【陰陽師】神堕オロチ(かみおとしおろち)の評価・おすすめ御魂・出現場所
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「神堕オロチ(かみおとしおろち)/SPオロチ」の評価、ステータス、スキルを掲載!神堕オロチの特徴を確認して、陰陽師の攻略に役立てよう!
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同一式神 |
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オロチ |
「神堕オロチ」の基礎情報
総合評価 | 9.5/10.0点 |
PvE評価 | 9.5/10.0点 |
PvP評価 | 9.5/10.0点 |
レア度 | |
攻撃タイプ | 全体攻撃 補助 |
入手方法 | 召喚 百鬼夜行 祈念 |
登場場所 | - |
声優・CV | 日本版:宮野 真守 中国版:夏磊 |
中国名 | 神堕八岐大蛇 |
英語名 | Fallen God Orochi |
プロフィール詳細 |
SP式神とは?詳細はこちら |
アイコン |
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ダンジョン適正度
PvE評価 | PvP評価 |
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星6推奨度 | 所持しておきたい数 |
★★★★★ | 1体 |
活躍場所 | |
PvE&PvPバランス型 |
全コンテンツ評価
探索ダンジョン | 御魂ダンジョン | 覚醒ダンジョン |
---|---|---|
4/5点 | 4/5点 | 4/5点 |
御霊ダンジョン | 結界突破 | 闘技 |
5/5点 | 5/5点 | 5/5点 |
叢原火 | 日輪の隕 | 永生の海 |
5/5点 | 5/5点 | 4/5点 |
真オロチ | レイド | 鬼王襲来(麒麟) |
5/5点 | 5/5点 | 3/5点 |
陰界の門 | 異聞ダンジョン | 地域鬼王 |
5/5点 | 5/5点 | 5/5点 |
首領退治 | 妖気封印 | 経験値妖怪 |
5/5点 | 5/5点 | 4/5点 |
銭貨妖怪 | 石距 | 年獣 |
3/5点 | 3/5点 | 3/5点 |
イベント(※) | ||
5/5点 |
※イベントによって点数が大幅に左右される
「神堕オロチ」のスキル
スキル1:魂の制裁
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 罪の洗礼を感じたか? 魂の奥に巣食う罪を見定め制裁を下し、敵目標に攻撃力の100%相当のダメージを与える。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | ダメージが105%にアップ |
Lv3 | ダメージが110%にアップ |
Lv4 | ダメージが115%にアップ |
Lv5 | ダメージが125%にアップ |
スキル上げ優先度 |
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★☆☆☆☆ |
スキル2-1:神堕の力
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | これは邪神の意志であり、我の意志だ! 唯一効果。 合計6振の神剣・天羽々斬に封印されている。 発動後蛇神状態になり、自身以外の味方の初期攻撃力の6%を1振の天羽々斬の中に封じ込め、その力を利用し天羽々斬の封印を解除する。戦闘不能になると封じ込めた攻撃力を全て返還する。連続で発動するたびに、鬼火消費が1点増える。【唯一効果】 同じ式神が複数いても、このスキルを発動するのは一体のみである。【蛇神】 最大HP変更不可。HPは神堕オロチの攻撃力の200%に相当、デバフと放逐を免疫する。蛇神が審判儀式を通じて天羽々斬の封印を解くが致命ダメージを受けると、再び本体が出現する。【堕落の剣】 封印されし蛇神の力を呼び起こす生贄。生贄のHPは神堕オロチの攻撃力の310%相当で、他のステータスは元の式神のステータスを継承する。行動時、HPを20%回復し、神堕オロチの行動ゲージを15%アップさせ、鬼火を1点獲得する。1振存在するごとに、神堕オロチの被ダメージが20%減少。【終焉審判】 幻境の中で、神堕オロチはデバフと放逐を免疫する。【御供え】 倒されたと見なし、生贄にされた味方は復活効果を発動できず、復活できない。【先手】 戦闘開始時に行動する。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | 蛇神のHPが神堕オロチの攻撃力の380%にアップ |
Lv3 | 蛇神の被全体ダメージが30%ダウン |
Lv4 | 蛇神が倒されると、自身の素早さが100アップする、1ターン持続 |
Lv5 | 先手:「神堕の力」発動 |
スキル上げ優先度 |
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★★★★★ |
スキル2-2:蛇神の喰
詳細 | |
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消費鬼火 | 0 |
種類 | |
効果 | 我を新たな主と認めろ! 本体でいる時に発動可能。6振目の天羽々斬の封印を解き、終焉審判の幻境を展開し、陰陽師を乗っ取り出陣する。 新しいターンを獲得すると、「審判儀式」は「終焉裁決」に切り替わり、元の場所に1振の堕落の剣を呼び出す。同時に残りの非召喚物の味方を堕落の剣に変え、その初期攻撃力の6%を奪取する。 |
スキル3-1:審判儀式
詳細 | |
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消費鬼火 | 3 |
種類 | |
効果 | 神剣は消え去り、桎梏から解き放たれた! 蛇神状態でのみ発動可能。 【発動】1振の天羽々斬の封印を解き、敵全体に攻撃力の188%相当のダメージを与え、他の味方1人に堕落を付与する。 累計5振の天羽々斬の封印を解くと、強大な邪力が解放され、「神堕の力」が「蛇神の喰」に切り替わる。 【堕落】 [共通、印]素早さが40%アップし、ターン開始時自身は腐敗して24%のHPを失う。腐敗は睡眠状態を解除できる。状態所持者が戦闘不能になると、神堕オロチは行動ゲージを40%アップさせ、状態所持者を1振の堕落の剣に変える。累計5振の天羽々斬の封印を解かなかった場合、すぐに1振の天羽々斬の封印を解く。【蛇神】 最大HP変更不可。HPは神堕オロチの攻撃力の200%に相当、デバフと放逐を免疫する。蛇神が審判儀式を通じて天羽々斬の封印を解くが致命ダメージを受けると、再び本体が出現する。【恢復】 回復効果と違って、回復阻害効果に影響されず、回復に関係する効果を発動させず、会心にならない。 |
レベルアップ時の効果 | |
---|---|
Lv2 | 発動時、蛇神の残りHPが20%あるごとに、自身のHPを12%恢復する。 |
Lv3 | 発動時、蛇神の残りHPが20%あるごとに、自身の行動ゲージを8%アップする。 |
Lv4 | 発動時、蛇神の残りHPが20%あるごとに、今回のダメージ係数が25%アップする。 |
Lv5 | 発動時、封じ込めた味方式神の攻撃力を吸収する。この合計値は自身の初期攻撃力の100%を超えない。 |
スキル上げ優先度 |
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★★★★☆ |
スキル3-2:終焉裁決
詳細 | |
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消費鬼火 | 3 |
種類 | |
効果 | 堕ちろ!虚偽の神よ! 敵全体に攻撃力の313%相当のダメージを与え、4回追撃し、毎回ランダムな敵に攻撃力の128%相当のダメージを与える。 |
スキル上げ優先度について |
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★★★★★:最優先で上げた方が良い(上げないと使えない) ★★★★☆:上げないと使えない場合がある ★★★☆☆:上げた方が良い ★★☆☆☆:優先度は低い ★☆☆☆☆:上げなくても良い |
「神堕オロチ」の強い点
序盤から超強力な全体攻撃
神堕オロチは、序盤から使えるスキル3-1ですら超強力な全体攻撃を持つ。188%に加え、蛇神のHPが20%余っているごとにダメージ係数が25%上がり、味方の初期攻撃力6%分もダメージに換算されるので、単純な全体攻撃火力は阿修羅をも上回る。
闘技での速攻、中速パーティやPvEやイベントでの周回など、アタッカーとして幅広く運用できる。
恢復やゲージアップで自己完結
スキル3-1使用時、蛇神のHPが20%余っているごとに自身のHP12%恢復に加え、行動ゲージを8%アップさせることができる。単純な火力役としてだけでなく、恢復や行動ゲージアップと自己完結している。
味方の素早さアップ&HP減少
スキル3-1使用時、味方1体に堕落を付与する。堕落は素早さを40%アップさせ、毎ターン行動する時に腐敗でHPが24%減少する(睡眠も解除可能)。腐敗によるHP減少は鬼王酒呑童子と掛け合わせることができだけでなく、鬼王酒呑童子の燃焼のようにタイムロスがないため、鬼王酒呑童子は通常攻撃、神堕オロチでアタッカーはのみHP減少という立ち回りも可能。
通常のアタッカーはもちろん、特に雲外鏡、黒童子、吸血姫、墓守りのようなHPが減少するほど強力な式神との相性も良い。
免疫持ち&蛇神状態であれば復活可能
神堕オロチは、蛇神の時デバフを免疫できる他、致命ダメージを受けても神堕オロチの状態に戻るだけなので耐久力も高い(全体攻撃時に反射を受けて致命ダメージになっても元に戻るだけなので実質反射無効)。初翎山風などの高火力が編成されておらず、デバフでじわじわと削っていくようなパーティ相手にとっては非常に厄介な存在。
さらに、蛇神が倒れる時は素早さ100アップになるので復帰が早い点も特徴。また、神堕オロチ状態の時のみでしか戦闘不能にならないので、再行動など味方のサポートがあると非常に強力。
終盤は全体攻撃&追撃+堕落の剣が優秀
神堕オロチは、最短9ターンでスキル2-2「蛇神の噬」とスキル3-2「終焉裁決」が発動可能になる。味方へのサポートはできないが、高火力全体攻撃に加えランダム4回の追撃を持つ。
さらに、最大5体の堕落の剣は、行動時にHP20%と鬼火1点を獲得し、神堕オロチの行動ゲージを15%アップする1本存在するごとに、神堕オロチの受けるダメージが20%減少する(5本存在でダメージ無効化)。高耐久かつ高頻度で高火力全体攻撃を与えることができる。
「神堕オロチ」の弱い点
最終段階には最短9ターン必要
神堕オロチをスキル2-2「蛇神の噬」とスキル3-2「終焉裁決」で運用したい場合、最短でも9ターン必要。そのため、最終段階運用をしたい場合は妖琴師や神楽など再行動を持つ式神と編成する必要がある。
審判儀式の全体攻撃は2ターンに1回
神堕オロチは、スキル3-1「審判儀式」の段階では2ターンに1回しか発動できない。蛇神の姿→全体攻撃を繰り返すことになるので、継続的なダメージはあまり期待できず、速攻や周回での運用が一般的となる。
また、1ターン目から全体攻撃を使用できるよう、スキル2のスキルLvは必ずMAXにしておきたい。
「神堕オロチ」に装備させるオススメ御魂
オススメ御魂(アタッカー)
御魂 | セット/効果 |
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破勢 |
【破勢×4 + 会心×2】HP70%以上の目標に40%の追加ダメージを与える。 |
悲鳴鳥 |
【悲鳴鳥 + 会心×2】任意の非妖怪目標が倒された時、最大HPの20%が回復する。さらに戦闘終了まで、ダメージを20%アップさせる(上限120%)。 |
狂骨 |
【狂骨×4 + 会心×2】ダメージ与える時、鬼火1点を持つごとに、ダメージが8%アップする。 |
海月の火の玉 |
【海月の火の玉 + 会心×2】鬼火の数が上限に達すると、妖術発動時に追加で鬼火1点を消費し、ダメージが40%アップする。 |
貝吹坊 |
【貝吹坊 + 会心×2】装着者はターン開始時にダメージを一回吸収できる貝鎧を1重獲得する。貝鎧が存在する限り、ダメージが25%アップする。 |
鏡姫 |
【鏡姫 + 会心/防御×2】被ダメージ時、30%でダメージの100%を反射。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
三味 |
【三味 + 会心×2】任意の味方が制御効果と放逐を受けている時、2ターンの間、味方の素早さを30アップさせる。このバフは解除できない。最大2重まで重ねがけできる。 |
輪入道 |
【輪入道 + 会心×2】行動終了後、20%で追加行動のチャンスを獲得。 |
悪樓 |
【悪樓 + 会心×2】戦闘開始時、悪樓の力(ダメージ80%アップ、被ダメージ80%ダウン)を獲得する。装着者の8ターン目まで、悪樓の力は一時的に封印される。 |
御魂位置 | オプション |
---|---|
壱(左上) | 【メイン】攻撃力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
弐(左) | 【メイン】追加攻撃力 / 素早さ【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
参(左下) | 【メイン】防御力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
肆(右下) | 【メイン】追加攻撃力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
伍(右) | 【メイン】HP【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
陸(右上) | 【メイン】会心率 / 会心DMG / 追加攻撃力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
御魂設置例
御魂 | 例 |
---|---|
パターン① | ①効果指標:与ダメージ └弐:追加攻撃力/素早さ └肆:追加攻撃力 └陸:会心率/会心DMG ②会心率:100% ③素早さ:128以上(以下でも可) |
パターン② | ①効果指標:追加HP └弐:追加HP └肆:追加HP └陸:追加HP/会心率 ②会心率:0%(100%) ③防御力:700以上 ④素早さ:128以上(以下でも可) |
「神堕オロチ」のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | (197) | |
HP | (1,238) | |
防御 | (74) | |
速さ | (118) | |
会心率 | (10%) | |
会心ダメージ | 150% |
覚醒後レベル40のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | 4,153 | |
