【陰陽師】花合戦2022「待宵姑獲鳥」霜月イベントの進め方と任務&報酬まとめ【毎日任務イベント】
- 最終更新日
『陰陽師』の花合戦2022「待宵姑獲鳥」霜月イベントの進め方と任務&報酬をまとめて紹介。墨染花札報酬の開放方法や花札経験値の上げ方なども記載しているので参考にどうぞ。
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花合戦2022イベント一覧 | |||
---|---|---|---|
睦月 / 1月 |
如月 / 2月 |
弥生 / 3月 |
卯月 / 4月 |
皐月 / 5月 |
水無月 / 6月 |
文月 / 7月 |
葉月 / 8月 |
長月 / 9月 |
神無月 / 10月 |
霜月 / 11月 |
師走 / 12月 |
イベント概要
イベント期間 | 11/2(水)メンテ後~12/7(水)メンテ前 |
花合戦イベントは、任務をクリアして花札経験値を集めることで、様々な豪華報酬を貰えるイベント。待宵姑獲鳥スキン「墨沁辰砂」を始め、御行ダルマや限定描画、アイコン枠など貰えるので、ぜひ参加しよう。
庭院からメニューからイベントページへ
花合戦イベントは、庭院メニューアイコン「花合戦(毎日任務)」からイベントページに行ける。
イベントの進め方
指定任務をクリアして花札経験値を獲得
指定された任務をクリアすることで「花札経験値」を貰うことができ、報酬レベルを上げることができる。花札経験値を100溜めると、報酬が1つ進む。
※任務によって貰える花札経験値は異なる
必要花札経験値 | |
---|---|
Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 83~84 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
55~56 |
※Lv30以降に獲得した経験値は、イベント終了後に銭貨に変換される
魂玉で墨染花札報酬開放
魂玉30個で通常購入すると、墨染花札報酬(下段)が開放され、より多くの報酬を獲得できる。魂玉68個でフル購入すればプラスでアイコン枠、花札経験値、勾玉を即獲得可能。課金が必要ではあるが、報酬内容は非常に豪華なので余裕がある場合は購入がおすすめ。
最初に魂玉30個で通常購入し、途中でフル購入したくなった場合は魂玉38個で購入可能。途中でフル購入した場合は、上段で開放されてる経験値分の報酬は一気に開放される。
開放報酬
魂玉 | 開放報酬 | ||
---|---|---|---|
魂玉30個 (通常購入) |
墨沁辰砂 (待宵姑獲鳥スキン) |
御行ダルマ |
絵札 (挿絵) |
魂玉68個 (フル購入) |
墨沁辰砂 (待宵姑獲鳥スキン) |
御行ダルマ |
絵札 (挿絵) |
丹羽揺・沈墨アイコン枠 (即獲得) |
花札経験値×1,000 (即獲得) |
勾玉×200 (即獲得) |
購入しない場合は上段の報酬15個のみ
購入しない場合は、上段の報酬15個のみ獲得できる。購入することで+30個の報酬が追加される(計45個の報酬)。
前回入手した20%割引券を使用可能
前回の花合戦イベントLv30報酬で入手した「花合戦20%割引券・霜月」を使うことができる。
20%割引後 | |
---|---|
通常購入 | 魂玉24個 |
フル購入 | 魂玉54個 |
※今回獲得できる割引券は次回の花合戦・師走イベントで使用可能
魂玉の入手方法と使い道 |
いいねを送って花札経験値獲得
毎日順位で友達にいいねを送れる。いいねをすることで花札経験値獲得できる。
いいね人数 | 花札経験値獲得 |
---|---|
1~4人目 | 2 ※確率で18獲得 |
イベント任務と獲得花札経験値一覧
今日(デイリー任務)
任務 | 花札経験値 | |||
