【陰陽師】花合戦2023「尋香行」皐月イベントの進め方と任務&報酬まとめ【毎日任務イベント】
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『陰陽師』の花合戦2023「尋香行」皐月イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。墨染花札報酬の開放方法や花札経験値の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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花合戦2023イベント一覧 | |||
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睦月 / 1月 |
如月 / 2月 |
弥生 / 3月 |
卯月 / 4月 |
皐月 / 5月 |
水無月 / 6月 |
文月 / 7月 |
葉月 / 8月 |
長月 / 9月 |
神無月 / 10月 |
霜月 / 11月 |
師走 / 12月 |
イベント概要
イベント期間 | 5/1(月)0:00~5/31(火)23:59 |
花合戦イベントは、任務をクリアして花札経験値を集めることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。尋香行スキン「魂蝶の導き」を始め、御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
庭院からメニューからイベントページへ
花合戦イベントは、庭院メニューアイコン「花合戦(毎日任務)」からイベントページに行ける。
イベントの進め方
指定任務をクリアして花札経験値を獲得
指定された任務をクリアすることで「花札経験値」を貰うことができ、報酬レベルを上げることができる。花札経験値を100溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える花札経験値は異なる
必要花札経験値 | |
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Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 96 ~ 97 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
64 ~ 65 |
※Lv30以降に獲得した経験値は、イベント終了後に銭貨に変換される
魂玉で墨染花札報酬開放
魂玉30個で通常購入すると、墨染花札報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。魂玉68個でフル購入すればプラスでアイコン枠、花札経験値、勾玉を即獲得可能。課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
最初に魂玉30個で通常購入し、途中でフル購入したくなった場合は魂玉38個で購入可能。途中でフル購入した場合は、上段で開放されてる経験値分の報酬は一気に開放される。
開放報酬
魂玉 | 開放報酬 | ||
---|---|---|---|
魂玉30個 (通常購入) |
魂蝶の導き (尋香行スキン) |
御行ダルマ |
南柯の夢 (挿絵) |
魂玉68個 (フル購入) |
魂蝶の導き (尋香行スキン) |
御行ダルマ |
南柯の夢 (挿絵) |
満ちる夢潮・旅風アイコン枠 (即獲得) |
花札経験値×1,000 (即獲得) |
勾玉×200 (即獲得) |
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
前回入手した20%割引券を使用可能
前回の花合戦イベントLv30報酬で入手した「花合戦20%割引券・皐月」を使うことができる。
20%割引後 | |
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通常購入 | 魂玉24個 |
フル購入 | 魂玉54個 |
※今回獲得できる割引券は次回の花合戦・水無月イベントで使用可能
魂玉の入手方法と使い道 |
いいねを送って花札経験値獲得
毎日順位で友達にいいねを送れる。いいねをすることで花札経験値獲得できる。
いいね人数 | 花札経験値獲得 |
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1~4人目 | 2 ※確率で18獲得 |
イベント任務と獲得花札経験値一覧
今日(デイリー任務)
任務 | 花札経験値 | |||
