【陰陽師】花合戦2022「麓銘大嶽丸」神無月イベントの進め方と任務&報酬まとめ【毎日任務イベント】
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『陰陽師』の花合戦2022「麓銘大嶽丸」神無月イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。墨染花札報酬の開放方法や花札経験値の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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花合戦2022イベント一覧 | |||
---|---|---|---|
睦月 / 1月 |
如月 / 2月 |
弥生 / 3月 |
卯月 / 4月 |
皐月 / 5月 |
水無月 / 6月 |
文月 / 7月 |
葉月 / 8月 |
長月 / 9月 |
神無月 / 10月 |
霜月 / 11月 |
師走 / 12月 |
イベント概要
イベント期間 | 10/8(土)メンテ後~11/2(水)メンテ前 |
花合戦イベントは、任務をクリアして花札経験値を集めることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。麓銘大嶽丸スキン「断海故話」を始め、御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
庭院からメニューからイベントページへ
花合戦イベントは、庭院メニューアイコン「花合戦(毎日任務)」からイベントページに行ける。
イベントの進め方
指定任務をクリアして花札経験値を獲得
指定された任務をクリアすることで「花札経験値」を貰うことができ、報酬レベルを上げることができる。花札経験値を100溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える花札経験値は異なる
必要花札経験値 | |
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Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 120 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
80 |
※Lv30以降に獲得した経験値は、イベント終了後に銭貨に変換される
魂玉で墨染花札報酬開放
魂玉30個で通常購入すると、墨染花札報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。魂玉68個でフル購入すればプラスでアイコン枠、花札経験値、勾玉を即獲得可能。課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
最初に魂玉30個で通常購入し、途中でフル購入したくなった場合は魂玉38個で購入可能。途中でフル購入した場合は、上段で開放されてる経験値分の報酬は一気に開放される。
開放報酬
魂玉 | 開放報酬 | ||
---|---|---|---|
魂玉30個 (通常購入) |
断海故話 (麓銘大嶽丸スキン) |
御行ダルマ |
無念帰路 (挿絵) |
魂玉68個 (フル購入) |
断海故話 (麓銘大嶽丸スキン) |
御行ダルマ |
無念帰路 (挿絵) |
海境懸・百景アイコン枠 (即獲得) |
花札経験値×1,000 (即獲得) |
勾玉×200 (即獲得) |
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
前回入手した20%割引券を使用可能
前回の花合戦イベントLv30報酬で入手した「花合戦20%割引券・神無月」を使うことができる。
20%割引後 | |
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通常購入 | 魂玉24個 |
フル購入 | 魂玉54個 |
※今回獲得できる割引券は次回の花合戦・霜月イベントで使用可能
魂玉の入手方法と使い道 |
いいねを送って花札経験値獲得
毎日順位で友達にいいねを送れる。いいねをすることで花札経験値獲得できる。
いいね人数 | 花札経験値獲得 |
---|---|
1~4人目 | 2 ※確率で18獲得 |
イベント任務と獲得花札経験値一覧
今日(デイリー任務)
任務 | 花札経験値 | |||
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封印懸賞完成【2回まで】 |
×5 |
|||
