【陰陽師】花合戦2022「花鳥風月」文月イベントの進め方と任務&報酬まとめ【毎日任務イベント】
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『陰陽師』の花合戦2022「花鳥風月」文月イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。墨染花札報酬の開放方法や花札経験値の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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花合戦2022イベント一覧 | |||
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睦月 / 1月 |
如月 / 2月 |
弥生 / 3月 |
卯月 / 4月 |
皐月 / 5月 |
水無月 / 6月 |
文月 / 7月 |
葉月 / 8月 |
長月 / 9月 |
神無月 / 10月 |
霜月 / 11月 |
師走 / 12月 |
イベント概要
イベント期間 | 7/6(水)メンテ後~8/3(水)メンテ前 |
花合戦イベントは、任務をクリアして花札経験値を集めることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。花鳥風月スキン「山河凰羽」を始め、御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
庭院からメニューからイベントページへ
花合戦イベントは、庭院メニューアイコン「花合戦(毎日任務)」からイベントページに行ける。
イベントの進め方
指定任務をクリアして花札経験値を獲得
指定された任務をクリアすることで「花札経験値」を貰うことができ、報酬レベルを上げることができる。花札経験値を100溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える花札経験値は異なる
必要花札経験値 | |
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Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 107~108 / 28日 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
71~72 / 28日 |
※Lv30以降に獲得した経験値は、イベント終了後に銭貨に変換される
魂玉で墨染花札報酬開放
魂玉30個で通常購入すると、墨染花札報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。魂玉68個でフル購入すればプラスでアイコン枠、花札経験値、勾玉を即獲得可能。課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
最初に魂玉30個で通常購入し、途中でフル購入したくなった場合は魂玉38個で購入可能。途中でフル購入した場合は、上段で開放されてる経験値分の報酬は一気に開放される。
開放報酬
魂玉 | 開放報酬 | ||
---|---|---|---|
魂玉30個 (通常購入) |
山河凰羽 花鳥風月スキン |
御行ダルマ |
彩夢旅挿絵 |
魂玉68個 (フル購入) |
山河凰羽 花鳥風月スキン |
御行ダルマ |
彩夢旅挿絵 |
麗山羽舞・飛思アイコン枠 (即獲得) |
花札経験値×1,000 (即獲得) |
勾玉×200 (即獲得) |
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
前回入手した20%割引券を使用可能
前回の花合戦イベントLv30報酬で入手した「花合戦20%割引券・文月」を使うことができる。
20%割引後 | |
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通常購入 | 魂玉24個 |
フル購入 | 魂玉54個 |
※今回獲得できる割引券は次回の花合戦・葉月イベントで使用可能
関連ページ |
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魂玉の入手方法と使い道 |
いいねを送って花札経験値獲得
毎日順位で友達にいいねを送れる。いいねをすることで花札経験値獲得できる。
いいね人数 | 花札経験値獲得 |
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1~4人目 | 2 ※確率で18獲得 |
イベント任務と獲得花札経験値一覧
今日(デイリー任務)
任務 | 花札経験値 | |||
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封印懸賞完成【2回まで】 |
×5 |
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狩り戦/陰界の門に参加【1回まで】 |
×10 |
|||
百鬼夜行参加【1回まで】 |
×5 |
|||