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封印懸賞完成【2回まで】 |
×5 |
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狩り戦/陰界の門に参加【1回まで】 |
×10 |
|||
百鬼夜行参加【1回まで】 |
×5 |
|||
逢魔ボス挑戦【1回まで】 |
×10 |
|||
闘技戦闘勝利【18回まで】 |
×5 |
|||
御魂強化【1回まで】 |
×5 |
|||
結界経験値の受け取り【1回まで】 |
×5 |
|||
ハートを贈る【5回まで】 |
×2 |
|||
祈念【6回まで】 |
×10 |
|||
結界突破勝利【12回まで】 |
×5 |
|||
探索ダンジョン【7回まで】 |
×12 |
|||
覚醒ダンジョン【13回まで】 |
×6 |
|||
御魂ダンジョン【17回まで】 |
×6 |
|||
式神派遣【1回まで】 |
×5 |
|||
六道の扉をクリア【1回まで】 |
×20 |
今週(ウィークリー任務)
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)。週任務は月曜日の0時に更新。
簡単任務1(花札経験値20)
任務名 | |
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1 | 毎週最初のログイン |
簡単任務2(花札経験値25)
任務名 | |
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1 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
2 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
3 | 累計銭貨を【100万】消費 |
4 | 真オロチ3階以上の報酬を【2回】獲得 |
5 | 妖気封印【10回】クリア |
6 | 百鬼夜行でSRの欠片を【5枚】獲得 |
7 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
8 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
9 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
10 | 今週の前進異聞挑戦【第4階】をクリア |
11 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
12 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
13 | ランク6の御魂【3個】をランク15に |
14 | 陰陽寮任務を【40回】クリア |
15 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
16 | 式神派遣の基礎報酬以上を【6回】獲得 |
17 | 協戦式神を【10回】使用される |
18 | 共同闘技で【1回】勝利 |
19 | 封印懸賞を【3個】達成 |
20 | 闘技で男性式神を【15回】撃破する |
21 | 闘技で女性式神を【15回】撃破する |
中等任務(花札経験値50)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
2 | 真オロチ5階以上の報酬を【2回】獲得 |
3 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
4 | 共同闘技で【2回】勝利 |
5 | 妖気封印【30回】クリア |
6 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
8 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
9 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
10 | ランク6の御魂を【15個】増やす |
11 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
12 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
13 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
