【陰陽師】大夜摩天閻魔(たいやまてんえんま)の評価・おすすめ御魂・出現場所
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「大夜摩天閻魔(たいやまてんえんま)/SP閻魔」の評価、ステータス、スキルを掲載!大夜摩天閻魔の特徴を確認して、陰陽師の攻略に役立てよう!
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同一式神 |
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閻魔 |
「大夜摩天閻魔」の基礎情報
総合評価 | 6.5/10.0点 |
PvE評価 | 4.0/10.0点 |
PvP評価 | 8.5/10.0点 |
レア度 | |
攻撃タイプ | 単体攻撃 全体牽制 単体牽制 |
入手方法 | 召喚 百鬼夜行 |
登場場所 | - |
声優・CV | 日本版:能登 麻美子 中国版:范楚绒 |
中国名 | 大夜摩天阎魔 |
英語名 | Yamalord Enma |
プロフィール詳細 |
SP式神とは?詳細はこちら |
アイコン |
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ダンジョン適正度
PvE評価 | PvP評価 |
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星6推奨度 | 所持しておきたい数 |
★★★☆☆ | 1~2体 |
活躍場所 | |
PvP特化型 |
全コンテンツ評価
探索ダンジョン | 御魂ダンジョン | 覚醒ダンジョン |
---|---|---|
1/5点 | 1/5点 | 1/5点 |
御霊ダンジョン | 結界突破 | 闘技 |
1/5点 | 3/5点 | 5/5点 |
叢原火 | 日輪の隕 | 永生の海 |
1/5点 | 1/5点 | 1/5点 |
真オロチ | レイド | 鬼王襲来(麒麟) |
2/5点 | 2/5点 | 2/5点 |
陰界の門 | 異聞ダンジョン | 地域鬼王 |
2/5点 | 3/5点 | 2/5点 |
首領退治 | 妖気封印 | 経験値妖怪 |
1/5点 | 1/5点 | 1/5点 |
銭貨妖怪 | 石距 | 年獣 |
1/5点 | 1/5点 | 1/5点 |
イベント(※) | ||
2/5点 |
※イベントによって点数が大幅に左右される
「大夜摩天閻魔」のスキル
スキル1:亡者裁决
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 汝らの名を頂戴する。 両手で煉獄の制裁を下し、敵目標に攻撃力の100%相当のダメージを与える。 【閻魔の目】 [デバフ、状態]累計3重獲得すると、現在の重数を消費し悪霊刑期に変化する。 【悪霊刑期】 [デバフ、印]スキルがクールダウン中でない場合、1ターンの間、所持者のスキルがターン開始時にクールダウンに入る。怪物には無効。敵が持つ悪霊刑期1つにつき、大夜摩天閻魔の素早さが5%ダウンする。【基礎確率】 確率は効果命中に影響されます。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | ダメージが105%にアップ |
Lv3 | ダメージが110%にアップ |
Lv4 | ダメージが115%にアップ |
Lv5 | ダメージが125%にアップし、60%の基礎確率で閻魔の目を1重付与する。 |
スキル上げ優先度 |
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★★★☆☆ |
スキル2:輪廻の薄(パッシブスキル)
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 汝らよ、輪廻に戻れ。 唯一効果。 ターン終了後、召喚物以外の味方全体の初期HPの40%を輪廻の薄に記録する。 輪廻の薄がすべて消費されるか召喚物以外の味方が戦闘不能になり、かつ自身が制御効果と放逐でない場合、消費なしで攻撃者に「鎮魂鬼域」を発動する。制御効果である場合、制御効果をすべて解除し、行動ゲージが30%アップする。1ターンに最大5回発動可能。 【閻魔の目】 [デバフ、状態]累計3重獲得すると、現在の重数を消費し悪霊刑期に変化する。【唯一効果】 同じ式神が複数いても、このスキルを発動するのは一体のみである。【輪廻の薄】 ターン終了後、召喚物以外の味方全体の初期HPの40%分を記録する。召喚物以外の味方全体が敵からダメージを受けた時、輪廻の薄が減少する。【制御効果】 凍結、昏睡、混乱、挑発、沈黙、縛り、変幻、スタン、挑発、上級凍結、影縛、結霜、以上は全部制御効果に属している。後ろの六つはかき消せず、結霜は解除できない。【解除】 解除できない状態、効果を消す。【基礎確率】 確率は効果命中に影響されます。【放逐】 行動不能。敵に選択されない。行動ゲージ位置固定。パッシブスキルと装備した御魂無効。ダメージと回復無効、バフとデバフ無効。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | 味方全体のHPの37%を記録する |
Lv3 | 味方全体のHPの34%を記録する |
Lv4 | 味方全体のHPの30%を記録する |
Lv5 | 敵目標のターン終了後、敵全体が悪霊刑期を持っていない場合、60%の基礎確率でその目標に閻魔の目を1重付与する。 |
スキル上げ優先度 |
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★★★☆☆ |
スキル3:鎮魂鬼域
詳細 | |
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消費鬼火 | 3 |
種類 | |
効果 | 生の循環を感じよう。 亡霊の名前を奪い、苦痛のない安息を与える。 敵目標に攻撃力の232%相当のダメージを与え、70%の基礎確率で1ターンの間変化させる。(唯一効果)60%の基礎確率で敵の全式神に閻魔の目を2重付与する。 【閻魔の目】 [デバフ、状態]累計3重獲得すると、現在の重数を消費し悪霊刑期に変化する。 【悪霊刑期】 [デバフ、印]スキルがクールダウン中でない場合、1ターンの間、所持者のスキルがターン開始時にクールダウンに入る。怪物には無効。敵が持つ悪霊刑期1つにつき、大夜摩天閻魔の素早さが5%ダウンする。【基礎確率】 確率は効果命中に影響されます。 【変化】 駆除不可、行動不能。式神のパッシブスキルは発動しなくなる。【唯一効果】 同じ式神が複数いても、このスキルを発動するのは一体のみである。 |
レベルアップ時の効果 | |
---|---|
Lv2 | ダメージが240%にアップ |
Lv3 | ダメージが248%にアップ |
Lv4 | ダメージが256%にアップ |
Lv5 | 変化が有効でない場合、100%の基礎確率で目標に閻魔の目を1重を付与する |
スキル上げ優先度 |
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★★★★☆ |
スキル上げ優先度について |
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★★★★★:最優先で上げた方が良い(上げないと使えない) ★★★★☆:上げないと使えない場合がある ★★★☆☆:上げた方が良い ★★☆☆☆:優先度は低い ★☆☆☆☆:上げなくても良い |