HP | 13,216 | |
防御 | 437 | |
速さ | 118 | |
会心率 | 10% | |
会心ダメージ | 150% |
「神堕オロチ」と相性が良い&対策式神
神堕オロチと相性が良い式神
式神 | 理由 |
---|---|
因幡かぐや姫 |
大幅に火力を上げることができるので、よりワンパンしやすくなる。。 ※他にも稲荷御饌津や不知火、浮世青行燈、絵世花鳥風月&鬼王酒呑童子などもおすすめ |
不見岳 |
|
食霊 |
神堕オロチは火力が非常に高いので、食霊や一目連の追撃で大ダメージを与えることができる。 |
一目連 |
|
妖琴師 |
再行動で蛇神状態を維持しやすく、天羽々斬の封印も素早く解除可能。 |
鬼王酒呑童子 |
燃焼と堕落を組み合わせて味方のHP減少を加速でき、火力アップも可能。 ※ただし神堕オロチは火力が下がるので相性はあまりよくない。あくまで他の味方のHP減少サポートとして相性が良い。 |
雲外鏡 |
堕落のHP減少により、攻撃回数が増えやすい。鬼王酒呑童子と異なりHP回復がないため、再度HP調整する心配もない。 |
黒童子 |
|
驍浪荒川の主 |
蛇神により耐久力が高いので、神堕オロチで耐久&高火力を出しつつ、荒波の全体攻撃で削ることが可能。 |
神堕オロチの対策になる式神と御魂
式神/御魂 | 理由 |
---|---|
神堕オロチ |
敵の神堕オロチが先手で攻撃してきた場合、致命ダメージを受けなければ自分のターンでワンパンすることが可能。 ※一目連と同時編成すると安定 |
蝉氷雪女 |
味方がワンパンされても復活可能。自身は青女房を装備したり、入内雀を編成しておくと安定。 |
入内雀 |
ワンパンされても憑依している味方1体は疑似復活可能。阿修羅などであれば復活後にワンパンで敵を倒すこともできる。蝉氷雪女であれば復活可能。 |
青女房 |
ワンパンされずに一回は復活可能。味方複数体に装備させても良い。 |
基本は高火力か復活で対策
神堕オロチはデバフ免疫を持っているため、初手からデバフハメといった戦法はできない。そのため、高火力で蛇神を解除するか、敢えて攻撃を受けて復活させる戦法が基本。
高火力で蛇神を解除した場合は、デバフ免疫がなくなるので併せてデバフ式神を編成しておくのもおすすめ。
「神堕オロチ」のオススメパーティ
パーティ例1
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 |
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・味方を再行動 ・味方の被ダメージダウン ・安倍晴明や八百比丘尼でも可 |
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オロチ |
+ 自由×2 | |
②素早さ ④自由 ⑥自由 ・阿修羅に不浄の力を付与 ・素早さは閻魔や食霊より遅く設定 |
||
因幡かぐや姫 |
×4 + 自由×2 | |
②素早さ ④HP ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 |
||
神堕オロチ |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・高火力全体攻撃で一掃 ・海月の火の玉でも可 ・素早さ135~140推奨 |
||
自由枠 | - | - |
・閻魔①(バラ最速/招き猫) ・閻魔②(バラ最速/招き猫) ・食霊(バラ最速/共潜) ・不見岳(薙魂/バラ防御) ・白蔵主(地蔵の像素早さ240以上) ・一目連(蛤の精/バラHP/薙魂) ・入内雀(招き猫/玉樹/バラ防御など) ・かぐや姫(火霊) ・縛骨清姫(バラ最速/招き猫) ・川猿/妖琴師(バラ最速/招き猫) ・阿修羅(破勢) |
パーティ例2
陰陽師/式神/順番 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 (5速) |
||
・味方を再行動 ・味方の被ダメージダウン ・安倍晴明や八百比丘尼でも可 |
||
空相面霊気 |
|
×4 + 自由×2 |
②素早さ ④HP/攻撃/抵抗 ⑥HP/会心 ・味方全体の行動ゲージアップ ・一線目で間接ダメージ&パッシブ封印 ・致命ダメージで復活 ・黒光状態で最大8回攻撃&吸血 ・御魂はバラ最速でも可 ・SSR面霊気でも可 |
||
帝釈天 |
|
×4 + 命中/HP/防御×2 |
②素早さ ④命中 ⑥HP ・敵1体を操作 ・味方のゲージアップ ・全体攻撃&味方のHP回復 ・素早さ重視 ・魅妖や招き猫、火霊、返魂香などでも可 |
||
因幡かぐや姫 |
×4 + 防御/HP/抵抗×2 | |
②素早さ ④HP ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 ・共潜でも可 |
||
神堕オロチ |
|
×4 + 会心×2 |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・高火力全体攻撃で一掃 ・食霊のスキルにより3ターン後追撃 ・海月の火の玉でも可 |
||
自由枠 | - | - |
・白蔵主(蛤の精) ・閻魔(バラ/招き猫/蛤の精) ・一目連(バラHP/薙魂) ・入内雀(招き猫/玉樹/バラ防御など) ・不見岳(バラ防御) ・匣の少女(蛤の精) ・蝉氷雪女(バラ/青女房/蛤の精)など |
パーティ例3
陰陽師/式神/順番 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 (5速) |
||
・味方を再行動 ・味方の被ダメージダウン ・安倍晴明や八百比丘尼でも可 |
||
面霊気 (1速) |
|
×4 + 自由×2 |
②素早さ ④自由 ⑥自由 ・味方の行動ゲージアップ ・敵に間接ダメージ ・御魂はバラ最速でも可 |
||
食霊 (2速) |
|
×4 + 会心×2 |
②素早さ ④HP/攻撃 ⑥会心/会心DMG/攻撃 ・味方のターン外ダメージアップ ・味方回復&追撃 ・神堕オロチにスキル使用 |
||
因幡かぐや姫 (3速) |
×4 + 防御/HP/抵抗×2 | |
②素早さ ④HP ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 |
||
神堕オロチ (4速) |
|
×4 + 会心×2 |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・高火力全体攻撃で一掃 ・食霊のスキルにより3ターン後追撃 ・海月の火の玉でも可 |
||
不見岳 (6速) |
|
×4 + 防御×2 |
②防御 ④防御 ⑥防御 ・味方の非会心DMGアップ ・味方への会心時のダメージを軽減 ・会心DMGが3倍以上で会心率50%ダウン ・味方は攻撃またはバリア&抵抗バフ獲得 ・味方を回復&デバフ駆除 |
パーティ例4
陰陽師/式神/順番 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 (6速) |
||
・味方を再行動 ・味方の被ダメージダウン ・安倍晴明や八百比丘尼でも可 |
||
帝釈天 (1速) |
|
×4 + 命中/HP/防御×2 |
②素早さ ④命中/HP ⑥HP ・敵1体を操作 ・味方のゲージアップ ・全体攻撃&味方のHP回復 ・素早さ重視 ・雪幽魂/魅妖/招き猫/火霊などでも可 |
||
因幡かぐや姫 (2速) |
×4 + 防御/HP/抵抗×2 | |
②素早さ ④HP ⑥会心DMG ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・全体攻撃+祈念の力数に応じて追加効果 ・火霊や蛤の精でも可 |
||
蝉氷雪女 (3~5速) |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・単体を結霜にする ・高耐久バリア ・敵味方関係なく間接ダメージ ・味方全体復活 |
||
神堕オロチ (3~5速) |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・序盤は高火力全体攻撃 ・免疫持ち&疑似復活可能 ・終盤は全体攻撃&追撃 |
||
一目連 (3~5速) |
|
×4 + 会心×2 |
②HP ④HP ⑥会心DMG/会心 ・味方全体をバリアで守る └攻撃力&効果抵抗アップ&回復 ・単体にバリア付与で反撃&ゲージダウン |
パーティ例5
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
八百比丘尼 (5~6速) |
||
・味方を復活 ・敵の御魂パッシブ封印(反射でも可) ・神楽や安倍晴明でも可 |
||
驍浪荒川の主 (1~2速) |
|
×4 + 会心×2 |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・単体高火力 ・味方の被ダメージ軽減&回復 ・戦闘不能時に全体攻撃 ・バラや火霊、破勢でも可 |
||
麓銘大嶽丸 (2~5速) |
|
×4 + 防御×2 |
②HP ④HP ⑥会心/会心DMG ・敵全体に攻撃 ・敵全体をターン開始までスタン ・素早さ128以上 |
||
神堕オロチ (2~5速) |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・序盤は高火力全体攻撃 ・免疫持ち&疑似復活可能 ・終盤は全体攻撃&追撃 ・素早さ128以上 |
||
不知火 (2~5速) |
×4 + 防御/HP×2 | |
②HP ④HP ⑥HP/会心DMG ・味方の通常攻撃を2回 ・1回蘇生できる ・全体攻撃&追撃 ・会心不要もしくは70% ・地蔵の像でも可 ・素早さ128以上 |
||
蝉氷雪女 (6 or 1~2速) |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃/素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・単体を結霜にする ・高耐久バリア ・敵味方関係なく間接ダメージ ・味方全体復活 ・素早さ128前後(または②素早さ) |
パーティ例6
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
八百比丘尼 (3~5速) |
||
・味方を復活 ・敵の御魂パッシブ封印(反射でも可) ・神楽や安倍晴明でも可 |
||
縛骨清姫 (1速) |
|
×4 + 攻撃/HP/防御×2 |
②素早さ ④HP ⑥HP/防御 ・蛇霊でゲージアップ&被ダメダウン ・敵の回復と行動ゲージアップ無効 ・防御ダウン&間接ダメージ ・蛇霊帰還後ステータス強化 ・防御700以上に調整 |
||
驍浪荒川の主 (2速) |
|
会心2セット×3 ※余裕があれば攻撃セット入れる |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・単体高火力 ・味方の被ダメージ軽減&回復 ・戦闘不能時に全体攻撃 ・薙魂や破勢などでも可 |
||
神堕オロチ (3~5速) |
|
×4 + 防御×2 |
②HP ④HP ⑥HP ・序盤は高火力全体攻撃 ・免疫持ち&疑似復活可能 ・終盤は全体攻撃&追撃 ・防御700以上に調整 ・素早さ128以上 |
||
不知火 (3~6速) |
×4 + 防御/HP×2 | |
②HP ④HP/防御 ⑥HP ・味方の通常攻撃を2回 ・1回蘇生できる ・全体攻撃&追撃 ・会心不要 ・防御700以上に調整 ・地蔵の像でも可 ・素早さ128前後 |
||
蝉氷雪女 (3~6速) |
|
×4 + 会心×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・単体を結霜にする ・高耐久バリア ・敵味方関係なく間接ダメージ ・味方全体復活 ・素早さ128前後(または②素早さ) |
レイドパーティ例
陰陽師/式神/順番 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
安倍晴明 (2~4速) |
||
・味方の与ダメアップ ・バリアで味方を守る |
||
オロチ (1速) |
攻撃2セット×3 | |
②素早さ ④攻撃 ⑥攻撃 ・千姫→蠍女→神堕オロチの順に不浄の力を付与 ・2セット蜃気楼でも可 ・攻撃力重視 ・素早さ232以上 └神堕オロチ128以上なら230以上 |
||
神堕オロチ (2~4速) |
|
×4 + ×2 |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・千姫→蠍女の順に堕落を付与 ・序盤はスキル3と2を繰り返しバフ溜め ・9ターンで終焉審判へ移行 └全体攻撃+4回追撃 ・会心率80~90%になっても良い ・素早さ126以上 |
||
千姫 (2~5速) |
×4 + 攻撃×2 | |
②攻撃 ④攻撃 ⑥攻撃 ・味方の鬼火&火力サポート ・海貝の戟召喚後通常攻撃固定 ・攻撃力重視 ・素早さ自由 |
||
蠍女 (4~5速) |
攻撃2セット×3 | |
②攻撃 ④攻撃 ⑥攻撃 ・蠍毒で防御力ダウン ・蠍毒目標ターン終了後間接ダメージ ・蠍毒を一度付与したら通常攻撃固定 ・2セット蜃気楼でも可 ・攻撃力重視 ・素早さ120~128 |
||
帝釈天 (6速) |
攻撃2セット×3 | |
②攻撃 ④攻撃 ⑥攻撃 ・金蓮付与で追加ダメージ ・金蓮付与後通常攻撃固定 ・2セット蜃気楼でも可 ・攻撃力重視 ・素早さ+0推奨 |
地域鬼王パーティ例
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
源博雅 (3~6速) |
自由 | |
- | ||
神堕オロチ (1速) |
|
×4 + ×2 |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・高火力全体攻撃 ・素早さ195以上 |
||
阿修羅 (2速) |
×4 + ×2 | |
②素早さ ④攻撃 ⑥会心 ・会心100%で攻撃力重視 ・高火力全体攻撃&追撃 ・素早さ195以上 |
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因幡かぐや姫 (3~6速) |
自由 | |
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG ・会心不要で会心DMG盛り ・祈念の力で鬼火補助 ・味方の会心DMG&効果抵抗アップ ・火霊でも可 |
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不見岳 (3~6速) |
防御2セット×3 | |
②防御 ④防御 ⑥防御 ・味方に攻撃力バフ付与 |
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稲荷御饌津 (3~6速) |
×4 + 攻撃×2 | |
②攻撃 ④攻撃 ⑥攻撃 ・味方に攻撃力バフ付与 ・不知火でも可 ・1速鬼王酒呑童子でも可 |
「神堕オロチ」の伝記(ネタバレ注意!)