14 | 協戦式神を【30回】使用される |
15 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
16 | 今週の前進異聞挑戦【第7階】をクリア |
17 | 式神派遣の達成報酬以上を【3回】獲得 |
18 | 【4体】の地域鬼王に挑戦する |
19 | 封印懸賞を【6個】達成 |
20 | 石距を【10回】倒す/怒りの石距 |
21 | 闘技で男性式神を【30回】撃破する |
22 | 闘技で女性式神を【30回】撃破する |
困難任務(花札経験値100)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
2 | 共同闘技で【8回】勝利 |
3 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
4 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
5 | 逢魔が時首領戦で【15位以内】に入る |
6 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
8 | 協戦式神を【30回】使用される |
9 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
10 | 累計銭貨を【500万】消費 |
11 | 封印懸賞を【9個】達成 |
12 | 百鬼戦で【6回】勝利報酬を獲得 |
13 | 真オロチ8階以上の報酬を【2回】獲得 |
14 | 今週の前進異聞挑戦【第9階】をクリア |
今月(マンスリー任務)
個人任務(花札経験値150)
任務名 | |
---|---|
1 | 闘技が八段に達する【1回】 |
2 | 累計【魂玉300】を購入 |
3 | スタミナ【3,000Pt】を消耗 |
4 | 式神スキン【3個】獲得 |
5 | ランク6式神【1体】追加(転換券含まず) |
6 | 神秘召喚【100回】 |
世界任務(花札経験値30)
任務名 | |
---|---|
1 | 墨染花札購入人数【10,000人】 |
2 | 尋香行が戦いに参加【50,000回】 |
3 | 魂蝶の導きの獲得人数【10,000人】 |
イベント報酬一覧
普通花札報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
普通花札パック(小) |
|
4 | ||
6 | ||
8 | ||
10 |
満ちる夢潮アイコン枠 |
|
12 |
普通花札パック(中) |
|
14 | ||
16 | ||
18 | ||
20 |
奉為ダルマ |
|
22 |
普通花札パック(大) |
|
24 | ||
26 | ||
28 | ||
30 |
花合戦20%割引券・水無月 |
※花合戦割引券を使って花合戦イベント期間中に黒染花札を購入すると、20%引きになる(次回の花合戦・水無月イベントから使用可能)。
普通花札パック
普通花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
普通花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×20,000 ③スタミナ×15 |
普通花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×20、★4青吉鬼×1 ②銭貨×40,000、勾玉×5 ③スタミナ×40、桜餅×5 |
普通花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×80、桜餅×10 |
※花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
墨染花札報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
1 |
墨染花札パック(小) |
|
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
墨染花札パック(小) |
神秘の霊符×1 |
6 |
墨染花札パック(小) |
|
7 | ||
8 | ||
9 | ||
10 |
南柯の夢挿絵 |
神秘の霊符×1 |
11 |
墨染花札パック(中) |
|
12 | ||
13 | ||
14 | ||
15 |
墨染花札パック(中) |
吉運ダルマ×2 |
16 |
墨染花札パック(中) |
|
17 | ||
18 | ||
19 | ||
20 |
魂蝶の導き (尋香行スキン) |
吉運ダルマ×1 |
21 |