逢魔ボス挑戦【1回まで】 |
×10 |
|||
闘技戦闘勝利【18回まで】 |
×5 |
|||
御魂強化【1回まで】 |
×5 |
|||
結界経験値の受け取り【1回まで】 |
×5 |
|||
ハートを贈る【5回まで】 |
×2 |
|||
祈念【6回まで】 |
×10 |
|||
結界突破勝利【12回まで】 |
×5 |
|||
探索ダンジョン【7回まで】 |
×12 |
|||
覚醒ダンジョン【13回まで】 |
×6 |
|||
御魂ダンジョン【17回まで】 |
×6 |
|||
式神派遣【1回まで】 |
×5 |
今週(ウィークリー任務)
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)。週任務は月曜日の0時に更新。
簡単任務1(花札経験値20)
任務名 | |
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1 | 毎週最初のログイン |
簡単任務2(花札経験値25)
任務名 | |
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1 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
2 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
3 | 累計銭貨を【100万】消費 |
4 | 真オロチ3階以上の報酬を【2回】獲得 |
5 | 妖気封印【10回】クリア |
6 | 百鬼夜行でSRの欠片を【5枚】獲得 |
7 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
8 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
9 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
10 | 今週の前進異聞挑戦【第4階】をクリア |
11 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
12 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
13 | ランク6の御魂【3個】をランク15に |
14 | 陰陽寮任務を【40回】クリア |
15 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
16 | 式神派遣の基礎報酬以上を【6回】獲得 |
17 | 協戦式神を【10回】使用される |
18 | 共同闘技で【1回】勝利 |
19 | 封印懸賞を【3個】達成 |
20 | 闘技で男性式神を【15回】撃破する |
21 | 闘技で女性式神を【15回】撃破する |
中等任務(花札経験値50)
任務名 | |
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1 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
2 | 真オロチ5階以上の報酬を【2回】獲得 |
3 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
4 | 共同闘技で【2回】勝利 |
5 | 妖気封印【30回】クリア |
6 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
8 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
9 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
10 | ランク6の御魂を【15個】増やす |
11 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
12 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
13 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
14 | 協戦式神を【30回】使用される |
15 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
16 | 今週の前進異聞挑戦【第7階】をクリア |
17 | 式神派遣の達成報酬以上を【3回】獲得 |
18 | 【4体】の地域鬼王に挑戦する |
19 | 封印懸賞を【6個】達成 |
20 | 石距を【10回】倒す/怒りの石距 |
21 | 闘技で男性式神を【30回】撃破する |
22 | 闘技で女性式神を【30回】撃破する |
困難任務(花札経験値100)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
2 | 共同闘技で【8回】勝利 |
3 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