伝記一
高天原の審判の後、私は「挟間」に閉じ込められた。時が止まったような場所で退屈な毎日を過ごしている。 狭間と呼ばれるアマテラスの「牢獄」は、光が届かぬ闇の中にある。と、人々は想像しているようだが、それは思い違いだ。 日の光は届かない。しかし時折月の光はこの忌まわし地に降り注ぎ、葬られた無数の秘密を照らす。 挟間の入り口で、敵が私を見張っている。いや、ある意味で、彼は私の「仲間」だ。 私が逃げないようにと、高天原が彼を差し遣わしたのだ 「鎮墓獣」という名の彼は、凄まじい力を持っていようと、果てしない孤独には耐えられなかった。 それから千年もの時が経った。屍で埋め尽くされていた狭間の入口は、いつしか桜が咲くようになっていた。 骸に根付いた桜の木から、花びらが一枚、ひらひらと鎮墓獣の頭に落ちた。 闇に溶け込んでいた獣は花びらを振り落とし、再び眠りにつこうとした。一瞬だが、獣の瞳に「憧れ」の色が見えた。獣の気を引こうと、私は語り始めた。 「この世に変わらぬものなど存在しない。人々は秩序ある世界を称えているが、世界は混沌からはじまったのだ」 興味がないのだろうか、今宵も鎮墓獣に見向きもされなかった。だが、私はあえて続けた。 「源家は代々、狭間の番人を司ってきた。だが、代を経るにつれ衰退していった。 狭間は静かだから、彼らの企みはすべて筒抜けだった。妖や鬼退治の話をしているうちに、いつの間にか権力争いをするようになっていった。 混沌とした時代には秩序求めていたはずなのに、その秩序を己自身の手で壊そうとするとは。ふふ、人間は一体いつになったら己の欲と向き合うのだろう。 鎮墓獣は依然黙ったままだった。 「そうだった。人間が己の欲に向き合えないのは、お前の主のおかげだったな」 鎮墓獣は背を向け、耳をふさいだ。これ以上話を聞く気はないとでも言うかのように。だが私にはわかる。獣は先刻よりも注意深く、私の言葉を聞いているのだ。 「ああ、面白いことを思い出した。お前の主、スサノオと一つ賭けをしたことがあった」 鎮墓獣は耳を立て、悠々と口を開いた。 「弱い犬ほどよく吠えるって聞いたことがある……てめぇの話は信じないが、この諺は信じていいみたいだな」 「ふふ、忘れたわけじゃないだろう、六悪神が高天原に敗れた後、私はあえて戦わなかった。 アマテラスは公正無私であるという話だったから、斬神場でそれを確かめたかったのだ。 すべては形骸化した『秩序』を深く知り、破壊するためだった。だが、高天原の神々に思い違いをされてしまったとは…… 「まあ、スサノオが高天原を半分破壊してくれたことに免じて、よしとしよう」 |
伝記一開放条件
条件 | 報酬 | |
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神堕オロチをレベル40にする |
×5,000 |
伝記二
お前の主、スサノオと一つ賭けをした。彼の掟に基づいて、高天原の正義とやらを覆せるかどうかとね。 しかし、会って間もない私のことを、彼は信じてくれなかった。実に残念だった… スサノオはアマテラスに代わり、ひとりで六悪神を倒した。その強さを目にしたとき、彼を類稀な、妄信的な信奉者だと思い込んでしまった。 彼を手に入れるために、神獄までおびき寄せたのだが…… 足音が近づいてきた。高天原の処刑者が来てくれたようだ。 「処刑を控えている罪人が、俺に会いたがっていると聞いたが」 「スサノオよ、悪神を倒したおまえは、神々に勇ましさを称えられた。アマテラスにも忠誠心を賞賛されたのだろう。 だが、彼らのことも豪華絢爛な宮殿も、お前は捨てて、屍まみれの神獄にやってきた 所詮、お前は俺と同類なんだ。私たちは、悪に染まっている。 俺が求めているものが正義ではなく、殺戮だとでも言いたいのか。 私は話を続けた。 「生きとし生けるものは皆、アマテラスを崇め、悪神を厭う。しかし、忌み嫌われている悪神こそが、アマテラスの分身だ アマテラスは人間に愛を与えた。だが、人間は愛のために何をしたと思う?欲望のまま行動し、略奪を繰り返した…奴らは数えきれないほどの罪を犯した。アマテラスの掟のもとでね。 悪を切り捨てたアマテラスは、純然たる正義の象徴と言えるのだろうか。 この世界は偽善で溢れている。誰もが罪人だ。お前の処刑は永遠に終わらない。」 「生を受けた以上、罪から逃れられるものはいない」 「では、なぜすべての罪人を捕えようとしない?」 「慈悲深き神が、赦しを与えたからだ」 「ではなぜ私は赦されなかったのだ?」 「当然だ。貴様の罪は、あまりに重い」 「スサノオよ。殺しが罪になるならば、おまえは私よりも重い罪を背負っているのではないか。 「邪神ごときが、正義と悪の何がわかる?」 「私は慈悲深い、ゆえに、人間を正義や悪で定義することはない。 アマテラスの掟とは違い、私は愚かなまでの正義への執着でも、欲にまみれた邪念でも、すべてを赦す。 私が作る新たな世界では、欲する自由こそが世界の源となる。 「私を新たな主としてはどうだ。お前は殺戮によって迷うことはなくなる。正義の奴隷となるのではなく、悪として共に世界に君臨しようではないか。 さすれば、すべての罪人の命を、お前に委ねるとしよう! 「邪神、俺は殺すことに罪悪感を抱いていると思ったら、大間違いだ」 スサノオは一切の動揺を見せず、背を向けた。 妄信的な信奉者は手に入らなかったが…ひとつ面白い秘密を知った。 「ひとつ……賭けをしないか」 「私がお前の正義にもとづいて世の理を審判し、高天原が守ってきた秩序を崩壊させてみせよう。」 スサノオは足を止めた。 「おもしろい。何を賭ける?」 「審判の日に、おまえが自ら、邪悪の信奉者になることだ」 約束は、守る。 アマテラスが私を審判した時、私は既に神獄でスサノオを掌握し、「処刑者」となっていた。 「天羽々斬が私の手に渡したと気づいた時、神々はさぞ驚いたことだろう。しかし、時すでに遅し」 「私は天羽々斬で斬神場を破壊し、神々を薙ぎ払った」 「高天原は真っ二つになった。数多の神々は神格を破壊され、人の世に落ちた」 「アマテラスは、ただすべてを見ていることしかできなかった。世界は光を失い、闇に覆われた」 「人間は皆罪人となった。大地から、雲の上から、水の中から、私の勝利を祝う声が聞こえた。枷から解放されることを、彼らは待ち望んでいていたのだ」 「しかし、鋭い刃でアマテラスを貫こうとした寸前、スサノオが私の前に立ちはだかった」 「信心深い信奉者は予想以上の力を発揮できるものだ。私は信心を甘く見ていた」 「人間は『愛』を掲げれば、罪を免れられると思っているらしい」 「しかし、『愛』と『罪』を創った張本人、アマテラスは、一度たりともそれを認めたことはない」 「鎮墓獣よ、お前は考えたことはないか。あの日以来、高天原はどうなっているのか、三貴子はどこにいるのか。そして、おまえのことを、まだ憶えているのかどうか」 「狭間の入り口は狭い。月の光は差しても、月そのものは見えなかった。これだけの時を経て、月は昔と変わらないと言えるだろうか」 さあ、昔と少し姿が違ったとしてもそれがなんだ。 てめぇがいつまでもこんな調子だと、わたしはどこへも行けず、ここで封印を守り続けるしかない。 私は軽く笑った。 「封印がとうに解けていたとしてもか」 鎮墓獣は耳をそばだてた。そして瞬時に跳びあがると私をにらんだ。 「てめぇ、なんって言った」 |
伝記二開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
神堕オロチのスキルレベルを12回上げる | 神堕オロチの欠片 ×10 |
伝記三
最高に美しい罪の世界を創れるよう、私は一瞬たりとも高天原の転覆を諦めたことはなかった。狭間に囚われながらも、着々と計画を進めていた。 源家は衰退すればするほど、強欲になっていった。生贄として犠牲になった巫女の力で、ついに狭間の封印が解かれた。 今や、私を閉じ込めているのは封印ではない。この体を貫いている天羽々斬だ 審判を再開すれば、神器は目覚めるのだろう。 そして、今度は私が審判する番だ。蛇たちが平安京と鈴鹿山から霊力を吸い上げてくれたおかげで、私の力は戻った。 スサノオの神格に劣らぬ強い処刑者を見つけることは、容易いことではなかったが、 天人(てんにん)の王との取引で、目星がついた。 どうしても見つからないのは、私よりも重い罪を背負った「罪人」だ。 「この牢獄を脱するまで、あと一歩だ」 鎮墓獣は鋭い眼差しで私を見つめた。 「あと一歩のところなら、なんで私に教えるんだ!」 「その一歩が、おまえだからだよ」 「私を殺すってのか」 「ふふふ、殺す?まさか!おまえは千年もの間私とともに過ごしてきた。私にも情が湧いたのだ。おまえを殺すわけがないだろう」 「私はおまえの願いを叶えたいだけだ。ずっと欲しがっていたものを、おまえに与えよう」 「鎮墓獣よ、おまえは月の光や、人の世、そして黒夜山の桜を恋しく思っている」 「おまえが望んでいるものは……そう、私と同じ、自由だ。約束しよう。おまえも私も、明日自由を手に入れるのだ」 昼と夜が交錯する逢魔が時。雲間から差し込む夕日は、まるで松明(たいまつ)のように輝き、月に愛を語っているようだった。 狭間を離れて数年、ついに賭けの結果が明らかになる時が来た。 審判の前夜、私は黒夜山に行った。三毛猫が一匹、桜の木の下でぐっすりと眠っている。その頭に花びらが一枚落ちたが、猫は目を覚ますことなく、ただ耳を小さく震わせただけだった。 「神の小羊よ。新しき世界が訪れた暁には、安らぎをあたえよう」 私は花びらを取って、そして笑みをこぼした。 「今回は、私の勝ちだ」 この数年間、陽の鏡の欠片は各地に運ばれていた。おかげで審判の対象である現世の罪を映し出すことができる。 そして、陰の鏡は、高天原の斬神場を再現してくれる。 あの時と同じように、中央の巨大な天秤の審判者の席は空けてある。 スサノオとの賭けの結果が明らかになる時が来た。私はゆっくりと審判者の席へと向かう。 「皆のために、素晴らしい見世物を用意したのだ。最後まで見届けぬわけにはいかないだろう。」 掟を破った私が、お前たちの掟で遊んでやろう。 六道の門はまもなく開かれる。 悪神を閉じ込めている門の向こうから、慟哭が聞こえた。広大な斬神場と罪を測る天秤は、七悪神の集結を待っている。 「人、妖、神…」 雲の上にある金色の空を眺めながら、最後の言葉を紡いだ。 「そして、アマテラス」 「これが、私による、高天原への審判だ!」 |
伝記三開放条件
条件 | 報酬 | |
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闘技または模擬戦で「終焉審判」を発動し勝利する |
×10 |
「神堕オロチ」の紹介
高天原に逆らう、堕ちた神。純粋な悪。
礼儀正しく優雅に振る舞っているが、実は傲慢不遜で、邪知暴虐である。
高天原の威光の下、衆生を救うと、ヤマタノオロチは嘨く。
高天原の神獄に封じ込められていた六つの罪を現世に解き放った彼は、六つの罪と共に七悪神と呼ばれた。
彼は現世に災いをもたらした罪を問われ、高天原の天照大神に審判を下されだ。
そして今、ヤマタノオロチは高天原の規則に従い、高天原に対して最後の審判を始めた。
陰陽師「式神図鑑」より
「神堕オロチ」のセリフ一覧
※編集中
「神堕オロチ」のイラスト
通常 |
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玄夜神隠(終焉降臨イベント) |
隠れ里の神(商店) |
桜木夢(花合戦) |
イラスト1 |
イラスト2 |
イラスト3 |
イラスト4 |
イラスト5 |
イラスト6 |
イラスト7 |
イラスト8 |
イラスト9 |
「神堕オロチ」のストーリー
集結イベント
エピソード1 |
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【神堕オロチ】 「桜が咲き、枯れ落ちる。新しく生まれ変わった陽界も、また滅びの運命を辿る。この世界の運命が歪んでいるのは、何かが欠けているからではなく、本来存在してはならないものが現れたからだ。それは全ての足掻きや嘆きの源、まだ希望を持つ命をも度し難いものに変えていく猛毒。衆生は泥沼の中で足掻き続ける。それは泥沼の下には神が罪人に与えた罰、地獄が広がっていると勘違いしているからだ。しかし実際はどうだろうか?」 |
エピソード2 |
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【神堕オロチ】 「この世界には、生贄にされた幼い巫女を救うべく己の魂を二つに分かち、陰陽が分かれる苦しみに永遠に苛まれ、己を忘れた者がいる。この世界には、異族から領地内の民を守るため、首を刎ねられ、自慢の力も威厳も失い、酒に溺れて日々を過ごす者がいる。この世界には、我が子の命を奪われ、復讐の業火を放ち、栄華を極めた町を地獄に変えた者がいる。この世界には、かつての友人と対峙し、己の民を守るため、その友人に命を奪われた者がいる。また、故郷のために、かつての友人の命をを自らの手で奪い、最後には一族のために命を絶った者がいる。」── 戦闘 ──【神堕オロチ】 「私は私に問う。この全ては一体何のためだ?私は世界の理に問う、この全ては本当に度し難いものなのか?そうではない。」 |
エピソード3 |