墨染花札パック(大) |
|
22 | ||
23 | ||
24 | ||
25 |
墨染花札パック(大) |
吉運ダルマ×3 |
26 |
墨染花札パック(大) |
|
27 | ||
28 | ||
29 | ||
20 |
御行ダルマ |
吉運ダルマ×1 |
墨染花札パック
墨染花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
墨染花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×60,000 ③スタミナ×50 |
墨染花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×10、逢魔の魂×5、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×100、桜餅×10 |
墨染花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、逢魔の魂×10、★6青吉鬼×1 ②銭貨×200,000、勾玉×20、スキン券×10 ③スタミナ×200、桜餅×20、御行ダルマ(欠片)×1 |
墨染花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
満ちる夢潮・旅風アイコン枠(フル購入で即獲得)
南柯の夢挿絵(レベル10で獲得)
尋香行スキン「魂蝶の導き」(レベル20で獲得)
18魂玉でレベルアップ可能
18魂玉を使うことで1レベルアップできる。どうしても期間内に終わらない場合のみ購入を検討しよう。
必要花札経験値 | |
---|---|
Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 96 ~ 97 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
64 ~ 65 |
レベルアップ思い出報酬
レベル5、10、15、20に達すると挿絵イラストが解禁されていく。レベル20に達すると「夢終蝶生」挿絵を入手できる。画面左下「思い出」から進行状況を確認できる。
夢終蝶生挿絵
イベント商店の概要と復刻スキン
過去の花合戦スキンを購入可能
商店では、過去の花合戦スキンを購入することができる。過去スキンは以前の同月の商店に限定されており、今月は因幡かぐや姫スキン「桂の思い」、緊那羅スキン「琴羽仙音」、少羽大天狗スキン「無垢な羽」。
魂玉68で購入可能
スキンは、魂玉68で購入することができる。今月中に購入しない場合、再度入手は一年後になるので注意。
イベントストーリー
Lv5のストーリー
「今日は、変わった風景を見つけた。 この世にあんな場所があるとは思いもしなかった。浮世の中に隠れていて、来訪者は好きに行き来し、楽しむことができる。 その気になれば、不鳴箋を携えてからかいに行ってもいい……どんな悪戯でもいい、事が済んだ後に絵巻に隠れれば、痕跡は綺麗さっぱり消える。 もっと早くに見つけていればよかった。でもよく考えたら使い道もない、残念だ。 今度縁結神に会ったら、一緒に以前彼女が話していた旧友に会いに行こう……まだ機会があるかもしれない! 今はとりあえず記録しておいて、実行したら後日記録を付け足そう。」 最後の文字を書き留めた後、書き記すべきことは全て書いたつもりの尋香行は満足げに本を閉じ、筆をおいた。 側にいる者たちは多大な時間をかけて記録する彼を前に、ついに好奇心を抑えきれなくなった。 「尋香行様は大変時間をかけていらっしゃいましたが、一体どんなことを記されたのですか?」 せっかちな狐の画霊、煙が真っ先に聞いた。 尋香行が何かを書き始めた時から、煙はずっと茶器を持ってうろうろしていた。何を書いているのか気になってはいたが、尋香行に近づく機会が巡ってこなかったようだ。 この謎だらけの若き客人は、書妖の招待を受けてやってきた。以前彼らにお香を贈ったことがあるらしい。 書妖は先日、旅の途中で彼に偶然再会した。彼も旅をしていると聞いた書妖は、共に花鳥風月の新作を見に行こうと誘った。 見聞が広く、話し上手な尋香行は、すぐに皆と打ち解けた。煙のような気難しい者も、彼のことが好きになった。 そんなわけで、彼の一挙手一投足は自然と皆の注意を引いた。そのうち皆は彼のある癖に気づいた。 袖の中に本を忍ばせている尋香行は、時折それを取り出しては何かを書き記す。登山中でも、一休みする時になると必ず何か書き留めていた。 皆礼儀というものを理解しているので、無闇に人の秘密を探ったりはしない。そのため最後には、煙が聞くことになった。 少し驚いた様子だったが、尋香行は笑顔で質問に答えた。