狩り戦/陰界の門に参加【1回まで】 |
×10 |
|||
百鬼夜行参加【1回まで】 |
×5 |
|||
逢魔ボス挑戦【1回まで】 |
×10 |
|||
闘技戦闘勝利【18回まで】 |
×5 |
|||
御魂強化【1回まで】 |
×5 |
|||
結界経験値の受け取り【1回まで】 |
×5 |
|||
ハートを贈る【5回まで】 |
×2 |
|||
祈念【6回まで】 |
×10 |
|||
結界突破勝利【12回まで】 |
×5 |
|||
探索ダンジョン【7回まで】 |
×12 |
|||
覚醒ダンジョン【13回まで】 |
×6 |
|||
御魂ダンジョン【17回まで】 |
×6 |
|||
式神派遣【1回まで】 |
×5 |
今週(ウィークリー任務)
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)。週任務は月曜日の0時に更新。
簡単任務1(花札経験値20)
任務名 | |
---|---|
1 | 毎週最初のログイン |
簡単任務2(花札経験値25)
任務名 | |
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1 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
2 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
3 | 累計銭貨を【100万】消費 |
4 | 真オロチ3階以上の報酬を【2回】獲得 |
5 | 妖気封印【10回】クリア |
6 | 百鬼夜行でSRの欠片を【5枚】獲得 |
7 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
8 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
9 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
10 | 今週の前進異聞挑戦【第4階】をクリア |
11 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
12 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
13 | ランク6の御魂【3個】をランク15に |
14 | 陰陽寮任務を【40回】クリア |
15 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
16 | 式神派遣の基礎報酬以上を【6回】獲得 |
17 | 協戦式神を【10回】使用される |
18 | 共同闘技で【1回】勝利 |
19 | 封印懸賞を【3個】達成 |
20 | 闘技で男性式神を【15回】撃破する |
21 | 闘技で女性式神を【15回】撃破する |
中等任務(花札経験値50)
任務名 | |
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1 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
2 | 真オロチ5階以上の報酬を【2回】獲得 |
3 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
4 | 共同闘技で【2回】勝利 |
5 | 妖気封印【30回】クリア |
6 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
8 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
9 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
10 | ランク6の御魂を【15個】増やす |
11 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
12 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
13 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
14 | 協戦式神を【30回】使用される |
15 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
16 | 今週の前進異聞挑戦【第7階】をクリア |
17 | 式神派遣の達成報酬以上を【3回】獲得 |
18 | 【4体】の地域鬼王に挑戦する |
