇望したとしても、単に味が違うだけ。そなたが放蕩の限りに尽くした幻境で溺れた日から、心底より溢れ出す欲望は、甘美な香りを放っていた。特に、自分の愛の深さに酔いしれておる顔つきはなかなか良かった。」【質次郎(老人)】 「違う、鏡に入りたいと思い始めた頃は、本当に……な……こ、この鏡に映っている人物は……私?」 |
千年の夢
千年の夢 |
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【質次郎(老人)】 「鏡の中に映るのは、私?ははは、この老人が私だと?!何年間……私は一体何年間鏡の中に籠っていたのだ!!」【晴明】 「恐らく、とうに百年を超えているだろう。」【魅妖】 「やっと夢から醒めたようだな?」【質次郎(老人)】 「はははは!ああ醒めた、醒めたさ!結局、私は無一文だ!見ろよ!鏡の中の滑稽な老人を!もう鏡に映るものは私の姿しかない!」【晴明】 「質次郎、君は……」【魅妖】 「そなたは欲するものを全て手に入れることが出来る筈だった。」【質次郎(老人)】 「ははは……はははは……欲望さえ果てた屍が、何を手に入れることができるんだ!!陰陽師様、そんなお顔をしないでください。全ては終わっていたんだ。貴方が来なくても、私は遅かれ早かれ、何もない世界で正気を失っていたのです。」【晴明】 「何処へ向かうつもりだ?」【質次郎(老人)】 「とりあえず、昔暮らした場所を見に行きます……ははは、過去の亡霊に、行く当てなどあるでしょうか?」【魅妖】 「……」【質次郎(老人)】 「君も、さようなら。笑えるだろう。私の人生は、実に馬鹿馬鹿しい!勿論、これも私の自業自得だ。」【魅妖】 「そなたが失った人生?それは何の意味も持たぬ、息苦しいほど平凡で救いようのない、死へと向かう過程に過ぎない。」【質次郎(老人)】 「ああ、そうだ……この花、こうして手渡すのは初めてだ。いらなければ捨ててくれ。はは、毎日送り続けた花も、最初の日から、とうに枯れていたのかも知れないな。」【魅妖】 「……朽ちぬものなど存在せぬ。わらわとて、いつ何時でも笑える訳ではない。」 |
欲望の鏡
欲望の鏡 |
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【晴明】 「……」【魅妖】 「おや?陰陽師様、何か聞きたい事でもございますか?」【晴明】 「質次郎を助ける際に気付いたんだ、君は眠ってなどいないと。君がその気なら、彼は永遠に助けを呼ぶことすらままならなかった筈だ。加えて、私は法術を以て君の具現化に助力してはいない。」【伊吹】 「にゃ、ではこれが君の本来の姿にゃん?」【魅妖】 「どうでしょう……他人の欲望を映し出す妖怪は、とうに自分の姿を忘れているのかも知れません。」【晴明】 「では質次郎の話は、何処までが……」【魅妖】 「陰陽師様もそんな昔話に興味がおありですか?彼の話を真実だと捉えていただいても構いません。どうせ人間は信じたいものしか信じないのですから。わらわの心境など、気に留める必要はない、そうでしょう?」【伊吹】 「欲望を食すというのに、自分の真心すら見えていないんだにゃん。」【魅妖】 「見える、見えないの間に、何か違いがあるでしょうか?かつて彼のぶっきらぼうな愛を受けた時、わらわも期待を抱いておりました。彼の愛情は他人よりも誠実で、香ばしさも増していた。残念ながらこの人も、他の人間と大して変わらなかったのですが…………皆わらわの姿を見ることができない、つまらぬ存在でした。」【伊吹】 「誘惑に勝てる者など元からいないのにゃん。」【魅妖】 「かも知れません。それでも、わらわは少し悔しかったのです。惜しいことに、人間はいつも己に負けてしまう。わらわとて勝った事は一度もなかったのです。」【伊吹】 「欲望を追うというのは、己に自惚れる過程でもあるにゃん。」【晴明】 「君が……幻境を作り出するのは、決して容易い事ではないのだろう。」【魅妖】 「……」【晴明】 「良いだろう。これ以上、君たちの昔話を掘り返しはしない。」【魅妖】 「あら?わらわの犯した罪はもう問わぬおつもりですか?」【晴明】 「君は自分が間違っていたと思うか?」【魅妖】 「わらわは間違ってなんかおりません。偽りでも、誠実でも、間違っているとは言えないのです。」【晴明】 「今後はどうするつもりだ?」【魅妖】 「ご安心ください、陰陽師様、人間を鏡に招き入れることはもう止めにます。欲望に歪む人間の顔は、些か見飽きましたので。」【伊吹】 「花を持ったまま鏡の中に帰って行ったにゃん。大陰陽師、彼女の表情は見えたかにゃん?」【晴明】 「いや、よく見えなかった。」【伊吹】 「大陰陽師も所詮その程度だにゃん。事件解決の手柄は譲ってや……何処に持っていくにゃん?それはニャンのものだにゃん!」【晴明】 「毎日君の干し魚を映すより、元の場所に戻した方が妥当だろう。」【伊吹】 「では交換条件として、もっと干し魚を持って来るにゃん!にゃ?こんなにピカピカな鏡、古びた神社にはまったく相応しくないにゃん。」【晴明】 「そうか?私は、悪くないと思うぞ。」 |