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封印懸賞完成【2回まで】 |
×5 |
|||
狩り戦/陰界の門に参加【1回まで】 |
×10 |
|||
百鬼夜行参加【1回まで】 |
×5 |
|||
逢魔ボス挑戦【1回まで】 |
×10 |
|||
闘技戦闘勝利【18回まで】 |
×5 |
|||
御魂強化【1回まで】 |
×5 |
|||
結界経験値の受け取り【1回まで】 |
×5 |
|||
ハートを贈る【5回まで】 |
×2 |
|||
祈念【6回まで】 |
×10 |
|||
結界突破勝利【12回まで】 |
×5 |
|||
探索ダンジョン【7回まで】 |
×12 |
|||
覚醒ダンジョン【13回まで】 |
×6 |
|||
御魂ダンジョン【17回まで】 |
×6 |
|||
式神派遣【1回まで】 |
×5 |
今週(ウィークリー任務)
任務は、勾玉10で更新可能(更新回数5回)。週任務は月曜日の0時に更新。
簡単任務1(花札経験値20)
任務名 | |
---|---|
1 | 毎週最初のログイン |
簡単任務2(花札経験値25)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【200Pt】を消費 |
2 | 石距を【5体】倒す/怒りの石距 |
3 | 累計銭貨を【100万】消費 |
4 | 真オロチ3階以上の報酬を【2回】獲得 |
5 | 妖気封印【10回】クリア |
6 | 百鬼夜行でSRの欠片を【5枚】獲得 |
7 | 協力した封印懸賞【10回】クリア |
8 | 逢魔が時のボス戦の【トップ150】に入る |
9 | 【2体】の異なる地域鬼王に挑戦する |
10 | 今週の前進異聞挑戦【第4階】をクリア |
11 | 同心の蘭報酬を【5回】獲得する |
12 | ランク6の御魂を【10個】増やす |
13 | ランク6の御魂【3個】をランク15に |
14 | 陰陽寮任務を【40回】クリア |
15 | 百鬼戦で【3回】勝利報酬を獲得 |
16 | 式神派遣の基礎報酬以上を【6回】獲得 |
17 | 協戦式神を【10回】使用される |
18 | 共同闘技で【1回】勝利 |
19 | 封印懸賞を【3個】達成 |
20 | 闘技で男性式神を【15回】撃破する |
21 | 闘技で女性式神を【15回】撃破する |
中等任務(花札経験値50)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【400Pt】を消費 |
2 | 真オロチ5階以上の報酬を【2回】獲得 |
3 | 結界突破中雪幽魂効果【20回】発生させ勝利 |
4 | 共同闘技で【2回】勝利 |
5 | 妖気封印【30回】クリア |
6 | 【5個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSRの欠片を【10個】獲得 |
8 | 協力した封印懸賞【15回】クリア |
9 | 闘技で女性式神を【30回】撃破 |
10 | ランク6の御魂を【15個】増やす |
11 | 【5体】の地域鬼王に挑戦する |
12 | 叢原火(癡)に【10回】挑戦する |
13 | ランク6式神を【1体】増やす(転換券含まず) |
14 | 協戦式神を【30回】使用される |
15 | 陰陽寮任務を【100回】クリア |
16 | 今週の前進異聞挑戦【第7階】をクリア |
17 | 式神派遣の達成報酬以上を【3回】獲得 |
18 | 【4体】の地域鬼王に挑戦する |
19 | 封印懸賞を【6個】達成 |
20 | 石距を【10回】倒す/怒りの石距 |
21 | 闘技で男性式神を【30回】撃破する |
22 | 闘技で女性式神を【30回】撃破する |
困難任務(花札経験値100)
任務名 | |
---|---|
1 | 一日でスタミナ【600Pt】を消費 |
2 | 共同闘技で【8回】勝利 |