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【神堕オロチ】 「人々の泥沼は、悪夢ではない。神々に捨てられ、荒れ果てた地に過ぎない。天地を想像しておいて、何故正義と悪をもって世界を二つに分かち、そして「悪」を捨てたのか?世界の主であるにも関わらず、荒れ果てた地を顧みもしない。それが神の怠惰でなければ、一体何だというのだ?」── 戦闘 ──【神堕オロチ】 「故に、我は我が神格をもって八咫鏡の代わりとし、衆生の罪業を測る。高天原に見せてやろう。彼らの定めた理の下で、衆生は一体どんな罪に問われるのか。ただし、神に最も愛された子羊の一人である晴明、お前には、新世界が訪れる前に安らかな眠りを与えよう。」 |
追憶絵巻
悪神 |
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妖鬼の誕生は、天地の始まりである七つの大罪に由来する。 当時、世界は荒れ果て、秩序もなく混沌としていた中に最初の光が誕生した。果てしなく終わることのない沈黙の中に「生」という概念が生まれ、ようやく最初の神が現れたのだ。 「我が天と地を2つに分けよう」 ある神がそう言った。そうして山を創造し、天に向かって聳え立つその神は「山神」となった。 またある神が言う。「我が天地の間に生まれし隙間を満たそう」そうして空気の波と化し、天地の間に広がる隙間を埋める「風神」となった。 「では我は大地に生まれた隙間を直してやろう」そうして多量な水により、大地の溝を埋め尽くした神は「海神」となった。 「私が空が寂しくならないようにしよう」ある神がそう言った。そして彼は雲を紡ぎ、雨と雪を降らせて虹を作り、天と地の間をつなぐ「雨神」となった。 「では私はこの世界が静かにならないようにしよう」ある神がそう言った。そうして世界中に植物の種を撒き、その種が数千万の植物となり、成長して芽生えた。この物寂しい世界がようやく少し賑やかになった。 最後に火の神が現れた。彼が降臨すると万物は焼き尽くされ、海水は蒸発し、雲は消え去り、風は乱れ、天地にある全ての物が燃えてしまった。神々は怒りに震え、火の神を討伐しようと考えた。しかし火炎に近づいた神々は、全て灰燼と化してしまった。 その時、眩いばかりの光が空から降ってきた。それは神々しく偉大な女神であった。彼女が降り立った場所は、火炎でさえその光の輝きに呑み込まれていった。彼女はいとも容易く、反乱を起こした火の神を降伏させた。 「我が名は天照、光輝の神なり」そう彼女は言った。天照の輝きが届いた場所では、天地が色を取り戻し、万物に命が宿った。 「汝らは悉く我が生み出した。即ち我は全知全能の神なり。我が全ての善悪を裁く」 神々は半信半疑であった。しかし、天照が天地の光を隠すと、次第に世界は色を失い、万物は死に絶えた。その状況を見た神々は、天照を呼び戻し、最高位の神として奉った。 「我は世に万物をもたらした、しかしてこれにて止まる定めではない」と天照は言った。「我は汝らのように、この世界に創造したいものがある」 「我が次に創造するもの、名は「愛」なり」 闇夜は消え去り、輝きが大地に戻った。生き返った万物は、かつてより更に生き生きとし、水中には遊魚が、空には小鳥が、陸には百獣が誕生した。全ての種はこの世に誕生する時、天照の輝きに触れ愛を知った。彼らは父母兄弟を愛し、お互いを愛し、生まれ落ちたこの世界を愛し、そして何よりも天照を愛している。 彼らの愛によって、絶えず新しい命が生まれた。そしてこの大地に、神々と似た容姿を持つ人類が誕生した。 人類は他のどんな種よりも聡明で、愛に飢えている。彼らは天照に愛を献上し、天照が同様に彼らを愛していると強く信じている。 神々は天照に感化され、彼女の輝きを求めた。その輝きの中から、神々は「愛」を学んだ。 そして、神は天高くに座し、人間は地に平伏した。神々の暮らす場所は……高天原と呼ばれた。 しかし神々の中にも、天照に心服していない者もいた。 世界の始まりの時に生まれた蛇神は大地にのさばり、その巨大な身体が通った場所は河川となり、その鱗によって削られた土地が山岳を形成した。蛇神は人の世を長い間荒らしまわり、災厄を招き、人間を恐怖に陥れた。蛇神は時に人々を窮地に追い込み、時に人々を殺し合うように仕向け、それを見て楽しんでいたという。 蛇神に誘惑された人間達は、運よく生きて帰ってきても、最終的には同族の手によって葬られた。 人間の神官はこう言う。「我らは天照の名の下に正義を行い、罪深きものを排除する」 そうして罪人は処刑されるか、駆逐されたのちに野獣の餌にされた。 ある日、大蛇が輝く太陽に向かって頭を上げ、高天原の天照に問うた。 「全知全能を自称する天照よ、お前は人に愛されているように、人を愛しているか?」 「我は人に愛されている以上に、人を愛している」 「ならばなぜ、人を作っておいて、彼らが苦しむことを許し、また彼らを裁く?」 「それは、彼らが罪に染まったからだ」 「罪だと?お前は全知全能の存在だろう。この世の罪とは一体どこから来るものだ?」 「天照よ、人を作っておいて、彼らを罪から守ることもできないのか?できないのなら、お前は一体何を以て神々を統べる神になった?」 「我は世界を創造したが、彼らの心に触れることはできなかった。だから彼らが罪の苦しみから逃れられるよう、その心に愛を与えた。しかし全知全能の我は、愛とはそのようなものではないと知っている」 「それならば、なぜ彼らを許さない?」 「罪を許してはならない」 「ならばそれは罪の創造主によって判断されるべきだ。お前ではない。教えてくれ。お前が罪を作ったのでないなら、一体誰が作ったのだ。お前は全知全能を名乗っている。そして罪を憎んでいる。なぜその罪の創造主と話し合い、この世から罪を完全に消さないのだ?」 天照は黙りこんだ。その沈黙から、蛇神は何か隠し事があることに感づいた。 「罪悪の根源もお前なのか?」蛇神はそう質問した。 天照は何も答えなかった。 「天照よ…」蛇神は言う。「光を集めすぎると、陰霧を晴らすどころか、全ての炎を滅してしまうぞ」 「蛇神よ、心に疑いが多すぎると、真実は見抜けず、自分自身を欺く事になるぞ」 罪の真相を知るため、ヤマタノオロチは高天原に戻り、罪の根源を探すことを決めた。彼は蛇魔を至る所に放ち探索し、高天原の一角に眠る秘密を奪い取った。そうして、ついに高天原の神獄の中に封ぜられた七つの罪を知った。 蛇神は祭壇の奥深くの神獄に忍び込み、祭壇の地下には複雑に入り組んだ迷宮があった。蛇神の身体は狭く曲がりくねった秘密の道を通り抜け、螺旋階段を下へ下へと進んでいった。下に行けば行くほど、天照の太陽の光から遠ざかった。 蛇神は次々に扉を開け、その扉を開けるたびに門により一層の光がその道を阻まれた。神獄に近づくほど、段々と暗くなっていった。隠し通路、門の施錠、階段、全ての形が暗闇によって呑み込まれていく中、九千九百九十個目の扉を開けた瞬間、真っ黒な暗闇が蛇神を包み、自分自身がどこにいるのかも分からなくなった。 「罪よ!」「ここがお前たちの牢獄か?」、と彼は大声で叫ぶ。 「私は楽園よりやって来た。あの場所にいれば強者は崇拝され、神と奉られるが、お前たちはこんなところに閉じ込められ、進むこともできない!」続けて彼は叫ぶ。「私にお前たちを解放させてくれ!私の声に応えてくれるだけで良い…さすれば自由にしてやれる!」 それでも、暗闇は彼の申し出に対して沈黙したままだった。 「実に悲しい」、と彼は嘆く。「お前たちは強大な力を持ちながら、人々に知られることは一度もなかった!そして私に応える勇気もなく、全てを失うのか?」 突然暗闇の中で炎の塊が爆発し、まるでそれが暗い魔法の箱から飛び出し、生まれたばかりの子供のように蛇神の周りを踊った。続いて炎の塊が発火し、さまざまな色の一連の炎が動いたかのように牢屋の扉が飛び去り、全力で打ちつけた。飛び散った火花が神獄と蛇神の魅惑的な顔を照らし、彼は迷わず牢屋の扉の封印を切り落とすと、6つの炎が牢屋を破り、自由の世界へ向かって飛び出した。 六つの罪を人間界に送り込んだ蛇神は、彼らに人間を弄する手段を教え、人間を堕落させるよう命じた。 より一層災いを恐れるようになった人間は、我が身を守るために罪を祓い、彼らを悪神と呼んだ。六つの罪は六柱の悪神となり、常にヤマタノオロチの傍らにいる。人間はその集団を……「七悪神」と呼ぶ。高天原に名を連ねる存在ではないが、高天原の神々よりも恐れられている。 ついに耐えかねた人々は、七悪神に求めた。 「私はとても苦しんでいる。私は善良であるのに、どうして神は私をお救いにならないのだ?」 悪神達は、まるで子供のように笑いながら言う。「我らがいるではないか、我らこそ神なり」 これを聞いた人間は、いきなり大声で泣きだしたかと思えば、笑いが止まらなくなり、身体は恐ろしい角度にねじ曲がり、肉が皮膚から飛び出した。そして奇形な魑魅魍魎の姿になり、口から瘴気を吐きだし、かつての同族を切り裂いた。 人間達はすぐに集まり、妖怪と化した同族を捕らえ、駆逐し、虐殺した。 「我らは人によって生み出され、人のせざるをし、人の出来ぬことをした。どうしてお前たちは人で、我らは人ではないのだ?」、と妖怪は聞いた。 屍山血河を築く人間との妖怪の戦いは、蛇神が見てきたどの戦いよりも悲惨極まりない戦だ。 蛇神は衝撃を受けただけでなく、興奮で震えていた。これは彼が何千年もの間追求してきた真実であった。彼はついに天照の秘密を知った、と彼は邪悪な神々に言った。 「私は天照の陰謀を見破ったぞ。罪が封印されていたのは、それが自由へとつながるからだ」 「形を持つものは誕生した時より自由を失い、肉体という牢獄に閉じ込められる。しかし心は違う。どんなに弱い体でも、自由を憧れる心を持っている。そして自由の中には、無限の力が秘められている。例え神でも、抗うことのできない力が!」 「しかし、全ての心に枷を掛けた天照はあることを強要した。自由を罪と見なし、強者を罪人と見なすことを。そして自らの愚かさと弱小さを讃えさせたのだ」 「その枷とは、彼女が言う『愛』なのだ!」 「邪神達よ…」蛇神は遠方の山に落ちていく太陽と、夜の色に飲み込まれていく大地を指さしてこう言った。「分かるだろう…お前たちは本来高天原の神王である天照の分身だ。神々の王となった彼女は、お前たちを牢獄に送り込んだ。」 「今、私達は天照の欺瞞から人間を目覚めさせ、彼らに本当の自由を与えたいと思っている。これこそが我らの唯一無二の神力だ!」 「太陽の輝きの中から衆生を救う、それが我らの本来の使命だ!」 「我々こそが、この世の救世主だ!」 |
罪 |
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蛇神の言葉は邪悪な神々の心の中に波を立てた。 「しかし、どうやって天照に勝つのだ?」 「彼女は偽善で世界を抑圧したのだ。私達は大きな罪で彼女を打ち負かすべきだ!」 「では、この世で一番大きな罪は何だ?」 「天照は愛で世界を縛っている。生まれた時から傍にいる親戚を殺すことが一番の罪だ!」 「天照は神の威光で世界を治めている。万物は全て神として崇められるのだから、神を殺すことが一番の罪だ!」 「天照は自らを神と自称し、神々に自らを主として尊敬させている。つまり反逆は一番の罪だ!」 蛇神は笑った。「お前達は元々天照の分身であり、天照の心から生まれたのだ。つまり天照とお前たちは一体であり、彼女はお前達にとって親類であり、神であり、主人なのだ。邪悪な神々よ、彼女に打ち勝つには、神殺し、親殺し、反逆、この三大悪行を以て1つとなす、これでこそ世界最大の罪ではないか?お前たちは邪神だ、妥協してはならない!」 邪悪な神々はそれを聞いて大喜びし、炎へと姿を変え、蛇魔のように蛇神の周りで狂乱した。 「我らは神王である天照を滅し、他ならぬ我々だけが七悪神となるのだ!」 蛇神に唆された悪神は瘴気で人間を堕落させ、妖魔の数を増やしていく。罪が染み渡った人間界では、瞬く間に妖魔の軍勢が形成された。 ヤマタノオロチは巨大な蛇に姿を変え、腹で地面を這いずり、洪水を起こし人の世を水の中に沈め、山と川をひとつに集め、段々と天高くに近づいていき、大地と天を繋ぐ橋を作り上げた。邪神達が率いる妖魔の軍団が大蛇の身体を通り、その頂きへと登り、高天原に向かって突撃した。高天原は急いで軍を派遣して道を阻んだが、それでも怒り狂う妖魔達を抑えることはできなかった。 「天の神々の力は非常に強大であるのに、人の世が罪に蝕まれ、人々が苦しむ様子を見ても何もしようとしない!我らはもはや人間ではない、妖怪である。我らは天上の神々を永遠に許さない!」 その時、天から突然雷が轟き、驚雷が山頂に響き渡った。妖魔達はその身を灰になるまで焼かれ、辺りには叫び声が響き、雲もはじけ飛んだ。一瞬の白光が消えた後、人々の前には鎧を着た神将が姿を現した。 彼の後ろの澄んだ青い空には、輝く女神天照がいた。天空の稲妻が神将の手に集まると、雷電の槍に変わる。そして彼は冷たく言い放った。 「神は天界に住み、罪人は地獄に住む。これこそが天地の第一の法則だ!我が名は須佐之男、この世界における刑罰を執行する神なり。罪人達よ、これは天罰だ!」 こうして、彼は軍隊を率いて応戦し、妖魔の軍隊と戦い、惨たらしく攻撃し、時には槍で心臓を突き刺し、時には剣で頭を斬り、時には雷電を召喚して敵を灰と化した。辺り一面には残骸が飛び散り、妖魔達は恐れおののいて四散していった。六人の邪神はすぐに囲まれてしまった。 「可哀そうに。天照に騙され、我らの手に落ちるとは」 「私達が檻からお前を救ってやろう。自由の楽しさを覚えればお前は一生忘れられないだろう」 「我らを求めよ。我らの慈雨は神々の戯言よりも甘美なものだ」 「我らに跪け。