【陰陽師】招福座敷童子(しょうふくざしきわらし)の評価・おすすめ御魂・出現場所
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「招福座敷童子(しょうふくざしきわらし)/SP座敷童子」の評価、ステータス、スキルを掲載!招福座敷童子の特徴を確認して、陰陽師の攻略に役立てよう!
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同一式神 |
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座敷童子 |
「招福座敷童子」の基礎情報
総合評価 | 6.5/10.0点 |
PvE評価 | 4.5/10.0点 |
PvP評価 | 8.5/10.0点 |
レア度 | |
攻撃タイプ | 全体牽制 補助 |
入手方法 | 召喚 百鬼夜行 |
登場場所 | - |
声優・CV | 日本語:竹内順子 中国語:Kiyo |
中国名 | 招福座敷童子 |
英語名 | Fortunegiver Zashiki |
アイコン |
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ダンジョン適正度
PvE評価 | PvP評価 |
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星6推奨度 | 所持しておきたい数 |
★★★☆☆ | 1体 |
活躍場所 | |
PvP重視兼PvE型 |
※完全サポーターのため、PvP評価での「火力」は点数に加味していない。
全コンテンツ評価
探索ダンジョン | 御魂ダンジョン | 覚醒ダンジョン |
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1/5点 | 1/5点 | 1/5点 |
御霊ダンジョン | 結界突破 | 闘技 |
1/5点 | 5/5点 | 5/5点 |
叢原火 | 日輪の隕 | 永生の海 |
1/5点 | 1/5点 | 1/5点 |
真オロチ | レイド | 鬼王襲来(麒麟) |
4/5点 | 2/5点 | 2/5点 |
陰界の門 | 異聞ダンジョン | 地域鬼王 |
2/5点 | 5/5点 | 2/5点 |
首領退治 | 狭間暗域 | 妖気封印 |
2/5点 | 2/5点 | 2/5点 |
経験値妖怪 | 銭貨妖怪 | 石距 |
2/5点 | 2/5点 | 2/5点 |
年獣 | イベント(※) | |
2/5点 | 2/5点 |
※イベントによって点数が大幅に左右される
「招福座敷童子」のスキル
スキル1:ダルマ出撃
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 幸せとは、家族の側にいること。 ダルマで敵単体を攻撃し、目標に攻撃力の100%相当のダメージを与える。 【福運】 [共通、印]最大75重。福運を15重獲得するたびに、自身が制御効果または放逐を受けていない限り、直ちに「童抽選」を発動し、ランダムに発動していない基本効果を獲得する。上限に達して「童抽選」を発動すると重数をリセットする。【制御効果】 凍結、昏睡、混乱、嘲罵、沈黙、縛り、変幻、スタン、挑発、上級凍結、影縛、結霜、拘魂、沈淪以上は全部制御効果に属している。後ろの8つはかき消せず、結霜は解除できない。【放逐】 行動不能。敵に選択されない。行動ゲージ位置固定。パッシブスキルと装備した御魂無効。ダメージと回復無効、バフとデバフ無効。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | ダメージが105%にアップ |
Lv3 | ダメージが110%にアップ |
Lv4 | ダメージが115%にアップ |
Lv5 | ダメージが125%にアップ、福運を2重獲得 |
スキル上げ優先度 |
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★★★☆☆ |
スキルモーション |
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スキル2:福運貯め(パッシブ)
詳細 | |
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種類 | |
効果 | 慌てなくても大丈夫。逃した幸運は、たまっていくから。 唯一効果。 今日の運勢は?他の味方が鬼火を1点消費するごとに、自身が福運を1重獲得する。 【福運】 [共通、印]最大75重。福運を15重獲得するたびに、自身が制御効果または放逐を受けていない限り、直ちに「童抽選」を発動し、ランダムに発動していない基本効果を獲得する。上限に達して「童抽選」を発動すると重数をリセットする。【唯一効果】 同じ式神が複数いても、このスキルを発動するのは一体のみである。【基礎確率】 確率は効果命中に影響されます。【制御効果】 凍結、昏睡、混乱、嘲罵、沈黙、縛り、変幻、スタン、挑発、上級凍結、影縛、結霜、拘魂、沈淪以上は全部制御効果に属している。後ろの8つはかき消せず、結霜は解除できない。【変化】 駆除不可、行動不能。式神のパッシブスキルは発動しなくなる。【放逐】 行動不能。敵に選択されない。行動ゲージ位置固定。パッシブスキルと装備した御魂無効。ダメージと回復無効、バフとデバフ無効。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | 自身の初期効果抵抗が50%以上の場合は優先的に「大吉ダルマ」を発動し、それうでなければ優先的に「招福ダルマ」を発動する。 |
Lv3 | 「童抽選」でレア効果:「御行ダルマ」を開放する |
Lv4 | 「童抽選」で激レア効果:「福運ダルマ」を開放する |
Lv5 | 福運が上限に達した時に「童抽選」を発動すると、必ず「福運ダルマ」を獲得する。 |
スキル上げ優先度 |
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★★★★★ |
スキルモーション① |
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スキルモーション② |
スキルモーション③ |
童抽選・招福ダルマ
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 基本効果。味方全員の被ダメージ軽減効果が30%アップする、2ターン持続。 |
童抽選・奉為ダルマ
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 基本効果。味方全員のダメージと被ダメージ軽減効果が15%アップする、2ターン持続。 |
童抽選・大吉ダルマ
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 基本効果。味方全員の自身の初期効果抵抗の60%を付与する、2ターン持続。効果期間中に味方が効果抵抗を発動した場合、行動ゲージが30%アップする(1回限り)。 |
童抽選・御行ダルマ
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 9%の確率で出現するレア効果。直ちに全ての基本効果を獲得し、追加で味方全員のダメージを30%アップする、2ターン持続。 |
童抽選・福運ダルマ
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 1%の確率で出現する激レア効果。直ちにレア効果を獲得し、100%の基礎確率で2ターンの間敵全体を変化させる。 |
スキル3:魂火厄祓
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 追加で最大3点の鬼火を消費する。鬼火を1点消費するたびに、自身が福運を2重獲得する。 味方全員に福運・守を付与する、1ターン維持。自身の発動ターン終了時に制御効果または放逐を受けていない場合、追加で「童抽選」を1回発動する。 【福運】 [共通、印]最大75重。福運を15重獲得するたびに、自身が制御効果または放逐を受けていない限り、直ちに「童抽選」を発動し、ランダムに発動していない基本効果を獲得する。上限に達して「童抽選」を発動すると重数をリセットする。 【福運・守】 [バフ、印]自身の最大HPの30%以上のダメージを受ける時に消費され、そのダメージを25%下げる。【制御効果】 凍結、昏睡、混乱、嘲罵、沈黙、縛り、変幻、スタン、挑発、上級凍結、影縛、結霜、拘魂、沈淪以上は全部制御効果に属している。後ろの8つはかき消せず、結霜は解除できない。【放逐】 行動不能。敵に選択されない。行動ゲージ位置固定。パッシブスキルと装備した御魂無効。ダメージと回復無効、バフとデバフ無効。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | 福運・守の効果抵抗が追加で30%アップ |
Lv3 | 福運・守の被ダメージ軽減効果が35%にアップ |
Lv4 | 福運・守使用後、追加で目標の行動ゲージが30%アップする |
Lv5 | 追加で「童抽選」を発動する時に鬼火を3点獲得する |
スキル上げ優先度 |
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★★★★★ |
スキルモーション |
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スキル上げ優先度について |
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★★★★★:最優先で上げた方が良い(上げないと使えない) ★★★★☆:上げないと使えない場合がある ★★★☆☆:上げた方が良い ★★☆☆☆:優先度は低い ★☆☆☆☆:上げなくても良い |