「大したものじゃない、旅の見聞を簡単にまとめているだけだよ。」 「へえ?つまり紀行文かな?僕に読ませてくれないかい?」尋香行の答えを聞いた書妖は、どこか落ち着かない様子だ。 複雑な生い立ちを持つ尋香行は、都の郊外にある六道の扉と深い関係があることを、書妖は知っている。少し話を聞いただけで、書妖はすぐさまそこに行ってみたくなった。だから尋香行の旅紀行となれば、気にならないわけがない。 「まったく……」隣の棋聖が呆れて言う。「書妖も質問したことですし、これ以上隠す必要はありませんね。実は我々も気になっていました。もしよければ……」 「見せられないような内容ではないけど、適当に感想を書いただけだから、がっかりするかもしれないよ。」尋香行が爽やかな笑顔で本を手渡す。 本を受け取った途端、書妖は待ちきれない様子でそれをめくり始めた。 「がっかりなんて、そもそも紀行文とは体験したことを記すものだから……」 途中で言葉に詰まった書妖は、そのまま黙り込んだ。 |
Lv10のストーリー
書妖が困ったような、複雑な表情を見せた後、皆はすぐに彼の気持ちを汲み取った。 「どうした?一体どんな内容を読んだら、そんな表情になるのだ?」 今まで無関心だった妖琴師すらも、好奇心をくすぐられた。立ち上がって書妖の側までやってくると、彼は小さな旅行記にざっと目を通した。 その後、彼も書妖と同じように、眉をひそめて困惑した表情になった。 おかげで皆は、ますます好奇心を刺激された。瞬く間に、一同は書妖の後ろに集まり、若き友人の作品を読んだ。 本の内容自体は、別におかしくはない…… いや、むしろそこが問題なんだ! ざっと読めば、これは誰かの随筆だとすぐに分かる。景色や人、物事について記した文章は、普段の尋香行と同じ、爽やかな風のような口調で書かれている。よく読むと、なかなか面白い。 しかしなぜか、短い物語と旅行記は、例外なく最も面白いところで途切れてしまう。後の文章を確認しても、続きに当たる部分は見当たらず、どうももどかしい気持ちになってしまう。 「……猪は妖怪になってから、ずっと故郷の森を守っていたらしい。豊かな自然に恵まれ、たくさんの果物が実り、森の動物は飢えや苦しみから解放され、幸せで平和な生活を送っていた。 しかし先月通りかかった時、青々とした森は消え、そこには痩せた大地と枯れ木だけがあった。動物たちもどこかに消えてしまっていた。 付近の農夫が、悪妖が暴れていると教えてくれた。詳しい話は語るに忍びない。 というわけで詳細は割愛する。」 …… 「今日素晴らしい対局を見届けた。対局者はどちらも思慮深く、確実に陣地を増やし、素晴らしい接戦を見せてくれた。後学のため、棋譜を記録しておこう。 しかし、なかなか長い対局だから、記録するのが大変だ。今日はここまでにしておこう。棋譜の記録はまた別の機会に。」 その機会はなかなか巡ってこなかったようだ。こういった終わり方をする文章には、大抵続きがない。 このような旅行記は延々と数十頁に渡っていて、ほとんどは肝心な部分が抜けている。最後まで書かれている文章もあるにはあるが、全て感想の類だから、結局何が言いたいのか、全くわけが分からない。 中には少年らしく、誰かをからかうような文章もある。そんなところを見せられると、思わず微笑ましい気持ちになる。 「……この旅行記は、なかなか……斬新だね。」一通り読み終えると、書妖はやれやれと頭を横に振った。 「あたいはこういう書き方もいいと思うよ。途中で物語を終わらせて、好奇心をくすぐれば、読者は想像を掻き立てられるだろう。定められた結末なんかより、面白くないかい?」青行燈は何か閃きを得たようだ。 「うまい説明だが、本人はそんなつもりではないかもしれないぞ。」妖琴師が鼻で笑った。 尋香行は微笑みながら手を伸ばし、本を手に取った。「お恥ずかしい限りだ、僕は特に何か考えがあったわけじゃない。この旅行記は、その時の気持ちを適当に書き留めただけのものさ。それに僕は、あまり書いたものを見返さないんだ。」 「ほう、見返さないのにずっと書き続けているのか?それはなぜだ?」 なぜ? その問いのおかげで昔のことを思い出した彼は、少しの間考えに耽った。 彼は千を超える御香の作り方を記録したが、日常生活の瑣事には無頓着だった。 彼は昔、楽しい時間を過ごしてた。あの頃は毎日がとても楽しかった。それを一々記録していたらきりがない。それよりも、今を楽しむべきではないだろうか? 毎日の出来事を記録して大切に残しておくのは、自分ではなく、あの人の癖だ。 東屋を吹き抜ける爽やかなそよ風が立ち昇るお香を吹き乱したせいで、尋香行の顔はよく見えなくなった。彼はどこか諦めたように答えを口にした。 「こういうのを読むのが好きな家族がいるから、兄としては断りにくいんだ。」 「でも僕に旅する苦労を押し付けたのに、本人は怠けていたから、少し懲らしめてやろうと思った。何でも兄に押し付けるな、自分でやるべきこともあるぞ、ってね。」 「だから物語の結末は、伏せておいたんだ。彼が僕が通った道を辿って、追いついてきたら、その時にまた聞かせてあげるさ。」 「また?あなたのご家族は、いつもあなたの後を追っているのですか?」 尋香行は意味深な笑顔を見せた。「そうだね、ずっと僕の後を追い続けているよ。」 ただし捻くれ者だから、なかなか姿を見せてくれない。 でも……危ない目に遭った時は、真っ先に助けに来てくれる。 まるで、ずっと尋香行の側にいたかのように。 |