19 | 封印懸賞を【6個】達成 |
20 | 石距を【10回】倒す/怒りの石距 |
21 | 闘技で男性式神を【30回】撃破する |
22 | 闘技で女性式神を【30回】撃破する |
困難任務(花札経験値100)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
2 | 共同闘技で【8回】勝利 |
3 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
4 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
5 | 逢魔が時首領戦で【15位以内】に入る |
6 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
8 | 協戦式神を【30回】使用される |
9 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
10 | 累計銭貨を【500万】消費 |
11 | 封印懸賞を【9個】達成 |
12 | 百鬼戦で【6回】勝利報酬を獲得 |
13 | 真オロチ8階以上の報酬を【2回】獲得 |
14 | 今週の前進異聞挑戦【第9階】をクリア |
今月(マンスリー任務)
個人任務(花札経験値150)
任務名 | |
---|---|
1 | 闘技が八段に達する【1回】 |
2 | 累計【魂玉300】を購入 |
3 | スタミナ【3,000Pt】を消耗 |
4 | 式神スキン【3個】獲得 |
5 | ランク6式神【1体】追加(転換券含まず) |
6 | 神秘召喚【100回】 |
世界任務(花札経験値30)
任務名 | |
---|---|
1 | 墨染花札購入人数【10,000人】 |
2 | 麓銘大嶽丸が戦いに参加【50,000回】 |
3 | 断海故話の獲得人数【10,000人】 |
イベント報酬一覧
普通花札報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
普通花札パック(小) |
|
4 | ||
6 | ||
8 | ||
10 |
海境懸アイコン枠 |
|
12 |
普通花札パック(中) |
|
14 | ||
16 | ||
18 | ||
20 |
奉為ダルマ |
|
22 |
普通花札パック(大) |
|
24 | ||
26 | ||
28 | ||
30 |
花合戦20%割引券・霜月 |
※花合戦割引券を使って花合戦イベント期間中に黒染花札を購入すると、20%引きになる(次回の花合戦・霜月イベントから使用可能)。
普通花札パック
普通花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
普通花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×20,000 ③スタミナ×15 |
普通花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×20、★4青吉鬼×1 ②銭貨×40,000、勾玉×5 ③スタミナ×40、桜餅×5 |
普通花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×80、桜餅×10 |
※花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
墨染花札報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
1 |
墨染花札パック(小) |
|
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
墨染花札パック(小) |
神秘の霊符×1 |
6 |
墨染花札パック(小) |
|
7 | ||
8 | ||
9 | ||
10 |
無念帰路挿絵 |
神秘の霊符×1 |
11 |
墨染花札パック(中) |
|
12 | ||
13 | ||
14 | ||
15 |
墨染花札パック(中) |
吉運ダルマ×2 |
16 |
墨染花札パック(中) |
|
17 | ||
18 | ||
19 | ||
20 |
断海故話 (麓銘大嶽丸スキン) |
吉運ダルマ×1 |
21 |
墨染花札パック(大) |
|
22 | ||
23 | ||
24 | ||
25 |
墨染花札パック(大) |
吉運ダルマ×3 |
26 |
墨染花札パック(大) |
|
27 | ||
28 | ||
29 | ||
20 |
御行ダルマ |
吉運ダルマ×1 |
墨染花札パック