式神鑑賞
「招福座敷童子」の強い点
味方にランダムなバフを付与
招福座敷童子は、スキル3使用後または福運を15重獲得するたびに、童抽選を発動できる。童抽選は、5つのダルマの中からランダムに発動され、様々なバフ効果を獲得できる(未発動の基本効果優先)。
初期効果抵抗が50%以上あれば、大吉ダルマを優先的に発動されるので、使用する際は、最低でも50%までは上げておきたい。また、レア効果である御行ダルマは9%、福運ダルマは1%の確率なので、福運が溜まる前は非常に出づらく、運要素が強い。
福運が上限の75層に到達すると確定で福運ダルマが発動するので、時間は掛かるものの発動できれば超強力。
福運の獲得方法 |
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通常攻撃で2層獲得 |
味方が鬼火を1点消費するたびに1層獲得 |
スキル3で鬼火を1点消費するたびに2層獲得 ※最大3点消費で6層獲得 |
各ダルマの効果
ダルマ | 効果 |
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招福ダルマ | 全体ダメージ軽減率+30% |
奉為ダルマ | ①全体与ダメージ+15% ②全体ダメージ軽減率+15% |
大吉ダルマ | ①全体に招福座敷童子の初期効果抵抗の60%分を付与 ②味方は抵抗時に行動ゲージ+30% |
御行ダルマ | ①招福/奉為/大吉ダルマの効果を全発動 ②全体与ダメージ+30% |
福運ダルマ | ①御行ダルマの効果を発動 ②敵全体を100%の基礎確率で2ターン変化 |
味方全体に福運・守を付与
招福座敷童子は、スキル3発動で味方全体に福運・守を付与する。福運・守は最大HP30%を超えるダメージを受けると、そのダメージを35%ダウンできるので、高火力にも耐えられる可能性がある。素早さが126と閻魔の次に高いので、閻魔BAN状況であれば速攻パーティにも対応可能。
また、効果抵抗も30%アップするので制御効果にも強く、福運・守が消費された時、行動ゲージも30%アップできるので回転率も上がり優秀。
「招福座敷童子」の弱い点
運要素が強い
童抽選の御行ダルマと福運ダルマは、出現確率が非常に低く狙って出すことはできない。発動できれば非常に強力ではあるが安定はしないので、他のサポート式神で耐えながら福運を溜めるのが無難。
鬼火供給納能力は高くない
招福座敷童子は、スキル3で鬼火を最大3点使用し、童抽選発動後に鬼火を3点獲得できるので、プラスマイナスゼロとなる。鬼火が3以下の時に発動すればプラスになるが、福運の獲得数が減るという点ではデメリットとなる。
安定して鬼火供給や福運を溜めたい場合は、別の鬼火式神と一緒に編成するのがおすすめ。
「招福座敷童子」に装備させるオススメ御魂
オススメ御魂
御魂 | セット/効果 |
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地蔵の像 |
【地蔵の像×4 + 抵抗/防御/HP×2】会心を受けたとき、ダメージの10%を吸収。さらに30%で他味方にも発動。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
共潜 |
【共潜×4 + 抵抗/防御/HP×2】ターン終了後、ランダムに味方のデバフ状態を1つ駆除する。ターン中にダメージを与えなかった場合、追加でランダムに味方のデバフ状態を2つ駆除する。 |
招き猫 |
【招き猫×4 + 抵抗/防御/HP×2】ターン開始時、50%で鬼火を2点獲得。 |
火霊 |
【火霊×4 + 抵抗/防御/HP×2】1ターン目に鬼火を3点獲得する。 |
釣瓶火 |
【釣瓶火×4 + 抵抗/防御/HP×2】ターン終了後に鬼火ゲージを1つ追加し、同時に現在のHP比率の最も低い非召喚物の味方目標のHPを自身の防御力の700%相当分回復する。 |
玉樹 |
【玉樹×4 + 抵抗/防御/HP×2】味方が攻撃を受けた場合、25%の確率で相手の鬼火を1つ消す。多段攻撃は効果重複なし。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
蛤の精 |
【蛤の精×4 + 抵抗/防御/HP×2】戦闘開始時、1ターンの間味方全体に自身のHPの10%のダメージを吸収するバリアを発生。 |
返魂香 |
【返魂香×4 + 抵抗/防御/HP×2】ダメージを受けた場合、25%の基礎確率で相手を1ターンスタンにする。複数回攻撃でも1回しか発動できない。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
御魂位置 | オプション |
---|---|
壱(左上) | 【メイン】攻撃力【サブ】素早さ,効果抵抗,追加HP |
弐(左) | 【メイン】素早さ【サブ】素早さ,効果抵抗,追加HP |
参(左下) | 【メイン】防御力【サブ】素早さ,効果抵抗,追加HP |
肆(右下) | 【メイン】効果抵抗 / 追加HP / 追加防御力【サブ】素早さ,効果抵抗,追加HP |
伍(右) | 【メイン】HP【サブ】素早さ,効果抵抗,追加HP |
陸(右上) | 【メイン】追加HP / 追加防御力【サブ】素早さ,効果抵抗,追加HP |
御魂設置例
御魂 | 例 |
---|---|
パターン① | ①効果指標:素早さ └弐:素早さ └肆:効果抵抗 └陸:追加HP |
パターン② | ①効果指標:素早さ └弐:素早さ └肆:追加HP/追加防御力 └陸:追加HP/追加防御力 ②効果抵抗:50% |
パターン③ | ①効果指標:効果抵抗 └弐:素早さ └肆:効果抵抗 └陸:追加HP ②素早さ:任意 |
「招福座敷童子」のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | (105) | |
HP | (1,174) | |
防御 | (80) | |
速さ | (126) | |
会心率 | (8%) | |
会心ダメージ | 150% |
レベル40のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | 2,224 | |
HP | 12,532 | |
防御 | 472 | |
速さ | 126 | |
会心率 | 8% | |
会心ダメージ | 150 |
「招福座敷童子」と相性が良い&対策式神
招福座敷童子と相性が良い式神
式神 | 理由 |
---|---|
須佐之男 |
攻撃スキルがないため、天威をデメリットなく発動可能。 |
季 |
童抽選の発動にも季霊が反応するので、攻撃回数が多い。 |
鬼火消費する式神全般
招福座敷童子は、味方が消費した鬼火数に応じて福運を獲得できる。そのため、鬼火消費が少なかったり通常攻撃主体の式神では福運を獲得しづらいので、鬼火消費する式神全般との相性が良い。
鬼火供給式神
招福座敷童子は、鬼火供給が高い式神ではないので、一人では味方全体の鬼火をカバーできない。そのため、流光追月神や千姫のような鬼火供給能力が高い式神と一緒に編成することで、鬼火回りが良くなる。
招福座敷童子の対策になる式神
式神 | 理由 |
---|---|
閻魔 |
招福座敷童子より素早さが1高いので、先手を取りやすく、変幻や沈黙で制御可能。 |
制御効果で対策可能
招福座敷童子は、効果抵抗は高いものの制御効果を免疫できるわけではない。そのため、制御効果を付与することでスキルを発動できなくなる。
また、パッシブ封印することができれば、福運自体を発動できなくなるので対策におすすめ。
「招福座敷童子」のオススメパーティ
パーティ例①(速攻対策)
陰陽師 | ||||
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|
||||
式神(左から行動順) | ||||
バラ | 自由枠 |
式神/行動順 | 御魂/ポイント |
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閻魔 (1速) |
【効果指標】素早さ②素早さ ④⑥自由 |
招福座敷童子 (2速) |
【効果指標】素早さ②素早さ ④抵抗/HP ⑥HP/防御 |
滝 (3~5速) |
【効果指標】素早さ 【2セット】防御力 【会心率】任意(40%)②素早さ ④⑥防御 |
鯨汐千姫 (3~5速) |
【効果指標】与ダメージ 【2セット】防御力②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 |
安倍晴明 (5~6速) |
・神楽でも可 |
自由枠 | ・言霊 ・願紡縁結神 ・鬼王酒呑童子 ・不知火 ・渺念蛍草 ・禅心雲外鏡 ・蝉氷雪女 ・天剣刃心鬼切 ・蒼風一目連 ・尋森シシオ ・修羅鬼童丸 ・須佐之男 ・季 ・不見岳 ・雲外鏡 ・千姫 ・かぐや姫 ・鈴彦姫 ・一目連 ・御饌津 ・彼岸花など |
パーティ例②(速攻対策)
陰陽師 | ||||
---|---|---|---|---|
|
||||
式神(左から行動順) | ||||
式神/行動順 | 御魂/ポイント |
---|---|
招福座敷童子 (1速) |
【効果指標】素早さ②素早さ ④抵抗/HP/自由 ⑥HP/防御/自由 |
滝 (2速) |
【効果指標】防御力 【会心率】任意(40%) 【素早さ】210以上②素早さ ④⑥防御 |
蒼風一目連 (3速) |
【効果指標】与ダメージ 【2セット】防御力 【会心率】120%②素早さ ④攻撃 ⑥会心/会心DMG |
不知火 (4~6速) |
【効果指標】HP 【2セット】防御力②④HP ⑥HP/防御 |
鬼王酒呑童子 (4~6速) |
【効果指標】回復量 【2セット】防御力 【会心率】100%②④HP ⑥会心DMG/会心 |
神楽 (4~6速) |
・晴明でも可 |
「招福座敷童子」の伝記(ネタバレ注意!)