Lv15のストーリー
山の小川が黄昏に包み込まれていく。崖まで続く森は、波を打つように夕風に揺れている。絵のような美しい景色だが、鳥の囀りも虫の鳴き声も聞こえない。周囲は不気味なほど静まり返っている。 熙が森の前で力を整えている。 果てのない森を見つめる彼は、少しの怒りと、やるせない気持ちを抱えていた。 数日前、彼の兄は、珍しい御香の素材がある、素晴らしい場所を見つけたと言った。しかし山を降りてすぐ、兄は消息を絶った。 彼は御香山の麓を探し続けた末に、ようやくここに辿り着いた。 しかし最後の痕跡もここで途切れてしまった。できることはもう何もないかもしれない。 しばらく思案に耽った後、熙は急に何かを思い出したかのように御香の入った鞄を漁り始めた。そして彼は、香炉にとある御香を入れた。 しばらくして、香炉からは煙ではなく、透き通った蝶々が飛び出してきた。 しばし空を飛び回った蝶は、導かれるようにある方向に飛んでいく。 それを見て少し安心した熙は、蝶の後を追って、生い茂る密林に警戒しながら足を踏み入れた。どれだけ進んだかわからないが、ついに彼は崖際へとやってきた。 胸騒ぎがした彼は、慌てて崖下の様子を覗く。その時、自分に似た目を持つ者と目が合った。 尋が嬉しそうに手を振る。まるで自分が蔓に吊るされているという状況には全く気づいていないかのようだ。 「今ちょうど考えていたんだ。もし打つ手がなくなって、誰も助けてくれなかったら、このままここにいようって。十年もすれば、獣たちも流石に死ぬだろう。」尋はそう言いながら、蔓を揺らした。 尋は苦労の末に珍しい御香の素材を手に入れたが、同時に森に潜む獣に狙われ、崖際まで追い込まれた。咄嗟の判断で崖の下に隠れたおかげで、彼は難を逃れた。 しかし絶体絶命の危機に晒された時、熙が思いがけず目の前に現れた。 でも、一体どうやって僕を見つけたんだろう? 香りから生まれた蝶が、彼の手のひらにとまった。その懐かしい気配に彼は少し驚いた。 「そういうことだったんだね……」尋は感慨を漏らした。 本息追跡。 彼はてっきり、以前家族にあげた本息香は、いつも冷たい態度の弟にどこかに捨てられたのだとばかり思っていた。でも弟は、それを大切に保管していて、肝心な時に役に立った。 もう一度冷たい顔の熙に向き直った彼は、思わず笑みをこぼした。 「……何がおかしい?」彼が無頓着に笑い出したせいで、熙はまた怒ったようだ。「お前を見つけたのはいいが、ここからどうやって脱出するんだ?」 「ああ、何でもない。そうだな、手を貸してくれ。一緒に家に帰ろう。」尋が涼しい顔で手を差し伸べてきた。彼には考えがあるようだ。 熙は半信半疑で彼の手を掴んだ。 その瞬間、尋は急に満面の笑みを浮かべたかと思うと、自分の香炉の中に何かを入れた。爆発音と共に、彼の手の中にあった香炉が突然爆発した。噴き出した煙に巻き込まれた彼らは、煙と共に空に打ち上げられた。 「ははは、どうかな?この新しい御香、すごいだろう?」 吹きすさぶ風の中、少年の爽やかな笑い声がやけに大きく聞こえる。振り返ると、彼らはとっくに密林を抜け出していた。しかし安堵の息を吐く前に、熙の耳にこんな言葉が届いた。 「……でも僕の香炉はもう壊れてしまったから、無事に着地できるかどうかは君次第だよ。」 次の瞬間、彼らを運んでいた煙が薄くなり、彼らはそのまま空中に放り出された。 あまりにも突然だった。 計画性のない頼りない兄を怒鳴る暇さえなく、危機一髪で、熙の香炉から立ち昇る煙が再びたくさんの蝶となった。舞い踊る蝶は彼らを包み込み、御香山の麓まで運んでくれた。 「本当に危なかったね。でも御香を蝶に変える術は素晴らしかったよ。今度……」 地面に降り立った尋は、興味津々に蝶を観察している。感慨の中、振り返ると遠くに消えていく後ろ姿が目に入った。 とっくにその場を去った熙は、遠くを歩いていた。 尋香行の話が終わると、夕日に包み込まれた東屋は急に静まり返った。 しばらくして、誰かが小さな声で言った。「……実に深い絆だ。同時に少年らしくもあり、感慨深い。」 果たしてそれは熙の器の大きさに感心しているのか、それとも少年時代の悪戯好きな尋香行を嘆いているのか。 尋香行は意にも介さず微かに笑った後、御香が燃え尽きた神香炉の蓋を開け、新しい御香を入れた。 その後、彼はさりげなく旅行記も神香炉の中に入れた。 |