墨染花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
墨染花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×60,000 ③スタミナ×50 |
墨染花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×10、逢魔の魂×5、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×100、桜餅×10 |
墨染花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、逢魔の魂×10、★6青吉鬼×1 ②銭貨×200,000、勾玉×20、スキン券×10 ③スタミナ×200、桜餅×20、御行ダルマ(欠片)×1 |
墨染花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
海境懸・百景アイコン枠(フル購入で即獲得)
無念帰路挿絵(レベル10で獲得)
麓銘大嶽丸スキン「断海故話」(レベル20で獲得)
18魂玉でレベルアップ可能
18魂玉を使うことで1レベルアップできる。どうしても期間内に終わらない場合のみ購入を検討しよう。
必要花札経験値 | |
---|---|
Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 120 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
80 |
レベルアップ思い出報酬
レベル5、10、15、20に達すると挿絵イラストが解禁されていく。レベル20に達すると「海境破」挿絵を入手できる。画面左下「思い出」から進行状況を確認できる。
海境破挿絵
イベント商店の概要と復刻スキン
過去の花合戦スキンを購入可能
商店では、過去の花合戦スキンを購入することができる。過去スキンは以前の同月の商店に限定されており、今月は千姫スキン「海心神女」と赤影妖刀姫スキン「月下霜華」。
花合礼貨50枚または魂玉68で購入可能
スキンは、花合礼貨50枚か魂玉68で購入することができる。花合礼貨は、花合戦のレベルが1アップするごとに1枚獲得できる。
花合礼貨が足りない場合、一定の魂玉を消費して不足分を補足できる。また、余った花合礼貨は運営チームが用意した他のアイテムと交換可能。
イベントストーリー
Lv5のストーリー
台 |
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赤色の中で目を開けた大嶽丸は、馴染みのない景色を見た。 貧相な木造の小屋の中、彼の周りにあるのは、櫂、修繕中の漁網、丁寧に並べられた貝殻……俯いて自分自身に目を向けると、粗末な布にくるまれているのは、普通の人間と同じ体だった。鱗や、邪気に侵された痕跡は見当たらない。 今回は、海辺で暮らす漁民か? 聞き覚えのない声が唐突に耳に入ってきて、今の状況を告げた。「漁夫の一人息子は目を覚まし、新しい一日を迎えた……今日もいつもと同じ一日が始まる。」 見えない力が彼の一挙一動を導く。彼は抗うことなく、黙って地面から漁網を拾った。 こんなことをするのは、子供の頃以来だ。大嶽丸は仕方なくため息をついた。 異変は満月の夜に起きた。 長い間暗い海底に閉じ込められ、水中結界の中で無数の悪霊の咆哮を聞かされ続けたら、誰だって時間に対する感覚がおかしくなるだろう。満月だけが、静かな海水越しに、海底に沈んだ鈴鹿山の跡に、そしてその中にいる大嶽丸に、しばしの間一筋の銀色を届けてくれる。 しかし今夜の満月は違う。海は燃えるような赤色に染まり、逆巻いている。海底の暗流は結界にぶつかり、周囲の悪霊達の苛立ちを掻き立てている。大嶽丸が海面で何が起きたのか理解するより先に、泣き喚き続けていた悪霊達は急に黙り込み、彼と共に静寂の赤色の中に落ちた。 静けさ。それは魂が鈴鹿山に戻ってから、大嶽丸が一度も得ることができなかったもの。鈴鹿山で生まれた悪霊達は、途切れることのない慟哭、罵詈雑言、耳障りな笑い声を以て、彼の残りの魂を苛み続けていた。 この時、耳は体よりも先に周囲の変化を捉えた。大嶽丸は耳障りな慟哭が消えたことに気づいた。微かな音がするだけだ。それは久しぶりに聞く、木々が風でざわめく音だった。音が聞こえた後、森や草地が目に入ってきた。 突然、背後で異変が起きた。まだ状況を理解できていない頭を差し置いて、体が勝手に動いた。背後に妖力を放とうとした瞬間、彼は驚いた。 妖力を操ることができなかった。手足が思うように動かなかった。目の前にあるのは何の力も持たない手……人間の子供の手だった。 聞き覚えのない声が耳元で響いた。まるで大嶽丸に今の状況を説明するかのように、そしてまた虚無の中にいる聴衆達に物語を聞かせるかのように。「村の農民の八歳の末っ子は、林の中で目を覚ました。昨夜、彼はまたしても山の中で眠りに落ちた。」 |