「大夜摩天閻魔」の強い点
素早さ123で閻魔BANでは全式神最速
大夜摩天閻魔は素早さ123と川猿と同様であり、SSR閻魔がBANされた時には全式神中最速となる。変化スキルを持っているので、先手を取って行動を制御可能。
変化しない場合は追加で閻魔の目を付与
大夜摩天閻魔のスキル3使用時、変化させられなかった場合100%の基礎確率で閻魔の目を1重付与できる。スキルでの2重と合わせることで3重になるので悪霊刑期が付与でき、スキルクールダウン1ターン増加を付与可能。
付与された敵はスキルを発動できず、実質的な沈黙状態になる。千姫や鬼王酒呑童子、帝釈天などの免疫、(抵抗を上げずに)確定抵抗を持つ式神に対して非常に有効。
閻魔の目の付与タイミングと重数 | 基礎確率 | ||
---|---|---|---|
通常攻撃 | 目標に1重 (不知火編成で2重) |
60% | |
スキル3 | 敵全体に2重 | 60% | |
スキル3 変化未発動 |
目標に追加で1重 | 100% |
輪廻の薄消費か戦闘不能で無消費スキル3
大夜摩天閻魔のターン終了時に味方HPの30%分が輪廻の薄に記録される(紫のHPバーが追加)。輪廻の薄のHPがすべて消費される或いは非召喚物の味方が戦闘不能になると、大夜摩天閻魔は攻撃者に鬼火無消費でスキル3を発動できる。
スキル3発動により、変化や閻魔の目、悪霊刑期を付与できるので再行動によるスキルを阻止できたりと、一方的な展開になりづらい。
※輪廻の薄のHPは単体攻撃では減少しにくいが、全体攻撃を受けるとHPが減少しやすい。
「大夜摩天閻魔」の弱い点
閻魔の目はすべて確率で付与
閻魔の目は、通常攻撃とスキル3で60%の基礎確率、変化未発動時は100%の基礎確率と効果命中が影響される。基本的に最速で御魂を組むが、効果命中もある程度必要なので御魂の難易度が高い。
閻魔の目はデバフ駆除の影響を受ける
閻魔の目は状態異常扱いのため、デバフ駆除の影響を受ける。特に雲外鏡に対しては、先手でスキルを使ってしまうと雲外鏡のゲージがアップしてゲージアップされてしまう可能性がある。
そのため、大夜摩天閻魔を出陣させる際は、5番目に選出するのがおすすめ。
悪霊刑期1つあるごとに素早さ5%ダウン
大夜摩天閻魔は、悪霊刑期が敵に1つあるごとに素早さ5%ダウンしてしまう。中盤以降、素早さがダウンしても良いように素早さを出来る限り上げたり、行動ゲージアップ式神を編成するなど工夫しよう。
「大夜摩天閻魔」に装備させるオススメ御魂
オススメ御魂(サポート)
御魂 | セット/効果 |
---|---|
バラ最速 | 素早さの高い御魂6つ装備 |
招き猫 |
【招き猫×4 + 命中/HP/防御×2】ターン開始時、50%で鬼火を2点獲得。 |
火霊 |
【火霊×4 + 命中/HP/防御×2】1ターン目に鬼火を3点獲得する。 |
返魂香 |
【返魂香×4 + 命中/HP/防御×2】ダメージを受けた場合、25%の基礎確率で相手を1ターンスタンにする。複数回攻撃でも1回しか発動できない。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
地蔵の像 |
【地蔵の像×4 + 命中/HP/防御×2】会心を受けたとき、ダメージの10%を吸収。さらに30%で他味方にも発動。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
蛤の精 |
【蛤の精×4 + 命中/HP/防御×2】ターン開始時、50%で鬼火を2点獲得。 |
遺念火 |
【遺念火×4 + 命中/HP/防御×2】装着者はターン開始時に念火を1重獲得する(最大3重まで)。1重につき効果抵抗が15%アップする。装着者がスキルを発動する時は、先に念火を消費する(念火は同量の鬼火として使用できる)。 |
輪入道 |
【輪入道×4 + 命中/HP/防御×2】行動終了後、20%の確率で追加行動のチャンスを1回獲得する。 |
飛縁魔 |
【飛縁魔×4 + 命中/HP/防御×2】デバフを付与する時、総効果抵抗の30%を無視する。 |
御魂位置 | オプション |
---|---|
壱(左上) | 【メイン】攻撃力【サブ】素早さ,効果命中,追加HP |
弐(左) | 【メイン】素早さ / 追加HP【サブ】素早さ,効果命中,追加HP |
参(左下) | 【メイン】防御力【サブ】素早さ,効果命中,追加HP |
肆(右下) | 【メイン】効果命中 / 追加HP【サブ】素早さ,効果命中,追加HP |
伍(右) | 【メイン】HP【サブ】素早さ,効果命中,追加HP |
陸(右上) | 【メイン】追加HP / 追加防御力【サブ】素早さ,効果命中,追加HP |
御魂設置例
御魂 | 例 |
---|---|
パターン① | ①効果指標:素早さ └弐:素早さ └肆:効果命中 └陸:追加HP/追加防御力 |
パターン② | ①効果指標:効果命中 └弐:素早さ └肆:効果命中 └陸:追加HP/追加防御力 ②素早さ:195以上 |
パターン③ | ①効果指標:追加HP └弐:素早さ/追加HP └肆:追加HP/効果命中 └陸:追加HP ②素早さ:任意 ③効果命中:任意 |
「大夜摩天閻魔」のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | (102) | |
HP | (1,199) | |
防御 | (81) | |
速さ | (123) | |
会心率 | (3%) | |
会心ダメージ | 150% |
覚醒後レベル40のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | 2,144 | |
HP | 12,806 | |
防御 | 476 | |
速さ | 123 | |
会心率 | 3% | |
会心ダメージ | 150% |
「大夜摩天閻魔」と相性が良い&対策式神
大夜摩天閻魔と相性が良い式神
式神 | 理由 |
---|---|
閻魔 |
敵にも大夜摩天閻魔がいた場合、より高い素早さを生かして確実に先手を取り、スキルを封じる。 |
須佐之男 |
大夜摩天閻魔の火力は重要ではないため、デメリットなく天威を発動できる。 |
神啓荒 |
変幻や悪霊刑期によりスキルを発動できなくなるので、星爆を発動可能。 |
言霊 |
鬼火を義火に変化させ、変幻や悪霊刑期を付与できていなくてもスキル発動を防げる。 |
麓銘大嶽丸 |
バフ駆除で雲外鏡の鏡護を消すことができる。ただし、鬼王酒呑童子や麓銘大嶽丸より素早さを遅くする必要がある。 |
鬼王酒呑童子 |
|
不知火 |
通常攻撃2回により、閻魔の目を2重付与可能。 |
行動ゲージ操作式神
大夜摩天閻魔は、悪霊刑期1つあるごとに素早さ5%ダウンしてしまう。そのため、中盤以降も活躍できるように行動ゲージアップ(敵の行動ゲージダウン)できる式神を編成しておくと安定する。
大夜摩天閻魔の対策になる式神と御魂
式神 | 理由 |
---|---|
心狩鬼女紅葉 |
【骰子の鬼装備】 骰子の鬼発動による高火力反撃に加え、抵抗重視であれば閻魔の目や変幻を受けにくい。 |
雲外鏡 |
閻魔の目を駆除して行動ゲージアップが可能。 ※その他デバフ駆除式神でも閻魔の目を駆除可能 |
閻魔 |