Lv20のストーリー
立ち昇る御香の煙が周囲を包み込み、水墨で作られた世界に拡散していく。恍惚の中、まるであの頃の御香山の午後に戻ったかのようだった。 少年時代に戻ったような気持ちになった尋香行は、心地良さそうに東屋に背を預け、静かに物語の続きを思い返した。 あの事故の後、彼は親に怒鳴りつけられた。一方、何でも根に持つ弟はもちろん日記に一部始終を書き込んだ。 尋もこれには納得していなかった。 暇さえあれば自分の過去を振り返るような暇人などいないだろうと、一族の未来の長は思った。熙は何でも書き記すが、彼が大人になった時、大量の日記を保管するだけでも苦労するだろう。そうなれば、無数の日記は部屋の隅で埃をかぶっているはずだ。 その時、彼は自分の器の小ささを嘆くだろう。 自惚れた少年が、諸行無常を思い知る—— 彼の人生は長くはなく、平和な日々もすぐに終わってしまった。 あの時の彼は、彼自身が過去を何度も思い返す「暇人」になるとは、思ってもみなかった。 ——春の終わりには、自然と寂しい気持ちになる。 つまらない日常の瑣事は、長すぎる旅に出た彼にとって唯一の慰めだった。 無限の静寂は人を狂わせる。過去に支えられながら、彼は前に進み続ける。 しかし行く先がわからない絶望からは、どうしても逃れられない。 遠くで漂う儚い香りは、今にも消えそうになっている。 焦って闇の中を彷徨う彼は、聳え立つ石の林の中に迷い込んだ。道端に転がる石くれが、彼を止めようと足に無数の傷を刻み込む。 彼はなんとか歩きづらい山道を進んだが、結局出口は見つからなかった。 やがて疲れ切った彼は足を踏み外し、真っ暗な湖に落ちてしまった。 絶望の中、溺れる者は弱々しく足掻く。意識が遠のいていく中、彼は無数の記憶の欠片の中に落ちた。時間の奔流に巻き込まれた彼は、何度も懐かしい記憶を見せられた。 笑い声や喜び、安らぎが彼の心から溢れてくるが、同時に生命力も弱まっていく。藁にも縋るように、辛い未来から逃げるために、彼は偽りの夢を見ている。 もしこのまま溺れてしまえば、全ての苦痛は消えるのか? 彼がそんなことを考えながら、闇の奥に落ちようとしていたその時—— 懐かしい気配が彼を優しく包み込み、闇が見せる甘い夢から意識が朦朧とした彼を助け出した。 万華鏡のように流れ続ける時に隠されていた真相が、今暴かれた。 笑っていた人々は、黒い棺の中で静かに眠っている。御香山を包み込む霞は、棺を飾る花々のように見える。世界は静まり返っている。 驚いた彼が俯くと、そこには目の前の棺で眠る熙がいた。震えながら手を伸ばしてみたが、やはり触れることはできない。 生と死の境目を、簡単に越えられるはずがなかった。 滴る蝋燭は透明な結界に落ちて動きを止めたものの、いつの間にか結界を通り抜けて眠っている者の顔の上に落ちた。彼の体は次第に、目に見えない香りに変わっていった。 夢も、神も、やがて等しく終焉を迎える。けれど煙は、変わらず立ち昇る。 二人をつなぐ縁が、蝶に姿を変えた。 煙の蝶が潮のように溢れ出る。そして過去のあの日のように、家族への思いに突き動かされ、彼を絶体絶命の窮地から救い出した。 彼は振り返って目を凝らしたが、煙の中の人影しか見えなかった。人影は一瞬止まって振り返り、彼に向かって手を振った。 長い夢から目を覚ますと、彼はいつの間にか岸に流されていた。辺りには残り香が漂っている。 まるで熙が、窮地に陥った彼を再び見つけたかのようだった。 香炉から立ち昇る煙が少し薄くなった。新たに出会った面白い友人たちは、それぞれの旅で見た景色について語り合っている。 その時、神香炉の蓋は少し開き、開いた隙間から例の旅行記が勢いよく噴き出した。 怒っていることは明らかだ。 尋香行が本をめくると、前書きの上に獣の足跡がついていた。そして以前何もなかった場所には、御香で書かれたいくつかの文字があった。 「意味不明だ!」 小さくため息をつくと、彼はゆっくりと本をめくり、新しく思いついた物語を書き記した。そして一番いいところでさじを投げた。 「仕方ないよ、兄さんはこういう性格なんだから。でも別にいいじゃないか。慣れてしまえば、気に障ることもないさ。」 気に食わないのなら、直接会いに来ればいい。 だが全てが一段落ついた今、彼は簡単に窮地に陥ったりはしない。ではどこで待てばいい? この旅行記のように、過去はただの序章にすぎない。一族の長は皆の望み通りに新しい旅に出て、新しい旅の始まりを書き記した。その続きは—— 続きは、あの落ち着きのない読者に任せよう。 |
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