我らの火炎は正義の光などよりも輝かしいのだ」 それでも須佐之男は動かない。「お前たちの死体で神殿の前の石段が埋め尽くされることになる。お前たちの火炎など神の足元に消え去り、灰となるだろう」 邪神達は彼を取り囲み、大声で笑う。 「我らと太陽は一体なのだ。滅せられようと、太陽が再び現れれば、我らも枯れた大地の上で再び燃え上がり、蘇るのだ!」 須佐之男は不敵な笑みを浮かべた。 「それなら、お前達を見殺しにするしかないようだな」 こうして、須佐之男と六人の邪神は山頂にて交戦した。しかし邪神は元々天照の分身であり、ほぼ無限の生命勅を持っていた。しかし悪事を尽くしてきた彼らも須佐之男の残酷さに震え上がり、次第に一人、また一人と絶望に追い込まれていった。一人の邪神が須佐之男の槍で目を貫かれ、封印を脳みそに打ち込まれた。また他の邪神は須佐之男に四肢をもがれ、槍で腹部に封印を打ち込まれた。数人の邪神が機会を伺って一斉に須佐之男に攻撃をしかけ、攻撃しようと二つの腕が同時に彼に伸びたが、須佐之男の両腕に御され、逃れることができなくなった二人の神は、須佐之男が力を受け流したことで、互いの胸に互いの腕が突き刺さり、二つの鼓動する心臓が地面に落ち封印された。四人目の邪神は背後から襲い掛かろうとし、須佐之男の左手を切り裂いたが、二回目の奇襲は須佐之男の右手によって阻まれ、二本の指で刀に雷を凝集させ、返す刀で相手の喉元を切り裂いた。 五体の神を処刑した須佐之男は、左手を失い、右手には槍を持っていた。最後の邪神はその状況をみて逃亡を図ったが、須佐之男に片手で圧倒され地に倒れた。邪神が顔をあげると目の前には凍ったように冷たい2つの金色の瞳があり、その須佐之男が雷の槍に噛みつきながら、彼の心臓に槍を突き立てるのを見て、彼は叫んだ。 「なぜ太陽の光だけを崇めるのだ…罪の光ではこの世界を照らすことはできないのか?」 須佐之男は槍の柄に噛みつきながら、そのまま邪神の心臓を貫いた。 戦場は一瞬で沈黙が戻り、須佐之男はつかの間の静けさを楽しんでいるかのように目を閉じた。その瞬間、巨大な黒い影が彼の顔にかかった。彼が急いで空を見上げると、そこには巨大な蛇が素早く空中を動き、彼の後ろにいる天照に突進した。 これを見て、須佐之男は片手に槍を持って雲に飛び込み、天照に向かって突進しようとしている巨大な蛇を阻んだ。蛇神は空中に飛び出し、槍に対抗して噛みついた。両者は一瞬膠着状態になったが、近くにいる天照が半歩も進めない状況を見た蛇神は、雷の槍を噛み須佐之男を投げ飛ばした。 「邪魔するな処刑の神よ。お前など眼中にない」蛇神は近づきながら言った。「偽善の光の神よ、今日こそお前が堕落する日だ!」 蛇神は少し力を溜めた後に突進し、口を開けて天照に噛みついた。 その時、須佐之男は決死の覚悟で顔を上げてこう言った。「残念だが蛇神よ、我はお前を倒すために来たのだ!」 須佐之男は右の手を、切り落とされた左腕に伸ばし、切り落とされた腕の中から赤く染まった腕の骨を取り出し、その手に持った槍と合体して、その2つは強烈な光を放って武器となった。雷槍が須佐之男の骨肉と合わせることで、金色の雷剣となった。雷剣は彼が飛び上がるのに呼応し、蛇神の頭上から金色の雷を落とした。 白い光が爆発し、蛇神は雷剣に貫かれ、天照の足元を這いつくばっている。地面は紫の血しぶきでいっぱいになっていた。蛇神が顔を上げても、天照の表情は変わらず、その服には一切の穢れもなかった。蛇神は突然堕落の力を解き放ち、穢れた地面には無数の黒紫色の小さな蛇が湧きだし、まるで潮水のように女神に向かって行ったが、須佐之男は再び天照の前に立ちそれを阻んだ。彼は満身創痍で、蛇の大軍に囲まれ纏わりつかれ、脇腹を噛まれ、四肢の動きを奪われ、それでも彼の気迫により蛇魔は天照に半歩も近づけなかった。しばらくしてついに力尽き、須佐之男の体に吸い込まれるように、妖気の水たまりと化し、胸のあたりで渦を巻いて、やがて消えていった。 重傷を負った蛇神はついに地面を這い回り、動きを止めた。その時、彼のそばにいる六人の邪神は既に徐々に体を取り戻していた。 「罪と光は同じようなものらしい。決して尽きることはない」蛇神は笑う。「お前は一体どうすれば満足なのだ、天照よ」 ずっと静かに戦いを見守っていた天照は、手を挙げて空中に五本の指を広げた。 「六道の陣よ、始動せよ」彼女はそう命じた。 彼女の手のひらからは白い7色の光が放たれ、その6色はそれぞれ枝分かれし地上の六人の邪神へと流れて行った。その時、六人の邪神の体を貫いた傷口から封印が飛出し、空中で渦を巻いて回転していた。渦の中には突然6つの異界に通じる門が現れ、邪神達の体は一瞬にして渦に巻かれ門の中に入っていった。 邪神がどんなにもがき、叫んでも、旋風の力に逆らうことはできず、彼らはそれぞれの力を解き放った。 色の違う6つの炎が旋風に乗り、急速な気流に乗ってそれぞれの門に向かって流されると、一瞬にして元々同じだった6つの異界が異なる形に焼かれて、元の「六道」に戻った。 「いつの日か、罪が世界を支配する」邪神達は最後に悪あがきをした。 須佐之男が雷を落とすと、雷雲から鎖が滝のように流れ出し、異界の門を千本の鎖で縛った後、雲の先で激しく締め付けると、門は一斉に粉々になった。 洪水が引いて雲が消えると、天照は神々を率いて再び天空に現れ、地面にひれ伏す大蛇を見降ろした。 須佐之男はこう言った。「6人の邪神は重傷を負い、6つの異界に封印された。六道は互いに通じていない…もう二度と会うことはないだろう」 「ヤマタノオロチ、お前の負けだ」 「私は負けたのか?」しかし大蛇は笑い、洪水が引いた人間界を見下ろした。 「偽善的な神々よ…よく周りを見てみよ。お前の大事な民は既に罪を学んだ。そして罪は世代を超えて彼らに付き添う。神はもはやどんな時代でも無条件に崇拝され、どこへ行っても疑念の声が聞こえるようになる。 「この世はもはや神のものではなく、罪人の世界なのだ」 |
駆引き |
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敗れたヤマタノオロチは高天原の神獄に幽閉され、後日、神々の処刑場に連れて行かれ、審判を受けることになった。 しかし高天原での邪神鎮圧戦は、ヤマタノオロチがすぐには戦いに参加せず、6人の邪神を封印してからようやく戦うという、いつもの彼のやり口とは異なっていた。 天照は予言の神、月読に今度の審判を占うように命じたが、役に立つ予言はなかった。月読は「裏切る神がいれば、高天原は墜ち、一瞬にして灰と化す。」、とたった1つの予言のみを残し、神々は恐れをなした。 そして、蛇神の犯した罪に衝撃を受けた神々は、起こりうる未来に終止符を打つために、再び集まって対応を協議した。 神殿では、天照が玉座に座って目を閉じ、戦いの神である須佐之男が大殿の中央に立っている。腕の骨と融合し、意志によって操られる巨大な雷剣は、大殿の上空、そして神々の頭上に浮かび上がり、須佐之男の究極の力を誇示していた。 「人類は本来純粋な存在でありながら、七邪神の犠牲になってしまった。本日、神々に集まってもらったので、私が先ず話しをしたい。邪神は封印され、ヤマタノオロチは神獄に幽閉されてはいる。しかし、七悪神は原初の神であり、無限に近い寿命を持つ」彼らを殺してこそ、世界を守ることができるのだ」、と須佐之男は言った。 世界の始まりから神々は増えるばかりで、消滅を経験した神も、ましてや神を殺戮した神もいないのに、静かに見守るだけの天照は、もう決心したかのように目を閉じたままである。 しばらくして、ようやく1人の神が前に出て、尋ねた。「しかし、神の力は万物と共にある。いかにして破壊されうるのだろうか?」 須佐之男はこう答えた。「刑具となる神器を鍛造し、その神格を消滅させる」 「しかし、一体どうやってそんな神器を作るんだ?」 天照は手を伸ばし、大殿の上に浮かんでいる雷剣を指差した。 これを型とし、雷電を槌とし、大地を炉として神々の骨を芯とし、蛇神の血を釉薬として神々を戒め、魔を戒める六種の拷問具を鍛造する。その道具は鏡のようなもので、拷問される者と同じ力が反映され、処刑の力を得ることができる。それが神格に触れると両者の力が相殺され、罪深き神を死に至らしめるのだ。鋳造された後、それは須佐之男に引き渡され、処刑が実行される」 そう言い終えると、須佐之男はひざまずいた。「仰せの通りに」 「我が骨を献上させていただきます」と続けて言った。 天照はゆっくりとこう話す。 「汝の骨を芯に、蛇神の血を釉薬とした。その名は…天羽々斬」 しかし須佐之男は、自分の望む答えが得られなかったのか、立ち上がろうとしなかった。 天照は何も答えなかった。大殿に静寂が広がり、しばらくしてようやく口を開いた。 「蛇神はこの世の悪しき思いから生まれるが、悪しき思いは悪行ではなく、悪行は常に悪しき思いから生まれるわけでもない。しかし悪しき思いは万物を堕落させ、たとえお前達のような力ある者でも、蛇神の腐敗の侵食を受けて神聖かつ無実のないままではいられない。この神器がお前の骨を芯にして作られたものであれば、邪神の血がなければ抑えられない。なおかつ蛇神の血で作られたものであれば、一度鍛えれば罪の連鎖の業から逃れられないのだ。予言では、この剣を振るう者は、より深く、より重い罪を犯すことになる」 「須佐之男よ、お前は武神の首領であり、この世の全てを破壊できるほど強力だ。しかし業は目に見えず、決して消えることはない…」。そして天照は「お前にはその覚悟があるか?」、と問いかけた。 この時、須佐之男はやっと頭を上げ、いつも通りの様子でこう言った。 「もしあの戦いの前だったら、覚悟がある、と断言できていました。たとえ千年万年かかっても、それは変わりません。」 「しかし今はどうでしょう」天照は更に問い詰める。「須佐之男、お前は今一体何を考えている?」 「因果です…」、と須佐之男はようやく答えた。 しかし、天照は既に真相を見抜いていたようだ。 「須佐之男、まさかお前……」 ちょうどその時、服が乱れた神使が大殿に駆け上がり、焦ったように言う。 「須佐之男様、審判を円滑に進めるため、私たち神使の何人かが蛇神の神格を奪おうとしましたが、蛇神は獄中でも他人の心を破壊できるほど邪悪な存在なのです!近づく者は堕落させられ、全てを貪る蛇魔と化しました……助かった神兵は重傷もしくは発狂してしまい……」 「神兵に退避するよう伝えろ、私が行く」、と須佐之男が口を挟んだ。 「蛇神はまた、『七人の邪神を倒した軍神に、直接聞いてもらいたい感謝の言葉がある。束の間の勝利で調子に乗って礼節を失うなよ』、と言っておりました」神使は神殿の前で膝をつき、再び頭を上げようとしなかった。 須佐之男は立ち上がり、天照の申し出を断って帰ろうとした。 「須佐之男、後悔することになるぞ」、と天照の声が彼の後ろから聞こえてきた。「後悔はさせません」 そして牢獄の中の蛇神は高天原の全ての神がやってくる審判の時を高天原を倒す絶好の機会とし、この戯曲の最高に盛り上がる部分を書くために、前奏曲を置かなければならない、と計画を立てていた。 須佐之男が神獄に到着したのは、高天原から太陽の光が消えた頃だった。 薄暗い檻は左右に分かれ、遠くまで伸びている。地表は紫色の腐った水で満たされ、暗闇の中で蛇魔が蠢いていた。 稲妻が牢獄の鎖と柵を打ち砕き、闇が戻った時、牢獄には蛇魔の炭と化した残骸だけが散乱し、死んだ蛇魔は紫の瘴気の中に消え、その死骸は道を塞いでいた。 牢獄の隅から穏やかな声がした。「闇を照らすのは天照の光だけではなさそうだ」 見れば蛇神は白い衣をまとった上品な若者の姿をしていて、積み上げられた神使の死骸の上に座り、まるで罪を裁く者のように、目の前の来客を鋭く見据えていた。 「死刑執行を待つ罪人は、むしろ私が来ることを期待していたようだな」須佐之男はこう言った。 「須佐之男よ、封印された六柱の邪神に替わってお前に感謝しよう…」、続けて蛇神は「奴らは悪行を熟達したつもりでいたようだが、お前の手で倒されたということは、まだ真の邪神には程遠い。罪の犯しかただけ学び、他人の犯罪を味わったことがないのだから当然だ。この敗北の後、彼らが再び戻ってくるのなら、二度と私を失望させることはないだろう」 須佐之男は何も言わなかったが、その視線は鋭かった。 「お前の心には迷いがある。哀れな処刑人は他人の罪を破るが、誰がお前自身の罪を断罪してくれる?」蛇神はこう言い放つ。「お前は先ほどまで神々と一緒に神殿にいたはずなのに輝かしい栄光の大殿を捨て、死体だらけのこの牢獄に来たのだ。お前が本当に聞きたい言葉は、言うまでもないだろう」 そう言うと、蛇神は両手を広げ、腐った水と骸でいっぱいのこの地獄のような牢屋を須佐之男に見せた。 「教えてくれ…私の感謝の言葉はお前の期待に答えているか?」 「確かに期待している…」、と須佐之男は言い、「高天原に反抗した邪神がどんな狂人なのか、ずっと考えていたが、あまりにも純粋な悪だったのだな」、と語った。 「まことに不誠実な処刑人だ。神々はその勇気を讃え、天照はその忠誠を称えるだけだが、彼らの言うことが真実でないことは分かっているはずだ」 「なぜなら、須佐之男、お前は私と同じで…極悪な罪人なのだから」 須佐之男はこう聞く。「私が邪神を駆逐したことは、邪神に対して犯した罪と見なすのか?」 「人を食った妖魔は天罰を受け、人を害した罪深い神は処刑される。妖魔を退治したり、罪深い神を処刑したりすることも、なぜ同じように罪に問われないのだ?お前は一体何のために処刑をするのだ?」 「蛇神よ、私が切望するのは正義ではなく、虐殺だと考えているのか?」 