伝記一
夢の中で、座敷童子は久々に母と一緒にいる時を夢見た。 お母さん、ごめん。 幸運をもたらす妖なのに、お母さんを引き留めることができなくて…… 幸運なんて、一体何の意味があるんだ…… もう、この子ったら。母親にとってはね、自分の子供と一緒にいられるのが、一番の幸せなんだからね。 幸運の意味は、お前自身で探さなくてはいけないのよ。 だっておまえ自身が、みんなに幸せをもたらす力の持ち主なんだから。 分かってる…… そんな顔、あなたに似合わないわ。さあ、もっと笑って。 夢から覚めた座敷童子は、母の言葉を胸に抱き、人々に幸せをもたらしていくと心に決めた。 夢から覚めても、お母さんの言葉は耳から離れない。まるでお母さんが側にいるかのようだ。 お母さんは空の上から見守ってくれているのかな。心配しないで。私、友達をいっぱい作ったから。 みんなとの付き合いの中で、一つ分かったことがある。 それは、家族と一緒にいられることが一番の幸運だということ。 |
伝記一開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
招福座敷童子をレベル40にする |
×5,000 |
伝記二
ねぇねぇ、座敷わらし。一緒に遊びたいから、ダルマを説得してよ。俺は凛々しい、武士様役だから! ねぇ、座敷わらし。お空へ連れててよ!私も大きくなったら、飛べるものを作りたいの! 子供たち。今日の稽古を忘れてはならないよ。座敷童子、あんたもね。 ええと…… しばらくの付き合いを経て、姑獲鳥姉さんや子供たちは私のことを家族のように思ってるようだった。だけどしばらくして私は、みんなと別れることを決めた。 姑獲鳥姉さんは言った。「もっと一緒にいたいけれど、雛の巣立ちを喜ばない大人はいないよ、疲れた時は、いつでも戻ってきていいからね」って。 私は決めた。もっとたくさんの人たちに幸運を届けると……。 |
伝記二開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
招福座敷童子のスキルレベルを8回上げる | 招福座敷童子の欠片 ×10 |
伝記三
家族と一緒にいられず、悩む人々。 ううう……今日帰ってくるんじゃないの? 会いたいよ…… <雪かきをしていた後、ほっと一息つく> こりゃあ今日は帰れそうもないな。この積もった雪を取り除かないと、人も馬車も滑ってしまうからなぁ……" あぁ、帰り道はどっちだったかのぉ。 家族に会いたい人々に、幸運を届けなくちゃ……。 みんな、私に任せて……。すぐに幸運を届けてあげるから! まずは、道に迷ったお年寄りを、お家に導こう。 お父さん! やっと見つけたましたよ。さぁ、一緒に家に帰りましょう。 え……?どうしてここにいるのが分かったんじゃ? かわいい女の子が教えてくれたのよ。 次に……家のために頑張っている大人に心を温める贈り物を贈ろう。 なんなんだ、これは! 道の雪が全部溶けてしまったぞ。お前たちのやることはもうなさそうだな。 っていうことは……家に帰れるのか?ついてるな! 最後に、寂しがる子供と友達になってあげよう。 ただいま!帰ってきたぞ! 父さん、母さん、おじいさん! 一人で留守番してて怖かっただろう。 そんなことないよ!だってたくさんのダルマさんが僕と一緒に遊んでくれたもん。ほら、ダルマさんたちはこっちに……あれ?いなくなった? やっぱり家のほうが温かいのぉ。ほっほっほ。 家々に幸福と繁盛が届きますように! 平安京は陰陽師さんと式神達の故郷……私が守ってみせる! |
伝記三開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
闘技または模擬戦でスキル「童抽選・福運ダルマ」を発動し勝利する |
×10 |
「招福座敷童子」の紹介
風車がぐるぐる回り、ダルマに囲まれた彼女は、町を駆け巡り、人々に幸運をもたらす妖怪である。
欲張ると、逆にからかわれてしまうかもしれないが、小さな幸せを願うならば、彼女に祈りを捧げるに限る。
特に子供を贔屓するため、子供たちからは神様だと思われている。
ただの勘違いだけど、無邪気な子供たちの夢を壊す必要はないでしょう?
風車に小さな神社の飾りをつけた彼女は、素朴な願いを集めている。
心配はいらない。どんなに奇想天外な願いでも、彼女は真面目に聞いてくれるから。
陰陽師「式神図鑑」より
「招福座敷童子」のセリフ一覧
※編集中
「招福座敷童子」のイラスト
通常 |
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イラスト1 |
「招福座敷童子」のストーリー
福運配達
かくれんぼ |
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【座敷童子】 「陰陽師様!ご健康とご多幸をお祈り申し上げます!それと、富貴福沢をお祈り申し上げます!この言葉、恵比寿じいさんが教えてくれたんだ。何か特別なことがあったかって?ちょっと考えさせて……そうだ、旅の途中でいくつか幻境を見つけたよ。風車が影響を受けて動かなくなったから、仕方なく川の近くの村に降下したんだ。心配しないで、ほら、風車はもう直したから。それに、あそこでたくさん友達ができたんだ。今度紹介してあげるね!もし急いでなかったら、あの時の話をしてあげる!」そこは平和な村だった。川に囲まれているせいで、外界との接触が少ない。遠くのほうに、建設が一時中断された橋が見える……【座敷童子】 「しまった、童夢風車は子供たちの夢で作られたものだから、すぐには直せない。遠回りすればすごく時間がかかるし、山道は歩きづらいし。」近くから物音がして見に行くと、座敷童子は全力で小船を川に降ろそうとしている女の子を見つけた。もし綱で繋がれていなければ、頼りない小船はすぐ川に呑み込まれるだろう。【座敷童子】 「川を渡りたいの?」【??】 「あなた、誰?関係ないでしょ。」【座敷童子】 「ちょっと待って。川が荒れてるから、危ないよ!」【??】 「ほっといて!」女の子が座敷童子を無視して縄を解く。次の瞬間、小船は転覆した。荒波に巻き込まれそうになった女の子を、座敷童子はなんとか助けてあげた。【??】 「ゴホッ……ゴホッ……」【座敷童子】 「ゴホッ、大丈夫?」【??】 「ケホ……ありがとう。」【座敷童子】 「私は座敷童子、君は?どうして川を渡りたいの?」【莉香】 「りか……父さんと母さんに会いに行きたいの。」【座敷童子】 「一人で川を渡るのは危険が大きすぎる。あそこに建設中の橋があるよね、あれが完成するまで待てない?」【莉香】 「無理だよ。あの橋は、もう見捨てられたの。」【座敷童子】 「そうだったんだ……」座敷童子が遠くの橋に目を向ける。すごく物寂しい景色だ。【座敷童子】 「とりあえず、家まで送ってあげる。」座敷童子が振り返ると、りかはもういなくなっていた。【座敷童子】 「あれ?どこ行ったんだろ?(あの子、びしょ濡れだったけど……大丈夫かな?)」りかの足跡を辿って村に来ると、子供たちに囲まれたよく知っている人の姿が座敷童子の目に映った。【飴細工】 「落ち着いて、ちゃんと全員分あるから。」【座敷童子】 「飴細工さん!」【飴細工】 「座敷童子か?平安美食祭以来だな、久しぶり。飴、食べるか?」【座敷童子】 「いいの?じゃあ……小船の形の飴をください!」座敷童子は飴細工にここに来た理由を説明した。飴を受け取った座敷童子は、それを食べようとはせずに、大切にしまった。【飴細工】 「福運と夢で作られた風車か。不思議なものだな、早く直るといいが。」【座敷童子】 「うん、でもこの村の子供たちは、あんまり夢を見ないみたいなんだ。」【飴細工】 「ここは辺鄙な村だから、若者は皆、仕方なく出稼ぎに行っている。」【座敷童子】 「(ということは、りかの両親も出稼ぎに……)」【飴細工】 「あの川は流れが激しすぎるから、丈夫な船を持つ商人も、水が少ない時期にしか川を渡ろうとしない。」【座敷童子】 「だから……この村には、子供と老人しかいないの?」【飴細工】 「ああ。山道もあるが、ただでさえ険しいのに、夜になると獣も出没する。