4 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
5 | 逢魔が時首領戦で【15位以内】に入る |
6 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
8 | 協戦式神を【30回】使用される |
9 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
10 | 累計銭貨を【500万】消費 |
11 | 封印懸賞を【9個】達成 |
12 | 百鬼戦で【6回】勝利報酬を獲得 |
13 | 真オロチ8階以上の報酬を【2回】獲得 |
14 | 今週の前進異聞挑戦【第9階】をクリア |
今月(マンスリー任務)
個人任務(花札経験値150)
任務名 | |
---|---|
1 | 闘技が八段に達する【1回】 |
2 | 累計【魂玉300】を購入 |
3 | スタミナ【3,000Pt】を消耗 |
4 | 式神スキン【3個】獲得 |
5 | ランク6式神【1体】追加(転換券含まず) |
6 | 神秘召喚【100回】 |
世界任務(花札経験値30)
任務名 | |
---|---|
1 | 墨染花札購入人数【10,000人】 |
2 | 花鳥風月が戦いに参加【50,000回】 |
3 | 山河凰羽の獲得人数【10,000人】 |
イベント報酬一覧
普通花札報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
普通花札パック(小) |
|
4 | ||
6 | ||
8 | ||
10 |
麗山羽舞アイコン枠 |
|
12 |
普通花札パック(中) |
|
14 | ||
16 | ||
18 | ||
20 |
奉為ダルマ |
|
22 |
普通花札パック(大) |
|
24 | ||
26 | ||
28 | ||
30 |
花合戦20%割引券・葉月 |
※花合戦割引券を使って花合戦イベント期間中に黒染花札を購入すると、20%引きになる(次回の花合戦・葉月イベントから使用可能)。
普通花札パック
普通花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
普通花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×20,000 ③スタミナ×15 |
普通花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×20、★4青吉鬼×1 ②銭貨×40,000、勾玉×5 ③スタミナ×40、桜餅×5 |
普通花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×80、桜餅×10 |
普通花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
墨染花札報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
1 |
墨染花札パック(小) |
|
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
墨染花札パック(小) |
神秘の霊符×1 |
6 |
墨染花札パック(小) |
|
7 | ||
8 | ||
9 | ||
10 |
彩夢旅挿絵 |
神秘の霊符×1 |
11 |
墨染花札パック(中) |
|
12 | ||
13 | ||
14 | ||
15 |
墨染花札パック(中) |
吉運ダルマ×2 |
16 |
墨染花札パック(中) |
|
17 | ||
18 | ||
19 | ||
20 |
山河凰羽 (花鳥風月スキン) |
吉運ダルマ×1 |
21 |
墨染花札パック(大) |
|
22 | ||
23 | ||
24 | ||
25 |
墨染花札パック(大) |
吉運ダルマ×3 |
26 |
墨染花札パック(大) |
|
27 | ||
28 | ||
29 | ||
20 |
御行ダルマ |
吉運ダルマ×1 |
墨染花札パック
墨染花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
墨染花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×60,000 ③スタミナ×50 |
墨染花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×10、逢魔の魂×5、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×100、桜餅×10 |
墨染花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、逢魔の魂×10、★6青吉鬼×1 ②銭貨×200,000、勾玉×20、スキン券×10 ③スタミナ×200、桜餅×20、御行ダルマ(欠片)×1 |
墨染花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
麗山羽舞・飛思アイコン枠(フル購入で即獲得)
彩夢旅挿絵(レベル10で獲得)
花鳥風月スキン「山河凰羽」(レベル20で獲得)