大夜摩天閻魔より高い素早さを生かして先手を取り、スキルを封じる。 |
御怨般若 |
パッシブ封印で輪廻の薄への記録や反撃などを封じる。 ※輪廻の薄への記録は2ターン以上のパッシブ封印で封じる必要がある。 |
般若 |
|
小松丸 |
|
八百比丘尼 |
|
彼岸花 |
行動前にデバフ付与してスキルを封じる。 |
鬼灯 |
味方の変幻を解除 |
烏天狗 |
|
兎丸 |
※制御効果を免疫や抵抗できる式神では、悪霊刑期を付与されてしまうので対策できない。
「大夜摩天閻魔」のオススメパーティ
パーティ例1
陰陽師 | ||||
---|---|---|---|---|
|
||||
式神(左から行動順) | ||||
バラ |
式神/行動順 | 御魂/ポイント |
---|---|
閻魔 (1速) |
【効果指標】素早さ②素早さ ④自由/命中 ⑥自由 ・招き猫でも可 |
大夜摩天閻魔 (2速) |
【効果指標】素早さ②素早さ ④命中 ⑥HP |
流光追月神 (3速) |
【効果指標】素早さ/HP 【2セット】防御 【素早さ】210以上②素早さ ④HP ⑥HP/防御 |
言霊 (4速) |
【効果指標】効果抵抗 【2セット】抵抗/命中/防御 【効果命中】50% 【素早さ】210以上②素早さ ④抵抗/命中 ⑥HP |
神啓荒 (5~6速) |
【効果指標】与ダメージ 【2セット】防御②攻撃/HP ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・玉樹でも可 |
神楽 (5~6速) |
- |
※閻魔は別の式神でも可
パーティ例2(閻魔BAN)
式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
大夜摩天閻魔 |
バラ最速 | |
②素早さ ④命中 ⑥HP/防御 ・敵単体を変化 └未変化の場合は閻魔の目1重追加 ・全体に閻魔の目を付与 └3重付与でCD増加 ・輪廻の薄消費か戦闘不能で無消費スキル3 ・敵によって編成から外す |
||
オロチ |
+ 自由×2 | |
②素早さ ④HP ⑥HP ・阿修羅に不浄の力を付与 ・火霊でも可 ・素早さは食霊より遅く設定 |
||
因幡かぐや姫 |
×4 + 自由×2 | |
②素早さ ④HP ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 ・蛤の精でも可 ・素早さ200前後 |
||
神堕オロチ |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・高火力全体攻撃で一掃 ・海月の火の玉でも可 ・会心DMG270%以下推奨(以上でも可) |
||
自由枠 | - | - |
・食霊(バラ最速/共潜/招き猫) ・不見岳(バラ防御/薙魂) ・白蔵主(地蔵の像素早さ240以上) ・かぐや姫(火霊、SPかぐやBAN用) ・滝夜叉姫(バラ最速) ・阿修羅(破勢、SPオロチBAN用) ・麓銘大嶽丸(悲鳴鳥) ・蝉氷雪女(素早い招き猫/遺念火) |
編成例(敵に応じて2枠を変更)
固定式神 | 因幡かぐや姫 神堕オロチ オロチ |
敵パーティ | 残り2枠の候補 | |
---|---|---|
同じ編成 (又は敵オロチの位置が帝釈天) |
・大夜摩天閻魔 ・滝夜叉姫 |
|
①不知火/SP酒呑/SP山風 ②不知火/SP清姫/SP山風 ③不知火/SP清姫/帝釈天など |
・食霊 ・不見岳 |
|
①SP荒川/帝釈天/SPオロチ ②SP荒川/不知火/SPオロチ/入内雀など |
・大夜摩天閻魔 ・麓銘大嶽丸 |
|
食霊/鬼切/不知火 (食切) |
・白蔵主 ・不見岳 |
|
SP山風/一目連 (爆盾) |
・大夜摩天閻魔 ・食霊 |
|
SP面霊気/帝釈天/SP雪女 | ・大夜摩天閻魔 ・蝉氷雪女 |
パーティ例3
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 (6速) |
||
・味方を再行動 ・味方の被ダメージダウン ・安倍晴明や八百比丘尼でも可 |
||
大夜摩天閻魔 (1速) |
バラ最速 | |
②素早さ ④命中 ⑥HP/防御 ・敵単体を変化 └未変化の場合は閻魔の目1重追加 ・全体に閻魔の目を付与 └3重付与でCD増加 ・輪廻の薄消費か戦闘不能で無消費スキル3 |
||
空相面霊気 (2速) |
|
×4 + 攻撃/会心×2 |
②素早さ ④HP/攻撃/抵抗 ⑥HP/会心 ・味方全体の行動ゲージアップ ・一線目で間接ダメージ&パッシブ封印 ・致命ダメージで復活 ・黒光状態で最大8回攻撃&吸血 |
||
因幡かぐや姫 (3速) |
×4 + 自由×2 | |
②素早さ ④HP ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 |
||
蝉氷雪女 (4速) |
|
×4 + 会心×2 |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・単体を結霜にする ・高耐久バリア ・敵味方関係なく間接ダメージ ・味方全体復活 |
||
神堕オロチ (5速) |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・高火力全体攻撃で一掃 ・海月の火の玉でも可 ・会心DMG270%以下推奨(以上でも可) |
パーティ例4
陰陽師/式神/順番 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 (6速) |
||
・味方を再行動 ・味方のダメージダウン |
||
大夜摩天閻魔 (1速) |
×4 + 命中×2 | |
②素早さ ④命中 ⑥HP/防御 ・敵単体を変化 └未変化の場合は閻魔の目1重追加 ・全体に閻魔の目を付与 └3重付与でCD増加 ・輪廻の薄消費か戦闘不能で無消費スキル3 ・御魂はバラ最速でも可 |
||
鬼王酒呑童子 (2速) |
|
×4 + 攻撃/HP×2 |
②素早さ ④HP/攻撃 ⑥HP/攻撃 ・制御効果免疫 ・敵の行動ゲージ40%ダウン ・鬼王の姿で味方火力アップ ・HP30%以下味方デバフ解除 |
||
因幡かぐや姫 (3速) |
×4 + 防御/HP/抵抗×2 | |
②素早さ ④HP/抵抗 ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 ・薙魂や火霊でも可 |
||
帝釈天 (4速) |
|
×4 + 命中/HP/防御×2 |
②素早さ ④命中 ⑥HP ・敵1体を操作 ・味方のゲージアップ ・全体攻撃&味方のHP回復 ・蛤の精や魅妖、返魂香などでも可 ・素早さ重視 |
||
初翎山風 (5速) |
|
×4 + 会心×2 |
②素早さ/攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・パッシブで3種類のスキル使い分け ・高火力4回攻撃 ・制御効果駆除或いは消える時ゲージアップ ・敵HP減少するたびダメージアップ |
「大夜摩天閻魔」の伝記(ネタバレ注意!)
伝記一