親に会いたくても、簡単には会えないんだ。」【座敷童子】 「そういうことか。子供にとっては、親が全てだもんね。親に会えない子供時代は、灰色に染まってしまう……だから夢を見なくなる。飴細工さん、りかって名前の女の子を探してるんだけど、何か知らない?」【飴細工】 「知っているとも。あの子はいつも一人ぼっちで、他の子供みたいに飴をもらいに来ることは少ない。」【座敷童子】 「あの子はどこに住んでるの?」【飴細工】 「おばあさんと一緒に村の南に住んでいる。ちょうどこの道の突き当たりだ。」【座敷童子】 「わかった、ありがとう!」飴細工の言った通り、道の突き当たりにりかの家はあった。しかしおばあさんによると、りかは帰ってきていないらしい。座敷童子が近くをぐるりと一周すると、物陰に隠れて泣いている女の子を見つけた。【座敷童子】 「見つけた!」【莉香】 「座敷童子?ど、どうしてここに?」【座敷童子】 「……泣いてるの?」【莉香】 「泣いてないよ!」【座敷童子】 「涙が見えたよ。」りかが立ち上がり、どこかに行こうとした時、座敷童子は小船の形の飴を取り出した。【座敷童子】 「飴細工さんがくれた飴だよ。私はお腹いっぱいだから、君にあげる!」少し躊躇った後、りかは恥ずかしそうに飴を受け取った。【莉香】 「甘い……」りかがまた我慢できずに泣き始める。【莉香】 「うう……母さん、美味しいものをたくさん持って帰ってくるって言ってた。父さんも、一緒にかくれんぼするって言ってたのに。」【座敷童子】 「りか…。美味しい飴を食べたら、次は一緒にかくれんぼしよう!」【莉香】 「え……本当に……一緒に遊んでくれるの?」【座敷童子】 「泣いてる人を放ってなんかおけないよ!それに……私のお母さんも遠い場所に行っちゃったから、りかの気持ち、分かるんだ。でも、一緒に遊んだら、一つ約束してほしい。」座敷童子はりかを飴細工のところに連れて行き、他の子供たちと一緒に遊んだ。座敷童子の誘導で未来を思い描いた子供たちの夢の種が、人知らず芽生えていく。【飴細工】 「りかが笑ったところを見るのは初めだ。これも座敷童子のおかげか?さすがだな。」【座敷童子】 「えへへ、一緒に遊んであげただけだよ。子供の夢は壊れやすい。でも一緒にいてあげさえすれば、また新しい夢が生まれるんだ。とはいえ、りかの両親の代わりにあの子の期待に少し応えてあげたけど、まだ全然足りないよ……」【飴細工】 「りかの両親も、あの子のことが心配だろうな。詭弁に聞こえるかもしれないが、大人は……どうしようもない問題をたくさん抱えている。そっちはどうだ?風車は直ったか?」【座敷童子】 「なんとか飛べるようになったけど、もうしばらくここにいようと思う。飴細工さん、橋の建設はどうして止まったの?」【飴細工】 「色々な噂がある。川の流れが激しすぎて仕事にならないだとか、担当の商人がお金を持って姿をくらましただとか。」【座敷童子】 「そっか……無事に完成したらいいけど。飴細工さん、またね。」【飴細工】 「ちょっと待て。」飴細工が糖液を操る。しばらくして、親子の形をした飴が出来上がった。【飴細工】 「これを受け取ってくれ。形を長く維持できるよう、妖力を込めた。お前の母親も望んでいるはずだ、我が子が他の子のように幸福であることを。笑顔を忘れるな。」【座敷童子】 「ありがとう。(えへへ、お母さん、私は笑顔を忘れたりしないよ。)」【莉香】 「……六、五、四、三、二、一!行くよ!きゃあ!はは!えへ!座敷童子、見つけたわよ、出てきなさい!」【招福座敷童子】 「ずるいよ!」【莉香】 「見つけた!」【招福座敷童子】 「違う!私は自分で出てきたの!」【莉香】 「ずるいもなにも、見つけたもん!」【招福座敷童子】 「わあ!」【莉香】 「くすっ……あはは……」【招福座敷童子】 「もう一人で泣かないでね」 |
凧揚げ |
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座敷童子は村のあちこちで大橋の件について聞き回り、なんとか橋大工の商人の住処を突き止めたが、その家の門は騒々しい人波に取り囲まれていた。【村民】 「金を返せ! 今日という今日は許さんぞ!」【随从】 「落ち着いてくださいよ……お金を持ち逃げしたのは僕じゃないんですから……」【村民】 「うるせえ! お前だってあいつの仲間だろうが!あれは村を救うための金だったんだぞ! それがどういう意味なのか、お前はわかっているのか!」【座敷童子】 「みなさん、これは何の騒ぎです?」【随从】 「聞いてくださいよ!この人たち、僕の言い分をちっとも聞いてくれないんです!親方もいないのに、僕にどうしろと言うんですか!」【村民】 「橋を造るために皆が出した金を、こいつらが全部横領しやがったんだ!嬢ちゃん、あんた村の人間じゃねえな?だったら首は突っ込まんでくれ!」【座敷童子】 「こどもだからって、甘く見ないでください。もしかしたら、わたしがその人を捕まえられるかもしれませんよ。店主がいなくなったのはいつですか?」【随从】 「昨日の昼は、まだ庭にいたかと。その時はたしか、大きな荷物を背負っていて……くそっ、もっと早く気づいていれば。でも、親方はこの村で育ったんですよ……こんな事をするとは思えません!」【村民】 「貴様、この期に及んでまだ言うか!」【座敷童子】 「みなさん、落ち着いて。わたしに時間をください。必ずその人を連れてきますから!(船は一隻も出てないから、村を出たんだとしたら山のほうかな。でも、まだ遠くには行っていないはず。とにかく、一人じゃできることは限られる。助っ人を呼ぼう。)」座敷童子とダルマたちが召集令を出すと、程なくして大勢の「大」妖怪たちが集まった。【花鳥風月蛙】 「そいつを見つけたら、報酬いっぱいくれるゲロ?だったら、口紅がほしいゲロ。唐紅花のやつがいいゲロ!」【一目連蛙】 「俺が欲しい報酬は……後で教えるゲロ!」【妖刀姫蛙】 「私も手伝うゲロ!」【座敷童子】 「困ったな……もっと頼りになる妖怪はいないの?」【一目連蛙】 「俺たちをバカにするなゲロ!」【座敷童子】 「ごめん、ごめん。これじゃあ、あの村人たちと一緒だね。目標の居場所は、たぶん西の山林。川を渡らなければ、あそこが村から出られる一番の近道だから。手分けして行動すれば、きっと捕まえられるよ。みんなで頑張ろう!」商人は息も切れ切れに山林をゆっくり進んでいた。山道は険しく、肥満した体に重い荷物がのしかかっているのもあって、ふらふらと足元がおぼつかない。【商人】 「ふう……ふう……あんな大橋……建てられるものか……まあ、俺も昔は無邪気に信じてたがな……」その時、密林の奥深くから野獣の遠吠えが聞こえ、驚いた商人は手に掴んでいた包みを思わず落としてしまった。すると包みは坂道を転がり、中に入っていた貨幣や宝石があたりに飛び散っていく。【商人】 「まずい!」商人が慌てて貨幣を拾い始めると、偶然通りかかった花鳥風月蛙が声を荒げた。【花鳥風月蛙】 「見つけたゲロ! 悪いやつゲロ!」【商人】 「う、うわあっ! 妖怪だ!」【花鳥風月蛙】 「大人しく一緒に来るゲロ!」【商人】 「なんだと!? ふざけるな!」宝石をその場に残し、商人は咄嗟に身を翻して駆け出した。【花鳥風月蛙】 「妖刀姫蛙! 一目連蛙!早く追うゲロ!」そして、草むらから飛び出した妖刀姫蛙に行く手を阻まれる。 |