18魂玉でレベルアップ可能
18魂玉を使うことで1レベルアップできる。どうしても期間内に終わらない場合のみ購入を検討しよう。
必要花札経験値 | |
---|---|
Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 107~108 / 28日 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
71~72 / 28日 |
レベルアップ思い出報酬
レベル5、10、15、20に達すると挿絵イラストが解禁されていく。レベル20に達すると「煌音画仙」挿絵を入手できる。画面左下「思い出」から進行状況を確認できる。
煌音画仙挿絵
イベント商店の概要と復刻スキン
過去の花合戦スキンを購入可能
商店では、過去の花合戦スキンを購入することができる。過去スキンは以前の同月の商店に限定されており、今月はかぐや姫スキン「紙月の境」と大嶽丸スキン「鼓の守心」。
花合礼貨50枚を集めて魂玉68で購入可能
スキンは、花合礼貨50枚を集めると魂玉68で購入することができる。花合礼貨は、花合戦のレベルが1アップするごとに1枚獲得できる。
イベントストーリー
Lv5のストーリー
一 |
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「あたいは色んな場所を訪れたけど、一番居心地が良いのは、やっぱりあんたの絵巻の中だよ。」 青行燈が竹垣に寄りかかり、軒先から落ちてくる雨粒を指先で受け止める。雨粒は淡い色の蝶となり、舞う。彼女がこののどかさを楽しんでいることがわかる。 「心が落ち着くと、見える景色も変わります。悩み無き今こそ、自然ののどかさを感じられるでしょう。私のおかげですね。」 彼女にお茶を出し、隣の鏡をちらりと見ると、彼はゆっくり頭を振った。煙はまだ戻っていないようだ。 「あんたの旧友達、遅いね。あんたの絵の景色に夢中で、ちんたら歩いてるんじゃないのかい?」青行燈がからかうように言う。 私は首を振って笑い、香を焚く。軽やかな香りが私の心を穏やかにし、この数日の浮き沈みを忘れさせてくれる。 私は青行燈と共に、千里を旅してきた。気がつくと、もう一年が経っていた。時はまた初夏、百画展の日が近づいてきた。悩んだ挙げ句、私は此世の巻に戻って展覧会の準備をすることにした。 丁度今日は時間があったので、友人達を招待して高山の東屋でお茶を飲みながら雑談しようと、煙を遣わした。今は残りの友人達が来るのを待っている。 東屋の外では雨が降っており、穏やかだった川が、激しい勢いで山から流れてくる。たしかに昔とは随分変わった。彼らがここへ来るまでに思ったよりも時間がかかっている理由は、そこにあるかもしれない。 「来たみたいだよ。」青行燈がもと来た山道を振り返る。 雨の中、笠と蓑をかぶった一行が、東屋へとやって来た。 よろよろしている煙に、書妖、妖琴師、棋聖が続く。いつもきっちりとした身だしなみの人々の濡れた袖が、風情を醸し出している。 「これは一体?」私は少し驚いた。 書妖が少し申し訳なさそうに微笑む。「絵巻に入った後、せっかくの景色を楽しまずにはいられなかった。」 「彼は舟を見た途端、好奇心を抑えられず、乗ってみようと言い出しました。その代わり、いくつか新しい旅行記を書くと。」袖の中から棋盤を取り出した棋聖が、珍しく少し意地悪な顔をする。 「ふん。だが残念なことに、頼りない船夫にあたって、悪天候を満喫する羽目になった。」妖琴師が袖を振り、忍び足で私の傍にきた煙を不満そうに一瞥した。 「煙様にもできないことってあるんだね。」青行燈も便乗してきた。 皆の視線の先にいる煙が、珍しく怒った顔を見せる。「完璧な者などいません。誰にだって向き不向きがあります。狐であるおいらが、水が苦手でもおかしくはないでしょう。」 「あれほど激しい川、確かにおいらでは対処しきれません。お恥ずかしい限りです。花鳥風月様、今後、出迎えは他の者に行かせてください。」 それを聞いた鏡は彼を一瞥して言う。「出迎えに行くと自分から言い出したくせに、巻き込まないでくれ。」 煙がひげを揺らし、苦い顔で彼を睨む。やがて皆の注目は他のところに移った。 「船夫のことはさておき、この格好のまま二人に会うのは失礼だったね。」 「いくつか疑問を確かめたかったし、妖琴師にも急かされたから、身だしなみを整えずに来た。申し訳ない。」 書妖達が東屋の中に座る。妖琴師は少々気まずそうにしていたが、言い返さない代わりにこう呟いた。 「ふん……この絵巻の中では、天が傾くほどの大雨が降っている。川は勢い良く流れてはいるが、焦りを隠しきれていない。悩み事でもあるのか?」 |
Lv10のストーリー
二 |