解読
1 | 「質次郎」とは杏原で丁稚として奉公する若者である。彼は純真だが、杏原の賑やかさを目にした彼は自分のことを深く恥じ入った |
2 | 妖怪「魅妖」は鏡の中で生きて、鏡に映される人の望みを鏡面に浮かべる力を持っている。「魅妖」はそうやって人間の欲望と貪欲さをかき立て、それを糧とする |
3 | 杏原には、神社に祀られる不思議な鏡は人が求めるものと信念を映せるという噂がある。それを耳にした「質次郎」は噂の真偽を確かめるべく、夜陰に乗じて神社に潜り込んだ |
4 | 「魅妖」は「質次郎」の純真さに気が付き、わざと賑やかな物欲の幻を消し、「質次郎」にぼんやりとした人影を見せた |
5 | 鏡の中の人影を見てから、「質次郎」の人生に目標ができた。彼は毎日鏡の前にこっそりやって来て、自分の日常について話す |
6 | 「質次郎」は自分の純真さと真摯さが、鏡の中の人に救いを与えることができ、そして彼女の愛を勝ち取れると考えている |
7 | 「魅妖」はただ鏡の中で静かに「質次郎」の話を聞いている。彼を馬鹿にこそしているが、たまに返事をすることもある |
8 | 「質次郎」は何度も確かめた後、「知己」でいるのに甘んじることをやめ、情熱的に告白しながら彼女の顔が見たいと訴えた |
9 | 「魅妖」は相手の欲望を見抜き、喜んでその告白を受け入れた。鏡に干渉するのをやめた後、相手にこう伝えた。もしあなたが私を愛しているなら、あなたは私を手に入れることができる |
10 | 「質次郎」に見えるのは鏡が映す富の光景でしかないが、それでも彼は自分の愛を疑わなかった。彼女は最初から実体を持たない存在なのかもしれない |
11 | 彼は自分から鏡の中に入ることを提案した。相手はただ幻の美しさがほしいにすぎないと知りながらも、「魅妖」は「質次郎」の要望を受け入れた |
12 | 欲望が編み出す幻の世界に入ると、「質次郎」は贅沢な生活を始めた。「質次郎」は毎日、会えない恋人に花束を贈った |
13 | 時が流れ、「質次郎」の欲望は次第に満たされ消えていった。欲望が編み出す鏡の世界も枯れていき、最後には何もない世界になってしまった |
14 | 「魅妖」に返事すらもらえず、自分が鏡の中に閉じ込められてしまったことに気づくと、 ここから逃げ出すことが「質次郎」の唯一の欲望になった。しかし鏡はそれを叶えられない |
15 | 「質次郎」は鏡の外の人に助けを求め続けている |
16 | 偶然にも、「伊吹」はどこから来たのか分からない鏡を手に入れ、その鏡が人の心の中の望みを映せることを発見した |
17 | 「大陰陽師晴明」と「伊吹」が調査に赴く |
18 | 「質次郎」が自分の身に起きたことを話した後、「魅妖」が現れて相手が隠したことを暴き、過去の全てを白日のもとに晒した |
19 | 知己を探す魅妖は、いつも自分の欲望を満たす能力に負けてしまう |
20 | そして欲望を求めることは、すなわち人が自分に溺れていくことだ |
花合戦・葉月「魅妖編」の伝記(日記)ストーリー
Lv3の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の一 |
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異なる欲望は異なる味がする。 わらわは鏡の中に身を潜め、人間の欲望を食す者。 富を追う者の欲望は濃厚でこくがあり、美貌を欲する者の欲望は甘美でまろやか、権利への渇望は辛辣さを纏い、不死の妄念は味わいが尽きない。さあ、わらわの目を見て、教えるがいい…… そなたはどんな味がする? |
Lv7の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の二 |
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人間は何故、己こそは特別だと思い上がる? 運命に愛されし孤高な存在だと自惚れるのは、世間知らずの高枕。 結局わらわから何かを得ようとする。只の食糧に優劣をつける意味はないだろう? 「他の凡人は鏡から欲しいものが見えるというのに、何故私には何も見えない?」 それはわらわがそなたに見せぬからだ。 |