」【妖刀姫蛙】 「私の太刀のすごさ、味わってみるゲロ!」【商人】 「どけっ!」【妖刀姫蛙】 「あわわゲロ~!」商人が妖刀姫蛙を推し倒すと、すぐ様駆け付けた一目連蛙が彼女を起こした。【一目連蛙】 「妖刀姫蛙!大丈夫かゲロ?」【妖刀姫蛙】 「私はいいゲロ!あいつを逃がしちゃダメゲロ!」【一目連蛙】 「よくも妖刀姫蛙を。ゆるさんゲロ!」怒髪天を衝く様の一目連蛙は稲妻の如く商人に飛び掛かり、取っ組み合いになった。驚くべきことに、勝負はなかなかつかないといった様子だ。泥だらけの二人は、やがて騒ぎを聞きつけてきた座敷童子によって引き離された。【一目連蛙】 「邪魔すんな。殴らせろゲロ!」【妖刀姫蛙】 「一目連蛙、私は大丈夫ゲロ。」【商人】 「なんて馬鹿力なんだ、この蛙ども……」【座敷童子】 「あなたがお金を持ち逃げしたっていう悪徳商人ね?あの橋は村のみんなの夢なのに、一体どういうつもり?」【商人】 「はっ、何を言い出すかと思えば。俺の知ったことか!」【座敷童子】 「ひどい!あなたもあの村で育ったのに、どうして故郷を裏切るような真似をするの!?」【商人】 「黙れ!お前に何がわかるっていうんだ?あの橋は……そもそも完工できないんだ!川の流れは激しいし、施工は難しいし、材料は足りないし!おまけに設計図も完璧じゃない!俺だって頑張ったんだよ!なのに失敗続きで……」商人の怒りは絶望に変わり、悔しさに全身を震わせている。【商人】 「努力が全部水の泡になってしまった今、もう俺の手で村のやつらの妄想を打ち砕くしかないんだ……そうだ、皆出ていけばいい。あんな村、捨てたって惜しくもなんともないだろ? 何が悲しくて、あんな辺鄙な場所にこだわる?」【座敷童子】 「それは、あれがみんなにとっての「家」だからだよ。みんなの思い出と絆は、全部あそこで生まれたんだから。壁にぶち当たったくらいで逃げ出すなんて、大人として恥ずかしくないの?」【商人】 「それがどうした!大人になってようやくわかったんだ……無力という言葉の意味をな。夢を見るだけなら、誰にだってできるじゃないか!」【座敷童子】 「じゃあ、あなたにも夢はあったのね?」【商人】 「ふん。ガキの頃、凧が川の向こう岸に飛ばされた時は、いつかあの川を征服してやるって誓ったこともあった。だが……もう、十分だ……俺は夢から醒めたんだよ。」【座敷童子】 「忘れてないなら結構。思い出させてあげるから!」【商人】 「何?」座敷童子が術を発動すると、商人は巨大な凧に縛られ、空高くへと舞い上がった。純粋な心と夢は、人の初心を呼び起こす。凧が地上に戻ると、商人は急いで荷物をまとめ、村へ引き返した。」【花鳥風月蛙】 「座敷童子、後を追わなくていいの?あいつ、また逃げるかもしれないゲロよ?」【座敷童子】 「逃げないよ。自分のすべてを橋に捧げるって言ってたもん。それに、彼の目には少年のような闘志も燃えていたし!」【花鳥風月蛙】 「それなら、そろそろ私たちに報酬をくれないかゲロ?」【座敷童子】 「安心して、ちゃんと用意してあるから!」座敷童子は唐紅花の口紅を花鳥風月蛙に渡した。【花鳥風月蛙】 「これよ、これ!完璧ゲロ!これで私の美貌は本物の花鳥風月様に並ぶわ。彼岸花蛙は間違いなく嫉妬するゲロ!」【座敷童子】 「それと、これは妖刀姫蛙に。」座敷童子は精巧な作りの木刀を妖刀姫蛙に渡した。【妖刀姫蛙】 「すごい。綺麗に磨かれてるゲロ!」【一目連蛙】 「でも、もう刀は持っているはずだゲロ?」【妖刀姫蛙】 「これは、一目連蛙に贈るためのものゲロ。どうぞゲロ!」【一目連蛙】 「えっ、俺にゲロ?」【妖刀姫蛙】 「だって、いつも一生懸命刀の練習をしてるから……きっと木刀が必要になると思ったんだゲロ。」【一目連蛙】 「あ……うう……ゲロ……俺は……もっと強くなったら、みんなを守るゲロ!」一目連蛙の緑色の頬が微かに赤らんだ。【一目連蛙】 「大事にするゲロ!ありがとうゲロ!」【座敷童子】 「さて、いよいよ最後だけど……一目連蛙ってば、わたしにどんなお願いをしてきたと思う?彼はね、「妖刀姫蛙がもっと勇敢になれるように手伝ってやってほしい」って言ったんだよ。」【妖刀姫蛙】 「ゲロ?」【一目連蛙】 「それは……お前がいつも肝試しで泣いてるからだゲロ!でも、もう勇敢にならなくてもいい。俺がそばにいてやるゲロ!」【花鳥風月蛙】 「二人とも変ゲロよ、お互いのために願いを使うだなんて。心が通じ合っているゲロか?」【妖刀姫蛙】 「違う!ゲロ……」【一目連蛙】 「たまたまだ!ゲロ……」【座敷童子】 「うん、うん。そのお互いを思いやる心が、一番の宝物だよ!でも、勇気は一日でつくものじゃないから……とりあえず練習でもしよっか!」そう言って座敷童子は童の夢風車を呼び出し、ゆっくりと妖刀姫蛙を木の上まで持ち上げた。驚いた妖刀姫蛙の悲鳴が辺りに響き渡る。しかし仲間たちの励ましを聞いた妖刀姫蛙はついに恐怖を克服し、少しずつ空を翔ける楽しさに浸った。【妖刀姫蛙】 「私……私、飛んでるゲロ!一番高い花を摘んで、みんなにあげるゲロ!」【一目連蛙】 「妖刀姫蛙が飛んだゲロ!」【花鳥風月蛙】 「妖刀姫蛙が飛んだゲロ!」【座敷童子】 「ふふ、飛んだねぇ。」 |
ままごと |
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商人が村に戻ってきたおかげで工事は無事に再開されたが、捗っていると言うには程遠かった。橋のたもとに立っていた商人は眉間をひそめ、設計図をもみくちゃにした。【座敷童子】 「商人さん、浮かばない顔だね?」【商人】 「川の流れが激しすぎるんだ。全財産を注いで材料を買ったんだが、今の設計図通りに橋を建てても、数年のうちに問題が発生するだろう。」座敷童子は手人形を掲げて商人を励ます。【座敷童子】 「元気出して!」【商人】 「はっ……はいはい、餓鬼は他所で遊んでろ。大人の邪魔をするんじゃない。」街に戻った座敷童子は人だかりを見かけたが、なぜか皆難しい顔をしていた。彼らの頭上では、「無駄」や「妄想」などといった不満の言葉が飛び交っている。中で一人、華奢な男がうっかり転倒すると、興が削がれた村人たちは一斉に口を噤んだ。座敷童子は慌てて彼を起こしに行った。【座敷童子】 「大丈夫?」【北本】 「ん?あ、ああ……ありがとう。」【村民】 「北本、これ以上迷惑をかけないでくれ。仕事もろくにできないくせに、自分の面倒すら見れないのか。」【北本】 「すまない……」【西村】 「ちょっと、やめなよ!仲間に八つ当たりしてどうするの?」【村民】 「けっ、本当のことを言ったまでだ。そいつ、餓鬼の頃から不器用だったろ。俺なら一日で片付けられる仕事を、そいつは何日かかったと思う?」【西村】 「それは、あんたがこの職に向いているからでしょう!」【村民】 「だったら教えてくれよ、そいつは何に向いてるって言うんだ?足手まといって点においては、誰も足元にも及ばねえけどさ。」【西村】 「あんた達ねぇ……!」【北本】 「け、喧嘩はよしてくれ!ぼ、僕が不器用なのは、本当のことだから……!」居心地が悪くなったのか、北本は慌てて走り去った。北本を嘲笑う村人をキッと睨みつけた後、西村もその場を後にした。何かを感じた座敷童子は、北本の後を追いかけた。すると、北本の家の門付近で怪しい小屋を発見した。適当に石ころを拾い、小屋に投げつけてみると、小屋はギシギシと軋むような音を立てながら小さく揺れ、中から一人の女の子が出てきた。【天井下】 「こらーっ!誰だ、石を投げてきたのは!?」【座敷童子】 「道理で北本が薄い妖気を漂わせていたわけだ……やっぱり、家に妖怪が棲みついていたのね。」【天井下】 「そういうあなただって妖怪じゃない!」【座敷童子】 「わたしは座敷童子。あなた、お名前は?」【天井下】 「天井下!」【座敷童子】 「うん、天井下。どうして北本に憑いているの?」【天井下】 「憑いてなんかないよ。あの人が描いた設計図に興味があっただけ。」【座敷童子】 「設計図?」【天井下】 「うん!私の小屋を修繕してくれないかって、彼にお願いしたかったんだ。ついてきて!」やや興奮気味な天井下に誘われ、二人で顔をくっつけあって窓から家の中を覗き込むと、そこには所狭しとばかりに様々な設計図が置かれてあった。その中でもとりわけ座敷童子の目を引いたのは、一枚の橋の設計図だ。【座敷童子】 「お、大橋の設計図!?」【北本】 「だ、誰だ!?」北本は慌てて机に並べた設計図を仕舞った。【天井下】 「ねっ、見たでしょ!全部彼が描いたんだよ!」【座敷童子】 「よくわからないけど、すごいね!」【北本】 「ひ、暇つぶしでやってただけだ。そんな大したものでは……」【天井下】 「才能はあるのに、自信がないのが難点なの。」【北本】 「君たちは一体……?」【座敷童子】 「わたしは座敷童子で、この子は天井下。」【北本】 「座敷童子……ああ、思い出した。商人を連れ戻してくれた子だよね?窓辺で立ち話も何だし、中に入って。」