陰陽の境界を彷徨う亡霊たちは、現世への未練を抱えながら、消滅する天命のときを待ち続けている。 しかし奴らが向かう先だった冥府は、今や混沌とした果てしない荒野となっている。 廃墟と化した冥府の光景が地平線のさきまで広がっている。ここにそびえ立つ無数の崖や絶壁は、巨獣の牙が如く、この大地に深い、黒い傷跡を刻み込んでいる。その絶壁のひときわ高い峰に妾は立っていた。深い傷を負った判官の霊体は妾の隣で落ち着かない様子だった。まったく、これではまるで冥府に来て日の浅い右も左も分からぬ霊と同じではないか。 「何をそんなに慌てている?妾と汝が初めて出会った時に戻っただけだろう」 「知っているか?現世にいる亡霊の親族たちは、柩の前で7日を渡ってお祈りを捧げている。その祈りを亡霊の善業に加えることで、7日目に生き返ってくれることを望んでいるらしい」 妾の話に心を揺さぶられたのか、判官はやっとこちらに目を向けた。 「汝は大怪我をし、今、判官になる以前の姿である霊体に戻っている。今こうやって強引に汝をここへ引き止めている妾は、生に固執して祈りを続ける親族たちと何一つ違わないのだろうな」 「汝をここへ引き止めているのには、もう一つ理由がある」 その言葉に判官は項垂れ、何も言わず黙った。 「汝が最初にここへ来た時のこと、覚えているか?」 「汝は現世にいた時であろうと、冥府に来た後であろうと、筆一本を頼りに真の公正は何かを追い求め続けていたな」 妾が両の手のひらを開くと、左手には金色の生者の名が、右手には銀色の亡者の名が浮かび上がってきた。 これらは閻魔帳に書かれた名前だ。そう、妾が戦場で取り戻した裁きの力だ。 |
伝記一開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
大夜摩天閻魔をレベル40にする |
×5,000 |
伝記二
妾の手のひらに浮かぶ生者と亡者の名を見て、判官は何かを思い出したのか懐かしげな表情を浮かべた。 「拙者が冥府に初めてやってきた頃は、現世の罪人の名簿しか持っておりませんでしたね。閻魔様は冥府を統一したばかりで実に意気揚々としておられた。あのとき、閻魔様は私に言ってくださいましたね。この冥…」 「この冥府で生死を正しく裁くため、妾を補佐する判官が必要だ。汝の力はこの冥府の安定に役立つだろう」そう言ったな。 指先で手の中にある亡者の名を転がしながら妾は続けた。「そして、妾は裁きの力で冥府を再建し、汝を判官の身に戻そうとした。」 「しかし、安らぎを手にしたあの亡霊たちを見なさい。彼らにとって、冥府はあってもなくても構わない。」 「彼らが安らぎを手にできたのは、妾が理不尽に抗う力を与えたからだ。」 「今、汝が安らぎを得られないのは、汝を引き止めた妾、そして公正な裁きを未だに求め続けている汝の執念のためだろう。」 手のひらの上に浮かび揺れている生者の名から奴らの魂の温もりが伝わってきた。判官が何かを話そうとする前に、妾は先に口を開いた。 「汝らを無理に引き止めるより、自由と尊厳を取り戻させたほうが良かろう。そうすれば、汝らもいずれ安息の地への道筋が見つかるだろう。」 横目で判官を見ながら、妾は片手で亡者の名を握りしめる。 「これが汝らの尊厳そのものだ。」 判官は驚きの顔を見せた。瞬間に、赤い光を帯びた令呪は判官と亡霊たちに向かって飛んでいき、閻魔の目を奴らに授けた。奴らの眉間に目の紋様が広がっていき、煌めく光を灯した。 |
伝記二開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
大夜摩天閻魔をのスキルレベルを8回上げる | 大夜摩天閻魔の欠片 ×10 |
伝記三
妾の目を授けられた亡霊たちはそれぞれが思い思いに行動し始めた。 かつて病気で命を落とした職人は薄暗い工房に戻り、かつて愛用していた道具で娘に贈るための髪飾りを作っている。 商人の魂は蘇生の呪いから開放され、その死を痛む親族を優しく抱きしめている。 奴らは今、未練や蘇生といった枷をから解き放たれ、自由気ままに振舞っている。 ただ、当の判官については、公正なる法を見つけられたかどうかは、妾にもわからない。亡霊たちは次々と去っていたが、彼は妾の傍らに残り続けた。その目は今になっても、妾が唯一真意を見抜けないものだ。 「新たな安息の地でも、生死を正しく裁き、閻魔様を補佐する判官が必要でしょ。」 亡霊を弔う第七夜の平安京で、月が高く昇った。亡霊たちを鎮魂する鐘の音が、寺から遥か遠くまで響き渡り、広大な天地に木霊する。 月の光を浴びながら、この世を見下す。道を彷徨う亡霊の眉間に浮かぶ目の紋様は霊体とともに徐々に薄れていき、やがて燃え尽きた炎のように儚く消えた。 妾は前に歩を進める。そばに仕える判官は素早く筆を走らせ、亡霊の名を集めてくれる。 冥府がなくなったからと言って、それが何だというのだ?今宵、妾はこの両手を罪人の牢獄に、装束の裾を三途の川に、両の目を輪廻の門としよう。亡霊たちに自由と尊厳のある最後を取り戻してやるために。 |
妾は鎮魂の浄土となろう。命の果てを越え、妾とともに安息の地へ赴こう。 |
伝記三開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
闘技、練習、模擬戦で大夜摩天閻魔が30回勝利する |
×10 |
「大夜摩天閻魔」の紹介
閻魔の目は魂の善悪を見分けるが、人の心の色は見えない。
死が降りかかる時、人の心は苦痛を、別離を、未知を恐れ、最後の優しさと矜持が恐怖の色に塗り替えられる。
大夜摩天閻魔が降臨し、死者の名が彼女の手中に浮かび上がる。
「恐れることはない、穏やかな眠りにつくだけだ。」
陰陽師「式神図鑑」より
「大夜摩天閻魔」のセリフ一覧
※編集中
「大夜摩天閻魔」のイラスト
通常 |
---|
冥川月昇(召喚イベント) |
唐金法相(商店) |
イラスト1 |
イラスト2 |
イラスト3 |
イラスト4 |
イラスト5 |
「大夜摩天閻魔」のストーリー
実装前ストーリー
輪廻の行ストーリー |
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天照大神の輝きが大地を遍く照らしてから、世の中に活気あふれる鳥獣虫魚、草花や森が現れた。 しかし悪神は罪と言う名の種を撒いたため、黒き罪は光の届かない影の中で生き物の魂を侵食し始めた。 この時、神や人間がいる陽界にて、悪神の罪によって亡くなられた始りの死者が出現した、その名を夜摩天という。 自分の体を連れて冥土に辿り着いたあと、彼女は罪に侵食され妖鬼に成り下がるのを防ぐべく、自分の体からまだ罪に侵食されていない心臓を抜き取り、瞑目することのできない目を抜いた。魂をも見通し、善悪を見分ける力を手に入れるため、彼女は家族の涙をもって目を洗う。罪によって亡くなった彼女は輪廻に向かう途中でも、跋扈する妖鬼を恐れなかった。「生前のわらわを打ち倒したのはこの罪なり。今、わらわはお主ら罪の化身が最も恐れるべき敵なり。」 こうして彼女は冥土の果ての地より、三途の川の地である冥土の中心に向かった。 進めば進むほど、周りは戦乱が頻発していて、妖鬼が跋扈する。彼女は拾った妖鬼の骨を鎧とし、邪魔の霊体を車にして戦場を駆け回る。冥土の辺境の進むことを怖がる亡霊は皆彼女に救われた。 罪に屠られ、まだ妖鬼に化していない無数の亡霊は輪廻より外され、居場所を失くしたゆえ、夜摩天についていくと決めた。日が経つにつれ、彼女の衣と神車が出現するところは、罪が蔓延るこの世で最も安全な場所となった。九千匹目の妖鬼を屠る時、彼女の配下には九万人の亡霊が集う。 彼女は高らかに宣言する。「わらわの配下に入りたいならば、わらわと共に輪廻の地を見付け出せ!」 |
三途の心 |