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妖琴師の質問にはっとした私に、皆が目を向ける。 「私達もそこそこ長い付き合いだ。いつも物静かで余裕のある君が、俗事に悩まされるとは珍しい……今日の君は、どことなく、何かが違う。」 書妖が心配しそうな視線を投げかける。「推測の域を出ないが、旅の途中で何かあったではないのか?」 「旅とは様々な人と出会うもの。気にくわない人や物事に出くわしても不思議ではない。いやなことがあったのなら聞かせてくれ、力になれるかもしれない。」 腕を組んだ妖琴師の正義感に溢れた顔を見て、思わず笑い出してしまった。 「皆さん、心配しすぎです。長い旅でしたが、道中見聞きしたことから、私は多くのことを学びました。それに青行燈様と一緒にいたのですから、いやなことなんてありませんよ。」 私はしばし考え込む。一年間の旅の思い出を噛み締め、軽くため息をつく。「千里に渡る旅をし、山や海、人や物を見て、世の広さには驚かされてばかりでした。満足も不満もある旅でした。」 「色々な物を見ることができて、満足しています。より広い世界を見れなかったことに対しては、不満を感じています。この感動を、皆さんと共有できないことも残念でした。手紙と絵をお送りして、気持ちを伝えることしかできませんでした。」 「それはおいらが保証します!手紙は全部、花鳥風月様の直筆なんですよ!」 煙が笑顔で前に出て、何かを思い出したかのように目をぐるりと回す。「そういえば、手紙を送るたび、花鳥風月様はおいらに何か言いたいことがあるようでしたが、結局何も仰っしゃりませんでしたね!」 私は言葉に詰まった。 「私はそんな……」 青行燈が湯呑を置き、笑っているようないないような顔で東屋の外を指差した。 「心が落ち着くと、見える景色も変わると言っていたね。今この景色を見て、あんたはどう思う?此世の巻の作者さん?」 彼女の指差した方向へ目を向けると、激しく流れる川を下っていく舟が数隻あった。あたりには散った花と紅葉が広がっている。川に浮かんだ花は、鯉が泳いでいるかのように、森のほうへと流れていく。それは昔とは違う、夏川の急雨図だった。こうして眺めていると、時に寂しさを感じてしまう。 ため息が漏れる。友人達が敏感すぎるのではなく、当事者である私自身が、自分のことを理解していなかったようだ。 「大した事ではないのですが、ただ……時折、ある人を思い出すのです。」 「彼とは深いご縁があります。彼は執念を捨て、私に別れを告げ、去りました。もう長い間お会いできていません。」 |
Lv15のストーリー
三 |
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青行燈の表情が変わった。私が言っているその人が、誰なのか察したようだ。 彼が此世の巻を出て旅立ってから、消息は絶たれたままだ。たまに彼を思い出すけれど、探す術はない。 しかし、ここ最近は少し違う。 私は朧げな夢の中で、懐かしくも知らない山を通り抜ける。かすかな笛の音を辿り、遠くの旅人を探す。 夢の中で私は、いつも春の山にいる。旅人は山の外にいる。私と旅人は遠く離れていて、その姿を見ることができない。夢の中の執念が私の心を乱し、不安にさせる。 「いつからその夢を見るようになったんだい?夢に影響するなんて、何か原因があるはずだよ。」 青行燈が言う。 少し考えた後、私はおおよその時期を思い出した。 「あれ、それっておいらが最後に花鳥風月様の代わりに絵を送り届けた日ですか?あの時、花鳥風月様は箱を一つ手に持っていました。てっきりあれも皆さんに送るのかと思ったけど、結局送りませんでしたよね。」煙が顎をさすりながら、記憶を辿っている。 青行燈も手掛りを得て、何か思い出したようだ。 「この間あんたが絵を描いていた時、もう完成した絵もいくつかあったけど、誰かのところへ送り届ける様子もなかった……あの独特な画風、あんたの今までの作品とは全然違ったから、よく覚えてるよ。」 「あれは、あの人に送るつもりだったのかい?」 私は驚いた。よく考えてみれば、私はあの数枚の絵を常に傍に置いていて、いつも見ていた。夢の景色は、どことなく絵に似ている。 その数枚の絵を取り出し、机に並べた。皆がそれを取り囲み、驚いている。 「この筆遣い……古風な趣、巧妙で繊細、実に独特だ。」 「昔画町で流行っていた画風と似ているけれど、よく見ると少し違う。これは一体?」 「確かにこれは昔の描き方で、画町とも深い関わりがあります。というより、画町で流行っていた描き方が、この描き方から派生したものなのです。私はいくつか模写しただけで、あまり詳しくはありません。」 私は袖の中から古い絵を取り出し、皆に見せた。 感慨を覚える。私の最初の模写、それは秀一の家にあった、精巧で美しいこの山水画だった。画町でも珍しい品だが、あくまで原作の模倣品。原作はこの地と遠く離れた、画町の起源となった地のものだ。 「画町の起源の地?」皆驚いたが、当然の反応だろう。 伝説によると、地の果てにはさらに広い天地が広がっているそうだ。そこは珍獣奇草で溢れる、霊気に満ちた聖地らしい。遠い昔、変わった絵を持って、その地からやってきた人がいた。その人が落とした絵が、先人に拾われ、皆がその絵を模倣し、徐々に画町が形成されたと言われている。 その後、画町の人々は起源の地の絵を探すために旅に出た。そしていつしか遠山家が、この模倣作を手に入れた。 秀一も山水を好んだ。彼の描いた山水、草木、鳥獣、魚虫の絵もなかなか秀逸で、練習作が多く残っている。しかし運命は残酷だった。筆は悲しく曲がり、心は窮地に追い込まれ、元に戻ることはなかった。 私はそっと絵巻を触る。漠然とした推測が、心に浮かんできた。考える間もなく、紫色の花が風に運ばれてきて、私の手に落ち、揺れながら絵巻に触れた。 突然煙に襲われ、私は夢に引き込まれた。立ち上がって周りを見ると、そこに青行燈達の姿はなかった。煙と鏡を呼んでも、何の反応もなかった。 その時、かすかな笛の音が遠くから聞こえてきた。煙の中にいる私を、山々の間に、行き交う人々の前に、墨のまだ乾いていない絵画の上に、落ちていけと導いているかのようだ。 あなたのいる場所まで、風が私を運んでいく。 |