Lv10のストーリー
舞 |
---|
探索と観察を通して、大嶽丸は次第に周囲の法則を把握していった。 水の下にある鈴鹿山の海域は、幻境に包まれている。そして結界の中にいる大嶽丸自身も、幻境の中にいる。海鳴が得意とする曖昧な夢の世界と比べると、この幻境はより絵巻に近いだろう。それぞれの絵がそれぞれの物語を描いている。そしてその中に入った大嶽丸は、幻境を壊すまで、物語の導きに従い、時に人間として、時に妖怪として、物語の登場人物を演じ続けることしかできない。 鈴鹿御前が人間から聞いてきた芝居とやらに、なんだか似てねえか?今は漁夫を「演じている」大嶽丸は、岸に戻るべく船を漕ぎながら、諦めたようにぼうっと考えていた。 幻境には悪意がないようだ。大嶽丸が「役を演じる」時間は長い時もあれば短い時もある。それぞれの役同士も関わりはないようだった。そのせいで、彼は幻境を突破するための鍵をすぐに見つけることができなかった。 まさかまたこうして、岸辺から海を眺めることができるとは。船をつないだ後、夕日の緋色に染まる海を眺めて、大嶽丸は複雑な気持ちになった。 背後から足音が聞こえ、魂が引き裂かされる痛みが走った。大嶽丸が慣れた様子で振り返り、黙ったまま後ろの海に別れを告げた時、ゆっくりと海に向かう漁民とすれ違った。 薄い服を着て、麦わら帽子をかぶり、櫂を引きずって歩くその姿は、よくいる岸辺の漁民のようだった。唯一の違いは、色だ。一つの色しか持たない彼は、全く周囲に馴染めていない。まるで汚れた、砕けた霊体を無理やり人間の体に押し込んで、金粉を塗ったようなものだ。どれだけ誤魔化そうとしても、やはり一目で見抜かれてしまう。 その姿は、何度見ても滑稽でしかない。 大嶽丸は彼と共に幻境に引きずり込まれた悪霊を一瞥する。その悪霊が不器用に船に乗り、櫂を漕ぎながら砂浜で「航行」を始めようとする姿を目に収めた。 幻境を作った者は、一体何がしたい? 帰ってきた彼の魂に一時の安らぎを与えるだけでなく、とっくに自我を失った悪霊達すらも物語に取り込むつもりなのだろうか? |
Lv15のストーリー
唄 |
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幻境での生活はまだまだ続く。新たな「人生」の始まりを知らせる声が聞こえる度に、大嶽丸は力が回復したと感じる。かつて海鳴の指導を受けていたから、幻境を壊す方法はそれなりに知っている。しかし徹底的に離脱することよりも、突然現れ、何の変化もない結界の中の日々を壊した幻境のことを知りたい気持ちが勝る。一体なぜ現れたのか、一体何が目的なのか。 彼は自身のぼんやりとした憶測を検証する機会が来るのを待っている。 「若き将軍は気怠そうに夢から覚めて、新しい一日を迎えた。」 今回は人間の将軍に「なった」彼は、島にある町を視察している。客寄せの声、通行人達の話し声、子供達のはしゃぎ声……目の見えない旅人がここを訪れたら、この場所の異常さに気づくことはできないだろう。 町の住民達は皆金色で、顔はぼんやりとしていた。彼らは皆幻境に巻き込まれた悪霊だ。大嶽丸のように何十回も「役を演じる」と、自我を持たないはずの悪霊達も、次第に泣き喚くのをやめた。耳障りな囁きすらもなくなると、彼らは言葉のような音を発するようになった。 金色の「人混み」に紛れた大嶽丸は、目を閉じて、周囲の騒々しく小気味良い声に耳を澄ます。 彼はため息をついた。今いる幻境の絵巻の世界は、かつて彼が体験した現実とほぼ区別がつかない。同時にはっきりと悟った。ここの現実は、悉く偽りの上に成り立っていると。 目を開けて、大嶽丸は町を出る。道すがら、はしゃいで転けてしまった子供を起こしてやる。子供は金色の顔を上げた。五官のない顔は、笑っているようだった。 これが現実と虚構の区別がつかない夢であろうと、荒唐無稽な物語であろうと、彼は知っている。自分はここに迷い込んだ客でしかなく、ただ他者の感情をぎこちなく真似ているだけだと。 もう一度目を開けると、大嶽丸は海岸にいた。 朝日を浴びて、海と島と山は悉く赤色に染まっている。それは彼の背後にある、海風に侵食された古い鳥居と同じ色だった。耳元でため息のような声が響く。「鈴鹿山の若は長き眠りより目覚め、新しい一日を迎えた。」 今回の絵巻では、彼は物語の中で自分自身になった。 大嶽丸は自身の手元に目を向ける……それは侵食されて生えてきた鱗と、タコや細い傷跡だらけの手だった。彼は少しも躊躇せずに顕明連を呼び出し、目の前に広がる海に向かってそれを振り下ろした。迸る妖力が波を巻き起こし、海と空の境界線の一角を崩した。紙の破れる音が聞こえ、太陽が撒き散らす燃える欠片が、海に浮かぶ島に落ちる。金色の悪霊達は動くのをやめ、大嶽丸と共に崩壊する幻境を見届ける。 借り物の一時の安らぎが、終わりを迎える時が来た。 |