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砕けた大地を進めば進むほど、夜摩天は残酷な争いを目にする。無数の妖鬼は亡霊を屠る。屠られた亡霊はまた妖鬼となり、新しく生まれた妖鬼はまた妖鬼と戦う。 大地に嵌め込まれた蜘蛛の巣のような赤い小川に足を踏み入れた夜摩天は破竹の勢いで妖鬼を打ち破った。妖鬼は彼女が進む道に近づく勇気を失い、九万人の亡霊は無言のまま彼女の後ろについていく。 戦場を駆け抜け、亡霊を転生させるのが役目の三途の川に辿り着いた時、彼女はようやく気づかされた。三途の川の河床は妖鬼の骨に埋め尽くされ、妖鬼の罪によって満たされた川は既に溢れていて、彼女が途中で見た蜘蛛の巣のような小川となってしまった。ここはもはや亡霊が輪廻転生する地ではなくなった。 故に夜摩天は自分の体から抜き取った心臓を取り出し、それを三途の川の源に置いた。一瞬にして、水源地より赤い奔流となった。細流は再び集い、河床を塞ぐ妖鬼の骨は押し流され、赤い三途の川は静かに前に流れ込む。 夜摩天は口を開いた。「かつてわらわに仕える者は、この川に入り輪廻転生を果たしてもよい。」 こうして、夜摩天に仕える九万人の亡霊は川に入り、水に流されるままに進んだ。最後に、夜摩天自身も転生すべく川の中に入った。 |
冥界の国 |
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夜摩天が川の中に足を踏み入れた瞬間、彼女が足を進めるにつれ赤い川水は次第に枯れていく。心臓も再び彼女の手の中に現れた。河床を出ると、彼女の心臓は再び水源に浸かり、川水は再び湧いた。 冥土の中でまだ戦い続けている妖鬼と亡霊に振り向いた彼女は呟く。「もしわらわが川を渡れば、ここの亡霊は永遠に輪廻より外される。ここに留まっていれば、絶え間なく九万人の亡霊は救われ続ける。」 陽界を見上げた彼女の目には、冥土のほうに向かってくる無数の妖鬼と亡霊の姿が映った。 夜摩天は続いてこう言った。「ここに留まっていれば、終わりなき罪を屠り続けることになる。もし則を定め、わらわの法を敷けば、ここはわらわと亡霊の国になる。」 こうして夜摩天は鎧をぬぎ、神力を隠し、それらを大地深くに埋めた。瞬く間、冥土は夜摩天の意志と融合し、砕けた大地は再び一つになった。夜摩天は三途の川を指差して言い放つ。「わらわの法に従えば、この川を通じて来世を迎える。」こうして全ての亡霊はここで転生できるようになった。 夜摩天は大地を割って争いに溺れる無数の妖鬼をその中に閉じ込め、そこを地獄と定めた。彼女は裂け目を指差して言葉を吐き捨てる。「わらわの法を破る者は、地下にて十八種の刑を受ける。」こうして罪に手を染めた魂は地下に閉じ込められ罰を受けるようになった。 この時、また九千匹の妖鬼が冥土に着いた。国の援助を得た九万人の亡霊は夜摩天より勇気や神力を賜り、夜摩天と冥土の公正と厳しさをもって人々が罪に抗うべくと戒め、輪廻を求め、因果応報を恐れる億万の亡霊にそれを伝えた。 |
※2022/7/13~7/15の間、毎日17:00に庭院「町中」看板付近にいるカラスをタップするとストーリーを確認できる(庭院スキンによって若干場所が異なる)。
集結召喚イベント
エピソード1 |
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巨大な裂け目が、冥土の大地を切り裂いた。静かだった三途の川は、無数の濁流へと変化し、未だ崩れ続ける大地に沿って押し寄せる。崩壊した大地の残骸は、支流の中で泣き叫ぶ亡霊と共に、冥土の果ての黒い渦の中に沈んでいく。【判官】 「閻魔様、あの裂け目は周囲の物を呑み込めば呑み込むほど、ますます広がっていくようです。」【大夜摩天閻魔】 「混沌とはそういうものよ。何もかもを覆そうとする欲望は、その存在をより巨大なものにすることしかできない。貪欲で虚妄的ね。しかし人間界の法は、どれも人の心からくるもの。数千年間、一度も変わることはなかった。人の心の深さと、この底の見えない渦は、同じではないかしら?これこそまさに邪神が欲しがっている、絶対的な法に束縛されていない、どこまでも勝手気ままな人の心。」【判官】 「それを聞けば誰もがぞっとするでしょう。本当に恐ろしい世界です。」【大夜摩天閻魔】 「ふふ……それはお主の心の中には境界線があるからね。その境界線が消えてしまえば、心がどれほど恐ろしい姿に成長してしまうのか知っている。」【判官】 「……はい。」【大夜摩天閻魔】 「わらわの閻魔の目も境界線だといえよう。境界線の中であれば、人の心がどのように成長しようとも、わらわが干渉できるものではない。しかし人の心は、境界線の存在に気づくと後ずさる。それこそが律法が存在する意味というものよ。判官、今の状況は、わらわとお主の裁決の力でどうこうできるものではないわ。」【判官】 「拙者はどんな手を使ってでも、永遠に閻魔様にお仕えします。」それを聞いた閻魔は、言葉の代わりに微笑を浮かべた。右手を揚げると、彼女の手の中には炎の如く燃え盛る赤き呪紋が顕現した。呪紋の中央には、煌々と燃え盛る眼がある。眼を中心に、煙のような何かが、怒涛のように閻魔の手の中で蠢く。」【大夜摩天閻魔】 「千年以上前に、わらわは既に閻魔の目の神力の一部を冥土の大地に融合させた。冥土の川、その霊力の動向をわらわはとっくに見抜いている。」右手を握り締めると、燃え盛る呪紋は一瞬にして砕けてしまった。しかし次の瞬間、ゆっくりと流れる赤い三途の川のように、閻魔の眉間に呪紋が浮かび上がった。【大夜摩天閻魔】 「冥土が守ることのできぬ億万の亡霊よ、今後はわらわの加護を受けるがよい。この世で新生を得た全ての亡霊よ、わらわの元に集い、わらわの加護を受けるがよい!」その瞬間、閻魔と判官の頭上に、突如巨大な目が現れた。目の奥では紫色の光が激しく動いている。それは彷徨い、絡み合う無数の亡霊だった。閻魔の召喚に従い、扉のような巨眼から押し寄せてくる。陽界の外、冥土の亡霊が巨大な奔流の中で足掻き続けていたが、引き返すこともできずに闇の中に消えた。閻魔が頭を上げると、頭上の巨眼の中から亡霊が溢れてくる。亡霊は彼女の体を通り抜け、その足元に平伏す。【大夜摩天閻魔】 「判官、生きる希望を求める亡霊達は、雨に似ているな。」── 戦闘 ── |
エピソード2 |
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平安京の外、遠くの大地は連日のように激しい猛火に襲われ、空も真っ黒に染まっている。陰陽師と平安京の守護者達は、都の外を忙しなく動き回っている先日の大戦で亡くなった兵士と民兵の遺体は、例外なく回収され、故郷か霊堂に送られた。人々は霊を慰めるために多くの道場を設立したが、祈りが捧げられることはなく、大勢の陰陽師がそこに結界を張り巡らせた。【源博雅】 「なんてことだ……冥土は六道の中より現れた虚無に呑み込まれ、輪廻は掻き乱された。大戦で散華した人々の魂は、昼夜を問わず都を彷徨い続けている……」【晴明】 「一部の死者の親族は、死者を蘇らせる術を探しているようだ。」【荒】 「家族が突然いなくなる辛さに耐えるくらいなら、世の理に反してでも連れ戻したいのか……」【源博雅】 「それが「人間」だ。」【晴明】 「裂け目が広がってすぐに、冥土が呑み込まれた。このことから察するに、六悪神は世に降臨する前に、人間界の命の輪廻を掻き乱すつもりだろう。」【荒】 「輪廻が破られた今、この世界が徹底的に呑み込まれる前に、陰陽が混乱してしまうだろう……恐らく、終焉が降臨する前に邪神が催す最後の饗宴だ。」