至る所に散乱している設計図を見て、天井下と座敷童子は驚きを禁じえないといった様子だ。相手が子供ということもあり、北本は床に無造作に敷かれている設計図を片付けず、そのままにしていた。【北本】 「もういいか?気が済んだら帰ってくれ。この後、鍛錬があるんだ。」【天井下】 「鍛錬?でも、絵を描くのは力仕事じゃないでしょ?」【北本】 「違う。僕は、橋の工事で自分にできることを増やしたくて……皆に認めてもらえば、彼女の僕を見る目も変わるかもしれないし……」【座敷童子】 「彼女って、西村さんのこと?」【北本】 「えっ?どうしてそれを――」【座敷童子】 「本当にそうだったんだ……わかりやすいなぁ。」【北本】 「ぜっ、絶対に秘密だぞ!間違っても彼女に言うなよ!」【天井下】 「なんでなんで?相手のことが好きなら、ちゃんと気持ちを伝えないとだめだよ?すれ違ってからじゃ遅いんだから。」【北本】 「だ、誰にそんなことを教わったんだ?まったく、今時の子供は……君たちにはわからないだろうが、西村さんは……言うならば太陽のような、皆に好かれている存在だ。それに比べて僕は……星にすらなれない。戦場を駆け巡る勇者や、村に大きく貢献した英雄こそ彼女に相応しい!……要するに、今の僕じゃ全然だめなんだよ。」【天井下】 「意気地なし!」【北本】 「罵倒には慣れてるから、痛くも痒くもないな。でも、英雄にさえなれれば、勇気は自然と湧いて出てくるものだ。」ふと妙案を思いついた座敷童子が天井下の耳元で何か囁くと、二人は楽しそうに笑みをこぼした。【天井下】 「いいね、それ!さっそく準備しよう!」そう言って一度北本の家を出た二人が戻ってきた頃には、子供達から借りた遊び道具を引っ提げていた。【座敷童子】 「はい。勇者は北本さんで、わたし達が鬼ね!」【北本】 「……これは一体?忙しいって言っただろう。君たちの遊びに付き合っている暇はないんだ。」【天井下】 「私たち、北本さんに自信を持てるようになってほしいの!騙されたと思って、やってみなよ!」【北本】 「いいや、君達はただ僕に構ってほしいだけだね。」【座敷童子】 「お願いです、北本様!」【天井下】 「この通りです、北本様!」【北本】 「……仕方ないな、一回だけだぞ。終わったら、ちゃんと家に帰れよ。俺様に願いを叶えてほしいのはお前達か?ふっはっはっはっ!」【天井下】 「もう役に入った!」しかしごっこ遊びが終わっても、北本の表情は沈んでいた。それどころか、前よりひどくなっているようにも見える。【北本】 「はぁ……僕ってば、本当に役立たずだな。よくよく考えてみたら、子供の頃もこうだった……皆に弱い役を押し付けられていたとか、そういうわけじゃなくて……そもそも先陣を切る英雄になりたいと思ったことがなかったんだ……英雄よりも、策を練り上げる策士を演じる方が楽しかった。僕……遊びでもだめな人間にしかなれない。」【座敷童子】 「それは違うよ!英雄は一人じゃ鬼を倒せない。皆、それぞれの役割ってものがあるの!」【北本】 「だとしたら、現実を生きている僕はどんな役を演じればいいんだ?」【座敷童子】 「何も、戦場で武勇を誇る人だけが英雄だとは限らないでしょ。北本さんには設計図を描く才能があるんだから、違う英雄になれるよ!」【天井下】 「そうそう!筋肉の鍛錬なんて、今すぐやめちゃいなよ!全然向いてないもん。」【座敷童子】 「北本さん、橋の構造に興味があるんだよね?それはすごく素敵なことだし、これまでの積み重ねがきっと役に立つと思うんだ!」【天井下】 「西村さんも、北本さんはすごい才能の持ち主だって言ってたし!」【北本】 「西村さんが……?どうしてそれを……」【天井下】 「北本さんがいないところで、西村さんが口添えしてくれたんだよ。北本さんの才能は、いつかきっと皆に認めてもらえるって。北本さんに小屋の修繕をお願いしようと思ったのも、彼女が何度も勧めてくれたからなんだ。」【北本】 「そうか、彼女は……はぁ、ホッとしたらなんだか腰が抜けてきた……」【天井下】 「よ~しっ!話もまとまってきたところで、さっそく告白の日時を決めちゃおっか! 橋が落成した日なんてどう?」【北本】 「勝手に決めるな!」【座敷童子】 「まあまあ、子供が割り込んだらまずい大人の事情もあるんだから。そんなことより、早く皆に設計図を見せに行こ!」【北本】 「そ、それはダメだ!まだ最後まで完成していないから、あと数日……数日だけ待ってくれ!」【天井下】 「私たちも手伝うよ!」【北本】 「「邪魔をする」の間違いだろう……!」後日、座敷童子は商人に北本を紹介した。北本の設計図を見た商人は目を光らせ、曇っていた表情も一気に晴れた。その後、商人や職人たちの手によって繰り返し改善された設計図は、ついに誰が見ても納得のいくものに仕上がった。 |
祭典の出し物 |
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橋の工事は順調に進んでおり、座敷童子と天井下も村の皆に加わり、材料を運ぶ手伝いに勤しんでいた。【天井下】 「あれから、北本さんはまるで別人になったみたいだね。毎日元気だし!」【座敷童子】 「わたしも聞いたよ、一日中工事現場に入り浸ってるって。ちゃんとご飯食べてるのかな?」【天井下】 「えへへ、それは大丈夫!西村さんが毎日皆にお弁当を届けてるから。」【垢嘗】 「どいて、どいて!」【天井下】 「えっ?」【垢嘗】 「あわわ!」垢嘗は速度を落とそうと踏ん張ったが失敗し、そのまま天井下にぶつかった。「ドン」と音を立て、天井下が抱えていた材料がガラガラと地に落ちる。【天井下】 「誰!?どこ見て歩いてるの!?」【垢嘗】 「ご、ごめん!怖い人達に追われてたから……!」【座敷童子】 「怖い人達?」【垢嘗】 「ひいっ!く、来る……!!」鬼の形相で曲がり角から現れた村人たちを見て、座敷童子は彼らが商人の家の前で群がっていた時のことを思い出した。【村民】 「おい、座敷童子!変な笠をかぶった鼠を見なかったか?」【座敷童子】 「(……確かにおっかないや。)」座敷童子は身を翻し、先にある別れ道を無言で指差した。【村民】 「そっちだな!追うぞ!」【座敷童子】 「待ってください。彼は何をしたのですか?」【村民】 「何って、悪さに決まってるだろ!何人もの家をめちゃくちゃにしたんだ。絶対に捕まえて、この手で懲らしめてやる!」村人たちの姿がぞろぞろと街角に消えると、天井下は小屋に隠した垢嘗を外に出した。【天井下】 「あなた、いたずらしたから追われていたのね!助けて損したじゃない!」【垢嘗】 「違う、やったのはすす達なんだ!数日前、朝起きたら急に何匹かのすすがいなくなってて……普段は勝手に出て行ったりしないのに。家に突然村人が押しかけてきて、初めて知ったんだよ。すすが無断で彼らの屋敷に入り込んで、中で暴れまくったって!」【天井下】 「もしかして……何か探しているのかな。」【座敷童子】 「すすは急にいなくなったんだよね?じゃあ、その夜に何かあったとか?」【垢嘗】 「うーん、どうだろう……寝ていたから、はっきりとは覚えていないんだ。ただ、夢の中で何か聞こえた気がしなくもないけど……とても優しくて、懐かしい音だったような……ああ、そういえばその日はいい夢が見れたんだっけ!ごめん、ちょっと考えさせて……」【天井下】 「やめときなよ。起きてすぐに思い返さない限り、夢のことなんてすぐに忘れちゃうんだから。」【座敷童子】 「とにかくすす達を連れ戻そう。どこにいるかはわかってるの?」【垢嘗】 「匂いを嗅いでみれば、たぶん。」垢嘗は目を閉じ、嗅覚に精神を集中させた。【垢嘗】 「こっちだ!」身に覚えのある匂いを辿り、憤った村人を避けながら、垢嘗は座敷童子と天井下を連れてすすを探し回った。村中を二周三周した頃には、三人とも音を上げていた。【天井下】 「はぁ、はぁ……あなたのその鼻……ほんとに当てになるの……?」【垢嘗】 「もちろんだよ!絶対、この近くにいる!」【直子】 「ひゃっ!なんだい!?」突然聞こえてきた女性の悲鳴に座敷童子達はすぐさま立ち上がり、様子を確認しに向かった。庭の中、一人の老婆は震えながら家の門を指差している。【直子】 「な、中に……中に黒い虫が……!」