3 | ランク6の御魂を【20個】増やす |
4 | 【9回】協力して封印懸賞を完成 |
5 | 逢魔が時首領戦で【15位以内】に入る |
6 | 【10個】のランク6御魂をランク15まで強化する |
7 | 百鬼夜行でSSRの欠片を【1個】獲得 |
8 | 協戦式神を【30回】使用される |
9 | 式神派遣の完璧報酬を【6回】 |
10 | 累計銭貨を【500万】消費 |
11 | 封印懸賞を【9個】達成 |
12 | 百鬼戦で【6回】勝利報酬を獲得 |
13 | 真オロチ8階以上の報酬を【2回】獲得 |
14 | 今週の前進異聞挑戦【第9階】をクリア |
今月(マンスリー任務)
個人任務(花札経験値150)
任務名 | |
---|---|
1 | 闘技が八段に達する【1回】 |
2 | 累計【魂玉300】を購入 |
3 | スタミナ【3,000Pt】を消耗 |
4 | 式神スキン【3個】獲得 |
5 | ランク6式神【1体】追加(転換券含まず) |
6 | 神秘召喚【100回】 |
世界任務(花札経験値30)
任務名 | |
---|---|
1 | 墨染花札購入人数【10,000人】 |
2 | 待宵姑獲鳥が戦いに参加【50,000回】 |
3 | 墨沁辰砂の獲得人数【10,000人】 |
イベント報酬一覧
普通花札報酬
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
2 |
普通花札パック(小) |
|
4 | ||
6 | ||
8 | ||
10 |
丹羽揺アイコン枠 |
|
12 |
普通花札パック(中) |
|
14 | ||
16 | ||
18 | ||
20 |
奉為ダルマ |
|
22 |
普通花札パック(大) |
|
24 | ||
26 | ||
28 | ||
30 |
花合戦20%割引券・師走 |
※花合戦割引券を使って花合戦イベント期間中に黒染花札を購入すると、20%引きになる(次回の花合戦・師走イベントから使用可能)。
普通花札パック
普通花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
普通花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×20,000 ③スタミナ×15 |
普通花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×20、★4青吉鬼×1 ②銭貨×40,000、勾玉×5 ③スタミナ×40、桜餅×5 |
普通花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×80、桜餅×10 |
※花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
墨染花札報酬(魂玉30個で開放)
進度 | 報酬 | |
---|---|---|
1 |
墨染花札パック(小) |
|
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
墨染花札パック(小) |
神秘の霊符×1 |
6 |
墨染花札パック(小) |
|
7 | ||
8 | ||
9 | ||
10 |
絵札挿絵 |
神秘の霊符×1 |
11 |
墨染花札パック(中) |
|
12 | ||
13 | ||
14 | ||
15 |
墨染花札パック(中) |
吉運ダルマ×2 |
16 |
墨染花札パック(中) |
|
17 | ||
18 | ||
19 | ||
20 |
墨沁辰砂 (待宵姑獲鳥スキン) |
吉運ダルマ×1 |
21 |
墨染花札パック(大) |
|
22 | ||
23 | ||
24 | ||
25 |
墨染花札パック(大) |
吉運ダルマ×3 |
26 |
墨染花札パック(大) |