【源博雅】 「ああ、そういえば、法陣の研究はどうなってる?進捗はどうだ?」【荒】 「例の法陣を発動するには、桁外れの星の力が必要だ。そして審判が引き起こした虚無の中には、莫大な星の力が秘められている。今、その虚無は冥土にある。」【源博雅】 「ならば、冥土に行くしかないな!」【晴明】 「博雅達は都に残ってくれ。」【源博雅】 「こんな時に、のうのうと都に残ってられるか!」【晴明】 「冥土が被害を受けた今、次に狙われるのは陽界だ。冥土と陽界を虚無から救いたければ、その中に入って、六道がどのようなものか突き止めねばならない。」【源博雅】 「虚無の中に入る気か?やめておけ!虚無に触れた命は、跡形もなく消えるんじゃないのか?」【晴明】 「消えると言っても、必ず跡形もなく消えてしまうわけではない。実際まだ確認さえしていないのに、なぜ跡形もなく消えてしまうと言い切れる?」【源博雅】 「だが……」その時、周囲から陰湿な気配が襲ってきた。次第に皺が深まるように、雲のなかった空に禍々しい渦と果ての見えない暗雲が現れた。風が容赦なく、むき出しになった肌を刺す。砂が舞い上がる中、人々は思わず足を止めて暗雲が立ち込める空を見上げる。巨大な渦が回転しながら拡大していく。一瞬にして、一筋の紫色の光が渦の中心を切り裂き、空に巨大な傷を残した。空に広がる紫色の光が急に拡散し、巨大な眼になった。眼の中からは紫色の邪気が際限なく湧いてくる。巨眼を見た晴明は、町中を彷徨い続けていた無数の亡霊が、風と共に高空に舞い上がり、巨眼に向かって集い始めたのを感じた。【晴明】 「あの方もまだいてくださっている。虚無に入る方法がないと嘆くには、まだ早いだろう?」【源博雅】 「だが冥土に入るには、先に貸しを作っておかないと難しいんじゃないのか?」【晴明】 「心配無用だ。ここにはとっくに妖化した、彼女の召喚に応じない亡霊が数多くいる。」── 戦闘 ── |
エピソード3 |
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都の郊外、全てを呑み込む裂け目から遠く離れた田舎の道端には、ますます濃くなった妖気が漂っていた。誰かが通りかかる度に、亡霊がその後をついていく。【怨霊】 「帰り道がわからない、代わりに簪を探してくれないか……敵はどこだ?将軍様、ご命令を!」【一反木綿】 「あたしは……あなた達の力にはなれないわ。」道に立ちはだかる怨霊を見て、一反木綿は仕方ないと嘆きを漏らしながら、怨霊達の体を締め付けた。【一反木綿】 「可哀想に。天地も太陽ももうすぐ滅びるのに、既にこの世から離れた魂達は、未だにこの世への未練に囚われている……」何か感じたのか、一反木綿は胸に手を当て、慰めの言葉を言いながら、優しい顔を見せた。【一反木綿】 「ねえ、怖がらないで。この世界はもうすぐ呑み込まれるけど、あたしが最後まで守ってあげるから。道に立ちはだかっているやつらは、遅かれ早かれ妖化してあたし達の邪魔になるから、片付けておかないと……」一反木綿が亡霊達に絡みつき、彼らを呑み込もうとする。その瞬間、怨霊達は何かの呼びかけを聞いたかのように、突然遠くの空を見上げた。反対に一反木綿は何かに刺されたかのように、その場を素早く離れた。魂が体を抜け出すような辛さに襲われた。しかし彼女にとってさらに耐え難いのは、半透明の小さな魂が彼女の体から離れようとすることだ。彼女の体を半ば離れた雫のような霊体が、今この瞬間にゆっくりと目を開けた。遠くを見つめるその瞳には悲しさが滲む。彼女は一反木綿のほうを振り返った。その真っ白な顔が、次第に妖化の気を纏っていく。一反木綿が彼女の手を見ると、そこにはいつの間にか黒い枷があった。【一反木綿】 「近頃各地に出現している裂け目の影響で、あなたまで……ふふ、守ってあげると約束したからには、あなたがそんな姿になるのを放ってはおかないわよ。」一反木綿は手を伸ばし織雪の髪に触れる。悲しみの表情を浮かべる織雪の目の中では妖気が暴れているが、一反木綿に絞めつけられたまま、彼女の懐に入り込む。しかしその瞬間、織雪を引き寄せる力が同時に一反木綿にも作用し始めた。鎖のように彼女達の霊体を繋ぐその力は、立ち込める妖気の中で遠くへと進んでいく無数の亡霊と共に、一反木綿を引きずっていく。周囲の妖化しかかっている亡霊達は力の気配を感知したようで、次第に一反木綿の傍に集い始めた。一反木綿は一瞬驚いたが、自身と織雪を引き寄せる力の出処に気づいて開き直った。【一反木綿】 「恨めしいわ……恨めしいわ!あたしはあなたを冥界に近寄らせたくないのに、彼らはあなたまで連れて行こうとするなんて!」一反木綿は、怒りながら目の前の亡霊の体を打ち抜いた。そして憤りと共に笑顔を浮かべる。【一反木綿】 「ふん……どうせ冥界に行くんでしょう?あたしもちょうどあの人達に大切な用事があるの……あなた達には、そうね、道中の手慣らしとして付き合ってもらうわ。」── 戦闘 ── |
追憶絵巻
夜摩天 |
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数千年前……… 悪神の尽きることのない罪に侵され、亡霊が進む道は、闇に包まれた煉獄へと化した。 陽界から遠く離れたこの場所では、亡霊が輪廻に入るべく三途の川に着いた途端、無限の罪に侵され、妖鬼になってしまう。 罪によって命を落とした魂は、次第に「夜摩天」という名を称え始めた。夜摩天様は信賞必罰、三途の川に向かう亡霊を守るために妖鬼を屠る、天より来たりし神なのだという。 この話が夜摩天の耳に入ると、周囲の人々は笑ってこう言った。「なぜ輪廻に入ろうとするのでしょう。神としてここに残った方が、陽界に戻るよりもよほど自由でいられるのに。」 夜摩天は何も言わなかった。ただ彼女が妖鬼の群れの中に入り、鋭い爪で瞬く間に十数匹の妖鬼を屠り、断末魔を上げる最後の妖鬼を夜摩天の方に投げ捨てるのを見ていた。造作なく手を伸ばし、いとも簡単に妖鬼の骨を引き抜くと、夜摩天は言った。「亡霊は陽界に未練があり、冥土にて輪廻に至る。お主は違うのか?」 彼女が答える。「人の心が分からないあなたは、陽界に未練があるというより、妖鬼や罪悪と争いたくて仕方がないのでは?」 夜摩天が聞く。「それはどういう意味かしら?」 彼女が答える。「夜摩天様、ここが終着地であればいいのにと思いませんか?」 彼女はからかいの言葉を口にした後、哄笑した。夜摩天は彼女を一瞥こそしたが、何も言わなかった。近くから妖鬼が現れ、夜摩天の後ろに隠れていた亡霊に襲い掛かった。しかし夜摩天に頭を掴まれ、妖鬼はすぐに静かになった。 夜摩天が言う。「この先は三途の川、しゃきっとしなさい。下らない話に付き合う暇などないわ。」 その時、彼女達二人の後ろで伏せていた無数の亡霊が、頭を上げて遠くの三途の川の方を見た。まるで別れを告げたばかりの故郷、陽界を見たかのようだ。 夜摩天の体が冥土に立ち込める黒い煙を遮る。妖鬼が消える時に舞い上がる灰が彼女の肩に降りかかる。それをそのままにして、彼女は思う。肉体を侵され、奪われた亡霊にとって、これは耐えることのできない、あまりにも残酷な罪悪だ。 |
冥甲拾 |