「六つの邪神を封印しておきながら、私だけを処刑する…これがお前の正義なのか?私は世の中に悪を導くが、自分では悪を行わない。私の問いかけに、天照はただただ唖然として口をつぐんだ。私はお前に疑惑という最大の恐怖を与える者…」 「敗者には問う権利はないが、勝者にも答えるべき理由がない。蛇神よ、お前は規則に負けたのだと思っているんだな。そしてそれを完全に変えたいと。ならば惨敗して当然だ。」 「規則?そんなものは神々が秩序を維持するための言い訳に過ぎない。善悪を定義するのは誰なのか、規則を決めるのは誰なのか?」蛇神は大声で笑った。「それでは、私がお前自身の目に規則というものの真実を示してやろう」 蛇神が手を振って幻影を召喚すると、突然須佐之男の周囲に闇が訪れ、牢屋も骸も完全に闇に包まれた。暗闇の中に、どこまでも続く螺旋階段がぼんやりと見える。炎が周囲を照らし、須佐之男はここが高天原の最深部にある神獄の入り口であることに気付いた。 神獄の門は、そこにいる囚人達の恐怖を警告するかのように、また未来を予言するかのように、大地を荒らし世界を破壊する7つの罪悪の終末的な場景で鮮やかに満たされた、陰惨な肖像画が描かれている。 邪神の7つの印は、眷属のようにより眩しい光の玉の集まりを中心に回っているが、実はこれは天照の八咫鏡の模様なのだ。 大蛇は言う。「天照と邪神が一体であることを知らず、邪神の退治を願いながら天照を拝んでいるのだ。天照の罪であるはずの邪神を!」 肖像画は終末の場面から、天地創造の始まりから天照が降臨し、「愛」に満ちた女神が地上に平和に立ち、「愛」を授かった世界の人々がその贈り物に感謝する場面に変化した。しかし、女神の背後では、光の紋様が7つの印に分裂し、地上に災いをもたらす邪神に変身していた。 「自らの持つ全ての罪を捨てた天照は、正義の体現者となりうるのか?」 一瞬の静寂が、言いようのない亀裂を生み出した。須佐之男の沈黙を見て、蛇神は須佐之男に気づかれないように心を蝕む瘴気を静かに放ち、操っていた幻影を与えた。そして冷たい口調で須佐之男を叱責した。 「この世に愛を与えたのは天照であることを忘れてはならない。愛のために欲望すること、生命のために略奪すること、美のために貪ることは罪なのか?天高い所で自分の中から罪を捨てた天照が、純粋な正義だとお前は断言できるのか?」 「天照は有罪だが、彼女だけが有罪というわけでもない。何千もの生き物が生きている限り、誰が罪の責任を免れることができよう?」 その言葉に、蛇神は嘲笑して笑った。 「天照の有罪を認めるとはどういうことだ?須佐之男、お前は本当に滑稽だ」 「お前の言う通り、何千もの生き物が天照の光に照らされて生きている限り、誰が罪から免れることができようか、お前も例外ではない!信じられないなら、自分を見てみろ!」 神獄の門は再び変化し、七人の邪神が悪事を働いている絵巻に変わった。今度の七人の邪神の姿はもはや炎ではなく、ほとんど人間と同じであり、邪神の首領の姿は信じられないほど馴染のあるものであった。神獄の門がしばらくすると、強大な鏡に変化し、須佐之男の顔を映し出した。すると鏡の中の顔が歪み、口からは牙が生え、手は鋭い爪に変わり、鬼のような形相で咆哮をし始めた。 「正義を振りかざす処刑人、須佐之男…お前は世の中の悪を全て処刑したいとは思わぬか?太陽に向かって剣を抜くのか?」大蛇は、「いつか天照がいなくなり、規則がなくなったら、正義の番人であるお前はどうなるのだ?」、と笑いながら言う。 漆黒の神獄は一瞬にして高天原にある神殿に姿を変え、須佐之男は神々の間に立っている。大勢の神々は須佐之男を見つめざわめき、後ずさりしながら、それぞれが「妖魔」などと彼に対して言葉をつぶやいた。須佐之男が顔を上げると、そこには失望した天照の顔がある。 「須佐之男、お前はこの世の全ての罪人を処刑した。後はお前だけだ」、と天照は言う。 「いや、私は妖魔ではない」須佐之男は否定した。 「違うな」蛇神は、「この世にはまだ片付けるべき罪人がいる。この世には偽善しかない。全ては罪人だ。清算は終わらない。全てのものを死に追いやるまで虐殺し続ければいい」、と言った。 「須佐之男よ、全員皆殺しだ!」そして、神々の群れを指差し、「皆、赦しがたい罪を犯している!」、と言った。 「妖魔」は突進し、新しく生えた牙と鋭い爪で神々を引き裂き、一瞬にして高天原を血で真っ赤に染めた。 「そうだ、そうだ!お前は正義の奴隷になるのではなく、その鎖から自分を解き放つのだ!」蛇神は満足げに笑いながら言う。「私を新しい主人とするのだ!この世の罪人は、全てお前が痛みを与えればいい!」 高天原全域に雷雨が襲い、神々は吹き飛ばされ、各地が慟哭し、生まれたばかりの野獣が神殿の天照に向かって突進してきた。 「私が創る新しい世界では、世界を善と悪に分けない。欲望の自由、それこそが世界の究極の喜びなのだ!」 かつて須佐之男であった悪魔は、牙を剥き出しにして天照を切り裂き、肉を齧り、骨をしゃぶった。 大蛇はますます荒々しく笑った。「全ての罪人を狩るのはお前の自由だ!この世界全体がお前の処刑場だ!」 「須佐之男よ、それがお前の望みだ、そうだろう?」 野獣は頭を上げて本能のままに唸り、顎から真っ赤な液体を垂らしながら、一本の爪で天照の肩を押さえつけ引き裂いた。 幻覚は突然に終わる。 鋭い爪が指に戻り、須佐之男の5本の指が幻影の外の蛇神の背骨に伸び、激しく外側に引っ張られた。 その音で幻影は消え失せた。 「よく言った。だが私が獲物として処刑するのはお前だ」須佐之男は、掌を開いて手にした蛇神の神格を見せながら、「これは確かに私が欲しいものだ。これがないと審判がうまくいかないのではないかと心配になる」、と承服しながら笑う。 大蛇は目を少し見開き、唇にいたずらっぽい笑みを浮かべたままであった。 「おや?この裁きの規則の存在によって、全ての罪を実行したお前が完全な邪神に堕ちようとも、お前はその規則を守るのか?」 「蛇神よ、もし私がこれを恥じると思うのならば、お前は間違っている」 「世界はお前が言うほど善でも悪でもない。邪悪な魔王といえども決して完全なる悪ではない。人々から愛される君主も完全な善人ではないのだ。ゆえに、天照が神王の役割を担ったとき、その悪の重さを背負うことは必然だ。しかし、民を祝福し、心を善に向けるために彼女は規則を作り、自らの悪を退治し、裁く者としての責任を負ったのだ。私も同じだ」 蛇神は笑った。「お前のおかげで私は新しい考えに思いついた。おそらく、お前に本当に勝つためには、お前の規則を利用する必要があるようだ……」 須佐之男は答えず、立ち去ろうとすると、蛇神が言った。 「賭けをしようではないか。私は、お前の正しい支配下にある全ての存在を裁き、高天原が維持する秩序を崩壊させることによって、これを実現する」 須佐之男は足を止めた。「面白い、何を賭けるのだ?」 「賭けるのはお前自身だ、神将須佐之男よ」 「私自身だと?」 蛇神の神体から小さな蛇が忍び出て、須佐之男の腕の上に気づかないうちに這い上がった。 しかし、須佐之男がそれを潰した瞬間、蛇は黒い霧に戻った。 「その時までに、お前が自ら望んで悪の信者になることに私は賭ける」 |
裁判 |
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星の光が散りばめられていた海は闇に包まれ、冷たい水が満ち引きしながら、若い神使は全力で運命の海を探り、ついには絶望的な嘆きを漏らした。 「希望などない」、と荒は手を震わせながら言う。「どこにもないのだ」 しかし、須佐之男は彼の肩を叩いた。「そうではない、君は運命の変わり目を見つけたのだ」 「本当にそうしたいのか?」少年の神使は尋ねる。 「私は賭けに乗った。ヤマタノオロチが仕掛けてきた賭け、私はそれに乗る必要がある。ただ…」、須佐之男はしばらくためらった後、「これは私と君しか知らないことだ。天照には内緒だぞ」、と続けた。 そう言って、須佐之男は立ち去り、若い神使は一人星の海に取り残された。 「私の責務は予言をすることであり、選択することではないのだ」「しかし高天原のため、人世のため……必ず運命を変えてみせる!」、と少年は動揺を振り切った。 審判の日、須佐之男はヤマタノオロチを神々の処刑場へと連れて行った。 神々の処刑場の中央には巨大な天秤があり、中央の裁きの座には天照が座り、天の神々が処刑場を囲むように座り、重々しい表情をしている。 天秤の前では審判が行われており、秤の真正面に鎖でつながれた蛇神はうなだれていて表情が読めず、審判の儀式を担当する神官が蛇神のそばに立ち、処刑場で天照の意志を神々に伝えている。 天照から光が降り注ぐと、祭司が大声で告げる。 「蛇神が私的に邪神を放ち、万物に害を与え、高天原を陥れようとしたことについて、神王様に裁きを求めます」 天照はこう言う。「審判を始める」 儀式を行う神官がこう言う。 「天秤の一方には八咫鏡がある。八咫鏡は善悪の判断基準であり、それ自体には善も悪もない。悪よりも善を行う者はそれによって祝福される。逆に善よりも悪を行う者は罪を裁かれる」 「蛇神の神格を天秤の皿に置き、八咫鏡より軽ければ無罪となる。八咫鏡より重ければ即処刑となる」 審判は厳粛に行われ、一時は神々も息をひそめ、誰も声を出そうとはしなかった。 しかし、この沈黙の中で突然の笑いが起こった。まるで何か面白い笑い話でも聞いたかのように、他の誰よりも高い笑い声がした。天照が手を上げて静粛にするよう命じると、大蛇はさらに笑い転げ、その笑い声は審判を受けようとしている蛇神のものであることがわかると、見物している群衆からはざわめきが起こった。 大法廷では、天秤と群衆の間に狂気の笑いを響かせながら蛇神が一人とり残され、天照はその奇行を気にする様子もなく話していた。 「言うのだ」 蛇神はこの瞬間をずっと待っていたかのように寡黙で、冷静でありながら、頭を上げて微笑みながら的確な表現で尋ねると、漠然とした興奮の気配を見せた。 「八咫鏡を基準として罪が軽ければ無罪、重いと有罪。これは誰の決めた規則だ?」 天照は言った。 「我だ」 蛇神は言った。 「では私が規則を変えてやろう。私の神格を基準として、重いものは無罪、軽いものは処刑。これでどうだ?」 「くだらない」 蛇神はわざとらしく疑ったふりをする。 「この天秤に乗っているのは、本当に罪の重さなのか?」 蛇神は考えるふりをしてこう言った。 「天照よ、罪が無いとはよく言ったものだ。高天原に神留坐す八百万神のことを知らず、善悪を相殺した後、一体何人の神格がその八咫鏡よりも軽くなる?」 蛇神は声を低くして誘い続けた。「この審判が本当に公正なものかどうすればわかるのか。 この審判によって、ここにいる全ての神々が本当に無実だと言えるのだろうか!」 「私やここにいる神々は、その神格がこの天秤の八咫鏡よりも重く、法廷での処刑に値する罪深い神であり、灰になって消滅されるべきと本当に思うのか!」 天照は冷たい目で蛇神を見つめた。 蛇神は大声で笑った。「いいだろう!さぁ。私の神格を天秤にかけるが良い!正義の天秤が正しいか、それとも私の疑念が正しいか、皆に証明してくれよう」 ヤマタノオロチの神格が外され、その神格の中に数匹の白蛇が絡みつき、神格の主の一生の悪行と善行を記録していた。 天秤の反対側に置かれた善と悪は相殺され、悪の重さは八咫鏡の重さをはるかに超え、蛇神の神格は急速に沈んでいった。 処刑場の外に座っていた神々は、ヤマタノオロチの悪行に衝撃を受けてざわめいた。 儀式を行う神官が言う。 「蛇神、結果は明らかだ。天照様、罪の宣告をお願いします」 天照が判決を下す。 「蛇神は有罪。よってその神格を破壊する。灰燼に帰し、土に還り、万物と1つとなる」 「須佐之男、処刑を」 須佐之男は処刑台に上がり、手に稲妻を集めて天羽々斬を生み出し、巨大な天羽々斬が5本も天秤の上空に召喚された。 「仰せの通りに」 という言葉とともに、須佐之男の号令で5本の天羽々斬がゆっくりと天秤に向かって浮上した。須佐之男の指示通り、5本の剣が雷のように蛇神の胸に突き刺さると、途端に処刑場の床には紫と赤の色が噴出し、処刑道具が増えるにつれ粘着性を増し、地面のひび割れにも染み込んでいった。 「この罪の証明は、実に明白であるが、しかし……」 蛇神が言葉を終える前に、5本目の天羽々斬が落とされ、高く掲げていた頭もついに力を失い、破壊された体は後ろに倒れて生気がなく、もはや動かなくなった。白蛇を取り巻く鱗についた神格も光を失った。 儀式の神官は、蛇神が滅びたのを見て、次のように宣告した。 「処刑完了、これにて審判は終わ…」 突然、神官は喉を絞られたように声が出せなくなった。首筋に鋭い切り傷ができただけで、振り返る間もなく、彼の頭は金色の液体に覆われ、地面に転がっていたのである。 彼が目を見開くと、地面から頭を持ち上げて向かってくる人影が不気味な笑みを浮かべている。儀式の神官は、その人物が須佐之男であることに気がついた。 儀式官が振り向くと、首のない自分の体が少し遠くで仰向けに倒れていた。 刀で儀式官の首を切ったのはなんと…須佐之男であった。 「す、須佐之男様……」神官は目を見開く。「……どうしてですか?」 「よく見ろ。あれは何だ?」須佐之男は優しく微笑むと、手に持っていた神官の頭を天秤の片方へ…本来は蛇神の神格が置かれていた場所に向けた。 そう言って手を振ると、蛇神の神格に巻きついていた数匹の蛇魔を振り払い、中に入っている雷型の神格が現れた。 「あれは!?」神官の目は飛び出そうなくらい見開き、「須佐之男様…あなたの…神格ですか?!」 