一同が門に近づくと、たしかに木の板一枚を挟んだ向こう側はひどく「賑わっていた」。時折座布団や靴下などの小物が宙で弧を描き、庭に放り投げられている。やはりいたずらの犯人はすす達だった。【垢嘗】 「見つけたぞ!」飛びついてくる垢嘗を見るなり、すす達は阿吽の呼吸でザッと散らばった。垢嘗は面を食らい、その場で慌てふためく。【垢嘗】 「ど、どれを追おう?」【座敷童子】 「全部でしょ!天井下、おばあさんは任せたよ!」捕まることをよっぽど恐れているのか、すす達は俊敏な身のこなしでタンスや机の下などの狭い空間に隠れた。【座敷童子】 「~~っ……手が届かない……!ダルマ達、手を貸して!」呼び出されたダルマは目に追えぬ速さでタンスの中に飛び込み、ガタガタと中でしばらく暴れたが、静けさを取り戻すのも一瞬だった。垢嘗が忍び足で近づくと、ダルマとすす達が小声で何かを企んでいる絵を目の当たりにした。勢いよくタンスを開けられたせいで、垢嘗はびっくりして尻餅をつく。一方、ダルマとすす達は互いを援護しながら、座敷童子の足元をそそくさと通り抜け、外に逃げて行った。【垢嘗】 「ご、ごめん、座敷童子!君のダルマまですす達の口車に乗せられちゃったみたいだ。」【座敷童子】 「彼らは……わたし達をどこかに連れていこうとしているのかも。」【垢嘗】 「え?」【座敷童子】 「あなたもめそめそしない!ほら、早く追いかけるよ!」【垢嘗】 「う、うん!」座敷童子らをとある部屋の前まで誘導すると、騒ぎ立てていたダルマとすすはすぐに落ち着きを取り戻した。それだけではなく、なんとすす達も大人しく垢嘗の傍に戻ってきたのだ。【垢嘗】 「ひい、ふう、みい……ぜ、全員いる。」【直子】 「おやまあ、君達……そいつを捕まえてくれてありがとうねぇ。」【座敷童子】 「こらっ、どうしてすす達と一緒に暴れたの?理由を聞かせて。」【垢嘗】 「おばあさん、すすは僕が厳しく𠮟っておきます!家をめちゃくちゃにして、本当にごめんなさい!どんな罰でも受けますので、どうか……!」【直子】 「あらあら、そいつは君達のお友達だったのかい?なら……庭の掃除を手伝ってくれないかえ?」【垢嘗】 「えっ?それだけでいいんですか……?」【直子】 「ふふふ……めちゃくちゃにはされたけど、悪いことはされてないからねぇ。」【垢嘗】 「任せてください!僕、掃除が一番得意なので!」【天井下】 「ねぇ、座敷童子。さっきからダルマと何を話しているの?」【座敷童子】 「彼らの言い分を聞いてたんだよ。どうやら彼らはいたずらをしてたわけじゃなくて、あるものを探してただけだったみたいで。垢嘗、すす達の探し物はこの扉の向こうだって。」【垢嘗】 「えっ?おばあさん、この部屋には何を置いているんですか?」【直子】 「はて、何でしょう……普段使わないものを仕舞う、ただの物置部屋だからねぇ……変わったものはないと思うけど、一応中を見せてあげようね。」そう言って開かれた扉の先では、いろんな小物が山積みになっていた。どれも年季が入っており、厚い埃を被っているが、唯一綺麗な状態が保たれている琵琶が座敷童子の目を引いた。【座敷童子】 「おばあさん。この琵琶、最近使った?」【直子】 「おや、気づいたかい。眠れない夜は、庭で琵琶を弾くようにしてるんだ。」【垢嘗】 「あっ、思い出した!あの夜、夢の中で聞こえたのは琵琶の音だったんだ!厳島を出てからは、全然美しい音色に出会えてなかったから……おばあさん、よければもう一回弾いてくれませんか?」【直子】 「えぇ?困ったねぇ……若い頃に少し教わっただけだから、腕に自信はないのに。」【垢嘗】 「そんなことないです!あの日、おばあさんの素敵な演奏が聞けたおかげで、僕はいい夢が見れました。すす達もきっと、もう一度あの旋律が聞きたくて、あちこち探し回ってたんだと思います!」【座敷童子】 「丁寧に手入れされてるのがわかる……大切な琵琶なんだね。」【直子】 「ええ、ええ……昔、有名な楽師になるのを夢見ていたから、何年も練習していたのさ。やだねぇ……この歳になってまで、こんな小恥ずかしいを言う破目になるとは思わなったよ。けど、いくら下手な演奏でも、気に入ってくれた人がいることを知れて、おばあさんは嬉しいよ。」【天井下】 「垢嘗だけずるい!私も聞きたい!」【座敷童子】 「おばあさん、わたしも聞いていい?」ダルマとすす達も横で落ち着きなく騒いでいる。【直子】 「おや、おや……そこまで頼まれてしまったら、期待に応えないわけにはいかないねぇ!」夜、小さな演奏会が幕を閉じると、年寄りの村人たちは直子婆さんを囲んだ。【凉子】 「まあ、驚いたねぇ。直子さんがこんなにすごい楽師だったなんて。」【直子】 「ふふ、びっくりしたかえ?人前で演奏するのは何年ぶりになるかねぇ。」【凉子】 「年のせいか、この音色を聞いていたら涙が出てきたよ。美しい旋律だけじゃなくて、特別な何かも込められていたんだろう?上手く言葉にできないけど……」【座敷童子】 「夢!」【天井下】 「勇気!」【垢嘗】 「……と、とにかくすごいものだ!」【凉子】 「そうそう、夢と勇気!ああ、若い頃を思い出すねぇ。あたし、子供の時は舞踊家になりたくて……」気づけば老人達は輪になって、それぞれがかつて思い描いていた夢を語り始めていた。【凉子】 「でも、夢は所詮、夢。今となっては、ただの思い出話さ。」【座敷童子】 「そんなことないよ! 夢はいつ追いかけたっていいものなんだよ!直子おばあさんだって、音楽で皆を感動させたでしょう?」【直子】 「そうよ。あたし達、力仕事にはもう向いてないけれど……自分なりの方法で頑張っている皆を励ますことはできるはず!」【凉子】 「そういえば最近、疲れで怠けたり、諦めかけたりしている若者を見かけたわねぇ。年寄りのあたし達ですら頑張っているんだと知れば、皆も奮い立つかしら?」【直子】 「皆、いいことを思いついたよ!橋の落成に向けて、皆で最高の舞台を作らないかい?」【凉子】 「いいね!あたしは賛成さ!」老人達は自分たちにできることを口々に言い始めた。お花を編む達人から太鼓や俳句の職人まで、次々と驚愕の特技が打ち明けられていく。【直子】 「さあ皆、準備を始めるよ!あたし達の本気を見せてやろうじゃないの!」草木も眠る丑三つ時、村には夢という名の明かりがひっそりと灯されていた。【座敷童子】 「どんな舞台になるんだろう。楽しみだね!よしっ、わたしも頑張ってこの村に幸運をもたらさないと。」村人たちの好意に甘えて、座敷童子は一軒ずつ順に皆の家に泊まった。優しい人々に囲まれた座敷童子は、この小さな村で至福の時間を過ごした。数ヶ月後、座敷童子が溜めに溜めた幸運を橋の上空に放り出すと、迸る川の奔流は途端に緩やかになった。一秒も無駄にできない村の人々が破竹の勢いで作業の最難関を終わらせると、いよいよ工事は最後の段階に突入した。 |
遠足 |
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村の人々は力を合わせ、互いに助け合っている。皆の努力を宿した材料は、やがて丈夫な橋となる。祭典は予定通りに開催され、賑やかな音楽が響き渡り、誰もが幸せそうに笑っている。【村民】 「橋は絶対に完成すると思ってたさ!必ずこの日が来ると信じてた!もう川に隔てられた日々とはおさらばだ! この村は……やっと自由になった!」【随从】 「ははは、おい!そこの人、畏まるな!一緒に踊れ!」【直子】 「涼子、もっと速い曲を演奏するけど、ついてこれる?」【凉子】 「あら、なめられたものね。私の舞を見てから言って!」【垢嘗】 「皆好きなだけ楽しんでね。お掃除は任せて!」多くの親子が再会し、共に時間を過ごしていた。飴細工の屋台の前では、りかが両親が現れるのを今か今かと待っている。【飴細工】 「りか、あそこにいるのは?」【莉香】 「父さん!母さん!!」りかは待ちきれず、両親の懐に飛び込んだ。橋は川の両側の世界を、家族の思いを繋いでくれた。それほど離れていない場所では、天井下にそそのかされ、北本が勇気を出して西村に近づき、彼女に巻物を手渡していた。【北本】 「に、西村、これを。」【西村】 「これ、なに?」