|
27 | ||
28 | ||
29 | ||
20 |
御行ダルマ |
吉運ダルマ×1 |
墨染花札パック
墨染花札パック | 報酬 (いずれか1つ選択) |
---|---|
墨染花札パック(小) |
①オロチの逆鱗×10 ②銭貨×60,000 ③スタミナ×50 |
墨染花札パック(中) |
①オロチの逆鱗×10、逢魔の魂×5、★5青吉鬼×1 ②銭貨×100,000、勾玉×10 ③スタミナ×100、桜餅×10 |
墨染花札パック(大) |
①オロチの逆鱗×20、逢魔の魂×10、★6青吉鬼×1 ②銭貨×200,000、勾玉×20、スキン券×10 ③スタミナ×200、桜餅×20、御行ダルマ(欠片)×1 |
墨染花札パックは、パック内の報酬の中からいずれか1つを選択して受け取ることができる。
丹羽揺・沈墨アイコン枠(フル購入で即獲得)
絵札挿絵(レベル10で獲得)
待宵姑獲鳥スキン「墨沁辰砂」(レベル20で獲得)
18魂玉でレベルアップ可能
18魂玉を使うことで1レベルアップできる。どうしても期間内に終わらない場合のみ購入を検討しよう。
必要花札経験値 | |
---|---|
Lv0 ~ Lv30 | 3,000 |
1日辺りの目安 | 83~84 |
1日辺りの目安 (フル購入者) |
55~56 |
レベルアップ思い出報酬
レベル5、10、15、20に達すると挿絵イラストが解禁されていく。レベル20に達すると「雁の伝書」挿絵を入手できる。画面左下「思い出」から進行状況を確認できる。
雁の伝書挿絵
イベント商店の概要と復刻スキン
過去の花合戦スキンを購入可能
商店では、過去の花合戦スキンを購入することができる。過去スキンは以前の同月の商店に限定されており、今月は雪童子スキン「墨染雪舞」、久次良スキン「海風流焔」。
花合礼貨50枚または魂玉68で購入可能
スキンは、花合礼貨50枚か魂玉68で購入することができる。花合礼貨は、花合戦のレベルが1アップするごとに1枚獲得できる。
花合礼貨が足りない場合、一定の魂玉を消費して不足分を補足できる。また、余った花合礼貨は運営チームが用意した他のアイテムと交換可能。
イベントストーリー
Lv5のストーリー
初めての書簡 |
---|
小鳥の囀りが朝日を呼び起こし、涼しい秋風が机を吹き抜け、線香の煙を掻き乱すと同時に、一通の手紙を巻き上げた。手紙が地に舞い落ちる前に、さっきまでいなかった小鳥が突然現れ、手紙をくわえて机に戻ってきた。その後、小鳥は消え、朱色の羽だけが残った。軽やかな羽を載せた手紙は、そのまま動かなくなった。 遠くから子供達のはしゃぎ声が聞こえる。部屋の主はまだ旅から戻っておらず、燃え尽きることのない線香と秋風だけが机を埋め尽くす手紙を慰める。 一番上にある手紙は何度も繰り返し読まれたようだ。黄ばみとくっきりとした跡が見える。 「先生、お久しぶりです。勝手に出て行った私を許してください。」 「いつだったか、先生と共に山で真宵姉さん達を見送りましたね。今度は、私が同じ道を辿る番です。皆と違って、私は直接別れを言う勇気を持っていません。こうして夜中にこっそり出ていき、後で手紙を出すことしかできませんでした。」 「別れを言いたくないわけではありません。先生の顔を見たら、勝手に出てきた勇気や決意が全て未練に変わり、出て行くのが嫌になるのを恐れています。先生にこんなに弱い一面を見せたら、きっとまた剣道の修行を増やされるでしょう。もちろん、分かっています。私達が真剣に決めたことなら、先生は決して止めたりしません。」 「ここ数年いつも山の中で暮らしていたのに、滅多に山を降りませんでした。こういう場所にやって来るのは、無計画に村の中に入り込んだ時以来です。今思い返せば、やっぱりちょっと恥ずかしいです。一族の決まりや両親の言い付けに不満を感じただけで、未熟なまま家出するなんて。幸い妖怪や悪い人に出会うことなく、先生のところにたどり着きました。」 