「そうだ」須佐之男は陶酔したような表情で口の端を舐めると、神官の頭に顔を近づけ、もう一度そっと尋ねた。「それなら教えてくれ。善悪を見誤り、善悪を捻じ曲げる人間の罪とは?」 「ほ、法律に…基づき……」、と頬をつねられた神官が苦しそうに言う。「斬首…」 その言葉が口から出る前に、須佐之男が片手で頭を押しつぶし、手を離すと、その頭は天照の玉座の下に長い黄金の跡を残して転がり落ちていった。 処刑場は騒然とし、誰も何が起こったのか分からなかった。いつも冷たい須佐之男が突然笑い出し、生気を失った蛇神の横に立っているその光景は、神々に冷や汗をかかせた。 須佐之男は、秤にかけた神格を見せることで、神々に明確に提示した。 「見よ、なんという皮肉だろうか!以前、蛇神が私にこう言った。「天照の規則は全て不公平だと。私は蛇神と賭けをした。高天原の秩序を保つ私の罪は深く、邪悪なものであると…そして今、蛇神が正しかったことがわかった!」 神々はうつむいた。 「よくもまあ自分の神格を代わりに裁かせたものだ」 「高天原と天照様を裏切ったことになると分かっているのか!」 このような不満の声が飛び交う中、玉座の天照だけは最初から一言も発しなかった。 「裏切り?」ところが須佐之男は何か冗談を聞いたかのように一瞬立ち止まり、目から鱗が落ちたかのように天秤の下へとやって来て、怪訝そうに問う。 「私は天照の御心に背いたことは一度もない。何と忠実なことだろう!しかし、なぜ天照の意のままに行動した私が、これほどまでに罪深い存在となり、罪人として断罪されることになったのだろうか?」 「そして、その天照自身は無罪を自称し、悠々と玉座に座っているのだ!」 天羽々斬を呼び戻すと、重傷の蛇神の体から神器が引き出され、彼の指示で天照の周囲を取り囲み、刃は真っ直ぐに天照に向けられた。 「天照よ、私が有罪なのなら、お前も有罪だ。お前が有罪なら、万物は全て有罪だ!」 彼は神々に振り返り、剣を振り回して、席の下の神々を指さした。 「お前達の罪は私が罰する!」 神々は突然の出来事に衝撃を受けた。 ところが輝く光が空に現れ、光が透明な結界を作り出し、天照が神々の前に降り立ち、袖を振ると、結界は光り輝くように広がっていった。神兵も天照の背後で反撃の陣を展開した。 しかし、武神の長である須佐之男にとっては、神々の抵抗は身の程知らずであった。須佐之男は余裕の笑みを浮かべながら、軽快な剣さばきで5本の巨大な剣を動かし、神々の処刑場を破壊した。 巨大な剣は広大な高天原に向かって飛び、その中の全てを破壊し、神々を一掃した。たった一度の斬撃で、数百もの神々の神格を破壊し、人界へと堕落させられた。神々は須佐之男の虐殺の下に散り散りに逃げ出すしかなかった。しかし天羽々斬がすぐその後を追いかけ、神々は窮地に追い込まれた。 天照はそれでも結界を支え、慌てた神々を庇って逃げた。 「お前達の太陽の女神は、お前を憐れんではくれないだろう…なぜなら、私が彼女の為に罪を犯したときも、天照はその罪を赦そうとしなかったのだから!」 倒れた神官の顔を足で踏みつけながら、須佐之男は笑った。一撃を加えようとしたそのとき、剣は輝く結界によって防がれた。 「天照、神々の逃げ道を覆いながら、私から逃れられるとでも思ってるのか?」 「ここは私の土地であり、私の民である」天照は言った。 「だが、お前の神々は本当に守る価値があるのか?彼らはただ逃げ出し、お前の元を去ることを選択したのだぞ。それならば、私が彼らを片付けてあげよう」 と言いながら、須佐之男は突然剣先を操り軌道を変えると、剣は地上に向かい、1本の鋭い刃が雲の中にある高天原に真っ直ぐ突き刺さると、一瞬にして亀裂が生じた。他の4本の剣もそれに続き、亀裂に沿って次々と地面に突き刺さり、驚くことに高天原を2つに割ってしまった。 天照は絶望の中、神力で後ろの神々の足下の地の半分を安定させたが、反対側の高天原は逃げる暇もなく神々と共に徐々に雲から落ちていった。天照の神力で安定できても、高天原の残りの半分はゆっくりとと落ちていき、天照はさらに神力を解放しなければ維持できなかった。 「なんとも哀れな、我が太陽の女神よ。かつて頼った武神が、今は自分に剣を向けているのだから、お前は武神に一人で立ち向かわなければならないのだ」 当然、須佐之男は天照の隙を見逃さず、天照が高天原全体を支えるのに大変な時を狙って天羽々斬を彼女に向かって突き刺した。 「演技を止めよ。お前はあの正義を貫く武神ではないのだ」ところが天照はこう言った。 「お前はとても鋭い」意外にも須佐之男は攻撃を止め、邪悪な笑みを浮かべた。「だが、もはや無意味だ…」 「最も罪深い人間として」手にした天羽々斬を持ち上げ、刃をひねると5本の剣がそれぞれ天照に向けられた。「今度はお前が裁かれる番だ」 しかし、力を込めた一撃を放とうという時、突然落雷に襲われ、神器は地面に落下し、その反動で須佐之男の指まで焼けてしまった。しかし、雷はその1回にとどまらず、耳をつんざくような雷鳴が突然処刑場の上空に降り注ぎ、蛇神を幽閉していた鎖を一瞬にして断ち切ったのだ。 死んだはずの蛇神が突然目を開けたが、その目の色は紫ではなく、須佐之男と同じ黄金色をしていた。 ボロボロになった蛇神が天照の前に現れ、手に雷を集めて次々と雷雨を降らせ、須佐之男の操る天羽々斬を地面に落とし、須佐之男の手を黒焦げになって神器を持つことが厳しくなるまで打ちのめした。 「そんな……」命を落とした蛇神が生き返ったかのように、須佐之男は一瞬立ち止まり、それから愉快そうにこう言った。 「ははははは、ようやく目が覚めたようだが、高天原の行く末を一緒に見に来たのか?」須佐之男は続けて、「だが、お前の体はもう限界だ。もう長くないだろう」、と言う。 そうすると、二人に向かって別の天羽々斬を放ったが、このとき雷は前回よりもかなり遅れて、神器を落とすことに失敗し、2つは空中で衝突し、長い時間の抵抗の末、決着がつかなかった。天羽々斬に再び稲妻が走った時、神器は突然稲妻に包まれて止まり、刀身が回転して柄が蛇神の手に渡った。 「私の顔を使って戯言ばかり…まったく気分が悪い」「蛇神」は冷笑しながら、「最初に出会った時から私の神格を侵食し、私の気を引くために何度も挑発し、最後には魂を交換してまで私を苦しめたことは認めよう」、と蛇神は言った。 この時、「須佐之男」は変装を続ける気もなく、大笑いして手を目に当て、再び手を下ろすとその両目は大蛇の魔力を表す紫色に変わっていた。 「私の『共犯者』よ、どうしてお前はそんなに無情なんだ」須佐之男の姿をした蛇神は、「私はようやく妥協して、お前達の決めた正義の規則のもとで、再び公平に戦うことを選択しただけだぞ、須佐之男!」、と笑みを浮かべて言った。 |
神堕 |
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須佐之男は体を乗っ取った蛇神に雷を落とすが、蛇神の操る5本の天羽々斬を受け止め、2人は雲上で激しい戦いを続けることになった。爆発する雷雲の白い光の中で、彼はすでに取り出していた剣を握りしめ、蛇神の胸に向かって突き刺した。 しかし蛇神はかわすことなく、微笑んでその一撃を体で受け止めた。 「なぜ避けぬ?」異変を察知した須佐之男は、一歩後ろに下がった。 「せっかく丈夫な体を手に入れたのだ…それを見せびらかさない手はないだろう?前の主であるお前は、この体を倒すのに何回刺せばいいのか知りたくないか?」 「さっき処刑場で自ら手を下したばかりなのに、またやるのか…本当に悪趣味だな」 「悪趣味なものか」蛇神は冷笑した。「規則は天照が定めたものであり、私はそれに従う。何が悪い?善悪は天照が判断し、私はその刑を受けた。どこに問題がある?だから私はこの為に審判に参加したのだ」 「お前の純粋な慈悲の心のおかげで助かったよ」蛇神は笑い続けた。 「六邪神を鎮圧した時、お前は全身を蛇の血で染め、私に身体を乗っ取られるまでかなりの時間耐えた。私が神獄の神使を侵食しようとし、彼らを救うためにお前が自ら私の神格に触れたあの時、私はうまくお前の身体を浸蝕し、処刑中に神格とすり替え、体を自分のものにしたのだ」 「しかし須佐之男、いつも律儀な番人であるお前が私より罪を犯しているとは、私でさえ驚いたよ」 須佐之男は感心せず、「言っただろう、私は罪人の首をはねただけだ」、と言う。 そして手にした剣を握りしめ、まだ回復していない蛇神に向かって突き刺した。やがて蛇神の技は須佐之男にことごとく切り裂かれ、わずかな剣のたわみで神器は蛇神の手から弾き出され、周囲の建物を斬りつけた。 ヤマタノオロチは天照と神々を捨て、5体の天羽々斬を同時に須佐之男の頭上に出現させ、一か八かの大勝負に出た。「どれくらい持つかな」 5本の剣が同時に須佐之男に向かって斬りかかると、剣が届く前に風が大地を裂き、頭上から空気の波が降り注ぎ、周囲の建物を崩壊させた。それでもその一撃を須佐之男が剣で受け止めたが、全身が3寸ほど地面に沈んでしまった。 しかし、5つの神器で貫かれた体はすでにボロボロで、5本の剣を受けるために手を高く上げたことで、傷口が開いてしまった。須佐之男は、まるで気づいていないかのような表情で、喉の奥の真っ赤なものを吐き出した。片手で剣を押し退け、もう一方の手で柄を握ると、刃は5本の天羽々斬の先端の下を滑り、眩しい炎を擦り出し、5本の剣を全て弾き飛ばして、蛇神の手の届かない向こう側の地面に突き落とした。 これを見たヤマタノオロチは急いで追いかけたが、須佐之男は反応を待たずに空中に飛び出し、剣を蛇神の方向に投げつけ、割れた岩に身体を釘付けにして固定した。そうして指を空に向けると、一瞬にして空気は暗雲が包み込み、雲の切れ間から稲妻が走り、大きな雷鳴が轟き始めた。 蛇神は風を見上げながら、「須佐之男よ、私を消し去りたいか?忘れるなよ、これはお前の身体だということを」、と笑いながら言った。 「そうだ、これは確かに私の体だ」「しかし、お前の魂に光を見せることはできぬ」、と須佐之男は言った。 躊躇することなく掲げた手を振り下ろすと、空中の稲妻が号令を聞いたかのように高天原の方向に落ち、岩に釘付けにされた蛇神に稲妻が途切れることなく命中した。 しかし蛇神は顔を上げ、決意と快楽で顔の痛みを隠し、その顔には深い狂気が満ちていた。「罪人の首をはねたいのなら、私が手伝おうか」 蛇神が右手を伸ばすと、その掌から蛇魔が飛び出し、近くに落ちていた天羽々斬に素早く巻き付き、蛇神の手元に投げた。蛇神は迷うことなく剣を振り上げ、胸に向かって突き刺すと、剣は背骨の奥まで届き、蛇神の神格は激しく脈打ち、突然須佐之男の神格へと変化した。 その瞬間、須佐之男はヤマタノオロチの顔に決然とした笑みが浮かんだのをはっきりと見た。次の瞬間、胸が刺すような痛みに襲われた。頭を下げ、胸に深く突き刺さった剣を見て、頭を上げると、ヤマタノオロチの勝ち誇ったような笑みが再び浮かんだ。 雷が地面を裂き、瓦礫が高天原の境界を滑り落ち、その落下した瞬間に須佐之男はやっと自分の体に戻ってきたことを実感した。 須佐之男の落下する姿が完全に雲間に消えるのを見た後、ヤマタノオロチは空中から地上に降り立ち、神々の避難を援護していた天照の前に静かに降り立った。 傷口が裂けて足元がおぼつかないが、そんなことはお構いなしに残りの5本の天羽々斬を1本ずつ呼び戻し、ゆっくりと大事に集めた後、天照に語りかけた。 「天照よ、お前が建てた高天原は破壊され、お前が頼った武神はお前が作るように命じた処刑道具で殺された。今度はお前がこれから生まれる新しい世界に祝福を与える番だ」 天照の表情は変わらなかった。「蛇神、お前の言う新世界とは、どのような法則を持って生まれるのか?」 蛇神もその言葉を聞いて笑った。「法則だと?」 「違うぞ、天照。私がこれから作る新しい世界では、神は世界の規則を一切定めず、神の法則も存在しなくなるのだ。そこにあるのは、邪神の意志…つまり我が意志だ!」 「我が意志の下では、もはやこの世には善悪の区別はなく、ただそれを望むか望まないかしか存在しないのだ。もうこの世に反逆も混乱もなくなる。神になりたいなら、力が欲しいなら、私を討ち取り、自分で勝ち取るのだ。そして、私自身は喜んでそれを見守ることにしよう」 「蛇神よ、運命の中には、元々お前の望む可能性があったのかもしれぬが、それはお前がこの世界を破壊する理由にはならない。そして我はそれを許さない」天照は冷静にこう言った。 「我はこの世界をお前から守り、たとえ我と彼らに千年の苦しみを与えようとも、この高天原の半分を支え、地上の万物が生き続けられるようにする」天照の前にある八咫鏡が浮かび上がり、次第に白い光を放った。 「大蛇は封印され、千年間閉じ込められることをここに予言する」天照がそう言うと、八咫鏡の光はますます明るく眩しくなった。「そして夜明けの時は千年後にやってくるだろう」 「お前は自分自身から神力を奪っているのだぞ。まだこの不安定な世界を支えるなどと妄想しているのか?」ヤマタノオロチは照らされた天照を見つめながら笑った。 「天照、至高にして無上の太陽の女神よ、来るべき新世界のため、この場にて朽ち果てよ!」 ヤマタノオロチが天羽々斬を5本同時に放ち、天照に突き刺したが、その瞬間2本の腕が致命的な一撃を防いだ。 須佐之男は5本の天羽々斬を穴だらけになった身体で防ぎ、倒れた時には一緒に持っていた剣がまだ胸に刺さったままだった。他の5本の剣が瞬時に彼の体を貫いて骨と当たりながらも、骨にしっかりと刺さって動くことができず、赤く噴き出て刀身を赤く染めていた。 