巻物を広げてみると、それは木造の小屋の設計図だった。【北本】 「この小屋なんだけど……どう思う?」【西村】 「私に聞かれても……よく分からないわ。」【北本】 「も、もし気に入ってくれたのなら!これを建てて、一緒に……一緒に住まないか!」人混みの外側では、手懐けた獣を見るように、商人が川を見下ろしている。【座敷童子】 「商人さん、どうして一人でぼーっとしているの?」【商人】 「子供の頃の約束を果たせたんだ、感慨深いものがあるよ。ありがとう、座敷童子。君のおかげでこの獣に立ち向かう勇気を取り戻せた。」【座敷童子】 「臆病者だと言ってごめんなさい。あなたはすごい人です。幸せな皆を見てたら、私も家族に会いたくなった。風車も直ったし、そろそろ行かなきゃ。」【商人】 「家族に会いに行くのか?それなら止めはしない。もし機会があれば、家族と一緒に戻ってくるといい。」【座敷童子】 「うん!きっとみんな、紆余曲折の末に建てられたこの橋に、興味津々だと思う。」静かな深い森の中、蝶を追いかけていた子供達は、突然現れた何者かに肝を抜かした。【座敷童子】 「がおー!」【孩童】 「わああ!」【座敷童子】 「あははは!」【孩童】 「座敷童子!急に驚かさないでよ!」【座敷童子】 「ごめんごめん、一緒に遊びたかっただけなんだ。」【孩童】 「もう!そういえば……いつ帰ってきたの?」【座敷童子】 「ついさっき。みんな、元気?」【孩童】 「うん!みんなにも教えてあげなきゃ!姑獲鳥さん!座敷童子が帰ってきたよ!」子供が叫びながら走っていく。幼い声が森中に響き渡り、座敷童子が帰ってきたことはすぐに知れ渡った。【座敷童子】 「姑獲鳥様!」【待宵姑獲鳥】 「座敷童子、また背が伸びたね。」姑獲鳥は優しい表情で、座敷童子の頭をそっと撫でる。【待宵姑獲鳥】 「おかえり。」【座敷童子】 「えへへ。」【待宵姑獲鳥】 「ちょうど今日の修行に間に合うね。早く荷物を置いてこっちにおいで。」【座敷童子】 「えっ!?」修行は厳しかったが、座敷童子は大変だとは思わなかった。座敷童子はこっそり笑みを浮かべ、久しぶりの再会を楽しんでいた。修行の後、皆が集まり、座敷童子の冒険物語に耳を傾ける。子供達は興味津々に話を聞いていて、時に羨ましそうに叫んだり、時に怖がって姑獲鳥の後ろに隠れたりした。【孩童】 「洞窟の中の鬼……本当なの?大きい川とでかい橋、見に行きたい!それに色んな形の飴……きっと美味しいんだろうな。」座敷童子は手品を見せるかのように、異なる形の飴をいくつも取り出した。【座敷童子】 「きっと食べたがると思ったんだ。みんなで分けてね!」【孩童】 「わあ!座敷童子大好き!」【待宵姑獲鳥】 「子供達、あんまりたくさん食べちゃだめだよ!」【孩童】 「はーい!」【待宵姑獲鳥】 「座敷童子は、子供達に甘すぎるんだから。」【座敷童子】 「えへへ、たまにはいいじゃない。」子供達が遊びに夢中になると、座敷童子は姑獲鳥の側にやって来て、小声で幻境について話し合う。【座敷童子】 「姑獲鳥様、途中で禍々しい気配を放つ幻境をたくさん発見したんだ。調べたかったけど、全然近づけなかった。」姑獲鳥は深刻な表情で考え込んでいる。【待宵姑獲鳥】 「あたしも噂を聞いたことがあるよ。近頃異変が多発しているのは、氷ってしまった永生の海と……関係があるのかもしれないね。」【座敷童子】 「永生の海?」【待宵姑獲鳥】 「そう、でも陰陽師達がなんとかしてくれるはず。うまく収まるといいけどね。」【座敷童子】 「やっぱり心配だよ……陰陽師達は、いつも身を挺して平安京を守ってくれるから。姑獲鳥様……私にできることはあるかな?」目の前の成長した女の子を見て、姑獲鳥は嬉しそうに、優しい表情を浮かべる。【待宵姑獲鳥】 「きっとあるよ。あんたがここに来たばかりの頃のこと、今でも覚えてる。目標も自信もなくて、あまり喋らなかった頃のことをね。でも、今はこうして旅に出て、色んな人に幸運を分け与えている。あたしに言わせれば、あんたはもう立派に成長したね!」【座敷童子】 「姑獲鳥様、ありがとう。迷った時は、いつもお母さんみたいに励ましてくれて。」【待宵姑獲鳥】 「ふふ、母親は、子供に感謝されようとは思ってないんだよ。あたしの唯一の願いは、あんたも他の子供達も元気に育つこと、それだけで十分。以前も言ったのを覚えてるかい? やりたいことをやりなさい。疲れたら、いつでも帰っておいで。でも今度は、送って行ってあげようね。子供達も外に遊びに行きたいって騒いでいるんだよ。」【座敷童子】 「うん!みんなの荷造りを手伝ってくるよ!ついでに恵比寿じいさんにも会ってくる!幸運について、聞きたいことがたくさんあるんだ!」 |
福礼 |
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人の声で賑わう町中。【座敷童子】 「恵比寿じいさん、祝福を届けに来たよ!いつまでも健康でいてね!」【惠比寿】 「ほっほっほっ、お主ものう!ほれ、たい焼きじゃ。持って行け。」【座敷童子】 「わあ、ありがとう!」座敷童子と共にしばらく町中を散策した恵比寿は、周囲に溢れる幸せな雰囲気に感化され、満足気な笑みを浮かべた。【惠比寿】 「どうやら、福運配達の目標を無事に達成したようじゃの。これなら、小さな福の神と呼ばれてもおかしくないわい。」【座敷童子】 「えへへっ、できる限りの事をしただけだよ。陰陽師様に比べたら、まだ全然。それに、これも全部恵比寿じいさんの教えのお陰だし。こう見えて、ちゃんと肝に銘じてるんだから。「福運を届けるのは、我々の責任じゃ!」ってね。」【惠比寿】 「ほっほっほっ。あんなもの、年寄りの小言に過ぎんよ。普通は鬱陶しがられて終わるんじゃがな。」【座敷童子】 「鬱陶しいだなんてとんでもない!恵比寿じいさんの昔話、面白すぎて全然聞き足りないくらいだもん。」【惠比寿】 「おお、おだてるな、おだてるな。おやおや、飴細工の屋台ではないか。そういえば、みんなに飴を買って帰る約束をしとったんじゃった。お主も行け。話は、また今度してやるからの。」【座敷童子】 「うん、わかった!」 |
「招福座敷童子」のCG
伝記CG
「招福座敷童子」のプロフィール詳細
性別 | 女 |
武器 | 福運妖術 |
タグ | 福の妖怪、ダルマに囲まれている、童心を忘れていない |
居住地 | 平安京 |
イメージカラー | 赤、青 |
長所 | 熱心で優しい、人々に幸運を与えたいと願っている |
短所 | 頑固 |
興味があること | 皆を呼び集めて選ぶ(ゆえに子供たちに好かれている) |
クセ/趣味 | 自分の手人形と話す |
特技 | 幸運をもたらす、童心や夢を呼び起こす |
性格 | 純真、善良、責任感が強い |
関連人物 | 母(義理の母) 姑獲鳥 恵比寿 |
行動の動機 | より多くの人々に幸運をもたらしたい |
得意なこと | 幸運を招く |
苦手なこと | 嘘をつくこと |
好きなもの | 母が口ずさむ童歌。花火、風車、けん玉などのおもちゃ |
嫌いなこと | 偽りの好意 |
弱点 | 情にもろい |
ギャップ | 天真爛漫な子供だが、周りに気を遣う |
好きな人 | 母、童心と夢を忘れていない人 |
好きな食べ物 | 甘い料理とお菓子 |
嫌いな人 | 童心を忘れ、他人の夢を壊す者 |
嫌いな食べ物 | 苦い食べ物 |
SP式神とは?
SSRと同等のレア度
SP式神は、SSR式神と同等のレア度として扱われる。
召喚確率は0.25%
召喚確率はSP+SSR=1.25%だが、SP式神は0.25%。
現存する式神の異なる姿として登場
SP式神は、現在実装されている式神を元に作られる式神である。現存する式神とは異なる世代の式神を作ることで、よりストーリーを深く楽しんでもらうことが目的。
欠片召喚には60個必要
SP式神は、欠片で召喚しようとした場合、欠片60個が必要。SSR式神よりも10個多いため、集めるのは非常に大変。
覚醒前後は存在しない
SP式神は、覚醒前と覚醒後は存在しない。そのため、スキル追加がなく、覚醒素材も必要ない。SP式神は、覚醒後の数値やスキル強化を保有し、覚醒後の式神と同じ扱いになる。