Lv20のストーリー
四 |
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雲煙のように紙に落ちた私は、秀一と目が合った。言葉を発する前に、思わず笑ってしまった。 「これは……驚きました。ご無沙汰しております、花鳥風月様。」 私は絵巻の外に出る。馴染みはあるけれど、少し慣れない感じがする。見下ろすと、秀一が珍しそうに私を見上げているので、少しからかいたくなってしまった。 「あなたが私を呼び出したのですか?」 彼は懐かしがっているような表情を浮かべ、少し沈黙した後、笑って言った。「その通りです、花鳥風月様。ずっとあなたをお待ちしていました。」 そのたった一言が、受け止めきれぬほどの悲しみとなり、しばしの間、互いに言葉を失い沈黙した。 やがて彼が沈黙を破った。 「こんなに早く再会できるとは、思ってもみませんでした。きっとこの場所の不思議な力が、引き合わせてくれたのでしょうね。」 私は気になって、周囲を見渡した。ここの景色は、私の知っている景色とは全く違う。どこまでも続く翠の山。霧が漂い、まるで仙境のよう。こんなにも綺麗な景色なのに、どこか懐かしい。つい最近も目にしたような気がする…… ここは絵の中なのだろうか?私はふと疑問に思った。 「神念は健在とはいえ、絵の霊となるのが精一杯で、人間界に自由に出入りすることは困難です。」 「でもそれはそれで便利なところもあります。絵の中を自由に駆け巡り、名画を堪能し、生前見ることのできなかった風景を楽しむことができました。」 秀一が少しずる賢さのある笑顔を見せた。 「あなたもきっとこの景色をご存知でしょう。家に模倣作がありましたから。昔、一緒に絵の練習を……」彼は間を置き、気まずそうに笑顔を作った。「あなたがまだ知花だった頃、一緒に絵の練習をしました。」 彼の話を、私は黙って聞いていた。霧の中の光からひらめきを得て、模写の絵に天女を描こうとしたら、偶然私の神念を呼び寄せたらしい。 「この絵には霊が宿っていて、私の筆に応じてくれたようです。故にこの模倣作を一気に描き上げ、あなたを誘い出すことができました。」 そういうことか。 彼と歩き、山や川を越える。悠然とした山々に、涼しい風が吹く。悩みすらも消え去った頃、彼は歩みを止めた。 「再会を果たし、景色を楽しみました。そろそろ帰る時間です。」 躊躇う私の心中を、彼は見透かしたようだった。手を振り、私を絵に送り込む。 「私は一人でも、楽しくやっていけます。心配しないでください。」 「画町であなたは、百年間傍にいてくれました。私はそれで十分です。あなたには友がいます。私のために、彼らを置き去りにするつもりですか?」 私は彼の澄んだ目を見て笑い、手に持っていた千糸紫を渡した。 「わかりました。それがあなたの望みなら、仕方ありませんね。今はこれしか持っていませんが、また春がやってきた記念に、どうか受け取ってください。」 秀一は懐かしそうに千糸紫を触り、腕に巻きつけた。 「このお気持ちに応えるために、一曲吹きたいと思います。花鳥風月様、どうか聞いてください。」 彼があぐらをかいて座り、竹の笛を取り出す。微笑みながら笛を構え、懐かしい画町の曲を吹き始めた。笛の音はまるで風となり、私と共に雲煙の中へと流れていくようだ。 次はいつ会えるかわからないけれど、私はもう悩まない。また会える日が必ずくると信じている。 笛の音が途絶えた。どうやら夢から出たらしい。 目覚めると、辺りは薄暗かった。いつの間にか薄い衣をかけられていて、手に持っていた絵巻は床に落ちている。雨は弱まり、川の流れは緩やかになった。川と山がはっきりと見え、夕暮れの光が差している。 近くから、焦ったような琴の音が聞こえる。音のほうへ目を向けると、妖琴師がうわのそらで対局を観戦している。青行燈の正面に座る棋聖は、眉をひそめていた。書妖は何か書いているらしい。執筆を約束したという旅行記だろうか。 「どうやら、会いたい人に会えたみたいだね。すっきりしたかい?」いつの間にか私が目覚めたことに気づいた青行燈が、東屋の外の雨がもうすぐ止みそうだと教えてくれる。 私は笑って頷き、外に目を向けた。 激しく流れていた川は穏やかさを取り戻し、醸春林のほうへと静かに流れていく。千糸紫の枝が垂れて揺れ動く。穏やかな川が紫色の雲と共に遠山の旧居へと続き、優しい抱擁のようにそれを囲む。 床に落ちた絵巻をそっと拾い上げる。指が絵巻に触れると、微弱ながらも確かな霊力の繋がりを感じられた。 私が遠山一族の代表作であるように、私にとっての遠山秀一もまた然りだ。 筆を取り、絵巻に旅人を描く。ゆっくりと歩く彼の手の中に、淡い紫色が見えた気がした。 私は夢の色を塗る筆、思いを載せて遠くへ届ける。 |
花合戦2022イベント一覧 | |||
---|---|---|---|
睦月 / 1月 |
如月 / 2月 |
弥生 / 3月 |
卯月 / 4月 |
皐月 / 5月 |
水無月 / 6月 |
文月 / 7月 |
葉月 / 8月 |
長月 / 9月 |
神無月 / 10月 |
霜月 / 11月 |
師走 / 12月 |