「幼い頃の私は、きっとたくさん心配をおかけしたでしょう。貴族だからといつも尊大に、わがままに振る舞っていました。もちろん、おかげで何度も先生にお説教されたり、罰せられたりしました。」 「私が変わることができたきっかけになったも、先生のお説教です。あの日、修行が嫌になった私は周囲に当たり散らしていました。自分はここの平民や妖怪とは違うだの、家に帰るだのと言っていました。ここに来たのは自分の選択だったということを忘れて。あの時、冷静に私を見つめながら、先生は他の子を指してこう仰いました。」 「先生はこう仰いました……もちろんあんたは彼らとは違う。あんたにはまだ帰る場所があるけれど、彼らは、帰る場所なんてないさね、と。」 「その言葉を聞かされた後、泣いたことを覚えています。生まれてからずっと周りの人に大切にされてきた私は、その瞬間に、ようやくぼんやりと世界の残酷さを垣間見ました。まだまだ理解できませんでしたが、それでも怖くなって泣きました。あれは所謂、成長に伴う痛みだったのでしょう。」 「今ようやく一人前になった私は、自分の目で世界を見ると決めました。先生がこの桃源郷を作った理由が知りたいのです。そして最後には、先生のような人になりたいと思っています。」 「先生の言い付けと教えは、私が進むべき道を示してくれます。」 「手紙に麓の店で買った線香を添えております。真宵姉さんが気に入っていた香りのはずです。それでは、お体にお気をつけください。」 「山の麓にて、先生の弟子より。」 |
Lv10のストーリー
語りかける絵 |
---|
唐傘を差した旅人が町に入った。場所は辺鄙だが、平安京に勝るとも劣らない賑やかな町だ。そして一番不思議なのは、ここは人間だけでなく、様々な妖怪も出没していて、人間のように暮らしていることだ。だから朱色の翼で傘を差す旅人を目にしても、町の人々は驚くことなく、普通の客であるかのように彼女と接している。 彼女は袖の中から一通の手紙を取り出した。とっくに黄ばみ、墨が滲んでしまった手紙は、長い長い旅を経てようやく目的地に届けられたようだ。 傘を差した妖怪は、手紙と照らし合わせながら周囲の建物を見て、手紙に書かれている場所を探している。何度も立ち止まった後、彼女はある店に入った。店主は微睡みの中から目を覚ましたばかりで、気怠そうに客人を歓迎する。 軽く頷いて傘をしまった客人は、商品について説明する店主の言葉に耳を傾ける。店の中の時間はまるで止まっているようだ。置かれているものは、昔のままだった。 彼女はとある絵を見つめる。山林、小屋、滝、林の中ではしゃぐ子供達……特に上手な絵ではない。むしろごく普通の山水画と言うべきだ。絵の空いているところには、作者の筆の勢いが見られる文字が二行書かれている。 「ことり、ことり、いつか旅立ち。」 「ことり、ことり、すでに旅立ち。」 絵を見つめている客人に店主が話しかけようとした瞬間、客人が突然店主のほうに振り向いた。彼女は折りたたまれた手紙を取り出し、荷物を預けるにはいくらかかるかと聞く。店主はしばし考えたあと、金額は言わずにそのまま手紙を受け取り、それを山水画の隣の机に置いた。 「結構です、ただの手紙ですから。この絵の隣に置いておきましょう。」 赤い羽の客人は店主に礼を言うと、再び傘を差して出て行った。 人ごみに紛れていく赤い姿を見て、好奇心を抑えきれなかった店主が聞く。 「この絵の作者をご存知ですか?」 机に置かれた手紙から、いくつかの言葉が見えていた。 「……外で旅をすればするほど、皆と一緒に過ごした村での日々を恋しく思います。波乱に満ちた日々を体験してみて、ようやくあなたの優しさや気苦労、そして人間と妖怪を区別しなかった村での生活の大切さを理解できるようになりました。しかし残念ながら、私はもう子供ではありません。知らないふりをして、あなたに守られる生活を続けることはできません。外の世界にも、私にできることがあります。あなたの教えを無駄にはしません。」 傘を差した女は、店主のほうに振り向いて頷いた。 「あの子はあたしの弟子さね。」 |