Lv20のストーリー
奏 |
---|
赤色に包まれて、大嶽丸は目を開けた。目に映るのは見慣れた海底の景色だ。 満月はもう銀色を取り戻した。幻境の中で過ごした日々はほんの一瞬にすぎないようだ。大嶽丸が周囲を見渡すと、鈴鹿山の跡地を彷徨う悪霊達は大人しくなっていた。もう結界の境目を攻撃したり、大嶽丸を襲ってくることはないようだ。 暗闇の中、赤い屏風がやけに目立つ。屏風には島が描かれていて、その崖は朝日によって赤く染まっている。崖の輪郭から、大嶽丸はそれがかつての鈴鹿山だと分かった。 何かを悟った大嶽丸は水の中で屏風を広げた。すると案の定、屏風の中に手紙を見つけた。幻境を内包する屏風は、手紙と共に届けられていた。 彼女は毎回毎回想像もできない方法で手紙を届けてくる。心の中で文句を言ったあと、大嶽丸は鈴鹿御前からの手紙を広げた。少し読んだだけで、全ての経緯が分かった。屏風とその後ろを彷徨っている悪霊達をもう一度見て、大嶽丸は諦めたようにため息をついた。 屏風はある絵に起源するものだ。大嶽丸の推測通り、そこにはかつての鈴鹿山が描かれている。 鈴鹿御前は、とある町の小さな店でたまたま屏風を見かけたらしい。店主の話によれば、最初の絵は世界を旅する絵師の作品とのことだ。停滞期にあった絵師は、海に出た時に嵐に巻き込まれた。空が晴れるまでなんとか持ちこたえ、目覚めた絵師はある島を目にした。 雲一つない青空に、朝日の緋色に染まる海と島と山。実に絶景である。 嵐のせいで紙も絵筆も失くした絵師は、仕方なく袖を引き裂いて指先を噛み切り、大きく揺れる船の中で下絵を描いた。岸につくと絵師は家にこもって絵を描き上げた。その絵は後で屏風となった。 故郷の絵に巡り合ったのは何かの縁だと思った鈴鹿御前は、絵を買い、大嶽丸に送ることにした。しかし屏風を送るだけではつまらない。それに水中結界の中では屏風を立てる場所もないだろうと考えた鈴鹿御前は、海底にいる弟でも屏風を「楽しめる」ように、屏風に「特別な力」を与えてほしいと平安京の友人に頼んだ。 手紙に書かれた鈴鹿御前の得意げな文字を読むうちに、再び幻境の中での出来事を思い出した。その親切な「友達」に対して、大嶽丸は感謝よりももっと複雑な気持ちを抱いている。 鈴鹿御前によると、彼女はもう少し生き生きと絵にするために、ほんの少し霊気を分け与えればいいと思っていたようだ。しかしちょうど斬新な発想を求めていた絵の中の少女は、屏風の中に一つの世界を作り上げた。その後、この話は絵の中の少女の友達の耳にも入った。物語が大好きなその妖怪は、山神の伝説に着想を得て、絵の世界の流れに無数の「可能性」を付け加えた。こうして小さな世界の中に、作者でさえも結末が分からない物語がたくさん生まれた。さらにその後、鈴鹿御前は芝居とお面が好きな少女に出会った。彼女も「お手伝い」をしたがった。絵を受け取った人がその絵を楽しむ時、一人では寂しいのではないかと心配になったので、絵の中の人々に様々な役割を与えた。 こうして、「親切な人々」の協力により、もともとは何の変哲もない屏風だった物が、人々を幻境の中に送り込み、物語を体験させることのできる「宝物」となった。 手紙の最後で、鈴鹿御前はこう締めくくっていた。最近周囲で様々なことが立て続けに起きていて、屏風の力を試す暇すらないまま、大嶽丸に届けてほしいと友達に頼んだ。いつ届くかは分からないが、「絵を見て自分のことを思い出し」、悪霊達による苦しみを緩和してくれたら嬉しい、と。 悪霊達による苦しみか…… 手紙をしまった大嶽丸は、再び結界の中を彷徨う悪霊達に目を向けた。瘴気に侵された悪霊達は、何かの間違いで幻境の中に引きずり込まれた。彼らも大嶽丸と同じように、幻境の中で経験したことを覚えていて、少しだけ自我を取り戻したのかもしれない。水底の世界は、初めて静けさを迎えた。 借り物の、偽りの安らぎは、夢の外にまで及んだ。 幻境の中をぎこちなく歩き回り、人間の行動を真似ていた、いくつもの金色の人影を思い返した。石ころだらけの跡地を彷徨う悪霊達にもう一度目を向けた大嶽丸は手を伸ばし、屏風に描かれている鈴鹿山の輪郭をなぞり始めた。 故郷を恋しく思い、平和な生活を望んでいるのは、己だけではなかった。 大嶽丸は結界に近寄り、潮の流れが己の言葉を遥か遠くの場所へ届けてくれることを期待して言った。 「贈り物は受け取った。お前の友達は、本当に親切なやつだな。だが今後こういった贈り物は、もういらねえ。」 |
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