Lv11の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の三 |
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今日もやってきた。 空白の鏡面に向かい、繰り返し語りかける人。話せる相手はわらわしか居なかった。 他愛もない話、仕事の愚痴、客の見聞、巷の言い伝え…… いつになったら諦める、いつになったら堕落する? 慎重に探りを入れながら、わらわは曖昧に応える 用心深く真意を隠し、わらわは稀に弱音を吐く そなたの紆余曲折な心は、掌にある丸い鏡に触れた瞬間、終わりを告げた。 「愛している!君が妖怪でも構わない、鏡の中から出ておくれ!君の顔を見せておくれ!」 本当に心を保てるのだろうか? 珍味が目の前に運ばれる。 |
Lv15の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の四 |
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「君が妖怪なら、僕は妖怪を愛する;君が鏡なら、僕は一生大事に仕舞う。」 「君が鏡の中の幻像だというのなら、僕は繁華を見果て、幻像に溺れよう!」 どこを見ている? 「人々を眺める孤独に耐える必要は無くなった、これからは僕がそばにいてあげよう!」 情熱的な告白の真偽を、自分さえ知らぬというのに、わらわにどう応えろと? これがそなたの願望なのか? ならば入るが良い、自分の欲望と対面し、わらわの暇潰しに付き合って貰おう。 残念ながら、食事の時間だ。 |
Lv19の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の五 |
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わらわは鏡を通して人間を観察することを好む。 克己を打ち砕き、聖人を堕落に招き入れる。 人間の清らかな双眸が恍惚に染まる時、それは実に、極上の味である。 待てば待つほど、期待は膨らむ。 そなたの渇望は他と変わらぬが、その自制心と頭の切れは誉めてやろう。さあ、堪能あれ。 富と名声、安らぎと幸福を約束しよう。 では、わらわは? ……ご馳走になろう。 |
Lv23の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の六 |
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初春の桜草は、悔いなき悠久の愛。 真夏の朝顔は、不安定で静かな愛。 立秋の雛菊は、心に秘めし愛。 仲冬の椿は、深く侮れぬ愛。 人間の偽りを悪いと思ったことはない。 覆い隠す偽装を取り除いてみると、正直な欲望が露呈する。曖昧な思惑と比べれば、よっぽど単純明快である。 鏡の中でいくら時が流れようが、そなたの送った花は枯れぬまま。 わらわの姿がそなたの目に映らなくても。 わらわはそなたの世界で生き続けているのか? |
Lv27の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の七 |
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世の中に永遠など存在しない、全て朽ちる運命にある。 そなたの送った花束のように、そなたの渇望のように。 わらわはずっとそなたを見つめてきた。志高き青年から、白髪まみれの老人になるまで。 人の命は短い、たった一つの夢で終わる程に。 鏡中に作られた幻の世界で、真の永久など見つかる筈がない。 満足したか? 花は散ったのだ。 |
Lv29の伝記(日記)ストーリー
魅妖日記・其の八 |
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生も老いも一瞬、繁栄は無に帰る。 幕を閉じる時が来た。 人の心はよく変わるという。求める物の多さに対し、人生は短すぎるのではないかと、わらわは考える。 誓い、愛情、人間は誰しもが儚い一生を送り、故にかけがえがない。 「わらわは、そなたと別れるべきだ。」 罪無き枯れた花は、傍らに留めるがいい。 |
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