Lv15のストーリー
過去の書 |
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町の裏山へ通じる道は、長い間荒れていた。自由に育った雑草は、人の腰に届きそうなくらい高い。傘を差した旅人は朝露に濡れる雑草の中を通り抜けたが、その服は少しも濡れていなかった。彼女が通ったところでは、煙の中から小鳥が生まれる。小鳥が羽ばたくたびに、雑草が綺麗に刈り取られる。しばらくして、人が通れる細道が出現した。 彼女は止まることなく、山道を進んでいく。ついに彼女は山頂、この旅の目的地に辿り着いた。 まだ早朝だが、柔らかい朝日が山頂にも降り注ぐ。陽の光を浴びながら、彼女は袖の中から何通もの手紙を取り出し、繰り返し読んでいる。手紙の大きさはまちまちだった。美しい絹を使ったものもあれば、汚い草紙もある。黒い染みのついた手紙は、書かれている文字が分かりづらくなっている。 彼女は真剣に手紙を読み、言葉の中からあの時のわがままな少女の面影を探し出そうとしている。 「……思った通り、両親は私のことを一族の恥だと思っています。あの時家出した娘のことは、もう誰も覚えていません。別にいいんです。私にとっては、先生と皆が家族のような存在ですから。とはいえ、うちの使用人に追い払われた時は、やっぱりちょっと悲しかったです。でも平気です。先生だって村や皆のために、悪く言われたこともあっただろうと思ったら、私の置かれている状況もそんなに悪いものではないと思えました。私は私の行動を以て、私は間違っていないと証明してみせます。」 「……この手紙の字はあまり綺麗ではありませんが、お許しください。この前悪い妖怪から数人の旅人を助けた時に、運悪く怪我をしてしまいました。でも安心してください、大した傷ではありません。この前先生の返信を受け取った時は、とても嬉しかったです。でも先生に心配されるのは少し恥ずかしいです。わざと隠しているわけではありません。先生に心配をかけたくないだけです。やっぱりこの手紙も出さない方がいいかもしれません。先生がお読みになったら、また心配をかけてしまうでしょう。」 「……この前偶然真宵姉さんと会って、おうちに招待されました。真宵姉さんは家族を紹介してくれました。悪い妖怪が襲ってきた時、真宵姉さんと仲間達が身を挺したおかげで、村を守れたそうです。私も真宵姉さんみたいになってみせます!あちこち旅するのもいいですが、そろそろどこかに定住することも考えるべきかもしれません。先生は、どう思われますか?」 「山の中で子供を拾いました。この子はあの時の私のように、家出した子供かもしれません。この子を見ていると、思わず昔の自分のことを思い出してしまいます……もしかしたら、昔の私はこの子よりも世話が焼けたかもしれません。本当にありがとうございました!」 「……助言頂き、大変勉強になりました!最近は、いつも旅をしています。考え事をしていて、長い間手紙を出していなかったことにようやく思い当たりました。手紙に私の手製の線香を添えました。気に入っていただけると嬉しいです。先生のご無事をお祈りしております。」 「また忙しい合間を縫って手紙を書くことになりました。汚い字ですがお許しください。気づけば私は、両親とよく似た道を選んでいました。でも官員になれば皆が平和に暮らせる場所を、先生のように俗世間から離れた人間と妖怪が共存する桃源郷を作れると考え、どんな困難があっても辞さない覚悟を決めました。」 「…………町の再建がようやく今日完了しました。私は皆に黙って山頂に登り、麓の町を眺めながら、月光のもとで手紙をしたためています。以前の私はいつも、自分の力に限りがあることを嘆いていました。でも、こうして山の下の明かりを眺めていると、ようやく少し分かってきました。成し遂げられなかったことよりも、自分が守り抜いたもの、創り上げたものの方がずっと大切なんですね。今の私は、先生の悩みを理解できたと思います。先生の期待を裏切っていなければいいのですが。先生の言い付けと教えは、今も変わらず私の進むべき道を示してくれています。」 最後の手紙を読み終えた時、傘を差す旅人の後ろで足音がした。 「あなたは……」 |