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数千年後……… 悪神に侵食された大地は、千年前から何も変わっていない。 裂けた大地の隙間に流れ込んだ三途の川は、九つの支流となった。戸惑う亡霊を呑み込んだ奔流は、最果てにある虚無の渦へと流れていく。冥界の空から、黒く重い雨が降り始めた。 少し前、白無常の招魂の旗は黒い雨に侵され、毀れた。黒無常は鎌を振りかざしたが、その姿は雨の中で次第に曖昧になっていき、白無常と共に土のように崩れた。慟哭する幾千万の亡霊の群れの中、閻魔は彷徨う無常と判官を再び見つけ出し、怒る三途の川から彼らを引っ張り上げた。 しかし苦しむ無常達は、次第に亡霊へと変化していく。その時、彼らの間に突然赤い炎が現れた。それは冥府の主と無常達が最後に交わした契約だ。一瞬にして、無常達の欲望は喧しい騒音となり、燃え盛る炎を伝って閻魔の頭の中に入ってきた。 瞬く間に、全ての契約は火のついた薄い紙のように、空気の中で燃え尽きてしまった。 無常達の心に秘めた欲望を知った閻魔は驚愕した。「侵食される痛みが、お主らにも消滅することへの恐怖を植え付けたか?」 「恐れるな、わらわは必ず冥土を立て直す。」 黒い雨に融けて次第に透けていく両手をよそに、閻魔は一人、破壊された冥土を通り抜けていく。裂け目の果てにある険しい激流に辿り着くと、閻魔の目を以てしても見通すことのできない激流に飛び込んだ。 黒い激流が彼女の体を引き裂こうとするが、彼女は屈しなかった。ようやく冥土の最奥の地に辿り着いた彼女は、地下深くに埋まっていた鎧の残骸を掴んだ。一瞬にして、炎に焼かれるような感覚が彼女の指先から、両目へと伝わっていく。 冥土の大地が一瞬揺らぎ、三途の川の激流と大地の崩壊も少し勢いが衰えた。千年前から結界の如く冥土の大地の下に張り巡らせている霊力が、煌々と煌く赤き呪紋と化し、炎のように閻魔を包み込んだ。 下流に、空に聳える赤き光の柱が顕現した。無数の重撃によって、妖鬼達の霊体は一瞬にして散った。恍惚の中、判官は、千年前の鎧をまとった閻魔が空高くに現れるのを見た。千年前に妖鬼から恐れられていた赤き呪紋に身を焼かれ、かつての夜摩天が今一度降臨した。 |
諸名馭 |
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まだ三途の川に呑み込まれていなかった亡霊達が閻魔を囲む。召喚によって拘束された彼らは、閻魔の傍を離れられない。 無常達も、そんな亡霊の一員だった。両足に黒い枷をかけられた彼らは、歩きにくそうに歩いていた。彼らが三途の川に引きずり込まれないよう、閻魔は束縛の力を強める。 閻魔が言う。「亡霊は痛みに苛まれ、家族を恋しく思うもの。その恐怖と思念こそ、目の前にいる無数の魂の力であり、枷でもある。虚無に強化され絆されるのは、正にその弱み……」 朦朧とする亡霊の状態から、自我を取り戻そうと判官はこう言った。「閻魔様、もし戦う以外に道がないなら、今では役立たずになってしまった拙者も、まだこの名を閻魔様に捧げることはできます。」 閻魔は言う。「そうなれば、お主はわらわの命令に従って戦うことしかできなくなる。後悔はしないかしら?」 判官は答えなかった。しかし彼の体から、金色の名が浮かび上がった。閻魔がそれを手中に収める。 「わらわは誓う。必ずや冥土を修復し、お主らの枷を取り除く。」閻魔が立ち上がり、全ての亡霊を見下ろす。「亡霊達よ!その名をわらわに預け、わらわの力になりなさい。そうすれば褒美を与えよう!」 閻魔を囲む亡霊の中に、戦える力を授けてほしいと祈りを捧げる者が現れた。閻魔の手のひらから金色の火が生まれ、亡霊達の眉間に入り込んだ。 激情に駆られた亡霊達はすぐに閻魔の力に応え、彼女のために戦う鬼兵となった。そして彼らの名が一つずつ、静かに閻魔の手の中に舞い落ちる。 金色の名は新たな契約となる。契約の火を媒介として、亡霊を縛る枷に纏わりつく黒い霧が、閻魔の指先に侵入してくる。氷のように冷たい恐怖と憤りが、一瞬にして閻魔の両目を染め上げた。 「命がけで戦う亡霊達も、かつて罪悪によって残酷に虐殺されたのか?」 肉体を侵食した後、その魂まで侵そうとする。これは亡霊にとって、最も残酷な罪悪だ。 閻魔の指先から、さらに多くの金色の火が出現し、亡霊達の体内に入り込んだ。生前多くの罪悪に蝕まれてきた彼らが、妖鬼に突撃を仕掛ける。強い霊体を手に入れた彼らは、閻魔から与えられる力にも耐えることができる。 閻魔は手のひらで火のように揺らめく名前を撫でようとしたが、煙を掴もうとする時のように、指先はあっけなく名前を通り抜けた。 |
冥川集 |
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三途の川が引き裂かれてできた九つの支流が、閻魔の力によって再び一つになっていく。 しかし広がり続ける虚無の渦は、止まることなく崩れ行く冥土の大地を呑み込む。悪霊の霊体は、閻魔に屠られ引き裂かれた後、再び大地の奥に潜り、弱々しい流れと共に三途の川に流れ込み、罪悪の力を吸収して、水中で獰猛な怪物に生まれ変わる。 亡霊達は黒き枷の力に操られ、契約の繋がりに反して次第に閻魔の傍から離れていく。三途の川は修復されても、目の前で起きていることは何も変わらなかった。 閻魔が微かに指を動かすと、手のひらにある名簿が回転する。あの力に抗い、亡霊達の霊体を繋ぎ止める。彼女の後ろにいる判官は、冥土の主の背中を守っている。しかし亡霊の力が注ぎ込まれる銀色の名簿を使って、悪霊の力を操り妖鬼と戦おうとすると、霊力が止まった。確認すると、彼の両手は既に透明になっていて、いつ消えてもおかしくない状態だった。 閻魔は振り返らずに言った。「この局面で、躊躇することは許されない。」 閻魔の代わりに妖鬼を撃退し、判官が言う。「拙者はもともと目が見えません。判官の力を失った今、心まで何も見えなくなってしまいました。本当に閻魔様を守り抜けるかどうか。」 判官の迷いを察したかのように、足枷が突然虚無の渦の方へと移動しようとした。金色の名簿を握り締める閻魔の耳に、少しずつ離れていく亡霊の嘆きが、さっきよりもはっきりと聞こえる。「この契約は我が閻魔の目より生まれ、お主らの霊体の奥に根差し、お主らの心を見せてくれる。お主の迷いは分かっているが、お主が迷う原因が、わらわには分からない。」 虚無の渦が拡大していく。三途の川の暗闇と罪悪が影の如く岸に上がり、諦めない閻魔を嗤うかのように、新たな枷として判官の両足を捕らえた。 新しい怪物が再び三途の川より生まれ、岸に上がる。怪物達は口を開けて、悪神の声でこう言った。「お前の決して揺るがない律法に、彼は惹かれていた。しかしお前の律法が揺らいだ今、彼の信念も揺らいでしまった。」 判官は憤り、亡者達に攻撃の命令を下した。「戯言を抜かすな!」 「お前はもう冥土を立て直すことなどできない。この地の規則は我が書き換える。亡霊を渡せ、お前の代わりに彼らの痛みを慰めてやる。」妖鬼に憑りついた悪神が言い放った。 うんざりした閻魔が指を動かし、手のひらにある名簿を駆使する。囚われた悪霊の魂を利用し、新たに生まれた妖魔の肉体を打ち抜くと、彼女の怒りが滲み出た。「わらわの亡霊に、お主ごときが手を出すつもりか?」 「三途の川を直せても、お主らの心を慰めることはできないか……」再び冷静になった閻魔は、無常達の名を握り、高空から三途の川を見下ろし、上流の果てを見つめた。「わらわに冥土は救えぬと言ったか?笑止。」 |
幽霊引 |