傷だらけの須佐之男は、煉獄から這い出てきた悪霊のように、雲に落ちた時にはなかった敵意で包まれていたが、頭を上げると、その目は明るく輝く稲妻のように、少しの恐れもなく、紛れもなく輝いていた。 彼は逆手で刀を握り、蛇神を見た。 「天照に比べれば…」 、とヤマタノオロチはその目の中の光を見て、思わず笑ってしまった。「このしぶとい奴め……太陽よりもまぶしい」 「しかし、高天原の陽光の下では処刑人であっても、夜には罪によって堕落し、真の堕神となるだろう」鋭利な蛇の骨が須佐之男の体を包み込み、ヤマタノオロチが再び堕落の力を発揮してその動きを封じようとした。 須佐之男は笑った。「この世の業は実に公平だ。業というのは、お前のような罪人を許さないだろうが、私のことも許さないだろう」 「だが私はそれでも正義のために処刑を執行する」 そう言って、蛇の骨に貫かれた手を何事も無いかのように動かし、胸の肋骨の隙間から突き刺さった剣を生々しく引き抜いた。 「なぜそこまでするのだ?」ヤマタノオロチが尋ねた。 須佐之男が持っていた神器は本来の持ち主を見つけ、突としてヤマタノオロチに向かって鋭い牙を剥いた。嵐のような雷雲が太陽を隠し、光は雲の中に消え、代わりに雷雲から激しい風雷が天羽々斬の刃にまとわりつくように降り注いだ。 須佐之男の顔には、微かに憐れみが感じられた。 「勿論その理由は…」 天地に響く轟音とともに、須佐之男の剣がヤマタノオロチの神格を貫いた。 「神は世界を愛しているからだ」 強風と雷が同時に蛇神の体を襲い、蛇神は人の姿を維持できず、大蛇と化して高天原から落ちていった。神格を貫いた天羽々斬は大剣となって蛇の頭に突き刺さり、体をくねらせて剣を引き抜こうとするが、剣は腹部を貫通した。 大蛇は雲の上から、ほとんど破壊された高天原と剣を振るう処刑人を見上げた。彼の背後では、不穏な暗雲が空を覆い、暗い雷のような雲の奥には、何か深い秘密が隠されているようだった…… 蛇の頭からは巨大な面が現れ、いくつかの神器の攻撃からヤマタノオロチを守っている。「愚かな処刑人め…お前の神格は私が侵食した。この断末魔の剣がお前の望みを叶えてくれるとでも思ってるのか?」 「罪の洗礼を感じるか?ならば我が力を受け入れよ!罪深く、神聖でもないお前にまだ私を処刑する資格があるのか?」蛇の頭の面が不気味な笑みを浮かべている。 「それがどうした、蛇神!狭い世界の暗闇で不老不死を楽しむが良い!」 「須佐之男よ、もし私がお前に封印されるなら、私はこの世界の光を奪い、封印を解いて人の世に戻るまでの数千年間、お前を暗闇の中で苦しませ、お前の命を奪い取ってやる」 「それまでは好きなだけ苦しみ、好きなだけ悔い改め、好きなだけ自分を呪い、そして万難を排して私の帰りを待ち、赦しと救いを求めてやってくるがよい」蛇神はますます狂ったように笑った。 「それは楽しみだ」須佐之男は不敵な笑みを浮かべた。「そして、お前の本当の居場所を教えてやろう」 万雷が雲から炸裂し、無数の稲妻が暗い大地を照らし、太陽よりも明るく、この世で最も儚い炎のようなまばゆい閃光が落ち、堕落した大蛇に命中した。 炎、光。 「おまえ、まさか……?」その瞬間、蛇神は衝撃的な秘密に気づいたようだった。「ははは、先に待ちきれなくなったのは私の方みたいだな。千年の歳月が待ち遠しい。早くこの世の果てに行き、万物の最後と須佐之男の最後を自分の目で見たいものだ!」 雲の奥深くで雷が鳴り響く中、不気味な笑い声がかすかに聞こえた。それが聞こえなくなると、大蛇の神は剣に巻きついた大蛇の姿で、他のいくつかの天羽々斬とともに、やがて一万丈はるか上空に落ちていった。 落下中に剣先が大地を割って大きな隙間を作り、そこに大蛇を押し込み、その隙間を雷雲から降りてきた鎖で覆い、完全に出口を塞いだ。 大いなる戦いの後、ようやく暗雲が散って雲の中に再び光が見え、それでも天照は地上に光を広げて闇を払い万物を蘇らせた。それを見ていた神々が祈りを捧げ、次々と恍惚の声を上げる中、天照は言った。 「裁きが終わったというのに、世の中に邪神が未だにはびこっている。万物のため、我が神力を真の太陽に変えて、この世界を照らし、新しい命の輪廻を始めるのだ」 天照の光は世界に注がれ、光の波紋は天照の体に沿って幾重にも重なり、水晶のように包み込んで、最初の太陽を誕生させた。生まれたばかりの太陽は高天原を再び雲の上に持ち上げ、大地に永遠の光を放った。天照はその中に宿り、透明な殻は徐々に締まって曇っていき、世界が直視できないほど明るくなり、天照の姿は徐々に消えていった。 彼女は長い眠りにつく前に、世の中の子供たちに言った。 「これからは闇とともに、千年も万年もお互いを追いかけ合うのだ。そしてこの世界には、再び夜が訪れようとしている。だか怖がる必要はない。必ずや闇は終わり、夜明けが来るのだから」 「そして太陽はいつかまた昇る」 高天原の神殿では、審判に参加して唯一残った高位の神々が集まり、対応策を協議していた。 「神々に裁きの真意を知られてはならない」 「審判の真実が公になれば、必ずや不安を引き起こす」 その中にいた月読が笑った。「安心してください、皆さん。審判の真実は…」 月読の笑みが深まると、彼の背後に氷のような月の海が広がり、一瞬にしてその場全体を包み込み、海の底から絶えず悲痛な叫びが聞こえてくるようだった。 しばらくすると、再び月の海に静寂が戻り、白い月明かりの下、悲壮な白い「湾月」がいくつも浮かび上がってきた。 「…誰にも知られる事はないでしょう」 その後、天照の大殿で月読が高天原の神々を招いて会議を開いた。 「今日、私は神々に蛇神の裁きの真実を伝えます」 月読は、「須佐之男は神獄に幽閉されていた蛇神と結託し、処刑の際に突然反乱を起こして同族を惨殺し、天照に重傷を負わせた」、と発表した。 そして、須佐之男が裁きの場で神々を屠る姿が展開された月の海に浮かび上がった。 月読が傍らの若い神使に目をやると、荒は拳を握りしめて一歩前に出た。「須佐之男様は……確かに裏切り者だ。須佐之男様と蛇神が共謀して、審判での反乱に協力することを合意していたと聞いている。しかし、天照様に重傷を負わせた後、内輪もめを始め、共に敗れ、蛇神は封じられたものの、須佐之男様は罪から逃れた…」 荒の声はしびれを切らしていた。「あの高天原の裏切者に、手を下せなかったのが悔やまれる!」 その場にいた神々は皆信じられないとつぶやいた。 若き神使はやがて頭を下げた。 「我らが処刑人は、我らを裏切った……そして太陽の女神も堕ちた」 |
起源 |
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こうして、邪神は地上に降り立った。 狭間に封じ込められた「ヤマタノオロチ」は敗北を知らず、巨大な蛇の体で入り口に攻撃を続け、脱走しようとし、大地を引き裂き、川を迂回して狭間から穢れを溢れさせ、人類に無限の不幸をもたらした。 須佐之男は悪霊を鎮圧し、世の中を守るために、墓守りの獣を地上に放ったという。狭間の監視のために放たれた墓守りは、数人の人間を募集して言った。 「神々の意思に従い、高天原の邪神を鎮圧する呪文を授けよう。この術で悪魔や幽霊と戦い、彼らが他の場所に退いたら、ここに結界を張り、定期的に封印の儀式を行えば、この先安全が保たれるのだ。 神力や妖力を借りず、人間自身の霊力で悪と戦うこの術は、後世「陰陽道」と呼ばれるようになった。 やがて陰陽道を使う人間の中から霊力の強い指導者が4人現れ、陰陽師を率いて軍を編成し、狭間に巨大な結界を張って邪神を鎮圧した。 邪神を封印したこの地は、千年後、平安京として栄えた。 そしてヤマタノオロチを封印したこの4人の人間こそが最初の陰陽師なのだ。 四任の陰陽師のうち3人がこの地に定住して弟子を取り、子孫に陰陽道を教え、その子孫と弟子が後世の平安京の御三家、賀茂氏・源氏・藤原氏を形成した。 以後、邪神が封印された禁断の地は、代々「決して外に出すな」、と諭されてきた源氏が守り、ヤマタノオロチは誰も狭間の門を開けてくれないため、逆の方法を使った。 蛇神は、「霊力のある巫女に仕えれば、平安京を繁栄させ、源氏を長続きさせる」、と誘惑した。 源氏はついに承諾してしまった。しかし、巫女の霊が通る入り口はとても小さく、蛇神が出るには小さすぎたが、それでも蛇神は気にしなかった。扉のというものは欲望と同じで、小さな入り口が開かれると、どんどん大きくなるばかりで、人間の欲望はいつか、神々が想像もつかないほど大きなものになる。 しかし、ヤマタノオロチを本当に封じ込めたのは結界でも生贄の巫女でもなく、邪神を貫く天羽々斬であったことを源氏は知らなかった。 「いったいどうすれば天羽々斬を抜くことができる?」と大蛇は尋ねた。 その声は暗闇に響いたが、深い淵に投げ込まれた小石のように、一片の反響もなく、雲の中の高天原にも、狭間の向こうの人間界にも届かなかった。 その言葉を聞いていたのは、何も言わずに入り口を守っていた墓守り達だけだった。 深い夢の中で、須佐之男の神格を奪って処刑人となった瞬間の審判を蛇神は思い出していた。 蛇神は突然目覚めた。天羽々斬は処刑の道具なのだ。次の処刑が来たら抜くのは当然である。 神器天羽々斬を再び使用させるためには、当然、須佐之男の「執行者」に勝るとも劣らない神格が必要である。これは容易なことではない。天帝の王がやってきて天帝の計画を告げたとき、処刑人を選ぶことを念頭に置いていた。 「与えることができる限りの霊力をお前にやろう」蛇神は言った。「見返りはささやかなものでいい。お前が万悪の担い手と呼ぶ破壊神が生まれたら、比類なき神器を与えよう」 「処刑人がいるのなら、裁かれるべき『罪人』が当然存在するはずなのだが、私より罪深い罪人を見つけるのは難しい」 数百年にわたる巫女の生け贄によって、ヤマタノオロチは結界を破る力を蓄えた。巫女の怨念によって変身した蛇魔によって陰陽師達が頭を悩ませる中、蛇神はすでに人の姿となって平安京の繁華街に着いていた。 この時、祭りの喧騒がヤマタノオロチを呼び寄せ、食べ物や派手な衣装、貧乏人や貴族など、驚くような罪をばらまいた。 かつての七福神が残した種は今や大樹となり、罪のない者はいない世界となり、かつて邪神の長であったヤマタノオロチも恥ずかしく感じた。 「私に対する裁きに値する大罪は、こんなにすぐ身近にあるのだな」 ヤマタノオロチは万の罪を集めるため、神器・雲外鏡を侵食し、人々が白鏡を浄化している時を狙って、至る所に破片を埋め込み、万の罪を裁きの対象として投影した。黒鏡にも高天原の神々の処刑の場を映すように命じ、その中央の巨大な天秤は、まさに当時のまま「審判」のために空席になっている。 ヤマタノオロチは天照と同じように裁きの座に上がって座ったが、天照のように冷酷ではなかった。邪神は満面の笑みを浮かべ、これから始まる新しい楽しみへの期待に胸を膨らませていた。 「皆さんのためにこんなに素晴らしい脚本を書いたのに、なぜ自ら裁かないでいられようか」 邪神は笑った。 |
「神堕オロチ」のCG
テーマソング『Shadow World』
CG
「神堕オロチ」のプロフィール詳細
性別 | 男 |
武器 | 蛇魔、堕落の力、蛇の群れ、大蛇神 |
タグ | 邪神、蛇神、堕神、純粋なる悪 |
イメージカラー | 紫 |
長所 | 人を惑わすことが得意で、行動力があり、礼儀正しく、冷静沈着、積極的、やりたいことに絶対的な自信を持っている。まるで罠に入る人を待ち構える悪魔のようだ。 |
短所 | 一切の感情を持たない |
興味があること | 桜見、詩歌、古典音楽、人間観察 |
クセ/趣味 | 神々しくて優雅な外見に反し、実は牢獄の中に閉じ込められているとても危険な人物。しかし余裕綽々としていて、偽装や本音を隠すことに長けている。 |
特技 | 指揮、理科が得意 |
性格 | 数千年前の意気揚々たる蛇神、礼儀正しく優雅に振る舞う。しかし密かに野望や企みを抱えており、真摯だが邪悪そのもの。 |
関連人物 | 晴明(観察対象/宿敵) 墓守り(監視されている) 雲外鏡・陰(協力相手) 神楽 天照(対立) 月読(?) 須佐之男(宿敵) 帝釈天(取引相手) 阿修羅(取引相手) 夜刀神(取引相手) 源頼光(取引相手) 黒晴明 八百比丘尼 海鳴 |
行動の動機 | 高天原に審判を下す、争いを煽る、罪悪に満ちる世界、万物が衰える光景を堪能する |
好きなもの | 儚くて美しいもの、矯小な人間、咲き誇る桜、刹那の火花、無秩序、混沌 |
嫌いなこと | 秩序、規則、一様性、つまらないもの |
ギャップ | 口調や態度は穏やかだが、恐ろしい気配を纏っている。まるで深淵に覗かれているかのようだ。 |
好きな人 | 自身、面白い人間 |
好きな食べ物 | りんご、桜餅 |
嫌いな人 | 頑固で保守的な人 |
嫌いな食べ物 | 酒、たばこ |
SP式神とは?
SSRと同等のレア度
SP式神は、SSR式神と同等のレア度として扱われる。
召喚確率は0.25%
召喚確率はSP+SSR=1.25%だが、SP式神は0.25%。
現存する式神の異なる姿として登場
SP式神は、現在実装されている式神を元に作られる式神である。現存する式神とは異なる世代の式神を作ることで、よりストーリーを深く楽しんでもらうことが目的。
欠片召喚には60個必要
SP式神は、欠片で召喚しようとした場合、欠片60個が必要。SSR式神よりも10個多いため、集めるのは非常に大変。
覚醒前後は存在しない
SP式神は、覚醒前と覚醒後は存在しない。そのため、スキル追加がなく、覚醒素材も必要ない。SP式神は、覚醒後の数値やスキル強化を保有し、覚醒後の式神と同じ扱いになる。