Lv20のストーリー
伝えぬ言葉 |
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声の主は桶を提げた女性だった。彼女は少し困惑した様子で、目の前の傘を差した妖怪を見ている。 「姑獲鳥と呼んでおくれ。」赤羽の妖怪は優しく微笑み、悪意がないことを示す。 「……あっ!その名前は!」女性は驚いて口を抑えた。落ち着くと、にはにかむように笑って説明してくれた。 「父からあなたのことを聞いたことがあります。父は……父の母、つまり私の祖母から聞いたようです。」好奇心を刺激された女性は前に出て、こっそり目の前の妖怪を観察する。 「以前はよく父とここに来ていましたが、父は年をとって、足腰が弱くなってきました。私も店のことで忙しく、なかなか時間が作れませんでした。今日は山道に生えた雑草を刈るつもりだったのですが、私が来たときには既に刈られていました。あなたが刈ってくださったんでしょう?本当にありがとうございます!」 「お婆さんは……」姑獲鳥は少し言い淀み、そして微笑むと、振り向いて明け方の朝日を見ながら、こう聞いた。「お婆さんはどんな人だったんだい?」 彼女は少し考えてから、こう答えた。「とても素晴らしい、とても偉大な人です!」 「裏山に来る途中で、きっと町をご覧になったでしょう。今日のこの町があるのは、全て祖母のおかげなんです!幼い頃からずっと父に、彼らがどうやって出会ったとか、その後ここで暮らす妖怪と共に悪い妖怪と戦っていたとか、最終的には小さな村をこのような賑やかな町に変えたとか、色々な話を聞かされてきました。」 「私の記憶の中の祖母は、有言実行で仕事が早いです。確固たる信念を持っていて、一度決めたことを簡単に変えたりはしません。きっと……あなたの教えのおかげです。」 前に出た女性がゆっくりと屈む。桶の中から雑巾を取り出した彼女は、墓碑を拭き始めた。 「……本当に決意が固い人でした。年をとっても、じっとしていることはありませんでした。いつも人助けをしていました。」 「あなたも祖母に会いに来られたのですか?」 頷いて女性の傍に来た待宵姑獲鳥が、彼女と共に墓碑を眺める。 過ぎ去った数十年の月日は一瞬だったように感じる。時間が残した痕跡が刻まれた石碑を見ながら、待宵姑獲鳥はなぜか遠い昔のあの子の姿を思い出した。不満気な顔で村で拗ねたり、はしゃいで走り回ったりする姿だ。目を閉じてさっき読んだ手紙のことを思い返すと、あの子がどんな状況下で手紙をしたためたのか容易に想像できる。 薄い手紙は、彼女の一生を記していた。 「妖怪の寿命は、ただでさえ人間より長い。教育者であるあたしは、よりそれを実感する。あたしは……いつも子供たちを見送っている。」 嘆きに満ちた言葉を聞いた女性が振り返り、自分と同じくらいの若さの顔を持つ妖怪を見る。 「でもあなたの弟子達にとって、あなたとあなたの教えは、一生の宝物です。」 「あなたは彼らの思い出であるとともに、これからもたくさんの人々に進むべき方向を示すのでしょう。」 白む空の下、姑獲鳥は墓碑の前で一本の線香に火をつけた。年季物の線香は湿っているようで、簡単には燃えない。そもそも素人が作ったものらしく、両端に凸凹がある。 時を越えた線香が燃え、一筋の煙が朝日の中で立ち昇っていく。煙の中から小鳥が何匹も現れた。小鳥達はそれぞれ手紙をくわえ、届かぬ空へと飛んでいく。まるで大雪のようだ。それはまた挨拶にも、別れにも、記念にも似ていた。 |
花合戦2022イベント一覧 | |||
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