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三途の川の源は、冥土の大地の最も高い場所で静かに眠る小さな湖だ。 閻魔についてここに辿り着いた無常達の足枷は、既に想像を絶するほど重いものになっていた。裁決の力を取り戻すことはできないが、彼らは亡霊としての力を使って妖鬼と戦っている。しかし戦えば戦うほど、彼らの霊体は弱まっていく。このまま続けば、彼らはいつか魂まで擦り減らしてしまう。 閻魔は足元に広がる煉獄のような戦場を見つめる。新たに屠られた無数の亡霊が三途の川に落ち、激流の中で足掻き続ける亡霊と共に慟哭しながら、遠くの空を半分覆い隠した虚無の渦へと流されていく。閻魔の前に、戦いよりも残酷な巨大な口が立ちはだかる。遠くの大地は既に崩れて、深淵の穴の前で漂う巨石になっている。虚無の渦の境目に映る景色は歪んでいて、すぐさま闇に呑み込まれる。 一歩下がった閻魔は、裸足のまま三途の川の源に足を踏み入れた。「初めてここに来た時、わらわは無数の亡霊が命がけで妖鬼と戦う姿を目にした。そして冥土に律法が定められ、彼らは心の平和を手に入れることができた。」 「ここには冥土の霊力の命脈がある。十分に強い霊体がそれと融合すれば、三途の川と冥土は直ちに徹底的に浄化される。その時、お主らは川の中に入るだけで、無常としての力を取り戻し、冥土を立て直すことができる。」 顔色を変えた無常達は、前に出て彼女を止めようとした。しかし今度だけは、閻魔に近づくどころか、むしろ遠くへ押しのけられた。 閻魔が一歩前に進む。彼女の身体に浮かぶ赤き紅蓮の呪紋が燃え盛り、消えそうになる。 しかし遠くからの一筋の光が、水面に投げられた石のように、彼女の思念に触れた。 声が聞こえる。「……夜摩天……」 驚いた閻魔は思わず頭を上げ、声がする方に目を向けた。その時、耳をつんざくばかりの声が聞こえた。 戦場で、無数の亡霊が一人また一人と立ち上がる。空高く浮かび、足にあった枷は、跡形もなく消えた。妖鬼も、押し寄せる三途の川も、もう彼らに干渉することはできない。 契約が燃え尽きた瞬間、幾千万の亡霊の感情と欲望が一斉に彼女の脳裏に侵入し、重々しい囁きとなった。 「……ついに……」「伝説の、我々の抗争を導く夜摩天か……」 「……ようやく守護の力を……」 「ようやく自分のために戦うことが……」 無数の亡霊が閻魔に近づいてくる。閻魔の目に頼らなずとも、彼らをはっきり見ることができる。彼ら閻魔に名を捧げ、戦うための力を手に入れた。冥土は相変わらず敗れたままだが、彼らは既に安息を得た。 |
天初暁 |
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閻魔を囲む亡霊達は、生き生きとした炎のようだった。閻魔は数歩後ずさった。罪悪によって亡くなった魂がこれほど自由になるのを、彼女は今まで一度も見たことがなかった。 閻魔は手のひらの軽やかな亡霊の名を見つめる。「かつてわらわは、亡霊は陽界に未練があり、冥土にて輪廻に至ると言った。」 無常達が彼女の後ろで佇んでいる。閻魔は微かに首をかしげ、彼らに目を向ける。「わらわは冥土を立て直し、お主らに力を返したかった。しかし冥土は既に朽ち果てていて、お主らの人としての心はまだ朽ち果てていないことに気づかなかった。」 「亡霊の心は、己の道を進んでこそ、安寧を得ることができる。」閻魔は言う。「手放すべきだということは分かっているが、お主らがどこに向かうかは分からない。」 互いに顔を見合わせ、無常達はこう言った。「どこへ行こうとも、ここが既に終着地だ。」 閻魔はしばし何も言わずに彼らを見つめると、振り返って破壊された冥土に向かって手を上げた。 一瞬にして、百、千、万。 彼女の手のひらから無数の金色の名が放たれ、どれも金色の光の如く耀いている。最初は金色の剣のようだったが、重なっていくにつれ、名前ははっきりとは見えなくなった。あまりにも眩しく、直視することを許さない金色の光はどんどん拡散していき、山をも照らした。 閻魔の眉間の赤き呪紋が炎の如く燃え盛り、一から百に分裂し、百から千に分裂した後、火の雨の如く降り注ぎ、幾千万の亡霊の両目の中に入った。 水源に入った閻魔は、周囲の水の流れが次第に静かになるのを感じた。彼女の砕けた霊体は絶え間なく分解され、三途の川の波濤と融合している。億万を超える亡霊の囁きが、三途の川に融けた千年間の思い出と歴史が、悉く彼女の脳裏に入り込んだ。 水源の奥、心音のように鼓動している流れが彼女と共鳴し始めた。瞬く間に、彼女の衣は波濤と共に広がり、三途の川を赤く染めあげた。手を握り締めると、億万の魂の両足が、彼女の手のひらの上で踊っているかのように感じられた。 黒い三途の川の中、激流の中で足掻き続けた亡霊は、彼女の衣と化した波濤の中で何の障害もなく平穏に進んでいる。初めて目を開ける時、閻魔の目で進むべき道を見れば、傷だらけの冥土を越える無数の道が広がっているだろう。冥土の主の手の中で広がる道には、様々な景色が広がっている。それは彼らと人間界との間の最後の絆であり、夢でもある。 ここ千年で初めて冥土の空で輝く、本当の光を彼らは見上げる。 それは煌々と煌いてはいるが、直視してもいいほど優しい光だった。今、光は漆黒の虚無を迎えながらも、冥土の片側の澄み渡る空を照らしている。 |
「大夜摩天閻魔」のCG
Full.Ver
悪神降臨、冥府転覆
冥府死守、霊魂集結
遺憾千万、躊躇逡巡
「大夜摩天閻魔」のプロフィール詳細
性別 | 女 |
武器 | 魂、閻魔の目、煉獄の力、輪廻の力 |
タグ | 輪廻の主、罪悪により虐殺された最初の死者 |
本名 | 夜摩天 |
居住地 | 冥土の遺跡 |
イメージカラー | 赤、純白 |
長所 | 公平無私、万物の善悪と本心を見抜く。根気強く、純粋で情熱的、傲岸不遜、障害があれば全て排除する。何もかも見通す目を持つが、時に人の気持ちを優しく察する。心が広く、弱い者に最大の理解を示す。 |
短所 | 支配欲が強い |
興味があること | 魂の生い立ちを観察する、そばにいる部下をからかう |
特技 | 他人をからかう、お芝居する |
性格 | 鎧を再び纏い、夜摩天の姿となった閻魔。亡霊が輪廻する冥土として、悪人を裁く残酷さと霊を導く温情を備え持つ。霊自らの選択を尊重し、亡霊にとって、苦しみに抗う力と勇気を持つことが大切だと考えている。 |
関連人物 | 判官、黒無常、白無常、黒童子、白童子、孟婆(部下) 彼岸花(敵にして友) 晴明(その行動を見つめる) |
行動の動機 | 亡霊と大切な人達の平和を守る |
好きなもの | 心を落ち着かせるもの、話本、闇の世界からの挑戦 |
嫌いなこと | 無秩序、亡霊たちの平穏を乱すもの |
ギャップ | 情熱的で我儘、挑戦好き、傲岸不遜。悪霊には容赦ないが、善良な者には優しい。皆思わず近づきたくなるが、近づきにくい雰囲気を感じる。 |
好きな人 | 判官、黒無常、白無常、黒童子、白童子、孟婆 |
好きな食べ物 | かき氷、新鮮な果物 |
嫌いな人 | 七悪神 |
嫌いな食べ物 | 辛い食べ物 |
SP式神とは?
SSRと同等のレア度
SP式神は、SSR式神と同等のレア度として扱われる。
召喚確率は0.25%
召喚確率はSP+SSR=1.25%だが、SP式神は0.25%。
現存する式神の異なる姿として登場
SP式神は、現在実装されている式神を元に作られる式神である。現存する式神とは異なる世代の式神を作ることで、よりストーリーを深く楽しんでもらうことが目的。
欠片召喚には60個必要
SP式神は、欠片で召喚しようとした場合、欠片60個が必要。SSR式神よりも10個多いため、集めるのは非常に大変。
覚醒前後は存在しない
SP式神は、覚醒前と覚醒後は存在しない。そのため、スキル追加がなく、覚醒素材も必要ない。SP式神は、覚醒後の数値やスキル強化を保有し、覚醒後の式神と同じ扱いになる。